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童話劇 宮沢賢治『オツベルと象』

童話劇 宮沢賢治『オツベルと象』

スタジオ・ポラーノ

プーク人形劇場(東京都)

2018/07/28 (土) ~ 2018/07/28 (土)公演終了

鑑賞日2018/07/28 (土) 14:00

14:00の回(曇~強い雨)。

13:30受付、開場(地階)。ベンチシート席、最前列は子供さん用、満席。3列目の端に座ります。

「スタジオ・ポラーノ」としては3公演目「注文の多い料理店(2016/2@北沢タウン)」「どんぐりと山猫(2018/2@オリンピック記念青少年総合センター)」、そして本作。この会場(人形劇専門の常設劇場:スペース・ゼロのすぐ近く)は初めて。

「青果鹿」まで遡ると「朗読劇 楢ノ木大学士の野宿(2011/12@スタジオ)」。川口さん、青戸さん、いまいさん出演の「カイロ団長とツェねずみと密猟者ジョバンニの話(2013/3@スタジオ)」とても懐かしい。

以前、芝居×ダンス×コンテンポラリーアートの新感覚舞台!「SILVER to BLACK 宮沢賢治作『オツベルと象』より(2015/4@アートスクエア)」という公演をみたのですが全然わからず。

今回は役者さんたちのキャラクター造りがよく、阿部明子さんのキーボードが優しく奏でる旋律ともあいまって童心に返って(たような気持になって?)観劇することができました。

素養がないため賢治が綴った文字を直接追ってもなかなか情景が浮かばないのですが、こうやって豊かな表現でみせてくれるときっかけになりとてもありがたいです。

『全日本超溶接工委員会 × 凡タム』

『全日本超溶接工委員会 × 凡タム』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/07/24 (火) ~ 2018/07/24 (火)公演終了

満足度★★★

この日は、翌日から1stで公演があるため、火ゲキ史上初の2ndにて。
とても不思議な感じでした、通い慣れた2ndで、通い慣れた火ゲキ、通い慣れたもの同士なのに掛け合わせるとなんてこんなに異空間。
観てみて正直なところを言いますと…やっぱり1stで観たかったかな。
舞台上の空気が、広い2ndに吸い込まれていった感覚がしました。

ネタバレBOX

全日本超溶接工委員会「ちょっと足りない」

お付き合いしている恋人同士、女性側の御両親に結婚の許しを得に行くお話。
そこに男性の友人が何故か恋人達より先に乗り込んでいたり、父親のご友人が何故か絡んできたりで、勘違いやら早とちりやらで話が絡まり合い、コミカルになってゆく。
それともその持ち前のキャラの濃さからか、白井さんが母親役を演じていたのも一興でした。
このお芝居、全配役に対して、キャストが一人足りない。
父親役が不在で、目には見えない父親を相手に芝居をする演出。
本当に足りてないわけではなかったのだろうけれども、足りていなかったと前提すれば…納得のいくお芝居でした。
一応、父親が存在しているであろうと思われる空間に向かって演技をしているのですが、その演技から父親の存在を浮かび上がりませんでした。
その演技から見えない存在が魔法のように浮かび上がる、そこが見えない相手に向かって演技をする芝居の面白さ、それがなかったのが大変に残念でした、浮かび上がって見えて欲しかった。
また父親が見えてないことに、例えば実は故人だとか、何かしらの意味などもあればよかったな…という期待も。
この人達が演るからこその、もっともっとな期待、欲張り過ぎかな。



凡タム「モテキテキナコト」

バイト先と自宅の自室の往復のみの生活、他人との関わりを忌み嫌い避ける生活を送る男性のお話。
男性の本意をは裏腹に、バイト先の女の子にモテ、ひょんなことから登録してしまった結婚相談所の所員にモテ、モテ期到来。
モテ期到来といっても、二人だけですが。
孤独を愛する男性、彼にまとわりつく「孤独」役を小谷地くんが演じるており、途中繰り広げられる伊織くんと小谷地くんのアクションバトルシーンはめちゃくちゃ格好良かったです。
三人娘のイオリダイテコール、可愛かった。
なんか青いな~若いな~若いっていいな~って。
若い彼らがやるからこそ、切羽詰まった人生の終末感が出ず、いい。
若い今しかできない芝居だなと。
内容は若いのだけれど、みな芸達者で演技が上質なので観ていて清々しいです。


消えていくなら朝

消えていくなら朝

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/07/12 (木) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

東京で脚本家をしている羽田定男(鈴木浩介)が彼女の才谷レイ(吉野実紗)を伴って久しぶりに新幹線で5時間ほどの実家に帰省する。そこには18年ぶりに一堂に会した家族が待っていた。父の庄次郎(高橋長英)、母の君江(梅沢昌代)、兄の庄吾(山中崇)、妹の可奈(高野志穂)である。

内容を簡単にまとめると「久しぶりの再会を喜ぶがいつしか過去の恨みつらみが噴出する家族を笑いで包みながら描写し、現代の人間関係の難しさを浮き彫りにする」ということになる。

これは蓬莱竜太さんの家族の実話ということである。もちろん脚色はあるだろうが、とくに新興宗教に熱心な家庭の様子が垣間見られて味わい深いものがあった。

こういう劇は誰かに感情移入してしまいがちで「そうだそうだ」「それは違うだろう」などと心の中で叫んでしまう。もっとボケてくると実際に大きく声に出してしまいそうだ。そんな困った老人を見掛けたらそれは私なので 2-3回なら生暖かくスルーしてやってくださいな。

ネタバレBOX

定男は子供のころからチャラくて要領の良い男で、田舎で地道に生きている他の家族、特に兄をいらだたせる。鈴木さんの軽くて嫌味な演技が腹立たしくて素晴らしい。

父の庄次郎は登山用具作りに励むだけで他人の感情には無頓着で通してきた昭和以前のお父さんである。高橋さんの一拍置いたすっとぼけ振りに感心してしまう。

母の君江は夫や子供への献身が報われない心の穴埋めに新興宗教にどっぷりとハマって行った。子供たちを巻き込みながらも正しいことをしたと言う。梅沢さんが宗教に関しては一歩も譲らない頑固な母を熱演。

兄の庄吾は母に忠実で宗教活動も熱心であったが一夜の過ちが原因で排斥された。何も選択してこなかったと定男になじられる。山中さんはCMで見るふわふわとした変な人のイメージ(私の偏見です)とは違って、兄の威厳を保とうとするが芯が弱く崩れてしまう営業マンをしっかりと決めていた。

妹の可奈は兄二人を母(=宗教)にとられ、男の子との絆を求める父と三男として仕事を手伝い生き場所としてきた。その結果アラフォー、独身でアニメキャラにはまっている。高野さんは表面上はカラッとしているが積年の鬱憤で泣き出してしまう女性をリアルに表現。

唯一よそ者のレイは売れない女優であるがいきなり家族から仕事について難癖をつけられる。それをかわしながら常識的にふるまって定男をいらつかせる。実はややこしい家庭に育ったとカミングアウトするが、その程度が中途半端で舞台も客席もしらっとしてしまう。まあここでとんでもないことを言いだされても現実味が薄れて困るのだけれど。吉野さんは可奈と対照的にウエットな女性らしさをうまく出していた。
『INDEPENDENT:18トライアル 二次審査』

『INDEPENDENT:18トライアル 二次審査』

INDEPENDENT

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/06/19 (火) ~ 2018/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

一日目。
三次予選に出る作品もあるので、全部ネタバレに入れてます。
順番は当日にくじ引きで決まった上演順です。
トライアルにおいては上演順にも運命を左右される。。。

ネタバレBOX

【b】「彼女と彼女」
稲垣晋太郎(劇団fffff)×都倉宏一郎(劇団fffff)

舞台の上には真っ白なテーブルクロスがかけられた大きなテーブル、場所はレストラン、彼女にプロポーズしようとしている男がひとり。
現れた彼女は男性の弁護士を伴っている、ケンジという名前、職業も検事。
ケンジは新しい恋人、別れ話、いやそもそも付き合っていたのか、脳内恋愛?ストーカー?事件のかおり。
しかし、それは男がみていた夢。
現実では、想う彼女は友人と結婚する、それを祝う席だった。
お芝居もうまく、脚本も面白く、演出もよかった。

【e】「腹」
濱田ひかり

場所は一人暮らしの若い女性の部屋。
離婚を機に疎遠になっていた、父親が誕生日の祝いに訪ねてくる。
父親は仕事優先で家庭をかえりみなかった為に、10年前に離婚。
そのわだかまりからの、和解のお話。
父親との会話が説明口調な感があり、娘の反発がわたしには幼く感じ、脚本、演出が残念な印象でした。

【a】「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ」
淺越岳人(アガリスクエンターテイメント)

舞台上で、知り合いに実際に電話をかけているという設定。
手にしているスマホはスピーカーにしてあり、通話相手の男性の話している内容が観客にも聞こえるという体。
舞台の上で電話をしている会話をただただ観客に聞かせる、これは一人芝居と呼べるのかどうかの議論を、通話の中で繰り広げるメタフィクション。
好みの問題で言わせていただけば、好みではありませんでした。

【f】「さいごのホームルーム」→三次予選出場
もりとみ舞×小林ヒカル(劇団アルデンテ)

冒頭は素で観客に語り掛けているかのような漫談から、芝居に入る。
スーツ姿の女性、場所はおそらく学校の教室。
場面は卒業式、演じるのは担任の先生、クラスの生徒ひとりひとりに卒業証書?手紙?を手渡しながら、言葉をかける。
しかしそれは卒業式本番ではなく、本番さながらの予行練習だったというオチ。
クラスの生徒ひとりひとりが皆個性的だという設定っで、かける言葉でいかに個性的であるかを説明しながら、なのですが。
いまいち個性的度合いが薄い、いまいち面白みが足りない、惜しい。

【d】「おかえり光子」→三次予選出場
中西綾香×ゴン駄々吉(三俣婦人会)

上下GUっぽいぴちぴちの服を豊満な身体で着ていて、たるんたるんの腹がむき出し。
浮輪を装着する、ちょうどトアイアル開催の時期である夏を感じさせる装いを意識している。
途中、着替えたイルミネーションを着けたツナギ、照明落とした真っ暗な中をピカピカと光って綺麗でした。
リズム芝居の要素があったのだけれど、躍動感がゼロ、リズム感じず。
あまり後に残るもののない、キャラ推しなお芝居でした。

【c】「きみとわたしとクライマックス」→三次予選出場
江本真理子×竜崎だいち(羊とドラコ)

江本さんの顔の塗りが白すぎて、当初、ネグリジェ着用だったこともあり、死体役なのかなと・・・違いましたが。
赤ちゃんを産んだ若いお母さん、泣き止まない赤ちゃんをあやす為、夜道を車で攻める、暴走族を手名付ける、ハイパーお母さん。
何をやってもスーパーマンのような母親と、そんなすごくなくていいから普通の専業主婦なお母さんでいて欲しかった息子。
母親が普通ではなかったこと、ランドセルが近年流行りなカラフルなランドセルでなく真っ黒だったことが逆に普通でなかったこと。
息子は普通でないということ、多数の皆と同じではないということで、度々学校でいじめを受ける。
そこからの母と息子の関係性、母から息子にかける言葉、江本さんの全力疾走感、素晴らしかった、とても。
『INDEPENDENT:18トライアル 二次審査』

『INDEPENDENT:18トライアル 二次審査』

INDEPENDENT

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/06/19 (火) ~ 2018/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★

二日目。
一組が出場辞退で観られなかったのが残念でした。

ネタバレBOX

【a】「高田望」→三次予選出場
阿江春果(0F)×帽子屋・お松(0F)

冒頭、腕をぴんと真っ直ぐに前方に伸ばし腰を低く落とし摺り足で歩く、能の姿勢で登場。
この意味が最後まで活きているのが良かった。
若干変態気味な嗜好をもつ女子が結婚相手に求める条件、そしてその条件に適った男性との出会い、見事結婚。
からの・・・の顛末が面白おかしく、コミカルな演技がうまく、最初から最後までずっと楽しかったです。

【f】「トイレの便座の温度はいくつ」
田宮ヨシノリ(劇団月光斜TeamBKC)×小林崇人(劇団月光斜TeamBKC)

便座のクオリティが低いのが気になりました。

【c】「かたほう。」
岡田彩希(てんてんカルテ)×KONOMONO(てんてんカルテ)

まず出オチから始まる、勢いをつけるのにインパクトを重視した衣装は着ぐるみ、スリッパの扮装。
片方だけになってしまったスリッパを擬人化したお話。
テレビの某仮装大会を観ているかのような気持ちになりました。

【e】「ミヤコワスレナイ」→三次予選出場
笹川未希(イヌチャンネル/満月動物園)×澤野正樹(劇団短距離男道ミサイル)

薄明りの中、舞台の上いっぱいに天井から吊り下げられた電灯、もの悲しくも美しかった。
被災者のお話、まるで笹川さん自身のお話のようなお芝居でした。
トライアルで選出されがちな作風とはまた違う、このようなお芝居が選ばれることが、なんとなしに嬉しい。

【d】「母とおかあさん」→三次予選出場
川久保晴(露と枕)

母に置いていかれた幼い姉妹、育った環境はそのまま母から子へ、子から子へ。
となると子の母もまた・・・?と思わされる。
ケーキ屋の外国人アルバイトのキャラがとても面白かった。

【b】「ガッテンLife~人生という名の爆走演劇~!!」→二次予選出場辞退
石住沙織
『全日本超溶接工委員会 × 凡タム』

『全日本超溶接工委員会 × 凡タム』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/07/24 (火) ~ 2018/07/24 (火)公演終了

満足度★★★★

凡タムさん、お久しぶりの伊織さん。アクション素敵でした。
全日本超溶接工委員会、役者さん皆さんが素敵。ストーリーも面白くて大満足。
ただ太海さんが出演されていなかった事だけが残念。

Ëncöünt!

Ëncöünt!

妖精大図鑑

STスポット(神奈川県)

2018/07/26 (木) ~ 2018/07/31 (火)公演終了

セミの鳴き声が響く中、公演がスタート。愛らしい映像とのコラボがユニーク。終盤のコーネリアス(?)が流れるあたりからグッと密度が濃くなってSTのステージを9人の演者がところ狭しと踊る様は京都 ART COMPLEX 1928でのコンドルズ公演を思い起こしたりした。金髪の女性ダンサーは手足が長く動きが流麗で特に目を惹く。
ただ、中盤あたりのお芝居が間延びして感じたのと、体育座りをしないと座れない席がとても窮屈で辛く、集中力が途切れてしまうときも何度かあった。
足の弱い客のために、普通に座れる椅子席も設けて欲しかった。

かざぐるま

かざぐるま

ワイルドバンチ演劇団

中野スタジオあくとれ(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

3作品120分。どれも見ごたえありの良い芝居でした。役者さんの演技も上手いし、3作品に共通するどんなことがあっても「生きろ」というメッセージが伝わってきました。狭い劇場で迫力満点の時間を過ごしました。

ボックスプログラム

ボックスプログラム

劇団Bケイカク

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2018/07/25 (水) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度

う~ん・・・・

暗黒労働現場もがき脱出舞踏? みたいな?

かなり自分的には合わない作風の作品でありました・・・・・

私は世界

私は世界

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/07/20 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

 台風の中を押して出掛けても損の無い作品であるどころか、得をした気持ちになって帰ることが出来よう。(必見華5つ☆)裏バージョン追加2018.7.28

ネタバレBOX

シリア内戦を、経験する中で、其処に我々と同じように暮らし、生き、喜び、哀しむ人々が、矢張り居るという当たり前のことを当たり前のこととして評価する目を持ち、共に明日を見たいと望む隣人として武器を持たぬ弱い人々の傍らに立ち、彼らの日常とそれらを恐怖のどん底に落とした内戦の実態を世界中の同胞に伝え、悲惨を1日も早く終わらせる“夢”を少しでも現実化すべく、命を懸け現地情報を送り届けようと健闘していた日本人フリージャーナリストが反政府勢力に捕縛された。例によって自己責任バッシングが巻き起こった。現在も彼は拘束されたままだ。実は、今作のモデルは知り合いである。だから、固唾を呑んで拝見していた。多くのことが、他のフリーのジャーナリストから訊いた話と符号し、リアリティーが増々高まる中で観劇させて頂いた。モデルになった男は、実に優しい極めて使命感の強い勇気のある男である。実際、本当に報じられねばならないような現場に行くのはフリージャーナリストである。それは、大手メディアに属するジャーナリストは今作に描かれたような事情を抱えると同時に他にも組織から現地派遣を指せないような力が働くからである。
一方、今作の素晴らしい点は、それこそ、貧しさからネットカフェ難民化しかねないほど貧しい若者の実態を、現代日本の嘘と詭弁及び人間性無視の企業論理と国策を細かくはあげつらわず非力の象徴として提示、訳の分からない力によって解体され単一の細胞の総体として己の存在領域と世界との接線をトータライズして峻別し、以て外界と内を峻別する機会を失ったザインとして自己規定する若者の境界域の曖昧さから世界認識への広がりの可能性を導き出し、それを解釈の違いとしてジャーナリストが世界により深く関与する共通項に纏め上げた筆者の力と想像力である。こんな言い方が分かり難い方は、是非、作品を観て欲しい。

以下 追加(裏バージョン)
 2つの対象に対する、自己責任云々。対象の1つはフリーのジャーナリスト。もう一つは、貧しい若者だ。丁度イラク戦争という愚挙が敢行された2003年以降、アメリカの愚挙に諸手を上げて賛成、軍隊をイラクに派遣した小泉らの愚行は、それまで日本人に対して絶対的な信頼を寄せてきた中東の雰囲気を大きく変えた。その結果、イラクの子供を中心に人道支援をしていた女性、イラク戦に疑問を感じた若者、そしてフリーのカメラマンらが現地で人質に取られた。彼らを救出する為に税金を使うのか? と焚きつけられた日本人の多くが、国策によって流されたプロパガンダに乗っかって自己責任という名のバッシングを繰り返した。何とかの一つ覚えで叫び出したこの時がきっかけだったのだろう。以後、現在でもこの言葉と、日本人個々の真っ当な倫理が欠如した態度をカムフラージュする便利なアイテムとしてこの単語が重用されている。要は、食物連鎖最上位に位置する人間という概念を持たず、その責任を自覚することも無いまま、即ち人間性という概念を自分達の力では決して造り上げることもできなければ、保守もしてこなかった剽窃家日本人の本性が見苦しいまでに繰り返されたことを思い出す方も多かろう。自己責任バッシングの酷かったこと。この現象を傍目からみれば、自分の頭を使って物を考える習慣を持つ人々から如何に奇妙に見えるかは想像に難くないのだが、殆どの日本人に分からない。何故なら自分自身の置かれ育った環境を相対化して見る目を持たないからだ。このことは、思考の範囲と限界を明確に定めてしまう。即ち自分の育ってきた状況と自己存在の関わりを自然なものとして己の根拠にしてしまうという極めて幼稚な過ちを犯すのである。無論、総ての意識的存在にとって己が体験して来た“自己という存在と世界との関係”は極めて自然なものとして初期の自己形成の中心となる。然し思春期をキチンと生き、己を深く穿った者には、この段階から抜け出ていないことは極めてプリミティブであるのも事実だ。今作で自己責任を追及される側の代表として描かれるフリージャーナリストと貧しい若者が、深く自分を穿つことによって、自己という存在を成り立たせているものが、如何に幽けきものであるかを発見した後、己の境と世界の接線に於ける境界領域の曖昧さに気付き、互いの解釈は異なるものの世界と己の相互嵌入を通して通じ合っているのは、双方がこの第1次自己同一性の自然発生性を対象化している所からくる。少なくとも現代日本で大人である資格の一つが、このイニシエーションを己の力で乗り越えて来たか否かに掛かっているということこそ、真っ当な己の世界に対する責任なのである。だから、例え、このレベルに達していない人を見つけたとして、他人がとやかく言うべき事柄ではなく、やんわり諭すか、乗り越えるヒントを与え、実践の場を用意してやるくらいが関の山であってバッシングするなど、己の恥と知るべきなのである。
 が、このように考え得る暇も与えないのが日本社会の特性である。つまり自分が無いのだ。他人の眼ばかり気に掛けアリバイ作りに汲々とするあまり、肝心肝要なことをなおざりにし、恬として恥じない恥知らず。これが日本人の正体である。何と非人間的な人種であろうか? 
「66-2 ~ロクロク2~」

「66-2 ~ロクロク2~」

円盤ライダー

山野美容専門学校マイタワー27階 〒151-8539 東京都渋谷区代々木1-53-1(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/08/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇を超えた演劇

以前の円盤ライダーさんの口コミであった表現ですが今回もまさにそんな劇でした。

過去にはカフェやホテルラウンジで公演している円盤ライダー、とにかく空間の使い方が上手です。
最早当たり前になってきた感がありますが
特に舞台照明もなく、部屋全体をまんべんなく照らすライト、シャンデリアは豪華で、夜景も綺麗、逆に言えばリアルすぎて演劇空間ではない。当然音楽もなし。お洒落さはあるが、あまりにもリアルな空間すぎて、とても演劇を鑑賞する雰囲気ではない。 
お客様は外の景色を撮ったりして、観光地のような新宿が一望出来る27階。

結論から言うと円盤ライダーはこの演劇的には不利な状況を、全て身体ひとつ(まさしく役者の身体のみ)で覆してくれました。
暗転もない、音楽も客入れ時以外全くなし、
舞台と客席の境界は存在せず目の前、後方の夜景、シャンデリア、バーカウンター、とにかく会場のすべてを味方にして役者の熱量で空間を満たしていきます。
役者が力づくで演技の世界へ巻き込み、そして完全に引きずり込んでいく。 

ストーリーはもちろん面白いのですが、役者ひとり一人の生きざま、人間そのものを観てくれと言わんばかりのエネルギー。

「こういう演劇を何歩か超えたようなスタイルは何と表現すれば良いのだろうか。 
企画力+実現力+演技力そして熱い役者魂。すべてが揃わなければ不可能な公演。お薦めするしかありません。」 
この劇団を評したこの言葉が以前にも増してしっくりくる作品でした。

とにかく笑いました、そして泣きました

劇場でない有利、不利、そんな事は関係ないくらいの空間を満たす熱量。
コメディです、コメディですが熱い涙を流せる劇です。

文句なしの満点ですっ!!!

ネタバレBOX

主宰である渡部将之のどこまでが演技でどこまで素なのかわからない魅力が炸裂しております。
本当に楽しそうに喋り、笑い、怒り、泣き、それにつられてか円盤ライダーの皆様もヒートアップしていく様は見事。
年上の息子役の石坂さんと年下の父親の渡部さんの最後のやり取りで号泣しました。

何度見ても演技なのかわからない(笑)
と思うシーンは2号ライダーの冠さんの独壇場で回りの役者さんの笑いを堪えてる所
前回の66にも見事に同じシーンがあり、個人的に大好きなのですが
それがパワーアップしてます。

これは嫁を質に入れても観る劇です!!

あ、年齢がバレてしまう(笑)

涙腺弱くなったなぁ。
かざぐるま

かざぐるま

ワイルドバンチ演劇団

中野スタジオあくとれ(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団カラーという事でいいのでしょうか、3編とも信念ある登場人物が真っすぐに生き抜こうとする姿を描いた青春時代劇。
しっかりとした台詞のひとつひとつが、伝えたい内容を確実に観る者に届けたい!とする創り手の誠意の様に感じられ『地に足のついた台詞』の劇団さんだなーと思えます。
殺陣やアクションシーンは大きな見どころのひとつですがパフォーマンスに留まらず台詞等を盛り込みドラマを含ませている所が印象的でした。
ちょっと笑いを誘うような差し色があれば、より良かったと思いますが、ラストでの感情炸裂の連続は圧巻でした。

「66-2 ~ロクロク2~」

「66-2 ~ロクロク2~」

円盤ライダー

山野美容専門学校マイタワー27階 〒151-8539 東京都渋谷区代々木1-53-1(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/08/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

このカッコイイチラシからはとても想像できない笑いにあふれたステージでした!笑いすぎて涙が出ました。SAMさんだってもう・・・

ネタバレBOX

かわいかったりするんですが(笑)
幕末地球防衛軍

幕末地球防衛軍

劇団 演劇らぼ・狼たちの教室

劇場MOMO(東京都)

2018/07/25 (水) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/07/27 (金)

劇場MOMOにて 劇団 演劇らぼ・狼たちの教室「幕末地球防衛軍」を観劇。坂本龍馬、沖田総司、海舟などが登場する幕末の物語。ただ、それら幕末に活躍した歴史上の人物の中に何故か戦国時代の武将・織田信長も登場。幕末の人物6名が結成した地球防衛軍vs織田信長が戦うという構図で進んでいくストーリーが斬新且つユニークで面白い。独特の発想だと感じました。また、劇中歌のチョイスも個性的。場面に合っている曲もあれば、そうでもない曲もあったと感じますが、何となく中毒性が生まれてくるような脚本、演出の作品だという印象を受けました。小劇場ということもあり、何人かの役者さんの甲高いボリューム感のある台詞はやや聴こえにくさ(不快感)もあったものの、最後までどのような結末になるのか分からず興味深くワクワクしながら楽しめた点は良かったと思います。去年拝見した「キャプテン★浅草」のときも感じたような記憶がありますが、劇団主宰のうちやま きよつぐ氏は戦隊モノのヒーローに憧れた少年がそのまま大人になったような方という印象を受けます。世界観が面白いので、他の作品も観てみたくなります。役者さんでは坂本龍馬役の新美さんの演じ方が特にカッコ良く映りました。こだわりが感じられる凝ったフライヤーも◎です。

立体文学 サビガリ天使 〜太宰治短編集〜

立体文学 サビガリ天使 〜太宰治短編集〜

ストーリーテラーズ

西荻窪・信愛書店(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/07/27 (水) 19:30

価格2,500円

犬と「私」の関係を描いた随筆あるいは私小説的な「畜犬談」と婦人誌に掲載された「貨幣」というライトでユーモラスな2編を柱として「俗天使」からの抜粋による書簡(?)つなぐ構成によって太宰を「自陣に引き寄せた」印象。
いつもの単音鉄琴(?)を使うのはもちろんのこと、全観客に小道具を持たせ、ある場面で劇中のあるものを演じさせるというテを太宰作品でも使うたぁ恐れ入りやした(笑)

泣いた赤鬼

泣いた赤鬼

糸あやつり人形「一糸座」

シアターX(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

観ておいた方が良い。『泣いた赤鬼』に涙したことのある全ての人へ、そのもやもやした涙の正体が掴めるかも。歌と演奏も兼ねる王子菜摘子さんが素晴らしい。赤鬼役の田中英樹さんの存在の在り方に唸る。誰もが知っている話の新しさ。高畑勲作品に通ずる。

ネタバレBOX

劇中、青鬼が突如として言う。『そうだ、この世界に意味はない。』それこそがこの物語の底流に流れているもの。人間達と仲良くなりたかった赤鬼はそれを手に入れた。だが、心のもやもやは収まらない。青鬼に逢いに行くとお別れの手紙が残されたのみ。そこでラスト泣くのだが、青鬼の優しさに泣くのではない。何もかも忘れてしまう自分に泣くのである。このもやもやは晴れることなどない。ただ、忘れていくだけ。
九月、東京の路上で

九月、東京の路上で

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2018/07/21 (土) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★

百年近い昔の9月に日本を襲った関東大震災の時の恥ずべき事件の本質は今の日本にも残っている、それを踏み越えろ!と言う啓蒙劇である。告発の内容は、人種差別とメディアの無責任と無力、それを増幅する大衆の付和雷同性、と言ったところがテーマになっている。天災がしきりに起きる昨今、社会的な環境もあって(たとえば原子力発電)このテーマは広く関心を呼ぶところだろう。最近、こういう問題劇を直接法で告発する劇が多くなった坂手洋二の燐光群。この劇団も長い歴史を持つようになって、なじみの俳優陣には年齢を感じさせる人も多い。反面、劇構成は手慣れたものになっていて、主な事件としてリポート形式で描かれる関東大震災の推移とその間に起きる朝鮮人虐殺事件は構成も巧みで迫力もある。社会劇も、いまは民芸や東芸のような古い劇団に加え、チョコレートケーキやトラッシュマスターズのような若い劇団もしきりに挑戦するが、これだけ直説法でしかも劇場の温度を高められる作家・劇団は少ない。
しかし、劇場を出て、観客たちに、この芝居が示唆するような行動を起こさせるだけに力があるか、というと疑問である。かつての事件は今や誰もが「指弾されるべき事件」として首肯するだろうし、それが潜在している現在を撃つならば、なにやら暢気なNPO法人などが現在の打ち手として登場するよりも、リベラル議員と極右自衛官の対立くだりを、もっと人間的に細やかに描くべきだったのではないだろうか。
現代社会が、20世紀時代のモラルでは整理出来なくなっているのは、もうほとんどの人間は心得ている。そういう観客の不安の琴線に深く触れていかないと、単に古いモラルでの安全な告発を言って見ただけに終わってしまう。それでは困る、ということで、新しい視角のある作品を提供してきた燐光群ではないか。今回は虐殺事件を表面に出し過ぎたのと、朝鮮人差別に象徴される人種・身分差別とヘイトスピーチを重ねて(私はここが違和感があった)二兎を追って、詰めを欠いたと思う。
長く社会劇に取り組んできた坂手洋二なら、何か演劇で今世紀の新しいモラルを発見してくれるかもしれないという望みを持っているのである。他劇団に書いたブレスレスなどは成功した例だと思うし、屋根裏も面白かった。声高なのは以外にこの作家には似合わないのかもしれないと思ったりする。

百華妖乱

百華妖乱

ジョーカーハウス

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/07/19 (木) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

ハシゴしやすい時間を選択、天邪鬼バージョンでした。
面白く楽しくはあったのですが、天邪鬼バージョンのせいかしっくりこないところも多々あり、初見で観るには不適であったと反省。

白夜

白夜

エス・エー企画

G/Pit(愛知県)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

迷ってる人は、絶対見たほうが良い。

かざぐるま

かざぐるま

ワイルドバンチ演劇団

中野スタジオあくとれ(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

黄金の猿の続編を楽しみに観劇!熱血巨編に一年前を思い出しました。凄い、圧巻、時代劇楽しかった!他の二作品も劇団カラーが出てましたね。見始めは、長台詞と長い間に馴染めないんですが、じわじわと引き込まれる演出はエンディングまでずっと続いて駆け抜けました。まだ2回しか見ていない劇団さんですが、また確かめたくなる演出でした。次回作は黄金の猿パート3がいいですね!2時間フルバージョンご見てみたいです。

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