最新の観てきた!クチコミ一覧

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十二夜

十二夜

演劇集団円

シアターX(東京都)

2018/04/20 (金) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

どうして新劇団がこの芝居をやりたがるのか、不思議だ。内容にまったく主張なく、変革の遺志もなし、取り違えの笑いだけが面白い芝居なのにどこの新劇団も一度はやっているはずだ。
もう一つ、最近の新劇団には学者演出家がいなくなった。これは必ずしも功だけでなく、先生ご出馬で碌なことにならなかった芝居も過去にはたくさんあった。それは大方が翻訳が機縁になっていて、先生方も女優に囲まれるのがうれしかったのだろうがそういう牧歌時代は終わった。
さて、「十二夜」の安西徹雄追悼公演は新劇の円である。故安西先生は学者と言っても、象牙の塔型でなく、結構舞台のこともよく知っていた。演出の時、最初役者にやって見せるのがやたらにうまかったので、役者どもが恐れ入った、と言う逸話もあるが、苦労して東京に出てくる前は出身の松山で放送劇団や地方演劇で若きスターだった。学者としてもシェイクスピア学会の会長もやったくらいだから文武両道の珍しい学者だった。十二夜は主張はともかく、役者がやって嬉しくなる人情の機微が満載されている戯曲で、多分小理屈疲れの新劇団の清涼剤になっていたのだろう。安西先生のシェイクスピアはこのメール版や、日本に舞台を移した{確か}間違いの喜劇や、ぺリグリースの日本初演など、変わったものが多かった。蜷川の歌舞伎座が「十二夜」としてはキマリのできだったが、こういう小劇場の「十二夜」も捨てがたい。

ネタバレBOX

しかし、円も役者が小粒になって、キャラ立ちしている各役が立ち切れていない。もっと面白がって役者同士でふくらませればいいのに。ことに女性役は普段やっていないせいか、落ち着きが悪い。ちょっとスタジオライフに行ってコツを教えて貰えばいいのに。2時間45分は最近の芝居では長いのだから、芸人の気分でやってくれないとみる方も疲れる。
R老人の終末の御予定

R老人の終末の御予定

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/18 (水) ~ 2018/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

相変わらずの高クオリティの被り物で、一見コメディではありますが、中盤からグイグイと壮大な話となっていく本作品。とても楽しめ、個人的には過去作品の中でも一番好きです。
いつも通り何役もこなす役者さん達には、演技も勿論ですが被り物等で誰が誰だが分からずに、本当に驚かされます(笑)
ひとつ残念だったのは、当日券でしたので開演前パフォーマンスが観れなかった事です(泣)

渦中の花

渦中の花

room42

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

何をとっても素晴らしかったです。

ネタバレBOX

鬼の形相で止められても電話に出てしまうし、他人には簡単に独立生活を促してしまう。
他人から他人への悪意に対しては平静を保てるのに、自分や自分と同等なものに対する悪意には反応してしまう。

ツツジは心を喰うのでしょうか。

すべて自分から遠い所に在ればきっと穏やかですね。



1人の巫女が罪を洗いざらい白状するシーンに対しては、また違った見せ方にて拝見したかったと、少々思ってしまいます。



今後とも応援いたします。
華

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2018/04/23 (月) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/24 (火) 19:00

立体的に作ったステージが功を奏してました。女三人寄ったらどころでなく、かなり姦しいシーンから、戦国時代の非情まで、バラエティーに富んだ素敵な作品でした。

嗚呼いま、だから愛。

嗚呼いま、だから愛。

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったです。
1Dkを模したシンプルなステージに三方を観客が囲む空間にドキドキしながら幕を開けました。
人の生活を覗き見してるみたいで、ふと笑えたり、切なかったり…
人の優しさが同情のように思えてしまって、自分を嫌いになる瞬間。
他の作品だったら「変な人」とレッテルを貼られそうな人に普通に居場所があって、風変わりな中から溢れ出す現実的な悩みがとても胸を打ちました。
おすすめです。必見。

GREEN GRASS

GREEN GRASS

埼玉県高等学校演劇連盟

正智深谷高等学校(埼玉県)

2018/04/22 (日) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/04/22 (日) 10:00

価格0円

10:00の回(快晴)。

2017/9/24の秋季大会、半年ぶりの深谷は好天、少し暑い。
会場となった正智深谷高校は駅から歩いて5分ほど。
既に10名ほどの方が並んでいる。靴を脱ぎ、スリッパをお借りして「コミュニケーションルーム」へ。

こじんまりした部屋に舞台と椅子席。校内公演らしい雰囲気。
お客さんはご家族、演劇部、友人、無関係なのはきっと私一人。

10:00開演、休憩を挟んで15:10終演。
持ち時間60分、戯曲は既製か創作か。音響も照明も、舞監もみんな高校生たち。
昼食休憩を挟んで4作品。いずれも今の私の感覚にぴったり。

巧い(上手い)/下手とは別の感覚。商業演劇とも、小劇場とも、大学生とも違う独特の「何か」

今年もきっと忘れがたき作品に出逢えると思っています。

歌姫、ネバーダイ!

歌姫、ネバーダイ!

ライオン・パーマ

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

永遠の刻の中で、いくつもの時代を生きることになった歌姫の物語。

時代ごとの出来事が終盤に向けて少しずつ絡みあっていく。ラストは観ているこちらの目にもうっすら涙が…。

ギャグは控えめ、伏線多めのストーリー重視。ライオンパーマの新境地といえるだろう。

ネタバレBOX

今回は番外公演ということで、特に前半はシリアスなシーンが多かった。

そうとは知らず(よく見てない自分が悪いかな)、いつもの爆笑ギャグを期待して観に行ったので、

先述の通り、ストーリー前半は「アレ?このままずっとシリアスオンリーで進むの?大丈夫!?」と戸惑ってしまった(笑)

少なかったが時折ぶっ込まれるギャグはやはり面白い。セリフで笑いがとれるのは中々のものだと思う。

上から目線でいうと(笑)役者さんではバーソロミュー・ロジャース等を演じた方が上手いなと思った。セリフにハリがあるし表情も良かった。

石毛セブンや前田無有子などの主力メンバーが数人出演していなかったが、次回はどうか?楽しみにしたい。
激熱

激熱

ユーキース・エンタテインメント

STUDIOユーキース(東京都)

2018/04/21 (土) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

ドッペルゲンガーのような心理劇またはパラレルワールドのような異世界の観せ方…等身大の女性の本音と苦悩が切実に伝わる。若い女性だけの芝居であるが、その熱量は半端ではなく、物語の中へ観客をグイグイ引っ張り込むような力強い公演であった。
(上演時間1時間30分) 【Aチーム】

ネタバレBOX

セットは、基本は左右対称であるが微妙に変化を加えている。物語は上手側と下手側に分かれ、その間に見えない壁のようなものがあることをイメージさせる。両側の登場人物や音楽活動を行っている設定は同じであるが、その活動スタイルや方向性が異なる。2グループ(どちらも「響屋」)の登場人物は姿かたちは異なるが、同一人物による心情吐露を描いている。自分自身の心を見つめるような合わせ鏡である。

上手側は音楽が持つ”力”でライブ活動を行っている3人(はるか、なな、ことえ)。一方下手側は、女性らしさを強調した”姿”でライブ活動を行っている3人(遥、奈々、琴絵)。それぞれに悩みがあり、グループ内でも喧々諤々という状態である。音楽の力を信じているが売れず、メンバーはバイトの掛け持ちでどうにか暮らしている。一方姿(外見)を売りに活動をしているメンバーは売れているが、歌は録音で水着姿になったりし自分自身を切り売りしている。音楽の力だけの売り方で良いのか、もっとアイドル的な魅せ方も必要では、一方のグループ内では魅せるだけで良いのか、エアバンドに対して疑問が出る。
この2グループ内の心情が交互に描かれ、それぞれの音楽活動のスタイル・方向性等がグループ内の喧々諤々の意見によって浮き彫りになる。

立ち止まったら、前進していなければ不安、押し潰されそうな気持になる。そこに25歳という女性の微妙な女心が揺れる。男優は登場しないが、恋に対する羨望・嫉妬などが垣間見え愛らしさを覚える。しかし女性である前に人間であり、その感情-焦燥・不安・願望、見えない壁…自分自身の限界という壁に立ち向かっている。女優陣による感情表現が豊か、そしてそれぞれの人物像をしっかり立ち上げており、思わず感情移入をする。

2グループによる共鳴するような同一曲の歌合せ、学校卒業時に見られる呼び掛けのような台詞の交差は、互いへのエールの交換のようであり、自分自身への励ましかも…。中学の時に聞いたライブの感動が忘れられない、その芯が失われない限り音楽活動は続けそうだ。物語では指を怪我したりグループ脱退などの試練も描いていたが、ラストには希望が見える。
劇場内は小さく、演技での大声が響き少し閉口するが、それでも自分は彼女たちの心の叫びとして受け止めた。

次回公演を楽しみにしております。
渦中の花

渦中の花

room42

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

陰々滅々、素晴らしかったです。

ネタバレBOX

祖母の介護に疲れて50代の母親が失踪し、何もしない父親に代わり息子の妻が介護を引き継がざるを得なくなったことがきっかけで、子供のできない息子夫婦と妊娠中の娘夫婦の間で対立が生じ、単に家族が崩壊するという表現では物足りないぐらいの出来事が起き、完璧に崩壊していく様を描いた話。

不満、怒りが高まり、息子の妻は義理の妹の足を引っ掛けて転ばせ、流産させてしまいました。これでも十分家族崩壊決定ですが、そもそも母親が失踪した場所である神社の娘が、何年も前から神社に参る長男を見ていて、数年前から来始めたその妻に嫉妬して家庭崩壊を願っていたことが分かり長男に殺されるという、負の連鎖がこれでもかとばかりに続き、陰々滅々たる気分にさせられました。

こんな雰囲気、余韻の下では当然と言えば当然ですが、終演後に役者が登場する舞台挨拶もなく静かに終わり良かったです。
最後の炎

最後の炎

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2018/04/14 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/21 (土) 14:00

座席1階1列

こういう舞台を創出すことができるのが、文学座アトリエのよいところなんですよね。一本の木とゆっくりと回転する舞台。

ヨーロッパはいつからこんな喪失感を醸すようになったのだろう。

タバコの害について/たばこのがいについて

タバコの害について/たばこのがいについて

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2018/04/20 (金) ~ 2018/04/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/04/20 (金) 20:00

「行灯パブ ろびっち」の意味が解らなかった自身がはずかしいなあ。
ビールに、ウォッカおいしくいただきました。やはり、観劇の楽しみと言えば、日本の伝統としてはやはり飲食は重要だと思います。その点、粋に解禁いただけた夢幻社さんに感謝。音頃な価格というのも助かります。

さて舞台です。
オリジナル作品「たばこのがいについて」
食べ物の好き嫌いが激しい男と、タバコ嫌いな女。
男は、自身を束縛する女に辟易し、女は結婚の決断を下さない男に憎しみさえ抱いている。
ましてや、女はタバコ嫌いで、男はヘビースモーカーときている。
そこには殺意までが交錯しており、その殺意のトリガーは、まさにタバコ。
そう、タバコの害はそこにある。
殺意をそらしながら、お互いにの会話は進むのだが、結末は、、、
ピラニアの話の件は、かなりシュールで、獰猛なまでの食欲と、おとなしい性向は、男比喩で、それを飼っている女は男を飼いならそうとしている女の比喩なのかな。
三輪穂奈美さんは、役を演じる時と普段の装いとのギャップがすごいですよね。

次は、チェーホフの「タバコの害について」
以前、柄本明さんの同舞台を拝見して、その容姿はすごく印象に残っているのに、芝居の内容は一向に記憶に残っていない。はて、こんな内容だっけ、という感じで観劇。
いやあ、オリジナルもいかがわしさ満載でしたが、こちらはもっと満載。
演壇後ろのフライヤーを想起させる屏風と、わざわざ持ち出される妻を模したマネキン、最後に降り注ぐ言葉の雨。
「ああ、自殺生活」でも経験したけれど、益田喜晴さんがこちらに向かってくると怖いよーー。こちらに話しかけているようで、視線が全くどこかに行っているから、どう反応してよいのか、自己存在が失われるような不安を覚えるのですよ。

ただただ、不安を抱かせる1時間半でした。
でも、そこが中毒性を持つ夢幻社の魅力なんだよなあ。

いつも心に太陽を ストリッパー物語

いつも心に太陽を ストリッパー物語

たやのりょう一座

浅草木馬亭(東京都)

2018/04/18 (水) ~ 2018/04/25 (水)公演終了

満足度★★★★

よかったです!!!


逃げぬれて、夜

逃げぬれて、夜

くちびるの会

調布市せんがわ劇場(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/23 (月) 14:00

座席H列5番

価格3,400円

かつて絵本を出版したがその後がなくスーパーで7年間働いている幸子と、新聞配達に加えてコンビニエンスストアでのアルバイトも始めた伸夫を中心に進むので現代労働事情的な群像劇かと思いきや、その二人が邂逅した場面で「え、つか風味?」となり、以降はファンタジックあるいはシュール系に踏み外してゆき、その味わいは昭和の懐かしきワカモノ芝居。
で、つかのみならず唐を感じたお客さんもいらしたと伺い、そう言えば微かに漂っていたアングラ臭は唐か、なるほど……と得心がいく。

シンプルながら中心部分の向きを変えて様々な場を表現する装置も(どこか懐かしさがあって)○。

クライマックスは舞台上の幸子と客席最後部に登場した伸夫が縦通路を絆的なものに見立てて対峙する演出で、予約時に備考欄に書いた「後方通路際の席がイイ」というワガママが功を奏したのだった。(もちろんそういう演出とは知らなくて、「個人的に見易い席」を望んだのだが)

【余談】
「バットで壊す」はつい最近もあったと思ったら、この2日前に観た映画だった。しかも出る前にテレビでバットを使うシーンの撮影裏話を聞いたという……。(OM-2のハムレットマシーンもバットを使っていたっけ)
また、某コンビニの来客音をわずかに変えたメロディが使われていて、その元ネタの変奏を使った芝居を思い出して頬が緩んだのだった。

渦中の花

渦中の花

room42

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

 母が失踪し家族が壊れていく物語を、烏丸棗が描く。実話ベースだそうだが、その実話は知らない。介護すべき祖母を抱えて、母が失踪するという状況の中では、いかにも起こりそうな出来事が次々に展開され、家族それぞれの立場は理解でき、それぞれに共感できる場面が続く。その辺の書き方と、役者陣の演技の質は高いが、終わって救いがないのはツライ。
 芝居とは関係ないが、このサイトでは「1時間30分」と書かれているが、実際には「1時間50分」というのは、予定を立てる上でややキツイ。Corichのシステムの限界か。

この暗闇を超えて、温泉へ行こう!

この暗闇を超えて、温泉へ行こう!

三栄町LIVE

フラワースタジオ(東京都)

2018/04/17 (火) ~ 2018/04/25 (水)公演終了

満足度★★★

 黒田勇樹の描く脚本は、トリッキーなプロットのシチュエーション・コメディという印象がある。本作も、プロットは面白い。ドジな兄弟が銀行強盗に入るが失敗。逃げるために銀行の奥の応接室で、難病で体が動かず、聞く・話すしかできない女性に出会う。音だけで温泉に連れていこう、というのがタイトルの意味。オノマトペ演劇と名乗っている。興味深いプロットで、多少の無理矢理感は否めないものの、コメディだから良いかな、というギリギリのところでやっている。惜しむらくは、スピード感を出すためか、高速でセリフをいわせるのだけれど、舞台経験が少なく滑舌の怪しい役者が出ていること。若い舞台なので、しょうがないのだが…。

怪事街~ミス・サンフラワーの逃走

怪事街~ミス・サンフラワーの逃走

夜光堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2018/04/21 (土) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

オールドイングランドを感じさせるセットも可愛らしかったです。 先生がサンフラワーを説得?する時の台詞に思いが込められていてジ~ン!!ときました。 そしてあんなにも働いてくれる助手ならぬ助犬が私も欲しい!!

修羅天魔

修羅天魔

TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線

IHIステージアラウンド東京(東京都)

2018/03/17 (土) ~ 2018/05/31 (木)公演終了

満足度★★★

初回転してきました。物語は新感線だなぁと言ういつもの内容なのでそんなに新しさはなかった。役者さんの出来具合がまちまちで、自分の観に行った回は、そんなに素晴らしいって感じじゃなかったかな。回転客席も”こんなもんか”と言った感じで、一度体感できれば十分かな?

百年の秘密

百年の秘密

キューブ

本多劇場(東京都)

2018/04/07 (土) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

3時間半の上演時間を全く長く感じさせない素晴らしい物語と展開力。ケラさん・ナイロンのお芝居が近年どんどん進化していくので、本当に毎回観に行くのが楽しみです。この作品の土台を日本設定にしたら、ちょっと面白そうかなぁ、と個人的には思います。

青春超特急

青春超特急

20歳の国

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

初めて本公演を観ました。オープニングの飛ばし具合から期待していたのですが、後半ちょっと惰性気味な展開。前振りからの期待が高かったので、ちょっと消化不良でした。

渦中の花

渦中の花

room42

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/25 (水)

24日初日の舞台を拝見(110分)。

ネタバレBOX

家族の構成を変えた以外は、実際の事件(赤城神社主婦失踪事件)を丁寧にトレースしつつも、母親の失踪をきっかけに、それまで、表向き、平穏だった家族関係が急速に崩壊していく様を、家族を知る神社の巫女(☜笑顔の陰に残忍な心がぁ!)・母親のバイト先の若い男(☜ストーカー気質の危ないヒト?!)との関わりも交えて描かれています。

作・演の、烏丸棗(からすま・なつめ)さん。
昨年10月、三鷹市・星のホールで拝見した『Maria』という作品で作風は承知していましたが、今回も期待に違わず?! ヒトの心の奥底にある触れてはならないもの・歪んだものを、痛々しい程に見せつけてくれました。おかげで、終演後、雨は止んでいたにもかかわらず、実に暗澹たる面持ちで会場を後にすることになりました(☜注.褒め言葉デス!)。
ハッピーエンドとは程遠いストーリーですが、とても見応えのある作品でした。

最後に配役を記しておきます。
津川志乃(失業中の夫に代わりパートに出ながら、崇の母の介護も!)…丸本陽子さん
津川崇(志乃の夫。経営していた会社が倒産し、失業中)…山本佳希さん(☜「家庭では何もしない・出来ない昭和の男」を好演!)
津川遼介(津川家の息子。志乃失踪後に湧き出た様々な問題に苦悩する主人公)…野村亮太さん
津川瑞希(凌介の妻。仕事をしながら、志乃失踪後、義父の母親の介護にあたり疲弊)…宮山知衣(みややま・ちえ)さん
法嶋梨子(津川家の娘。妊娠中で何の手助けも出来ず、瑞希に負い目を抱く)…柏尾志保さん
法嶋大樹(梨子の夫。次第に遼介夫婦との間に溝が…)…丸山雄也さん
内海耀(志乃のバイト先の若い同僚。年上の志乃を母親→恋人と思い込む?)…辻井彰太さん
黒宮聡美(神社の巫女。実は昔から遼介達一家を知っている)…今井由希さん(☜ある意味、この作品で一番オイシイ役柄を好演!)
須藤淳一(刑事。遼介の大学時代の先輩)…松本一歩(まつもと・かずほ)さん

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