最新の観てきた!クチコミ一覧

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俺節

俺節

イープラス/TBS/キョードー東京

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2026/06/10 (水) ~ 2026/06/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!
主人公コージが、青森から上京し演歌歌手を目指すという、漫画が原作のストーリー。
主役を演じた松田元太さんの熱演、力強い歌声が素晴らしかったです。
流しを演じた六角精児さんは、歌もギターも上手くて、芸達者だし存在感もありました。
愛する人との別れ、上手くいかない現実、現実の厳しさ、夢を叶える為に抗う中、ラストの歌声は、涙腺が緩みました。
笑いあり、涙あり、感動ありで、観応えのある素晴らしい舞台でした!

「月の谷」「らん」「赤い石」

「月の谷」「らん」「赤い石」

秦組

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/07/02 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「らん」を観ました。「らん」は音楽アクション現代風時代劇でした。殺陣が凄かったです。衣装、舞台美術、音楽、効果音、照明すべてにおいて良かったです。ヒロインのらんさんはアイドルのみたいで可愛いくて素敵でした。「らん」は超大作で、迫力満点で見応えがありました。

あしゅらステーション 靜

あしゅらステーション 靜

ボタタナエラー

「劇」小劇場(東京都)

2026/06/03 (水) ~ 2026/06/07 (日)公演終了

実演鑑賞

去年上演のグループホームを舞台にした物語に続き、葬儀斎場を起点に生きること死ぬことを軽やかに描く85分。6月7日まで「劇」小劇場。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/06/post-844e4e.html

ダブリンの鐘つきカビ人間

ダブリンの鐘つきカビ人間

王立ブロニ―・ショー

山形市民会館(山形県)

2026/06/27 (土) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/06/27 (土) 13:30

いい作品です

マクガフィンを待ちながら

マクガフィンを待ちながら

ゴセキカク

水性(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/06/30 (火) 19:30

価格3,500円

素敵です

シャープさんフラットさん

シャープさんフラットさん

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/06/19 (金) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

バブル期仕様の高級風サナトリウムが舞台
富裕の幸福感から距離をおいた幾つもの「心の闇」が交錯する施設内
ケラ作品特有のユーモアとテンポ感で重い感じにはならないけれど、
登場人物達のいろんな感情が入り混じって何とも複雑な味わいのする作品

松永玲子さんが登場すると、もう反射的ににやけてしまうように
トリンドル玲奈さんの純正の陽キャが、笑いと同時に漂う狂気の色合いをより引き立たせていたように感じました

阿呆船

阿呆船

演劇実験室◎万有引力

座・高円寺1(東京都)

2026/06/19 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

2回目。

苦しみは正方形、笑いは丸。
悲しみも正方形、笑いは丸。

何故か毎回森ようこさんのキャラはナチスの女強制収容所所長イルザ系。(映画のモデルになったのは女性看守イルゼ・コッホ)。

髙橋優太氏、三俣遥河氏といった看板俳優も出ない。
ベテラン勢はこれからの劇団を担う若手達へのサポートに徹するよう。名前で客を呼べる新しい役者が現れないことには。とにかくチャンスを与えて育てていくしかない。

「Quo vadis, Domine?」=ラテン語で「主よ、何処へ行かれるのですか?」

曽田明宏氏はちょっといしだ壱成っぽい。バンドのヴォーカルみたいな妙な吸引力。身体表現は化物級。

開幕前からステージ、客席通路を使って大人数の寺山スローモーション。巨大な時計台の内部構造のように機械的に動く面々。ステージ上部に高く飾られたアンモナイト。時間を象徴しているのか?集団で何かを示すように、秘められた暗号、繰り返される反復運動、からくり人形のような動き、猫のように前脚をかく、ぴょんとキョンシーのように跳ねる、フェンシング、うさぎ跳び···。

阿呆船(あほうぶね)。
15世紀から17世紀、中世ヨーロッパにて狂人を船に乗せて町から隔離する風習があったという。エビデンスがある実話なのか一種のフォークロアなのか。(ミシェル・フーコーは幾つかの記録を持ち出している)。今作では何処にも目的地はなく港から港を永遠に航海し続ける海上隔離施設。

ステージ上手奧でJ•A•シーザー氏のドラム生演奏。下手奧で多治見智高ジーザス氏のヴァイオリン生演奏。

オープニングは東大法医学部の床の下、自ら生き埋めになって冬眠している裁判長(加藤一馬氏)。裁判をする為に穴掘り人夫が掘って探す夜更けから。

ネタバレBOX

裁判長、検事(𫝆村博氏)、被告人(髙田恵篤氏)、弁護士(飯塚勝之氏)が座り、遥か頭上から森ようこさんがそれを見下ろしている。森ようこさんがガベルを叩く度に反時計回りに一席ずれて皆の役割が替わる。二匹の蝸牛を入れ替えた罪。

今作の主人公である眠り男(曽田明宏氏)は青い髪の等身大人形(青木万奈〈まな〉さん)と結婚しようと思っている。母親(伊野尾理枝さん)は呆れている。そこに登場するもう一人の自分(飛永聖〈きよし〉氏)。曽田明宏氏が眠ると飛永聖氏と交代するそうだ。どちらが本物でどちらが夢なのか?阿呆船に拉致しようとする男達に襲われる曽田明宏氏。

小林珠実さんの読む本としてのスケッチ。

歌うことが止められなくなった渡部みかさん。ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ、『リゴレット』の「女は気まぐれ」(女心の歌)を歌い続ける。彼女が個人的MVP。

閑話休題として根本豊氏が客席に配る「ヲ」。観客に「馬鹿と阿呆、どちらが嫌ですか?」と質問。自分が観た回はどちらも「阿呆が嫌」との答。根本豊氏は「自分の望んでいた答じゃなかったですね」。

くじ引き女(小林珠実さん)「ねえ、くじびきしよう。」

ラムネの瓶の中にもっと素晴らしい世界がある。そこに入るには蓋となって遮る玉を何とかせねば。球体=ガリレオ=常識。
手の平の中に地図はある。右手がマストとなり、阿呆船に乗り込んで正気と狂気の旅に出よ。

飛永聖氏はどことなくゴー☆ジャスっぽい。

赤い洋服におさげ髪、ゾンビメイクの小林珠実さん。
青い髪のフランス人形チックな青木万奈(まな)さん。目を瞠るポッピン。どこかで見た覚えがあったが思い出せない。
小林珠実さんと青木万奈さんはアングラ・レディとして売り出せば人気出ると思う。

ラストはJ•A•シーザー氏がドラムを叩きながら歌う「阿呆船」。これだけグラサンが似合うのは氏と真樹日佐夫ぐらい。劇画調の声は三上寛や人間椅子に似ているのか。
マクガフィンを待ちながら

マクガフィンを待ちながら

ゴセキカク

水性(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/06/30 (火) 19:30

90分。休憩なし。

CONSTELLATIONS

CONSTELLATIONS

劇団スポーツ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/09/10 (水) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

もう、もうね、すごいことをやっていますよ、劇団スポーツは!という気持ちでいっぱいの、ある意味で本公演ではできないことを試みて、そして成立させていることの凄さ。"むずかしいことをやさしくみせるというむずかしさ"に劇団スポーツはいつも向かっていく。

本作はその劇団の力を存分に活かした作品で試みだった。俳優の力を心底信じないと立ち上がらない風景があった。大宮二郎さんは先週まで自分の公演があり、内田倭史さんもまたロングランのイマーシブに客演していたばかり。その両立を叶えてしまう技量もさることながら、その状態にいる俳優や作家をどっしりと受け止める劇団員田島実紘さんをはじめとする座組ももれなく凄まじい。めちゃくちゃかっこいい劇団であり、俳優たちだと思う。先週末までの怒涛の公演ラッシュを経て、もし「観劇シーズン山場は越えたな」なんて思っていたとしたら、ホッとしないでほしい。劇団スポーツすごいことやってる!1つの役を複数人で演じる俳優らの個性を味わうとともに、1人の人物の多面性に触れる瞬間もあり演劇の内外に発生する変化に感動した。それでいてただ1組の男女の人生を体験した心地も確かにあり一体何が起きてんだ!と。個人的には抜かりない客入れ選曲にもグッと。

旧体

旧体

劇団papercraft

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2025/08/29 (金) ~ 2025/09/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

以前の観劇では戸惑いが大きかったのだけど、今回は過去作とは違った手触りもあり観られてよかった。
"球体"化という突然変異を経て、「全能」に生まれ変わる新たな人間と「無能」のまま生きる"旧体"の人間に二分される世界。とはいえSF色よりも現代に置換できる軋轢や分断自他におけるディスコミュニケーションの絶妙な出力が印象に残った。ここが前観た時とはガラッと違う感触だった。
(以下ネタバレBOXへ)


ネタバレBOX


「全能」と「無能」の感度の差を際立たせる音と光の演出も効果的で、中でも選曲が、歴史上初めて声楽を取り入れた交響曲「第9(歓喜の歌)」であることを示唆的に感じた。「人間の声を交響曲に使う」は当時にしたら旧式と一線を画す革新で、また第9は戦争とも関わりの深い交響曲でもある。今でも年末年始に「◯万人と奏でる第9」などとして、博愛の象徴や復興や平和への祈りとして多く演奏されるこの曲は「声」という「人間の感覚や力」なくして完成はしない。できないそのことは、『球体』で描かれた、世界が進化しているのか/退化しているのか、新しいのか/旧いのかといった命題をコントラストを以て問いかけるのに打って付けだったように思った。
(※極私的な解釈です!)

SFよりドラマにおける演出が印象的だっただけに、この設定(球体)でならなかった理由にもう一歩踏み込まれていく様をみたい気持ちにも駆られたけれど、今後「人間ドラマ」に全振りした作品も生まれるのではないか、という期待の方が大きかった。前に観た時に私が感じた戸惑いがまさにそこで、設定だけが一人歩きをしていたり、またその設定自体にも既視感を覚えたことなどから、内側に流れるドラマを欲してしまった節があった。今回は違った。

「社会規範」という定義の内外で、一人ひとりが抱える圧倒的な寂しさや焦燥や偏執さが生々しく伝わってきた。これは本当に俳優の力も大きい。全員素晴らしかった。
尾上寛之さんはついこの間九劇で観たばかりなのにこの短時間での凄まじい変幻に圧倒されたし、村上さん佐久間さんという喜劇玄人が演じる癖あり人物の解像度。あと常連若手勢イトウハルヒさんと櫻井健人さんの底支えもやはり素晴らしかった。作風上客席もどうしても緊迫するのだが、あんな張り詰めた中でも櫻井さんが随所でしっかり笑わせて、もの凄いことだ!

主人公は最後、「球体はいつも私の人生をぐちゃぐちゃにする」として、子の死因になった飴玉や妊娠(した体)の破壊を選ぼうとするが、結局は飴玉だけだったんじゃないかな?って。
球体とか全能とか無能とかどうでもよくて、飴玉が、それによって我が子を死なせた夫や自分が憎かっただけなんじゃないかな。妊娠出産育児を憶えた私の体はそう思うのを堪えられなかった。妊婦の腹は確かに丸いが、丸いだけじゃない。毎秒変化して突然角張ったり、硬くなったり、中の様子が皮膚に浮き出たり色んな形になる。そこに別の命があるからだ。他者がいるからだ。土村さんの繊細な目と声色を通じて私はその葛藤を追体験した。だから最後はショックで、そうなってないとまだ信じてる
かこちゃんの後悔

かこちゃんの後悔

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

人に止められる事ばかり選んできた。
「こんな恋愛やめなよ」、「そんな演劇やめときな」と誰に言われてもやってみないと気が済まなかった。実際、止めなかったがためにやっぱり沢山傷ついた。
だけど今日その傷跡たちをとても大切に思えた。なかないで、毒きのこちゃん『かこちゃんの後悔』を観て。

多分これからも止められる方を選んで生きていく。上手くいかなくても、上手にできなくても、今の自分の気が済むように。過去の自分の名にかけて。未来の自分が後悔しないように。たとえ、未来の自分が「それみたことか」と言いにきても「知ったことか」と言い返せるように。
後悔なんてしたくないけど、もしするとしたら、後悔したことに後悔をしたい。そういう人生がいいな。

2年前に中止になったこの演劇に再会ができて本当によかった。今日も私は後悔しないように劇場に来た。そんなちょっと過去の自分のことを、今の私はよくやったと思う。未来の私もきっとそう思う。

旅の支度

旅の支度

ウンゲツィーファ

cafe MURIWUI(東京都)

2025/08/30 (土) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

『旅の支度』再演がムリウイにて開幕。本公演ではないけれど、私がウンゲツィーファで一番好きな作品です。
再演初日を見届けて改めて再確認しました。質問タイム気になったけれど旅の余韻をもう少し噛み締めていたくて帰路につきました。帰路であり旅路だなと思います。やっぱりすごく濃密な劇体験でした。何度みても色褪せないひりつきも含めて。

 ゆうがい地球ワンダーツアー

ゆうがい地球ワンダーツアー

南極

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

子どもも楽しめるビジュアル演劇ということで、私の感想より子ども達がどれだけ楽しんでたかを真っ先に言いたい!
前説で起きた拍手に「みんな◎くんと同じで始まる前から楽しいから拍手してるんじゃない?」(小1)。
「舞台美術もすごかった。全部手作りなんて信じられない」(小6)。

南極は、勢いがあってハイデザインな若手劇団として注目されることが多いけれど、その背後には決して勢いや若さだけではどうにもならない、気が遠くなるような地味で細かい膨大な作業があり、手間暇かかるものを手間暇かけて作り遂げる覚悟がある。勢いがあってハイデザインで、そして愚直なまでに地道。隣の子どもたちがみるみる感動してくのが伝わって胸がいっぱいになった。人の力、それを信じる力がすごい。キャストは勿論ピットチームやスタッフさんの疾走にも拍手、人力で起こすミラクルとマジカルの数々に拍手!

観測地

観測地

namu

APOCシアター(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演劇はもちろん朝ドラ『虎に翼』やドラマ『全領域異常解決室』など映像でも大活躍の名村辰さんの主宰するnamu。
旗揚げ公演も拝見し劇評をお寄せしたのですが、名村さんには(お忙しいとは思いつつ!)今後も是非作品を書いてほしいと改めて思いました。
(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

恋に落ちる瞬間のことを、「◯◯なことをする人を信じられないと思っていたけれど、なぜかその人がやると不快じゃなくて」みたいなセリフがあって、それは人が人に惹かれることが理屈ではどうともいかない領域で発生するという真理を端的に伝える一言であったし、翻ってかつて惹かれ合った人間のその熱が冷めてしまった時の様相を皮肉にもまざまざ握らせる一言でもあって『ロビンソン』という作品全体においてとても重要な役割を果たしている一言に思えました。わかりやすいだけでなくて、本能と理性を往来して考え抜かれた短いながらも丁寧な夫婦奇譚。

2作目の久保田響介さんの『水彩に溶けていく』もまたよかった。感覚過敏で「普通の人ができることがうまくできない」弟と、彼と距離をとっていたものの同居を余儀なくされ、ヤングケアラー的役割を背負うことになった姉。二人の歪な関係と、他者のまなざしや感覚で世界を見つめ、感じることではじめて気づく実感。その様が丁寧に描かれていました。どちらの演目も、ムリウイという空間にハマっていて、窓の外側の風景や音が内側で起きていることにとても効果的に干渉していて、湿度の高く風の強い夜に観られたことも大切に思える作品たち。

私の中の人生指折り心が震えたお芝居に殿堂入りしている名優福田麻由子さん、そして姉の苦悩や葛藤とそれがほどけていく様を繊細に豊かに表現する安川まりさん、2作にわたって正反対に見える男性像を演じ分けた小口隼也さんとキャストも素敵な布陣で。こんな企画なんぼあってもいいですからね!と思いながら、自らの夫婦奇譚なんかも思い返したりしつつ帰りました。名村辰さん俳優としても作家としても今後も追いたいです。
座標と初恋

座標と初恋

アオガネの杜

アトリエ春風舎(東京都)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最大規模の「国家」と最小規模の「個人」、その理屈と感情を往来し、マクロ/ミクロ/ズーム/アウトを重ねながら「戦争」をどう止めるかを考える。「国」という大きな主語には何もかもが含まれている、と切々と伝えるシーンがどこか初恋の告白の様に見える瞬間が鮮烈だった

アートマーザー

アートマーザー

多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 研究室

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2025/09/13 (土) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

待望の多摩美シアタープロジェクト びびびvol.1『アートマーザー』
大いなる母を安らかに眠らせるべく子どもたちはあの手この手で芸術を尽くす。教員と学生の関係から着想を得た糸井ワールドが起こすビッグバン、一人一人がそれぞれ新しい星であるかの様なエネルギー。私の涙も蒸発して今頃大気圏突入。

母と子での観劇でした。羽衣の『おねしょのように』を観たこの時はまだ1年生だった娘と。
怖くなって膝に座りたがるようなことはさすがになかったけれど、自分で「観たい」と選んで劇場に来たのはこの時と同じだった。羽衣を初めて観た日から15年、私は芸術を志す子の母になっていた。感慨深い観劇でした

だれか、来る

だれか、来る

SCOOL

SCOOL(東京都)

2025/09/19 (金) ~ 2025/09/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「わたし」と「あなた」と「わたしたち」、そしてそこに含まれない「だれか」。自由と不自由、正気と狂気の縫い目を引き裂く光光光、音音音。そう簡単に「二人」にはなれぬ世界の残存が身体に反響し、やがて私の口からも吐いて出た「だれか、来る」
(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

公式からも出てますが、一部大きな音や激しい光の演出があり、演劇体験としてもそれに劣らぬ俳優の眼光も凄まじい。結構なデカさ眩しさ!最近は制作がとても丁寧で程度が低くてもアラート出される事もありますが、これはしっかりめ。アトラクション後の如し残像残響抱えながらの帰路。
紙を共に刷りぬ

紙を共に刷りぬ

コメディアス

小劇場 楽園(東京都)

2025/09/24 (水) ~ 2025/09/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

追跡・検閲・統制が不可能という理由で紙媒体はおろか印刷自体が固く禁じられた世界。
(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

というディストピア大筋だけでも面白いのに実際舞台上でプリンタをバリバリ稼働させながら物語を展開するのは作家も俳優ももはや特殊技術の域!観客までを共犯関係に巻き込む凄さ!もうさ〜劇場で何してくれちゃってるの!って毎回なるの最高の劇場の使い方だと思うし、イカれた発想と偏執的な演出を実現してるの凄い。そうよね、何をするにも手間がかかるの。紙を刷るのも、演劇を作るのも観るのも、生きるのだってそう。「辛抱強さ」の果てに味わう快感ったら!
Days Of Grey Sunlight

Days Of Grey Sunlight

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千穐楽観劇、面白い。
動物の観点で「自由」や「自立」といったことを分かり易く描いた物語。ストーリー性もさることながら、メイクや衣裳等で魅せ ダンスや躍動感ある動き、そのエンターテインメントとしての要素が魅力的。そして擬人化した動物たちの愛らしさが 実に好い。また音楽は動物たちの動きに合わせたテンポ、そのピアノの奏でが優しく効果的。

物語は 概ね説明通りで、舞台は アナタの街から隣の隣の隣ぐらいの隣街…要は身近で普遍的な話ということ。人間に飼われて育った犬・レトは 寝食に事欠かないが 外の世界を知らない。その意味で 知識や経験等は浅い。一方 野良猫のシッシは、日々の寝食を心配しなければならないが、仲間に囲まれ広い世界を見ている。生きている環境が違う犬、猫が触れ合うことで見えてくる情景や心情が観客の心を優しく包み込む。

物語が動き出すのは、「野良犬ゼロ作戦」が始まろうとしていた―。何となく 殺処分をイメージし、外に出たレトは飼い犬から野良犬に間違われ といった緊張感がうまれるが…。人間以外の動物と人間の思惑、その描き方によって物語が全然違った印象(結末)になる。観客が欲している内容、その捉え方によって少し評価が分かれるかも。
(上演時間1時間40分)追記予定

遠くから見ていたのに見えない。2

遠くから見ていたのに見えない。2

モモンガ・コンプレックス

吉祥寺シアター(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2017年初演の演目を、異なる劇場で同じテーマに挑んだ一作。初演は横浜だったそうで、今回は吉祥寺。会場に入ると、空間の中央に大きな舞台美術がありました。おそらく厚紙のような素材でできているそれは、天井から吊ってあり、テントのような、オブジェのような状態で、そこにありました。その四方を囲むように客席が設置され、観客は座る席を選ぶことができます。四方にはそれぞれ趣向の異なるエリアがあり、上演中にお喋りをしても良いエリアや、字幕モニターやダンス実況が聞こえるエリアなどがありました。

中央の美術に視界を遮られているが、その向こう側では笑い声が起こるなど、どの席に座るか?で作品の見え方が変わってきます。それは、どのエリアに座っても同じで、字幕モニターやダンス実況を通じて作品と触れ合う人たち、感想をささやきながら作品と触れ合う親子など、多様な鑑賞スタイルがひとつの劇空間をシェアする形に。その様子を間近で体験でき、そのこと自体が感動的、かつ刺激的でした。

ネタバレBOX

モモコンは自らを「ダンス・パフォーマンス的グループ」と自己紹介していて、元々パフォーマンス要素多めの作風ですが、今作はそれを強く感じます。ただ、丁寧に紐解くと、「あの振りにはこういう背景があって…」という分析も可能だそうで、本作がダンス公演であることははっきりしています。ユーモアを含む表現が多く、女性ダンサーたちの華やかさ、衣装のかわいらしさも相まって、観客が受け取りやすい内容になっていると感じました。そして、これは偶然の産物ですが、僕の真正面の席に盲導犬と一緒に来場された方がいて、その盲導犬が客席で大人しくしている様子にとても感動しました。僕は内心「たまにはパフォーマンスに視線を送っても良いんだよ!?」と思っていましたが、これは僕が盲導犬の訓練に不勉強なだけかもしれません。ですが、ごくたまに、ハッとした表情でステージ中央に目線を送る瞬間もあり(身体は勿論動きません)、その表情があまりにも良くて、感動のあまり泣きそうになる自分がいました。

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