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この夏、屋根裏から異世界へ(※行けません)

この夏、屋根裏から異世界へ(※行けません)

猿博打

OFF・OFFシアター(東京都)

2026/08/05 (水) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽し過ぎた!

ネタバレBOX

異世界転生系×ちょっとメタい世界観
村上さんがオタクの解像度高くて演技うますぎました
板場さんの代打のほんださんも素晴らしかった
「TOKYO SLUM」

「TOKYO SLUM」

TRASHMASTERS

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/30 (木) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/07/30 (木) 19:00

価格6,000円

社会派の劇です。
テーマは大都会東京に蔓延する貧困。

派遣会社の社員:秋野が主人公です。
彼の担当する派遣社員が、家族の介護のためにやむを得ず遅刻をする(繰り返す)。
秋野の上司は、派遣先の体裁を気にして、別の社員を充てるよう秋野に指示を出す。
派遣社員は新たに自宅での内勤の仕事を紹介されるも、収入が減る。
秋野はこの件で上司と対立し、会社を辞めることに。
秋野は収入を絶たれ、家賃が払えずホームレス状態になります。

本人の予期せぬ病気、子育てや親の介護…
小さな歯車がひとつ狂えば、たちまち転職・離職を余儀なくされる
たちまち契約解除を言い渡される現代社会。
私たち誰もが、そうなる可能性を持っています。

社会派の劇とはいえ、妙に説教くさかったり、
勧善懲悪の道徳劇のような所はまったくありません。
秋野を中心にして少しずつ、事態は良い方向へと進んでいきます。

途中休憩をはさんで2時間50分の長編ですが、
決して退屈させることなく、テンポ良く進んでいきます。
チラシのデザインがイイですね。
いろいろと考えさせられる、実りのある劇でした。
ありがとうございました。

同じ鍋を囲む

同じ鍋を囲む

ジブレ・カンパニー

SPACE9(大阪府)

2026/08/08 (土) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めて拝見する劇団ですが面白かったです☆真夏なのに鍋が食べたくりました\(^o^)/

神の曲~澪引くtrilogy~

神の曲~澪引くtrilogy~

Micro To Macro

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2026/08/07 (金) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

見通しが不安な世の中、どのように受け止め、考え、どのように自分自身を守っていくのか考えさせられました。
皆さん、健康でお幸せに
お芝居観られてありがとう🤟

戦浄のパンクロッカー

戦浄のパンクロッカー

レティクル座

萬劇場(東京都)

2026/08/05 (水) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

えーっと....説明通りデス
でも舞台上での表現熱量が凄かった
イメージで云うと
実写の映画スーパーマリオと
ビルとテッドのシリーズを混ぜて
劇団四季を振りかけた感じかしら
あと国民的アニメの猫型ロボットとかも足して
下ネタ炸裂・大爆裂なので観客は選ぶかなぁ
と感じた約100分強の作品です
突き抜けた感じは自分
好みだったわ♫ SFだしねー
近年珍しくアンケート用紙にミニペン付き
全席自由

ネタバレBOX

SF的にも綺麗にまとめてたんだがー
スカトロ下ネタ満載で
そういう意味では綺麗とは言い切れない話

初っ端から段ボールでの成形とはいえ
なかなかな完成度のライオンキングやってた
一部ツチノコが混じったりしてたのが何ともー
で主人公さんが
「観に来たことを後悔してませんか」と問い
「まだまだグダグダは続きます」と畳み掛けて
本編が始まってゆくのです
木ノ下歌舞伎「心中天の網島」アクセシビリティ版

木ノ下歌舞伎「心中天の網島」アクセシビリティ版

一般財団法人松本市芸術文化振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2026/08/05 (水) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何かイメージで今まで観なかった木ノ下歌舞伎。歌舞伎という時点で難解でマニアックな感じ、面倒臭そう。近松門左衛門の代表作『心中天網島』も興味なかったが、一回観ようと決めた。衝撃。もっと早くちゃんと観ておけば良かった。

舞台手話通訳の田中結夏さんは劇団銅鑼の『いのちの花』で初めて観て感銘を受けた。役に感情移入して一緒に演じながらの通訳。座・高円寺の『小さな王子さま』も良かった。今作では真っ赤なチョゴリのような袈裟を着て、ステージ中央に立ちスタート。上手や下手に動き時には涙ぐみながら手話通訳を熱演。最早出演者。
上手と下手に吊られた巨大なモニターで全台詞が投映されることが非常に大きい。耳では理解出来なかった台詞が漢字として視覚的に見るとよく分かる。意味が掴めず聞き流していた台詞一つ一つの意図を味わえる。これが常にあれば伝統芸能を観ることへの抵抗がなくなる。
アクセシビリティとは視覚聴覚障がい者が当たり前のように楽しめる観劇の場作り。それは特別なことじゃない、当たり前なんだという考え方。他者との関わり合い方に表現者が真剣に向き合うこと。他人に分かるだろうか?伝わるだろうか?作家の糸井幸之介(ゆきのすけ)氏は近松門左衛門と徹底的に向き合って「愛と死」に行き着いた。
「大慈大悲の普門品(ふもんぼん)、妙法蓮華きやう橋(京橋)を、越ゆれば至る彼の岸の、玉の台(うてな)にのりをへて、仏の姿に身をなり橋(成橋)」
どこまで向き合うか向き合えるか向き合うべきなのか、それは判らない。だが非常にその考えの方向性は愛おしい。
視覚聴覚障がい者の方の感想を聞きたい。

ネタバレBOX

『心中天網島(しんじゅう・てんのあみじま)』とは1720年10月14日夜、大阪網島の大長寺で紙屋治兵衛(じへえ)と妓婦(ぎふ)小春が心中した事件。翌日の夜、大阪住吉でこの一報を聞いた近松門左衛門、興行主が明日一日稽古、明後日から上演したいとの無茶なオファー。早駕籠に乗り大阪に向かいながら今作を書き始めた。流石に一日では無理で12月6日初演。初演から3年後、余りの社会的心中ブームに幕府は心中物の出版上演を禁じる禁止令と「男女相対死(あいたいじに)処罰令」を発布した。

原作では紙屋治兵衛28歳、小春19歳、子供は6歳の勘太郎と4歳のお末。年齢は役者の実年齢に寄せ、お末はカット。いつもおんぶの勘太郎は3歳位の設定か?

紙屋治兵衛役日髙啓介氏は愛嬌がミスターちんっぽかった。
紀の国屋小春役湯川ひなさんの美しさ。表情が浜辺美波。妹と言われても信じただろう。おっさんが風俗行ってこんな娘に当たったら人生狂う。ちょっとこの配役は卑怯。「今何時?」「親父」「イボ痔」「火事」「羊プンプン」
女房おさん役伊東沙保さんも強烈。元々は治兵衛のいとこ。熱烈に惚れた治兵衛に口説かれて一緒になった。だが仕事も幼い息子もほっぽり出して風俗に入り浸る夫。「別れてくれ」と手紙で小春に頼む。それを受け入れてくれた小春が一人自殺することを知ったおさんは夫に身請けするよう頼む。自分は身を引いてもいいと。外人から見るとこのグロテスクな美意識こそが日本人文化の謎だろう。“義理”の為に生き、“義理”の為に死ぬ。まるで純情を競い合う競技のようだ。どれだけ自分を犠牲にして美しい精神性を世に捧げられるか。マゾヒスティックでナルシシスティックな純情。
茶屋河庄の女将&おさんの母役西田夏奈子さん。ヴァイオリン本当に弾いててびっくり。
豪商太兵衛&おさんの父役大鷹明良氏。こまつ座『きらめく星座』のイメージが強すぎて悪党振りに度肝を抜かれた。
治兵衛の兄、粉屋孫右衛門役武居卓氏。義太夫節に驚いた。
太兵衛の幇間&丁稚の三五郎役緒方壮哉氏。歌の難しい節回しを担う。

つかこうへいっぽさと『銀河鉄道の夜』のメランコリー。星空を自由に駆け廻る最期の一夜。
愛と死=嗚呼、愛しい。

何で死ななきゃいけないの?多分描かれていないだけで二人共死にたかったんだろう。観ている連中も自分の中に隠し持った死の衝動が蠢いて苦しくなるんだろう。死ななくてもいいのにと思いつつ、やっとこの世からおさらばできる解放感への憧憬。

3年前から治兵衛と小春は恋仲に。25歳と16歳。丁度おさんが出産して自分よりも息子を一番に愛するようになった頃。昔、自分のことを本当に第一に考えてくれた女が今ではもうそんなんじゃない。思い知るのは自分の価値の低下とそうなった要因。その痛み苦しみ惨めさ、彼女の瞳に映る自分の醜さ。辛くて暗くていたたまれない。メチャクチャ好きだった女からのその返信はとても受け止め切れない。風俗に行って現実逃避。金を払えば最高級の良い女が自分を笑顔で迎えてくれる。自分の価値を取り戻す。俺はそんな屑じゃないと。俺はそんな惨めな存在ではないと。人間は皆自分の存在の価値を受け止めてくれるものに従う。不安で不安でたまらないから。嘘でもいいから俺の存在を肯定してくれ。全ては逃避。逃げて逃げて逃げまくる。この世界から逃げ切るにはやっぱ死ななきゃいけないのか。
八月納涼歌舞伎

八月納涼歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2026/08/02 (日) ~ 2026/08/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「歌舞伎座で観る座敷舞」


 玉三郎が舞う峰崎勾当作曲の地唄舞二題が、涼やか風を歌舞伎座に吹かせた。

ネタバレBOX

 武原はんの代表作として広く知られる「雪」を歌舞伎座でかけるのは3年ぶりである。幕が開くと一面屏風に和蝋燭が立った禁欲的な空間に、傘を差した女(玉三郎)が客席に背を向け佇んでいる。そのうち傘をたたみ「心も遠き夜半の鐘」と袂で雪を払い、「捨てた憂き世の山葛」で黒髪に手をやり現世への思いを断ち切ろうとするくだりの思い溢れんばかりであった。

 続く「残月」でも静謐さはそのままに、踊りの手数が多さが目にも愉しい。玉三郎にだけスポットが当たった幕開きからじょじょに明るくなると、そこには何もない。だからこそ亡き人への思いを月に託した情感が伝わる。20分に満たないなかでも最後に「月日ばかりは巡り来て」で濃密で長い時間を経たような心地になった。

隔たる

隔たる

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2026/08/06 (木) ~ 2026/08/12 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/08/08 (土) 13:00

座席1階

連続射殺事件で死刑判決を受けた永山則夫をテーマとした話。「永山基準」と呼ばれる死刑を選択する量刑判断の枠組みができたことで知られる死刑囚だが、今作では獄中結婚した妻の人生や視点から描かれている。

政治・経済をテーマとしたJACROWが、社会的な事件を取り上げるのは久しぶりとか。田中角栄役で著名な狩野和馬が永山の弁護人役で登場する。だが、何といっても出色だったのは永山の妻を演じた宮越麻里杏であった。今作は彼女のためにあった舞台であると思う。
物語は宮越演じる妻の生い立ちからスタートする。永山の故郷は北海道・網走だが、彼女は沖縄県。この二つの故郷を背景として描かれた生い立ちが象徴的だ。この二つの地がラストシーンで重要な要素として浮上してくるのがとてもいい。
永山は獄中で「無知の涙」という手記を書き、小説家として文壇に出るという人生を送る。ベストセラーの印税は遺族に渡したいと願い、本作でもその通りに描かれる。これは永山夫妻側からの視点だが、中村ノブアキは事件の犠牲者の家族を重点的に登場させ、その苛烈な思いを舞台に提示していく。また、年月を重ねるにつれて被害者家族の胸の内に変化が表れてきたところも鮮明に描いている。ここが、この舞台のとてもいいところだ。

劇中でも触れられているように、凶悪な事件は後を絶たず、年かさが行かない被告人にも死刑が選択されている。「殺してやりたい。殺すだけではすまない。できる限りの苦しみを与えて殺してやりたい」という言葉は被害者家族のセリフとして今作でも登場するが、この思いが死刑制度を支えていると言ってもいいのではないか。死刑制度に反対しづらい世論は根強いし、刑罰の厳罰化の風潮も強まっている。この舞台はこうした世の中に異議を唱えているわけではないと思う。その答えはラストシーンに出てくる。これを見逃してはならない。

中村さん、JACROWは政治や経済だけとは言いません。見事な舞台でした。

「隔たる」外伝として、本編の終演後に永山の母を演じた水野あやの一人芝居がとてもよかった。次回は11,22日だ。こちらもぜひ、見てほしい。

隔たる

隔たる

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2026/08/06 (木) ~ 2026/08/12 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

自分が観た回は19:30開演で、終演時間考えると100分程度かしらねって思っていたら、がっつり2時間越えでした。
2時間10分弱くらいかな。

モチーフは、死刑制度や少年犯罪において議論を呼んだ、永山則夫死刑囚の獄中結婚。
この永山氏は、獄中で文筆活動を行い、書いた本がベストセラーになったり文学賞をとってるのが特異なところ。
知ってる人には当然の存在だろうけれど、現代の若者からの認知ってどんなものなんだろうか?

ノンフィクションとして描かれてるわけではなく、劇中の人物の名前も変えられてます(モデルはわかる範囲だけど)。
基本、きちんとした会話劇で、丁寧にエピソードを積み上げていきます。
演者の熱演も凄い。
被告側だけじゃなく、被害者遺族側への焦点もきちんと描かれます。
”隔たり”を象徴してる美術は、人力で回転させることで場面転換します。これはなかなか効いていたと感じる。

観終わった後に、語り合える芝居に思えました。
罪と罰、赦し、個々人で相当にきっとスタンスは違うし、デリケートなところだけど。
断定はせずに、そのあたりを丁寧に語り合ってみたいなって思える芝居でした。
若い人の率直な感想とかも聞いてみたいなって。

ネタバレBOX

花咲かじいさんになぞらえて、祈りをこめての最後の散骨シーン。
そこに重なる、その後にも起こった無数の痛ましい無差別の事件。
なかなかの後味でした。
木ノ下歌舞伎「心中天の網島」アクセシビリティ版

木ノ下歌舞伎「心中天の網島」アクセシビリティ版

一般財団法人松本市芸術文化振興財団

りゅーとぴあ劇場(新潟市民芸術文化会館)(新潟県)

2026/08/29 (土) ~ 2026/08/29 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

木ノ下歌舞伎『心中天の網島』

 言わずと知れた近松門左衛門の心中もので、演出・糸井幸之助の妙ジーカル仕立てで、セリフや衣装を現代的に変更はしているが、脚色はなし。
初演を観たのは11年前で、治兵衛とおさんを演じた俳優は同じだが、小春は代わっていた。
 心中ものなので、治兵衛と遊女・小春の心中への道のりが大筋だが、彼らを囲む人物たちを掘り下げているか、心中に至った経緯が手に取るように見えてくる。
 治兵衛と遊女・小春の関係にドキドキしながらも、幼馴染みのおさんとの出会いから結婚、夫婦生活を深く描いている。治兵衛はだらしなく、共感出来ないという感情は芽生えるが、憎めない人間性に、同情と哀れみを感じながらも、知らず知らずと自分に置き換えてしまうのが今作のミソである。そこに互いの気持ちを歌で表し、心情が伝わり、気持ちの高ぶりは止どまることがない。時として心中が美しいものと捉えがちだが、人間臭さを感じざるを得ないのだ。
 治兵衛と小春は勢いのまま心中へ向かうが、
立ち止まる瞬間はあるにはあるのだが、やむにやめれぬ状況に、因果応報が覆い被さってくるのだ。
明日の詩

明日の詩

カートエンターテイメント

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2026/08/06 (木) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

話の展開には違和感を覚えましたが、最愛の人を失った悲しみには個人的な経験と相まって考えることがありましたね。

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/07/19 (日) 13:30

1970年代前半、横浜の繁華街にあるパール食堂を中心にその近辺の人々が織りなす悲喜こもごものつづれ織りのような群像劇。
10年前の再演は見逃したので初演以来15年ぶりで舞台美術以外の記憶は薄れていたが9割の優しさに1割の切なさを加えた作品世界を堪能。
中でも(責はないのに)「猫のことでずっと謝りたいと思っていた」亮太とそれに対して「ただの偶然であなたのせいじゃない」となだめるクレモンティーヌそれぞれの優しさが特に心に沁みた。
また、ペーパークラフトのようなランプシェードや繁華街の看板を想起させるカラフルな複数の四角形などの舞台美術もステキ。
なお、序盤での猫の台詞の「何度も死んだ」で(猫だけに)佐野洋子の「百万回生きたねこ」を連想し、本作では確かに「死んだ」だが、あちらは確かに「生きた」だな、などと修辞学的なことも考えた。

15 Minutes Made 東京/福岡 福岡公演

15 Minutes Made 東京/福岡 福岡公演

Mrs.fictions

福岡市民ホール 小ホール(福岡県)

2026/08/08 (土) ~ 2026/08/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日にお邪魔しました。15分ってこんなに濃密になるのか!という驚きと、笑いと感動に溢れた素敵な公演でした。私は少し泣きもしました。
元々はシステム個人さんをお目当てに足を運んだのですが、全ての団体のファンになること間違いなし!演劇がもっと好きになって、優しくて温かい時間を過ごせました。
私のような演劇初心者にもかなりおすすめです!

ネタバレBOX

大笑いをしに行くつもりで、システム個人さんとコンプソンズさんを楽しみに向かいました。実際、お腹を抱えて笑いすぎて頬が痛くなりました。特にシステム個人さんは三人の掛け合いのテンポが心地よく、姉御役の俳優さんの全力さに感動しました。
が、melomysさんに圧倒され、ギンギラ太陽’sさんの女ビルの心意気に泣き、ザ・クズレルズさんの緩急にまんまと乗せられて笑い、Mrs.fictionsさんの切なくて温かいダンスとラストに泣き、感情が大忙しでした。終わった後の寂寥感と満足感がとんでもなかったです!
好きすぎて2日目も観に行きましたが、2日目の方が笑えました。演劇ってすごい!
隔たる

隔たる

JACROW

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2026/08/21 (金) ~ 2026/08/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/08/07 (金) 19:30

社会派の雄の新作は、実話ベースながら重くストレート。129分。
 1968年に連続射殺事件を起こした永山則夫(劇中では近山由夫・小平伸一郎)を自分と重ねて獄中結婚した妻・新垣和美(劇中では古垣洋美・宮越麻里杏)が辿った経緯を、妻の立場から描く。なぜ結婚を、の、誰でも思う疑問から初めて、丁寧に永山の死までを紡ぎ、特に、被害者遺族との軋轢や報道関係者の悪意がストレートに描かれる。いつものような笑いを誘う展開ではなくて、淡々と描かれる芝居に息を呑む。

誰々

誰々

劇団5454

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/07/31 (金) ~ 2026/08/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

自分は、誰かの誰々になっているのか、存在を考えさせられる舞台。
そして、若い彼らにも、私世代と同じように感じていることがあるんだなぁと。言葉と表現力になるほどそう表現するのかと納得。
5454ワールドを堪能しました。
舞台セット、最初と最後の変化も必見です。

戦浄のパンクロッカー

戦浄のパンクロッカー

レティクル座

萬劇場(東京都)

2026/08/05 (水) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

そう、始まりから終わりまで、うんちに始まりうんちに終わる。そのくだらなさが頭を空っぽにして気軽な気持ちで見られるのがいい。笑い盛り沢山で面白かった!グッズも手が込んでてフェスタオルもあった。見終わったらなんだか、前向きで頑張ろうかなって思えちゃう不思議さがあります

この夏、屋根裏から異世界へ(※行けません)

この夏、屋根裏から異世界へ(※行けません)

猿博打

OFF・OFFシアター(東京都)

2026/08/05 (水) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/08/06 (木) 19:30

価格3,500円

異世界モノは詳しくないが、なんとなくはわかる内容。
そしてまさに猿博打の三人に合わせた脚本

こどものためのバレエ劇場 2026 人魚姫

こどものためのバレエ劇場 2026 人魚姫

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2026/07/23 (木) ~ 2026/07/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/07/25 (土) 16:30

価格6,600円

華やかながら悲しいお話。
バレエで表現するのが難しい演目である

ゴールデン・エイジ

ゴールデン・エイジ

劇団俳小

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2026/08/06 (木) ~ 2026/08/12 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2024年7月、チケット買っていたのに中止。俳小はこれが何度もある。今回やっと観れた。十八番のオーストラリア演劇、先住民アボリジナルの物語だと勝手に思って観ていたら全く違う。これ何の話?訳が分からない衝撃。『ミッドサマー』を思い出した。何なのかさっぱり判らないがメチャクチャ面白い。(第二幕できちんと判る仕掛け)。無茶苦茶アングラ。翻訳の佐和田敬司氏がいろいろ仕掛けたのか?この言語を丸暗記して話す役者陣にRESPECT。美術もセンスあって見事。古代ギリシアのドーリア式の折れた柱。網目状の芝生シートに鬱蒼と生い茂るリーフラティス。手作り感のある鉄柵門。スピーディーな場面転換を可能とする軽量なアイディア美術。芝生シートをこう被せて使うとは。

主演の遊佐明史氏はもう貫禄。
MVPは小飯塚貴世江さん。凄い。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

オーストラリア大陸南東部すぐ南の離島、タスマニア。1901年にオーストラリア連邦タスマニア州となる。元々、英国の流刑植民地だったオーストラリア。1830年、そこで更なる罪を重ねた再犯者や重罪人の為、タスマニア南東の半島に流刑植民地ポート・アーサーを建設。地形を利用した脱出不可能の刑務所。そんな地でも脱獄に成功した者はいた。この物語の時代は1939年、第二次世界大戦にオーストラリアが参戦し、ナチス・ドイツに宣戦布告しようとする時。

タスマニア州ホバートの名士である裕福な医師の息子で地質学者のピーター(手塚耕一郎氏)。メルボルンにて母親一人の貧しい家庭で育った橋梁工事設計者のフランシス(遊佐明史氏)。二人は親友で軍入隊の前に記念旅行へと出掛ける。タスマニア南西部の密林、1850年代に短期間だけ金鉱が掘られていた地域。偶然見付けた奇妙な死体。口の中に砂金が詰め込まれている。やって来た女(小飯塚貴世江〈こいいづかきよえ〉さん)は19世紀のかなり汚れた古いドレスを身にまとっている。逃げる女の後を追うフランシス。19世紀半ばからおよそ80年孤立して暮らして来た集団の末裔、6人との出逢い。言葉が通じない。不具者が多い。謎の儀式。このままでは一族が滅亡してしまうことから集団の長であるエア(片桐雅子さん)はこの地から離れる決断を下す。
「ハウジクは終われり」
効果的に繰り返される台詞。
「放逐(追放)は終われり」だった。

族長エア(片桐雅子さん)
闘いを愛する老人メローン(大久保たかひろ氏)
性器が奇形の為、性的不能、喋れないマック(佐京翔也氏)
ベッシェブ(小飯塚貴世江さん)
エンジェル(山崎稚葉さん)
這いずり回る一番障害が重いステフ(根本浩平氏)

医師であり文化人類学者でもあるウィリアム・アーチャー(永井誠氏)は彼等の言語を研究し彼等の歴史を推論する。ポート・アーサー脱獄に成功した者の中に先天的口蓋裂の男がいた。彼は自分の国を創ろうとした。囚人や旅芸人、鉱夫、棄民達のコミューンは近親婚を繰り返し、歪な文化を継承していく。性的不具者や舌の異常で喋れない者の誕生。口頭伝承による歴史の共有も子孫も望めなくなる。エアの判断で国に保護された彼等はニューノーフォークの精神病院内に併設された隔離所に収容される。

冒頭とラストに上演される『タウリケのイピゲネイア』。紀元前413年、古代ギリシアのエウリピデス作。米倉紀之子(きしこ)さんは黒木瞳や北川綾巴っぽい美人。屋敷の庭園に作られたステージで寄付を募る慈善活動として演劇を上演している。
山崎稚葉(わかば)さんは玉井詩織系の顔。
片桐雅子さんは歌唱指導としてよく名前を見る。今回のミステリアスな役は高野美由紀さんっぽかった。
手塚耕一郎氏は佐藤二朗に見えた。
大久保たかひろ氏は怪優。人となりが垣間見えない。
根本浩平氏はおぞましい役をやり切った。
小飯塚貴世江さんは要求度の高い難役をよくぞこなした。
俳小は良い役者抱えているのに公演が少ない。今回制作の西本さおりさんの舞台が観たい人も多い筈。

元の作品を観てみたい。今作は翻訳の過程で日本語っぽいが意味が通じない言語に変換されている。(※オリジナルではビクトリア朝時代のコックニー訛りを変形させ最初は理解出来ないが突然意味が分かるようになる言語を狙って作ったらしい)。どこか中国圏っぽい所作。劇も京劇のような動き。戦いもレスリングというよりも柔術。日本人に伝わるようにかなりアレンジした筈。忠実に映画化したら相当面白いと思う。第二幕の終盤で、第一幕に演っていたものは『リア王』のハッピーエンド・ヴァージョンだったと分かる。それを知った上でもう一度観たいと思った。(※ネイハム・テイトが『リア王』をハッピーエンドに改作した『リア王一代記』のこと。当時この改作版の方が『リア王』とされていた)。

文明社会で肉体も精神も病んでいく一族の滅亡。幸せに見えたのは外見(そとみ)だけで中身は空っぽの街。目に見えないものにこそ生きる歓びがあった。

『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』というクリストファー・ランバート主演の映画がある。原作通りにターザンを実写化したシリアスなもの。彼が人間社会に馴染めず苦悩する姿が丁寧に描かれ、ラストは文明に別れを告げ独り密林に帰る姿。この名作を思い出した。

伝わり辛いのはフランシス(遊佐明史氏)がベッシェブ(小飯塚貴世江さん)を真剣に愛すようになった過程と理由。そこを観客と共有させないことには片手落ち。貧しく惨めな暮らしから成り上がる為に勝負に勝つことに異常に執心。勝って勝って勝ってその先に大いなる幸福があると信じた。そんな男が無垢な彼女の魂でしか自分の奇形の自意識は救われないのだと自覚する過程。それがラストに繋がる。(※『タウリケのイピゲネイア』のイピゲネイアと弟オレステスの逃亡を二人と掛けている)。
※個人的にはラストは『道』で良かったと思う。ジェルソミーナを想って夜の浜辺で泣き崩れるザンパノ。

佐和田敬司氏がパンフにこの物語の発想の起点は作者がある研究者に聞かされた話と書く。「第二次大戦直前にタスマニア南西部の荒野にて数世代文明と孤立していた集団が発見される。だが戦時下の情報統制に遭いその事実は隠蔽された」。時期はオーストラリアがナチス・ドイツに宣戦布告する直前。ダーウィンの「進化論」の影響から「社会進化論」が生まれ、「優生学(=優生思想)」を掲げたナチス・ドイツが欧州を席巻していた。劣性人種の繁殖の制限=ホロコーストに向かう彼等を批判する立場であったオーストラリア。だが発見された集団はまるで精神障害者のよう。文明と教育がないと人間は退化するのか。これを発表することは「優生学」の正しさを肯定しかねないと考え、精神病院に隔離して黙殺。この話の真偽は不明。

現在ではインド領北センチネル島に暮らすセンチネル族が最後の未接触部族とされる。50〜200人いると推定されるが言語も歴史も未だに不明。
クジラが群れた恋

クジラが群れた恋

トローチ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2026/08/02 (日) ~ 2026/08/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

トローチ初見でしたが、観劇中ずっと舞台に引き込まれて前のめりで観ていました。全席超満員の熱気も納得の素晴らしい、面白さでした!
とわこさんの姿が、いつかの自分と痛いほど重なって.....。特にとわこさんの揺れ動く感情がリアルで、胸がギュッと締め付けられる思いでした。
フライヤーで演出の深井さんが「自分勝手な人間達の恋の話」とおっしゃっていた通り、傍から見たら「なんで一緒にいるの?」と思うような関係でも、当人同士にしか分からない『好き・恋・愛』がある。
それでいて笑えちゃう要素も満載でめちゃくちゃ面白く、切なさと笑いのバランスが絶妙でとーっても面白かったです!
豪華なゲスト陣も光っていました。一時よく音楽を聴いていた中村中さんの演技を初めて生で観られたのも感激でした。中村中さんの音楽は切なく繊細で、どこか孤独の中に怒りのような感情を秘めていて、物語を見事に盛り上げていました。
また、場面の切り替え方が通常と異なり、舞台空間の無駄がない演出とテンポの良さも引き込まれました。

次の公演が1年半後と聞き、“レアポケモン”レベルの貴重な劇団さんですが、また観たいお芝居ができました。次回の本公演も楽しみに待ちたいと思います!

ネタバレBOX

タイトルの『クジラが群れた恋』の通り、本来は孤独で群れないはずの人間同士が、理屈を超えて歪に寄り添ってしまう不器用さを表しているのかなと、観終わった後もその余韻に浸りながら考え続けています。

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