最新の観てきた!クチコミ一覧

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ガラパゴス

ガラパゴス

キルハトッテ

水性(東京都)

2026/03/10 (火) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

脚本がとても面白かったです!
美術も凝ってて可愛かったです。

ふれる、文豪

ふれる、文豪

水中散歩

ホワイエ江古田(東京都)

2026/03/12 (木) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

全作未読の朗読劇でしたが、とても聴きやすくて、楽しめました。戦後の節目のチョイスなんですかね。原作を読みたくなりました。

欲望という名の電車

欲望という名の電車

吉住モータース

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2026/03/12 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「素直で可愛らしい篠井英介のブランチ」

 現代演劇の女方として唯一無二の存在である篠井英介が、19年ぶり4度目となるブランチを演じた。G2による新訳と演出である。

ネタバレBOX

 第二次世界大戦後のアメリカ南部の都市ニューオリンズに、ブランチ(篠井英介)が妹のステラ(松岡依都美)を訪ねやってくる。没落した名家出身のブランチには帰るあてがなく、妹夫婦のもとへ身を寄せることにしたのだ。ブランチの上品ぶった態度にステラの夫スタンリー(田中哲司)は苛立ちを隠せない。新天地で出会ったミッチ(坂本慶介)との生活に希望を見出すブランチだったが、彼女がひた隠してきた暗い過去をスタンリーが暴き……

 篠井のブランチはまさに自由自在、水を得た魚といったところで女方が演じている違和感がない。狂気の世界に陥る人物というよりは、元来素直で可愛らしい人物が大きなトラウマを抱え、次第に堕ちていくというところに力点がある。終幕で精神病院に連行される場面も、愁嘆場というよりはブランチが救われていくようにも観えた点が面白い。

 田中哲司のスタンリーは野性味というよりも生来の粗暴さがブランチを追い詰め、ステラが魅了されるチャーミングさも併せ持つという独自色を出した。松岡依都美のステラの安定した口跡、坂本慶介のミッチの素朴さなど、主要4名が手堅い充実した上演だった。
時報

時報

富山のはるか

渋谷から徒歩10分(会場は参加者にメールにてお伝えいたします)(東京都)

2026/03/13 (金) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
徐々にゾクゾクしていく感じで、怪しさと怖さがありました。
生活感のある会場で、よりリアル感があり、役者さんの演技も不気味でした(褒めてます)
何とも言えぬ貴重な体験でした!

遠い故郷から

遠い故郷から

劇団さかさまのあさ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2026/03/11 (水) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あらすじ気になり観劇。いや裏切られた。
わちゃわちゃしたSFコメディかと思いきや不透明な未来への向き合い方みたいな群像劇。
人のために死ぬな自分のために生きろってマジ泣き。
YouTubeで過去作観れるようなのでチェック!
今後の作品にも期待!

いのこりぐみ

いのこりぐみ

トライストーン・エンタテイメント

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2026/03/12 (木) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/13 (金) 18:00

前半は状況説明が長く眠くなりかけたが、中盤から後半はモンスターペアレント(菊池凛子)と教員(平岩紙)との真相が明かされ盛り上がる展開に舞台に集中。
相島一之(教頭)、菊池凛子、平岩紙はコメディの面白さの雰囲気が出ていたが、小栗旬(若手教員)が真面目に演じすぎて違和感を感じた。
舞台は学校へ問題提起もあり物語の展開も良く、興味深く観劇した。

虹色のトロツキー ノモンハン篇

虹色のトロツキー ノモンハン篇

劇団東京ミルクホール

ザ・スズナリ(東京都)

2026/03/11 (水) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本編2時間40分(途中ノモンハンツアー含む
+安彦良和さんとのアフタートーク
合計3時間40分の思わぬ超大作でした

完熟華火

完熟華火

中央大学第二演劇研究会

シアター風姿花伝(東京都)

2026/03/12 (木) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回の登場人物は、花火職人の弟子のカナメを中心に、香港名家、香港マフィア、新聞記者、闇金などで、桃娘の少女ランを巡る争奪戦が描かれます。物語の起伏が激しく、舞台が香港ということで、珍しい演出や中国の衣装であちこち見入っているうちに飽きることがありませんでした。それぞれの立場で対立や争いがあるものの、カナメを中心とした登場人物が「信頼」で結ばれていて、人と人とのつながりが印象的でした。特に花火職人の親方が前科のあるカナメに対する心遣いには涙が出そうになりました。それを感じたカナメの恩返ししたいという思いや行動が本作のテーマだったような気がしました。
 そして、皆さん凄く楽しそうに演技しているということが、すごく伝わってきました。ハプニングがあっても、セリフが飛んでもやり続けるのが素敵でした。演劇をやる上では当たり前なのかもしれませんが、それでもカッコよかったです。何でもありな学園祭のように、学生らしさもにじみ出ていた劇だったと思います。特に言葉のチョイスが面白くて最高でした。私は、竹原マシンガンさんが面白かったです。そして、最後の花火も幻想的でフィナーレにふさわしい美しい景色でした。4年生の皆さん、卒業おめでとうございます。1年間楽しませていただき、ありがとうございました。社会人になると忙しい生活が待っていると思いますが。またどこかで舞台を続けてくださいね。必ず観に行きますよ!

『ガチゲキ!! Part3』

『ガチゲキ!! Part3』

『ガチゲキ!!』実行委員会

座・高円寺1(東京都)

2026/03/06 (金) ~ 2026/03/14 (土)公演終了

実演鑑賞

最終日の14日は19時より審査会。結果がその日の内にサイトに挙げられていた。
ふむふむ。そうかそうか。
当初の印象では一位だるめしあん、二位鋼鉄村松という所であったが、その二団体が逆の順位で優勝と観客賞を獲得。だるめは劇作賞(これは当然に思える)、他に演出賞はほしぷろ、審査員賞がエンニュイ、俳優賞は審査員4名が俳優4名を選び、獲得数で3名が同立受賞(ほしぷろ出演の二人、鋼鉄のシャイロック役)。
本企画のプロデュースがだるめ・坂本氏でもあるので、賞金のある賞が他団体に決まった事には安堵した。

さて芝居については、ネタバレにて。

ネタバレBOX

順不同で書いてみる。

露と枕・・俳優陣の中に滝沢花野女史を見出し、全体に俳優力を見せた布陣であったが、リアリティ消失スレスレな所で40分を駆け抜けた印象。終演後に「お気に召すまま」の後日譚として書いたと知り、原作については不知(どこかで一度は観たかもだが思い出せない)なので、知って観たとてである。あるカップルが離婚すべきか否かで右往左往させられる旧友たちの様を、さほど違和感もなく見た。離婚式?え?・・との最初の疑問も、仲良く別れるので皆に立ち会ってほしかった、の一言で解消。その後、妻の方が離婚を撤回すると発言した時点から、夫婦の元々の関係性や他の友人たちの過去と現在も一つずつ見えて来る。一点、展開の緩急のためだろうけれど、「男全員とヤッていた」女がその場に友人として居合わせる不自然は厳しいものが。人物らのモデルが原作にあるとすると、読んでいないと翻案の味として咀嚼できない。何かに怒っていて、にも関わらず斜に構えた物言いもする別の女性は、他との関係性が見えづらかった。暴力に訴えるタイプだと言われる男性は現在は大人しいキャラ、だが何かのきっかけでプッツン切れて、煮え切らない夫(離婚する)に詰め寄るのが唐突だったり、細部でリアルが萎えそうになるが、別の人物の台詞で持ち直し、離婚を「する」という結論を「好ましく」迎え入れるラストを作り出せていた。
ほしぷろ・・ある劇作りの現場、という事になっている。演出者(主催者)がおり、キャストに招いた二人に指示を出している。二人は青系の体操着という衣裳で、簡素な舞台上では視覚的に(色彩的にも)淋しく感じてしまったが、二人で「トロイラスとクレシダ」を演じる=演じさせられる、演出=演じさせる、という非対称な関係が視覚的に一目瞭然ではある。原作が描く「戦争」が、効果音とも相まって作品に影を落としており、沙翁作品のイメージなのか、それを上演しようとしてる現場・背景である現代を装飾しているのかが不明、というより、両方に掛けている意図がそこはかとするため、舞台を一つの目的へ収斂させる「意図が強い」と感じた。演者はうまく演じており、逃げ出した二人の後を仕方なく埋めるため演出が一人で芝居を続けて最後に至る。憾みは、やはり原作を知らないと語られるストーリーがうっすらとしか見えない。が、演劇の批評性を信じた製作には観る者を「襟を正さねば」と言う気にはさせた。
(一応全団体書くつもり。つづく)
ガラパゴス

ガラパゴス

キルハトッテ

水性(東京都)

2026/03/10 (火) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ガラパゴスtという題目がいいですね。

ネタバレBOX

いきなり下半身がイグアナということではじまって、客席と役者の距離が近いことも相まって、ぐいぐいと話に引き込まれました。後半は少し混沌としてきた感じですが、興味深い展開でした。劇場の外の世界が気になりましたが、役者の演技力に魅せられ、集中力が途切れることはなく観れました。
ワールド

ワールド

山尾企画

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/03/13 (金) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

観劇は環境にも影響する…
隣に座った女性?(ハゲていたので、男かも…)
臭すぎ 動く度に酸っぱいあの香が…
観劇に集中できず… 内容はそれなりだったと思うが… マスク😷していたんで分からんカモ🦆自分の状況が…
演劇などの芸術関係を、免許制にした話 現法律ではあり得ないけど…

ワールド

ワールド

山尾企画

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/03/13 (金) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この物語の世界がもし現実なら制作者だけじゃなく観客側もエンタメの選択肢が狭まるんだろうなと不安になったり…もし現実なら僕はあのピエロのように不器用に生きたいと強く思いました💪場面転換の舞台美術や生演奏等見応えがいくつもあり楽しいお芝居でした🎵ココちゃんがずっと笑わない役やったんでラストの笑顔がより輝いてて素敵でした🎶あと水木たねさんのメガネ姿はどこか新しい学校のリーダーズのSUZUKAちゃんぽい雰囲気を感じて目福でした🩷

鹿鳴館異聞

鹿鳴館異聞

名取事務所

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2026/03/11 (水) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

明治22年(1889年)2月10日、築地外国人居留地にある一軒の屋敷。広瀬常34歳(松本紀保〈きお〉さん)と看護婦の千代(平体まひろさん)がひっそりと暮らす。突如夜更けに来訪した男は森有礼(ありのり)41歳(千賀功嗣氏)。初代文部大臣であり、日本の近代教育制度の礎を築いた男。開国したばかりの日本を欧米諸国から対等に認められる近代国家へと早急に導く為、世界基準の教育と啓蒙を推進した。明日は念願の大日本帝国憲法発布式典の日。日本が国際的に信頼のおける法律で整備された立憲国家であることを対外的に宣言する必要があった。彼の唯一の懸念は離婚した妻、広瀬常のこと。

初演は1990年、木山事務所が俳優座劇場にて公演。
(手の会→木山事務所→Pカンパニーの系譜だそうだ)。

森有礼が帰り、次に押し掛けるように無理矢理訪ねて来るのは広瀬常の旧知の男爵夫妻(藤田一真氏と西山聖了〈きよあき〉氏)。その二人の様子をどうも不審に思う千代。彼等は何を企んでいるのか?降り続く雨は次第に雪へと変わる。

平体まひろさんが綺麗。壇ふみさんに似てるのか。上品な戦後日本女優の風格。
西山聖了氏は芸達者。いろんな武器を隠し持っている。

作家は山田風太郎のファンでは?『ラスプーチンが来た』を読んでいた時の興奮を思い出した。自分も山田風太郎の大ファンの一人だが今作にとって肝心要の『エドの舞踏会』を多分読んでいない。読んでいればもっと楽しめた筈、残念。

いや面白い脚本だ。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』なんて映画を思い出す。アナ・デ・アルマスが演ったキャラに平体まひろさんが被る。

ネタバレBOX

西山聖了氏の正体は伊勢谷友介みたいな美形の女形、沢村源之助(四代目澤村源之助)だった。目茶苦茶魅力的ないなせな口上、今作の面白さの核になる。正体を見破られた彼が逆に見破るのは千代の正体。江戸で評判を呼んだ手妻遣の一座に一人の娘がいた。

※三代目澤村田之助、脱疽で右脚を膝下まで切断するが義足にて舞台に立つ。だが脱疽は悪化し、左脚、右の手首、左手の小指以外の指全部を切断。義足を着けてから5年で引退。四代目澤村源之助は彼の当たり役を演じることが多かった。

手妻遣=手を稲妻のように使う奇術師。手品だけでなく催眠術に近い芸当も見せた。今作では赤ん坊の泣き声やら藤田一真氏の手元が突然発火するなど超能力者のような腕前。この演出はまだ更なる仕掛けが作品に隠されていると観客を興奮させた。

森有礼と常の離婚は世間の歓心を買った。外人と不倫し産まれた娘が青い瞳だった為、離縁されたとまことしやかな噂。それを裏付けるように娘の安はすぐ里子に出され、翌年森有礼は岩倉具視の娘と再婚した。広瀬常のその後は不明で未だに謎。夏目漱石の『三四郎』でも触れられている。

鷲巣照織氏は最後の最後に登場、驚いた。

山田風太郎は巨大な巻紙のような年表を作成し、同時代に誰が何をしていたのかを書き込んだ。思わぬ人間が同じ時代を過ごしたことを知ると何とか二人を出会わせられないか検討した。それによるあっと驚くアイディアが作品内に散りばめられている。

※今作では誰も彼もが嘘をついている。森有礼は英国で精神を病んだ常が女の子を出産した妄想に取り憑かれているだけだと言う。実際に常は言動がころころと変わり信頼の置ける語り手ではない。大事そうに抱いているのは赤ん坊のお人形。だが実際は英国の俳優と情事があり、妊娠した時、子供の容姿に怯えた。日本に帰る船の上で心を許した千代に誰にも頼めないお願いをする。産まれた赤子の目が青かったら首を絞めて始末して欲しいと。だが千代は殺さなかった。築地の屋敷で二人で育てた。ある時、森有礼が娘を引き取りに来て勝手に里子に出した。森有礼の死んだ今、もう彼女の行方は掴めない。
ガラパゴス

ガラパゴス

キルハトッテ

水性(東京都)

2026/03/10 (火) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

下半身だけイグアナの娘。中絶と聞くだけで、お腹が痛くなる(直前にニンニクを食べたのもあるけど)。“私のカラダなんだから”って言われちゃうと男はどうしたらいいの?ただ、話は重くならず、さらにナンセンスへ逃避行。

いまのところまだ存在しているわたしのたましいが……

いまのところまだ存在しているわたしのたましいが……

円盤に乗る派

吉祥寺シアター(東京都)

2026/03/12 (木) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

このグダグタした演技はたとえあえてであっても、いい加減もういいんじゃないかと思う。見てて辛い。痛い。セリフはそれなりにいいのに残念だな

国語事件殺人辞典

国語事件殺人辞典

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/14 (土) 13:00

座席1階

井上ひさしの作品だがこまつ座では初上演という珍しい舞台。言葉が持つ力、歴史とともに移り変わる現実、日本人によって日本語が変えられていく現実など、作家ならではでの視点は新鮮だ。国語学者が相棒と旅をするといういかにも演劇的な展開でこれらを提示していく作品は新鮮で、面白い。

特筆すべきは演出だ。蜷川幸雄に鍛え上げられてきた演出家・大河内直子を起用したのはすばらしい決断だった。普段のこまつ座とは全くテイストが異なる、客席と一体化して躍動するような楽しい舞台に仕上がっている。特に、舞台転換が素晴らしい。駅前食堂、大衆劇場、駅、喫茶店などさまざまな場面がでてくるが、観客の気持ちを止めることなく早変わりのように転換する。とてもテンポがよく、客席は国語学者と一緒になって旅を楽しむことができる。

もう一つは配役だ。国語学者役を務めた筧利夫を始め、大半がこまつ座初出演なのだ。役者の起用は誰が行ったのかは定かではないが、それぞれの役回りがとてもぴったり合っていて、よくこれだけの多彩な顔触れを集めたなと感心する。筧利夫と相棒役の諏訪珠理のセリフはマシンガントークのようだ。歌唱も出てくるのだが、さすが筧利夫の歌はうまい。感心してしまう。

ふれる、文豪

ふれる、文豪

水中散歩

ホワイエ江古田(東京都)

2026/03/12 (木) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。この3短編小説の選定と朗読順が妙(テーマ性含め)。自分は3編とも未読だが、一度読んでみたいと思った。
昨年は戦後80年ということで、戦争そのものを描いた作品(例えば 特攻や沖縄戦または物質的困窮等)が多く上演されたが、本作は戦後の精神的疲弊といった物語。そして地続きの現代にも通じる世界が…。

物語は、太宰治「トカトントン(昭和22年作)」 小川未明「明るき世界へ(大正10年)」 林芙美子「雨(昭和21年作)」の3篇で、太宰と林の作品は戦後 間もなくの状況を描いているが、小川の作品は大正期で様相が違う。「明るき世界へ」は<小さな芽>と<幸福の島>から成っているが、その世界観は虚無に通じる。戦後 間もなくの2作品(状況)を橋渡しすることによって、その(間にある)精神構造は特殊なことではなく、いつの時代にも起こり得ることを表しているよう。大正期に書かれているにも関わらず、自分は <幸福の島>が戦時中の或る状況に重なるようで怖い。

役者陣の朗読力は確かで、小説という紙媒体の中の人物が血/肉ある生身の人間として立ち上がる。また声質が異なり 歌う場面(トカトントンの中の「インターナショナル」)では、意図したのか分からないが、語り手以外の5人でミニ混声四部合唱になっており驚いた。舞台セットは箱椅子が7つあるだけ、舞台転換はない。物語の場景・状況に応じて座るまたは立つ位置が違う。全員が黒または濃紺の衣裳(靴も含め)で統一しており、話に登場する人物を 外見で特定しない工夫。朗読に傾注した公演、観(聴き)応え十分。
(上演時間1時間25分)追記予定

OUT IN CEREMONY

OUT IN CEREMONY

人畜無蓋

APOCシアター(東京都)

2026/03/13 (金) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇団初見。これは学園コントなのですね。予想した内容とは違っていましたが、大いに楽しめました。きちんとした作りには好印象。また観たいです。

鹿鳴館異聞

鹿鳴館異聞

名取事務所

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2026/03/11 (水) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

二転三転する展開にぐっと引き込まれました。史実をベースにした“歴史のIF”の面白さも魅力。
難しいセリフをしっかりと届けるキャスト陣の演技にも見応えがあり、舞台ならではの緊張感も楽しめました。

ガラパゴス

ガラパゴス

キルハトッテ

水性(東京都)

2026/03/10 (火) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

公演資料を読むと、一本芯がしっかり通っている作品であることが伝わってきます。創作意図もテーマも理解できるし、合理的でありながら、見易さや受け取り易さも意識している。公式情報に載っているためネタバレにはならない…と思いつつ、以降は下のboxに書きます。

ネタバレBOX

タイトルが『ガラパゴス』で、ガラパゴスだからイグアナなのでしょう。いわゆる「ガラパゴス化」の意味合いでこのタイトルだと解釈しています。女性の基本的人権をテーマにしているため、シーン各所や台詞の数々で「自分で決められる権利、そして、その重要性」に触れられています。作品が放つメッセージが点として散りばめられ、それらを頭の中で反芻し繋げていくと、やはり一本芯が通った上演に感じられます。ただ、お話の中盤以降で、シチュエーションやエピソードの数が増えてしまい、やや散漫になってしまった印象も。公演全体の骨格やテーマはしっかりしているため、演劇的な膨らませ方に時間や労力を割くと、よりバリエーションが生まれそう。個人的に、この団体が持つコラージュセンスに魅力を感じているので、今後の創作にも期待しています。

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