
The Weir~堰~
劇壇ガルバ
ザ・スズナリ(東京都)
2026/02/05 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
敬愛する『父と暮せば』の黄金コンビ・山崎一氏&伊勢佳世さんの再結集。観ざるを得ない。
作品自体は5年前に劇団昴で観た。ギネスビールが飲みたくなってイライラするような良い作品だった。簡単に言うとアイルランドの田舎町のパブで顔馴染の常連客が新参者の移住者に町の逸話を披露する。その新参者は美人の女性の一人暮らし、一人を除いて独身のおっさん共は色めき立って妙に舞い上がる。パイントとは日本で言う中ジョッキのことで約568ml。中生=生中みたいに使っているのだろう。
町にまつわる不思議話の流れから実際に体験した怪談話の披露みたいになっていく。話術が巧みな役者を揃えている。
バーテンの田中穂先氏は天野はなさんによく似てる。
いじられキャラの上村聡氏はロッチ中岡っぽい感じでムードを和らげる。
山崎一氏&伊勢佳世さんはもう別枠として、麻生太郎風味の高橋慶彦みたいな長谷川朝晴氏がMVP。文句なしに巧い。話術は麻生太郎節、全てが自然で計算ずく。絶妙。
伊勢佳世さんは英国人の血が入っているような美しさ。表情が日本人っぽくない。
伊勢佳世さんと山崎一氏の遣り取りは些細な表情の変化も見逃せない。
このコンビならどんな作品でも観たい。上質な演劇を浴びる光栄を観客は享受。風の音の微妙な変化、話の流れにリンクした繊細な照明。いつしか話に聴き入っている観客。まるでこの空間、この空気に演出をつけているようだ。
是非観に行って頂きたい。

「わたしの町」
TRASHMASTERS
新宿シアタートップス(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
その殆どを蕎麦・炉端焼「よし乃」での会話だけで見せる第一幕。休憩を挟み、それから時が経ったこの町や人々の様子を描く第二幕。長尺ではあるが、見応え充分な舞台。

演劇企画イロトリドリノハナvol.6 Airswimming エアスイミング 2026
演劇企画イロトリドリノハナ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/02/05 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
まだ残席もあるそうである、是非観ておきたい作品だ。
ティーム“森”初日を拝見。
板上、センター中心を軸に対照的に置かれた湯舟が2つ。上手側壁前には飲料用ポットなどの置かれた家具、収納家具が見え、対面の壁前には掃除道具等の置かれた収納具が在る。精神を病んだ者達を収容する施設である。無論、現実には四囲を檻に囲まれているが、舞台では手前の檻だけ取り去られている。ホリゾント手前の檻の奥には大きな丸く柔らかな素材で作られた椅子が置かれ、矢張り球形のオブジェが空間に吊るされているのが見える。このスペースは空想癖のあるポルフの生み出すファンタスティックなイリュージョンを視覚化する際等に用いられて大きな効果を発揮している。原作自体は極私的に「精神を病んだ」とされる2人の女性を主人公に彼女らが正常とされる社会から受けている評価、受けてきた評価、そして収容されるに至った経緯等が序盤で示され、結果と収容されて以降を時系列にほぼ従う形で表現してゆく。尺は間に10分間の休憩を挟んで約135分。
開演前にはビートルズの曲がインストルメンタルな形で流され今作に向き合うことになる観客の心を和ませてゆく。舞台美術は基本的に安定感があり、親和性も高く良いセンスだ。前回公演より遥かに観客の心に訴える時宜を得た演出になっているのは、今回も演出を担当している森下 知香さんの作品読み込みが更に深化、進化したせいであろう。音響、照明のセンスの良さも抜群である。
板上、終始照明は昏め。これは親族・眷属や世間からドルフとポルフがどのように見られ、どのような評価に晒されているかを暗示していると解することができよう。実際、当代流行りのジェンダー論争でも最弱とされる女性2人の半世紀にも及ぶ収容所生活は、強く観客の心を撃つ。(追記2.7 )

「わたしの町」
TRASHMASTERS
新宿シアタートップス(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ここは、そもそもベースの芝居の質が高く。
それぞれの思いや思想がぶつかり合うドラマが濃く。
決して安易な解決を出さない多角的な切り口。
ボリュームもたっぷりだけど、長く感じない。
一幕も良き芝居なんですけど、それを受けて二幕での広げ方が本当にうまい。
今作は、色んな世代の葛藤も描かれ。
肩の力抜ける、笑えたり微笑ましいシーンも多く。
討論劇?かったるいの嫌だなって人でも大変見やすい仕上がりだと思います。

第11回東京学生演劇祭
東京学生演劇祭実行委員会
インディペンデントシアターOji(東京都)
2026/02/05 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
Aブロックを観劇しました。
3団体でしたが、それぞれの味わいがありました。
個人的には、早稲田大学が良かったです。ストーリーも面白く、何とも愛おしいキャラクター達と、魅力的な役者さん達でした。
色々なタイプの舞台を楽しめる、良い企画でした。

序列
Kトゥエンティワン
シアター711(東京都)
2026/02/04 (水) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
恋愛(不倫)や、会社で後輩に抜かれる人事での序列、それが家庭にも影響し始めて、ドロドロの嫌な話になるのかなと思いきや、意外にいい読後感…といった舞台。

BTTFモキュメンタリー
丸丸企画
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2026/02/05 (木) ~ 2026/02/10 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
現代と思いきや、とある台詞で気付かせるあたり上手い。
未来はそんなに変わらないとか、BTTFオマージュも良かった。
幕が開いたばかりで多くは語れないが、今をどう生きるか?それが重要なんだなと。
久しぶりの劇研アトリエ、寒かったけど楽しめた。

演劇企画イロトリドリノハナvol.6 Airswimming エアスイミング 2026
演劇企画イロトリドリノハナ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/02/05 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/05 (木) 14:00
初日のお昼の回を観てきました。とても良かったです!
理不尽で絶望的な状況の中で、それでも精一杯あがいて生きていこうとする2人の姿に、胸が熱くなりました。
どこか現実の自分達の状況とも重なるように感じて、勇気を頂きました。
素敵なお芝居をありがとうございました!

序列
Kトゥエンティワン
シアター711(東京都)
2026/02/04 (水) ~ 2026/02/08 (日)公演終了

「わたしの町」
TRASHMASTERS
新宿シアタートップス(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了

エクウス
東京グローブ座
東京グローブ座(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
イマイチ感が否めない。主人公と馬との特殊な関係にもっと異様な強烈な印象がないと、結末がなんだか陳腐に感じてしまう。精神科医役が、医者という感じがあまりなく、頭でっかちなカウンセラーのお姉さん、あるいは新米医師という印象で、主人公との抉るような対決に全然ならない。脇が妙に重厚な布陣なのも違和感。精神科医役が千葉氏か津田氏だったらまたずいぶん違った芝居になっただろうな、と思ってしまう。主演のイケメン男優を見るための公演、ということなのか。
再現シーンと現在のシーンの対置や円環の演出は興味深い。

奇跡かな
劇団かもめんたる
本多劇場(東京都)
2025/12/25 (木) ~ 2025/12/29 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
配信でも鑑賞
お薦め
8日まで
アフタートーク
酒井若菜さんは11年ぶりの舞台出演だとか
微妙な発言もされてたんでついでに書いときます
酒井若菜さんを観たんでクワイエットルームへようこそも観に行きました

殺生石
演劇ユニット 金の蜥蜴
ブディストホール(東京都)
2026/02/04 (水) ~ 2026/02/08 (日)公演終了

「わたしの町」
TRASHMASTERS
新宿シアタートップス(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/04 (水) 14:00
珍しくほんわかムードでエンディングを迎えたが、それまでは思わぬ展開があって常にドキドキハラハラ。村社会のお偉いさんたちのしがらみを描いている部分では、少し前の作品『掟』を思い出したりしました。超充実した3時間。

ミュージカル『青の砦』
演劇によるまちづくり・かわさき実行委員会
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2026/01/28 (水) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
1969年1月18日早朝、バリケードで封鎖された東京大学安田講堂の解除を任務とする機動隊が実力行使した。報道番組に映し出された放水シーンは今となっては時代を象徴する。だが、針が進み日付が変わっても学生達がその場に留まった史実は知られていない。国家権力すら一旦は身を引いた「戦争」だったのである。
本作は若い役者陣が集結するオリジナル・ミュージカルだが、『ウエストサイドストーリー』に着想を得たことは明らかだ。階級内の、つまり小集団をめぐる領域対立を、アトム化した「男と女」=根源価値が飛び越えられるか、という物語である。
運動は失敗に終わることが予期されていたとする議論も存在する。しかし、1960年6月15日「アンポ、ハンタイ」を掛け声に国会議事堂を包囲した20万の群衆を軽んじるべきではないと思う。
その後、最大野党だった社会党を組み込めず、「国民」運動から「学生」運動に縮小していったのは労働者の支持を失ったからだ。ミュージカルではクビを言い渡され途方に暮れる元工場勤務の青年がそれを体現する。進学率が20%に満たない当時、東大生はエリート中のエリートだった。日の当たる階級が「授業料値上げ反対!」を立て看板に書き殴っても、それは条件闘争にしか映らないのである。
ミュージカルを観てあの頃に触れた観客に過った感情は「羨ましい」だった。底抜けの、恥ずかしさをかなぐり捨てた、泥臭いまでの熱量を、わずかでも現代社会に還元できやしないか。

殺生石
演劇ユニット 金の蜥蜴
ブディストホール(東京都)
2026/02/04 (水) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/04 (水) 19:00
演出が素晴らしく、脚本のメッセージもしっかり伝わる舞台でした!

「わたしの町」
TRASHMASTERS
新宿シアタートップス(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
北海道南東部に位置する十勝郡の町、浦幌町。農業林業漁業酪農業に栄え食料自給率の高さで「日本の食料基地」と呼ばれる地域の一つ。炭鉱で隆盛を誇り最盛期1万人を超えた人口も閉山後4400人余りに減少、学校は次々と閉校。2007年、最後に残った高校の閉校危機に地域住民が立ち上がる。
※今作では鞍園(くらその)町とされている。
地元民の憩いの場、『蕎麦・炉端焼「よし乃」』に皆が集まる。女将は石井麗子さん。
地元出身で郷土愛の塊、小学校教頭の千賀功嗣(いさし)氏。
野菜作り農家の中嶋ベン氏。
小学校教師の森川由樹さん。
他所から移住して来た漁師でネット通販等を開拓して成功を収めている星野卓誠(たかのぶ)氏。
地元民は星野卓誠氏をいけ好かない奴だと避ける人も多い。
昨年、星野卓誠氏は漁で遭難して死を覚悟。その時、地元の何隻もの漁船が救助にあたり九死に一生を得る。自分とは縁もゆかりも無い人達も駆け付けてくれた。この町に恩返しをしたいと強く決意。このまま町が滅んでいくのを黙って見過ごせない。彼の熱意が森川由樹さんを動かし、古い考え方に凝り固まり旧態依然を美徳とした千賀功嗣氏に刃を向ける。
ある意味、主人公の森川由樹さんが吠える。この町が滅んでいくのは何故ですか?ここを離れて都会に出た方が良いと思わせたのは誰ですか?この町の大人達でしょう。学校の教師達でしょう。この町が滅びるのはこの町の指し示す方向性が間違っていたからです。その現実を見ずに絵空事ばかり与太っていても何にもならない。子供達がここに住んでいきたいと思う町にしなくてはいけない。子供達自身にどんな町にしたいか考えて貰うんです。
果たして過疎った町に打つ手はあるのか?
是非観に行って頂きたい。

「わたしの町」
TRASHMASTERS
新宿シアタートップス(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
1幕目は飲食店での会話
会議といっても良い。
ここでの内容は過疎化対策についてなのだけれど空気感が超リアル
たまたま自分も会議に出席した後の観劇だったので、余計にそのリアルクオリティーの高さに唸ってしまいました。
しかも過疎化問題に関わった事のない自分でも引き込まれ、考えさせられてしまうというのはさすがTRASHMASTERSさん
2幕目では時が進み場面も一変
劇中に入り込んでいた思考から俯瞰視点に
地元愛というのは煩わしく感じるところもあるけれど、何だろう凄く良いなぁ
何度もウルッとなる
都会暮らしの立ち位置からすると、東京で務める娘さんのポジションが近いという事になるのか・・・切ない。

ピグマリオン
avex live creative
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2026/01/20 (火) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の元となっていることでも有名な作品だが、舞台版を観るのは今回が初めて。今回は、イギリスで映画化された「ピグマリオン」と同じ1938年のロンドンという設定での演出だそう。主役の沢尻エリカは堂々たるものだったが、舞台全体としては、もう一回り小さな劇場の方がしっくりくるような気が。

ピグマリオン
avex live creative
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2026/01/20 (火) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/03 (火) 13:30
普段は小劇場中心の観劇活動なのですが、たまには大会場での大プロダクションのステージも面白い。かつてのイギリスの階級制度と言語の結びつきが興味深かった。