
新宿コントレックスVol.19
アガリスクエンターテイメント
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/21 (土)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/04/20 (金)
20日ソワレ(95分)を拝見。
出場5団体を登場順に感想を述べると…
『角度の授業』のエンニュイさんは初めて観る団体さんだが、高木健さん扮する「先生」の“自分可愛い“一本鎗なセリフのラッシュ&パワーに大笑いさせられた。
あと、「母親」役の児玉磨利さん。全体終演後の挨拶で、役のイメージよりずっと若い方だったとわかり、大いに驚かされた。
『ななめ島』のくによし組さんは、本公演を数回拝見している団体さんだが、いつものシュールな設定の下で、こんなにも笑いが取れるとは、正直言って予想だにもしなかった。
恐るべし!くによし組!!
なかないで、毒きのこちゃんさんの『キミはボクの光くん。』は、一種のバックステージもの。コミカルも交えた、(実質)独り語り『コーラスライン』の趣き。
上演毎に演じる役者が替わるトリプルキャストとのことで、私は観たのは石澤希代子さんの出演回だったが、観終わっての印象は…石澤さんの豊かな表現力に尽きるかと。
『おもろいフェスティバル』の劇想からまわりえっちゃんさんも初見の団体さん。
関西の団体らしく、押しの強さと、定番ギャグの連続投入の笑い…実は本来、私の苦手な芸風なのだが、そんな個人的嗜好を押し流してしまうほど、素直に笑わせてもらった。
アガリスクエンターテイメントの『エイジ』。
1990年代後半の日テレ土曜9時台のドラマ、『サイコメトラーEIJI』のサイコメトラー能力(物や人に触れるとそれに残った過去の記憶の断片を読み取る能力)を用いたコメディは、同じく、伝説のw日テレ土9ドラマ『聖龍伝説』まで引っ張り出す程の芸の細かさ。
大変ニッチな題材を使いながらも、息をつかせぬ爆笑の連続!…期待通りの緻密な台本にはひたすら感服する限りだった。
人間の感情のうち、恐らく最も個人差の激しい「笑い」。他の方の感想を拝見していても、(あくまでもワタシ個人の価値判断だが)首を傾げたり・大いに頷いたりと様々だが、会場の反応からみて、少なくとも20日ソワレ回は盛況だったと考える。

地底妖精
Q
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/23 (月)公演終了
満足度★★★★
STスポットでの永山由里恵と武谷公雄の怪演が記憶に新しいQの新作(上演は二度目という)は早稲田どらま館で、同じく永山のほぼ一人芝居。無対称の存在(地底の生き物)とのパーティ(おならの出ない芋を勧めるのにほぼ終始)に始まり、延々と喋くり回るのは妖精とはこれ如何にである。客席にやたら視線で絡むかと思っているとついに舞台上に客を引っ張り上げ、一くさり遊んでみたり、突如夢の再現らしいゲロい映像が流れたり、終盤に漸く登場するもう一つの生物・・と、飽きが来る暇もない。妖精(自分をそう思っている人?)の暮らす世界は一体どこなのか、ピンクの芋と蔓は(サツマイモ色の塗り損ないでなければ)何を象徴するのか、モグラは彼女にとって何か・・といった疑問は湧くが、答えを探す必要性を感じさせない。彼女が抜き差しならぬ所へ進んでいく「感触」があり、人格の一貫性の表れと思われるこの感触はテキストが構築したものか、俳優の仕事か。型破りが標準である所のQの今回も美味しい舞台をみた。

ゲームブレイカー
ピウス
ザ・ポケット(東京都)
2018/04/25 (水) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★
鑑賞日2018/04/25 (水) 19:30
座席1階C列
ピウス企画『ゲームブレイカー』ザ・ポケット
手に汗握るデスゲーム。
思わず引き込まれる設定と参加者・運営側の駆け引きが面白くてあっという間の1時間50分でした。
かなり設定が練られていて、ファンタジー要素が入っていた『トレーディングライフ』と比べると現実味を持たせた作品作りがされているような感じがしました。
続編を期待したくなるようなラストのオチが良かった。

十二夜
演劇集団円
シアターX(東京都)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
どうして新劇団がこの芝居をやりたがるのか、不思議だ。内容にまったく主張なく、変革の遺志もなし、取り違えの笑いだけが面白い芝居なのにどこの新劇団も一度はやっているはずだ。
もう一つ、最近の新劇団には学者演出家がいなくなった。これは必ずしも功だけでなく、先生ご出馬で碌なことにならなかった芝居も過去にはたくさんあった。それは大方が翻訳が機縁になっていて、先生方も女優に囲まれるのがうれしかったのだろうがそういう牧歌時代は終わった。
さて、「十二夜」の安西徹雄追悼公演は新劇の円である。故安西先生は学者と言っても、象牙の塔型でなく、結構舞台のこともよく知っていた。演出の時、最初役者にやって見せるのがやたらにうまかったので、役者どもが恐れ入った、と言う逸話もあるが、苦労して東京に出てくる前は出身の松山で放送劇団や地方演劇で若きスターだった。学者としてもシェイクスピア学会の会長もやったくらいだから文武両道の珍しい学者だった。十二夜は主張はともかく、役者がやって嬉しくなる人情の機微が満載されている戯曲で、多分小理屈疲れの新劇団の清涼剤になっていたのだろう。安西先生のシェイクスピアはこのメール版や、日本に舞台を移した{確か}間違いの喜劇や、ぺリグリースの日本初演など、変わったものが多かった。蜷川の歌舞伎座が「十二夜」としてはキマリのできだったが、こういう小劇場の「十二夜」も捨てがたい。

R老人の終末の御予定
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/04/18 (水) ~ 2018/04/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
相変わらずの高クオリティの被り物で、一見コメディではありますが、中盤からグイグイと壮大な話となっていく本作品。とても楽しめ、個人的には過去作品の中でも一番好きです。
いつも通り何役もこなす役者さん達には、演技も勿論ですが被り物等で誰が誰だが分からずに、本当に驚かされます(笑)
ひとつ残念だったのは、当日券でしたので開演前パフォーマンスが観れなかった事です(泣)

渦中の花
room42
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/04/24 (火) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

華
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2018/04/23 (月) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/04/24 (火) 19:00
立体的に作ったステージが功を奏してました。女三人寄ったらどころでなく、かなり姦しいシーンから、戦国時代の非情まで、バラエティーに富んだ素敵な作品でした。

嗚呼いま、だから愛。
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかったです。
1Dkを模したシンプルなステージに三方を観客が囲む空間にドキドキしながら幕を開けました。
人の生活を覗き見してるみたいで、ふと笑えたり、切なかったり…
人の優しさが同情のように思えてしまって、自分を嫌いになる瞬間。
他の作品だったら「変な人」とレッテルを貼られそうな人に普通に居場所があって、風変わりな中から溢れ出す現実的な悩みがとても胸を打ちました。
おすすめです。必見。

GREEN GRASS
埼玉県高等学校演劇連盟
正智深谷高等学校(埼玉県)
2018/04/22 (日) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/04/22 (日) 10:00
価格0円
10:00の回(快晴)。
2017/9/24の秋季大会、半年ぶりの深谷は好天、少し暑い。
会場となった正智深谷高校は駅から歩いて5分ほど。
既に10名ほどの方が並んでいる。靴を脱ぎ、スリッパをお借りして「コミュニケーションルーム」へ。
こじんまりした部屋に舞台と椅子席。校内公演らしい雰囲気。
お客さんはご家族、演劇部、友人、無関係なのはきっと私一人。
10:00開演、休憩を挟んで15:10終演。
持ち時間60分、戯曲は既製か創作か。音響も照明も、舞監もみんな高校生たち。
昼食休憩を挟んで4作品。いずれも今の私の感覚にぴったり。
巧い(上手い)/下手とは別の感覚。商業演劇とも、小劇場とも、大学生とも違う独特の「何か」
今年もきっと忘れがたき作品に出逢えると思っています。

歌姫、ネバーダイ!
ライオン・パーマ
上野ストアハウス(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★
永遠の刻の中で、いくつもの時代を生きることになった歌姫の物語。
時代ごとの出来事が終盤に向けて少しずつ絡みあっていく。ラストは観ているこちらの目にもうっすら涙が…。
ギャグは控えめ、伏線多めのストーリー重視。ライオンパーマの新境地といえるだろう。

激熱
ユーキース・エンタテインメント
STUDIOユーキース(東京都)
2018/04/21 (土) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
ドッペルゲンガーのような心理劇またはパラレルワールドのような異世界の観せ方…等身大の女性の本音と苦悩が切実に伝わる。若い女性だけの芝居であるが、その熱量は半端ではなく、物語の中へ観客をグイグイ引っ張り込むような力強い公演であった。
(上演時間1時間30分) 【Aチーム】

渦中の花
room42
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/04/24 (火) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

最後の炎
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2018/04/14 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/04/21 (土) 14:00
座席1階1列
こういう舞台を創出すことができるのが、文学座アトリエのよいところなんですよね。一本の木とゆっくりと回転する舞台。
ヨーロッパはいつからこんな喪失感を醸すようになったのだろう。

タバコの害について/たばこのがいについて
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/04/20 (金) 20:00
「行灯パブ ろびっち」の意味が解らなかった自身がはずかしいなあ。
ビールに、ウォッカおいしくいただきました。やはり、観劇の楽しみと言えば、日本の伝統としてはやはり飲食は重要だと思います。その点、粋に解禁いただけた夢幻社さんに感謝。音頃な価格というのも助かります。
さて舞台です。
オリジナル作品「たばこのがいについて」
食べ物の好き嫌いが激しい男と、タバコ嫌いな女。
男は、自身を束縛する女に辟易し、女は結婚の決断を下さない男に憎しみさえ抱いている。
ましてや、女はタバコ嫌いで、男はヘビースモーカーときている。
そこには殺意までが交錯しており、その殺意のトリガーは、まさにタバコ。
そう、タバコの害はそこにある。
殺意をそらしながら、お互いにの会話は進むのだが、結末は、、、
ピラニアの話の件は、かなりシュールで、獰猛なまでの食欲と、おとなしい性向は、男比喩で、それを飼っている女は男を飼いならそうとしている女の比喩なのかな。
三輪穂奈美さんは、役を演じる時と普段の装いとのギャップがすごいですよね。
次は、チェーホフの「タバコの害について」
以前、柄本明さんの同舞台を拝見して、その容姿はすごく印象に残っているのに、芝居の内容は一向に記憶に残っていない。はて、こんな内容だっけ、という感じで観劇。
いやあ、オリジナルもいかがわしさ満載でしたが、こちらはもっと満載。
演壇後ろのフライヤーを想起させる屏風と、わざわざ持ち出される妻を模したマネキン、最後に降り注ぐ言葉の雨。
「ああ、自殺生活」でも経験したけれど、益田喜晴さんがこちらに向かってくると怖いよーー。こちらに話しかけているようで、視線が全くどこかに行っているから、どう反応してよいのか、自己存在が失われるような不安を覚えるのですよ。
ただただ、不安を抱かせる1時間半でした。
でも、そこが中毒性を持つ夢幻社の魅力なんだよなあ。

いつも心に太陽を ストリッパー物語
1ZA
浅草木馬亭(東京都)
2018/04/18 (水) ~ 2018/04/25 (水)公演終了

逃げぬれて、夜
くちびるの会
調布市せんがわ劇場(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/23 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/04/23 (月) 14:00
座席H列5番
価格3,400円
かつて絵本を出版したがその後がなくスーパーで7年間働いている幸子と、新聞配達に加えてコンビニエンスストアでのアルバイトも始めた伸夫を中心に進むので現代労働事情的な群像劇かと思いきや、その二人が邂逅した場面で「え、つか風味?」となり、以降はファンタジックあるいはシュール系に踏み外してゆき、その味わいは昭和の懐かしきワカモノ芝居。
で、つかのみならず唐を感じたお客さんもいらしたと伺い、そう言えば微かに漂っていたアングラ臭は唐か、なるほど……と得心がいく。
シンプルながら中心部分の向きを変えて様々な場を表現する装置も(どこか懐かしさがあって)○。
クライマックスは舞台上の幸子と客席最後部に登場した伸夫が縦通路を絆的なものに見立てて対峙する演出で、予約時に備考欄に書いた「後方通路際の席がイイ」というワガママが功を奏したのだった。(もちろんそういう演出とは知らなくて、「個人的に見易い席」を望んだのだが)
【余談】
「バットで壊す」はつい最近もあったと思ったら、この2日前に観た映画だった。しかも出る前にテレビでバットを使うシーンの撮影裏話を聞いたという……。(OM-2のハムレットマシーンもバットを使っていたっけ)
また、某コンビニの来客音をわずかに変えたメロディが使われていて、その元ネタの変奏を使った芝居を思い出して頬が緩んだのだった。

渦中の花
room42
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/04/24 (火) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
母が失踪し家族が壊れていく物語を、烏丸棗が描く。実話ベースだそうだが、その実話は知らない。介護すべき祖母を抱えて、母が失踪するという状況の中では、いかにも起こりそうな出来事が次々に展開され、家族それぞれの立場は理解でき、それぞれに共感できる場面が続く。その辺の書き方と、役者陣の演技の質は高いが、終わって救いがないのはツライ。
芝居とは関係ないが、このサイトでは「1時間30分」と書かれているが、実際には「1時間50分」というのは、予定を立てる上でややキツイ。Corichのシステムの限界か。

この暗闇を超えて、温泉へ行こう!
三栄町LIVE
フラワースタジオ(東京都)
2018/04/17 (火) ~ 2018/04/25 (水)公演終了
満足度★★★
黒田勇樹の描く脚本は、トリッキーなプロットのシチュエーション・コメディという印象がある。本作も、プロットは面白い。ドジな兄弟が銀行強盗に入るが失敗。逃げるために銀行の奥の応接室で、難病で体が動かず、聞く・話すしかできない女性に出会う。音だけで温泉に連れていこう、というのがタイトルの意味。オノマトペ演劇と名乗っている。興味深いプロットで、多少の無理矢理感は否めないものの、コメディだから良いかな、というギリギリのところでやっている。惜しむらくは、スピード感を出すためか、高速でセリフをいわせるのだけれど、舞台経験が少なく滑舌の怪しい役者が出ていること。若い舞台なので、しょうがないのだが…。

怪事街~ミス・サンフラワーの逃走
夜光堂
シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)
2018/04/21 (土) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
オールドイングランドを感じさせるセットも可愛らしかったです。 先生がサンフラワーを説得?する時の台詞に思いが込められていてジ~ン!!ときました。 そしてあんなにも働いてくれる助手ならぬ助犬が私も欲しい!!

修羅天魔
TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2018/03/17 (土) ~ 2018/05/31 (木)公演終了
満足度★★★
初回転してきました。物語は新感線だなぁと言ういつもの内容なのでそんなに新しさはなかった。役者さんの出来具合がまちまちで、自分の観に行った回は、そんなに素晴らしいって感じじゃなかったかな。回転客席も”こんなもんか”と言った感じで、一度体感できれば十分かな?