最新の観てきた!クチコミ一覧

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ヒカリ

ヒカリ

フラワースタジオ

フラワースタジオ(東京都)

2018/02/27 (火) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

‪昨日のBキャストを観劇してきました。これは何が隠されているんだ?という展開に思考を巡らせ予想しつつ観ていたものの見事に裏切られた。。。大学の写真部を舞台にした引き込まれるストーリー展開。とても面白かったです。

ミラクル祭’18

ミラクル祭’18

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★

Aチーム観てきた。3本ともライトなコメディで楽しめた。たすいちのは長編で観たい気もする。

青空パフォーマンス

青空パフォーマンス

北区文化振興財団 北とぴあ

サンスクエア広場(東京都)

2018/02/24 (土) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/24 (土) 11:00

ピヨピヨレボリューションの回を観ました。
結構、足を止めて観ているお客さんが多かった印象。
舞台を飛び降りて、客席まで降りてくる東理紗さんが印象的だった。

eyes plus「鳥公園のアタマの中」展

eyes plus「鳥公園のアタマの中」展

鳥公園

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2018/02/27 (火) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/28 (水) 19:00

価格2円

19:00の回(曇)

18:30受付、18:45開場(予約時の整理番号順)。入って左、2列、いす席(後方はやや高い)、反対側が舞台、横長なので首を振らないと(端の)見えないシーンもある。
上手(入口近く)には楽隊の楽器があり、ここで演奏が行われる。壁には「つちのこ」のようなものがかかっている。

鳥公演は「女生徒(2011/4@フラスコ)」「緑子の部屋(2014/3@3331)」。

西尾さんは、鮭スペアレ公演のトーク(2014/2@LE DECO)」朗読劇「8 -エイト-」(2014/7@アツコバルー)の演出。

三浦雨林さんは「或夜の感想(2016/6@ST)」「ちょっとそこに座りなさい(2014/7@新生館、演出助)」。出演「潮(2015/9@キッド)」「旅の演劇(2013/12@キチジョウジ)」。
永瀬泰生さん「或夜の感想」「Location←→Connection(2016/7@千駄木)」「お暇をこじらせてⅡ(2015/1@アゴラ)」。
西山真来さん「どらま館ショーケース『木星からの物体X』(2017/12@どらま館)」「みやけのFUSUMA(2016/7@アパート)」「8 -エイト-」。

原田つむぎさんは「アガムメノン(@サブテレニアン)」、宮本悠加さんは「タマシイ(@BASE)」を観たばかり。

制作の谷さんはとても久しぶり。

隣の劇場「イースト」は、先週、「ハイバイ」を観に来ました。

平日でもあり「創作風景」は観ることが出来ず、本編とトークのみ。

おもしろい << 興味深い。という感想です。

キレギレのシーンなのでパーツは見えても、ウネリとなるような展開にはなりません。という意味では「過程」なのかもしれません。人物相関について触れることが少なく、そういうものが存在するのかさえわからないまま、会話、音楽(音)、「黒いものの動き」が神経を刺激し習い性のように外界を自分なりに構築しようとするのですが、しばらくして諦めます。

ただ「黒いもの」だけは思考のあらゆるところに浸透。コンテンポラリーダンスを観ているとときどき夢想の世界に入り込んでいることがあります。それはだれかが無くした影、深層部分、場に巣くっているもの、冷たい感情、絶対的な孤独、などなど。

また、タイトルにある「ヨブ記」は読んだことがなく(読もうとしたことはある)関係性などわからず。ギリシア悲劇などの場合も同様。

(影的な)宮本さん以外はそのまま帰宅できそうな衣装。照明は普通に点けたまま(場内は明るい)。
一旦、ここまで。

「火蜜」

「火蜜」

舞嶽44景project

STAGE+PLUS(大阪府)

2018/02/23 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞嶽第2-5景『火蜜』拝見できませんでした。
残念!

ですが、舞嶽第1景がCorichに登録されていないので…
折角なので、舞嶽第1景の『観てきた』コメントに、こちらに登録させて頂きます。

舞嶽44景project第1景『真っ赤なサメザメ』を観てきた♪
1年で44公演を目指す、とんでもないProjectが始動!

ほぼ毎週公演?
その祈念すべき第一景は、病院を舞台にしたホラーファンタジーミステリー、でダンス。
役者さんも活き活きと躍動してました♪

舞台美術、衣装も亀井さんらしく、とっても完成度が高く、素晴らしい♪
久しぶりに亀井ワールドを堪能しました。
大満足です。

追伸、しかし返す返すも「第2-5景『火蜜』」を拝見できず、とっても残念です!

時をかけるおっさん

時をかけるおっさん

お笑いサタケ道場

シアターOM(大阪府)

2018/01/27 (土) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

山本誠子さんに捧ぐ、
年間12回公演シリーズ第一弾
今回は佐竹さん一人芝居。

物語の起点になる…との事でしたが…
不思議な感じ、観劇後も全容が掴めない、フワッとした漢字が残りました。

3つのオムニバス、悲しみ、狂気、楽しみ、色んな感情を表現。
3話目は思いっきり笑えました。

追伸、山本誠子さん、本当に好きな女優さんでした。
山本さんのご冥福をお祈りします。

search and destroy

search and destroy

うんなま

ウイングフィールド(大阪府)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

どんどん磨きがかかってます。
とっても『うんなま』でした。

指揮者不在の空間。
舞台に居座る観客。
日本に迫るミサイル。
『桜~吹~雪が~』
ArtificialでVirtual…な感じ大好きです。

卒公以来、映像でしか拝見してませんでしたが…
笹暮ととさん、ご健在の様で、ヤス子さんと美の競演。

東京公演も好評だった様で、良かった。

真実

真実

文学座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/02/24 (土) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

渋谷はるかの居ないOn7を観、本拠地文学座での立ち姿を初めて観て、やっぱりいいなと思う2月の宵。喜劇にして辛辣。真実と嘘を巡る実験の被験者=主人公が約一名浮かび上がって来る。二組の男女の間にあった真実が最後に謎解かれると同時に、真実と嘘を巡る議論の作者なりの結語も明らかになるという良く出来た戯曲だった。お目当ては渋谷女史であったが、出だしの男性との会話では声量の差が気になった。が、喜劇調には心地よく歯切れよい声、その中で渋谷女史は真実味を帯びたナチュラルな佇まい、この存在が、笑うだけの喜劇で芝居を終らせなかった、かな。会場にはOn7メンバーの姿もあった。

転職生

転職生

ウンゲツィーファ

王子スタジオ1(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

この作品をみせるのは難易度が高く、まだ乗りこなせていない感じがした。

EMOTO

EMOTO

CITA/International Centre for Theatre Arts

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2018/02/27 (火) ~ 2018/02/28 (水)公演終了

満足度★★★★

こりっちでの分類は演劇となっているが、ダンス好きにおすすめ。身体と映像で心の奥底に訴えかけてきた。

ミラクル祭’18

ミラクル祭’18

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/24 (土) 13:00

B公演観てきました♪
一本目と二本目の不思議な感じは
生で観ないと伝わらないかと思います。

ミラクル祭’18

ミラクル祭’18

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/28 (水) 15:00

【C ver. たすいち/劇団ミックスドッグス】
たすいち「透明人間、消える」
序盤のアレにしても中盤のソレにしてもアイデアがイイ。また、観客が抱いているであろうあの疑問を劇中人物に言わせて透明人間がそれに答えるというのも巧い。かつて放映された初演版を録ってあるので久しぶりにそっちも見るか。

劇団ミックスドッグス「銀河旋律」
やはり成井作品、巧い……けれど主人公に「あんなこと」を言わせてしまうのは若いな(笑)(←何度か観ているが今回初めて気付いた) あと、サルマル役の奥田さんが(普段と違って)狡猾そうな顔つきをしていたのが印象的。

ネタバレBOX

たすいち「透明人間、消える」
序盤で透明人間を霊と思ってしまうところと、透明人間がもう一人登場するのがイイ。また「透明人間ってハダカじゃないの?」と質問させ「着るものも透明になってしまうのでハダカではない」と答えるのが巧い。

劇団ミックスドッグス「銀河旋律」
万葉集の歌がキーとして複数使われるのが知的でロマンティック。しかし主人公に「他人の幸せなどどうでもいいんです!」などと言わせてしまうのは若い!(笑)
転職生

転職生

ウンゲツィーファ

王子スタジオ1(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

110分。AT20分。

ネタバレBOX

とある音響とかの会社の、社員やバイトのひきこもごも。
おかしなアルバイトのシナト(深道きてれつ)がやってきたり、色恋沙汰とか不仲とか悩みとかいろいろないまぜな作品。つまらなくないけど、これといった感情も湧かずという印象かな。それでも110分見ていられたのは、何かしらの魅力があるからなんだけども。けどももうちょい短くてよいかな。80分とか。

ATの前田司郎との話が面白かった。
ミラクル祭’18

ミラクル祭’18

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

Bチーム観劇
「お父さんをください」は最初から予想外の展開の連続で面白かったです!
「モルフェウスの使役法」は夢の話だけあって、どこかフワフワとつかみどころのない印象、それ故に上演時間が長く感じてしまいました。

かくしごと

かくしごと

AiRi演出・振付公演

Half Moon Hall(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/23 (金)公演終了

満足度

2000円は高い

ちょっと私にはよくわからなかった
よくも悪くも大学生らしいな、と思いました
会場はダンススタジオでしたね
公演場所という感じではなかったです
これからも頑張ってください

疫病神

疫病神

ピヨピヨレボリューション

北とぴあ つつじホール(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★

見終わった直後は「うーーーん・・・」というモヤモヤが拭えなかった
今は「なんか面白かった気がする」に変わってきている

技術はとてもある劇団さんのようにお見受けする
ダンスにしても歌にしても、演技にしても「あぁ、あの人だけヘタだ」というガッカリ感が全くない。
私に物語が全くハマらなかった事だけが残念。

なんだか、微妙に曲のテイストなんかが昭和で逆に新しい気がする

「嫌いな人は嫌いでいいです。でもこれがうちの色です」って感じで突っ走っていってほしいです。
(そんなつもりなかったらすみません)

アンフェアな月

アンフェアな月

刑事・雪平夏見シリーズ製作委員会

天王洲 銀河劇場(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

雪平が実にカッコイイ
冷徹なまでに仕事に徹する一面と母親としての顔を見せる人間臭さ

演出も映像的なカメラワークのように視線を誘導して、目まぐるしく切り替わるシーンにグイグイと引き込まれました。

安藤の雪平にとことんイジられる姿もかわいくて、思わず笑っちゃいました。
でも、雪平に対する娘の一言が一番グッときました。

1999

1999

福島県立いわき総合高等学校

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★


1999年。ノストラダムスの大予言が人類を混乱させる時代のさなかに産れた10人の女子高生たち。彼女らの「世界の終り」は絶望と泥と瓦礫にくすんでも、希望に満ち溢れてた。夢を叫び踊り歌うキラキラした笑顔に、笑いながらぼろぼろ泣いてしまった。

ネタバレBOX

その印象的なフライヤーに出会ったのは、シア・トリエ「US」仙台パトナシアターでの公演だったように思う。私の記憶ちがいでなければだが。
そのフライヤーは、8月に行われるいわきアリオスでの卒業公演のことを知らせてくれていた。しかし、気に留めつつも都合がつかず行けず終いだった。

24日土曜日の午前11時頃、東京へ向かう高速バスの中で、土日の予定が突然すべてキャンセルになってしまい、うろたえている自分がいた。
関東にいる友人に連絡をとっていたところ、かなみんこと、青年団の菊池佳南さんが、こまばアゴラ劇場での公演があることを教えてくれた。

初めてのこまばアゴラ。気になっていた作品の東京公演。幸いにも追加公演があった。
アフタートークには、いわ総の生徒たちを率いる齋藤夏菜子さん、いわき総合高校の表現教育の礎を築いた、いしいみちこさんと、作・演であるFAIFAI/三月企画の野上絹代さんが登壇。
渡りに船とばかりに当日券予約の手配をお願いした。

いわき総合高校の生徒たちは、演劇の授業を通し、コミュニケーションについて学んでいるという。
演劇をとおしてコミュニケーションの手法や意義について考えることには、ずうっと興味があったのだ。
昨年、仙台で「震災と文学」という講演会の際、平田オリザさんのお話をきく機会があった。そこでも、地方での演劇活動や表現活動を継続する意義について熱心に話してくださったのをよく覚えている。
講演を聞きながら、地方都市に住む者としてとても感銘をうけた。

下北沢の南口から、歩いて駒場まで向かった。賑やかで色鮮やかな街灯りのなかをすこし歩くと、大都会の真ん中とは思えないほどしずかで朴訥とした街並みに出会う。

地元宮城にもありそうな、素朴なまちを歩いているときは、あんなにもあらくれて飛びっきりキュートでいじらしい世界の終りに出会えるなんて、想像もしていなかった。

こまばアゴラ劇場は、たくさんのお客さんで溢れかえっていた。

そこに見知った顔を見つけて、驚きとともに、嬉しくなった。
たなりんこと、演出家の田中圭介さんが、かなみんの隣に座っていたのだ。
コマイぬろく吠えめ「親戚の話」で知り合いになり、昨年仙台にて、演劇企画集団LondonPANDA大河原氏主催のワークショップを受けて以来の再会だった。
ふるさと石巻で出会った演劇人と、東京の劇場で思いがけず再会できるとは、ほんとうに思ってもみなかった。

男子高校生が舞台にあがり、会場いっぱいの観客に向かってマイクで語りかける。
緊張しているのがすごく伝わってきて、おもわず、がんばれ、大丈夫。とぎゅっとこぶしを握る。

もくもくとスモークがたちこみ始め、おどろおどろしいBGM、世紀末を思わせるMCとともに、ノストラダムスが誕生を予言した恐怖の大王たちが姿を現した。

そいつらは、ほんとうにどこにでもいる、可愛らしい女子高生たちだった。
どこにでもいて、どうでもいいことに悩み、やってる悪いことのレベルも低くて、純情で空回ってて好きな彼にアイラビューさえ言えないような、イマドキのJKたちだった。

ほんの数か月前の自分たちの姿を思い返して、
「なんかこの頃、私たちキラキラしてんなー。いまはなんか全然だなー。」
って呟くとことかね。ああそうだよね、高校生の頃って、ちょっと前のことでもそういう風に感じちゃうよね、とも同感しつつ。
「いやいやいや君たちいまもじゅうっっっぶんキラッキラだからね。めっちゃくちゃ輝いてっからね!」と心中でツッコミつつ。

ミュージカルだから、劇中歌があるんです。その劇中歌がね、可愛かったんですよ。
あんまり楽しそうに歌うもんだから、ついついこっちも一緒に踊りたくなっちゃう。
手拍子や合いの手を入れたくなるぐらいでした。
でもごめんね、みんなの名前覚えるテストは赤点取りそうです。あの短時間じゃなかなか覚えられなくて、すげー悔しかったです。もらったパンフ見ながら復習します。

そのなかでも私が気になったのは、血塗られたメガネななみ。
なぜか彼女のことが気になりすぎてつい目で追ってしまう。
ななみが、嘘と偽り震えた声で本当の話を漏らすシーンは、席を立って抱き締めたくなるほどに切なさがありあまりました。

「嘘と本当」のエピソードは、ちょうど自分も高校生の頃に友人と話した記憶がある。
夕暮れの放課後、同級生の友人が急に「自分は嘘つきです。これは本当ですか?」
と質問してきた時がありました。
自分は一頻り考え「本当の嘘つきは自分が嘘つきだなんて言わない」と答えました。
なんでわかったの?!と心底驚いていた友人の可愛らしさは、いまでもよく覚えています。

自分は毎日嘘をついて生きています。

「ごめん、お待たせ、待った?」
「ううん、いま来たとこだよ。」
「冷蔵庫のプリン食べたでしょ?」
「ううん、食べてないよ」

数えきれない小さな嘘も、ここに書けないおっきな嘘も。

でも、本当のことを
嘘だと偽って話しても
嘘になってほしい現実は
嘘になってはくれないんですよね。

海にまつわるシーンは、始まった途端に嗚咽がとまらなくなってしまった。本当にこの季節になると、南風とともにわたしのもとに届く潮の匂いに、感情を揺さぶられてまいってしまう。

「海のそばにあって」
「海が見たいなあ」
「海、いま、どうなっているのかな」

そんなセリフが本当にリアルに自分の中に響いてしまって。
当時の彼女らに押し寄せた感情の渦を想うと、どうしようもなくなってしまう。

1999の物語はすすむ。大王の仮面が剥がれた少女たち。
等身大のその姿は、とてもなまなましく、ただそこに存在しているだけでも、ふわっと光を纏っているようだった。

何者かになりたい願望と、何者にもなれないかもしれない不安。
とりとめもない悩みが毎日を支配していて、それでもがむしゃらにひたむきに、どこにでもいる女の子で居続けている。
いつか特別な誰かになれる日を、いつか誰かの特別になれる日を、ぼんやり夢見ながら。

「世界の終り」上演の冒頭。世界のこわれる音がいっぱいに響いた。
“あの日”が頭をよぎったのはもちろんだが、
“いつか来るかもしれない明日”への不安に背筋がひやりとした。

同時に、彼女らの、精神的な拠り所である世界の崩壊を表しているのかもしれない。とも思った。
外の世界に飛び出すことは、とても勇気のいることだ。
旅立ちや新しい挑戦に向かうためには、居心地のよい守られた世界でだけ生きていくことは出来ない。

ああ、でも。
この子たちが、本当に安心して毎日を過ごせる日々が、ずっとずっとずーっと続けばいいのに。
そう願わずにはいられなかった。

この子たちが、安心して夢を語り、前を向いて歩いていけるような。
疲れたらちょっぴり寄りたくなるような。
そんな居場所がずっとあればいいと思った。

ラストシーンのダンス。汗にまみれて踊り回り、夢や希望を叫びながら、笑顔をふりまく少女たち。
いろんな感情がどっと降ってきて、笑っていいのか、泣けばいいのか分らなくて。くしゃくしゃの笑顔でぼろぼろ泣いていたんだと思う。

たなりんが会場にいたからかもしれない。
石巻での多摩美生による「赤鬼」の公演のときの出来事も、思い出していた。
千秋楽公演の直前、本当にすこしだけ、時間が出来た。私はふと思い立って、赤鬼チームに「海を見に行こうか」と提案した。
会場から車を走らせ、雲雀野の浜へと向かった。今現在は、防潮堤の工事が進み、ちがう姿に変わった浜のひとつだ。
浜につくと、みんな一目散に海に駆けて行って、とても無邪気に波にじゃれついているのだ。

なんだか、そうしてはしゃぎ回る彼らの姿と、にこやかに踊りまわる彼女らの姿がふと重なった。

私私私私!私ワタシ私わたし!わたしアタシあたしワタシ!

そうだよ、自分のこと、もっと叫んでいいんだよ。
あなたはアナタしかいないから、もっともっと、あなたの夢にむちゅうになって、アナタの道を走り続けて。そう叫びたくてたまらなかった。

終演後。駒場東大前までの夜道を、ゆっくりゆっくり歩いた。

かなみんが、演劇への想いや、こまばアゴラでの思い出を、隣で語ってくれた。
続けてきたこれまでとこれからを想う熱い気持ちと、
冷静にいまを見据えようとする彼女の言葉の熱量に、頼もしさとうれしさを感じていた。

駅のホームからまたたく星がみえた。
なんだか言葉が出てこなくて、ぼーっと夜空を眺めてしまった。

高校での演劇部時代を経て、彼女らの夢のさきを歩いている俳優と、本当になんでもなく、隣を歩けている。
そんな彼女らに関わる演出家が、本当に嬉しそうに教え子のことを語る横顔を眺めている。
なんだかそんな巡り合わせが不思議でしょうがなくて、こそばゆくもなんとも言えなくて、からだの真ん中があたたかった。
この気持ちをしあわせとよべるなら、そうなのかもしれないと思った。

恐怖の大王たちからは、先の見えないおそれではなく、
ふたたび帰ることのない、いつかのキラキラした想いを、もらったようなきがしている。
いつかまた、舞台上でひらひらと舞う花咲く笑顔に会えることを願っている。

素敵な舞台を、ほんとうにありがとうございました。
舞台『想咲の結』(そらのむすび)

舞台『想咲の結』(そらのむすび)

ヒエロマネジメント

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/02/20 (火) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

家族の話はやっぱりいいですね。
自分と重なる事があると、微笑ましかったり涙したりしました。
私の父の作業着姿、思い出しました。

勇者セイヤンの物語(真)

勇者セイヤンの物語(真)

爆走おとな小学生

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/07/26 (水) ~ 2017/07/30 (日)公演終了

満足度★★★★

前回の(真)も観ていて、今回は再演を観劇。
どうしても2作品を比べてしまう中で、正直ヒロインであるエタノールは
今回の大森美優さんよりも前作の白井那奈さんの方が、自分的にイメージに合いました。
大森さんと白井さんの舞台に立っている数が違うので発声、声の届き方が違ったんだと思います。

ただ全体的な完成度としては、今回の再演の方が好みだった気がします。
全体的にパワーアップしていた気がしますし、シブゲキのサイズ感にも負けていなかった。

「ようこそ、ポップコーン王国へ」

たったその一言で泣かされる凄さは今作でも健在でした。
RPGの世界観を満遍なく表現していて、楽しめる作品でした。

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