
身・テント演劇「あるいは怠惰な革命」
劇団身体ゲンゴロウ
宗禅寺 境内 特設テント内(東京都)
2026/06/06 (土) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
如何にも表現する者の集まる芸大生中心の劇団らしい創り。扱われているのは1789年のフランス革命前後の時代だ。登場人物は1名を除き総て実在した人物達である。尺は約2時間。
上演会場は青梅線の羽村にある崇禅寺駐車場。本日最終日、ベシミル。華5つ菱(追記後送)昨夜、終演後のクラファン達成率は目標の50.4%できれば協力してやって欲しい。追記後送

身・テント演劇「あるいは怠惰な革命」
劇団身体ゲンゴロウ
宗禅寺 境内 特設テント内(東京都)
2026/06/06 (土) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
会場はお寺の境内だと思っていたので、裏口からお墓の横の家の扉を開けたら、一家団欒の最中であって、そこではなかった。
お寺の敷地を越えた車道を挟んだ向かいの空き地が正しい場所であり、そこにテントを建てていた。
テント芝居みたいなのを観るのは、吉田神社の劇団どくんご以来ではないかしら。
初鹿野海雄さんという俳優の人が、福尾匠さんと瓜二つであった。長島千紘さんという主役の人はイノセントでした。
ちらしに100分予定と書いていたけど、2時間くらいやっていたような。
内容は、大半はフランス革命の時期の話で、アクチュアリティは殆ど無く、
途中、本当に目的がわからなくて、宗教ではないけど、左翼団体がバックについていて、オルグのために革命の話をしているのかも、と思ってしまった。
それでも、最後の方で欅坂「サイレントマジョリティー」(2016)的なスローガンが述べられると、そこは10年ほど前の現代性を帯びることとなった。
しかし、向かいに座っていたおばあさんは楽しそうだったので、それはよかったと思う。
役者の人は、というか全体的に、クオリティは高いと思う…
会場bgmがオルタナティブロックっぽい感じで、それも謎だった。

外のことはわかりません
ポポポ
シアター711(東京都)
2026/06/03 (水) ~ 2026/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/06/04 (木) 19:00
夫婦、親子、兄弟という一番小さい単位での共同体であるところの家族を切り取った作品。
シリアスを描きつつもコメディ要素がバランスよく入っていてどちらの邪魔もせずに楽しめた。

第三の証言
劇団青年座
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2026/05/21 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

借金大王
中央大学第二演劇研究会
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです。国のギャンブル推進法に翻弄される国民ですが、個人の受け取り方も様々でうまく利用する者、反対を唱える者、ただのめりこむ者と色々な角度から表現していました。

星の路
美族の邑プロデュース
大倉山記念館(神奈川県)
2026/05/09 (土) ~ 2026/05/10 (日)公演終了
実演鑑賞
屋久島で執筆を続け社会変革を目指した詩人・山尾三省(wikipedia)の想いを童話にして音楽を交えた朗読として繰り返しの上演で7回目。5月10日まで大倉山記念館。60分ほど。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/06/post-031837.html

川ひとつ向こうの、はるか遠い街。
乙戯社
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2026/05/08 (金) ~ 2026/05/10 (日)公演終了
実演鑑賞
70分。スタジオHIKARI。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/06/post-d5515a.html

カッコーの巣の上で
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2026/06/07 (日) ~ 2026/06/29 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/06/13 (土) 18:00
演者の力が演出に合わさって、素敵な芝居だった。
照明などの場面転換も良かった。
中野亜美さんが舞台で輝いていた。

僕ん家の冷蔵庫は 雪男ん家じゃない
劇団わたあめ工場
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです。
謎めいたストーリーと独特の世界に、どんどん惹き込まれました。
まさかの展開や、隠された過去など、観応えがありました。
役者さん達の好演と熱演が良く、感情移入して、怒りを覚えたり切なくなったり、感情が忙しかったです。
素敵な舞台でした!

レディエント・バーミン Radiant Vermin
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2026/06/08 (月) ~ 2026/07/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ブラック・ジョークのような作品で刺激的で終始ハイテンションで展開する。人の命が部屋の模様替えの手段程度に軽く扱われるのは何ともきつい冗談。最後も人を喰ったようなエンディング。主役2人は見ていて気の毒なぐらいの熱演だが、見ているこちらがだんだん飽きてくるきらいはある。

隕石
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了

隕石
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了

ハルカス寄席
近鉄アート館
SPACE9(大阪府)
2026/06/02 (火) ~ 2026/06/30 (火)公演終了

借金大王
中央大学第二演劇研究会
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
演劇大好き若者のパワーが感じられる舞台でした。運と努力にまつわる話。政府がギャンブルを推奨するようになる話だけど、ま、資産運用を推奨する最近の政権のオマージュでもあるのかな…と。あと、赤いジャンパーを着ていた男の役者さん、いい筋していますね。これから化けそうですね^^ 蛇足ですが、劇場が暑くて何度か意識失いそうになりました…

「言乃葉」
OWARI NO HAJIMARI
新宿シアタートップス(東京都)
2026/06/10 (水) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/06/13 (土) 14:00
あらためて日常の些細な事の大事さを想う芝居だった。
今村さんの優しい母に癒された。

『フランドン中学校2年3組豚がいた教室』
劇団zzZ°
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2026/06/12 (金) ~ 2026/06/14 (日)公演終了

隕石
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
思(想)いを伝える いや寄り添うといった心温まる物語。冒頭は限界集落からの逃避的な印象だが、その後 不思議な出来事が…。この公演が面白いのは、表層の可笑しさの奥にある哀惜が透けて見えるところ。少しネタバレするが、場面は突然転換し 全然違う話が展開しだす。しかしラストは緩く繋がり余韻を残す。
もう1つの面白さは、眼前で繰り広げられている物語を通して、自分なりの別の物語が立ち上がってくるところ。色々な想像力を掻き立ててくれる好公演。自分の中では「隕石」は比喩、もっとも劇中で隕石が落ちてという台詞があり 大きな音が響くが。隕石は抗えない運命のようなもの、その時 人はどのような選択と判断をするのであろうか。
(上演時間1時間20分)

フードコートファミリー
半ドア
ユーロライブ(東京都)
2026/04/22 (水) ~ 2026/04/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/04/26 (日) 14:00
フードコートに集まり家族写真を撮ろうとする訳アリ家族の三場の会話劇。
素舞台に6脚の椅子と長短2つのテーブルだけという簡素な装置での会話は役者の演技が剥き出しで、気まずさが支配するその場の空気に圧倒される。
また、間をたっぷりとった静かな会話で進行するスタイルに劇団普通の作風に通ずるものも感ずる。大きな動きはないのに何故か惹かれてしまうんだな。
あと、半ドアメンバー2人(脚本、演出)と出演者から3人が登壇したアフタートークも、映像作品と舞台演劇との違いや作品創作上の裏話が聞けて有意義だった。

フラガール’26
羽原組
赤坂RED/THEATER(東京都)
2026/06/02 (火) ~ 2026/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/06/02 (火) 14:00
【 羽原組「フラガール'26」 @ 赤坂レッドシアター 】
映画版は、羽原大介 脚本×李相日 監督のコンビで、蒼井優や松雪泰子ら、
南海キャンディーズの山崎静代も出演し、話題を呼んだ。
実力派キャストを迎え、2006年、「日本アカデミー賞最優秀作品賞」、
「最優秀脚本賞」ほかを受賞した、映画史に残る不朽の名作の舞台化。
映画マニアが選ぶ、キネマ旬報ベストテンでも第1位を獲得。
舞台では、今回が4度目の上演。
羽原組としては3度目となる。
公開ゲネプロを観劇。
元・SKE48、チームKⅡのH組の主演は惣田紗莉渚が務めた。
「ダンスのSKE48」は、裏切ることはなかった。
「マイホームヒーロー」で、元・乃木坂46齋藤飛鳥の友人役を務めた経験のある、
新星・十河茉由が、映画で、蒼井優が務めたセンターポジション。
炭鉱娘たちの「フラガール」の主役を奪ってみせた。
「母ちゃんの操り人形じゃない!」
清楚で恥ずかしがりやな性格が一変し、子供が反抗期、
成長する瞬間が観られる。
ここから大きく変わる花子。
花子の才能を一瞬で見抜いたのが、惣田紗莉渚演じる、
東京から招致された先生だった。
「どんなに辛くても、泣きたくても、笑顔でいなくてはいけないの。それがプロ。」
「私の指示に口答えしないこと。」
厳しさを見せる。
これは、SKE48然り、
他のアイドル、芸能人にもいえること。
親の死に目にも会えない時がある。
それを覚悟した者だけが見える、「見たことのない景色。」がある。
炭鉱閉山で、ハワイアンセンターを作る計画が着々と進む。
2026年は「女性が活躍する時代」と言われている。
それを体現するに相応しい物語に、仕上がっている。
炭鉱で生き抜いてきた男たちの悔しい解雇。
再就職先はハワイアンセンター。
若しくは…。
閉山した後の炭鉱を女性たちが守り抜いてみせた「フラガール」に涙が止まらない。
あっという間の2時間だった。
派手な舞台装置などない。
役者と観客が創り上げる舞台。
計算された照明の素晴らしさには賛辞。
昔、経験した舞台稽古までが想像できる。
あれ以上に、きつかったんだろうなぁ。
そして、「華やかな」舞台へ。
稽古量は嘘を付かないことを教えてくれる。
稽古で流した汗は、
お客さんの涙に変わる。夢に変わる。笑顔に変わる。
ーそして、「生きる希望に変わる」。
その日の前に。
(批評/吉永安志)

夕顔
日穏-bion-
赤坂RED/THEATER(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/05/31 (日) 16:00
価格6,000円
【 日穏-bion-公演「夕顔」 @ 赤坂レッドシアター 】
かつて、『ラフカット2008』、羽原組でお世話になった羽原さんの脚本・演出「フラガール'26」が、
この赤坂レッドシアターで6月2日開幕する。
前回、行くようにしていたのだけど、両親のダブル介護発生で、急遽、中止し、行くことが叶わなかった。
久々に代表作「フラガール」で再会したいなぁと思っていたところ、
その前までの作品が、
なんと!あっこちゃん(岩瀬顕子)の主宰する、
日穏-bion-、「夕顔」公演だったことに驚いて、またバーターで観劇できるじゃん!と足を運んだ。
作品自体は、
10年くらい前にDVDで観た作品の再演。今回は、DVDではなく、生の舞台。
しかも、役者が進化し、最後を出し尽くし、ちょいと役者達が遊べる千穐楽。
赤坂レッドシアターと大きく飛躍・進出したね。
20代で、本気で、やや本気で、暇潰しも含めて演劇(役者等)を志し、
出会って、生き残っているのは、あっこちゃんくらいか。
他にいても、
「縁」が無いからか、出くわさない。
女子プロレスFANなら、「栃木」と言うと、下野市が生んだ女子プロレスラー、
スターダム所属の3姉妹(羽南、吏南、妃南)を思い浮かべるはずだ。
2024年から、
「輝け下野エール大使」を2年間担った。現在も、続いている。
今回の舞台は、そんな栃木の話。
栃木県愛が詰まった作品というよりは、出身地に恩返しする作品だと思った。
「夕顔」というタイトルからは、想像もつかない複雑な三人姉妹が主軸。
主人公達をどう動かすのか?
あってもなくてもいい、サイドストーリーはどうするのか?
その彼女らと付き合のある近所の人たち、役場の人たちが主人公達を動かす構成。
物語に新しい脚色を加えているのか?
いろいろ興味はあった。
「月の海」で、脚本家として才能を開花させた感はある。
今日は暑い夏みたいな日で、今回の「夕顔」と合う1日で天候は味方してくれた。
競馬の3冠レース、2冠目「日本ダービー」やプロ野球交流戦、内藤が出場中のNOAH後楽園ホールLIVE。
SKE48の幕張イベント。
さすが、東京、
エンタメの発信基地だ。
そんな中、演劇公演「夕顔」を選んで、良かったなと思った。
「一期一会」という台詞、小学生の作文から、かの映画界の巨匠、
F・フェリーニの代表作「道」という傑作に出て来る、
「道に転がっている小石にも存在意義があるんだ」という台詞を「あっ!」と、
咄嗟に思い浮かべている自分がいた。
分かりやすい人間関係、恋、結婚、離婚、難しい姉妹関係、親子関係、
そして、アルコール依存症の話まで詰め込んだこと。
「間」には、麦茶を多用して、実は、暑さ(水分補給)を巧みに表現している。
役場の方が苺子に抱く恋愛における緊張感では、効果的に使われた。
全てにおいて無理がなく、会話の中で、己の秘密を明かしていく手法を丁寧に
描いていた。
ステージ上からは、
どんな景色に映っていたのだろうか?
かくいう私も役者経験があるけれど、実は、ステージ上から客席は良く見える。
反応が良く分かる。
余談ながら、私はラフカットで、FANサして愉しませることを内緒でやった。
話を戻そうか。
私は、苺子が交通事故に遭ったところで、遂に涙腺崩壊。
客席にいても、劇場中が涙で溢れているのが分かった。
姉妹間、親子関係の難しさでも、悔しくて泣いている自分の感情があった。
長く生きているといろいろある。
そんな、
「いろいろ」を魅せる舞台だった。
1年後、夏になると思い出す。
苺子ちゃんのこと。
ミュージカル「四月は君の嘘」のエンディングのようにも見えた。
昭和的な優しさ、コミュニケーション、人を傷つけない笑い、
巨匠・小津安二郎に近い作品作りのように映るー。
涙を誘う「夕顔」。
送り続けたメッセージは、
「人が人を想う真の気持ち」だった。
見ていて疲れることはなく、安心して観劇できる。
作品の成長も実感した。
6,000円の価値以上の公演。
また、家にあるDVDを手に取って、見直してみたい。
演劇は、劇場で観ることが1番だということに気付かされた時間でもあった。
毎回、感動させてくれる作品に対して、
「ありがとう」って伝えたい。
その日の前に。
(批評/吉永安志)