
みどり色の水泡にキス
オフィス上の空
あうるすぽっと(東京都)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/24 (水)公演終了
満足度★★★★★
輪廻をテーマにした難しいお芝居でした。それぞれ受け止める人によって解釈が変わりそうな、賛否両論になりそうな舞台ですね。前回のキ上さんの舞台の感動と驚きを期待し過ぎると⁇かもしれません。全く違う世界観ですから。その中でも特に印象的なシーンは、平田さんが陰影だけで悲しみを表現するところ、その目の前の二列目で見入っていたこともあり痛いほど伝わってきて震えるほど引き込まれました!このシーンだけでも見にきた甲斐がありました。

藍ノ色、沁ミル指二
演劇集団円
吉祥寺シアター(東京都)
2018/10/18 (木) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/10/23 (火) 19:00
座席1階
心を揺さぶる家族劇だ。藍染という、ビジネスからはみ出してしまった伝統芸術を横糸に、家族の思いを縦糸に、ここでしか作れない色の布が織りあがった。
タイトルの沁みる指に、という言葉が象徴的だ。藍染の仕事は指が染め上がってしまう。自分の娘を仕事場から遠ざける、というのも、家族の関係に微妙な影を落としていた。お父さんとおじいちゃんは自分の好きな仕事をして、稼ぎや子育ては女たちに押し付け。当たり前だからと従ってきた妻や娘たち。男たちはそんな思いに気付くよしなもなかった。
三人きょうだいの妹を演じた木原ゆいがいい。舞台のリード役を自然にこなしていた。無口だが誠実な職人であり、きょうだいの父を演じた金田明夫はさすがだった。

喜劇 俺たちの心中は世界を泣かせる
劇団ズーズーC
鶯谷ズーズーC劇場(東京都)
2018/10/13 (土) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

夜を、徘徊。
ものづくり計画
萬劇場(東京都)
2018/10/10 (水) ~ 2018/10/14 (日)公演終了
4人の女性の悲喜交々、嫌な面が描かれており、なかなか面白かった。
が、やはり全体的に雑多な感じを受ける。もう少し整理した方が観やすくなるのではないかと思う。

藍ノ色、沁ミル指二
演劇集団円
吉祥寺シアター(東京都)
2018/10/18 (木) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
伝統を守る職人とその家族を描いた家族劇。
伝統技法を続けていく難しさ、家族の絆が上手く表現されており、地味ではあるが、観ていて胸にジンとくるよい作品でした。

わたし、と戦争
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/24 (水)公演終了
満足度★★★★★
明日(24日)が千秋楽とは。。地味なタイトルから想像しなかった人間ドラマが詰まっていた。戦争は背景どころか主題そのものだが、「戦争」という単語は殆んど口にされない。「先の大戦」のステロタイプなイメージに依存せず、戦争をしている近未来の日本を現在と地続きの時空に描き出す事が出来ていた。瀬戸山氏の作は過去ミナモザで目にしたが、今作は出色である。ドラマの舞台を「今、ここ」、即ち「わたし」の日常に今までになく近寄せた事で戦争に肉薄し、普段考えも及ばない「戦争する日本」の断面が描き出されていた。
特筆は、「戦場」を潜った女性の微妙な心理を静かに熱演した林田麻里。
杉山至の美術は勿論の事、仮想の空間を信じさせるスズナリという小屋の持つ力にも心底感じ入った。

バック・トゥ・バック・シアター『スモール・メタル・オブジェクツ』
東京芸術劇場
池袋西口公園(東京都)
2018/10/20 (土) ~ 2018/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★
確か以前観たはず、と思えば数年前のF/Tトーキョーの招待作品で。オーストラリアの劇団で、所謂障がいを持つ人たちの活躍する、障がい故の個性が活かされた皮肉の効いた舞台は印象的だった。今回は公園奥の客席周辺以外は普段の公園と変わらない開放された広場で、芝居は行われる。客はヘッドフォンで、台詞と通訳を聴きながら芝居を観る。
この芝居の魅力・・2014年だったかの上演で感じたそこはかとなく湧いてくる感動を、思い出した。これは「後から効いてくる」というやつである。

セイラム
sortie
新宿眼科画廊(東京都)
2018/10/12 (金) ~ 2018/10/16 (火)公演終了
時折観劇する日本のラジオ、今回は5本目位だろうか。毎回少しずつ印象が変わる。思わせ振りが巧く、「どっちだろう(彼の本心は)」の境目を狙う匙加減の出来る作り手。だが今回は体調のせいか、台詞が遠くで鳴ったり遮断されたり(早い話がうとうと)。役者の佇まいといい、説明し過ぎない台詞といい、ミステリー仕立ては十全で観る気も満々であるのに、筋書きが何も掴めなかった。痛恨。

野外劇 三文オペラ
東京芸術祭
池袋西口公園(東京都)
2018/10/18 (木) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★
「三文オペラ」って聞いたことはあってもなかなか見る機会がない作品のような気がします。私は1月にKAATで初めて見ました。それでもよくわからない部分もあり、特に今回は音声も聞き取りにくかったりしました。チケットは安いし、無料席もあるしと言うこの企画は観劇する人を増やしたいと言う意図があるのでしょうか?それならもっとみんなが知っている方ような演目の方が良かったのではないか?いや、やはりそうは見に行かない物を気軽に見られた方が良いのか・・・?と色々考えてしまったのでした。
この公園はウルトラファンには「ガイアの地」として知られていますが、そのうちこの同心円の広場も無くなるとのことで、ここでこんな体験ができたことは貴重でした。

野外劇 三文オペラ
東京芸術祭
池袋西口公園(東京都)
2018/10/18 (木) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっと分かりにくいところも有ったけどワンコインでのとても得難い観劇体験。
奥行きの有る空間を最大限利用した、ユーモアと刺激一杯の演出が飽きさせない。
やっぱり終演後には「寒かったね。」とあちこちから声が上がってましたね。
*防寒対策はしっかり取った方がいいです。
私の両隣の女性は膝掛けを持参して観劇してました。

母と暮せば
こまつ座
紀伊國屋ホール(東京都)
2018/10/05 (金) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★
「母と暮せば」と言うタイトルから、幽霊になって戻ってきた息子が何日か母と暮らすのかと思っていたらたった1日の話でした。なので母の夢かと思いそうなのですが、きっとあれは母を励ますために息子の思いが形となって現れたのに違いないと思います。
いいお話だったのになぜだか富田さんにお母さん感をあまり感じる事が出来ないのは、私の中で富田さんがいつまでも可愛らしいせいでしょうか。

アンチカンポー・オペレーション
フジオモラル
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/10/19 (金) 19:30
冒頭から「モラル節」が高らかに鳴り響き、以降の2時間弱は食べ物で喩えれば脂っこくて胃もたれしそうなほどに「モラルイズム(?)」丸出し・満載で、さながら藤尾勘太郎「犬と串」卒業公演の様相。
そう感じたのは作品内容だけでなく、あんな人やそんな人も!?な多彩な出演陣がそれぞれに犬と串所属の如く馴染んだ「奇蹟の座組」(「新・犬と串」?(笑))による部分もあろう。
なお終盤で、舞い散る赤い紙吹雪がストロボライトによって静止するというのは理屈ではワカっていても、実際に目にするととっても不思議というか魔法でそこだけ時間が止まったというか、独特の感動があった。

この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ
平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.
新宿眼科画廊(東京都)
2018/10/19 (金) ~ 2018/10/22 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/10/22 (月) 19:30
この新宿歯科画廊は初めてでした。細長い地下室の、中央を平土間の舞台にして、手前と奥の客席で挟むレイアウト。観客席は35人ほどで、満席でした。文学座養成所出身の若手男性で作る、全員20代の若い劇団。この若さが劇の内容ともマッチして、良かったです。
大学演劇部(シェイクスピア研)の部室に、深夜に立ち寄ったOB三人。そこで怖ーいことが起き、主人公とともに、観客も恐怖感を覚えます。でもそこはそれ、ソフトな怖さで、夜寝られなくなる「ホラー映画」とは違い、楽しめました。

一花心 -ヒト・ハナ・ゴコロ-
演屋
アトリエだるま座(東京都)
2018/10/20 (土) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
満足度★★
ちょっと無理があるストーリー。保安官の過去に何かあったのかなーって期待してたけど、よく分からなかった。歌も2曲ともいらなかったかなー

ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ
NOS(Natural one style)
新宿シアターモリエール(東京都)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/22 (月)公演終了
満足度★★★
当事者です。発達障害がどの程度理解されているのかを知りたいので、観に行きました。脚本書いた人は発達障害者の親のようですが、本当の理解はまだのようでね。これで自分の役割を果たす気持ちになりました。所で、これは、発達障害者は観てはいけない話なのでしょうか?であれば後述のネタバレは無視して下さい。発達障害が何か、定型者に理解させるだけであれば、星5つだと思います。

ああ、それなのに、それなのに
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2018/10/12 (金) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
「不条理劇」っていうと難しく聞こえるけれど、まあ奇想天外荒唐無稽な話で面白かった。で、この日はアフタートークがあって知らなかった私はびっくりでした。

MEDEA メデイア
清流劇場
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/10/21 (日) 15:00
古典劇ということで構えていたが、現代の役者が喋るので、意外とすんなり物語に入っていけた。
何よりも素晴らしかったのが主演の林英世だ。彼女が喋り動くだけで劇世界に引き込まれた。
音響もピアノの独奏だけのシンプルな音響だったが、喋る役者に寄り添った演奏で効果抜群であった。
2時間一気に見せても良かったのでは?とも思いました。幕間のドリンクを売りたいがための休憩に思えてちょっとうがった考え方をしてしまうところもありました。

ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ
NOS(Natural one style)
新宿シアターモリエール(東京都)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/22 (月)公演終了
満足度★★★★
「ボクとママと…」こちらの方が良くできた作品と感じた。家族が障害を認知することが全てのスタートということに的が絞れていた。ただ、解説の女性の説明が多すぎる。また、ここの客は時間にルーズな人が多すぎる。開演を10分過ぎているのに、そこからトイレに行く人の多いこと…(ー。ー#)公演側は対策を考えるべき!ゆとりを持って来ている人が馬鹿らしい。他の劇団の公演より、明らかに悪い。

男装女学院
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劇場HOPE(東京都)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
他の方もコメントをしているように、ストーリーの着眼点は良かったと思います。
ただ上演時間が短すぎて、1回のみの観劇の方や演者に推しがいない人には「えっ!」と感じたかもしれません。(私は複数回観たので、想像力をフル回転して楽しみましたが・・・)
台詞を噛んだり・出てこなくなったり、初舞台の役者さんが多かったようで、経験者がカバーしきれていない部分も否めませんでした。
もちろん伝わるものはありましたが、旗揚げ公演というのを加味しても、全体としては少し残念な舞台だったかと思います。

第30回池袋演劇祭参加作品『ギンノベースボール』
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
そういうことでしたら、最初の「観たい」欄に付けて、後に取り消した2点はこちらに付けて置きます。
理由を付けるなら、
観客に、少なくとも一人に(つまり私)に約20年前という時代設定が伝わらなかったこと。
貰った説明のコメントを読むと人物の印象がずいぶんと変わる。八百屋さん夫婦なんて微笑ましく、いとおしく思えてきますよ。
でもこれは本来劇のみで伝えるべきことだと思うのです。
この二つの理由で厳しい点を付けさせていただきます。
もしほかのたいていに劇団だったら、おそらく1点を付けていたと思います。
2点を付けたのは、それでも面白かったからです。
慰めにも励みにもならないでしょうけれど。