
『gokko』
BELGANAL
渋谷 宮益坂十間スタジオ(Aスタジオ)(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/22 (火)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/05/20 (日) 18:00
物語は既にチラシなどによって公開されているので、説明的なセリフが少なく、感触を楽しむ芝居だと思った。主宰の林田沙希絵は映像系の人らしく、映像を多用して場面を作るのは巧い。

堀が濡れそぼつ
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/20 (日) 15:00
相変わらずセリフのキレは抜群のMCR。今回は、脇役として使われる(でも、貴重なキャラの)ことが多い堀靖昭をフィーチャーして、いつもながらの、やや真当な人と感覚の壊れかけてる人との会話を楽しむ。堀は、実は大変な特性の持ち主だと思ってた私としては大満足な出来で、他の役者陣も、しっかりMCRワールドを作り上げている。KAKUTAの異儀田夏葉がKAKUTAとは思えぬ演技を見せてくれるのも楽しい。

分岐点
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋ホール(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/05/18 (金) 19:00
トラッシュマスターズの中津留と青年劇場のコラボも第3弾となったが、今回はやや盛り過ぎに思う。2008年、リーマンショックで証券会社を追われることになる2人の男。一人は投資コンサルタントとして都会で働き、一人は田舎で農業をベースに地域を発展させようとする。物語は、2014年、2027年と進み、その2人の家族を巻き込んでいくが…。いつもの中津留風味で、社会問題を個人の(家族の)問題にする巧さは確実に観られるし、役者陣も長いスパンの物語を見事に演じているが、取り込んだ題材がやや多過ぎて、消化しきれていない印象はある。

たいこどんどん
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2018/05/05 (土) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
久々のこまつ座、井上戯曲を「普通に」上演した演目を初めて観た。ラサール石井演出にも興味あったが何より戯曲が面白い・・と言っても最後まで読み切らなかったのだがふと書棚にあったのを手にとると止まらず、読んでも「観たい」と思わせた。その核は、艶笑というやつ。江戸を発って主に東北を回る旅の話だが作者井上のアイデア炸裂。思いのほか長くなる二人旅の後半はどうなるのやら・・期待しつつ劇場へ。戯曲からもらった印象とかけ離れた所多々あれど、このたび主役(幇間役)に抜擢された柳家喬太郎師匠が予想外に良い。江戸弁は本業とは言え芝居の間もある。一方の若旦那役は急遽体調降板した窪塚俊介の代役に立てられた江幡秀久氏、年齢的に「若」旦那はどうかと思いきやこれが小事に囚われない商家の放蕩息子の味を出して正解。三時間超えの大作。幕末江戸が物語の始まり、二人の旅はちょうどタイムスリップするかのように時代の最先端から逃れた格好、して「ご一新」を知る事になるラスト。圧巻井上の筆力、またこれを調理した演出も光った、と最後には思わせた。

その探偵の名、〜エコソン少年の殺人〜
インプロカンパニーPlatform
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/05/19 (土) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
観客参加型の即興的要素の多い推理劇です。基本的にコメディですが犯人当ての部分はガチです。なかなか面白い方式で私は大いに楽しめました。こういうものの愛好家には絶対のお勧めです。
カーテンコールで、その場限りのものなのでネタバレという概念はなく何でも書いて結構という発言があったので、少し丁寧に紹介しておきます。
「インプロカンパニーPlatform」という団体は「即興と台本の越境(コンセプト・インプロ)」を旗印に、いろいろなイベントを主催しているようです。観客からお題をもらったり、重要な選択を観客に委ねたりするのが特徴です。
今回の「その探偵の名、~エコソン少年の殺人~」ではおおよそ以下のように仕掛けになっています。私も初めての観劇なので細部で間違いがあるかもしれませんがご容赦を。
まず短い殺人のシーンの後、刑事と7人の容疑者が登場します。
容疑者は被害者の愛人や家政婦、会社の部下などです。
容疑者は
殺意/嫉妬/尊敬/母性/友情/依存/恐怖/愛情
と書かれた8枚のカードから1枚を引きます。これは容疑者が被害者に対して持っていた感情を表します。もちろん「殺意」を引いた者が犯人となります。だれが何を引いたかは観客にも本人以外の役者にも分かりません。
容疑者はその感情を持っていることを表すようにアドリブを加えて台本を演じます。どの程度、感情を表に出すかは役者に委ねられているようで、さりげなく、しかし後で振り返ったときに「あれがそうだったのか、なるほど!」といわれる演技をおそらく目標としているのでしょう。
本編が始まる前に、殺された被害者の職業を観客に決めてもらいます。私の回は「不動産」という発言だったので「不動産屋の社長」ということになりました。以下、台本をそのように読み替えて演技をするのです。
そこからは刑事(と一部で観客)の指定した容疑者(1~2名)と被害者との最近のエピソードが演じられます。それを見て刑事がその容疑者の持っている感情(=引いたカード)を当てます。ここはいくつかの候補から観客の拍手で決めたりもします。当たった場合は以後、刑事と一緒に推理をすることになり、外れた場合はそのまま演技を続けます。一定の長さの演技をしますので、そう何回も当てる機会があるわけではありません。私のときは6~7回目くらいで犯人を当てましたが、それ以前の公演では時間切れで当てることができなかったそうです。刑事は被害者役も演じるので、忙しくて推理に集中できないので無理もありません。
観客がすることは上で書いた以外に最初に配られる小さな紙にキーワードを書いて提出することがあります。その紙は集められ、途中の寸劇の中でくじ引きされて使われ、話をカオスに陥れたり、歌の題名になったりします。なお、解答用紙を回収して正解者には賞品というような企画はありません。
劇の途中で意見を聞かれたりするのは困るという人は、×マスクをもらうことができますし、前2列、通路側2列を避ければまず聞かれないでしょう。
なんだか説明がよく分からないという方も含め、ここまで読んだ方はぜひ劇場へ!

デンジャラスGeorgeと炎のアスリートたち
かのうとおっさん
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
かのうとおっさん『デンジャラスGeorgeと炎のアスリートたち』を観劇。
スポーツの祭典『デンジャラスGeorge杯』と言うふざけた内容なのに…
一つ一つの競技の(演技の)完成度が高く、コンパクト&スピーディで、とてもテンポ良かった。
大人の全力投球を見せて頂きました。
何も考えず笑えた。
追伸、『涙の閉会式』が最高!
でもこんな映像残して大丈夫ですか?

高丘親王航海記
ITOプロジェクト
AI・HALL(兵庫県)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
奇々怪々、キテレツな空想劇でした♪
それを可能としたのが、奇想天外の糸操り人形たち♪
空を飛び、大回転し、
いきなり現れ、消え、
分裂、凝集し、
脱け殻や髑髏に早変わり、
…
人形だからこそできる仕掛けと工夫が、凄い♪
話が少々荒唐無稽でしたが、楽しめました。

レインメーカー(大阪公演)
劇団ショウダウン
TORII HALL(大阪府)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
劇団ショウダウン『レインメーカー』
東京公演のみと諦めていましたが、大阪で拝見できる喜び。
そして林遊眠さんの少年役は、はまり役。
いつ見ても良いです。
少年はいつか大人となり、旅立つんですね。
観られて良かったです。
追伸、ところで、テオはどうしたかったんだろう?
何を狙って、逆らったのだろう…
等々、詳しく語られなかった所が…、とっても気になる!

PAPER TRAILER
学園座
関西大学千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)
2018/04/20 (金) ~ 2018/04/21 (土)公演終了
満足度★★★★
学園座さんの二回生さんだけで作り上げた新人公演『PAPER TRAILER』
仲が良さそうで、その感じが伝わってきて、素直に楽しかった。
入った当初はとっても個性豊かな回生だな~と思っていましたが…
二回生の皆さん、本当に成長しましたね(親の目)。
だしまき感覚さん、肝っ玉座ってますね。
なのに、団長さん、アドリブ弱すぎ。
これからも楽しみにしています。
新入生さん、沢山入ると良いですね。

「曽根崎心中 ーイウストレー」
舞嶽44景project
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2018/04/21 (土) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
舞嶽44景project
『曽根崎心中ーイウストレー』
胡蝶チームのゲネ公演を観劇♪
昔言葉、難しそう。
ですが、少しの噛みや、少しのバタバタも、ご愛嬌。
だってゲネだもん。
でも本番同様、衣装、演出が美麗で、純愛まっしぐらの曽根崎心中の世界観、とても良かった。
今回、ゲネを拝見しましたが、本番に向けて、ドンドン良くなる予感しかしません!
できれば、火樹チームの公演も拝見したかった。

天(そら)は赤い河のほとり
宝塚歌劇団
宝塚大劇場(兵庫県)
2018/03/16 (金) ~ 2018/04/23 (月)公演終了

笑う巨塔
タクフェス
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2018/04/17 (火) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

来てけつかるべき新世界
自由劇場
神戸大学・出光佐三記念六甲台講堂(兵庫県)
2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
岸田國士戯曲賞受賞された『来てけつかるべし新世界』って、ヨーロッパ企画さんお得意のSFコメディだっんですね。
本家『ヨーロッパ企画』さんの公演を観損ねたので、 とっても観たかった演目!
自由劇場さんの新入生歓迎公演でこの演目を公演頂いてラッキーです♪
自由劇場さんらしいエンタメたっぷりの新歓公演、堪能しました。
近未来の新世界、探訪。
あっという間の2時間、楽しかった。
新入生の皆~、演劇楽しいよ~。

iaku演劇作品集
iaku
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/28 (月)公演終了

iaku演劇作品集
iaku
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/28 (月)公演終了

Melody
TEAM 6g
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

底ん処をよろしく
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★
演劇観に行くとたまにある、昭和の感性で作られた作品
「ベタ」の扱い方が悪く、古臭さが前面に現れている
人情物をやるなら登場人物一人一人のキャラクターに魅力が必要と思うのだが、作者の都合で無理矢理良い人に仕上げているため、行動、言動に一貫性がなく共感できない
あと、最近小劇場でよく見るのだが、登場前に散々美人、可愛いと煽っておいて十人並みの容姿の人間を出すのはなんなのか
脚本家の技量の無さ、稚拙さが感じられる

アメリ
ミュージカル『アメリ』製作委員会2018
天王洲 銀河劇場(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/18 (金) 17:00
ものすごくよかったです。
映画ファンであれば、映画の世界観を損なわず、なおかつ、ピュアで本当に幸せになった。
アメリ役の渡辺さんの高音が綺麗で透き通るようで、涙が出そうでした。
ニノ役の太田さんの声も素敵でした。この2人の声の相性も良かったなあ。
他の役者さん達の個性が際立っていて、本当に良かったです!
見ていない方、オススメです!

しずかミラクル
コトリ会議
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2018/05/17 (木) ~ 2018/05/21 (月)公演終了
満足度★★★
静けさに漂う摩訶不思議な世界観☆その空気を一変させる要、若旦那のコント(?)コンビ☆何者か分かんなすぎて最後まで気になる牛嶋さんなど前作の続編かと思ってしまうほどコトリ会議ワールド全快のお芝居でした★見る者を飽きさせない演出と75分というランタイムが絶妙でした☆要小飴さんの改造人間キャラがツボでしたp(^^)q

キャガプシー
おぼんろ
キャガプシーシアター(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
あ〜やっぱり!行って、良かった。
半年前に、観たばかりで、二度目なのに、惹き込まれる世界。
大掛かり(に感じた)な仕掛けや、テントならではの空間を、活かした演出も増え、色濃く広がる世界に、どっぷり浸かって、 素敵な一時が過ごせました 。
前回も今回も、夜公演。今回は日が長くなり、始まる頃には、明るい舞台の中で、暗転が効かないのは、どうなんだろうと不安を抱えつつも、どんどん夜が更けていくのと、物語の深まり方が 相まって、すごく良かった。 2度目ということもあり、セリフの良さが、 とっても心に沁みました 。
表面だけ捕らえると、若者向きの感が強そうだが、深層心理に語りかける深い物語だと思う。
拓馬ならではの魅力が詰まり、【おぼんろ】でしか、創り出せない作品でした。