
発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
終戦の日に観ると決めていたアガリスクエンターテイメント『発表せよ!大本営!』。
本当にこんな事に命をかける必要があるのか。こんなところで死ぬな。戦果の発表=公式の嘘を巡るドタバタ喜劇だけど後の歴史を含めて観ると悲劇と相即不離。笑った瞬間刺さって抜けぬ言葉の数々、皮肉で痛切なラストだった。

ドリームタイム
melomys
マノマ(福岡県)
2025/11/02 (日) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
横浜ワイキキでの上演を観劇。
田崎小春という人一人の人間史であり生活史でありそして人類史の一端でもあった。
世界の都合や要求に合わせられなくなった命から退場を余儀なくされる。そのことは今こんな風に立ち止まり、或いは動き続ける体で考える必要があるのかも。祈りと弔い、そして無常。月経カップが出てきた演劇を初めて見ました。重要なシーンだと感じました。
以下ネタバレBOXへ

蟹工船
劇団俳優難民組合
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2025/08/07 (木) ~ 2025/08/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
檻に閉じ込められた透明な蟹たち。その手足がもぎられていく様が不可視化される労働と搾取とシンクロする。
俳優の白塗りが徐々に浮いて素肌がみえてくることもまた過労によって剥がれ(あるいは目覚め)ていく精神を表象する様で。会話というより様相が際立つ演劇だった。空調の干渉もあり労働者同士の会話がやや聞き取りにくいのだが、それらが上に聞かれてはならない声であるがゆえにある種のリアリティにもなっていて前のめりで傾聴。多喜二の最期も含め胸糞悪さは織込み済みだが、野球部から国政に至るまで暴力と搾取の絶えぬ現代社会の再現にも見えて、背中が冷えた。個人の感覚的なことなのだが、ウエストエンドスタジオって完全暗転した時ちょっと怖くて毎回少しビビりながら向かうんだけど、『蟹工船』はめちゃくちゃハマってたと思う。ちなみに中野で言うと、テルプシコールも怖め。どちらもなんとなく怖くてドキドキってだけで決して嫌いじゃない。

ワイルド蛍をつかまえろ
岡本セキユ☆シングル芝居
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/08/01 (金) ~ 2025/08/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
演劇に奮闘する俳優と社会と格闘する社員が一つの身体で汗をかいて生きていた。
誰かに探されてるのか、誰かを探してるのかわからない。そんな"迷子"を私達は生きている。蛍の光が流れてもなお諦めがつかぬ人生を。点いては消えるその光を追いかけてチラシめちゃくちゃかっこいいけど、わりと本当にこのまんまのお芝居だった。世界や社会からはぐれても転がり続けて、それよりも立ち上がり続けて、腕まくりして敵へと向かう。終わりなきサバイブ、ラスボスは「己」。岡本セキユさんの俳優としての、そして人間としての覚悟が滲む、かっこいい上演だった。まだまだ拍手してたかった。

愚者には見えないラ・マンチャの王様の裸
劇団扉座
座・高円寺1(東京都)
2026/05/20 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/05/30 (土) 13:00
座席1階
さまざまなプロットを最後に至るまでに回収できる、ユニークな作品だ。「裸の王様」「ドン・キホーテ」をベースにした物語で、現実と妄想の世界が溶けだして混ざってくる不思議な感覚を味わえる。
タイトルが象徴的だが、これもプロットの一つ。「愚者には見えない」というところが明かされるのだが、果たして本当にそうだろうかとも思う。ある意味「愚者だけが見ることができる」とも言えるのだと思うからだ。
5月中旬からの公演期間で、役者たちは3チームに分かれて舞台を支えた。自分が見たのはAチーム。主役の王様は、扉座主宰の劇作家横内謙介と高校の同窓生である岡森諦だった。2時間、ほぼ出ずっぱりの中で、年齢を感じさせない熱演でよかった。3チームでは、俳優が別の役をそれぞれのチームで演じており、扉座の俳優たちの高い力量を示していると思う。歌唱や踊りもたっぷりあって、熱量のこもった舞台である。
裸の王様とかドン・キホーテということで、現実とは別世界のような印象を持って劇場に入ったのだが、これが結構な現実味を帯びて表現されている物語に仕上がっていてさすがだと感じた。「校内暴力」が出てくるところには、劇作家が生きた青春時代を感じさせる。客席には若い人たちも多く、ひょっとしたら「校内暴力」と言われてもピンとこない人もいたのではないか。

朝日のような夕日をつれて
ヴェスペラ企画
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2026/05/29 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

東京物語(横浜公演)
チームラヴ・ガン
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2026/05/29 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
暑い。若葉町ウォーフ、初めて来たがシネマ・ジャック&ベティの斜め前!元祖十八番もすぐそこ。良い立地だ。川沿いのちょんの間もなくなっちゃって黄金町も様変わり。
憲俊(けんしゅん)氏はちょっと真田広之っぽくてカッコイイ。八代将弥氏はかなり基礎のしっかりした俳優であることを感じさせた。
箱馬と平台を組み合わせたベッドが二つ。刑務所で同部屋のブレーキ(憲俊)とオリーブ(八代将弥氏)。ブレーキは左翼活動家でテロリスト。オリーブはオカマなのだが何の罪を犯したのかは不明。演出の佃典彦氏が刑務官として後方に座っている。寝付けないブレーキの為に毎晩オリーブはいろんな名作映画のストーリーを語り聞かせてあげている。今晩は『東京物語』だ。かなり丁寧にシーンごと事細かに語る。「節子原」という呼び方も良い。『東京物語』の劇空間を全身で撫で回して溶け込み、その中で泳ぐように語る。また『東京物語』観たくなった。
ブレーキは話を遮り、脱獄の決行を告げる。オリーブの母親は病気で長くない。ブレーキは組織に合流してやらなければならないことがある。
『蜘蛛女のキス』に着想を得たオマージュ作品なのだろう。映画の日本公開は1986年、今作は1987年初演。『蜘蛛女のキス』はゲイの囚人が刑務所長のスパイとなり、政治犯の囚人から組織の情報を聞き出す話。好きな映画の話を語ることが互いの心を通わす重要なファクターとなる。
八代将弥氏の語る『東京物語』が観客の心に投映される。人が好きな映画を熱心に語る姿は美しい。

『ZOO』
ウテン結構
インディペンデントシアターOji(東京都)
2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ユニバース25やジャージー動物園の話など、実際に起きた興味深い話が色々聞けて楽しかったです。人類の未来を考えさせられます。ZOOは奥深い世界ですね。

The Freak
劇団カルタ
RAFT(東京都)
2026/05/29 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
小さい劇場ですので本当に役者さんが目の前です。部屋にいる幽霊を成仏させる話。日常系のテイストで緩く進けど結構いい話。

ツイスト・アンド・対話
南京豆NAMENAME
シアター風姿花伝(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

The Freak
劇団カルタ
RAFT(東京都)
2026/05/29 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

SHIROCK 〜ヴェニスの商人より〜
OuBaiTo-Ri
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2026/04/02 (木) ~ 2026/04/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/04/02 (木) 14:00
概要とキモの部分は知っていたもののちゃんと観るのが初めてなのでWikipediaで予習して正解、序盤で「そこからそこまで跳ぶの?」な部分も難なく理解。
そうして一件落着かと思った後の展開に驚愕。原典のハッピーエンドから現代の要素であるレイシズムなども加えてビターエンドにするとは畏れ入る。
90分という程よい尺も含めて上出来上出来♪

忘れかけてたのになぜ 忘れられないのはなぜ
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/05/29 (金) 19:00
価格4,800円
過去の自分と向き合う、今の自分。思い出したい記憶と、思い出したく無い記憶。過去と現在を上手く切替えながら、揺れ動く心を表現されていました。
…トツゲキ倶楽部さんの過去作品に繋がる様なワードも散りばめられていました。

帰還不能点
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
スイングキャスト回を観劇。西尾氏と緒方氏という目玉(特に後者)が入替えというので最初戸惑ったが、初演の記憶を蘇らせ、やはり観ておきたく足を運んだ。最初はどの役がスイングか、本キャストならどうか、等と脳内で構成していたが(最後までその作業は無意識にやっていたが)次第に群像が成立して行く快感に到達。
秀作である。5年前より台詞が今に響くのが、怖い。
「戦争」を描く演劇、映画ドラマは数知れないが、本作は責任を巡るドラマ。個人の罪責感を焦点化する。
罪責感を人類規模に敷衍すれば、地球の裏側で起きた犯罪にさえ己に責任の一端がありはしなかったか、自分に何かがやれたのに、やらなかったのではないか・・と思考する態度になる。
法律、ルール、空気、醸成されたある「正義」というコードに反しない事に汲々とする生き方がスタンダードとなりつつある(と自分には映る)昨今、悪や不幸を生む最後のカードを引いた者のみを裁き批判する態度からは何も生まず、改善もされない事を知らずか判ってか、しかしそうするのは保身というメリットから。その対極の態度を浮び上らせる本作は、観客にどう届いたのだろう・・。
客席はほぼ満席であった。若い客が多い。近くにいた年輩客は終始涙を拭っていた。終演後、若者たちは呆然とした表情が多かった。何が去来していたのか、想像するしかないが、聞いてもみたい。
終戦5年、総力戦研究所の面々が集う男芝居であるが、紅一点(黒沢女史)が効果的。粟野史浩氏、東谷英人氏を久々に拝めたのも嬉しかった。

第三の証言
劇団青年座
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2026/05/21 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なかなか興味深い作品だ。一見、社会派ドラマなのかなと思って観始めたが全然そんなのではなく、不条理な展開と何だか妙な人たちの変な会話に、何が何だかわからない混乱した気分になってくる。どこかですべてを操っている黒幕がいるらしいがその者たちの狙いもよくわからない。不正で金儲けを企むなら、何でまたビスケットごときをネタにしているのか?青年座がきちんと上演しているゆえに、この作品の不思議な魅力を感じさせられる。

廻響クラッシュループ
ソラニエ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

わたし、こども部屋おばさん
大竹このみ
水性(東京都)
2026/05/29 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

わかろうとはおもっているけど
劇団 贅沢貧乏
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/16 (日)公演終了

帰還不能点
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すばらしかったです。ストーリーは魅力的でおもしろくて、俳優さん達の演技は迫力があり圧倒されました。第二次世界大戦時の大日本帝国政府の方針を理解することができて、大変勉強になりました。

ロキシにささぐ
劇団飛び道具
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
流石飛び道具
面白かった(再演らしい…)
色々なテーマが盛り込まれてました
ヒエラルキー インバウンド ブツブツ交換→お金に 結婚 担保による金貸し 家業の看板 等々
考えさせられる作品でした