最新の観てきた!クチコミ一覧

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ラーメンロック!!

ラーメンロック!!

KENプロデュース

シアターシャイン(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

味噌班を観劇しました。

ネタバレBOX

山保社長の際立つキャラクター造形がとにかく秀逸で、一度見たら忘れられない中毒性があります。ささもとのあまりにも個性的でユニークな立ち回りも、作品に最高のアクセントを添えていて愉快そのものでした。
そして物語のクライマックス、元恋人たちが涙ながらにエモーショナルな盛り上がりを見せる場面では、観ているこちらも祈るような気持ちになり、最後は熱いものが込み上げると同時にホッと胸をなでおろしました。
たっぷり笑わせるコメディでありながら、最後にはしっかり心に刺さるドラマがあり、楽しかったです。
ラーメンロック!!

ラーメンロック!!

KENプロデュース

シアターシャイン(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「味噌班」を観ました。コメディタッチのドラマ作品でした。笑いがあり、しんみりとした場面があり、歌もありで楽しかったです。

音楽演劇「光かもしれない」

音楽演劇「光かもしれない」

エリア51

スタジオ空洞(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

You can't fake the groove

ネタバレBOX

高度に発達したテクノロジーによって人間の存在価値が変容した世界で、相棒のロボットを伴い果てしない旅を続ける姿を描いた本作。一見すると既視感のあるスペースオペラでありながら、言葉や音楽、映像が独立せず一体となって生み出す圧倒的な「グルーヴ」というべき推進力が、作品を貫いていました。その劇的構造が、客席で静観していることすら不自然に思わせる高揚感を伴って、世界の不穏さや記憶の切実さを浮かび上がらせていたように思います。

音楽演劇という構え方が、図らずも演劇が音楽を包括しうるという部分と、音楽は演劇の中においても独立しうるという部分を両方示せているのは興味深い点でした。同時に、ここで指す演劇とは何か、問いたくなる作品でもありました。
 杏仁豆腐のココロ

杏仁豆腐のココロ

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

安定した二人芝居です。思ったより重めの話でした。多分30年くらい前の話ですかね?固定電話とCDの世界観。

ブン/ダン

ブン/ダン

劇団チャリT企画

新宿シアタートップス(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/24 (日) 14:00

現在の日本に酷似しているがテクノロジーは進歩し政情の一部は悪化している架空の国を描いたフィクションだが、今の政情に対する楢原さんの憂い/疑問/怒りが「ど真ん中の剛速球」で描かれており何度も首肯した。そしてラストの怖さよ!

りんごが落ちる

りんごが落ちる

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/06/13 (土) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回は隣人(大西多摩恵)役の登場後、暫く寝落ちしたが、凡そ舞台を観られたと思う。ただ起きた時に迷子になったのは、俳優役(浜田学)の前に出現する面々の共通項が(クイズの問題文の一部が伏せられた感じで)一人を掴み損ねた事で掴み損ねたので。ノゾエ氏の作品らしく摩訶不思議の世界があり、順不同に散りばめられたピースを構成するパズル要素がある(と思って観てる)。
彼の学生時代の後輩、かれが今日初演に立った舞台の演出家(女性)、隣人、妹。現実のものとも夢の中のものとも知れないオーラを漂わせて彼らは、何処となく主人公の鏡のようにある、という感じ。それぞれの自分語りが主人公とどう関係するのかも、微妙なラインを辿って行く作りゆえにやはりピースが抜けると見えづらい。が、どうやら狙われてる構成は推察されて来て、ラストを迎えた時には不思議な群像たちの絵に収まっていた。
面白い台詞や瞬間があったがぼやっとした時間の流れの中で砂金がチカッと煌めく感じに過ぎて行く。
確かめたい理由だけでなくもう一回、機会があれば観たいと思った。

俺節

俺節

イープラス/TBS/キョードー東京

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2026/06/10 (水) ~ 2026/06/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!
主人公コージが、青森から上京し演歌歌手を目指すという、漫画が原作のストーリー。
主役を演じた松田元太さんの熱演、力強い歌声が素晴らしかったです。
流しを演じた六角精児さんは、歌もギターも上手くて、芸達者だし存在感もありました。
愛する人との別れ、上手くいかない現実、現実の厳しさ、夢を叶える為に抗う中、ラストの歌声は、涙腺が緩みました。
笑いあり、涙あり、感動ありで、観応えのある素晴らしい舞台でした!

「月の谷」「らん」「赤い石」

「月の谷」「らん」「赤い石」

秦組

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/07/02 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「らん」を観ました。「らん」は音楽アクション現代風時代劇でした。殺陣が凄かったです。衣装、舞台美術、音楽、効果音、照明すべてにおいて良かったです。ヒロインのらんさんはアイドルのみたいで可愛いくて素敵でした。「らん」は超大作で、迫力満点で見応えがありました。

あしゅらステーション 靜

あしゅらステーション 靜

ボタタナエラー

「劇」小劇場(東京都)

2026/06/03 (水) ~ 2026/06/07 (日)公演終了

実演鑑賞

去年上演のグループホームを舞台にした物語に続き、葬儀斎場を起点に生きること死ぬことを軽やかに描く85分。6月7日まで「劇」小劇場。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/06/post-844e4e.html

ダブリンの鐘つきカビ人間

ダブリンの鐘つきカビ人間

王立ブロニ―・ショー

山形市民会館(山形県)

2026/06/27 (土) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/06/27 (土) 13:30

いい作品です

マクガフィンを待ちながら

マクガフィンを待ちながら

ゴセキカク

水性(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/06/30 (火) 19:30

価格3,500円

素敵です

シャープさんフラットさん

シャープさんフラットさん

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/06/19 (金) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

バブル期仕様の高級風サナトリウムが舞台
富裕の幸福感から距離をおいた幾つもの「心の闇」が交錯する施設内
ケラ作品特有のユーモアとテンポ感で重い感じにはならないけれど、
登場人物達のいろんな感情が入り混じって何とも複雑な味わいのする作品

松永玲子さんが登場すると、もう反射的ににやけてしまうように
トリンドル玲奈さんの純正の陽キャが、笑いと同時に漂う狂気の色合いをより引き立たせていたように感じました

阿呆船

阿呆船

演劇実験室◎万有引力

座・高円寺1(東京都)

2026/06/19 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

2回目。

苦しみは正方形、笑いは丸。
悲しみも正方形、笑いは丸。

何故か毎回森ようこさんのキャラはナチスの女強制収容所所長イルザ系。(映画のモデルになったのは女性看守イルゼ・コッホ)。

髙橋優太氏、三俣遥河氏といった看板俳優も出ない。
ベテラン勢はこれからの劇団を担う若手達へのサポートに徹するよう。名前で客を呼べる新しい役者が現れないことには。とにかくチャンスを与えて育てていくしかない。

「Quo vadis, Domine?」=ラテン語で「主よ、何処へ行かれるのですか?」

曽田明宏氏はちょっといしだ壱成っぽい。バンドのヴォーカルみたいな妙な吸引力。身体表現は化物級。

開幕前からステージ、客席通路を使って大人数の寺山スローモーション。巨大な時計台の内部構造のように機械的に動く面々。ステージ上部に高く飾られたアンモナイト。時間を象徴しているのか?集団で何かを示すように、秘められた暗号、繰り返される反復運動、からくり人形のような動き、猫のように前脚をかく、ぴょんとキョンシーのように跳ねる、フェンシング、うさぎ跳び···。

阿呆船(あほうぶね)。
15世紀から17世紀、中世ヨーロッパにて狂人を船に乗せて町から隔離する風習があったという。エビデンスがある実話なのか一種のフォークロアなのか。(ミシェル・フーコーは幾つかの記録を持ち出している)。今作では何処にも目的地はなく港から港を永遠に航海し続ける海上隔離施設。

ステージ上手奧でJ•A•シーザー氏のドラム生演奏。下手奧で多治見智高ジーザス氏のヴァイオリン生演奏。

オープニングは東大法医学部の床の下、自ら生き埋めになって冬眠している裁判長(加藤一馬氏)。裁判をする為に穴掘り人夫が掘って探す夜更けから。

ネタバレBOX

裁判長、検事(𫝆村博氏)、被告人(髙田恵篤氏)、弁護士(飯塚勝之氏)が座り、遥か頭上から森ようこさんがそれを見下ろしている。森ようこさんがガベルを叩く度に反時計回りに一席ずれて皆の役割が替わる。二匹の蝸牛を入れ替えた罪。

今作の主人公である眠り男(曽田明宏氏)は青い髪の等身大人形(青木万奈〈まな〉さん)と結婚しようと思っている。母親(伊野尾理枝さん)は呆れている。そこに登場するもう一人の自分(飛永聖〈きよし〉氏)。曽田明宏氏が眠ると飛永聖氏と交代するそうだ。どちらが本物でどちらが夢なのか?阿呆船に拉致しようとする男達に襲われる曽田明宏氏。

小林珠実さんの読む本としてのスケッチ。

歌うことが止められなくなった渡部みかさん。ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ、『リゴレット』の「女は気まぐれ」(女心の歌)を歌い続ける。彼女が個人的MVP。

閑話休題として根本豊氏が客席に配る「ヲ」。観客に「馬鹿と阿呆、どちらが嫌ですか?」と質問。自分が観た回はどちらも「阿呆が嫌」との答。根本豊氏は「自分の望んでいた答じゃなかったですね」。

くじ引き女(小林珠実さん)「ねえ、くじびきしよう。」

ラムネの瓶の中にもっと素晴らしい世界がある。そこに入るには蓋となって遮る玉を何とかせねば。球体=ガリレオ=常識。
手の平の中に地図はある。右手がマストとなり、阿呆船に乗り込んで正気と狂気の旅に出よ。

飛永聖氏はどことなくゴー☆ジャスっぽい。

赤い洋服におさげ髪、ゾンビメイクの小林珠実さん。
青い髪のフランス人形チックな青木万奈(まな)さん。目を瞠るポッピン。どこかで見た覚えがあったが思い出せない。
小林珠実さんと青木万奈さんはアングラ・レディとして売り出せば人気出ると思う。

ラストはJ•A•シーザー氏がドラムを叩きながら歌う「阿呆船」。これだけグラサンが似合うのは氏と真樹日佐夫ぐらい。劇画調の声は三上寛や人間椅子に似ているのか。
マクガフィンを待ちながら

マクガフィンを待ちながら

ゴセキカク

水性(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/06/30 (火) 19:30

90分。休憩なし。

CONSTELLATIONS

CONSTELLATIONS

劇団スポーツ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/09/10 (水) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

もう、もうね、すごいことをやっていますよ、劇団スポーツは!という気持ちでいっぱいの、ある意味で本公演ではできないことを試みて、そして成立させていることの凄さ。"むずかしいことをやさしくみせるというむずかしさ"に劇団スポーツはいつも向かっていく。

本作はその劇団の力を存分に活かした作品で試みだった。俳優の力を心底信じないと立ち上がらない風景があった。大宮二郎さんは先週まで自分の公演があり、内田倭史さんもまたロングランのイマーシブに客演していたばかり。その両立を叶えてしまう技量もさることながら、その状態にいる俳優や作家をどっしりと受け止める劇団員田島実紘さんをはじめとする座組ももれなく凄まじい。めちゃくちゃかっこいい劇団であり、俳優たちだと思う。先週末までの怒涛の公演ラッシュを経て、もし「観劇シーズン山場は越えたな」なんて思っていたとしたら、ホッとしないでほしい。劇団スポーツすごいことやってる!1つの役を複数人で演じる俳優らの個性を味わうとともに、1人の人物の多面性に触れる瞬間もあり演劇の内外に発生する変化に感動した。それでいてただ1組の男女の人生を体験した心地も確かにあり一体何が起きてんだ!と。個人的には抜かりない客入れ選曲にもグッと。

旧体

旧体

劇団papercraft

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2025/08/29 (金) ~ 2025/09/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

以前の観劇では戸惑いが大きかったのだけど、今回は過去作とは違った手触りもあり観られてよかった。
"球体"化という突然変異を経て、「全能」に生まれ変わる新たな人間と「無能」のまま生きる"旧体"の人間に二分される世界。とはいえSF色よりも現代に置換できる軋轢や分断自他におけるディスコミュニケーションの絶妙な出力が印象に残った。ここが前観た時とはガラッと違う感触だった。
(以下ネタバレBOXへ)


ネタバレBOX


「全能」と「無能」の感度の差を際立たせる音と光の演出も効果的で、中でも選曲が、歴史上初めて声楽を取り入れた交響曲「第9(歓喜の歌)」であることを示唆的に感じた。「人間の声を交響曲に使う」は当時にしたら旧式と一線を画す革新で、また第9は戦争とも関わりの深い交響曲でもある。今でも年末年始に「◯万人と奏でる第9」などとして、博愛の象徴や復興や平和への祈りとして多く演奏されるこの曲は「声」という「人間の感覚や力」なくして完成はしない。できないそのことは、『球体』で描かれた、世界が進化しているのか/退化しているのか、新しいのか/旧いのかといった命題をコントラストを以て問いかけるのに打って付けだったように思った。
(※極私的な解釈です!)

SFよりドラマにおける演出が印象的だっただけに、この設定(球体)でならなかった理由にもう一歩踏み込まれていく様をみたい気持ちにも駆られたけれど、今後「人間ドラマ」に全振りした作品も生まれるのではないか、という期待の方が大きかった。前に観た時に私が感じた戸惑いがまさにそこで、設定だけが一人歩きをしていたり、またその設定自体にも既視感を覚えたことなどから、内側に流れるドラマを欲してしまった節があった。今回は違った。

「社会規範」という定義の内外で、一人ひとりが抱える圧倒的な寂しさや焦燥や偏執さが生々しく伝わってきた。これは本当に俳優の力も大きい。全員素晴らしかった。
尾上寛之さんはついこの間九劇で観たばかりなのにこの短時間での凄まじい変幻に圧倒されたし、村上さん佐久間さんという喜劇玄人が演じる癖あり人物の解像度。あと常連若手勢イトウハルヒさんと櫻井健人さんの底支えもやはり素晴らしかった。作風上客席もどうしても緊迫するのだが、あんな張り詰めた中でも櫻井さんが随所でしっかり笑わせて、もの凄いことだ!

主人公は最後、「球体はいつも私の人生をぐちゃぐちゃにする」として、子の死因になった飴玉や妊娠(した体)の破壊を選ぼうとするが、結局は飴玉だけだったんじゃないかな?って。
球体とか全能とか無能とかどうでもよくて、飴玉が、それによって我が子を死なせた夫や自分が憎かっただけなんじゃないかな。妊娠出産育児を憶えた私の体はそう思うのを堪えられなかった。妊婦の腹は確かに丸いが、丸いだけじゃない。毎秒変化して突然角張ったり、硬くなったり、中の様子が皮膚に浮き出たり色んな形になる。そこに別の命があるからだ。他者がいるからだ。土村さんの繊細な目と声色を通じて私はその葛藤を追体験した。だから最後はショックで、そうなってないとまだ信じてる
かこちゃんの後悔

かこちゃんの後悔

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

人に止められる事ばかり選んできた。
「こんな恋愛やめなよ」、「そんな演劇やめときな」と誰に言われてもやってみないと気が済まなかった。実際、止めなかったがためにやっぱり沢山傷ついた。
だけど今日その傷跡たちをとても大切に思えた。なかないで、毒きのこちゃん『かこちゃんの後悔』を観て。

多分これからも止められる方を選んで生きていく。上手くいかなくても、上手にできなくても、今の自分の気が済むように。過去の自分の名にかけて。未来の自分が後悔しないように。たとえ、未来の自分が「それみたことか」と言いにきても「知ったことか」と言い返せるように。
後悔なんてしたくないけど、もしするとしたら、後悔したことに後悔をしたい。そういう人生がいいな。

2年前に中止になったこの演劇に再会ができて本当によかった。今日も私は後悔しないように劇場に来た。そんなちょっと過去の自分のことを、今の私はよくやったと思う。未来の私もきっとそう思う。

旅の支度

旅の支度

ウンゲツィーファ

cafe MURIWUI(東京都)

2025/08/30 (土) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

『旅の支度』再演がムリウイにて開幕。本公演ではないけれど、私がウンゲツィーファで一番好きな作品です。
再演初日を見届けて改めて再確認しました。質問タイム気になったけれど旅の余韻をもう少し噛み締めていたくて帰路につきました。帰路であり旅路だなと思います。やっぱりすごく濃密な劇体験でした。何度みても色褪せないひりつきも含めて。

 ゆうがい地球ワンダーツアー

ゆうがい地球ワンダーツアー

南極

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

子どもも楽しめるビジュアル演劇ということで、私の感想より子ども達がどれだけ楽しんでたかを真っ先に言いたい!
前説で起きた拍手に「みんな◎くんと同じで始まる前から楽しいから拍手してるんじゃない?」(小1)。
「舞台美術もすごかった。全部手作りなんて信じられない」(小6)。

南極は、勢いがあってハイデザインな若手劇団として注目されることが多いけれど、その背後には決して勢いや若さだけではどうにもならない、気が遠くなるような地味で細かい膨大な作業があり、手間暇かかるものを手間暇かけて作り遂げる覚悟がある。勢いがあってハイデザインで、そして愚直なまでに地道。隣の子どもたちがみるみる感動してくのが伝わって胸がいっぱいになった。人の力、それを信じる力がすごい。キャストは勿論ピットチームやスタッフさんの疾走にも拍手、人力で起こすミラクルとマジカルの数々に拍手!

観測地

観測地

namu

APOCシアター(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演劇はもちろん朝ドラ『虎に翼』やドラマ『全領域異常解決室』など映像でも大活躍の名村辰さんの主宰するnamu。
旗揚げ公演も拝見し劇評をお寄せしたのですが、名村さんには(お忙しいとは思いつつ!)今後も是非作品を書いてほしいと改めて思いました。
(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

恋に落ちる瞬間のことを、「◯◯なことをする人を信じられないと思っていたけれど、なぜかその人がやると不快じゃなくて」みたいなセリフがあって、それは人が人に惹かれることが理屈ではどうともいかない領域で発生するという真理を端的に伝える一言であったし、翻ってかつて惹かれ合った人間のその熱が冷めてしまった時の様相を皮肉にもまざまざ握らせる一言でもあって『ロビンソン』という作品全体においてとても重要な役割を果たしている一言に思えました。わかりやすいだけでなくて、本能と理性を往来して考え抜かれた短いながらも丁寧な夫婦奇譚。

2作目の久保田響介さんの『水彩に溶けていく』もまたよかった。感覚過敏で「普通の人ができることがうまくできない」弟と、彼と距離をとっていたものの同居を余儀なくされ、ヤングケアラー的役割を背負うことになった姉。二人の歪な関係と、他者のまなざしや感覚で世界を見つめ、感じることではじめて気づく実感。その様が丁寧に描かれていました。どちらの演目も、ムリウイという空間にハマっていて、窓の外側の風景や音が内側で起きていることにとても効果的に干渉していて、湿度の高く風の強い夜に観られたことも大切に思える作品たち。

私の中の人生指折り心が震えたお芝居に殿堂入りしている名優福田麻由子さん、そして姉の苦悩や葛藤とそれがほどけていく様を繊細に豊かに表現する安川まりさん、2作にわたって正反対に見える男性像を演じ分けた小口隼也さんとキャストも素敵な布陣で。こんな企画なんぼあってもいいですからね!と思いながら、自らの夫婦奇譚なんかも思い返したりしつつ帰りました。名村辰さん俳優としても作家としても今後も追いたいです。

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