最新の観てきた!クチコミ一覧

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STEP2026

STEP2026

CLOUD9

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2026/03/28 (土) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いわゆるショーケース
3劇団の一気観
一劇団ずつ感想を
どんぐり企画
分かりやすい構成で、内容も社会派
ひねりも欲しかったが、十分楽しめました✨
集客に悩み有るようですが、時期に悩まなくなる劇団になる素質は有る劇団


誰かひとり/回復する人間

誰かひとり/回復する人間

conSept

ザ・ポケット(東京都)

2026/03/05 (木) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ノルウェーの2023年度ノーベル賞作家ヨン・フォッセ(1959~)と、韓国の2024年度ノーベル賞
作家ハン・ガン(1970~)の作品をセットで上演するという企画。

同時期にノーベル賞を取ったという以外はスタイルも何もかも異なる2人ですが、「孤独をどう扱うか」と
いうテーマにおいて被っている点もあるなと感じました。

ネタバレBOX

〇ヨン・フォッセ「誰かひとり」(50分)

場所も時間も明かされないどこか。画家の男とその友人が会話を交わす中、2人と何とかやりとりしようと
必死な母親と父親とおぼしき男女2組が登場する。しかし、男性とその友人は決して自分の両親へ言葉を
かけることなく、それどころか身体を向けることなく無表情を貫き続ける……。

「画を描くことは現実から作家を切り離すこと、孤独を強めること」「しかし、画を描くことを止めたら
何も残らない、もはや現実はそこに存在しない」

息子たちと交流することをとうとう諦めて去っていく親の背を前に、ラスト直前でこんなことを呟くように
言っていたように記憶している。

血縁に代表されるような一般的な関係よりも強く存在し、また関係を拒絶した果てに残るもの、それが芸術で
あり、芸術に携わる者一般への宿命を表しているような気がした。何も確かなものがない中、これだけが自分に
とっての現実なんだといわんばかりの。

……とはいえ、物語性は全くない哲学的な舞台なので観賞にかなりの集中力を要したのは確かですね。盛り上がりや
劇的な場面がほとんど存在しないので、受け止めきれなかった部分がかなりある。

〇ハン・ガン「回復する人間」(40分)

「誰かひとり」の役者各氏がそのまま続投。足を負傷した女性が医者にかかるが、彼女の頭をよぎるのはある時から
疎遠になり、つい最近和解しないまま亡くなった姉のことで……。

「誰かひとり」よりは状況、登場人物、テーマが見えやすくなっており、したがって「演劇」として鑑賞しやすい。
壊死しもはや痛みを感じない自身の足のケガが、受け止めきれず麻痺してしまいもはや何の痛みも感じなくなった
肉親の喪失という出来事と次第に重ね合わされていく。

舞台では医師の「何でこうなるまでほっといたんですか!」「どんなに小さな傷だって取り返しが利かなくなることも
あるんですよ!」という叱責が何度も繰り返されるんだけど、肉体的な重傷と精神的な重傷、似て非なる2つがどんどん
繋がっていく演出に「うわすごいな」と脱帽した。

「どこから何を間違えたんだろう」「実家じゃない私の家へ帰るんだ」という印象的なセリフから考えるに、女性は自身を
拘束する姉の存在から次第に少しずつ解き放たれていき、自分の両足で前に進んでいくことを選んだ、ということなのかな?

「私を回復させないで欲しい」も、自分だけで引きこもって外界から隔絶しどこか諦めたような雰囲気が漂うけど、解釈に
よっては、傷が癒えることは「せっかく回復した痛みを失うこと」、姉の存在を完全に忘れ去り姉を失ったという事実が
どんなことだったのかを無くすことなわけだから、女性が「回復させないで欲しい」と願う気持ちも正しいのかもしれない。
「まだその時ではない」「自分の中で解決させてほしい」というメッセージなのだと受け止めました。
片鼻

片鼻

プレオム劇

ザ・スズナリ(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

故・中島淳彦作品の上質な鑑賞機会を提供してくれるプレオム劇、今回3回目。重宝である。
女性オンリーが特徴。立ち上げた2016年に打った演目を10年目に再演。固定メンバー&常連メンバーに、ゲストメンバーを迎えて。劇団に近い空気感も親しみが湧く。演出に嶽本あゆ美女史を迎え、毛色の違う芝居をどう演出するかも気になっていたが、中島淳彦芝居の世界が違和感なく立ち上がっている。
本作は四十過ぎの独身女性を見舞った、痛いお話。彼女の負傷や損失の分だけ、周囲は少しばかり幸せになっている構図で、一人だけのアンハッピーエンド。そして失敗はこの主人公の心根がもたらした報いにも見え、不遇の者が獲得する観客の同情・共感からさえも見放された姿、所謂痛い女性のモデルケース。
ただ、「苦労なく」過ごして来た様子の彼女に、抱きしめるべき不幸が与えられた事の方が僥倖なのかも...と。四十過ぎた身に癒えがたい傷を刻まれた事は確かで何だかリアルで、しかし作者は彼女をそのように遇する事で、結果的に希望を投げかけている。主人公役の小林美江が、目が離せない立ち姿。近所のお節介おばさん役の矢野陽子も引きつける。他特徴的キャラが美味しい役者たちが噛んで味がするスルメ。ディテールにこだわった具象の装置も美味しい。スズナリでの上演資格十分あり。

短編集 さよならバイバイ。また逢う日まで

短編集 さよならバイバイ。また逢う日まで

アクト計画(株式会社バランス企画)

アトリエ三軒茶屋(東京都)

2026/03/28 (土) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今の時季に相応しい「別れ」をテーマにした短編3作。表面的な「別れ」以外に、べつの「別れ」があるような そんな深読みが出来る物語。また「旅立ち」といった 次のステージへのニュアンスが含まれているようにも感じた。3話とも2人芝居 その会話で紡いでいくが、内容的には分かり易く 肩ひじ張らずに観ることができる。

初めて行った会場、舞台は小さく 定員28名と少人数のため会話劇が適しているよう。本公演も至近距離での観劇で、表情やちょっとした仕草も見逃すことはない。逆に言えばキャストの方が緊張しかねない。しかし等身大ともいえる設定、自然な演技によって その場に立ち会わされているような感覚になる。

3短編のタイトルは次の通り。
「いまこそわかれめ」(脚本:目崎 剛 氏)
「ウルドル」(脚本:池田智哉 氏)
「沼袋第3号踏切にて、3月」(脚本:池田智哉 氏)

できれば、もう少し繋がりのある連作集 にしたら もっと「別れ」というテーマが重層的になり、印象深かった と思うと惜しい。
(上演時間1時間)追記予定

Once more,

Once more,

VOGA

北千住BUoY(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
未見の団体(VOGA-舞台芸術集団)だったが、観応え十分。公演を敢えて前半と後半とした場合、前半はダンス(VOGAでは「動作」と呼ぶ)、後半は物語(演技)といった観せ方だが、その視覚的違いが融合していくような面白さ(独特の世界観)がある。実は前半の動作は 公演における情景であり心情を表しており、後半の物語で血肉の通った人物像が立ち上がっていく。

物語は人の生き様、自然環境から社会平和まで広範な問題を提起しており、その提示する出来事が現実に起こり得る そんな隣り合わせにあるもの。それだけに興味深く 怖さもある。フライヤーに主宰の近藤和見 氏が「境界に寄せて--というタイトルで『と、ある港町の物語』・・それは現在から未来の日本のどこかの港町」とある。しかし劇中では過去でも未来でもない、今の物語と言う。それは風景的な 曖昧な境界ではなく、人間の曖昧な選択 もっと言えば誤った選択に警鐘を鳴らしているようだ。

VOGAの特長である「動作」、その体幹はしっかり鍛え上げられ、纏う衣裳等にも意味合いを持たせている。例えば海の表現、2026年(現在)は「深い海」という役名で浮遊感ある布地にエメラルドグリーン、2066年(未来)は「浅い海」で同じような布地だがライトブルーといった違いがある。その40年の間に環境が悪化し漁業の生態系が変化したことを表している。映像や音響/音楽そして照明など演出にも細かい工夫が凝らされ 実に見事。
(上演時間2時間15分 休憩なし)追記予定

おくらいり

おくらいり

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

新宿眼科画廊スペース地下(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

笑いのないシリアスな話でした。

THE BEST BURN‼︎

THE BEST BURN‼︎

ターリーズ

小劇場 楽園(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/28 (土) 19:00

カナリ・ダーリーズ回。90分。休憩なし。

粛々と運針

粛々と運針

iaku

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/30 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かった☆「命果てる」と「命宿る」。対極の問題を抱えてるそれぞれの家庭がリング(輪)の中でリンクして行く珠玉の会話劇✴️後半4人での会話はリングの中がプロレスのリングに見えてくる位会話という技の攻防が凄まじく「演劇という名のバトルロワイヤルや〜‼️」
二つの問題はデリケートなんで役者の技量が問われる難しいテーマやと思います★その意味では全キャストの卓越した表現があってこの素晴らしい作品が生まれたのは間違いないです🎵4人のリアルな意見の対立に鄭梨花さんと林英世さんの天使が会話するような世界観のコントラストが好きでした☆

Once more,

Once more,

VOGA

北千住BUoY(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 不思議な感覚を味わいたいムキには特にお勧め。尺は約2時間。

ネタバレBOX

 VOGAはちょっと変わった表現集団である。結成は1997年12月、囲いや屋根の無いスペースでの野外公演を関西で上演してきたが2025年拠点を関東に移し現在に至っている。今回はBUoYでの公演だから屋外では無いがこの表現集団の境界という曖昧な領域を効果的に表現する意図であろう。屋内の照明は昏めに設定され奥行や天井高が意識できないような境界領域の雰囲気を濃厚に漂わせている。これはこの表現集団の作品創造コンセプトがまさしく“境界”にあることの現実的舞台表現に他なるまい。
 例示すれば内側と外側、海と陸、空と海等々いくらでも例示できる何かと何かの間である。然し乍らこの境界領域をキチンと定義することはことほど左様に単純ではない。海と陸の間には潮の満ち引きがあるから時間軸によって海になる領域と陸になる領域とは異なるという日常見慣れた景色によってもこの事実は単純に事実として知っていよう。こんな具合なのである。
 そして我々はこのように曖昧な領域で生きている。物語は海へ延びる岬と岬の奥にある森や大地に囲まれた港町に住む者達のケとハレ、若者同士の恋や生活等と同時に森の神への厚い信仰、自然に根差した地域産業(漁労や海産物加工等)や産婆以外には医療制度が存在しない暮らしなど自然の影響を受け易い状態をホリゾントに映写される島宇宙の映像や大正琴に似た音色を出す弦楽器によって紡ぎ出されたであろう音響、あくまで昏めの照明などの相乗効果によって醸し出された不思議な時空間の中に立ち現れた森の神の台詞「総ては震動している、一見硬く形を保っているように見える物も総てが震動している」という内容の台詞は恰も現代物理学の素粒子論の如きである。開演直後からずっと演じられていた身体パフォーマンスに合わせて繰り返し発語された文言の意味する処は物質の生々流転、変容などの仏教思想と現代物理学の論理とを重ね合わせたような感覚を呼び覚ますに充分である。此処にも境界が設定されているとみるべきであろう。動作は極めて美しくスタイリッシュだ。
 こういった作品構造の中に2026年と40年後が一組の若い男女の恋愛譚兼或る重大事件の顛末として嵌入され、通常の物語に近いテイストを醸し出している。極めてユニークな作品である。
【東京】下剋上宣言

【東京】下剋上宣言

ILL TOKAI UNDERGROUND

雑遊(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。最高でした。予想の斜め上行く内容でした。劇中劇がさらに劇に埋め込まれその劇がさらに劇に埋め込まれ…という構造でめっちゃ面白かったです。最後にうかつにも涙が出てしまいました。自分でも意味のわからない涙ですがとにかく感動しちゃったということです。今回の舞台、もしかしてアドリブいっさいないのでしょうか。もしアドリブなしでちゃんと脚本があるならすごいですが。逆にアドリブがあるのなら、アドリブを覚えた上でその後も演技しているわけでそれはそれですごいですが… あと、「コミュニケーションとは何か」「演劇とは何か」についていろいろ考えさせられました。ある意味下北沢系小劇場スタイルの舞台への道場破りかと思いますがぶっちゃけ技あり一本だと思います。名古屋、なかなかやるなです^^ 最高のものを見させていただきありがとうございました。

うみおと

うみおと

アップスシアター

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/03/28 (土) 14:00

うみ。125分。休憩なし。

Better Days

Better Days

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

熱気があって、観ていて楽しくなりました。

Bright Star~asterisk~

Bright Star~asterisk~

株式会社スタイルオフィス

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
ツッコミ所はありますが、楽しい雰囲気の中に、夢や愛や友情、平和や命など、色々な物が詰まっていました。
緊迫場面は迫力あり、伏線が回収される場面も良かったです。
役者さん達は、個性豊かなキャラを好演していました。
主役を演じた生田輝さん、可愛くて声も良くて魅力的でした!

おくらいり

おくらいり

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

新宿眼科画廊スペース地下(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

説明に「ゼータクチクは、良くも悪くも、平気で観客を裏切る集団ですからね。真相は、現場で確かめてください」…観ました。そしてネタバレにならないよう書くには難しいことも確認。物語の世界観というか構造は、理屈が合っているかではなく感覚・感情で観る舞台。その内容は面白い(伏線は回収)し 惹き付ける 力、魅力がある。予想以上の面白さで、良い意味で裏切られた。

面白いと言えば パンダの被り物をした前説、スケッチブックをフリップ代わりに捲っていく。缶ビールやペットボトルのお茶が無料でもらえる。フリップには「一杯ひっかけて観るぐらいが ちょうどいい芝居」そして「まじめに観られると緊張するから」と。被り物をしているから、代わりに観客の1人に 非常口の場所やトイレへの案内等の注意事項を発話してもらう。本編以外での客弄りだが、仄々として面白かった。ちなみに観客は先客を見て「おはようございます」と挨拶、何となく同業者が多く来ているような。そう言えば発話していた観客も場馴れしていた。

この会場はウナギの寝床のように横長(奥行)、それを上手く使って物語を展開していく。多くのダンボール箱を使って 或る光景を表しているが、さらに その側面を利用しスクリーン代わりにする。それらの小道具をパンダが事前チェックするように歩き回る姿が愛らしい。上演前のサービス、そして和ませる雰囲気作りに好感が持てる。
(上演時間1時間40分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、上手に剥き出しの配管、下手に机と椅子2組が縦に並び、1つの卓上ライト。奥にダンボール箱が山積になっており、1つは蓋が開いており1人の男が入って(正座して)いる。物語は、この奇妙は光景から始まる。

女がやってきて、男に部屋から出ていくよう言うが、2人の嚙み合わない そうして堂々巡りする会話が続く。そこへ3人目の人物(男)が部屋に入ってくる。3人は警察官でここは新宿署の資料保管室。男2人は所轄(新宿署)の刑事、女は警視庁本庁の監査課、本来出会いたくない関係だが…。監察課は警察内部の調査が主な仕事、そこで浮かんでくるのが迷宮入りになりそうな事件の再(独自)調査。

男2人は、かつて所轄でコンビを組んでいた。しかし或る事情で後から入室してきた男が相方を撃ち殺した。ダンボールに入っている男は幽霊、その姿が見え話をする男と女の存在も奇妙。スピリチュアルであり別次元といった不思議な空間、しかし物語は事実としての重みをもつ。殺人を犯した刑事は、高校時代の友人がサラ金の返済を苦に自殺、その復讐に業者を殺した。つなぎに使っていた男が相方に捕らえられそうになり、犯行がバレるのを阻止するため相方を…。一時 社会問題にもなったサラ金地獄、その現実を舞台の非現実として描く面白さ。

物語は、ジグソーパズルのピースをはめ込んでいくような感覚。理屈ではなく感覚といった気持を大切にしている。登場人物は わずか3人、その奇妙な会話がちぐはぐだが、だんだんと核心に迫っていく展開が巧い。今いるのは資料保管室という閉鎖した空間、しかし その場所が必然となった事件を映像を使って外の光景を映し出す。新宿眼科画廊という狭い会場を上手く使った設定の好公演。3人三様のとぼけた味わいのあるキャラも面白く、その奥に潜む人間性がチラッと見える演技が良い。
次回公演も楽しみにしております。
【東京】下剋上宣言

【東京】下剋上宣言

ILL TOKAI UNDERGROUND

雑遊(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった。一歩間違えると糞つまらない観念論争になりがちなのだが巧く切り抜けた。松本人志がAmazonプライムでやっていた『ドキュメンタル』に雰囲気は近い。「笑ってはいけないシリーズ」の対決版で笑った奴が退場して行くルール。最後まで残った奴が優勝。絶対に笑ってはいけない緊張感の中、ぼそっと笑えるナニカを提示していける奴が勝つ。笑いとは何か?を追求していくような作品。今作は演劇とは何か?芝居とは何か?虚構とは何か?逆に“本当”とは何か?を役者達が探り合っていく。

前説に立つ八代将弥氏、特殊漫画家・根本敬に似ている。こじらせ左翼系の神経質で付き合い辛いオーラむんむん。ピースサインで照明に合図を送りスタート。

元山未奈美さんの制作キャラ。
シライケイタ氏のけん玉。
山﨑薫さんの明治座。
果たして、下剋上は成るのか?
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

若手演出家コンクール2023にて最優秀賞に選ばれた八代将弥氏。審査員だったシライケイタ氏はその新しく独創的なスタイルに興奮し「一緒にやろうよ」と声を掛けた。名古屋で活動する元山未奈美さんを客演に迎え上京、東京のシライケイタ氏と山﨑薫さんと稽古場にて挨拶。今作の作劇法は独特でシナリオもプロットも用意されていない。素の会話からエチュード(即興芝居)に入り、それを何度も繰り返していく制作過程そのものをドキュメンタリーとして作品にすると言う。果たしてそれ面白いのか?誰もが不安に思う。ドキュメンタリーを撮りながら、そのラッシュをその都度皆で確認し、どうしたらもっと魅力的な作品になれたのかを議論し合う感じ。更にそれを撮っている。

壁を両手で叩くサインで「一度、止めます。」演技と本音とネタと役柄がシームレスに絡み合う。
「という役柄を演じているというテイでお願いします。」
そう言われるとせざるを得ない役者のサガ。
じゃあドキュメンタリーじゃないじゃん。
照明の明暗が演出を兼ねている。

面白いのはハプニングだと思わせた箇所が全部演技として組み込まれていたことが再現によって判明する。口紅のキャップを落とした山﨑薫さん、コーラの蓋を落とした元山未奈美さん。

再現と反復、それが演劇。そこを逃れようと足掻く者達は再現できないもの、反復できないものを求めた。計算できないナマの反応にリアルさを。

今作は凄く面白かったが、手の内が明かされた次の作品でも観客に面白いと思わせられるか?が気になる。より過激にしていく方法論だとすぐに飽きられ消費され行き詰まる。劇団普通の遣り口が正着のような気もする。

※ここから余談。
この系の作品だと『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE 2 サイキック・ラブ 』が一つの到達点だと思っている。自分で自分を演じながら作品として求められ望む場所へとリアルタイムで進んで行く映画。

寺山修司は『田園に死す』で自分の少年時代を映画化する。途中で作品はその映画を上映している試写会の現場と変わり、寺山修司は「こんなもの、全部嘘だ」と吐き捨てて出て行く。入れ子構造で虚構を破壊していく形。

1987年の原一男の出世作、『ゆきゆきて、神軍』。戦時中、ニューギニアで地獄を見た奥崎謙三は戦後、陸海軍の最高指揮官であった昭和天皇にパチンコ玉を発射するなど過激な活動を繰り返す。そのドキュメンタリー映画は奥崎謙三を煽り、当時の上官を追い詰めていく。上官の家に拳銃を持って押し掛けた奥崎謙三が息子を撃って逮捕されて終幕。キネ旬2位。ドキュメンタリーと言いつつ、被写体を煽る行為について議論された。
懲役十二年満期で出所した奥崎謙三77歳。1998年、彼を主人公に狂ったドキュメンタリー映画『神様の愛い奴』が製作される。府中刑務所出所を現地で再現する際に『死亡遊戯』の黄色いトラックスーツを着せるなど悪趣味全開。奥崎謙三を反天皇制の英雄にしようとする左翼の思惑を目茶苦茶にぶち壊した。「絶対に観ない方がいい」と人に念押ししたが必ずそいつは観るというジンクスあり。一生トラウマ・クラスの傑作。

相原コージの『一齣漫画宣言』が小学館文庫になった際、解説が庵野秀明だった。「今日のオナニーはしなくてよかったな」という作品に「表現者としてそれは絶対に言ってはならない!」と激しく警告していた。そののち、相原コージは鬱病になる。

『地獄の黙示録』の製作過程のドキュメンタリー映画、『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』。全然本編よりも面白い。これをより楽しむ為に『地獄の黙示録』を観ておく逆転現象が起きている。
カラオケマン さすらいヘルパー

カラオケマン さすらいヘルパー

トム・プロジェクト

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

1時間20分、ただ一人で台詞を吐き、歌い、踊る姿にただただ感服です。
もうすぐ77歳になろうとしている俳優の実人生と役が見事にオーバーラップしながら、観客を巻き込んでいく芸は貴重だと思いました。そしてなんともいえない愛嬌とやさしさ。まだまだ見続けたいシリーズ作品です。

Better Days

Better Days

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

アクアチームの回。序盤は何だかわちゃわちゃしすぎていて、どうなることかと不安になったが、みんなの元気と笑顔で、いつのまにか観ているこちらも笑顔に。それにしても、貝原先生、声枯れすぎ(大丈夫か?)。

粛々と運針

粛々と運針

iaku

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/30 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

流石イアク
何年経っても色あせず
少し現代的になっていた?と思いますが、とても良かったです😊

おくらいり

おくらいり

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

新宿眼科画廊スペース地下(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/27 (金) 19:00

最初から最後まで、えっ?!どうなってるの?えっ?!そうゆうこと??
釘付けとなります!
時間があっというまに感じました。

役者さんの掛け合いも楽しく、また、終了後素に戻った時のナチュラルなご様子に私はほっこりしました。

ネタバレBOX

前説?の観客を巻き込んでのやりとり面白かったです! 
指名するお客さんは考えて選んでらっしゃると(緊張しなそうで、しっかりのってくれるかたなど)思いますが、次に選ばれてしまうのでは!?とドキドキでした笑

また、飲み物もいただき新鮮でした。ご馳走様でした。
ライブハウスなど観客がワンドリンクを購入が多いなか、逆にいただけるのは驚きです。
ありがとうございました!
うみおと

うみおと

アップスシアター

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。まずは音響に痺れました。重低音最高ですね。波の音や雷の音がめっちゃ迫力があってよかったです。音圧かせぐためにベースのレンジかなり高く設定されたかと^^ あと、ステージが客席より20cmほど低くなんかオーディションの審査員をしている気分でした。さて、舞台の内容ですが「えっ?」と思えることがありますが、でも、これ実話なんですよね… どこまでが実話なのかすごく気になりました。全体的に起業の話や兄弟の確執など話が盛りだくさんで楽しめました。あと、そうそう、スクリーンの内側でしゃべっているときにいい感じでエコーがかかっていましたが、あれどうやっているのかすごく気になりました… 

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