最新の観てきた!クチコミ一覧

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A Perfect Family

A Perfect Family

果報プロデュース

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

俳優の山本沙羅さんによるユニット「果報プロデュース」の第三弾公演。これまでの二回は既成台本(おそらく山本さんが思い入れのある作品)を上演していましたが、今回はユニット発信となる新作台本の上演でした。観劇後にSNS等で他の方の感想を読みましたが、とにかく観た方の話を聞きたくなる一作でした。

ネタバレBOX

個人的にすごく印象的だったのは舞台美術。客席に座り開演を待っている時間はそこまで気にならなかったのですが、いざ上演が始まると、どんどん舞台美術が気になっていきました。場面は、オフィス、東京の街頭、広島の実家、程度の設定ですが、それらの情景を全て包み込むような、スケールの大きな舞台美術に感じました。隕石の飛来を模したもの?、ビル、漁港、仏壇、などなど、具体と抽象がうまく混ざり合い、作品世界を支えていたと感じます。小劇場であまり観たことのないアプローチだったので、この舞台美術がとても印象に残っています。

物語は、祖母、母、娘、の三代に渡る、ある種のディスコミュニケーション、時代背景などによる価値観の相違やすれ違いを描いています。家族メインの群像劇によくみられる物語性とも言えますが、もうひとつの大きなテーマとして「アロマンティック・アセクシャル(他者に対して恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない人)」が取り上げられています。そして、不理解、偏見、差別発言などが含まれた、ショッキングなシーンが多くありました(勿論それらを助長する意図で作られたシーンではありません。物語の流れとして、そういうシーンがあり、その後登場人物たちは真摯に対話をすることになります)。この辺りが「他の人の感想を聞きたい」要因になります。

これは僕の個人的な感想になりますが……。僕は、詳しくないこと、あまり理解できていないことを演劇で知ることが好きで、それが演劇の魅力のひとつだと捉えています。今回で言うと、アロマンティック・アセクシャルに関する知識は乏しく、その概念を知っている程度の知識でした。ですので、今作で知りたい、学びたいと感じたのは、その観点になります。そこがあまり伝わってこなかったのが、やや残念に感じました(←僕の理解力の低さが要因でもあります)。おそらく、作り手たちの意図も、マイノリティへの偏見撲滅や差別根絶にあると感じる作風でしたので、尚更、この問題提起の難しさ、繊細さを強く感じました。

ずっしりとした重さを感じたことは事実です。ただ、作り手も観客も、更なる学びが必要なのだと痛感しました。強い自戒を込めて。
A Perfect Family

A Perfect Family

果報プロデュース

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/24 (日) 12:30

家族の在り方、人との接し方に想いを馳せる良い演劇でした。
個人的には、木村さんのキャラクターがハマりました。

ハムレット

ハムレット

松竹/梅田芸術劇場

日生劇場(東京都)

2026/05/09 (土) ~ 2026/05/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/23 (土) 17:00

若さ溢れるハムレット。完全な新しい戯曲を観たかのような面白さ。87分(23分休み)79分。
 何回も観ている演目だが、若いキャスト陣と演出・美術・衣装の新鮮さで、まるで新しい芝居を観ているような面白さだと思った。ハムレット役の染五郎は憎々しい部分を強調するかのような演技で、父・祖父とは違った感触があるのが面白い。クローディアス役の石黒賢は舞台をあんまりやらない人で私も初めて観たがしっかりと役割を演じ、ガートルード役の柚香光は宝塚らしい華やかさで圧倒される。そして、お目当てのオフィーリア役の當真あみは、凛々しさ・可憐さ・美しさ・儚さ、全てで初舞台と思えぬ見事さ。特に狂気のシーンがゾクゾクした。他の役者陣も若々しいキャスティングが精講急いているように思った。衣装は時代を感じさせない現代的なスーツ系を採用。美術・照明・生バンドによる音楽もマッチして、ルヴォーらしい派手なエンディングも含めて、大満足の舞台だった。

正義の血が騒ぐ

正義の血が騒ぐ

ライオン・パーマ

テアトルBONBON(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観てきました。ライオンパーマの刑事もの。チラシの写真から想像したとおり、みなさんかっこよかったです。散りばめられた伏線の回収、膨大な量のせりふ、クスリと笑えるところ。とても満足しました!

花よりタンゴ

花よりタンゴ

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/05/12 (火) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優たちが活き活きと明るく魅力的に演じており、歌やダンスなどよく訓練されている印象。作品はいささか古臭い気がしないでもないが、とにかく俳優たちのパフォーマンスが良い。
ところで元男爵家のこの四姉妹、食事は誰が作ってるんだろう。あの時代、食糧の調達は大問題なはずだ。33歳の長女?とても作れそうに見えない。毎日銀座で外食?裕福じゃないという設定だし。

ロッキン

ロッキン

劇団かに座

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!
急ぐので、追記予定・・・

エンドゲーム

エンドゲーム

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/05/15 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

不条理劇、特にベケットは、本だけ読んでいてもさっぱりわからないことが多いが、こうして舞台の形になって俳優たちに演じられ演出が付けられると色鮮やかに見えてくる。『ゴドー』よりは上演頻度が少ないと感じられるので、観られるチャンスがあれば観ておきたい。核戦争だか何かで人類が滅亡した後のシェルターで生き残った4人の不思議な一家が、悪い方向にしか進まない状況の中で取りとめなく目標に達しない会話を延々としているというストーリー。主人公役の近江谷氏が実に素晴らしい演技で、わかりにくい作品を豊かに色付けして見せてくれる。

軋み

軋み

Nana Produce

テアトルBONBON(東京都)

2026/04/23 (木) ~ 2026/04/29 (水)公演終了

実演鑑賞

劇団ブラジルの2008年作、今年は映画も公開された作品を全く別キャストで日澤雄介の演出で上演。4月29日までテアトルBONBON。120分。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/05/post-bf7980.html

世界名作全集 1 & 2

世界名作全集 1 & 2

おのまさしあたあ

横浜ベイサイドスタジオ(神奈川県)

2026/04/24 (金) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

割と無茶な一人芝居を上演し続ける「おのまさしあたあ」、新作再演をとり混ぜ シェイクスピア、ゲーテ、ポー、カフカなどの世界の名作を徹底的にパロディにした、1話30分×3話構成の2プログラム日替わり上演。 4月26日まで横浜ベイサイドスタジオ(神奈川新町駅すぐ)。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/05/post-d9af50.html

『「黒いポスト」』

『「黒いポスト」』

劇団澄清

大手前大学CELLフォーラム(兵庫県)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

意外に良かった
演劇関係者には、かなりあてはまる所が…
次回も期待してます😊

居場所・ドラマの基礎と応用(2プログラム)

居場所・ドラマの基礎と応用(2プログラム)

中野成樹+フランケンズ

シアター711(東京都)

2026/05/19 (火) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

久々二度目のフランケンズは超短編と中編の組合せ2パターンの公演、Aプログラムに秋元松代の処女作「軽塵」があるのを見て速攻予約した(二、三日前の事。公演後半には完売間に合って良かった)。
1分の戯曲?を募集し(一、二個身内が提供したのも合わせて)約十編の芝居をやるというユニークな試みで、後半は本域芝居の「軽塵」が始まる。素舞台にユニフォーム的な衣裳、見慣れるのに稍々時間を要したが、リーディングとリアル芝居との中間あたりの感覚である。
演劇的「実験」要素のフランケンズへの先入観に比して「普通に演劇」という初観劇での印象は今回も同じく。

ブン/ダン

ブン/ダン

劇団チャリT企画

新宿シアタートップス(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何作か観ずにやり過ごしたチャリT企画、そろそろ観ておこうと足を運んだ。ざっと見たら客層が若い。前の列に並んだあちこちピアスな女子組がどんな反応で観劇かも少しく関心。
日本の「まさに今」を、若干近未来の(前口上では「少しだけ違う世界の」)お話の中に展開。AI自警団(ロボット型)が街中に出没する管理強化された社会、にしては日常性の濃いアパート(シェアハウス的な)住人の様子とのギャップがサスペンス性を高めていく効果を生んでいる。
終演後前の席からは「面白かった」「見て良かったでしょう」、周囲から「怖かった」との声が耳に入って来た。この作品への感想としては100点ではないか。時事批評的な内容には納得な観劇。

チョークで描く夢

チョークで描く夢

トム・プロジェクト

シアターX(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/26 (火)公演終了

実演鑑賞

数年前観たTRASHでの初演がとても良く、チラシと出演俳優にもぐいと引っ張られて中々久しぶりのトムプロジェクト観劇に及んだ。新劇団の客層以上に高齢化の様子(何故だろう..)だったがそれはともかく、中津留作品の独特な台詞運びに思わず笑いつつも(勿論笑う場面ではない)障害を持つ二人を巡る清新さのある舞台であった。初演ではTRASH一流の現代→近未来の2部構成だった(とは忘れていた)のを現代のみの一幕構成とした。荻野貴継氏には初見(確かPカンパニー)より注目のキレる俳優で久々に演じる姿を見たが、障害児(脳性麻痺)役を好演し改めて感じ入る。チョーク工場の社長はえらくふんわりと人の良さの出た二代目らしいイケメン御坊ちゃまキャラで「誰かな」と思ったら、チラシを見てオッと思って忘れていた宮原奨伍氏(途中結構台詞危うい場面も大らかな佇まいで乗り切る)。滝沢花野女史は実は背高の大柄女子であったが今で言う大人の発達障害系のコミュ障な不器用職員。ベテランで口は悪いが裏表はっきりで情もある職人に中嶋ベン。実直真面目で実は弟が障害を持ちつらい少年時代を送ったゆえに今回の事にはビビッドだがいつもながら(TRASHでは)頼りになる中堅社員役星野卓誠。
時は昭和、戦後の経済成長期あたりが舞台らしく、障害児は特殊学校を卒業すれば自宅か施設に入り、どこかへ通う等という福祉的就労もなく増してや一般就労など夢、非現実であった時代に先駆的に障害者を雇用した企業が物語の下敷きとなっている。
障害者(特に知的)を演劇で実際に登場人物ときて描く難しさは、障害者個人の造形(演技)にあり、個人的にそこで溜飲を下げ納得した記憶は燐光群「ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド」があった。他にも幾つか記憶があるが、それに次いで物語共々グッと拳を握ったのが今作と言える。(もっともまず言わないだろう台詞を言わせたりはあるのだが、これをギリギリ正当化して舞台上のリアルを持続させた荻野氏に⭐︎である。
もう一人の女性障害児役は若手の美利、これは軽度知的でのんびりな言葉遣いとキャラで成立。

ネタバレBOX

滝沢女史はトムプロ所属だったのだな。
正義の血が騒ぐ

正義の血が騒ぐ

ライオン・パーマ

テアトルBONBON(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

開始してすぐに、この構造は以前も見たことがあるなと思い、帰宅後検索しました。「海辺のメロ刑事」はもっとシリアスだった印象だけど、今回のはもっと軽いノリのテイストでした。黒澤映画でいえば、「海辺のメロ刑事」が「用心棒」だとしたら、「正義の血が騒ぐ」はもうすこしコメディ要素の強い「椿三十郎」といったところでしょうか。
物語的には、大いなる序章という感じ。この町はどうなってるの? その人はなぜそんな行動を?

病院の女医さんは、「ねじ式」に登場する産婦人科医を連想させる。アンニュイな感じが、、、

あと、物販のTシャツ、Vネックもあればいいのにな~
TシャツはVネックのほうが好き。

ネタバレBOX

おっとさんはなぜ姿を隠す必要があったのか。ぼくが小中高といちばん好きだった漫画「ワイルド7」の最終章「魔像の十字路」では、草波が敵の組織に鞍替え、その過程でワイルドのメンバーが次々に殺されて行っちゃうんですよね。そういう物語を連想したり。
ともだちと観に行ったので、観劇後は近くの居酒屋で歓談。「Xファイル」で盛り上がりましたが、「ライオンパーマ」もそれに似たところがあるかも。なにも物語は解決しないけど、ああ、面白かったという印象だけ残る。これはひとつの発明かなと思う。
ただ「正義の血が騒ぐ」はお父さんが奥に引っ込んだまま登場せず。途中、どんな人なの?誰?って大いに期待してたのに。姿を見せないことで盛り上がりに欠け、がっかりしないこともないこともなく。
「Xファイル」も最後の敵(?)は最後まで登場しないのだけど、それでも盛り上がりはあるので、その点では「Xファイル」の勝ちかな。

あともうひとつ。情報を誰が誰に伝えたか。そんな一見どうでもいいようなことを大真面目に捜査するには、もっとはっきりした理由みたいなものがないと観客はついていけないかもと思わないこともないこともなく、、、
正義の血が騒ぐ

正義の血が騒ぐ

ライオン・パーマ

テアトルBONBON(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!
迷宮入りの殺人事件の真相を追うストーリーでしたが、サスペンス調の中に、独特の(?)笑いが盛り込まれ、目が離せませんでした。
伏線が繋がっていく展開や意外性、癖のある魅力的な登場人物達に惹き込まれ、あっという間の時間でした。
大満足でした!

東京物語(京都公演)

東京物語(京都公演)

チームラヴ・ガン

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/23 (土) 18:00

刑務所内で同じ部屋なったおかま(八代将弥)と革命家(憲俊)の二人の男たちの会話劇。脱獄を夢想する二人。政治犯に小津映画「東京物語」のあらすじを聞かせ気を引こうとするおかま。二人のやりとりが面白おかしく哀しく舞台を惹き付ける。アフタートークで語っていたが、洋画「蜘蛛女のキス」が下敷きになっている。ずっとでずっぱりの1時間25分の熱演。

手紙

手紙

AOI Pro.

よみうり大手町ホール(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/05/23 (土) 16:00

とても素敵な朗読劇でした。
ただ原作を読んだ時のイメージに比べて、何か違和感があり納得するエンディングでは無かった。

裏緑特技悲喜話(うらみどりとくぎひきばなし)​  ​

裏緑特技悲喜話(うらみどりとくぎひきばなし)​ ​

爍綽と

浅草九劇(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/23 (土) 12:30

舞台裏がこんなに楽しいとはと思いました。
続きが観たくなりました。

裏緑特技悲喜話(うらみどりとくぎひきばなし)​  ​

裏緑特技悲喜話(うらみどりとくぎひきばなし)​ ​

爍綽と

浅草九劇(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ワンシュチュエーションもので、身体を張った見せ場もあって、好きなものが一杯詰まってた。
「マン」と「じゃないほう」との関係性がずっと、ぶれずにストレートなのが良かったなぁ。二人の繋がりが、純粋に描かれているから、笑って、笑って、最後には、泣かされてしまった。
役者のみなさんもそれぞれの役にぴったりで。
主宰の佐久間さん、素晴らしい!次も楽しみです。

亀と潜水艦

亀と潜水艦

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/05/22 (金) ~ 2026/06/04 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

アレッサンドロ・マルチェッロの「オーボエと弦楽合奏のための協奏曲ニ短調」をヨハン・セバスティアン・バッハが鍵盤楽器用に編曲した「協奏曲BWV974の第2楽章アダージョ」。この物悲しく美しい旋律が主題として奏でられる。満洲の首都である新京の映画館のロビーで流されていたという。新京で呉服屋を営み財を成した板垣桃子さん。同じく新京にいた大手忍さん。このアンニュイで悲しい旋律から色々と失った時間を思い出す。玩具のトイピアノでそれを弾くもりちえさん。

天才女優・大手忍さんと劇団の屋台骨の板垣桃子さんが地獄から歩み出す人間の物語を奏でる。何度も何度も何度も何度も同じ話を繰り返す。地獄から遠く遠くの白い光に向かって手を伸ばす。

人間のまんまでいる内に出来ることをやらなければ。
凄く良い作品。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

今作は短編小説であろう。満洲や朝鮮からの引揚げ時にソ連兵に凌辱された日本人女性達。戦後、博多港は一年半で約139万人の引揚げ者を受け入れた。中には強姦されて妊娠した女性も多数いた。故郷に帰るに帰れない彼女達を救う為に非合法の堕胎手術を麻酔無しで行なう二日市保養所の開設。500人近くの手術を行なったという。

その地獄からの帰還者、精神を病んだ大手忍さんが引揚者の一時的収容施設「萬年荘」にやって来る。そこに暮らす目を病んだ老婆、板垣桃子さんは満洲から引揚げて来たものの到着した博多湾に娘が身を投げてしまう。強姦されて身重の自分に世を儚んだのだ。板垣桃子さんは大手忍さんを失った自分の娘に重ね、救おうと努力する。

※照明の拘りは特筆モノ。

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