
小栗上野介忠順
劇団め組
劇場MOMO(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
大抵の人が一所懸命に勉強をしていた頃、遊び呆けていた自分は、寡聞にして上野介のことを知らなかったが、今作を拝見、ちょっと調べてみると勝 海舟に勝るとも劣らぬ人物であったようである。(B組を拝見 追記2018.3.29 )

彼女は二度ベルを鳴らす
空想実現集団TOY'sBOX
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
受付・客入れから始まり、終演後の撮影会や、新参者の私にも優しく温かいハイタッチ会、お土産には全役者さんサイン入りキャスト表の手作り感!
小劇場で出来る“おもてなし”として何が喜ばれるか、幾つも考え出してそれを実践する労を惜しまない体制には、そりゃー人気も上がるでしょうし、もう是非とも上がって欲しいと思うのは至極当然。
中々筆の進まない気弱な小説家と、飛び出した濃ゆいヒーロー感ある小説主人公。
更に、ひょんな形で現れた薄幸ヒロインも加わったキャラ設定バッチリの三つ巴で小説世界は進行。
現実世界と小説世界入り乱れる中、何役もこなしていく役者さん達の演技バランスも非常によく、それ故ストーリー的には楽しみながらも、もっと欲張ってもOKだったのではないかという思いが。
例えば小説家と主人公の意見が対立してバチバチする等、小説主人公にはもっと大暴れしてもらってハチャメチャになれば更によかったなーと考えてみたり。
これは想像ですが、旗揚げ作品がベースという事で、(かなり書き直しもされたでしょうがそれ以上に)当時から比べて演出・役者力が随分とUPした為、余力みたいなものが垣間見えた様に思ったのですがどうでしょう。
「若きキャラメルボックス」という印象が強く残った反面、当然TOYsBOXさんらしさを追求されている部分も見受けられ、特に「笑い」にはこだわろうという姿勢は感じられました。
クセ者な役どころで役者さんでもイケそうな作・演出家さんには、それでもまだ使っていない引き出しがある気がしてなりません。
そのアクの様な強味をいかんなく発揮させ、最強のTOYsBOXへと昇っていかれますよう期待いたします。

彼女は二度ベルを鳴らす
空想実現集団TOY'sBOX
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
序盤からしばらくはどうもノレず、これは自分には合わないのかもと思っていたら、小説が動き始めてから、それも暴走し始めてから舞台が活き活きしてきて、ぐっと引き込まれました。

トリスケリオンの靴音
サンライズプロモーション東京
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
題名とチラシを見て何か奇妙な味わいの物語というイメージを持っていたが、それは完全な間違いであって、人間模様を描いた伝統的な演劇であった。このトリスケリオン(三脚巴)とは3人芝居を表していると思っていれば観劇には十分である。あと少しの意味は劇中で分かっていくだろう。
内容は、亡くなった彫金師の工房に偶然集まった初対面の弟子、娘、イベント会社員の3人が数日の交流でそれぞれの人生でのわだかまりを解消していくというもの。登場人物はこの3人のみでそれぞれの演技がたっぷり楽しめる。中でも一番若い碓井将大さんには全体をコントロールしているような安定感があった。
粟根まことさんは「髑髏城の7人」の“鳥”そして“上弦の月”での“裏切り渡京”が脳に焼き付いていて、今回は粟根さんを観るのが一番の目的であった。おかしさは控えめだが、髑髏城では役柄の関係で観る機会のなかった渋い演技が心地良い。
観客は仕事帰りの女性会社員が過半であったが、子供から老人まで誰にでも安心して勧められるものである。

クレイジーレイン
リンクスプロデュース
船場サザンシアター(大阪府)
2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
『大雨の中、張り込みをする刑事4人。
…お喋りの中から、刑事たちの裏の顔が見えてくる…』
淫◯、隠◯、借◯、内◯、殺◯、悲喜交々の駆け引き、そして大どんでんがえし!
笑って笑って、ビックリの内容、楽しませて頂きました!
アフターイベントのラジオも愉しかった。

有川さんと10人くらいの美女?たち
ノアノオモチャバコ
駅前劇場(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/03/17 (土) 13:00
価格3,800円
タイトル通り有川さんありきの物語。ノア初のコメディとのことだが、次第にどちらが夢でどちらが現実なのかとか予知なの?とか思わせるのはやはりノア風味?
また図書館という場所設定に準じて本の表紙・背表紙を拡大したような舞台美術もステキ。
しかし公演開始後もCoRich舞台芸術!の公演情報のみならず、団体HPにもキャスト、スタッフ、タイムテーブル、料金などの実務的情報だけで、作品内容に関する情報(あらすじやら説明やら)が全くなかったのはいかがなものか?
タイトルに興味を惹かれた客を斬り捨てることになりはしないか。
え、新規顧客を開拓しなくても十分集客できる?それは失礼いたしましたぁ!(毒)

Ten Commandments
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

猫
演劇企画もじゃもじゃ
桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)
2018/03/25 (日) ~ 2018/03/28 (水)公演終了
満足度★★★★
50分の作品に結構な舞台が組んであった。出演者が好演。抽象的なことがあり気持ちが入り込む前に終わってしまった。かと言って具体的にはしてほくないし。出来栄えは良かった。

亭主学校~ルイ14世に捧ぐ~
劇団 現代古典主義
劇団現代古典主義アトリエ(東京都)
2018/03/12 (月) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
『同時進響劇』観るのは2回目になります。
前回同様、
異なる場所、人物の絡みがリンクして、同じ言葉が立場の違いから違う意味になる。
それをスピーディ、かつ、明快に観せてもらえました。
中世ヨーロッパ等の歴史的背景などに疎い自分なので、最初は人物関係を追うのに気を取られてしまいましたが、物語が進むにつれ、そのキャラクターの性格・思想が見えてきて、どんどんストーリーの行方に夢中になっていきました。
予備知識を要せず、こういったものを楽しめるのは嬉しかったです。
今回は喜劇ということで、ラフに観させて頂きましたが、役者さんの技が光ってましたね笑
次もたのしみにしています!

彼女は二度ベルを鳴らす
空想実現集団TOY'sBOX
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
トイボさん、面白かったー🎶ストーリーも演出も予想外で皆さん熱演、UPテンポで気持ち良くのめり込めました。抱腹絶倒大笑い、それでいてホロリとする数々の場面がしっかりと用意されていて楽しかったです。そうそう、トイボさんオリジナルサービスがよくて、それは終演後の名場面再現写真タイムと全役者さんとのハイタッチ退場です。こんなの初めてで感動ものでした。それにリピーター割引2000円とか。時間作れなさそうで残念です。

ハムレットマシーン
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2018/03/22 (木) ~ 2018/03/24 (土)公演終了
満足度★★★★
このような破壊的で強烈なインパクトのある作品は初めてです。
台詞が少なく、音響で声が聞き取れないところもありましたが、
それがかえって役者のパフォーマンスや演出を観た人それぞれが
自由に想像する楽しさが味わえる作品ではないか、と思いました。

吐露
劇団女体盛り
新宿眼科画廊(東京都)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/27 (火) 19:30
価格2,500円
19:30の回(晴)、最終日。
(眼科画廊1F)19:00受付、開場、入って右に丸椅子、左はベンチシート的。右やや奥に座ります。床に男性がひとり、不安げ。
こちらは初めてですが、牧野つくしさんはダンス公演では「PUPAⅡ」2015/11@PRUNUS」「NEWS(2017/1@同」「さようなら、牧野さん/再会ぞびちゃん(2017/2@徳望館) 」で、演劇は「隣の芝生の気も知らないで(2016/3@王子)」。
他の方は初めて、制作の田中亜実さんにはときどきお会いします。
19:27前説(70分)、19:30開演~20:36終演。
パラパラはTVで観たことがあるなぁと思います。
大袈裟な言い方をしてみると、溶鉱炉のような女、氷柱のような女、その周りで刺激をうける男ふたり。抱えているものはそれぞれで、その4人が少しずつ寄り添ってゆく道筋。エキセントリックなシーンもエモーショナルなシーンも人肌の温もりに一旦終結しつつ新たに展開。夢をもてば必ず叶うというものではなく、でも、ひとりではなくともふたりなら支え分かち合えるものがあるはず。
なのに、ここからは赤の他人でいいのだろうか。
居場所というのは鎧を纏う場ではなく、閉じこもるための城壁でもないはず。
そんなことを思いながら観ていました。

小栗上野介忠順
劇団め組
劇場MOMO(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
良い芝居をみせていただきました。今まで小栗上野介忠順という人物について全く知りませんでした。こんな人格のある広い心を持った人がいたのだと初めて知りました。め組さんは良い役者さんがそろっていて芝居も上手いし良い舞台でした。

背中を見せて
独弾流GARAGARADON
ザ・ポケット(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/03/22 (木) 14:00
座席1階D列2番
22日午後、中野ザ・ポケットで上演された独弾流GARAGARADON第2回公演『背中をみせて』を観てきた。初めて見る劇団であり、今回の作品はストリップ小屋が舞台という告知だったので、ストリップ業界にも知人のいる自分としては気になって観に出かけた次第。
映画の仕事がしたくて故郷を捨てて上京しながら、結局は映画の仕事をあきらめ今はエロ雑誌のライターを務めり男。今度の仕事は自分が捨てた故郷にあるストリップ小屋の取材であった。そのストリップ小屋に興業にきたのが、ストリップ界の女王と呼ばれる如月小梅。実はその小屋の支配人はかつの彼女の恋人であり、2人の間には娘もいたのである。さらに、実は窃盗団でもある男性ストリップグループ・パープルズは色物的?に華を添える。
最終的には、ライターの男は父親と和解し、小梅も支配人と和解し娘に母親だと名乗り、あばずれストリッパーとヒモ男は真の愛情に目覚め・・・・というありがちな展開と結末に。その過程の描き方が脚本と演出の腕の見せ所だろう。ただ話を進めるだけではありきたりになってしまうからか男性ストリップという物にも触れているが、その扱いがかつて男性ストリップ団体の主催者と交流のあった自分としては不満足。窃盗団ではなく、もっと真っ正面から男性ストリップというものを見詰めてほしかった。また、それぞれの和解に至る伏線というものがやや貧弱であったのもいただけない。ただ、少なからずストリップ小屋の実態が垣間見られたことは確か。
それにしても、ストリッパーが主役の舞台で結末に決める主役のポーズが、どの舞台でも背中を向けて服を半脱ぎするというのは何とかならないものか。
それと、男性ライター役の進行説明的な台詞はちょっと不満。台詞で説明していたことを、登場人物の対話で観客に分からせる方向性が必要なのではないだろうか。
小梅役ちすんは、それなりに熱演ではあった。
本作を褒めるも貶すも、すべては脚本と演出の出来をどう評価するかにかかっている。

うみべのクロノス
人間機械
遊空間がざびぃ(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
役者4人ともレベル高かった。
この劇場での観劇初めてだが、なぜこの劇場を選んだのかわかったような気がする。
空間や照明もとても良かった。

Ten Commandments
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了
満足度★★★★
何も横文字でタイトルにすることはないようにも思えるある科学者の「十戒」を素材にしている。その科学者はアインシュタインと共に原爆(原子力の利用開発)の開発推進をしたレオ・シラードと言うユダヤ人で、その動機はナチスドイツに原爆の先行を許さないため、と言う事で、実験成功後はナチスの崩壊もあって日本への原爆投下には反対した。野に下った後は、ミステリやSFも書いたと言うが、寡聞にして知らなかった。
しかし、ここでは奇人風につたえられるジラード本人の活動よりも、彼が書いたという「十戒」の中に、現在の原子力と向き合う(大きく言えば)人類の課題があると、劇作家は読んだのであろう。舞台は白でまとめられた一室、占部房子の劇作家が、原発事故以後言葉を失って夫と生活している。夫との言葉のない生活や、つきあいのある技術系学生たち、アインシュタインなどの先人に向かって書く手紙、などがコラージュされていて、「十戒」が検証される。もともとの「十戒」が、矛盾に満ちていて、そこが現在の巨大社会に向かう人間の現在と交差している。原子力に限らず、人間が発明発見をしておきながら制御できなくなっているものが多くなっている今、このテーマは興味深い。かつてのように人間が制御にあたって使える単純な大衆的な倫理(乱暴に例を挙げればキリスト教のような)を失っている中で、劇作家は言葉を失ってしまうのである。この状況に向かうにはどうすればいいのか。もちろんそういう課題に簡単に答えが見つかるはずもない。

砂塵のニケ
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/31 (土)公演終了
満足度★★★
テンポ良くさくさく進むので引き込まれた。
セットもさすがだし、照明もとてもいい。
2時間35分(休憩含む)の上演時間も決して長いとは感じなかった。
のだが……。

ブラインド・タッチ
オフィスミヤモト
ザ・スズナリ(東京都)
2018/03/19 (月) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
今となっては懐かしい(と言ったら不謹慎かもしれませんが)単語がたくさん聞かれました。全共闘世代というけれど、本当にそこに関係していた人は実は少ない、なぜなら大学への進学率は今ほどではなかったから・・・というのをどこかで読みました。

おかえりのないまち。色のない
キ上の空論
吉祥寺シアター(東京都)
2018/03/10 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/11 (日) 14:00
座席F列15番
「どう繋がってゆくの?」な複数の場を積み重ねてゆくスタイルはキ上の得意技だが、本作は従来よりコミカルなタッチで進んで行き、終盤でコペルニクス的転回(それは好きなパターンの1つ)があるのが特色。
そして大半の部分が例えば三角関係的ではあるが修羅場には至らず比較的平和に解決したりとソフトタッチで、各人物が生き生きと描かれ演者も生き生きとした演技をしているだけに終盤で明かされる事の真相がより酷に感じるシカケ。
実は冒頭、短い導入部の「不穏なナニカ」が提示されるが、本編の軽妙さにいつしか記憶の底に沈んでしまう(時々差し挟まれるS.E.で細々と持続するとはいえ)のも巧妙。
一見、前作「青の凶器、青の暴力、手と手。この先、」と似ているようではあるが、あちらは起きたことに対する追悼、こちらはこれから起こるかもしれないことへの警鐘という違いがあるように思う。
タイトルも含め伏線が巧妙にはりめぐらされているは中島作品の醍醐味と言えよう。

いつも心にバビロニア
劇団火炎瓶
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
深夜のコンビニに…
皆に優しい店員と前科者、
クレーマ、ボケ老人、ニート、強盗と千客万来。
『昨日は今日と同じ、明日も今日と同じ、ちゃんと知ってる。
因果応報系シチュエーションコメディ!』
ずっと大笑いしてたのに、
弱い自分見透かされた様で心に突き刺さり
グッときて涙が込み上げる。
個性豊かな登場人物達の胸には、皆、トゲが刺さっていた。
『偶には、奇跡とか?感動とか?
起こってくれてもいいんじゃない?』
本当にそう願う!
心に染みる!
とても良い舞台だった。
観れて、良かった。
クレーマーの嫌らしさ、そして、
ひょうひょうとした清水が良かった。