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人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

劇団鋼鉄村松

萬劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/02 (日) 16:00

価格3,500円

脚本が★5。一部演者さん★2。その他いろいろ加重平均を取ると★4。

ネタバレBOX

1年前(2017年10月)のオムニバス公演「鋼鉄の泡」の中の1本「人造カノジョ」の焼き直しというか、長編に伸ばしただけか~、見に行こうかな~、どうしようかな~、と逡巡したものの、バブルムラマツ氏の中編(黄金のコメディフェスティバル「滅亡のコメディア」「Mark(x)」各45分)は大当たりも多いので、見に行くことにしました。

途中小難しいものが増えてきて脳みそが追いつかなくなってしまったが、キャベツの芯に葉をどんどん足していくように、鮮やかな色を持って物語の中心に集まって行く伏線の数々が見事で、えー、どこまで「人造のもの」が増えていくのー、という展開が見事だったと思います。
ついでに言えば前年の短編の設定も最後の最後に包み込まれていく辺りは、ニヤッとするような、背筋が寒くなるような、というか。

脚本だけで言えばケチのつけようなんかあるはずもないのですが、残念ながら演者さんの方のトチりが看過できないレベルで多かったのが残念です。理屈部分の要素もあってそこに登場する「言葉」が重要なはずなのに、その言葉に詰まる、間違える、最後にはクチャクチャになったまま進めてしまう、そんな部分が多かったです。本来なら上演台本があったら買ってもう一回読み直したいくらいの傑作なのに、演者の人がそんなに大事に演じているようでもないなら、観る方もそこまで熱中して掘り下げるものでもないのかな、と熱が醒めてしまいました。
善悪の彼岸

善悪の彼岸

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2018/11/22 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/22 (木) 19:00

メインのテーマは、刑務官を通してみた「日本国民が死刑に望んでいる事は、本当に行われているのか?」という命題だと思う。「正義の天秤」の片方に、「2人を惨殺した罪」をのせたとき、もう片方が「死刑」なのかどうかは、実は誰にも分からない。そもそも、誰かを殺めてしまったという事に対して釣り合いが取れるものなど存在しない。そのジレンマを、うまく舞台にのせていた。

そこまで言わんでモリエール

そこまで言わんでモリエール

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/11/21 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/21 (水) 19:30

「会話劇」で続いてくる舞台。最後のシーンの仕掛け。高間響とモリエールの、「公開プロレス」。テーマは難しくてそれなりに深刻だが、最初から最後まで大爆笑だった。

フェイバリット・ミステイク

フェイバリット・ミステイク

劇団なのぐらむ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/11/15 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/11/15 (木) 19:30

一場一幕劇。テーマパークを取り巻く人々の背後に、不思議と引き込まれていった。もう一歩踏み込んだテーマ性が欲しいかな。

セールスマンの死

セールスマンの死

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2018/11/03 (土) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/15 (木) 14:00

悲しい話だが、舞台の魅力満載。風間杜夫は69歳とは思えない。後半の展開が涙なくては見れない。

享保の暗闘~吉宗と宗春

享保の暗闘~吉宗と宗春

雀組ホエールズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/14 (水) 19:00

衣装と役者の熱がスゴイ! コメディタッチの、本格時代劇!

逢いにいくの、雨だけど

逢いにいくの、雨だけど

iaku

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/02 (日)

異議田夏葉、松本亮、川村紗也など個人的に大好きなキャストが揃って、しかもiaku。
期待はMAXだったけど、やっぱり良かった。
ケガを負わした女の子、ケガを負わされた男の子。そしてそれぞれの家族。苦悩と葛藤がキャストの好演もあって、痛々しく、時には滑稽で…
役者では、いつも弾けた芝居を見ることが多かった川村紗也がちょっと違った役どころを演じて新鮮だった。

瞑目のパノラマ

瞑目のパノラマ

ヒノカサの虜

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/02 (日) 16:00

前説から開演までの導入の仕方が、面白かった。
照明の使い方が綺麗だった。
永田さんの笑顔が悲しく感じた。

修道女たち

修道女たち

キューブ

本多劇場(東京都)

2018/10/20 (土) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/08 (木) 19:00

信じるということのどこか「滑稽」な部分と、人間が根源的に持つ捨てることができない大切な部分。人間の、愛おしくも狂おしい性について語っている。

ネタバレBOX

緒川たまき演じる、ニイニという名前の修道女。鈴木杏演じる、少し知恵の足りない村に住む少女、オーネジーとのやりとりが切ない。
ワナビーエンド

ワナビーエンド

ヌトミック

STスポット(神奈川県)

2018/10/10 (水) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/10/11 (木) 16:00

脳内の言葉をそのまま吐き出したような作品。

ネタバレBOX

ラップのような、吃音のような、内面の吐露とも、脳内の自分との会話とも取れる、沢山の言葉たちが、
役者の動きとともに、ものすごいスピードであふれ出す。
頭の中を切り出したかのような句読点のない文章。
それを、演劇として、舞台に乗せたかのようだった。
華氏451度

華氏451度

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2018/09/28 (金) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/04 (木) 14:00

焚書の話。

ネタバレBOX

焚書などの、歴史的な出来事に対する警鐘、はもちろんのこと、
インターネット時代は情報が早く伝わりすぎて、
人生をかみしめるような、本の存在が軽くなっている。

そのことに対して、重い問題を投げかけているように感じた
逢いにいくの、雨だけど

逢いにいくの、雨だけど

iaku

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

■約120分■
君ちゃんを異儀田さんが演じることで、説得力が増していた。じつに豊かな演技。くどくどと引っ張りすぎないラストもいい。

ネタバレBOX

絵よりもお話を作るのが得意な、絵本作家の君ちゃん。今後、絵の得意な潤ちゃんと本を共作することに? うっすらとそう思わせて幕引きとなるあたりが、絶妙。
人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

劇団鋼鉄村松

萬劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラスト10分間の思わぬ展開、震えました。

ネタバレBOX

フランケンシュタイン(無論SF)の時代では人造人間は怪物以外には存在せず。圧倒的多数の人間の前で怪物に与えられたのは悲劇的結末のみでした。しかしシンギュラリティが起こるといわれる2045年にはひょっとすると少子高齢化した人類は能力でもはるかに優れるAIに数の上でも劣勢となってしまうのかも知れないんですね。オープニングでモノクロ衣裳から本番衣裳に着替えるのですが、やや時間をとったこのシーン、最後にまた最初の衣裳に戻ったときに意味がわかり「なるほど!」と思わず唸ってしまいました。
役者陣では高橋里帆さんのヒマワリは明るくて悲しい非人間感の出し方は素晴らしいの一言です。武田博士のボス村松さんの楽しくて怪しい存在感も抜群でした。また新宿ムラマティさん演じるノムラ、堂々と正論を吐くも予期せぬコメントに急に腰砕けになるという落差や運転手役では大ラスで何気ない一言で会場を凍りつかせる等、素晴らしかったです。
本作品は人間と非人間のマジョリティとマイノリティが後半徐々に逆転するという恐怖かつ現実味を帯びたストーリーですが、コミカルな要素をふんだんに取り入れたり壁面に工具類をポップに描いたことでバランスの取れた素晴らしい作品に仕上がった、と感じました。
雰囲気のある死体

雰囲気のある死体

劇団かに座

横浜関内ホール(神奈川県)

2018/11/30 (金) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★

途中から話が現実離れしていって、段々話が噛み合わなくなる。そして不条理な話になっていくという展開だと理解しましたが、少しレトロなストーリーだったかなと思いました。もう少しアレンジを加えて、現代風な不条理な内容を入れた方が良かったのでは?と感じました。

ネタバレBOX

最後は「この後の結末は誰にも分からない」という終わり方。やっぱり気になりますし、モヤモヤ感が残りました。それと、ずっと右に置かれた「死体」。役者さんなのか、人形なのか。それも気になりました。なんか、すっきりしない後味でしたね。
間の女(再演)

間の女(再演)

めがね堂

RAFT(東京都)

2018/12/01 (土) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/02 (日) 14:30

 初演も観たが(https://stage.corich.jp/watch/331612/stage_comments)、また少し違った芝居になっていた。テキストはそのままなので、1人の男を巡る2人の女を永井久喜が演じ分ける、という展開で、巧みな物語と永井の圧倒的な演技力を感じさせてくれる点は変わらず。ただ、今回のラストシーンは、乱歩の「お勢登場」のお勢が永井に乗り移ったような終わり方だと感じた。演出か、永井の変化か、それとも気の所為か(^_^;)。

間の女(再演)

間の女(再演)

めがね堂

RAFT(東京都)

2018/12/01 (土) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/02 (日)

2日14時半開演回(55分)を拝見。

ほぼ1年ぶりの永井久喜さん。
緊張でガチガチだった(と自分の目には映った)昨年10月の初演時と比べると、程よい緊張感を保ちながらも落ち着いた佇まい。たとえるならば、同じ演目を、前回は妹、今回は年子の姉が演じたかの如き、趣きだった。
ただ、私の錯覚かもしれないが、前回に比べて、エピソード毎の表情の陰影の変化が薄まったようにも感じられた。

毒づくも徒然

毒づくも徒然

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2018/11/20 (火) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/30 (金) 19:30

 『リフラブレイン』を観た。ちょっと常識の壊れた、両親を亡くした姉弟の物語。今で言う「共依存」の関係を描いたと言えなくもないが、次々と襲いかかるエピソードは、どれも切なく苦い。MCRらしいセリフやら、常識外の人々の登場など、笑えるけれど笑っていいのか、という気持ちになる。エンディングのわたなべあきこのセリフは、ハッピーエンドと言って良いのだろうか。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんでしょう〜
このリアリティ!

普通の日常的な生活を描いただけの作品なのに
淡々と過ぎて行く展開に惹きこまれてかなり面白かった♪

二つの家族がリンクするシーンや
楽しければいいじゃないと思って生きていた主人公が隣の家族を見てショックを受けるシーンなど色々と考えされられました
こんな自然に魅せる演技が一番難しいんじゃないかと思わせるほど
リアリティのあるお芝居でした!
まぁ緒方晋さんはまさにはまり役!
これから色々な舞台やドラマ、映画などにも出てほしいと思える味わいのある役者さん

流石、ペニノはいつも舞台美術などのこだわりは芸術的に美しい!
照明といい、ラストのこだわりといい
これはタニノクロウさんのグッドセンス!

それにしてもペニノはいつも刺激的な舞台を表現するなぁ〜(^ ^)

メガネニカナウ4

メガネニカナウ4

メガネニカナウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/11/27 (火) ~ 2018/12/03 (月)公演終了

満足度★★★★

メガネ二カナウ初観劇
選りすぐりの脚本家による
短編三作品のオムニバス!

MC&場繋ぎ&その他に大活躍の山本香織さん!

A『春は青いし、ココロハオトメ』
作・演:野村有志(オパンポン創造社)
野村さんの作品はいつも人間味が溢れていて面白かった♪
最後は定番のコスチューム!
何回見ても男でも恥ずかしいと言うかハラハラ…(^^;
飯嶋松之助さん(KING&HEAVY)が素晴らしい熱演!
名作です。それと短編の山本さんの舞台袖の熱演が良かった!

B『プアエスパ』
作・演:勝山修平(彗星マジック)
勝山さんらしく知的で大人のSF♪
超能力を持った家族の葛藤を描いた作品
色々と考えさせられて、思考回路がぐるぐる(^^;

C『V&R』
作・演:二朗松田(カヨコの大発明)
ヴァーチャル大活劇!
浜口望海さん(STAR☆JACKS)のあまり見たことのないキャラと東千紗都さん(匿名劇壇)の腹筋を露出した衣装と演技が見れて満足!

オムニバスらしく色々なタイプが全く作品を一度に楽しめる贅沢な時間でした♪

倉橋勝の喜劇向上委員会

倉橋勝の喜劇向上委員会

喜劇団R・プロジェクト

遊空間がざびぃ(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

シュールコメディライブ喜劇向上委員会の「シュール」たる所以は、どうやら向上長である倉橋勝さんのキャラクターにあるようですね。
ちょっと脱力系の独特な仕切りで、終始ツッコミ感満載なコメディライブに。

タイトルから連想できる某人気番組がモチーフということでテレビ版のひな壇にはタレントさんが並びますが、こちらの向上委員会では若い役者さん達がズラリと並びます。
ちなみに鳴り物入りで紹介、出てきた喜劇人ゲストも本公演で下から3番目の若手さんでした(笑)
タレントの場合、毎度おなじみのキャラが勢揃いなのに対して、若い役者の場合はキャラ付けこそしているもののどうしても苦戦を強いられるわけで・・・ハイ、実際しっかり苦戦されておりました(笑)
でも彼らなりの体当たりの姿勢は好ましいですし、ハプニングinの演出も嫌いではありません。
もしこの場に知人が出演していたりしたら随分楽しいだろうなぁと。

当日パンフで倉橋勝さんは、これは「演劇」ではありません。「娯楽」です。と書いておられますが、私は「奮闘記」として楽しませて頂きました。

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