最新の観てきた!クチコミ一覧

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退屈忍者

退屈忍者

MONO

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

毎年楽しみにしてるMONO公演。まず!入って驚きのこの圧巻の美術。天井すれすれまで建て込んでいて、そしてまたあそこ開いたりこっち開いたり。めっちゃ忍者いそうでした(笑)灯りもともる。
忍者がいなくなった時代に生きる忍者達…にそこはかとない哀愁を感じつつ。でも忍者はほぼなくのほほんとしている(笑)抜群の間合いでナチュラルに差し込まれるツッコミがツボを貫いてくる。そんな彼らが迎えた結末が大団円ではなく寂しい終焉だったのがご都合ではなくて逆に良かった。
割とロマンスもふんだんで。冒頭から、おおっ!?どうしたどうした!?となるお二人は、その後どないしてんっていうくらい現実的な生活感あるリアリズムで(笑)でもあれくらい気持ちよくお気持ち言い合える関係性ならきっとなんだかんだ仲良くお互いを看取るまで共に人生歩むんやろなぁって羨望感じたり…いやどだろうか。
忍者達のけっしてご都合で終えない結末と共に、残された人のあんなにきゅんきゅんで始まったのにけっしてお綺麗なラブロマンスではない人間味溢るる夫婦像が描かれた終幕が清々しかったです。

アイホール・ショーケース

アイホール・ショーケース

AI・HALL

AI・HALL(兵庫県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Dグループ観てきました!三者三様の視点からアイホールに想い寄せる三作品。人生と共にある演劇もあれば生活と共にある演劇もある。芸術文化は失われてはならない、この世界に必要なものである。賛否両論あったとしてもやはりそう思考するなどする帰路でした。

ネタバレBOX

D地区
新興宗教二世以前にマルチ商法がまずどないやねんと。マルチで人騙してるよな人間が言える事かよって。そんな犯罪者にさえそんな反応される程の二世の闇の深さということなのか。選べない選んでそこに生まれた訳じゃない、でも親であり家族なんだという苦悩。

The Courtyard of the World
こういう演劇の在り方もある。上手く演じることでもなく評価される為でもなく、コミュニケーションとしての演劇、生涯学習としての演劇。どんな壁も取っ払って心通わす場。わたしはまだこちら側にいたいけと長生きすることがあれば、とは(笑)

トランスパンダ
30分だった作品が60分になって、或る演劇人の歩みとしての解像度がぐん上がりしたように感じた個人的所感。同時に時間的余裕が生まれたことによるベテラン勢ののびのび感もぐん上がり(笑)ふぉとん大喜利ご馳走様でした。カラーバリエジャージもぬいも。
詩と再生

詩と再生

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2026/03/06 (金) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

そっか〜初演からそんなに経ってたっけ。。。光陰矢の如しやな。初演のイメージよりいっそう粘度が高く感じました。非常に重苦しく心と身体に纏わりつく。日常的に重苦しさの中で生きてるわたしにとっては非日常感はあまりなく、日常感。
あそこに居た人々は働く場所も生き方も付き合う人間も生きる上でのおらゆる事柄において選択肢がなく、息苦しい生き苦しい閉塞感の中で過ごしてる、その自覚のあるなしに関わらず。希望も救いもない。かりそめの希望も絶望を予感させるものでしかない。稀に見る鬱展開につぐ鬱展開。
そこから目を背けず逃避せずに自分を甘やかさずに、目の前にいるひとの内側を見つめることの大切さを感じ取る事のできる、そんな作品。ペンは剣より強しとは昔からある格言。でも同時に言葉は飾りにもなる。一見美しい言葉は人を酔わせる。惑わされずに心を見る目を養うことが大切。実のある言葉はその先にある。

中之島春の文化祭2026

中之島春の文化祭2026

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2026/05/04 (月) ~ 2026/05/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今年もAブロックを観劇して、ライブ観ながらウッドデッキの飲食ブースを堪能して、青空の下で良き休日のひとときを過ごさせていただきました。

ネタバレBOX

Aブロックは笑って笑って笑ったブロックでした。

本若×SwordWorks
にゃんこ(ちがう)が色んな本若的チームに出会って戦うにゃん○大戦争(ちがう)でした。あのにゃんこにはお名前があったのね。わたしは初見なコでした。もふりたい。

無名劇団
かの名作をエキセントリックアレンジにて、かの名優さんの朗読と共にお送りする爽やかではないほうの青春物語。面白かった。いっそ清々しい良きチェリーでした。

月曜劇団
このおふたりはほんと裏切らない。次から次へと自由奔放なキャラを繰り出してくるさやかさん、受けて返続ける日呂さん。月曜劇団よ永遠なれと思う、昭和から受け継がれしポカスカもくもくと共に。

ステージタイガー
あぁそっか、そんなタイトルでしたね、デッドなにがしの方が頭に残っててwwなんか悪いもの食べて寝てみる悪夢のような作品を上演すべく奮闘する劇団のお話。あの中にホットドッグ要素を捩じ込むの異次元の力業やと思う。
今年の布陣を観てもタイガーは層が厚い。毎年安心して楽しみにできる。ずぅっとお外で頑張ってるhigeさんまでついにwあのホットドッグ欲しかったなぁ。今年は白井さん作なので映画ネタが潜んでたりやけど宇宙人に攫われてさらになんのくだりもなく帰還してたの最高でした。
山田蟲男:独演会 独りダメ男祭り

山田蟲男:独演会 独りダメ男祭り

突劇金魚

扇町ミュージアムキューブ・CUBE08(大阪府)

2026/05/16 (土) ~ 2026/07/04 (土)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

なんか勝手にとんでもなく情けない男達が出てくるのかなと思ってた。違った。二作品どちらもわたしが知ってるくらいに知られたやべえ男達でした!やべえ男達をやべえ俳優が男達の周りの人物も引っくるめて一人で演じ切る。やべえ時間でした!

ネタバレBOX

羊と祝祭でさ、山田くんの落語は絶品やなと浴びてからの、まるまる落語が観られる喜び。でもさアレンジめっちゃ一人芝居で。出てくる人次から次へと入れては抜いて入れては抜いて、明確に人が入れ替わってるのが凄くて。観てて夢中になっちゃう。あの人ダメだけどダメダメではなかったよ。かっけぇよ。
ガラッと空気変わって二作品目。乱歩世界の解像度がえぐい。山田くんは乱歩も絶品。狂気の濃度がどえらく濃くて心底震えた。縮こまりながら観てたよ。終わった後に癒し系の音楽流れたけれどそんなんではちっとも中和されないからね!?なんならこのまま恐ろしさ抱いたまんまお持ち帰りしたいまであるからね!
モノノケ☆ロック

モノノケ☆ロック

劇団ようきたなぁ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/05/23 (土) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初めて観る劇団さんなので作風とか雰囲気も全く未知でワクワクな観劇。おもてなし精神溢るる観やすく楽しい舞台でした。割と現実世界でリアルに取り上げられてる社会問題が描かれてて周りをしっかり見て生活されてる方なのだろうなぁと感じ入る面もありつつの、古式ゆかしき伝承を題材に取り入れていて文化的な面ありつつの、今これ何の時間があって、フルコース振る舞って頂いたきもち。色々と忘れられないけれど、とりあえず客席と遊んでくれてる時間は背後で進んでる本筋の会話は微塵も耳にも頭にも入んない(笑)
無料で配布されてる当日パンフがフルカラー10Pで震えてる。見応えというか読み応え抜群過ぎて。演劇愛を感じるわ〜。座長さんのカテコでのキャストひとりひとりの紹介にも愛が溢れてて、なんだかしあわせになれる公演でした。

ネタバレBOX

それにつけても大好きよしひろさん。確か初出演だと聞いてた気がするよ?なのにもう常連さんな域のその貫禄はなんなの(笑)どこいっても前節からいい仕事してるめちゃんこデキるオンナ。。。着物女将は美しかったし、ラスボス魔王は妖艶かつ格好良かったよ。
Amen(アメン)

Amen(アメン)

Mandrake

シアターブラッツ(東京都)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Mandrakeの公演は2回目でした。
狭い舞台、少ない演者の制約の中でのダイナミックな舞台は素晴らしかったです。
テーマもエジプトに伝承される神話の形を借りながら現在にも通じるテーマが散りばめられていて、とても面白かったです。
舞台制作、大変だと思いますが、次回作にも期待しています。

ストリッパー物語

ストリッパー物語

9PROJECT

上野ストアハウス(東京都)

2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

良い。高野愛さんは毎回良いんだけど、今回は相方のシゲさん役の相良長仁さんが特に素晴らしい。後半の長台詞は絶品だった。壮絶なドMの世界

チョークで描く夢

チョークで描く夢

トム・プロジェクト

シアターX(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/26 (火)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2026/05/25 (月) 19:00

なんだかなぁ。と感じました。圧がすごい。トリガーアラート的なこともHPに載っていて、開演前も説明されていたけれど。笑ったり、ウルッと来たりもあったけどなんかイライラしました。

ネタバレBOX

滝沢花野さん、美利さんが良かった。
ウルトラソウルメイト

ウルトラソウルメイト

ロロ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2026/05/15 (金) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「成長して変わるものと変わらないもの」

 ある幼なじみ二人の友情を平成に流行した音楽や風俗を交え、幻想的に描いた作品である

ネタバレBOX

 千葉から福島の浜通りに越してきた立町リリイ(篠崎大悟)は、森でサッカーの練習をしていたときに偶然、同じく転校生の苺辺祝祭(亀島一徳)と出会う。二人はたびたび森の中で遊び、時計台(大場みなみ)と呼ばれる森の住人と心を通わす。成長したリリイはサッカーの名門に進学し、祝祭は地元の森で過ごしていた。近況を手紙を交わしていたものの次第に疎遠になってしまったのは、リリイが進学先のサッカー部で体験した厳しい現実だった。

 本作は誰しも子どもの頃に備えていた純粋無垢な性格が、成長過程で次第に変化していく過程を丁寧に描いている。他愛もない遊びやちょっと怖い体験、部活のハラスメントや見栄を張る嘘といった光景に身につまされる思いにもなった。こうした出来事の積み重ねが大人になるということと同時に、変わらないものもまたあるということを提示したことが作者の想いであると私は受けとめた。主演二人の無理のない成長の芝居や数役兼ねる共演者の達者ぶりも相まって、俳優の芝居が光っていた。特にリリイの心の揺れを丁寧に描こうとした点には好感を持ったし、さわやかながら苦悩する篠崎は力演であった。しかしやや詰め込み過ぎで、特に後半、ひさしぶりの森の場面で祝祭への思いを独りごちる場があまり感興をそそるものにならなかったのは残念である。
音楽演劇「光かもしれない」

音楽演劇「光かもしれない」

エリア51

スタジオ空洞(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「音楽と映像で彩られた宇宙旅行」

 スペース・オペラを音楽の生演奏や映像を交えて描いた作品である。

ネタバレBOX

 人類が電力など生活インフラを生産するための家畜のような扱われ方をされ「旧人類」と呼ばれるようになってしまった遠い未来、旧人類の主人公(徐永行)は、かつて地球でアンドロイド(堀春菜)と友情を育む。しかし旧人類とアンドロイドは敵対関係にあった。自身の記憶を外部装置に移したアンドロイドを探しもとに戻すべく、主人公は自作したロボットのY-3PO(原雄次郎)とともに旅に出る。道中では、主人公が会いたがっているアンドロイドとよく似たウェイトレス(堀春菜・二役)が加わる。高度に技術が発達した未来では、肉体と記憶を引き継ぎ生き続けることができるようになっていた。ようやく2001年目に目的の星に到着したが……

 映画「ブレードランナー」のような世界観を想起させる本作は、前提としている設定がなかなかに入り組んでいるため、作品に没入するには相応の時間がかかってしまったことが残念である。またボーカル入りの生演奏に負けないためか、俳優三名の芝居が上演会場の空間にそぐわない過剰さであったため、細かな台詞のニュアンスが聞き取りづらかった点も惜しい。

 ジャズテイストものからラップ、竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」のカバーなど演奏家たち(ボーカル:鈴木美結、ギター:神保治暉、マリンバ:中野志保、ベース:廣戸彰彦)による生演奏は聴き応えがあり、進行に合わせた映像を舞台奥に投射するなどの工夫が光った。特に主人公がアンドロイドとともにスパゲッティを食べた思い出を回想するくだりの静けさ、ほろ苦い甘さが印象的である。他方で主人公の行動が宇宙検閲なる人物に管理される場面では、その検閲官がただ台本を読んでいるように見え残念に思った。
優しい劇団の大恋愛 Volume11『もっと愛してくれよ節』

優しい劇団の大恋愛 Volume11『もっと愛してくれよ節』

優しい劇団

吉祥寺シアター(東京都)

2026/05/10 (日) ~ 2026/05/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「演劇の生産構造への反旗」

 名古屋を中心に活動する劇団が、東京の吉祥寺シアターで過去作品と新作を一挙に上演する企画である。私が観たどの回も満場の客席で溢れかえっており、劇団の晴れ舞台に多くが喝采を送っていた。

ネタバレBOX

 初日の『北極星のがなりマイク』は、主催で作・演出の尾﨑優人が十数役を演じる一人芝居の再演である。地球ではない星や未来で演劇に携わる人々の葛藤を、老若男女を問わず1時間半かけて演じ続ける。全容を把握することが難しいほどにさまざまに設定が飛んでいくものの、口跡の良さにつられて最後まで見入ってしまった。ただ一人数役を演じ分ける変身の面白さに見入ったというよりは、尾﨑というエネルギー溢れる演劇人の魅力の提示にとどまった点が惜しい。

 二日目は出演者の顔合わせと稽古、そして本番を一日で敢行する「大恋愛シリーズ」のVolume10『夕焼け色のダイダラボッチ』である。ひさびさに開催された「大同窓会」に集う人々の邂逅は、トイレの花子さんと理科室の標本の対話、先生に憧れる女性とじつは先生のフリをしていた男子学生の再会など手数が多く面白い。ただ皆大声でまくしたて身振り手振りの大きな芝居は変化に乏しく、言葉遊びと詩的な展開はどうしても先行作品を想起させてしまうものであった。そんななか生徒を演じた今井桃子の、憧れの君になびく様とその後の激しい芝居のギャップがいちばん印象に残った。

 さて三日目の大恋愛シリーズVolume11「もっと愛してくれよ節」は、まず幕開きで暗闇のなか出演者一同で花火があがる様をオノマトペで表現していたところに意表を突かれた。やがて「幸せという名の、遠い国」「こころ、休む場所にゆきたいよ」と合唱しながら皆で姿を表すところに期待が高まる。劇団初の時代劇という触れ込みで花火を「偽物の星」と嫌う江戸幕府天文方(永島敬三)や花火が消える様を嘆く花火師(千賀百子)、すべてを手に入れたはずなのに郷里の母に渡された傘を大事にする悪代官(黒澤多生)に、愛のために盗みを働く義賊の鼠小僧(佐藤新太)まで、さまざまな登場人物が「愛」について怒涛の台詞を交わしていく。現代で言うところの自己承認欲求の発露を外題に込め、さまざまな登場人物が歌い上げながらやがて花火があがる様子を見守るのだが、当然ながら帰結まではなかなかに飛躍が多い。悪代官の「傘」と「かあさん」の言葉遊びにピュアネスを感じる場面など趣向は尽きないのだが、Volume10同様にペアで展開する構成やシャッター、劇場通路の利用など目新しい演出はなかった。客席の反応もVolume10ほどではなく全体を通して芝居が上滑りしていたように思う。

 この企画を通して感じたことは、「大恋愛シリーズ」の可能性と課題である。普段は別の場所で仕事をしている俳優たちが集い、数時間かけて稽古し、スマートフォンの音楽をBluetoothスピーカーで流し工事用ハロゲンランプを照明にして本番を打てば、作品として成立するということをこの企画は証明している。力のある俳優と最低限のスタッフワークが揃えば、ごく短期間であっても芝居ができるということは、多くの演劇人、演劇ファンにとっての希望のように映る。長期にわたる分業体制の演劇の生産構造に対する反旗であり、加速するばかりの現代社会に見合った活動ともいえよう。

 他方で俳優の芝居が大仰な身振り手振りと大声という類型化したものになりがちであり、演じる姿が一人芝居での尾﨑のそれを模倣しているように見えてきてしまった。作劇もまた登場人物のペアの小話を広げた群像劇という形式に陥りがちであり、ドラマを堪能する暇を与えない言葉の羅列の先に作者のピュアネスと演劇愛を感じる、というパターン化したものになっていた。この劇団の活動に賛辞を送る観客が少なくないことは心強く思う一方で、作品の成熟を目にすることが叶えばという思いもした。
RAKU 歌舞伎☆十二夜

RAKU 歌舞伎☆十二夜

流山児★事務所

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2026/05/23 (土) ~ 2026/06/04 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いやー、凄い熱量だったな
最初の合唱の発生からパワー全開
平均年齢70歳、最高齢82歳4か月
最近の若いもんはとは言いたくないけど、背を丸めてゲームやってる連中に少しは見習ってほしいね
ま、滑舌が・・・というキャストもいたけど、歌って踊って
綾小路飛麻呂役の客演の釘宮由稀のコメディアンぶり最高だった
あと演技で目立ったのは小笠原左大臣の真木瑠理子と左大弁景虎の桐原三枝だったな
ピン・ポン・パンの3人は楽器生演奏

音楽演劇「光かもしれない」

音楽演劇「光かもしれない」

エリア51

スタジオ空洞(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/24 (日) 16:00

開場から退場までゆるやかで暖かい空間で観劇出来ました。飲食OK、撮影OK、途中退出OK。
この空気感に最初はビックリするかもしれませんが本当に心地良くて好きです。
大掛かりな舞台装置などがない環境でのSF的な作品…どうなるのかなと思ってましたが全く問題なしでした。
役者さんの演技に小道具、演出、そしてバンド演奏でスタジオ空洞は宇宙船となり宇宙を駆け巡りきみとぼくの物語を紡いでくれました。
バンドや演出の方、舞台上にいる全員が演技を繰り広げて一つの舞台を作り上げるのが本当に見事だと思いました。
要所に入るバンド演奏による楽曲がこれから始まる物語への没入感を高めたり、気分を盛り上げてくれてたり、登場人物の心情に寄り添ってくれたりでこちらも凄く良かったです。
更にバンド演奏に合わせてのダンスも素敵でした。
1度で終わるのが勿体ない。何度も何度も見たくなる、見て良かった作品でした。

ネタバレBOX

2001年の宇宙の旅やY-3POなど随所にSF作品を元ネタにしたであろう小ネタが盛り込まれているので詳しい方はニヤリとするかも?
更には第4の壁など物語終盤の出来事を思わせるワードが序盤から散りばめられていて複数回観た時にはそこに気づくようになっているのかなとも思いました。

ぼくは「他人の人生を生きてるみたい」だと言う。
そうだとしても。
ロボットや「きみ」と同型のアンドロイドの友情の力を借りて「きみ」ともう一度会うために行動をする。

ストレートな言葉を使って真っ直ぐに「友情と宇宙と冒険譚」を盛り込んだ素晴らしい舞台だったと思います。
ブン/ダン

ブン/ダン

劇団チャリT企画

新宿シアタートップス(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/23 (土) 19:00

 劇団チャリT企画の公演を観るの自体は確か、今回の劇含めて3回目だったと思うが、相変わらず日常の会話の中に色濃く、それでいて不自然でない感じで、政治や社会問題が取り上げられ、それでいて真剣に緊張感を孕み続ける展開ではなく、大いに観客を笑わせ、飽きさせず、固唾を飲んで見守ると言うよりかは、肩の力を抜いて気楽に観ながら、劇の最後で深く考えさせられ、すーと寒くなるような作風で有名だ。

 ルールもへったくれもあったもんじゃない”力”によって支配されたしっちゃかめっちゃかな世界
「センソーハンタイ!」を叫べば「センハラですよ!」と訴えられ、スパイ防止法が施行され、国旗損壊罪が成立し、憲法改正が次々に実現して、国内の国民の分断も行くところまで行ってしまっているありそうであり得ない近未来SF劇だったが、劇の具体的な舞台となるのはシェアハウス、それもドラマやLGBTQ+の恋愛リアリティーショーに出てくるようなお洒落なカフェのような感じではなく、1960年代や1970年代で言うところの貧乏学生や売れない画家や漫画家、映画監督、演劇人がいた下宿をもう少し清潔感がある感じにしたといったセットち登場人物で、何だか親しみが湧き、近未来が舞台の筈なのに、チャリT企画らしさが全面に出ていて、劇中の会話に出てくる家の外を自警ロボットが彷徨いているのが日常化していたり、国旗が破かれたようにも見えるデザインのTシャツやポスターも国旗損壊罪に当たるかも?と言うような拡大解釈の危険性も会話の中に落とし込んでいて、その日常に潜む不穏さとのバランスの取れた描き方に感心した。
 シェアハウス『テラダハウス』内の掲示板は、基本何を貼っても良いことになっていたが、新入居者で普段会社でコンプラ研修等にも関わっているという二階堂さんが、テラダハウスのオーナー寺田さんに、掲示板に貼られていた反戦デモのお知らせのチラシや戦争反対について書かれたビラ等が掲示板の一定数をしめていることを取り上げて、今の時代反戦デモや戦争反対について書かれたビラを見て、不快に思ったり、傷付けられたり、精神病んだりする人がいるというような懸念を伝え、それを受けた寺田さんはシェアハウスのみんなで話し合った上どうするか決めようと言うような話しが劇中出てくる。

ネタバレBOX

 そして、まずはシェアハウス内の皆と話し合ってから決めようと言うつもりだった寺田さんがいなくて、二階堂さんしかいない間に、反戦デモのお知らせのチラシや戦争反対について書かれたビラが無くなっていたり、その後、日の丸が破かれたようにも見えるデザインのポスターが無くなっていたり、テラダハウス居住者の中村さんの弟がデモ中に自警ロボットに標的にされ、ボコボコにされ、片足を負傷した関係で1次テラダハウスに住まわせるが、それでなのかどうなのか、シェアハウス『テラダハウス』の外回りを複数の自警ロボットに包囲されるというような危機的状況が劇の後半で描かれ、シェアハウスの住人内でも猜疑心と意見の相違から分断が深まっていくという展開になっていき、ただ普通に暮らして、平和的なデモ行進に参加する人もいて、自由にものが言えて、表現できてと言ったような必要源の日常が静かに少しずつ、音もなく壊されていく怖さが、時々下らない笑いも含めて描かれていて、思わずゾッとしてしまった。
 しかも、シェアハウス『テラダハウス』内に、一見人当たりが良く、性格も良さそうに見え、それでいておかしいと思ったことにはハッキリ言うタイプに見える二階堂さんが新入居者として入居してきたことが切っ掛けで、反戦デモのお知らせのチラシや戦争反対について書かれたビラが無くなっているトラブルや電話傍受が明らかになったり、但し盗聴器は見付からず、盗聴器を設置した犯人は分からずといった感じのことが立て続けに起こり、もしや二階堂さんは政府のスパイなのではないかと匂わせる場面も観客には見せており、本当に劇の最後の方で確実にそうかもと感じさせる場面が展開し、震撼させられた。
 世の中、イカにもスパイと分かるような言動、行動は映画やドラマではあるまいし、しないよなぁとその手口の巧妙さに呆れ、感心してしまった。
 しかし、現実には政府のスパイが今時潜入捜査的な接触の仕方はこの情報社会においてリスクが高過ぎる。
 実際には、もっと目に付きづらいパソコンやスマホ内の履歴や個々人のSNS情報から、どういった思想信条、どういった嗜好なのか、名前や電話番号、メールアドレスまでも、やろうと思えば割り出し、言論統制といったことにも活用できてしまうことが技術上は可能。
 今のところそういった個人情報を政府が言論統制的な枠組みにおいて、露骨に活用しないのはまだ与党内にも最低限の倫理観がある議員が一定数いるからとも言えるが、この先、高市首相の異性の良い発言も相まって、今回の劇世界が完全に現実とはかけ離れたディストピア近未来劇とも言えないところが、非常に恐ろしく感じた。

 正に、今演る、意義のある劇だと感じた。
 劇の最後の方の場面で自衛軍をイスラエルに派遣が決定したニュースにシェアハウスの居住者が騒然となり、シェアハウス居住者の雄大さんと大平さん、中村さんが警察に捕まり、と言ったような気な臭く不穏さを残し、全然ハッピーエンドとは程遠く、一抹の希望すらない展開に愕然とし、私たちが政治や社会問題に対して、曖昧戦略や無関心な態度を取り続けたら、いつかこれに近い事が起こり、いつの間にか戦争に加担させられかねない状況になってしまう可能性が高いと感じ、気を引き締め、物事や政治、社会問題や戦争、紛争に対して諦念に駆られず、常に感心しを持ち続け、選挙にも生き続けることが大事だと、改めて、強く感じた。
母

劇団文化座

あうるすぽっと(東京都)

2026/05/19 (火) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2023年5月、チケットを持っていたがコロナで中止に。ようやく観れた。佐々木愛さん82歳、最後の主演作との謳い文句。想像以上に素晴らしい作品。佐々木愛さんは凄いな。ひれ伏す。日本人の心の奥にある温かくて優しくて全てを受け止め許してくれるお母さん像の体現。こんな母親が家にいてくれたら子供は真っ直ぐ正しく優しく胸一杯に育つ筈。小林多喜二というちょっと変人めいた作家の人物像が少し掴めた。

小林多喜二は藤原章寛氏、佐々木蔵之介や坂本昌行系。カッコイイ。
その弟役の小佐井修平氏は本当に十代に見えた。
小林多喜二が生涯を懸けて救おうとした田口タキ(今作ではタミ)役高橋未央さん。卑屈な彼女の小林家との関わり合い方が大きな主題となる。同じ貧しくも心豊かに暮らす小林家に私みたいな無学な者は不釣り合いだと自身を責めて逃げてしまう。彼女と佐々木愛さん演ずる母セキとの遣り取りが今作の要。

「カタツムリが背延びをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。」
小林多喜二の代表作、『蟹工船』とは日本の縮図。どうにか皆の力を合わせて劣悪な環境を変えていかなければならない。その方法論を大衆に説かなければならない。

今作は井上ひさしの『組曲虐殺』とセットで観ると尚良いと思う。10月に風姿花伝で劇団しゃれこうべが演るので要チェック。

これで最後とは言わず、佐々木愛さん主演でまだまだ作って欲しい。勿論観に行く。太宰治の『津軽』なんかどうだろう。声も動作も一流のプロフェッショナル。

ネタバレBOX

「ほれっ! 多喜二! もう一度立って見せねか! みんなのために、もう一度立って見せねか!」
この有名な台詞を静かに抑えて呟くように言うリアリティー。観客を泣かせる為ならもっと感情的に狂乱する選択もあるだろう。それを自分に言い聞かせるようにしっかりと呟く。流石。

キリスト教の思想を現実の社会に投影する手段としての共産主義。全ての人間が平等な社会の実現。現実の共産主義ではなく、人々の心の中で理想に燃えていた共産主義は美しい。

もう駄目だと追い詰められた時、最後に思い返すのは遠く懐かしき貴女の記憶。あそこに戻ればやり直せる。あそこに帰ればもう一度自分自身を取り戻せる。誰の心にもあるそんな原風景。
エンドゲーム

エンドゲーム

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/05/15 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

安堂さんの訳のほうが良かったと思いつつ、こんな情緒的な芝居だったんだと改めて気づく。でも、これがベケットかと問われれば、それは違う気がする。特にクロヴが違うんじゃないかなぁ

第101回 東をどり

第101回 東をどり

松竹

新橋演舞場(東京都)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/25 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

新橋芸者がその芸(踊り)を舞台でお披露目する一年に一回の機会です。今年で101回目。どれだけ多くの人から愛され、支えられてきたのか感じます。圧巻は、最後に全員が黒の着物をきて一斉に踊るシーンです。その美しさと迫力に歴史を感じます。

正義の血が騒ぐ

正義の血が騒ぐ

ライオン・パーマ

テアトルBONBON(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

こんなじわん…とくるハード・ボイルドはライオンパーマならでは。鮮やかな伏線回収とか大どんでん返しとか、そこまでの切れ味はないけど。伏線回収はセルフサービス的かも(*´∀`*)そんなライオンパーマさんが大好きです。

DVDもあるけど、やはりライブでハラハラしたり笑ったりしたい。

最後のブラッディマリー

最後のブラッディマリー

座キューピーマジック

「劇」小劇場(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

役者のレベル差が大きすぎて、同じ舞台上で別タイトルのキャラが混在しているような状態でした。芝居の精度が高い人と、台詞処理で手一杯な人が同居しているので、シーンごとの完成度が安定しない。作品全体の“統一ビルド”が組めていない印象です。

暗転もやたら長くて、場面転換のたびに観客側の処理がリセットされる。せっかく積み上げた流れが毎回初期化されるので、テンポが完全に途切れてしまう。転換曲が妙に長く、全てを良く聴かせようとして、結果として全部が平均値に落ち着いてしまっている印象でした。

吸血鬼というファンタジー設定を扱っているのに、展開が妙に現実寄りで、設定と行動原理の整合性が取れていない部分が多い。キャラが“世界観のルール”ではなく“作家の都合”で動いているように見える瞬間があり、どこに視点を合わせればいいのか迷う構造でした。ファンタジーとして振り切るか、現実ドラマとして寄せるか、どちらかに明確に舵を切った方が作品としての軸が見えやすくなると思います。

そして最後に、中沢志保さん。
ここだけ完全に別ゲーでした。

彼女が登場すると、舞台全体のレベルが強制的に底上げされる感じ。演技の精度、存在感、台詞の扱い方、全部が圧倒的で、正直この舞台は「中沢志保さんのために用意されたステージ」だったと言っても過言じゃない。

彼女が出ているシーンだけ、作品の完成度が一段階上がる。
最初から最後まで“別格のメインキャラ”でした。

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