
モーツァルト/歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全幕
東京芸術劇場
東京芸術劇場 コンサートホール(東京都)
2019/01/26 (土) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
オペラの日本語公演はむかしはけっこうあったらしいが、いまはほとんどない。そこにいくと、全編日本語の今回の公演は貴重。「原語でないと」という原語至上主義のオペラ通の話をよく聞くが、日本語でも十分楽しめるということが分かった。もちろん、セリフや歌詞の意味がすぐ分かるわけで、素直に楽しめる。いい公演だった。
ドン・ジョバンニ(ヴィタリ・ユシュマノフ)の悪びれないいたずら坊主ぶりがよく出ていた。みなに糾弾されて、神の裁きにあうのは仕方がないともいえるし、ちょっとかわいそうともいえる。バリトンのレポレッロ(三戸大久)も、コミカルな役どころを、軽すぎず、重すぎず、メリハリ付けて演じていてよかった。声も最高。ソプラノも高音がよく出ていて、ほれぼれした。
アリアも六重唱も非常に聞きごたえ抜群。舞台はオペラ用でない会場で、うまくオーケストラピットや、張り出し舞台、二階バルコニーも作っていた。

授業
アンフィニの会
サラヴァ東京(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
有名な不条理劇を初めて舞台で見ました。1時間のコンパクトな舞台。教授の自宅に女子学生がやってきて、授業が始まる。最初は数学の個人授業で、次は比較言語学の授業。教授と女子学生が互いに話が通じずに、次第にどちらもフラストレーションを高めていく。そのいらいらがよく伝わってきた。二人のデフォルメされた異常さと対比的に、女中役の女優が、面倒ごとをいやいや仕切る自然体でよかった。
会場は初めてでしたが、50人ほどの通常はライブハウスの会場。ドリンクを飲みながらのくつろいだ観劇でよかった。

最後の晩餐
劇団天動虫
サラヴァ東京(東京都)
2019/01/29 (火) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/01/29 (火) 19:30
ツアー(?)初日、サラヴァ東京での「喧嘩仲裁屋」(25分)と15分強の休憩を挟んでの「最後の晩餐」(90分)を観劇。
「喧嘩仲裁屋」
10年近く(?)演を重ねているという十八番の短編。仲裁される2人はいろんなキャストが演じたそうだが仲裁屋だけは変わらずジョニーさんとのこと。
あの軽妙洒脱な味わいは余人を以て代え難いのか?いや、いつか「新・仲裁屋」も観てみたい。
「最後の晩餐」
人気マンガ家に担当編集者が告げた事から始まる騒動。
メインの3人が「いかにも天動虫キャラ」だったり、ゲストが演じる役が「それは、もしや?」だったりで面白いが、常にコトは起こるものの大きなヤマがないような気がしたりしなかったり。

ミノタウロスの悪夢
虎金劇倶楽部
ザ・スズナリ(東京都)
2019/01/04 (金) ~ 2019/01/08 (火)公演終了
満足度★★★
カフカの「城」を思い起こさせる不条理劇。「変身」の要素もちょっとある。作者の初期の作品ということですが、「何を書いてよいかわからず、苦し紛れに書いていた」というチラシの言葉の意味がよくわかりました。

暗くなるまで待って
日本テレビ
サンシャイン劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
日常の憂さを忘れて、手に汗握るサスペンスの2時間を体験できる極上エンターテインメント。人生や社会への新しい発見は乏しいが、そんなものはくそ食らえ。観客を舞台にひきこんでなんぼという、美的価値と非日常の体験価値という点では群を抜いた舞台だった。
盲目の妻を演じる凰稀かなめは芯の強さを、極悪人の加藤和彦は底知れない怖さを、悪党だけど実は善人の高橋光臣は板挟みの切なさを、よく出していた。題名通り、暗闇がカギになるだけに、様々な光を使い分けた照明も出色だった。

「ハムレット」 「草枕」
声の優れた俳優によるドラマリーディング
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/01/30 (水) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
「ハムレット」人気声優(らしい)によるリーディング公演。どんなものかと思ったが、意外な掘り出し物だった。そもそもシェークスピアの芝居は「聴く」ものと言えるので、この公演形態にあっている。
演出の深作氏の上演台本で、90分にコンパクトにまとめているので、スピーディーな展開で、飽きなかった。ハムレットの狂気芝居のおかげで、オフィーリアやポローニアスが次々巻き込まれ、悲劇が拡大増幅していく劇の骨格の怖さがよく分かった。その分、逡巡、優柔不断という側面は後景にひいたけれど、その方が見やすい。
声優陣の演技もなかなかのもの。ハムレットの岸尾だいすけは、変な自信過剰で、わかってないくせに上から目線で、周りのことを考えないティーンエイジャーのようなハムレットだった。パンフをみると、それが演出の狙いとのこと。悩めるインテリとは違うハムレットでよかった。オフィーリア(佐藤聡美)など女優陣もよかった。

『熱海殺人事件~ザ・ロンゲスト・スプリング~』 『売春捜査官』 『熱海殺人事件~水野朋子物語~』
カガミ想馬プロデュース
中野スタジオあくとれ(東京都)
2019/01/22 (火) ~ 2019/01/29 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/01/27 (日) 15:30
水野朋子物語観劇 誰かが引っ張るのではなく力が拮抗しているような感じで全員で最後まで持っていく様が良かった。これだけのものをこの少ないキャパの劇場でまじかに見られるのはやはり贅沢。評判がいいが出来ればキャストを固定にせずやっていって欲しい、多様なお客様に是非熱海を見てもらうキッカケになって欲しいし、キャストさんにもいい経験になるはずだと思うので(石部さんの木村伝兵衛はのぞく。)

ヨコハマ・ヤタロウ
theater 045 syndicate
小劇場B1(東京都)
2019/01/30 (水) ~ 2019/02/04 (月)公演終了
満足度★★★★
これはジャパニーズ西部劇。いわゆる活劇だ。スカッと痛快なお芝居です。川添美和が輪をかけて痛快で、むずかしいことに悩んでいるなら、これを観よう!女優さんたちがみな良い芝居をしている。バタバタする中でも、思わずホロッとくるよ。活劇だからね。

本能寺夢絵巻 慚愧伝
夢劇
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
本能寺の変の独自の解釈に、妙に納得させられて、あーそういうのもあるなーって。面白かったです。クライマックスでは、心つかまれて泣いてしまいました。次回作も期待します。

押絵の奇蹟
劇団三すくみ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

紫猫のギリ
アミューズ / ジェイズプロデュース / アミューズクエスト
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/02/03 (日)公演終了
殺陣シーン満載のビジュアル系時代劇という意味では今流行の「刀剣乱舞」的作品といえばいいのでしょうか。
シアターグリーン BOX in BOX THEATERで公演される本格的な時代劇といえば時代絵巻AsHさんのイメージが強いですが、こうしたビジュアル系作品が客席と距離感の近い劇場で公演されるというのもなかなか貴重な事ではないかと。
妖術で化け物に変えられた怪人の衣装デザインが素晴らしく、そこから漂う何ともいえない哀愁は往年の仮面ライダーを彷彿させました。

わが家の最終的解決(再演)
アガリスクエンターテイメント
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了
満足度★★★
ひとつの嘘がまた次の嘘を生み、嘘を信じた側の誤解が認知を歪ませ、ミルフィーユのように丁寧に折り重なった嘘と誤解が小さな出来事をきっかけに「蟻の穴から堤も崩れる」てんやわんやの事態に。こういう話は状況がシビアであればあるほどスリルや可笑しみが増すので、ゲシュタポがユダヤ人の恋人家族をかくまう、という荒唐無稽な設定はユニークではあるものの、「話のための話」というか「シチュエーションを生み出すためのシチュエーション」という部分もあり、さすがに無理があるのでは?と思ってしまうシーンもいくつか。ただ、それらも大きな綻びとまではいかず、160分もの間、観客を惹きつけ続けるのは役者の方々の力量も大いに作用していたように思う。
お芝居のタイプはまるで違うものの、秀逸な脚本と演技で当時のナチスを描いた劇団チョコレートケーキ「熱狂」をついつい思い浮かべ、比べてしまったところもあるかもしれない。

出口なし
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2019/01/25 (金) ~ 2019/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/01/28 (月) 19:00
頭を漬物石で殴られたような、重い重い舞台。地獄の表現。地獄とは他人である。深く深く、考えずにはいられない。舞台美術、音響、照明、全てがシンクロして狭い空間に「地獄」を描き切っていた。ダンスと芝居を融合する、という試みという事だが。どちらかというと、「芝居」の会話に傾いていた舞台ではないか。エステル演じる、中村恩恵が私にとっては特に美しく、目を奪われた。

わが家の最終的解決(再演)
アガリスクエンターテイメント
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/01/28 (月) 14:00
「きわどい設定」でコメディをやってのけるのが凄い。「制約事項」の作り方がとてもうまい脚本だと思った。約3時間の上演時間、全く長く感じず、笑い倒した。一人一人の役の描写がものすごく丁寧。

わが家の最終的解決(再演)
アガリスクエンターテイメント
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
凄く笑った。そして凄く怖かった。
一人ひとりの優しさと集団になった時の不気味さ。
寛容と愛だけで世の中ができていたらいいのに。
脚本、演技、舞台美術そして音楽が最高!
是非再々演を!

『天国への登り方』
アマヤドリ
あうるすぽっと(東京都)
2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
これはフリーパス買って何回も観るべき公演だった(仕事や住所の関係で無理だったけど)。それだけ素晴らしい作品。心に残りました。絶対おススメの一作です。気が早すぎるんだけど,今年度のアワードの上位間違いなし。とても良い観劇時間でした。

プライムナンバーセブン
teamDugØut
d-倉庫(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
なんだろうな。年初の観劇としては楽しめない公演。情報化社会においてあのセキュリティの低さや,犯罪の隠匿?日本の警察力を舐めているのかなぁ。あり得ないでしょう。あと,長谷川・・先生が憤慨しているような気がします。ちょっと残念かな。

わが家の最終的解決(再演)
アガリスクエンターテイメント
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了

わが家の最終的解決(再演)
アガリスクエンターテイメント
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了
満足度★★★
期待通りの上質なシチュエーションコメディ。
長さが気にならない面白さでした。愛と命がかかっているからこそ、
登場人物ひとりひとりの真剣さと噛み合わなさが可笑しい。
富坂さんの作品は笑いが上品でしつこくないところが好きだなぁ。
劇場の雰囲気も相まって翻訳物の趣。

「幸福の黄色い放課後」
オフィス上の空
萬劇場(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ある日の学校の一コマ
それぞれの教室の一部分の会話から教室全体への関わりが見える演出、よかったです!
ストーリー的にはカミングアウト合戦のようになっていましたが、演劇的に1日の出来事に凝縮させたところもあるのでしょうね⁉︎
キャストを並列にあつかっていたため、観終わったあとのスッキリ感はなかったですが面白かったです!