最新の観てきた!クチコミ一覧

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OIL

OIL

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2026/01/09 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 作はエラ・ヒクソン。翻訳は一川 華さん。演出が水野 玲子さん、芸術監督が坂手 洋二氏。

ネタバレBOX

 照明はずっと昏め。これは石油をエネルギーとして人類が大々的に使い始める以前及び使い始めて以降の歴史に於ける暗黒史を象徴していよう。当然、今作を描くに当たってエラ・ヒクソンその人がぶち当たった現実の悍ましいとしか形容できない巨大資本、産業の核を為すエネルギー業界と国際政治の蜜月・結託関係が齎す(今作では齎した、と齎すであろうであるが本質は現在も全く変わっていない終盤描かれる2050年頃も変わるまい)ミエミエの茶番論とその茶番をごり押しする者{勢力・追随者(国家及び力に屈し隷従する群れに属する人々)}とこんな嘘八百と欺瞞の犠牲とされた国と国民、その狭間に在り結果的には不十分な第三者となる者三つ巴の物語だ。
 演劇も実際に上演されて観客に届かなければ完結しない。これはあらゆる表現がそうであるように受容する者無しには完遂したとは考えられないからだ。ヒクソンもこの道理からは抜けられない。その結果が、イラクで実際に起こっていたことが起こっていた時点から隠蔽され、今では往時そのファクトを追求して居た者、及び体験し生き残れた者達にしか伝わっていないという事実と、往時を知らぬ者達の間でも”通用”し得る『愛』という概念を用い劇作家と観客、その間に居る役者、演出家、ドラマトゥルグら、及び舞台美術、衣装、化粧他演劇表現に関わる一切の者及びその成果を受け取る観客への橋渡しを老人がかつて体験した深く、昏い思い出を訥々と語る際に聴く者たちへの気遣いを怠らないような按配にみせる愛に近いように思う。当然、現実に起こっていた正しく地獄とは遠くかけ離れている。従って観客が観劇後何をすべきか? については不可視化された事実を発掘し、それら事実だけを手掛かりに今作終盤で触れられた常温核融合について自ら判断できるほどの勉強をすることだろう。ヒントとして以下の事実だけは挙げておく。実際にイラクで何が起きたか事実を知っていた人々の多くは暗殺されてしまった。
 今作はこのような闇を一般に開く契機となった点で極めて重要だ。
ダブリンの鐘つきカビ人間

ダブリンの鐘つきカビ人間

総合学園ヒューマンアカデミー大阪心斎橋校 パフォーミングアーツカレッジ

近鉄アート館(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

後藤ひろひとさんの名作を見事に再現されてて感銘受けました!ブラボー\(^o^)/

平坦を登ってる

平坦を登ってる

九蓮サイダー

OFF OFFシアター(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2人ユニットの片割れ安齋女史は今回不在と思いきや、開幕したらそこに立っていた(氏名の表記が変ったのでてっきり)。気を良くして観劇。面白い。地球が終る日、であるらしい。ナンセンス系に寄ったお芝居だが、展開の妙優先で人物造形が蔑ろになりがちなパターンには陥らず、人物らの内面、背景が気持ちよく形象されつつ最後へ向かう。
人が願望を抱き、絶望し、ささやかな希望さえ踏み潰される者の視線は「世の中」へと向かい、ある者は自暴自棄、自死あるいは犯罪へと向かわざるを得なくなる構図があるとして、ある人物が破滅を志向する「正当な理由」があるなら、「地球を終わらせるか否か」の選択を穏やかに迫られた時「終了」を選ぶ事もあり得るかも知れない、と考える自分がいる。社会の存続という公的な使命と、破滅志向を持つ個人を対置した時、どう見たって後者は「そんなの個人の問題じゃん」となる。自分もその思考パターンを持つ一人である。だが、いかなる個人も社会の成員である、と考えた時に、「それは貴方の問題でしょ」という殺し文句を印籠の如く差し出してしまって良いのか、と考えたい自分もいる。ギリギリまで刀を抜かない解決法を見つけられないものか・・と。このこだわりこそ「逃げない」行き方ではないのか・・と。
そこをストレートに突いた劇(自分にとっては)であった。

リアル、ちょっとムズい。

リアル、ちょっとムズい。

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。
説明にあるように現実と虚構が交差し 混沌とした世界に迷い込むような錯覚劇。しかし虚実の区別は役者の演技は勿論、衣裳等メリハリをつけ 分かり易い観(魅)せるエンタメ作品になっている。
ヒロイン美月が 現実では仕事も続かず家に引きこもる日々、そのワケ(原因)が肝。それが大人の会話というか人間関係の悩みの背景として描かれており、少し切ない。劇中の台詞にも何回か出てくる「なんとなく」といった曖昧さ、気軽に繋がれるようになった現代、それでも信じられないことが多い。いや気軽だからこそ危ない といった描き方でもある。

何でも明確な境界(線)を引き スピード感を求める、そこに現代社会の息苦しさが浮き彫りになる。それでも人は もがきながら生きている。美月が 拠り所としたのが仮想世界、そのアクションシーンが見所の1つ。
人と少し違っているだけで仲間外れ 疎外感を感じてしまう、それがエア縄跳びの光景。理解されづらい人たちを描いており、情況・状況は違っても 自分と重ね合わせてしまい考えさせられた。ちなみに舞台美術はシンプルだが、RPG世界+自縄自縛を思わせるようなもので興味深い。
(上演時間1時間45分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は上手に金網状の壁、下手は引戸があり場景変化に利用。上演前は下手に横にした直方体の上に服が散乱している。引き籠っている美月の部屋の様子であり心の乱れといったイメージ。金網(RPGの世界)の中に閉じ籠り、心を閉ざしている。一方、引戸は外に通じる道であり多くの人が出入りする。そこに救いの手が差し伸べられているようだ。

前に働いていた職場で仕事の段取りが出来ず迷惑をかけ、そのトラウマから働くことが怖くなった。いつの間にか引き籠りになりRPGの世界へ逃避し始める。美月は、ゲームの世界ではヒーローで居心地が良く抜け出せない。そんな彼女を心配する母 真矢は、何とか社会に適合させようと、知人にホームセンターでの仕事を紹介してもらった。ここにも美月と同じように仕事がうまく出来ない中年男 津田がいた。その姿を見た美月は自分に重ね合わせ愕然とする。

表は 当たり前の日常を生きることが難しい、そんな心の孤独を描いた逃避行。その裏でRPGで活躍する仲間とのアクションが生き甲斐にもなっている。その表裏が彼女の現在の在りのまま。彼女を心配する母親は、世間的には著名な教育評論家で まさか娘が引き籠っているとは言えない といったジレンマを抱えているような描き方。この母娘の確執を思わせることによって、単に社会不適合というだけではなく、支配と服従といったことも…。

母の「ADHD検査を受診」という言葉から、彼女の状態がそれとなく解り、母は毒親ではなく真に心配していることが後々分かる。美月の周りを気にし流される、そこに現代人の心の弱さ、確固たる自我を持っていると思っていても、実はそれが幻想でしかなく、空虚さが顕わになったとき自分自身を見失うよう。その表現し難い不安定さが浮かび上がるような好作品。
次回公演も楽しみにしております。
OIL

OIL

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2026/01/09 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

19世紀末、英国南西部コーンウォール州。かつて銅と錫の鉱山で栄えたが銅の暴落と共に衰退。英国で最も貧しい州とも言われる。延々と続く荒野と岩場の崖、荒涼たる景観。

下手前で電子ピアノを弾く後藤浩明氏。効果音から劇伴までリアルタイムで奏でる。ウォーターフォンから多種多彩な楽器を用意。湯たんぽのような地雷のような謎の楽器もある。ツルハシを振るう音、ドアの開閉音、テーブルを叩く音まで。
今作の面白い演出は殆どの小道具をマイムで表現。食べ物、飲み物、バケツ、皿、グラス、酒瓶···。マイムに音を被せる効果でメタ的な虚構の層が何層も重ねられる。

第一場
1889年、コーンウォール州の農場に暮らす一家。余りの寒波で桶の水が凍ってしまい羊が飲めない。氷を砕いてやらなくちゃ。痺れて指の感覚がなくなる。くたくたのメイ(森尾舞さん)、愛する夫ジョス(猪熊恒和氏)。朝から晩まで引っ切り無しに続く労働。厳しい義母(岡本舞さん)。いやらしい目で自分を眺める義理の弟(林田一高〈かずたか〉氏)。弟の女房(高木愛香さん)は流産した。凍傷を負った三男(武山尚史氏)とその妻(山下智代さん)。酷い臭いのする傷んだ鶏肉を調理。そこに夜遅く訪ねて来る一人の紳士(円城寺あやさん)。アメリカの石油会社が石油の備蓄倉庫としてここの農場を買いたいと。これからの時代は石油である。持参したオイルランプで室内を照らしてみせる。石油を使った灯りの余りにも明るいこと、そして何よりも温かいこと。メイは部屋を照らすその光に神の福音に似た衝撃を覚える。だがジョスは紳士を追い返す。「ここは一族の土地だ。売る気はない」。メイの妙な様子に何かを感じ取る義母。「出て行くんなら扉を閉めてお行き」の名台詞。妊娠中のメイは目映い光の温かさに道を指し示される。身籠った赤ん坊は私自身。産まれた時に私のもう一つの新しい人生が始まる。それはきっとここではない。基調は灰色。

オイルランプを知るのが遅すぎる気もするが。(日本ですら1877年には普及)。

完璧な第一場。ここだけでも傑作。森尾舞さんはほぼ出ずっぱり。客前で着替え、髪型を変える。口を右にひん曲げる癖。
娘エイミー役柴田美波さんは若い頃の指原莉乃っぽい。この母娘の愛憎漫才のようにも受け取れる。
今年も森尾舞さんを見逃せない。

ネタバレBOX

第二場

1908年、ペルシャ(現イラン)の首都テヘラン。メイは8歳になる娘のエイミー(柴田美波さん)を連れて働いている。クラブを馘首になり、宮殿の執事的立ち位置の男(武山尚史氏)に一日だけ食事の盛り付けの仕事を貰う。そこで働くペルシャ人(高木愛香さん)。エイミーは遊びたい盛りで言うことを聞かない。シャー(王)を手懐け、油田を独占しようと企む英国の差し金で動く軍人士官(林田一高氏)。メイは二人の男に口説かれる。基調は赤。

第三場

1970年、英国の首都ロンドン。英国を代表する石油メジャー、ブリティッシュ・ペトロリアムのトップに就くメイ。リビアでカダフィ大佐による革命が勃発。欧米企業に支配されていた油田の国有化を一方的に宣言。そんなこと関係なしに15歳のエイミーは彼氏のネイト(山岡隆之介氏)とヤりまくるのに夢中。食卓上のクンニ・シーンが見せ場。二人で家を出て暮らす計画。リビアからの使者(円城寺あやさん)、悩み苦しむ会社の幹部(武山尚史氏)。ジョスの幻影。基調は黄色。

第四場

202X年、荒廃したイラクの首都バグダッド。戦争の後遺症で反政府ゲリラが乱立し常に不穏な政情。環境活動家として自由を満喫するエイミー、共に行動する現地の友人(高木愛香さん)。メイがヘリコプターで連れ戻しに来る。彼女は首相にまで登り詰め中東戦争を決断し、今は政界リタイア状態。山岡隆之介氏演ずるウェイターがチラリ登場。基調は青。

第五場

2051年、コーンウォール州。世界の気候は限界に達し危機的状況。氷河期のような世界。老いたメイを介護して暮らすエイミー。停電が続き常に電力は足りない。馬でやって来る猪熊恒和氏にときめくエイミー。旦那も子供もいない寂しい暮らし。そこに中国人(山下智代さん)の訪問。新しいエネルギーの売り込み。フライングライトボールを飛ばしてプレゼン。基調は黒と緑。

余りにも第一場が良過ぎてそれ以降は引き算みたいな戯曲。多分、連れ戻そうとして拒絶された旦那はガソリンを被って自殺したのだろう。その焼死の場面を赤ん坊だったエイミーは目撃してしまった。何度も夢にうなされる。メイはこの件で踏ん切りが付いてペルシャに渡ったのだろう。

石油をただの背景として一切切り捨てて観た方が分かり易い。妊婦のまま貧しい家からの出奔、数々の求愛を断り娘(8歳)と二人きりで生きていくことを決める。社会的経済的成功を手にするが娘(15歳)は彼氏と家を出て行こうと企んでいた。彼氏と別れさせ、学問の道へ進ませる。結局出て行った娘(30歳?)は荒廃したイラクで自由を謳歌する。それをヘリで無理矢理連れ戻す。落日の英国、停電ばかりで先の見えない寒く長い冬が続く。老母娘二人暮らし。(娘50歳?)。そこにあの日を思い出させるような中国人のセールスマン。中国は月からヘリウム3を採掘して常温核融合を成功させた。夢のエネルギーがあなた方を救う!イギリス人からすると最高の皮肉なんだろう。

愛とは支配、従属させること。自由とは孤独。愛も自由もバランス次第。どちらも捨てられないし求め続けてしまう。人間はそもそもが不完全。

フライングボールは5000円以下で買えるらしい。(安いのは1500円位)。マジで買いそうになった。
口いっぱいの鳥たち

口いっぱいの鳥たち

理性的な変人たち

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2026/01/15 (木) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「なにかを抱えたものたちの葛藤」

 イギリスの劇作家キャリル・チャーチルとデイヴィッド・ランが1981年に発表した舞踊を伴った芝居の日本初演である。

ネタバレBOX

 上演開始後に客席正面向かって前方の階段から、花嫁衣装のようなレースの白装束(伊藤キム)が降りてくる。両手を広げ上下させたり腰を少しくねらせたりという動きからシャツがはだけ肌が露わになるという、際どくミステリアスな幕開けである。

 以降はウサギの皮剝ぎに苦悶するリーナ(荒巻まりの)、洗練された口調で仕事の電話には応対するものの素は南方なまり丸出しのマーシャ(滝沢花野)、父親から男性性を強いられたことにどこかやりきれない思いを抱えているデレク(木口健太)、アルコールにおぼれがちなイヴォンヌ(鹿野真央)、デキるビジネスパーソンを演じているポール(岩崎MARK雄大)、牧師のダン(伊藤キム・二役)、そして目がうつろで感情の起伏が激しいドリーン(西田夏奈子)、以上7名の挿話が断片的に描かれていく。途中で冒頭の白装束や仮面をまとった人物たちがコロスのようにして舞う場面が挟まれる。

 話があちらこちらへと飛び、出演者が主だった役以外にも数役兼ねるという入り込んだ構成のため、当初は観続けることに過度の集中を要した。しかしこの作りに慣れていくと、因果や伏線を頼りにしない、ただ目の前で描かれていることに集中することがこの芝居の眼目なのだということが分かった。立場や属性はバラバラだが、登場人物たちは皆なんらかの葛藤を抱えており、なにがそこまで皆を抑圧しているのかということを観客に考えさせる魅惑的な仕掛けが随所に施されていたように思う。

 内容の重さに引っ張られたためか全体を通して重苦しく、笑いが起こる場面が盛り上がらなかった点は残念である。また音楽がやや説明的だった点が気になった。
リアル、ちょっとムズい。

リアル、ちょっとムズい。

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

主人公と自分を重ねる人も多いんじゃないかと思います。笑える場面も考えさせられる場面もあり、とても面白い作品でした。
殺陣も迫力があって見応えがありました。

ネタバレBOX

「はーい、はーい、お入んなさい」が頭から離れません。お気に入りです。
狩場の悲劇

狩場の悲劇

ニ兎社

所沢市民文化センターMUSE マーキーホール(中ホール)(埼玉県)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/01/17 (土) 13:00

少し遠い席でしたが、楽しめました。
舞台美術を活かしながらの場面転換が面白かった。

平坦を登ってる

平坦を登ってる

九蓮サイダー

OFF OFFシアター(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

人生が楽しくてしょうがないと思える人がどれだけいるんだろうとしみじみと考えてしまった。
教祖の息子と教団の女性の会話がツボり何度も笑ってしまった。
見終わった後、このタイトルがピッタリとはまって気持ち良い感じでした。

ネタバレBOX

ラストの選択、自分も同じ事をするかもしれない。別にいつ終わってもいいやと日ごろから思っているので。
平坦を登ってる

平坦を登ってる

九蓮サイダー

OFF OFFシアター(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/01/17 (土) 12:00

「平坦」は結構辛い。山あり谷ありより辛いかもしれない。
頑張る理由を見失って、現実に押しつぶされながら暗澹とした気分で歩く。
何がすごいって「平坦を登ってる」というこのタイトルが、まんず秀逸だわ。

ネタバレBOX

舞台は夜の公園。あす地球は滅びる、という予言が噂になっている。
1.「このスーツケースを受け取りに来た相手に渡せ」という謎のミッションを請負い
  ベンチで待っている女…押し活中。借金あり。
2.スーツケースの女の妹…結婚してから、環境問題に異様な情熱をもって生活している。
3.環境問題の女の夫…環境のため、という大義に縛られて制約の多い生活を送るうち、
  息苦しくなって、やめたタバコやパチンコに焦がれている…借金あり。(妻に内緒)
4.スーツケースの女の押し活仲間。スーツケースにお金を貸している…貸した金返せ!
5.夜の公園でタバコを吸う人から罰金(金額は随時変わる)を取るコスプレ偽警察官。
  実は「明日地球は滅びる」という予言をしている新興宗教の教祖の息子。
  パチンコ夫の元パチンコ店同僚。(柄本時生に似てる)
6.教祖の息子を「坊ちゃん」と呼ぶ女。

これらの面々が公園で「スーツケースを運ぶのは闇バイトだ」とか、妻に借金がバレるとか、
妻に結婚後もパチンコしていたことがバレるとか、妹の結婚式にも来ない姉を見下すとか、
さっきのタバコの罰金を返せとか、押し活のどこが悪いとか、
リアルな問題がぐるぐる回って罵倒し合ったりする。

みんな自分でも解っているから嘘をついてムキになって反論する。
そのさまがリアルで、ああ、こうやって自分を正当化したり言い訳したりしないと
自己嫌悪に押しつぶされてしまうから、こんなに切羽詰まっているんだなと思う。

そして事態は唐突に終末へと向かう。
予言通り地球は滅びてしまうのか…?!

スーツケースの中身が衝撃的で素晴らしい。
これを使ってラスト、もっとドカンと大きくやって欲しかった。
しょうもない日常と荒唐無稽なSFが合体する面白さ、こうでもしなきゃ人生なんて
変わるもんか~!という感じがあったら、もっと強烈だったと思う。

平坦を登ってるしんどさと追い詰められた感じが出ていて、役者陣は隙のない布陣。
個人的には柄本時生似の彼、コスプレ警察官の“小者感”と教祖の息子の“怪しさMAX感”、
この二面性が面白かったです。



リアル、ちょっとムズい。

リアル、ちょっとムズい。

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです!
現実とゲームの世界が交錯した、楽しくも考えさせられる内容でした。
役者さん達は、クセ強めの登場人物達を好演していて、アクションも良かったです。
楽しくて、あっという間の時間でした。

平坦を登ってる

平坦を登ってる

九蓮サイダー

OFF OFFシアター(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観劇後、タイトルが秀逸だなぁ…と納得。日常の中の非日常。どの人物にもどこかしら共感出来る。現代の時事も取り入れつつ、面白い作品に仕上がっていた。脚本の面白さと、演じる役者が皆個性あり実力ありで、見応えがあった。もう一度観たい!と思った久々の作品。

スタンダード・ショート・ロングドロップ

スタンダード・ショート・ロングドロップ

spacenoid

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/19 (月)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2026/01/16 (金) 19:00

価格7,000円

約2時間の二人芝居。重たい内容ながら相当な引力でラストまで引っ張られる。
いつの時代も理不尽さに抗うことは容易なことではない

ネタバレBOX

海外戯曲が日本で受け入れられるかどうかの分かれ目、いつも難しいと感じる
ナベ・ストーリー2026

ナベ・ストーリー2026

Project To Do

シアター風姿花伝(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2026/01/14 (水) 19:00

価格4,000円

キムチ鍋チーム観劇
全体として小ネタ満載。後半のアーク絡み以降が勢いがあって良い。皆、楽しそう

ウチの師匠がつまらない

ウチの師匠がつまらない

劇団バルスキッチン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

お話としてすごくインパクトがあったり感動したりはないのですが役者としての能力が高い方がそろっていて、会話のテンポも良く、照明や舞台装置も丁寧でストレスを感じない公演でした(結構大事)

平坦を登ってる

平坦を登ってる

九蓮サイダー

OFF OFFシアター(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ふわっとした緩い感じから爆発するまで、興味津々で観ました。
平坦を登ってるというタイトルの意味が、分かるなぁと思いました。
面白かったです。

リアル、ちょっとムズい。

リアル、ちょっとムズい。

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チラシのイメージと実際の芝居かなり違います。
一番の舞台になるのは、ホームセンターです。
そこで働く人々の人間模様に、闇バイトなんかも絡んでくる。
自分に重ねられたり、身につまされる場面があるんじゃないかな。

友池さんの過去作だと、”ヤミイチ”と”さかさまのテミス”を思い出したりしました。

こういう現実と、もう一つの世界(この作品だとオンラインRPG)を重ねて描いていくってのは、エンタメでも文芸でも、定番の一つだと思うのですが。
今作は、重ね方が面白くて、人間の関係性や内面の複雑さを演劇的に見せてくれる感じがとても良かった。

もう一つの世界によって現実で強くなったり、いや、そんなこと言わずそこで戯れるだけでもいいじゃないかとかもありますが。そういう着地点から、更にもう一歩進んでる作品だと思う。

クワイエットルームにようこそ The Musical

クワイエットルームにようこそ The Musical

Bunkamura

THEATER MILANO-Za(東京都)

2026/01/12 (月) ~ 2026/02/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

とてもきちんとした、でも下世話なミュージカルで、楽しく観られました。
笑いのツボが自分とは違っていたんだけど、場内笑いが絶えなかった。
初出が20年前とのことだけど、この20年で世の中変わったんだなあって思ったりした。
現代の感覚との微妙に噛み合わない感じとゆうか、微妙な違和感はところどころに感じた。
ミュージカル化はされたけど、時代に合わせたアップデートみたいなのはされてないのかな。
ただ、このあたりのアップデートみたいなのは、必ずしもする必要無い気もする。
むしろ、更に数十年後に観たほうが地続き感が薄れて、普遍性で観られるかもしれない。

枯れた椿

枯れた椿

中央大学第二演劇研究会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最初にタイトルを聞いて、いつもの二劇とちょっと違う雰囲気だ、と興味を持ちました。
次に、あらすじを読みました。「昭和42年3月 人間を信じきれない高校生オサムは、寂しい思いと自分は正しいという二つの思いを感じていた。そんなオサムは、高校卒業のタイミングで同級生に連れられ、とある海辺の村に行く。そこには・・・」昭和40年代の時代設定や高校生の主人公、人間不信と自分は正しいという思いを自覚する者としては、ちっぴり身につまされます。

とても良かったです。
お話は、抽象的も過ぎず具体的も過ぎず、ちょうどよい間合いで社会のいろんな歪みをあぶり出していました。
母子家庭の主人公を「貧乏」「普通の子じゃない」として、友達から避けられる…お母さんは、内職や家事、子どもに楽しい思いをさせてやれなかったことに申し訳なく思いながらも子どもに不自由させないように苦しい家計でも友人との旅行に行かせたり…良きも悪きも、昭和世代の家庭にあったような温かさが表現されています。
閉ざされた村の風習、同一を求める村の長、信じていた友人の裏切り、順位付けされる社会、お金が物言う世界…
作品では、社会に対する批判的な面を感じますが、それが前面に押し出されている感じは無く、話が粛々と進んでいきます。最後、村から出た一人が下界?のハンバーガーを「まずいな」と言ってかじるのがとても印象的でした。
役者の皆さんも、演出も、そして脚本も素晴らしい劇でした。どうもありがとうございました。
ところで、誕生日プレゼントは何だったんでしょうね。

平坦を登ってる

平坦を登ってる

九蓮サイダー

OFF OFFシアター(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/01/16 (金) 19:00

価格3,000円

オススメです

ネタバレBOX

意外とセカイは平和なのかもしれない

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