最新の観てきた!クチコミ一覧

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エンれぱ!Vol.6

エンれぱ!Vol.6

しむじゃっく

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2019/01/04 (金) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/05 (土)

5日ソワレ(85分)を拝見。

ネタバレBOX

短編4本の「エンれぱ!」Vol.6。

最初の池西ばくさん作『瓦礫のモグラ』は、杉山純じさんと安藤陽佳さん(好演!)のトボけたやり取りから、(大袈裟かもしれないが)2人の登場人物の半生まで伝わってくる作品。
あと…不条理劇に対しての、観客である自分の読解力不足も正月そうそう実感してしまい…(苦笑)。

2番手の岸田國士作『ぶらんこ』は4年前、渋谷ギャラリーLE DECOで、キャリアのある役者陣の舞台として観たことのある作品。
でっ、今宵の篠崎健人さん・白野熊子さんのお二人、ひねたオッさんの目にはママごと夫婦のように映った…のにもかかわらず、この若い2人の方が作品の良さが伝わってきたのだから、演劇とは不思議なものである。それから、助演のタコ太郎さん好演!

3番手の『LiePhone4s』は、いかにもアガリスクの冨坂友さんらしい、セリフにセリフを畳み掛けていくような作品。
何処か聞き覚えのある声で、昨年夏の『涼風至る』に出ておられた方だと気づいた双葉さんの熱演と、セリフがあるときは勿論のこと、セリフが無いときのDEWさんの細かい演技が、個人的には印象に残った。
それにしても、外部公演を観て改めて実感したことだが、こんな芝居を過度にリキまず・(セリフのない場面で、安堵の)隙を見せないアガリスクエンターテイメントの座員さん達の力量は大したものだなぁと。

ラストの『ミートソース・グラヴィティ』は、2016年の9月、作者の小栗剛さんの所属団体・キコ/qui-co.の公演で拝見したことのある作品。
今宵は、新野寿光さんとタコ太郎さん、新野さんと安藤陽佳さんの掛け合いの妙を楽しませてもらった。個人的には、本作が一番の好みだった。

経験の浅い役者さんに場数を踏ませる…という「エンれぱ!」の趣旨を存じ上げているので、細かい点については敢えて触れない。でっ、最後に期待を込めての一言。
今回の「経験の浅い役者さん」が今後、どう化けていくのかが愉しみだなぁ!

アトムが来た日

アトムが来た日

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★

年末の風琴工房には(私の風琴最高傑作が2016年末の「4センチメートル」)そもそも期待度が倍増し。とは言え今回はserial numberの第一弾、役者陣の変らなさに逆に本質的な転換の緩和ではないかとの想定もしつつ、評判の良い今作を観劇。
原発というテーマを扱う。集客は良いのだろうと思うが、口コミでどの程度増えただろうか。私の目には、原発再稼働に手をこまねいて何もできない後ろめたさを、現状容認説によって荷を軽くし、口が滑らかになったとて、せいぜい現状容認しつつ未来を語ろう・・程度の論しか出てこなかろう。なぜなら、再稼働路線を進む日本の現状と、乖離の小さい論を持つ事で現状容認して「しまっていた」自分を慰撫するだけに終わるから、である。それがこの劇の「効果」である・・と言えば極論に過ぎるだろうか。
議論を喚起するため・・大変よろしい。口が滑らかになる方向性が既に決まっている。現状と「あるべきあり方」との差の中で葛藤し、葛藤を乗り越える事でしか現状は変えられず、そのための議論を手助けする演劇が求められている・・・その意味では、今回の芝居のネタとなっている二つの物語は、己の「良心」に付着した反原発論を揺さぶり、それを捨てる事で個人の心の荷が軽くなる手助けはするが、「現状を変える」ための厳密な知識は残念ながら見いだせない・・というのが残念ながら私の結論だった。並行して叙述され、交互に描かれる二つの物語は、(1)1950年代の日本の原子力産業の誕生に貢献した男達の物語(「プロジェクトX ~不可能とされた原発誘致を成し遂げた男達~」とでも名づけられよう)、(2)2040年の日本・地下700メートルの核廃棄物貯蔵施設、兼日本唯一の原子力研究所。スズナリのステージに作られた杉山至の美術はその内壁で、未来っぽい間接照明で映える。この時代は、南海トラフ地震による浜岡原発のチェルノブイリ級事故(炉心溶融+核爆発)をきっかけに世界規模で原発廃止の動きがあった、その十数年後、原発再開への研究を打診しにやってきた政府役人と繰り広げられる議論劇。
プロジェクトXでは細かでマニアックな事実が殆ど上演時間稼ぎのためかと思ったほどに詰め込まれ、はっきり言って「原発事故」を引き起こした大元の基礎作りに貢献した人々を顕彰する内容が、戯画的でもなく批判的でもなく哀切にでもなく「ヒャッホー!」「やったぜ」のノリで描かれても、コメントのしようがない。「事故」の評価はその被害によるしかないが、この芝居では何と、放射能被害についての知見が、全く語られない。。それによって議論は分かれるし、そもそも未来の「浜岡事故」が福島を超える未曾有の事故であったのに、議論の中にその被害の現状が全く入って来ないのは、脚本上の限界というよりは、出発が間違っていたのではないか・・と思わざるを得ない。
もちろん詩森氏は単純な戯曲を書かない。近未来では一人のやや年輩の男が3・11の頃の自分の事を語る。原発に対する思いを語った言葉は、現在の私たちも記憶に残り、共感できる内容であり、唯一2018年現在の我々の代弁者と言える。そしてラストは「原発と付き合っていくしかない。その怖さを直視しながら・・・」という言葉とともに劇は閉じられる。この「怖さ」という言葉の中には諸々が含まれようが、しかし被害の具体的イメージを助ける情報がほぼ無く、一方原発容認への舵切りを促す言辞が殆どである事のアンバランスは最後だけでは覆いようがない、と見えた。
SF場面での議論が恣意的に選択された事実と推論=世界的規模の人口増加が見込まれる事、エネルギー枯渇問題、必要エネルギー量の試算(2058年には賄えなくなる)、等により、もはや原発再開を選ぶしかない・・と、こうなるのだが、現在世界の富の偏在と飢餓の常態化があり、既に人口増加は既成事実であり、エネルギーは平等に配分されていない現状はそこに重ねる事がなく、一方チャイナが(世界中が原発をやめたのに)一国だけ原発開発をし続けている、といった現在の国家エゴのイメージは重ねるというご都合主義で「論」は構築されていく。またインドネシアが石油を売らなくなる、という予測もまことしやかに語るが、この危機感の煽り方は戦前から変らぬ一国主義のそれであるし、そもそも石油依存問題はインドネシア国が何を選択するかの問題を超えている。日本がエネルギー源を持たないという意味でのリスクは、ウランも同様であるし、それを解決するための高速増殖炉がナトリウムという扱い難い物質を必要とするため、だけではないがとても実現しそうにない代物で(プルトニウム生成のメカニズムがなければ電力会社の核廃棄物が資産として計上されないため稼働を前提として存在させ続けた事は周知)、しかし芝居ではこの存在をまともに取り上げ、ナトリウムの問題を克服すれば道が開ける、としているだけでなく、この「もんじゅ」の成功如何にエネルギー自給率は掛かっている事になる訳なのだ。国際的な不和を想定したエネルギー自給率確保の問題設定は資源のない日本には無理筋であって、他国との安全保障の関係構築が(現在もだが米国一辺倒がリスクを高めていると指摘されている)必須なのだが、その視点は「インドネシアがどうの」という如何にも偏狭外交のネタで曇り、科学者たる者が政治家の口車にまんまと乗せられて行く。
・・・何度も反芻したが、この「反語的」内容のドラマは、「こうなってはいけない」例として鑑賞するものだと、そう処理するのが正しい着地点だが、どうもそうではないようなのである。
観客の知的度数を甘くみた、「どういうドラマかは判るようになってございます」という約束に違わぬ内容だ。

勝手にPV2

勝手にPV2

制作「山口ちはる」プロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/04 (金)

4日ソワレ(85分)を拝見。

ネタバレBOX

まず第一に。
昨年の同じ1月4日に前作の「勝手にPV」を観たときにも感じたことだが、「テレビ局内スタジオのMC2人と中継のアナが一般視聴者の夢をPV化して云々…」という設定に関して、軽くでもいいから、当日パンフで触れておく方が良いだろうな、と思った。舞台が始まってからの序盤、明らかに進行に戸惑っておられる観客も目に付いたので。

でっ、内容に関しては、手が合わない方・合う方で反応が極端であろうテイストの舞台だが、昨年の前作経験者としては、懐かしさ半分・慣れ半分で、85分の上演時間を楽しく過ごさせてもらった。
ただ、(会場の違いのせいか?)全体的に去年より少し大人しくなったかなぁ?

個々の演目に関しては、着眼点がユニークな③「おなら」と⑦「ポケットベル」、シンプルだけど純度の高い④「ホントの気持ち」が個人的には好み。
あと、恐らく支持率が一番高いであろう⑧「記憶」なんだが…以前、身内に長期入院患者を抱えた身には「入院費用を妻の母に100%出してもらっている?!くせに、この夫は何を独りよがりなっ!」と憤慨を覚え、途中で夢(芝居)から素に戻ってしまったので推せなかった、と付記しておく。

以上、色々と言ってきたが、総括としては、2019年の観劇始めが、色んな料理が詰まった、おせちのお重みたいな『勝手にPV2』 で本当に良かった♪が一番の感想かなぁw
新年工場見学会2019

新年工場見学会2019

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2019/01/02 (水) ~ 2019/01/05 (土)公演終了

満足度★★★★

■200分弱(途中休憩込み)■
上演時間3時間を予定しながら、前はもっとオーバーして4時間近くやっていたのに、今回はこのボリュームで収まってしまって、なんだか物足りない感じ。あの過積載感がこのイベントの醍醐味なのに。シアターカンパニーである五反田団主催のイベントなのだし、融通は利かせられるのだから、これまで通りもっと長々とやってくれないものか? 終演後グッタリするぐらいでなきゃ、新年工場見学会を観た気がしない。
とはいえ、最後の最後に登場するポリスキル・ガールズの中に、「今年は不参加」と聞いていた内田慈さんの姿があったのは嬉しいサプライズでした♪

ネタバレBOX

いろんなタイプの演劇の“ニセモノ”をやるのが恒例だったハイバイは、今回、特定の種類の演劇を真似ることはせず、“何がネタ元かはハッキリしないけれど、それでもどこかで観たような演劇”を披露。私の観劇数が少ないせいか、観劇傾向が偏っているせいか、既視感はさほど感じず、“こういうの、あるある”とも思わなかったけれど、気取った感じや勿体ぶった感じがバカバカしく、面白かった。
五反田団の演目は、服のネット通販で成り上がったあの男がモデルの劇。スポンサーだからなのか大手マスコミが叩かないあの思い上がった俗物野郎を思いっきりおちょくってくれて、溜飲が下がりました(笑)。
音。

音。

WARAOMO企画

TORII HALL(大阪府)

2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

昔を思い出して、なんだか懐かしい気分になりました。
とても魅力的な登場人物ばかりで…それぞれの秘めた思いや、相手を思いやる気持ちに、心が温かくなりました。

Vapor Trail ~ひこうき雲~

Vapor Trail ~ひこうき雲~

激富/GEKITONG

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

戦争を題材にしているので、重苦しい舞台かとおもっていましたが…観終わった後、切ないけれど暖かい気持ちになりました。
懸命に生きて、思いを託していく…とても、素晴らしい舞台でした。

はなれ瞽女おりん

はなれ瞽女おりん

平常

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/05 (土)公演終了

満足度★★★★★

「瞽女」とは、三味線と唄を生業とした盲目の女旅芸人。
「はなれ瞽女」とは、掟で禁じられた男性との性的行為を破ったが為、たった独り仲間から放り出されてしまったはぐれ者。
主人公おりんはアッ晴れなほどに情が深く、遅かれ早かれ(実際めっちゃ早いのですが)必ず「はなれ瞽女」となる運命だったであろうと。

人形劇といえば操演者は黒子に徹したイメージですが、たいらじょうの世界はフライヤーにある通り、たいら氏自身も前面に出ており、普通なら不自然に映ってもおかしくないところ全くもって違和感が無く、むしろ情感たっぷりに物語が伝わってきました。
無理に想像力を働かせなくとも、たいら氏が「おりん」になったり、「おりん」に引き寄せられる男そのものになったり、その他の者を独自に表現したとしても、全てがすんなりと入ってくるから不思議です。

雪降る日本海、北陸。
美しい「おりん」の造形はどことなくいびつで、厳しい現実から逃れられない哀しみだけがまとわりつく世界観かと思いきや、観た後には全く違った思いがこみ上げてくる、ダイナミックにて繊細、とても美しい公演でした。

ファムファーレ

ファムファーレ

!ll nut up fam

萬劇場(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「人は笑うために生まれてきた」という言葉に共感。賑やか&軽やかな舞台ですが、心から観て良かったと思える深い内容でした。

プリンセス・オブ・マリーナ

プリンセス・オブ・マリーナ

地球戦士ゼロス

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

第2回公演から観てますが、物語もアクションも本当に毎回素晴らしいです。
さんざん笑って…さんざん泣きました。
心が熱くなる最高の舞台です。
観に行くたびに大好きになりました。

ネバーマインド

ネバーマインド

ヌトミック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/01/03 (木) ~ 2019/01/09 (水)公演終了

満足度★★★★

ヌトミック、ちゃんと観た初めての機会であった。正月お楽しみ公演の趣、あるいはこれがスタンダードか。三部構成、第二部にゲスト参加あり。独特だが、肉体駆使、世の非対称な力関係という毒をまぶし、「パフォーマンスの為の」との要素で舞台芸術をいじる側面も。
「これは演劇ではない」と題された企画に選ばれた栄誉?に十分応えつつも、面白がるが勝ちとばかりやりたい事やってるのが良く、音楽要素が濃いのも好みである。
この日は爆弾持ちのゲストがまんまと爆弾を落としたが、ハプニングさえ計算に入れたよう、コーナーを仕切った俳優2名に功労賞。エンタメ部門から観劇開始した本企画、この後も楽しみ。

ネタバレBOX

第三部は楽器演奏、指揮者付き。演奏ネタのコント。第二部の終わり、ゲストに「○○さん選んで下さい、過去それとも未来」と去り際に訊けば、「未来」との回答、「では」と演奏されたのはバックトゥザフューチャーのテーマ(「過去」と答えても同じ曲だろう、過去と未来を行き来する映画なので)。ギター、サックス、アコーデオンの三人と、長い指揮棒を持った指揮者。演奏が始まると、演奏者のとちりを発見した指揮者が指揮棒を相手に突きつけて睨み、中断。失敗すると何度も中断される。実は第一部のアレンジ版である。第一部では指揮者に当たる女が長い棒を床にコンコンと左右に叩き、それに合わせて棒をよけて左右に跳ぶ者、バスケボールをドリブルする者、縄跳びをする者が、失敗するまでカウントを進める。10クリアすればその数は保存され、先へ進むが、前進しているようできりがない。失敗のたびに「指揮者」は「ネバーマインド」と言い、三人の選手は種目を入れ替わる。一回失敗すれば「ネバー」が一つ増え、中盤ではネバネバネバネバネバネバネバネバネバネバネバーマインド、といった具合。最終的にはネバーは30近く、カウントは110台まで到達。厭々やっているのが見え見えな男二人、粛々と続ける女一人、指揮者も女。男二人は最後には自棄になり「どんなときも」を歌い叫びながらぐるぐる回るが、競技は続く。反抗に疲れた男らも結局は世の中の仕組みは変わらぬと諦め、元の鞘。
第二部はゲスト(この日は地蔵中毒・大谷皿屋敷氏)に5ラウンドの質問コーナー、という名の試験を実施。1ラウンドごとに3つの質問だがこれが挑発的で、例えば「中学生が茶髪、あり?なし?」、「あり」と答えると、質問読み役の女性は「ネバーマインド」、つまり不正解だと告げる。正解だと拍手をする。正解だからどうだ、不正解だからどうだという批評以前に、正解をしなければそのラウンドの最初の質問に戻るというシステム。自論に拘っていると次に行けずお客をいら立たせてしまう、という狭間に立たされ、ゲストは客席を見る。場の潤滑油として男性進行役がうまく立ち回るが、5ラウンド最後の問題は、某ラジオ局を権力の手先と歌うタイマーズの生放送画像で、これを認める回答を「ネバーマインド」と女性進行役は拒否し、ゲストは切れる。
第一部も、第二部も、面従腹背と反抗の要素が共通のモチーフ。第三部もうるさい指揮者に対し、演奏者が「どう反抗してやろうか」と考え小さな抵抗をやり始めるのが面白く、下手側にミキサー二台で陣取るエフェクト担当もドラム音を入れたりと噛んでみたり。やがて指揮者が自分もトチリをやらかして突っ込まれ、演奏を終えると退散。すると、「本当はこれがやりたかった」とばかり、ギターがエフェクターをオンにしじゃら~んと鳴らす。エフェクト担当の女性がベースを持って立ち、ニルヴァーナのアノ曲がアコーデオンとサックス、低い女性ヴォーカル(先の指揮者)という構成でなかなかいける。反抗的態度からの移行でパンク=異議申し立てと連想させ、微妙にパロディ色も滲ませるが、音楽センスに裏打ちされた「笑い」は強し。
演奏された曲の収録アルバムのタイトルが「NEVER MIND」だそうである。
4.48 PSYCHOSIS 2018-2020

4.48 PSYCHOSIS 2018-2020

川口智子

WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)

2018/12/25 (火) ~ 2018/12/27 (木)公演終了

満足度★★★★

昨年始めのW.S.&公演プログラムで上演された「サイコシス」の再演。同じく若葉町wharfにて。上演後トークは長島確氏と演出川口智子氏、進行にもう1名。
今回座った場所は初演とだいぶ違った角度になったが、印象はあまり変らず、ただ二箇所で流された映像が初演時にあったか否か定かでなし。
会場は壁一枚を隔てた道路に沿って辺が長い長方形で、内壁は白く、天井が高いぶん見た目より容積があるせいか心地よい残響がする。角の小さな入口は透明ガラスで、開演後カーテン1枚を引いて外界と遮断する。
通りから遠い側に横長の雛壇型座席(1列約10名として3段で30名余、この日は満席)に座ると、窓枠のはまった広い壁と対峙し、その見えない向こう側からのノイズや他者の関心という干渉を懸念させながら、人が不在のステージが観客の注意を静かに引き出している。横長のステージには直方体を横に並べた白い台の上に椅子、上手上方に上から吊られた赤い窓枠。飄然と滝本直子が登場し、腰掛けると暫しの間、台本に目を落としたり、遅れてきた客に視線をやったり。最後の客が座席に収まった後、入口扉にカーテンが引かれ、さらに待つ。客席背後の2階部分から恐らく照明担当だろう、きっかけを見ようとしたか、下に居る音響担当がなかなかきっかけを出さないのを怪訝に思ったか、顔を出す。と、おもむろに録音された女性の声が流れ、素早く照明が変わった(という確か流れだったと思う)。
このリーディング公演はいずれ本格的な舞台へ発展するとの事だが、ワークインプログレスとしての一定の方向性の明示と作品としての完結が見いだせたか、というあたりである。
作品としての完結が目指されたのは(有料公演なら当然と言えるか)確かだが、「本作品が採るべき相応しい形はオペラ」、との川口氏の言には(オペラの定義にまで話は及ばなかったが)かなりの距離を覚えるのは正直な所。その道程を訊ねたい衝動に駆られたが、むしろ長い製作プロジェクトの途上で時折我々を楽しませてくれると有難い、位に構えて気長に待とう。

愛犬ポリーの死、そして家族の話

愛犬ポリーの死、そして家族の話

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★

月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』@本多劇場

映画、ミュージカルのような世界観を持った舞台だったなあ。
あいも変わらずダメ男が多いのだが、今回もより一層笑笑

その恋、覚え無し

その恋、覚え無し

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/27 (火) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

お誘いをうけお初の劇団、桟敷童子公演『その恋、覚え無し』@すみだパークスタジオ

予習ゼロだったけど大満足。

生水を使うのが定番らしいのですが、それ以上にセットが…(ネタバレ帽子でこれ以上書けないけど)
神隠しとか、いわゆる"日本昔ばなし"的な要素が強いけど、タイトル通り恋のハナシが散りばめていて、それぞれのキャラにストーリーがある。ハナシは基本まっすぐ。ただそのまっすぐが速いんだな、豪速球!故に2時間観ていて飽きることが無い。

いい出会いができてたなあ〜

BEGINS of Sevengirls

BEGINS of Sevengirls

劇団前方公演墳

「劇」小劇場(東京都)

2018/10/10 (水) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団前方公演墳 旗上げ20周年記念公演「BEGINS of Sevengirls」

セブンガールズ の前日談。もう初演の時からストーリーがあって、泣く泣く前半は切ったんですよと言われても全然違和感のないストーリー。
ひとりとしておざなりに描かないのはデビッドさんの親心なんだろうなぁ。カオリにもフォーカス当たってたし。

全員触れたいけど、寺庵先生とマリアの繋がりがああだとは…セブンガールズの台詞が一変するわ

舞台⇒映画⇒舞台とセブンガールズ(変則)3部作は完成なんだろうけど、どんどんスピンオフが作れそうだ。踊る、みたいになれば良いのに。

卒業 その後 The Another GRADUATE

卒業 その後 The Another GRADUATE

リブレセン 劇団離風霊船

日本聖書神学校 礼拝堂(東京都)

2018/09/04 (火) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/09/06 (木)

教会で芝居という、ありそうでなかった世界感。
映画「卒業」を芝居にしただけかと思っていたら、そうではなくオリジナルだったのも良い意味で裏切られてよかった。

踊る!惑星歌謡ショー 大阪場所

踊る!惑星歌謡ショー 大阪場所

右脳中島オーボラの本妻

ウイングフィールド(大阪府)

2018/12/29 (土) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

ウイングフィールドの普段は受付にオープニングの間を作っていた。畳2畳にちゃぶ台 ちゃぶ台の上には、ボールの中のきゅうり 両親がいない家族で食べる。 
2階の劇場へ、オープニングやったんや。 
家族は繋がっている 宇宙は膨張 比重が軽ければ、収縮 1cm 瞬間に 1兆分のそのまた1兆分の 宇宙は出来て 繋がって 家族 父 母 今は子供だけ 繋がって 家族も宇宙も同じ。 

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

劇団鋼鉄村松

萬劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/11/28 (水) 14:00

座席H列7番

価格2,500円

STAP細胞と3Dプリンタを使い「理想のカノジョ」をカスタマイズして作るというマッドサイエンティストを取材しに行った記者が巻き込まれる事態……「フランケンシュタイン」(演劇企画集団THE・ガジラ、天幕旅団も取り上げた)「A.I.」(キコ qui-co.、たすいち、トツゲキ倶楽部も取り上げた)と小劇場シンクロニシティの二重盛りな上に層構造、胡蝶之夢、複数のどんでん返しとσ(^-^)の好きなネタ満載の傑作娯楽サスペンス。

物語の中心部分は往年のNHK少年ドラマシリーズに通ずるオモムキのジュヴナイル系冒険譚。そこにSFでは定番の「A.I.に感情は芽生えるか?」や(擬似)恋愛要素も絡め、ハッピーエンドかと思わせておいてそこから胡蝶之夢をも思わせるどんでん返しパートに進むというのはシッポまで餡が詰まった鯛焼きの如し。

そんなSFでありながらも「あんな怪物を作った科学者こそ真の怪物ではないか?」という主人公の疑問(=観客への問いかけ?)や基本構造が原典に準拠してるというのもまた巧み。
いやぁ、面白かったなぁ。

なお、本作に「おぉ!」と思った方は岡嶋二人「クラインの壷」(小説)も楽しめると思うし、「クラインの壷」がお好きな方は本作も気に入ると思う。

ポストグラフ【大阪】

ポストグラフ【大阪】

彗星マジック

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★

大阪→沖縄→福岡→札幌の4都市で上演される舞台の初日
3年前の再演となるんですよね
フランスのアルル地方を舞台に、ゴッホの家に住む画家達を中心にストーリーは進むって感じですかね
ナポレオン3世の血縁がメインと言った方が正当かな?

お嬢とアルルの日常の一コマからストーリーは始まるんですがほんとほのぼのした日常の時間が流れる
そこから殴り合いに次ぐ殴り合い…伝わる気がしない(笑
えっと思わされる展開を物語はしていくんですよね
この舞台120分あったんですよね?って感じに時間を忘れて引き込まれる世界

やはり勝山修平さんの作られる世界は素敵すぎますね
ラストを観た時にいい感じに俺は2回ほど裏切られてました
それほど巧みなストーリー展開なんですよね
やはり俺はよねまりさんにハマってるのか勝山さんにハマってるのかわからなくなってきましたよ(笑
ベルエポックが耳に残る

「知られてはいけないが残さなくてはいけない」絵を描くってコンセプトに黄色い家を中心にストーリーは進んでいくんですよ
決して派手な演出があるわけでもないが役者さん達の熱い演技にグイグイ世界観に引きずり込まれてく感じ

ここから沖縄→福岡→札幌とツアーは3月まで続いていく
今年彗星マジックさん、そしてその関連の舞台を何本観たことだろう?
一度観たら脚演の勝山修平さんの世界観に魅了され、米山真理さんという素敵な女優の虜にされるのではないかと思う

スタンドアローン

スタンドアローン

ファントマ

近鉄アート館(大阪府)

2018/11/02 (金) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

満足度★★★

日蝕verを観劇
かっこいい舞台後方からの照明でシルエットを浮かび上がらせる演出が印象的なこの舞台
エンタメ感満載で素敵なダンスもふんだんに楽しめる作品に仕上がってますね
孤立した部隊?が仲間を減らしながら…観てのお楽しみ

月蝕verを観劇
このラスト…なんかめっちゃ深読みしてしまう感じの余韻の残る感じです
両方それぞれの良さがあるんですが、個人的には日蝕→月蝕で良かったかなって印象
そのあたりも作り手のスケジュールともあってるのかなって印象
どちらも良いですね

misty Swan

misty Swan

≪ thorough ≫

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2018/11/16 (金) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

2面舞台なんですが長い?って印象
しかし見始めるとその意味も狙いも観えてくる感じ
そしてそれによる効果はあるものの観にくいとかの印象も全くなし
ほぼ2時間だったらしいが全く時間を感じなかったこの作品
色々趣向が凝らされててほんと一瞬やったって印象なんですよね
照明の入れ方も独特な感じでかなり素敵な雰囲気を醸し出していました
ほんと綺麗な世界観がそこに
たぶん観に行かれたらオープニングからこの舞台の独特な感じに度肝を抜かれるかもしれませんね
ほんと『芸術の異種混合格闘技』って聞いてたんですがまさにそんな感じの舞台なんですよね
色んな要素がぶつかり合いそうなんだが素敵に融合した舞台
やはり青?いや蒼素敵な世界

観客をこんなに舞台の一部って感じに扱ってる作品って珍しいですね
でもそんな感じも素敵な世界観を作り上げてるんですよね
こんな感じの観客と演者の距離感も素敵やなって思った作品
あの至近距離で役者さんと目が合うってことはなかなかないですね
素敵な世界を感謝って感じです

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