赤道の下のマクベス
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2018/03/06 (火) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鄭義信が2010年に韓国で上演した作品を大幅に書き直して日本で上演する。1947年のシンガポール・チャンギ刑務所にあったという、死刑の確定したBC級戦犯を収容する施設での群像劇。日本人は3人、そして、日本人として判決を受けた朝鮮人が3人の6人が収容され、いつやってくるとも知れない執行の日を待つ日々を描く。重たいテーマにもかかわらず、登場人物はその危機を笑い飛ばすような生活を送るというのは、鄭の過去の作品でもあった。タイトルに含まれるマクベスというのは、池内博之演じる主人公が役者を目指した朝鮮人で、唯一の出演作。その選択あたりのバランスがよく取れた秀作である。池内や平田満が軸にはなるが、浅野雅博演じる元大尉の寡黙な演技が目を引いた。80分(休憩15分)65分は流石に長いが、それだけの価値はある。
ラストステージ
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2018/03/02 (金) ~ 2018/03/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
誰も死なずに傷つけない。心地よい安心感のハートフルコメディ。
人間味あふれるドラマ展開は多少の無理と不整合性はなんのその、
面白さでカバーする巧みな演出。
歌とダンスをしっかり見せるコメディエンターテインメントは秀逸。
本物のアイドルさんと共に切れのあるダンスを見せるのは元アイドルとかじゃないですよね。
幅広い年齢層に受け入れられる楽しい物語で面白い。
ネタバレBOX
ダンスのスキルが高い役者さんを揃えたのか、全体のスケール感が広がって見ごたえあり。
みかんがリタイアするとは思わず、あのブサカワの面白さとバルキーなダンスがあまり見られず残念。
しかし新喜劇ばりのボケをかますおかみさんのキャラが超うける。
良い役者さんをそろえた作品ですね。
カチナシ!
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
濃厚な人間ドラマを簡潔にテンポ良く見せる秀逸な本と演出。
シビアな勝負の世界と思いやりの介護の世界。
まったく違うようで、ともに一対一で相手を知ることが重要。
そんな二つの世界を巧に結びつけた人間味あふれる物語。
見えない部分で互いに信頼し理解している師匠と本妻の夫婦関係が素敵。
絆があるから迷惑かけても傷つけても繋がっているだろうな。
贅沢を言えば、もう少し泣かせる部分があってもよかった。
心地よい作品でした。
転生の夢
劇団キンダースペース
シアターX(東京都)
2018/02/28 (水) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
あらためてラフカディオ・ハーンを知ることが出来た印象的な舞台。
方言や外国語を大胆に取り入れ、世界観を上手く見せていたのは面白い。
しかしながら、微妙なニュアンスを汲み取れなかったのは少々残念。
広い舞台を贅沢に使った演出と巧みな舞台展開も良く、
説得力ある役者さんの演技も素敵でした。
終盤みんなが輪になり歌い踊る場面では、国が無くてもアイデンティテーの認識で
このように集団を形成して生きてゆくのだろうと思えました。
埋没
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
単に賛成と反対とには割り切れない複雑系を相対化して重苦しく表現したステージ。現実の生活の中では絶対に巻き込まれたくない究極の選択に実際に巻き込まれてる人が多数存在する中、お芝居として客席という安全地帯から眺めてるだけのお前って何様よ?という自問自答の2時間半。
和歌山を出る女
劇団さんばれんてぃーの
SPACE9(大阪府)
2018/03/06 (火) ~ 2018/03/08 (木)公演終了
満足度★★★★
女性二人のテンポの良いやりとりが、とてもいい感じです。現代の問題も織り混ぜながらの演技も良かったです。また見せてくださいね!!
物の所有を学ぶ庭
The end of company ジエン社
北千住BUoY(東京都)
2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
ジエン社は初めて観たときから好きになったカンパニーだ。
刺激的でワクワクさせてくれるし、帰り道にいろいろ考える題材をいつもかならず与えてくれる。
今回も面白かった!
(以下、かなりの長文になりましたが、ネタバレBOXヘ)
ネタバレBOX
会場に入って驚いた。
「庭」がそこにあった。たぶんコンクリートむき出しだったり、柱が真ん中にあったりするような会場だと思うのだが、それを上手く利用して庭になっていたのだ。
「魔界の扉」が開き、日本列島は北のほうから森が浸食し始めている。すでに埼玉の北部は森に覆われてしまった。森に入る人間は胞子によって死んでしまう。扉の中からは追われた(?)妖精と呼ばれる人のようにものたちが出てきた。その妖精たちが町で生活できるようにこの庭で教育をしている。この庭には2人の妖精がいて、女性はチロル、男性は鈴守と名づけられた。
そんなストーリー。
「魔界」だの「妖精」だのという言葉が出てくるので勘違いしてしまいそうだが、ファンタジー感はゼロの作品である。
ジエン社らしい、考えさせられる会話劇だ。
「森」「胞子」は何かと考えると「北から浸食」「触れると死ぬ」ということから、(これは後々違うと思ったが)「放射能」ではないかとすぐに思ったが、というか「ナウシカ」だよね、とも思った。
いずれにしても「森」という「自然」のカタチをとりながら、文明の歪みによって生まれた禍々しきモノではないかということが推測できたりした。
舞台上の設定では、「森」は劇場の「入口」のほうにある。すなわち私たち観客はすべてが「森」からやって来たということなのだ。
これは「現代文明・文化」にまみれた人々が私たちであり、もう一歩進んで読めば、この「演劇作品」と「私たち」は「庭」で交流(学び)をするということで、舞台側(劇団側)から「教育」を受けようといしている、ということを意味しているようにも受け取れる。
今回の作品はタイトルのままで、妖精たちが物の「所有」を(この)庭で学んでいる設定。
数作前ではとんでもなく「同時多発的な会話」が進行していた舞台もあったが、今回も同時多発的ではあったが、かなり整理・抑制されていて、きちんとストーリーがつかめるようになっていた。
「わかりやすくなった」と、一般的な感覚で言ってもいいと思う。
ジエン社は、同時多発的な会話などが独特の「危うさ」を生み(それを意図し、表現しているのかどうかは知らないが)、それが彼らの持ち味のひとつであったが、今回はテーマに合わせることでそれが整理されいていたように思う。
何人かの会話の途中で別の誰かが介在し、その結果、別の時間の出来事(シーン)に移行していることがわかるという仕掛けだ(演劇的なリテラシーがないと理解が難しいかもしれないのだが)。
こういうシーンがレイヤーのように重なった会話のやり取りの中で印象に残っているのは、会話の相手が別のシーンにすでに移動していて、「私は誰に話しているのか」という台詞が発せられたところだ。この感覚が実は表に見えるテーマ「所有」と関係してくる大切な台詞であったことが後にわかってくる。
庭では妖精たちに元教師たちが町で生活できるための「教育」をしている。妖精たちに一番欠けているのは「所有」という概念だということで、それについてのやり取りが頻繁に行われる。
私の持っているペンは誰のものなのか。そのペンに名前が書いてなかったら? そのペンから私が離れていたら? どれくらいの距離が離れていたら? どれくらいの時間そこから離れていたら? どうしてそのペンが私のものなのか? 等々が繰り返される。そして「他人の所有物を触ってはいけないのは、なぜですか」の問い。
「所有」には「パーソナルスペース」などということも関係してくる。男の妖精・鈴守は、女性の教師に何度ダメなのだと言っても触れてしまう。言葉の接触と肉体の接触の違い。
「所有」を巡るいくつかのエピソードが出てくる。「庭」を所有していると主張しているクルツという女性。彼女は「自分の庭」ということを根拠にして「ここで出すお茶は熱くなくてはならない」と言い続ける。「所有」の概念はそうした行動に関する「規制」のようなものも含むのだ。
また、別れた男・エムオカを探しに来る女性は、付き合うという「所有」が頭から離れず、「きちんと別れる」ことを求め、さらにその象徴としての2人の住まいに残る2人の「所有していた」荷物のあり方についても繰り返し語る。
そこで思うのは、「この庭で誰が(所有を)学んでいるのか?」ということなのだ。
つまり教えている教師たちが一番「所有」について学んでいるのではないか、ということ。
妖精(特に女の妖精・チロルから)の「なぜ」「なぜ」「なぜ」の繰り返しによって、教師たちは深く考えることになる。
実は台詞にもそれがあった。すなわち教師・ハリツメから発せられる「考えてみよう」という、妖精に向けられた問いだ。その問いは、実は延々と「妖精の側から発せられていた」ということなのだ。
さらに言えば、当然、我々観客も「人生」というモノまで含めて「所有」についてあらゆる角度から考えさせられている(学んでいる)。
そして男の妖精・鈴守からは「所有」から発展した「人と人との距離(感)」を学んでいるのではないか。「空気」とかも含めて。
「パーソナルスペース」を超えてきてしまう鈴守。そして「言葉(会話)」によるコミュニケーションについても、それは関係してくる。社会に出るための教育をしている元教師が「自分は社会不適合者」であると吐露したりする。
「ウソでなければつきあえない」みたいな展開になってきたときに、「ああジエン社だ!」と思ったのだが(笑)。
このように「異文化」が触れあうときに、「文化を伝える」という構造が浮かび上がってくる。
「これって何かに似ているな」と思った人も多いのではないだろうか。
昨年公開の映画『メッセージ』だ。ざっくりそのストーリーを紹介すると、異星人が地球を訪れる。主人公である言語学者が彼らの言葉を理解する。「言葉を理解する」とはその言葉で考えることができる、ということであり、それには「文化の理解」が不可欠。それによって主人公は異星人たちの時間の概念を獲得する。
この作品の中でも「妖精たちは自分たちの言語を持っているのではないか」「異星人たちの文化(文明)」という台詞がそれにつながる。
それがラストシーンにもつながっていく。
妖精たちは2人だけでいるときに「歌」を歌っている。それによって「交信」しているようなシーンもあった。
「歌」が彼らの「言葉(のようなもの)」ではないのか。
つまり、ラストで元教師のハリツメが「その歌を歌った(言葉を獲得した)」ということは、妖精たちの「文化を理解した」のではないかということなのだ。
彼女はそれにより「すべてを知った」のではないかということ。
そう考えると森に入ると胞子によって人は死んでいるのではない、ということが考えられる。したがって「胞子」は「放射能」のメタファーなどではないではないか。そんな気がする。
森に入って死んだ人々は、自分の持ち物をすべて捨てていく。衣服も脱いで死んでいく。
それは「所有」を捨てた最後の姿ではないのか。モノだけでなくすべてを捨ててしまった。「命」までも。
森の深くに入っては戻ってくる、エムオカが死んでいないのも彼がアッチ側の人だからなのかもしれない。
しかし、それ(所有の概念を捨てること)は理解の一部ではないか、ということもある。一部しか理解できてないものは「所有を捨てて」「死」に至るのだが、すべてを理解した者はそうはならない。
それがハリツメが見せたラストであり、本当にすべてを理解した者の姿ではないかと思うのだ。
つまり、ハリツメは時間を掛けて「チロル」と「鈴守」によって「教育」されていたのだから、きちんとすべてが理解できた。単に森に入って行く人々とはそこが違うのだ
ここで面白いのは町に出たチロルが逆に町(私たちの社会)に浸食されているところだ。
すでにコートなどを着込んでいるし。ミイラ取りがミイラになったというところか(笑)。
2つの異文化が接触して、どちらかにどちらかが変わるのではなく、互いが互いに影響・浸食していく。つまり新たな文化の誕生を描いているのが、この作品ではないのか、とも思ったのだ。
思えば、日本もペリーに「開国シナサーイ」と言われてからこっち、西洋文明・文化を取り入れて独自の文化を作り上げてきたように。
なので、エムオカが鈴守が蒔いた種を育てようとするのは、そうして「新しい文化・文明」の誕生・育成を彼(ら)が行っていくという姿なのであろう。後ろの席の人は見えなかったかもしれないが、エムオカが水をやると土の中から芽らしきものが姿を現していた。それがハリツメやチロルなのかもしれない。
役者は妖精・チロルを演じた鶴田理紗さんと同じく妖精・鈴守を演じた上村聡さんの自然さがとても良かった。
元教師・ハリツメを演じた湯口光穂さんのちょっとした緊迫感の表情もいい。同じく元教師・当麻さんはやっぱり「ジエン社だなあ」と思わせてくれる。クルツを演じた蒲池柚番さんの頑なさもいい。
妖精の鈴守の命名は「なんとかだけど日本的名前にした」みたいな台詞があったと思うが、その「なんとか」の部分を聞き逃してしまったのが悔しいし、気になっている。
どうでもいいことだが、終演後、ドリンクチケットを無駄にするのももったいないので、2階のカフェでお茶を注文した。やけどするほど熱かった(私は妖精ではないので普通に熱すぎたのだと思う)ので、妖精気分を味わった。熱すぎて味がわからないので念のため聞いたら「普通の緑茶です」とのこと。緑茶でこの温度はどうかなと思いつつ、会場を後にした。
カチナシ!
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/03 (土) 18:00
座席1階2列
ラビット番長『カチナシ!』シアターグリーン BASE THEATER
劇団さんお得意のテーマ、将棋と介護を見事に融合。面白かったです!
熱い師弟愛や友情、夫婦愛に涙腺が緩みました。
ストーリー構成や小ネタに過去作の要素がチラホラと見受けられましたが、
単なる焼き直しに終わっていないのが流石だと思いました。
今作には羽生さんにくわえて新たな面白キャラが!レギュラーキャラになるのかな?
『人魚 ―死せる花嫁―』
鬼の居ぬ間に
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/02/26 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/22 (木) 14:00
価格3,200円
物語の中心となる部分に映画化もされた外国の小説を、また、ある人物(の行動)に名作日本映画の登場人物を連想したりもした哀しい愛の物語。
ある人物が主人公を擁護すべく放った生と死に関する台詞に考えさせられ、ああいう因習はいつ頃まで残っていたのか、とも思った。
そう言えばMU「このBARを教会だと思ってる」と本作(の登場人物の1人)に共通点が……。
ネタバレBOX
喪った愛する人を取り戻そうとする主人公に「ペット・セマタリー」を、自分の娘だけは生贄にしたくないという村の長の身勝手さに「七人の侍」の藤原釜足を、さらに「冥婚」という風習も連想。
また、MUとの共通点は愛する人を喪った人物がとんでもない行動を起こすところ。
埋没
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
日本新劇伝統・お得意の近代化による農村崩壊劇である。トラッシュマスターも新しい視点と言う意気込みで、公と私、メディアの浅薄さなどのテーマを取り入れているが、農村封建社会をうーんと納得させるようにも、これからはこうだよ、という風にも切れなかった。日本の農村問題はどこにも遍在していて、人間関係も問題も根深い。私はいささか四国の農村をしっているが、ここは関東者には理解できない奥の深さである。多分作者はそれを知っていて、この解りやすさにとどめたのだろう。素材も劇的対立もいつもの鋭さがない。役者もなつかしや、山本亘が客演しているが、これはトラッシュマスターズの俳優たちとは、質が違い過ぎて(良し悪しを言っているのではない)効果を挙げなかった。
今度は背中が腫れている
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/03/01 (木) 19:30
座席1階1列
あひるなんちゃら『今度は背中が腫れている』駅前劇場
ゆるくてシュールな掛け合いが癖になる脱力系コメディ。
前作でもキレッキレのツッコミを見せていた堀さんが今回も面白かった。
野球ネタは涙出るくらい笑いました(笑)
仕事帰りに観ると肩の力が抜けてほんといい感じ。
チケット代もお手頃でコスパがとても高いです。
3月歌舞伎公演「増補忠臣蔵(ぞうほちゅうしんぐら)」「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2018/03/03 (土) ~ 2018/03/27 (火)公演終了
満足度★★★★
素人目には髪結新三の亀蔵(家主)が好演だった。
カチナシ!
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
新作書き下ろしの期待感は高かったがあっさり越えて行き。
毎回テンポ、構成は本当に心地いい。
演出、脚本共に凄みがあるので押し付けない感覚もいい。
ラストシーンは涙。
すでに再演が楽しみな作品。
ネタバレBOX
番長の演技がリアルで恐怖。
もしアカデミー賞みたいなものがあれば個人賞取るんじゃないかなと思いました。
見えても 見えなくても
NAO-TA!プロデュース
ザ・ポケット(東京都)
2018/02/28 (水) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
すっぽりと優しい空気に包まれたような作品。可愛げのある登場人物たち、特に熟年組の持つそれは、なんとも素敵なものだった。
ヒカリ
フラワースタジオ
フラワースタジオ(東京都)
2018/02/27 (火) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
短い上演時間であったが、その分“ブレないストーリー”は良かった。出演者たちの熱気も十分に広がって、伝わってくる。ただ、あの狭い劇場で、男性キャストたちのドーランの濃さはちょっとという気がする。
ラストステージ
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2018/03/02 (金) ~ 2018/03/06 (火)公演終了
満足度★★★★
それほど予想だにしない出来事は無かったなぁ・・と
でもフルスイングの明るくて軽いコメディとしては
とても良く出来ていて楽しめました~♪
地下アイドルのライブと近くで見れたオタ芸のパフォーマンスは
なかなかに迫力がありました
物語の整合性や説得力など
無理もなく納得して楽しめたが
移住先への選択とか不安など
まったく出てこないトコはコメディーらしいです
=登場人物個人的な背景などもスルーの方向=まっ あたりまえですね
とにかく能天気に村最後の神社の祭りを盛大にと
盛り上げて楽しむ明るさは楽しかった1時間40分ほどの話です
ネタバレBOX
まぁアイドルのひとり=八朔さんが足を痛めて代役を
グループリーダー桃の姉が引き受けるのは予想できたが
もうひとりの蜜柑まで多重バイトの疲れでダウンして代役・・・・・
の流れは予想出来なかったデス
地方の小さな公演とかで
小悪党な詐欺師が興行の金を狙うのは
ありがちですが・・・いきなり改心して・・・の件は
何か改心する切欠のワンショットエピソードとか入れた方が良かったかなぁ・・
などとは思えた・・ まー無くても面白いんだけどねー
クラウドファウンディングで失敗してた(20万ほどらしいデス)
村の住民=ケンちゃん=なにか農作物とかだったり
地酒の復興だったりしたら成功してたのでは?とか思えたけど
そこも言及はしなかったデスね~(^-^;)
ちなみに今回の興行では200万円を目標にして
無事に資金集まって(予想を超えた金額でした)
ライブの配信などもトラブルなく出来たですよ
(以前村で呼んだ売れてない演歌歌手には
村のカンパで10万円包んだそうです~(^0^)
恋愛成就の神様御神体は
まんまリンガのようでしたが
そこらへんは作品上でネタとして引っ張らなかったけど・・
動画配信とか地方の奇祭とかで保存とかは
誰か考えなかったのかしら?
(ネタとすると配信動画に御神体が映りこんで・・・とか ね オイシソウ・・)
台詞上だけの登場人物とか
しっかり出せてたから
科白上のみでの背景設定の語りなどチョイ盛り込んであっても良かったのでは?
などとも感じました
辰巳=桃子の姉~桜の旦那さま 突っ込み役
桜=桃子の姉~靴を駄目にされて妹と喧嘩中
美恵子=村の住人 その1
美恵子の夫=村の住人 その2
おかみさん=村人の入り浸る店の女主人
健太=おかみさん配下の従業員 PC等ITに強い 桃の同級生
桃子=地下アイドル“フルーツ倶楽部”のリーダー
苺=地下アイドル“フルーツ倶楽部”のメンバー
蜜柑=地下アイドル“フルーツ倶楽部”のメンバー 大家族出で仕送りの為多重バイト中
八朔=地下アイドル“フルーツ倶楽部”のメンバー なかなかインパクトあります
上田=最近村に居ついた東京出身者~借金から逃げてきたらしい
本城=小悪党・・・かなぁ(^-^;)
三田=本城の部下A~愛人的な~
早乙女=地下アイドルオタク氏・・・裁縫は苦手のようです
しっかし 地下アイドル“フルーツ倶楽部”・・・ライブのメンバー半分が代役・・
ついでに美恵子さんが狙った通りにラストステージで代役で出してしまう・・とか
面白くなったかも・・・とかね~♪
ちなみに話としては
普通に最後の祭りをライブ付で恙無く完了し
詐欺も本城氏が改心して成さず
大団円的に終了です
・・・しかしオリジナル曲も無く
ダンスも代役の二人にギャランティは発生するのであろうか・・・・・?
ちなみに基本素舞台であり
中央部にカーテンで隠してのセットがつくられてて
正面から見て左上にモニターと思わせて(^-^;)
実は画像投影して 日時とかいろいろ説明補足など映していました
カチナシ!
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
最終回を観劇しました。
会場への入場前からのスタッフさんの対応も丁寧で好感が持てました。
芝居は今回も期待以上に良かったです!!!
(大いに笑い、また泣けました。)次回も期待しています。
毒おんな
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2018/03/02 (金) ~ 2018/03/14 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/05 (月) 19:00
座席1階1列
(この公演の目玉は、何と言っても小泉今日子の芝居をザ・スズナリで観ることにある。
新国立でも、東京芸術でも、世田谷パブリックでも、紀伊国屋でも、シアターコクーンでもなく、さりとて、本多や吉祥寺パブリック、座・高円寺でもない。
ザ・スズナリだ。
そして、1日2公演の日も含めて13日の長丁場、計19回の公演、休業日なし。
さすがというか、チケットは順調に売れて、私は5回目の公演を拝見。まだまだ先は長いので、正念場はこれから来るのだろう。
小劇場の舞台はきつい、主役は特に。それも完売を見込めば(彼女のバリューを考えれば十分に見込めたはず)、本多劇場での開催も可能だったろうにと思う。
さて、せっかくの機会ということで、最前列の真ん中に陣取って、小泉劇場に浸ることにした。前3列が自由席で、4列目以降の指定席より1000円安い。椅子ではなくベンチなので、お尻が痛いのと、明日の置き場に苦労するのと、背もたれがないつらさを我慢すれば、お得な席だと思う。至近距離1.5mの小泉今日子さんは、確かに役者としての虚飾も飾りっ気もなく、それでいて明らかにあのキョンキョンでした。
ネタバレBOX
母親の悪意と嫉妬によって、自らの大切な肉親(父親と叔母)を亡くした、主人公の秋野楓。誰も愛せない体質を培養させ続けた彼女は、自らに虚飾を施し、男を誑かし騙しながら、お金を貢がせ、男を殺していく。
先日、オフィスコットーネの「ヨル、ナク、トリ」で、保険金殺人をする看護師たちの舞台を観たが、こちらは戸惑いのない純粋性がすがすがしいほどだ。
途中、現実と彼女の回想(母親と父親、叔母との)が、同じ舞台上で交錯して同時進行で描かれるのだけれど、その2つの世界を一杯のコーヒーで結び付け、彼女に忌まわしく取り付いている爛れのようなものの描き方がうまい。この描写があるとないとでは、秋野楓の心象風景を理解するのは難しいだろう。
それに、北海道の過疎地、ラストに語られる雪原に隠れた死体の幻想、これも心象風景としての降雪、そこで積み重ねられる死のイメージと、深紅の血糊。
小泉今日子さんは、これらを淡々と、それでいて一身に受けながら、自ら毒をまき散らして、けして反省などすることないことを仄めかしながら秋野楓演じています。
秋野楓は偽名。少しずつ過去を改ざんしながら、自身の存在証明を作り続ける彼女には、確かに気高い純潔性さも感じるのでした。
PIGHEAD 蠅の王
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
ステージ横のピットのようなエリアで見ました。この作品と比べると、自分の職場は平和というか甘いというか…。自分はここまで仕事に体張ってないなあとか、いろいろ考えさせられました。
終演後のバックステージツアーに初めて参加して、普段は見れないところを見せていただきました。今後もこういう素晴らしい企画には参加したいと思います。
ラストステージ
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2018/03/02 (金) ~ 2018/03/06 (火)公演終了
満足度★★★★
丸く収まってめでたしめでたしな明るく楽しいステージ。登場人物全員面白い。アイドルは何度か見たことありますが、ヲタ芸を間近で見たのは初めてです。迫力!