最新の観てきた!クチコミ一覧

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蟹工船

蟹工船

劇団俳優難民組合

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今の時代に、プロレタリア文学として有名な「蟹工船」(1929年出版)をどのような観点で描くのか興味があった。この小説は ずいぶん前、たぶん高校生の時に読んだと思う。フライヤーに「歴史的文学に挑む、ハイナン渾身の新作!」とあり、内容的には ほぼ原作通りのようだ。ただ、物語の中で ある場面を強調することで、昭和100年 戦後80年の背景が浮かび上がる。特定の金持ちが蟹漁の競争をする、それは領海を超えてといった欲が政府(国)を巻き込んでいく。漁場の確保=領土拡大へ、それが戦争に繋がるよう。そこに劇団 俳優難民組合の独創性を感じる。

本作は、「蟹工船」という閉鎖された状況下で、劣悪な労働を強いらされた労働者が団結して…そんな内容である。フライヤーにある「おぃ、地獄さぃぐんだで」は、「蟹工船」そのものであり、その船底は労働者の溜まり場(通称=糞壺)。物語は 特定の主人公がいるわけではなく、酷使される貧しい労働者という群像。そこでの会話は労働者の愚痴、憤り、怒りといった本音。それを役者は、板に座り低い位置で俯き加減で朴訥に喋る。しかも方言交じりだから聞き取りにくい。リアルを追求した表現(演技)だが、労働者の本音が解らないのは惜しい。かと言って、監督者が目を光らせており、声高ましてや激昂など出来ない。しかし、この場面だけでも工夫が必要だと思う。蟹の漁獲や缶詰加工などの 作業中の台詞はしっかり聞こえるが…。

ウエストエンドスタジオでの上演が良い。地下 劇場で周りはコンクリートが剥き出し。そこへ蟹工船の母船を作り出す。天井には水揚げされた蟹網。蟹漁の労働者だけではなく、船の料理人も忙しい。劇場の階段の上り下りが その過重労働を現わしている。勿論、船長や船医といった乗組員も非人道的な扱いを受けている。労働問題は いつの時代にも課題を孕み、この過重労働は 後々 別の労働形態で過労死を生じさせ、今またハラスメントという問題が…。
謳い文句にある「歴史的文学に挑む」は、過去の過酷な労働と それに対する抗議行動、それを芝居として生々しく演じ、リアルな群衆を描き出した好作品。
(上演時間2時間10分 途中休憩10分 計2時間20分)

ネタバレBOX

舞台美術は、中央に階段状の作業台や帆柱、天井には網籠に入った蟹(発泡スチロール?)、正面上部に操舵室で、蟹工船内をリアルに再現している。上演すると網籠を降ろし他の籠に移し変え 缶詰加工の作業をする。

昭和初期、オホーツク海で蟹を獲り缶詰に加工する蟹工船、船主は 乗組員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。人権を無視し、不衛生な環境・長時間労働を強制する現場監督、その状況を緊張感と臨場感をもって描き出す。この「資本と労働」という普遍的なテーマを書いた小説を、生身の役者によって見事に舞台化した力作。群衆劇であるから、主人公たる労働者1人ひとりの背景なり性格は詳しく描かれていない。しかし、未組織の労働者が 資本家に対峙する1つの集団(団結)を形成するためには、もう少し個々の人物像を立ち上げて、小説(文字)とは違った醍醐味を味わわせて欲しかった。

人権の剝奪は、船底(糞壺)で語られる。例えば、鉄道敷設や炭鉱等でも行われており、色んな現場で労働者が虐げられていると。この酷い話が、問題の深刻さと広がりを思わせる。一方 監督像は資本の象徴であり、見て見ぬふりの船長や船医は日和見主義者を分かり易く立ち上げている。人物(像)造形において、何となく濃淡があったように思えた。

演出は、波や風(特に暴風雨)の音で海上を容易に連想させる。その逃げ場のない 閉鎖された世界にいることが不安と恐怖を煽る。また監督者がバケツを棍棒で叩く音が場内に響きわたり、それだけで威圧された気になる。今から約100年前のリアルな情景を眼前で観た ような気がする。
次回公演も楽しみにしております。
#VALUE!

#VALUE!

avenir'e

OFF・OFFシアター(東京都)

2025/07/23 (水) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/25 (金) 14:00

情報量過多というかσ(^-^) には受け取れきれないほどの内容だったので未整理ながらとりあえず。
AIと人間の三角関係的な「デジタル怪談」の印象だが、2年前の初演(未見)に人間ドラマ的なものを加えて上演時間も30分長くなった(アフタートークより)とのこと。初演はどんだけコワかった(不気味だった?)んだか?(笑)
また、いくつかの会話/台詞が非常に論理的に感じられたが、それは ChatGPT が会話の一部を創った(アフタートークより)ことによるものか? そしてそれが終盤で明かされる「あること」の伏線になっているのがスゴい。
あと、劇中の「医療用AI」と「家庭用AI」では人間との受け答えから「世代が違う」ものなのだろうなぁ、などと思いながら観るのも一興。

セピア色の乙女たち

セピア色の乙女たち

藍星良Produce

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

椿組を観劇しました。
演劇と戦争をリンクさせた内容でしたが、とても良かったです。
全体的に楽しい雰囲気で戦争の壮絶さは抑えられている印象でしたが、それ故に観易かったです。
改めて、戦争で亡くなってしまった人への敬意と、今の平和が本当に有り難いと思いました。
生き生きと演じる役者さん達は、皆が魅力的でした。
良い舞台でした!

ウルトラマリンたち

ウルトラマリンたち

排気口

OFF・OFFシアター(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しかった!排気口お得意のケラケラくだらなさの妙に笑って吹いてやがて...排気口の裏切らない面白さの造りはそのままに過去自分が観てきた排気口作品の中で最も真っ直ぐな話だなと感じた...物語の様相、現在地とはまた別にとても爽やかな余韻。オススメ!

『残響』

『残響』

白狐舎、下北澤姉妹社、演劇実験室∴紅王国

シアター711(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。説明にある「2022年7月に起こった安倍晋三元首相銃撃事件をモチーフに」とあるが、銃撃犯とその周辺の人間模様を通して、現代日本が抱える課題や問題を浮き彫りにする。淡々とした日常に潜む得体の知れない狂気が不気味だ。

少しネタバレするが、実際に起訴された山上徹也被告を 物語では山中徹とし、60年代に東京多摩地区に建てられた団地群に住んでいる としている。そこは横田基地の飛行音に悩まされている。また近年は住民の高齢化が進み、少子化も相まって居住者が減っている。住民たちはバブル期に就職した者、氷河期で就職できず非正規労働やバイト等といった暮らし向きの違いも描く。

実際の銃撃事件、ニュース等では 宗教団体への献金が背景にあると言われている。物語でも宗教団体への献金やマルチ商法が描かれ、人の精神的な弱みに付け込んだ行為ー「信じることは病」が痛々しく紡がれる。公演では、事件の動機と同時に 先に記した問題等を巧みに織り込み 政治への不信を描く。問題や課題の解決は、政治家ー首相が舵取りをしており、その矛先を個人的な恨み辛みに止まらず幅広く、奥深く捉えているところが好い。
(上演時間1時間50分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、中央に回転壁を設え 場面に応じて回転させ 、団地の301号室と401号室を現す。どちらの部屋にも水槽があり、蛍の幼虫を飼育している。団地の住民有志(蛍会)で 毎年 蛍の放流をしており、登場人物は緩く繋がっている。最近はPFASによる水質汚染の懸念もある。

登場人物は、団地の管理人夫婦 山中実、真紀、301号室の同棲カップル 野村拓海、神田響子、響子の母 雅子、401号室の山中徹とその妹 かおる。真紀は癌闘病中で夫と穏やかな暮らし。拓海は非正規社員、響子はアルバイトで経済的に不安定。そして雅子がマルチ商法にはまって浄水器を娘に売ろうとしている。また 徹の不審な行動、それを心配した かおるが たびたび部屋にやってくる。

徹や かおるの母は登場しないが、或る宗教を妄信しており 団体へ多額の献金(=徳を積む)をしており、子供たちの生活を顧みない。2人は進学を諦め非正規社員やアルバイトとして生計を立てている。響子が、母からもらった どんな病気にも効く水(浄水器)のパンフレットを窓から投げ捨てた。それを空から降ってきた啓示として 真紀は縋った。信じる者は、本当に救われるのだろうか?公演では逆に「信じることは病」だと。銃殺された政治家と宗教団体との繋がりは明らかにされない。一方、環境問題や非正規雇用、高齢化や少子化といった政治課題を点描することで、日常に潜む不平・不満を炙り出す。

演出は、衣裳替えをすることで季節の移ろい-時間の流れを表し 蛍の成長(放流)へ重ねる。そしてラストの銃声と閃光が鮮烈な印象を与える。
次回公演も楽しみにしております。

『残響』

『残響』

白狐舎、下北澤姉妹社、演劇実験室∴紅王国

シアター711(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

事実を基にした舞台はなかなかしんどい。
事件を知ってはいたが、氷河期とか非正規とかも知ってはいたが、何もしてこなかったなあと思ってしまうから。どうしたら良かったんだろう。

蟹工船

蟹工船

劇団俳優難民組合

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いのちの躍動が素晴らしかったです!全体として、わざとらしくないやりとりに好感が持てました。

観客の皆様が客席に入っている状況で「台詞が聞こえない」というクレーム?を入れておられた品のない方がおられましたが、大切にされたものがあったゆえのことと思いますので、作品テーマ同様、皆様がやりたい表現をブラさずにやり通して欲しいです。私は、大切なあり方を守るためなら、演劇のタブーすら貫く姿勢を含めてすごく好きな演出でした。言葉を追うのではなく、蟹工船の現場に居合わせたような緊張感と興奮を味わうための舞台だと感じました。

32軍壕へ メンソーレ

32軍壕へ メンソーレ

沖縄俳優部

劇場MOMO(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

沖縄が強く感じられた作品でした
米軍の沖縄占領戦や
当時の雰囲気とかが伝わってきた
1時間40分の作品
一部指定席あり
沖縄方言は本当にわからんかった
基本素舞台なぶん
衣装とかは凝ってたと感心しきり

ネタバレBOX

開演前のBGMとかも沖縄民謡だったし
踊りとかも説明が良かった
足の動きで地を清め
上げた腕で天をかき混ぜるとか
沖縄京劇の方は衣装もさることながら
握り拳の握り方とかも格闘技経験者さんかな
Goodでありました
作品舞台は2028年で
念願だった首里城地下の司令部が見学解放されて
そのガイド練習してた主人公が
地下壕の亡霊たちとドタバタしながら
綺麗に物語をまとめてみせてくれました
マブイ入れたり
自決用手榴弾の作動方法もリアルで
チョイと銃器マニアの毛のある自分には
嬉しかったな
蟹工船

蟹工船

劇団俳優難民組合

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。まず舞台装置がすばらしかったです。劇場内に蟹工船をつくってしまうあたり「すごい!」です。あと、最前列の観客の眼の前で演技が繰り広げられたのには「そうきたか!」でした。ちなみに食事のシーンではみんなちゃんとご飯食べてましたね^^ 脚本ですが、小林多喜二をリスペクトされているのか大きな脚色もなく原作にすごく忠実で観ていてすごく安心感がありました。ただ、役者さんのセリフが聞き取りにくいところが多々あったかな…と。もしかしたら劇場の問題なのかもしれませんが原作を知らない人には話のストーリーが追いづらかったかな…と。

ワイルド蛍をつかまえろ/寿司の女

ワイルド蛍をつかまえろ/寿司の女

岡本セキユ☆シングル芝居

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

今年のチラシでようやく気づいた。

ネタバレBOX

そうか「ねじ式」か。
そうだ、あの概念だ。
32軍壕へ メンソーレ

32軍壕へ メンソーレ

沖縄俳優部

劇場MOMO(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 8月6日に拝見。未だ、残席のある日もあるとか、観るべし!
 今作は2026年に一部公開を目指し、首里城再建と共に作業が続く首里城地下に眠る32軍壕が2028年8月15日に遂に公開されたとの設定で紡がれる。沖縄戦を巡る地縛霊たちと、この32軍壕の平和ガイド1号、ハーフの大城メリサとの交感の物語である。(追記後送)

ネタバレBOX


 一応、第32軍司令部壕の史的事実に関して以下に記しておく。(この段落の記述は、会場で頂いたリーフレットに記述された文章に筆者が独自の解釈と手を加え書き記している。従って文責は総て筆者にある。)
 第32軍は1944年3月に編成、参謀長・長 勇少将、7月には牛島 満中将が就任。首里城地下に壕を建設し沖縄を最前線にした。米軍の本土攻略を遅らせる為だったことは、歴史の明かす処である。だが、壕が米軍の攻撃を受け壊滅的打撃を被ると参謀長、司令官共々責任を果たさず住民が避難していた南部へ逃走。住民が捕虜になることも許さなかった為、多くの沖縄島民が無くさなくても良かった命を、無念の念(おもい)を抱えて亡くなった。
 脚本、演出で上手いのは、いきなりメリサが苛めに遭うシーンから始められている点だ。
水星とレトログラード

水星とレトログラード

劇団道学先生

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

水星とレトログラード 中日 観てきました🎊

タイムリープしているおばあちゃん と
取り巻く 家族 友だちetc.との物語🧓
SFっぽさもあるけど…
どの世代の方が見ても
“自身”と どこか重なる部分を
感じそうな 家族劇🕊️
夏休み お盆間近な この季節…
めちゃ お勧めですっ🤗

記憶の欠片達

記憶の欠片達

株式会社GROW

シアター・アルファ東京(東京都)

2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

遅くなったが感じたことをいくつか書き記す。前半は医師と認知症患者及びその家族の会話のシーンなどはいいセリフがあったりして、自分が患者やその家族の立場になったらどうするだろうと想像することができ素直で入っていきやすい芝居だなという印象だった。

だが中盤以降は疑問符がつく場面が多く、脚本の粗さが目立った。以下、簡潔に記す。まず台詞で状況を説明する場面がいくつかあった。こんな時は往々にして唐突感なり違和感を抱くものだ。また必要性を感じられない場面もあった。これは冗長感につながる。また、結論ありきでそれ以前の筋立てが行われているように感じる場面もあった。

これでは物語を丁寧に紡いでいるとは到底思えない。安易に感動をつくり出そうとしても安っぽい作品にしかならないと思わずにいられない。

シブヤデマチマショウ

シブヤデマチマショウ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2025/08/01 (金) 18:00

座席1階G列7番

価格4,000円

きっと色々苦労したのだろうなと想像するが、舞台の上では楽しそうに演じられていた

ネタバレBOX

下ネタが少々きつい
ロマンティック・ラブ・イデオロギー vol.2

ロマンティック・ラブ・イデオロギー vol.2

となりのパンダ s

溝ノ口劇場(神奈川県)

2025/07/29 (火) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2025/07/30 (水) 19:00

価格4,500円

要するに笑の大学だが、今の恋愛観が随分古いという主張は興味深い

ネタバレBOX

コメディって難しい
32軍壕へ メンソーレ

32軍壕へ メンソーレ

沖縄俳優部

劇場MOMO(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

沖縄への郷土愛と反戦を綴った鎮魂劇。物語は、タイトルにある「32軍壕」への思いが肝。自分も知らなかったが、「32軍壕」の役割とそこでの悲惨な出来事、それを風化させないための取り組みだ。

首里城地下にある日本軍第32軍司令部壕跡、それが2028年8月15日に公開になるという設定で、32軍壕 平和ガイド一号の大城メリサが案内リハーサルをしているが…。この公演は壕に潜む地縛霊の声を聞くこと、それは記憶を語り継ぎ 恒久平和を願うもの。同時に少なくなる語り部、曖昧になる記憶、その危惧への取り組みのよう。
(上演時間1時間40分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は 全体を黒系の幕(岩)で囲い、その内側に茶系の幕(土)の二層で 地下にある第32軍壕のイメージ。真ん中に箱馬が2つ。
キャストは6人、全員が沖縄県出身だという。

物語は 暗転中、台詞だけで メリサが子供の頃、日本人離れした容姿を揶揄われる、そんな(人種)差別的な場面から始まる。月日は流れ、メリサが 32軍壕平和ガイド第一号として その予行練習をしている。本来なら まだ立ち入り禁止だが、そこに兵士や武士の恰好をした男などが現れ、沖縄愛を語り戦時中の出来事を話す。この男たちは首里城地下にいる地縛霊、それが何故かメリサには見える。

32軍壕には5つの抗口があり、将校たちのいる第1抗口などに比べ 島民たちがいた第5抗口の環境は劣悪。そして米軍の攻撃、日本軍の抗戦により それぞれ多くの死傷者を出した。それを地縛霊がそれぞれの立場(国)から説明する、それは「人間が人間でなくなる」という怨嗟であり最悪の不条理。公演は、思いや主張を展開するだけではなく、壕は「負の遺産」であり、太平洋戦争ー特に沖縄戦における実相を後世に伝えたい との思いで描かれている。だからという訳ではなかろうが、平和を願いつつ芝居の力を借りて、楽しく解き明かす と。

第32軍司令部の地縛霊は、沖縄戦を決して忘れてはならない、風化させない思いの象徴(亡霊)。武士の格好は組踊の衣裳。亡霊の存在をコミカルに描くことで、今ある平和・平穏な暮らしの ありがたさを表し、戦後の荒んだ心を前向きにする。その喜びの表現として、沖縄らしい組踊を音楽に合わせて出演者全員で踊り、物語としては大団円。
次回公演も楽しみにしております。
パチパチ

パチパチ

シリコン

「劇」小劇場(東京都)

2025/07/29 (火) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

懐かしクロムモリブで目にした俳優名だけを頼りに、フラッと観に行った。
パチンコ屋のバックヤードでの会話、人物の絡み方、展開に目が離せず中盤まではマナコ爛々わくわくと高まっていたが、惜しかったな。人間のサンプルを取り揃えたような状況が、場所がパチンコ屋だと「普通」に見える不思議=リアルを小気味よく眺めていた所、人間の病的特徴、行動を担わせるべき人物の選択をミスってるような?
描きたいのは群像であり、長く勤めた「今日で退職する」女性スタッフの目に、最後にはそこで過ごした時間が蘇る。都会の掃き溜めのような吹けば飛んでしまう存在たちへの作者なりの温かな眼差しが作品の背景にあるのは確かなのだが。。
パチンコ屋の事情を知らなければ書けないディテイルとその狭間に発火するドラマが、真正面から描いているタッチを、あと半寸ズラして「何ちゃって」感を込めても良かったかも(適切な距離感が保てたかも)・・と。

ZAION-ザイオン-

ZAION-ザイオン-

劇団☆龍(Dragon)童子

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2025/07/31 (木) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/08/01 (金) 13:00

タイトルの『ZAION-ザイオン-』からして
十分、映画『マトリックス』を意識しての作品だと思われますが
他の映画の要素もテンコ盛り、あちこち散りばめられておりました。
まあ、あれもあれでよくわからない映画ではあったけれど
こちらも負けず劣らず輪をかけたようなよくわからない作品。
せめて現実世界の人物と仮想空間の自分のアバターを別人物が演じ分けるとか
違った服装で現れてくれればもっとわかりやすかったのだろうけれど
あえてそうはせず、あくまで混沌の中に観客を引きずり込もうという戦略。
アバターに加え、バグやらゲノムやらゾンビ、宇宙からの侵略者までを唐突に出現させ、
舞台狭しと観客席まで乱入しての大立ち回りはまさに圧巻!!
さらには時空まで超越してしまうという壮大なストーリー展開!!
主人公がゲームの中の話だと思っていたことが、実は、●●の世界だった!?
いや、面白かったですよ。
何が何やら訳わかんなかったけれどとにかく面白かった!!
一応、最後言わんとするところもなんとなく理解できましたし・・・?
この夏、元気をもらいに行きたいと思ったらこの作品!!
見応えありの一作でした!!

『残響』

『残響』

白狐舎、下北澤姉妹社、演劇実験室∴紅王国

シアター711(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高!すばらしかったです。まさか、あの山上哲也被告にスポットライトを当てた舞台だったとは… 安倍元総理大臣が銃撃されたあのシーン、ミニマリストな演出ですがすごいリアルでした。当時の音声にギターのハウリングの音なんかをサンプリングしていると思うのですが、音効さんいい仕事してるなと思いました。なにはともあれ力作ですね。ほんとすばらしかったです。

women2.0

women2.0

2655

ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/06 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

昨日よりましか程度かな〜
最初の展開は中々良く引き込まれたものの、中盤の中だるみからの、最後のダンスは何?で結局男性はみつかり戦争に?広場の原爆投下日にどうか?とも思ったリと、複雑モヤモヤで終演に
昨日の作品もそうだが、ピッコロらしさがほぼ無しは残念

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