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二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

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壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

 作・演出・殺陣・出演の竹村晋太朗さんによる前説で少しばかりの設定解説はあったものの、「劇中に台詞は一切無し!wordless殺陣芝居!」という宣伝文句に偽りのない娯楽大作でした。NMB48という女性アイドルグループの2人(久代梨奈、谷川愛梨)が主演ですが、“アイドルとそのファン向けの舞台”にはなっておらず、幅広い客層に届く内容で大変楽しませていただきました。

 終演後の物販はやはり長蛇の列。商品も充実していて、劇団員らののぼりで装飾されたロビーは艶やかでした。

ネタバレBOX

 主(岡村圭輔)とその姫君トモヱ(谷川愛梨)、農夫(竹村晋太朗)とその娘ともえ(久代梨奈)という2組の父娘をめぐる物語です。
 渇水が続く村では主の命により、人柱として若い女性が生き埋めにされています。トモヱとともえの身代わりになって農夫が人柱になり、2人は生き延びますが、ともえは父を見捨てた主を許せません。彼女は水神(赤星マサノリ)の剣を手に入れ、剣の達人になり主と対峙します。

 一方、都の宰相である久沓(大熊隆太郎)は、大剣を使う我斜(小林嵩平)と弓を操る戸笈眼(西分綾香)を部下に従えて、国を乗っ取ろうと奸計をめぐらしています。次から次に強敵を上回る強敵が登場し、必殺技を超える技が繰り出される展開は、まるで人気少年漫画やロールプレイングゲームのようにサービス満点でした。

 舞台を横切る太鼓橋とその両端に続く上下(かみしも)の階段がある舞台装置で、アンサンブルの俳優たちが半透明の大きなビニールを使って水の動きを表現します。ビニールは場面転換や時間の経過を表すのにも適していました。

 CGゲームのキャラクターのようなヘアメイクと衣装が贅沢で、武器などの小道具も凝っています。ムービング照明が派手で良かったです。音響は客席の椅子にビリビリと振動が伝わるほどの大音量で、情感たっぷりの音楽がハードロック調に切り替わるのが鮮やか。音楽で物語の背景や意味を補完するのは、少々やりすぎかなと思うところはありました。

 我斜が大ナタを振るって二刀流になったり、戸笈眼が一度に5本の矢を放ったり、戦法がグレードアップするのが楽しい!久沓は実は呪術使いで、人々を意のままに操り、死んだ者たちがゾンビになって蘇るのもまた楽しい!

 水神は人間の体に乗り移って可視化され、地上に現れます。ともえの死んだ父も同様に、誰かの体に乗り移って登場するのですが、演じる俳優の動きがシンクロすることで、それがわかる仕掛けになっています。矢の動きを手で表すというアナログな見せ方も素晴らしく、ファイト・コレオグラファーとしての竹本さんの力量は色んな場面、公演で発揮してもらいたいと思いました。

 ラストで父娘が闘う意味がわからなかったこともあり、終盤の10分間ほどはカットしてもよかったんじゃないかと思いました。パフォーマンスで見せる公演は腹八分目がいい塩梅ではないかと、個人的には思います。

 ともえ役の久代梨奈さんは動きがとても俊敏で、たとえば一瞬だけ首を後ろに引いて敵の攻撃をかわす仕草に魅せられました。ヒロインとしての華もありドキドキさせられました。
 我斜役の小林嵩平さんはただ立っているだけで強そうでしたし、刀裁きからは風の音が聞こえるようでした。
我が君行進曲

我が君行進曲

料亭沢庵

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/16 (土)公演終了

満足度★★★★

「えんさな」さん、佐々木太一さん、小林芽さんにもご挨拶ができ、なによりでした! ・・・詳細については、ブログ記事をご覧下さい。→http://idolarayama.seesaa.net/article/459974586.html

日本文学盛衰史

日本文学盛衰史

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/07/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

堅苦しいのかなと思っていましたが、全く違っていました。

ネタバレBOX

北村透谷、正岡子規、二葉亭四迷、夏目漱石、それぞれの通夜の席に集った作家たちの会話を通して、日本文学の歩みと今後を示唆した物語。

堅苦しいお話かと思っていましたが、現在のネット社会のこまごましたことも織り込んでの楽しい舞台でした。

開演前のアナウンスで、日本大学盛衰史と言い間違えて掴みはOKでした。と共に、アメフト問題で落ちぶれるかもしれない日大同様、題名にある盛衰という言葉の重みに気付かされました。

言文一致云々から発展した日本文学ですが、貧しい労働者階級のために書いても当の労働者たちは貧しくて本が買えず読んでもらえないと作家が悩んでいた時代から、今度は誰でもが小説をネットにアップできるようになった結果、あまりにも多過ぎて誰も読まない、読めない時代になったと若手は嘆き、将来はAIが最高の小説を書くことで、それ以上の小説が存在しえないことからそこで打ち止めという話にもなりました。

島崎藤村と田山花袋が通夜の席に居残ることで四場を繋いだ手法は、暗転による中だるみを防ぎ、お膳の片付けや配置の効率化にも繋がり素晴らしいと思いました。田山花袋の座布団フェチ振りには笑いました。

志賀廣太郎さんの記事をネットで見たその日の観劇でした。ご自愛ください。

畳と板張りの混在する座敷で、どぜう屋があんな感じだったかなと思いながら観ていました。膝が板に当たって痛くなりそうな配膳の仕方には、当時のことを知らないので何とも言えませんが、それでいいのかなと少々気になりました。
天 - COLORS × JORKER -

天 - COLORS × JORKER -

Creative Company Colors × fool VS公演

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/13 (水) 19:00

物凄く楽しめる舞台でした‼️
個人的には感動的で泣けるシーンが印象的でしたが、また観たいと思える素敵な舞台でした‼️

ミュージカル DAY ZERO(デイ・ゼロ)

ミュージカル DAY ZERO(デイ・ゼロ)

シーエイティプロデュース

DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)

2018/05/31 (木) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

舞台は2020年のアメリカ。召集令状が届き、あと3週間で出征することになったら…という物語で、3人の幼なじみの男性それぞれの決断が描かれました。原作は2007年のアメリカ映画だそうですが、今の日本にもフィットした作品です。 
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/03/9825/

父と暮せば

父と暮せば

こまつ座

俳優座劇場(東京都)

2018/06/05 (火) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

1994年初演の井上ひさしさんの二人芝居です。演出は鵜山仁さん。上演回数はのべ500回を超えているとか。
1945年8月6日から約3年後、7月末の数日間の物語です。舞台は広島の図書館で働く23歳の福吉美津江が一人で暮らしているボロ屋。そこに美津江の父、福吉竹造が現れます。
どなたにも、一生に一度は観ていただきたいお芝居です。観たことがある方は、新キャストでイメージ一新した今回をお見逃しなく。お友達、ご家族、恋人をどうぞお誘いください。若い方にもぜひご覧いただきたいです。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/07/9841/

夢の裂け目

夢の裂け目

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/06/04 (月) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

井上ひさしさんの東京裁判三部作の第一部にあたる『夢の裂け目』(2001年初演)の2度目の再演です。同じ戯曲の同じ演出だからこそ、時代も、世界も、自分も変わり果てたと思い知らされました。若い世代の俳優へのバトンタッチを目の当たりにしながら、私自身が何度も学び直さなければならないと思いました。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/05/9830/

斜面

斜面

ナッポス・ユナイテッド

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

出演者5人によるハードボイルドな犯罪サスペンスものでした♪上演時間は約1時間20分。ギュっと凝縮されていて、気持ちのいいワクワクと緊張感が持続!楽しかったです。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/13/9877/

しずかミラクル

しずかミラクル

コトリ会議

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

人類滅亡が目前にせまる寂寥としたディストピアで、とぼけた会話や素っ頓狂なギャグが独特のタイミングで繰り出されます。狙ったチープさにも味わいがあり、この劇団にしか作れない作品だろうと思いました。
出演者・制作の若旦那家康さんの心の込もった丁寧な前説がとてもよかったです。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/14/9896/

ピース

ピース

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/06/13 (水) 19:30

価格3,500円

まず最初に大事なことを。空きっ腹で観てはいけない、最低限コンビニのおにぎり1個くらいは食べてから臨むべし。

国家プロジェクトで21日間の船上生活をすることになった6人の男女(と関係者)。
前半は「あること」の羅列にも見えまとまりに欠ける感が無きにしもあらずだし「どこへ向かうの?(←劇中の船でなく物語自体が)」な疑問も生ずるが、それらが次第にまとまって行きSPIRAL MOONど真ん中な世界に仕上がるのはさすが。
笑いあり緊張あり優しさありと盛り沢山なのも良かったし、珍しく抽象だがなるほど船だわ(仕掛けもアリ)、な装置もイイ。
ところで、序盤の状況説明から近未来の話かと思ったが、その後の台詞からイマであると判明してビックリ。うん、きっとパラレルワールドなのだろう。(笑)

ネタバレBOX

何枚かのパネル(?)が吊られ、それが揺れることで船が波に揺られていることを思わせる装置、そのパネルに折り目のようなものがあると思ったら桟敷童子か離風霊船か(いや、アチラと逆で崩すのでなく組むんだが)な仕掛けはこことしては珍しい。(だからこその抽象なのね)
青春超特急

青春超特急

20歳の国

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

「卒業(式)」を起点/終点に、部活、文化祭、放課後など、高校生活のさまざまな場面、その断片が重ねられた青春ドラマです。リア充からオタクまで、ここに出てくる少年少女たちは、とにかくその時を大真面目に生きていて、ちょっと斜に構えた風のキャラクターでさえ、青臭さゆえの可愛らしさを滲ませていました。決して言葉数は多くはない。にもかかわらず彼らの対話やその間に覗く不安や迷いにはリアリティがあり、カラオケやダンスのシーンでほとばしるエネルギー、エモーションとの間の振れ幅も強く印象に残ります。中でも駅に佇むオタクの鉄男くんと、イケてる(はずの)同級生たちとのちょっとした交流が心に沁みました。

惜しいなと感じたのは、中盤にいったん「卒業式」が入り、そこが(かなり単純な、青春賛歌的)クライマックスに見えてしまったこと。実際はその後に改めて展開される日常〜卒業の流れの方が本筋かと思うのですが……。とはいえ、12名ものキャラクターをそれぞれ魅力的に描き、かつ、エンターテインメントとしてのステージングもできているこの集団、作品には、小劇場の枠を超えた底力があると思います。

今作は二十歳の国の「青春」からの卒業公演。
青春は、遠く離れてからようやく味わえるものですが、年を重ねれば自然と、作り手の向き合う現実に応じた表現に関心も向くでしょう。少し大人になった二十歳の国がどのように世界をとらえていくのか、楽しみにしています。


ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

「名前」・・・忘れかけていたその重み
「深川」・・・時代を超えた「粋」
座高1のあの厄介な空間をうまく利用し、場面の転換も良く、シンボルの蛇の目傘や音楽や踊りを効果的に使い、これらに思いをいたす機会を与えてくれた

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

先日の紅組につづき 墨組を見てきました!キャストが変わり ずいぶん印象が違いました。。 今回も良かったのですが、 その中でも 生演奏、生歌、躍り がとくに素晴らしかったと思います☆

ネタバレBOX

正直な感想を言うと、 紅組のほうが 良かったです。。 ちなみに ダブルキャストのお芝居を両方見たのは初めてでしたが、ダブルキャストにする意図はいったい何なのでしょうか? 稽古するのも大変になるだろうし、役者さんに入ってくるお金も減りますよね~
イマイチ わかりません。
この舞台の重要な役の一つが こじき(仇吉の父) だったと思うのですが、 そのゆったりとした語り口、動き、 気味のわるい微笑み が 他の役者たちの それとは対照的で とてもいい雰囲気を出していました!
最後に気になったのは、終演のあいさつ。役者さんが五人くらいずつ 三方向に分かれて並びあいさつしたのですが、 それ一回で終わったこと。 ですから、反対方向にあいさつしてる役者の顔が見えないのです。 今回のような囲み舞台の場合 三方すべての客にあいさつするものではないでしょうか?
ちょっと残念でした。。
ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

観劇2回目で全容がやっと分かりました。時間があったら追記します。

ピース

ピース

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

 今回は、どちらかというと今迄のどっしり地についた舞台美術というより、もっとモビリティーを感じさせる舞台美術である。
 この劇団は何時拝見しても、その脚本の良さ、演技の質の高さと丁寧で細やかな表現、演出の巧みと切れの良さに感心させられるのだが、今回も期待は裏切られることが無かった。是非、前提条件無しで見て貰いたい舞台である。(追記2018.6.26)

ネタバレBOX

詳細は、終演後に書かせて頂くが、設定も素晴らしい。どんな設定かは想像して欲しい。舞台美術でモビリティーがあると書いてある事がそのヒントである。(華5つ☆)
舞台上に作り込まれているのは、港に係留された船体のイメージであり、出港するのを待っている船の姿だ。無論、板の中央よりやや上手に置かれたテーブル用の造作や、椅子に用いられる箱馬、重なり合う船体の手前に置かれている箱馬などは、総て白である。空や海は照明で表現される。出捌け、下手は船体の合間に1か所、上手は船体と劇場の板へ降りる階段の合間に設えられている。
 話は、少子化の進んだ日本の今後の進路を決める為、厚生労働省と総務省が中心となって人間関係の中核となる家族の今後の方向性を決める為の参考データを取得する為、或る実験をすることが中心だ。この実験の為に集められた一般人が船客であり、担当する官僚たちは、このプロジェクトの成否で出世競争に差が出、参加した人々には成功報酬として下船後の10年間、あらゆる国税が免除される。選ばれたのは様々な世代、職業の人々であるが、報酬は、21日間の航海を終えて無事、目的地の東京へ帰りついたチームの協力者だけに与えられる。無論、チームは、この船の乗員だけではない。数艘の船に同じような条件で人々が乗っている。
 21日間の間に彼らが為すべきことは、疑似家族を演ずることである。シチュエイションはその都度、担当官僚から提示される。
 先に設定が優れていると書いたのだが、何故か分かるだろうか? 無論、船という一旦港を出てしまえば絶対孤絶の世界が、この話の舞台となるからである。即ち、基本的には、船上で起こることは、例えどんなに困難なことであろうと、船の中で解決せねばならぬ、ということだ。死を別にすればどこにも逃げ道はない。これ即ち、演劇として理想の舞台設定なのである、

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★

以前より気になっていたので、初めて観劇。
はっきり言って、自分には合わなかった。
まず肝心な部分の台詞が聞き取れなかったことが何度か。
時代を未来にすることで、時代考証を無視できる自由さを得ているわけだが、30年後にこんな時代になると見せられても、それは無理というものだ。
雰囲気を楽しめばよいのだと途中からわかったが、時代の違和感が最後までぬぐえなかった。

ピース

ピース

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

チラシに載っていた情報では、家族の話らしいということ以外、どういうものなのか分からなかったが、実際まったく予想外のお話。でもとても面白かったし、ぐっとくるところも。なので、内容や設定には一切触れないし、ネタバレboxにも何も書かないことにする。人それぞれだとは思うが、個人的には予備知識なしで観ることをお薦めしたい。

レイニーレディー

レイニーレディー

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/12 (火)公演終了

満足度★★★

ストーリーはなかなか面白く、雰囲気もあり、俳優さん達も熱演だった。

ネタバレBOX

この作品を観た時、まず浮かんだのが少女マンガのイメージであった。
いや、少女マンガを知らない爺いが、こんなことを言っては失礼なのかもしれないが、ストーリーを成立させるために、ずいぶんと無茶をしているように感じた。

病院のシーンでの看護師の言動。また臨月で倒れたとしても、痛い痛いと言っている限りは意識があるわけで、その状態でまったく動けなくなる事はあり得ない。

他にも、無理のある台詞や場面があり、イメージだけで書いておられるのではと思ったが、そうでなければ、この物語が成立しないことも事実である。
しかし、いくらフィクションといっても、いやフィクションだからこそ、そこに嘘があってはならない。

非常にリアリティーのある演技をしている俳優さん達が何人もおられたが、それだけで何とかなる問題ではないことが残念だ。

(葉team観劇)
フランケンシュタインー現代のプロメテウス

フランケンシュタインー現代のプロメテウス

演劇企画集団THE・ガジラ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

2時間10分、半端ない緊迫感の連続でした。

ネタバレBOX

時代を感じさせる家具に加え舞台中央に置かれたセピア色の地球儀、そして縦長の一対の鏡が舞台に緊張感をもたらす素晴らしい効果を出していたと思います。
今回はワークショップ公演とのことですが、ご出演の皆さま方、本当に生き生きとした素晴らしい演技でした。おかげでヴィクターと怪物、そして彼らを取り巻く人々の救われない運命の悲しさがひしひしと伝わってきました。そして、やはり岩野さんの素晴らしさは際立っており、主演のヴィクターを演じつつ全体のコンダクター的な役割もしっかりとこなし、2時間10分を長く感じさせないよう舞台に緊迫感を醸し出していたと思いました。
ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/06/13 (水) 14:00

座席1階I列18番

「紅」バージョンを観劇。
置き屋に乞食の登場と3つの人間関係の同時進行、といったプロローグから、舞台は進行。
でも、時折挟まれるダンスと生演奏を除くと、中盤まで全く物語に入ってゆけない。寄り添う人物像がない。つまるところ、登場人物が嫌な奴ばかりで、その上悪の魅力もなければ、粋でも粋でもない。
まあ、世界観を掴むまでに時間がかかるということもあるけれど。

それが、何となく世界観が判り始めて、何となく滞っていた仇吉の表情やセリフ、仕草が、置屋に預けられるところから大吾との出会いの回想シーンを境に急に活き活きしてくると、一気にずどんと物語に嵌ってしまう。
仇吉、かわいいー、大悟いい奴!見ているこちらも、ココロ晴れ晴れになるんだから、観客というのは調子が良いものだ。

タイトルの「ゲイシャパラソル」って仇吉と大悟の出会うきっかけの象徴ということでよいよね?傘は、終始ふんだんに出てくるし、ダンスでも効果的に使われていたけれど。

2人に幸あれ!と願わずにはいられませんでしたよ。

ちなみに、女性陣は、素敵な着物なのに、なぜ足袋ではなく裸足なのでしょう?
ちょっと、艶消しです。まあ、ダンスで滑るからというのもあるかもしれませんが、背広の男性陣は皆、靴下なのだから、あまり関係ないのかと。

ネタバレBOX

この戸籍を売り買いするという設定や、中国と日本の経済関係が大きく逆転している設定を用いるために「平成60年」ということにしたのだろうけれど、この部分がどうも浮いちゃっている感じ。
中国や日本も、別名称(ファンファンとか)にしているだから、単にパラレルワールドの設定でよかったのではないかな。その上で昭和初期位の設定で。

テーマは名前(この場合、戸籍でもある)が担う存在証明であり、自己と他者との相互確認。そして、もちろん普遍的な愛!

でも、基本は戸籍を売っているだけなのだから、恋する者達がお互い本来名前で呼ぶのはよいのではないのかな。仇吉には名前ないけれど、大吾がくれた名前があるわけだし。(「あきなかつぼみ」2人の誕生日をつないだということで「八十五二二一」だっけ?旧暦の秋の真ん中の日で「あきなか」、続けて書いて「ニ三」で「つぼみ」でしたっけ?)

でも、そうすると名前に対する、この作品の拘りはあくまで仇吉には、本来の名前がない、というその一点になってしまい、そこのところはちょっと弱かったかな。

さて、判らなかったのが、
①仇吉の父、昭彦が、なんで乞食までしているのに、あの時点まで戸籍を売らなかった のかが判らない。
②戸籍をもらって、名前が変わると運命まで変わるとすれば、もっと戸籍の素性につい ては神経使うんじゃないかな。30個から好きに選ぶとかはしないでしょう。
それにしても、昭彦いい加減すぎ。娘夫婦と一緒に暮らそうなんて夢見ているんじゃないよ!!!!

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