最新の観てきた!クチコミ一覧

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汗が目に入っただけ

汗が目に入っただけ

フジテレビジョン/LIVE FORWARD/アガリスクエンターテイメント/サンライズプロモーション大阪

IMM THEATER(東京都)

2026/04/03 (金) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

冨坂色が多くみられた最初から最後まで面白い舞台でした。
アガリスク好きはもちろん、そうでない人も楽しめる舞台だと思います。

煙が目にしみる

煙が目にしみる

ジントサイン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何度か他劇団で観てきたが、こちらの劇団の個性が出ていて良かったです。特におばあちゃんが面白くてでも温かい人柄が出ていました。

春に思い出す、夏の君はもう遠く

春に思い出す、夏の君はもう遠く

劇団皇帝ケチャップ

シアター風姿花伝(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

チーム春及びチーム夏観劇。12年前と現在が交差する芸能界愛憎スキャンダル物語、大いに楽しめました。膨大なセリフと早口をこなす女優さん達に感心しきりです。演者と衣装が違うと結構印象変わりますね。

煙が目にしみる

煙が目にしみる

ジントサイン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

火葬場の待合室という限られた空間の中で、笑いと涙が交差する、見応えのある舞台でした。
故人の霊と遺された人々、それぞれの時間が静かに重なっていく中で、少しずつ明かされていく想いに引き込まれます。
序盤のコメディ調の軽やかさから、終盤に向けて一気に胸に迫ってくる展開が印象的で、あのシーンを見るだけでも価値があると感じました。
何度も再演されている理由に納得の、心に残る舞台でした。

Flowering Cherry

Flowering Cherry

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/23 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/18 (土) 14:00

座席1階

悲しい物語ではあるが、劇場を出て風が心なしか清涼さを感じるという気持ちになった。この座組の力ゆえだろう。

多くの翻訳劇を扱うカトケン事務所だが、今回は1950年代のイギリス演劇。パンフレットで翻訳の小田島恒志が書いているように、現実から目を背けるジレンマが描かれているのがポイント。誰にも、どの家族にもあるこのような胸の内を、家族の群像劇として浮き彫りにしている。客席は自分を照らして心あたりを見つけ、舞台にのめり込んでいく。

もちろん、主役の加藤健一の演技が力強いエンジンとなって舞台を引っ張っているのだが、今作は脇役たちがとてもいい味を出している。Pカンパニーの林次樹、文学座の山本郁子、劇団チョコレートケーキの浅井伸治など、役柄をきっちり果たすだけでなく、場面の空気を担う絶妙な仕事をしている。この座組を構成したのは加藤健一なのだろうが、カトケン事務所らしい作品を仕上げるために選ばれた配役だと思う。

本当の気持ちを言葉に出して言わなければ、本当のことは伝わらない。70年も前の戯曲は人生のヒントを今に伝えている。若い世代の観客がいつもより多かったのは、とてもよかったと感じた。

春に思い出す、夏の君はもう遠く

春に思い出す、夏の君はもう遠く

劇団皇帝ケチャップ

シアター風姿花伝(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

高校時代と それから12年後を交差して描いた歪な友情物語。いや友情と言えるか疑問であるが、共通の知り合いである男を巡ってマウントを取り合う。そのアプローチを現代的な問題と絡めて描き考えさせる。説明にある「2人は同じ芸能事務所『レインツリー』に所属し、コンビのように売り出されていた」という設定とその後が肝。少しネタバレするが、芸能界 しかも高校生のゴシップは…そんな えげつなさを垣間見せる。

スキャンダルを作り上げる、そういう状況を巧く捏造し相手を追い落とす。上っ面だけの薄っぺらい言葉の裏に、ドロドロとした陰湿な思いが込められている。しかし物語は女子高生という姦しさを前面に押し出すことで 和んだ雰囲気を漂わす。それがテンポよくといった印象になっている。場転によって時代を往還させ、高校生(18歳)と12年後の30歳前後の大人の女性を1役2人で巧みに紡いでいく。
(上演時間1時間55分 休憩なし)【夏】 

ネタバレBOX

舞台美術は、上手に横長テーブルと背凭れが高い椅子が数脚、下手は学校のスチール机と椅子が2セット。シンプルな装置だが、上手は12年後の編集室、下手は教室内で舞台変換なしで物語が展開できる。この切り替えのスムーズさが、観客の集中力を逸らせない。勿論、役者陣は時代に合った服装…セーラー服とスーツまたはカジュアルといった衣裳によって時代的な混乱はない。

物語は、同じ高校に通う由香里と美佳子は芸能事務所「レインツリー」に所属しコンビのように売り出されていた。才能や考え方さらには性格的な違いから、芸能界でやっていくスタンスが異なる。互いに相手を見下しマウントを取ろうとする。そんな2人が同じ男(カメラマン)を好きになり、ここでも相手を出し抜こうとする。由香里がカメラマンと或る場所で一緒のところを美佳子が写真に撮りSNSで流出。芸能スキャンダルとして、事務所は窮地へ。勿論 由香里の仕事は無くなり謹慎。でたらめ や誤解であっても 一度スキャンダルにまみれたら、そんな今風潮を描く。

恋愛や性欲にまつわるスキャンダルやハラスメントは、悪意があろうがなかろうがSNSやメディアに乗ってしまえば、「正義」を告発するエンターテイメント(興味本位)に消費されてしまう。さらにセカンドハラスメントなどは倫理感の埒外にある。その意味で相手の顔が見えない怖さ、世間という得体の知れない不気味さが浮き彫りになる。物語の設定を芸能界や高校生という年代にしている巧さ、それを12年後という、忘れたか否かといった微妙な時代間隔にしたところが妙。

2人から想われた男は 美佳子と結婚したが、カメラマンとしては再起できず妻に養われているよう(美佳子の償いか)。女性2人は辛苦に耐え今の地位と暮らしがある。由香里は高校時のスキャンダルがもとで清純派としては売れず端役でも何でも引き受けた。その経験を小説にして脚光を浴びるという強かさ。一方、美佳子は大学を卒業して編集者へ、今では編集長という肩書。2人にとって高校3年時に好きになった君は、もう遠い過去(干支が一回り)の人になってしまったかのよう。
次回公演も楽しみにしております。
それはいつも♂♀から始まるetc.

それはいつも♂♀から始まるetc.

劇団ノーティーボーイズ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ある居酒屋で展開される、ドタバタコメディでしたが、しっかり笑わせていただきました。嘘を重ねてごまかしていく中で、伏線が次々と回収され、矛盾が広がっていく展開がとにかく楽しい。
登場人物も多いですが、それぞれしっかりキャラが立っていて、やり取りに厚みがあります。
基本はコメディながら、後半はぐっとシリアスな空気に変わり、思わず引き込まれました。

ネタバレBOX

ラストもひねりが効いていて、最後まで飽きさせない舞台でした。
しみ

しみ

中野坂上デーモンズ

新宿眼科画廊(東京都)

2026/04/17 (金) ~ 2026/04/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

まず、客席の造りが面白いと思った。
新宿眼科画廊地下スペースでL字の二面客席。
長辺側は壁に沿って一列。短辺側は3列で段差あるんだけど、その段差がかなり高くされてるので、どの席も見晴らし良いはず。そして、どの席もここでしか観られない景色があるんだと思う。
実際の消火栓が美術とてしても良いアクセントになっていた。
上質だけどシンプルな照明で演者は二人。真っ向勝負。
モヘーさんのユーモアセンスやメタ要素を交えながら語られる二人の清掃劇。
え、シリーズだったの?の労働三部作完結編。
最後は、これからも演劇のシミを残していくってことだと僕は取りました。

”かみ”、”さる”、よりは、より演劇ってものに興味を持ってる人向けとは思えた。
眼科画廊地下にデーモンズ観に来てる人で演劇に全く興味ないって人いるとも思えないんだけど、
前二作は、そういう層にも届くものがあったと思えるんですよね。

ネタバレBOX

最近、自分はAIと感想を語り合うっていうか、整理するってのをよくやるんだけど。
今回、この一文がってのがあったので残しておきます。
AIが残してくれた感想。

>『しみ』は二人芝居+14年分の蓄積で、地味さの極みの中で時間と現実が溶ける方向に振れた感じ。
春に思い出す、夏の君はもう遠く

春に思い出す、夏の君はもう遠く

劇団皇帝ケチャップ

シアター風姿花伝(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

テンポの良い会話と軽やかな言葉選びが心地よい、見応えのある会話劇でした。
相手は登場せずに、会話しているように進んでいく場面も多く、面白かったです。
12年ぶりに再会した二人の距離感や感情のズレがリアルで、静かに刺さります。

ネタバレBOX

ラストも解釈を委ねる余白があり、何かを伝えようとしたまま終わるのが印象的で、余韻の残る作品でした。
イタイ★ホテル

イタイ★ホテル

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2026/04/16 (木) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

杮落とし観劇
舞台セットは綺麗にホテル内を
作りあげていました
火葬するまでの遺体安置所であり
葬儀社が経営してて
葬儀も当然しており
そのホテルを利用する
様々な人々やスタッフの人物像を
ユーモアを交えて明るく死を
描いてみせていた作品でありました
生者必死であり軽くは捉えていない
死の重みも出してて心揺さぶられました
約2時間の作品 全席自由

次回は節目になる公演だそうで
期待致しますね♫

ネタバレBOX

葉隠とかメメント・モリの概念も
なんとなく理解できる作品で
人だけでなくペットも預かるトコや
行旅死亡人(こうりょしぼうにん)」
というものも知りました
=身元不明のまま死亡し
引き取り手がない人のことだそうです=

高齢で仲の良かった友人の遺体に
会いに来る御婦人や
行旅死亡人担当の市役所役人さん
家族を捨てた挙句に孤独死した
親父の身元引き受けを拒否する息子さんや
あってはならない遺体の取り違え
=カードキーで棺が出て来るのだが
名前が同じで間違えられた
スズキマコトさん=信さんと誠さん=等
上手に丁寧に人間模様を描いてました
棺に入る入棺体験とか
生前葬とかも盛り込んで
明るく展開はしておりましたが
冒頭の高齢の御婦人が急に亡くなり
生前 御本人が望んで
ホテルスタッフと決めていた葬儀は
出来ずフランス帰りの娘さんが
普通に慎ましく葬儀を済ませてしまった
顛末は程よい〆方だったなぁと感じました
多分娘さんには心届かんかっただろう
と思わせる感じは作品内容に揺らぎなく
好印象を受けました
ラストは赤で決めたパーソナルカラーで
生前葬を明るく見せて終演としてました
こっちは縁切ったハズの親父を
切れなかった母の情を汲んだ
息子氏の生前葬で
親を許した方と許せなかった方の
対比も巧みに描いていたなぁと感心でした

まぁ自分は許せなかった方で
親父の葬儀は周囲が気使って知らせも無く
いつ死んだかも知らんかったですので
上記フランス帰りの娘さんには同意出来たな
春に思い出す、夏の君はもう遠く

春に思い出す、夏の君はもう遠く

劇団皇帝ケチャップ

シアター風姿花伝(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

歯車が狂いだす話でしたね

ネタバレBOX

12年ぶりの再会の過去は、そういうことだったのですか。最初は登場人物の理解が難しく感じたのですが、過去とのつながりが途中から鮮明にわかりました。同時に好きになった相手が実際の登場はなかったのですが、人間関係の濃密なやりとりがぐいぐいとリードしていき、また、過去と現在が頻度よく交差して、次の展開が楽しみなストーリでした。
煙が目にしみる

煙が目にしみる

ジントサイン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

思った通り素晴らしい作品ですね。後半部分は不覚にも泣きそうになってしまいました。こうゆう作品に出合えるのは年に2、3回くらいかな。

劇団狼少年第十五回公演「晩カラ学校」仙台公演

劇団狼少年第十五回公演「晩カラ学校」仙台公演

ravencompany

仙台市宮城野区文化センター・パトナシアター(宮城県)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/17 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

晩カラ学校は2回目の鑑賞でした。
前回よりもパワーアップした内容で、笑ったり泣いたり今も頬がムズムズしています笑
親子で大満足でした。
また仙台で公演があれば絶対観たい作品です!

それはいつも♂♀から始まるetc.

それはいつも♂♀から始まるetc.

劇団ノーティーボーイズ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

新喜劇みたいなセットで繰り広げられる喜劇。

見事。
一本取られました。

煙が目にしみる

煙が目にしみる

ジントサイン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

やはり名作。
面白い。感動的。

ネタバレBOX

キャスティングに関して、桂役は大成功、あずさ役はやや失敗だったかなと個人的に思います。
イタイ★ホテル

イタイ★ホテル

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2026/04/16 (木) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても素敵なハートフルコメディだった
遺体安置&葬儀等諸々請負いホテル
基本的に温かい人々が様々な事情を背負って現れる
自分も入棺体験してみたくなった、死生観変わるかな
常々葬儀はいらない、直葬でと言っているのだけど、やっぱり少しはみんなに思い出を語ってほしい気もする
どうせなら劇中の敦みたいに生前がいいなとも思う
自分も参加できる、いや主役を味わえるから(笑)

セットはなかなか良く出来ていて、中央に待合室、左右に対面の部屋
フロントでもらったIDカードをピッとやると「○○様でお間違いないですか?」のアナウンス
YESを押すと棺が自動的に出てくる
時に漢字違いの同音名で起こるハプニングも😆
その部屋を上手く使った舞台転換が素晴らしかった
そしてライトが当たっていない方の暗がりでもキャストがしっかり演技している
特に仲野さんの渋い演技が光った(帰りがけにお話しして72歳と知る)
キャスト皆の役の性格指定が良かったが、仲野さんのほか松山さん、鈴木さんの演技が秀逸だっ
松山さんの東北弁素晴らしかった
ホンも弛緩せず、笑いと人情味を散らばめてよく出来ていた
BGMも良かったな、特に舞台転換の時の

大いに楽しませながら自分の終活についてもしっかり考えさせる舞台だった

それはいつも♂♀から始まるetc.

それはいつも♂♀から始まるetc.

劇団ノーティーボーイズ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ドタバタコメディ作品でした。ストーリーがとても面白かったです。

令和8年度春のアトリエ公演

令和8年度春のアトリエ公演

近畿大学文化会演劇部覇王樹座

近畿大学クラブセンター内小劇場(大阪府)

2026/04/16 (木) ~ 2026/04/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

これで新入生は入団するのか…
新入生は是非ご入団を

ガールズ&ボーイズ

ガールズ&ボーイズ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/04/09 (木) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

なんの予備知識もなく鑑賞。
前半、なんとかったるい芝居なんだと思っていたら、後半まさかのどぎつい展開。よくセリフ入るなぁと関心。新国立劇場として一人芝居という企画はどうなんかね

季真〆組『好きなだけじゃダメですか?』

季真〆組『好きなだけじゃダメですか?』

グッドディスタンス

シアター711(東京都)

2026/04/10 (金) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め といっても実質1日の公演。観ることが出来てラッキーだった。しかも最前列中央という かぶりつき席。

公演は、制作上の都合により朗読劇へ変更、それでも面白いから動きのある演技が加わったらと少し惜しい気がした。物語は、今奈良孝行さんのト書きで始まる。向かい合った部屋に住む2⼈の⼥性がベランダで話している。1人は前から住んでいる住人 美鳥(みどり=池上季実子さん)、もう1人は最近引っ越してきたばかりの中年女性 辰乃(しの=本田真弓さん)。ベランダ越しに 美鳥は人懐っこく辰乃に話しかける。自己紹介をし合って すぐ、自分は占い師で何でも占ってあげる、お友達になったんだから格安(お友達価格)でね と…。

ここから始まる会話は辰乃の心情は勿論、結婚に関する時事問題を織り込み皮肉や批判が鏤められ、上辺だけの恋愛相談に収まらない。そして日替わりゲストの和泉元彌さんが辰乃の(元)カレとして登場してからは更に会話がヒートアップしていく。役者陣の朗読力が凄く、会話がどこに辿り着くのか、そんな漂流する展開に惹(引)き込まれる。熱演とは、この役者陣のためにある言葉かと。
(上演時間1時間20分) 

ネタバレBOX

舞台美術は、上手/下手にベランダを表すサークル、上手が辰乃(50歳)の部屋で白い洗濯物(白いタオル)が干されている。下手は美鳥(60歳)の部屋で植木鉢が並んでいる。中央は幕、後々 和泉元彌さんが引っ越してきてサークルが。ちなみに風が吹いて、辰乃のタオルで隠されていた紫色の下着 上下セットが見えてしまう。シンプルな舞台セットだが、物語の奥行きを見せる優れもの。

物語は、2人の自己紹介という形で年齢、職業や嗜好が早い段階で分かる。しかし結婚観は会話を通して少しずつ明らかになり、タイトル「すきなだけじゃダメですか?」に込めた思いが浮き彫りになっていく。「結婚」することのメリット・デメリットを比較検討することによって、今の女性の結婚観を鋭くしかもユーモアに描く。美鳥の占ってあげるは、いつの間にか辰乃の話を聞き 寄り添ったアドバイスをしている。初めに見料5千円受け取っているのに、この とぼけた<行為>が都会という殺伐さの中に<好意>として映る。同時に安部公房の「友達」を連想してしまう。お独り様の心に ずかずか侵入してくる厚かましさ。

辰乃は同級生と10年付き合っており、いまさら結婚する気にもならない。今まで通りの付き合い(好きなだけ)じゃダメなのか。婚姻届(紙)を提出するだけの形式的なもの。遺産もいらないし、名字が変わるのはイヤ(実は西園寺という)。夫婦別姓の議論はどうしたの といった時事を皮肉る。辰乃は結婚することで会社内での評判を気にする。独身主義と思われていたが、やっぱり結婚(安泰思考)なのね と。彼は仕事を辞め画家になると言っている、そして美鳥は彼が両親の介護を押し付ける といった憶測まで吹聴する。

辰乃は彼と別れたつもり、しかし彼はまだ付き合っていると主張。ゆえに(元)カレで、2人の女性が住んでいるマンションに引っ越してくる。正面奥の幕が開きサークル状のベランダが出現する、ト書きではコの字型と説明。美鳥曰く、辰乃は社内の評判を気にする、一方(元)カレは結婚することでステータスを…そこに共依存の構図が見えると言い出す。結婚とは何ぞやという命題を面白可笑しい会話で紡いだ珠玉作。
次回公演も楽しみにしております。

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