最新の観てきた!クチコミ一覧

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カッコーの巣の上で

カッコーの巣の上で

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2026/06/07 (日) ~ 2026/06/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/06/28 (日) 13:00

相変わらず熱量がある芝居で良かった。
抑制からの解放を改めて想い起こすきっかけになりました。

ネタバレBOX

中野亜美さんのダンス、今回も良かった。
Days Of Grey Sunlight

Days Of Grey Sunlight

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

当パンの作りも含め、前説から何までサービス精神たっぷりの舞台。冒頭のダンスで目を引く人がいて、以降のダンスシーンはその人メインで追いかけてしまった。

いっしょーいっしょ

いっしょーいっしょ

咲琴美丼

SPACE9(大阪府)

2026/06/27 (土) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

うーん🤔旗揚げだから…
こんなもんかな…
母子家庭内の葛藤?精神的病?現実の病?
ちょっと複雑で…
演劇の大谷のOG

『稽古扇』

『稽古扇』

遊劇体

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

台風🌀🌀の中観戦
ランタイム135分の長編
年齢的ギャップはあるものの劇団らしさ爆発
楽しめました✨
演技は流石です

海ねこ症候群 結成5周年企画第2弾 スタジオ公演

海ねこ症候群 結成5周年企画第2弾 スタジオ公演

海ねこ症候群

王子スタジオ1(東京都)

2026/06/25 (木) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

セールスマンの死

セールスマンの死

インプレッション

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い。夫人役高橋恵子さんのラストの演技感動しました。

シャープさんフラットさん

シャープさんフラットさん

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/06/19 (金) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

知人に誘われて観劇。バブルも終わろうかという頃の(保養所機能も有した)サナトリウムという設定が秀逸だし、休憩を挟んだ時間経過なども絶妙。笑っているのに、こちらの胸が苦しくなってくるようなところも。

セールスマンの死

セールスマンの死

インプレッション

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「かつての栄光を胸にどんどん破滅していく人たち」「呪縛の場と化した家」「家を飛び出す
息子」「父親が実質機能していない家族」……これなんかテネシー・ウィリアムズ「ガラスの
動物園」とめっちゃかぶるな?と思って調べたら、「ガラスの動物園」の初演が1944年、
「サラリーマンの死」が1949年とほぼ同時代の作品なんですね。

不謹慎を承知で書くと、アリストテレスの「劣って滑稽なものを描く」のが喜劇という定義に従うと
この作品はただしく悲喜劇といえるかも。自分たちのあんまりに拙劣で場当たり的な対応が袋小路へ
誘い込む結果になっているのをみていると、もはや苦笑いしか出てこないよ……。

ネタバレBOX

アーサー・ミラーの脚本が良いのか、イッセー尾形の観察力と再現力が
飛び抜けすぎてるのか、おそらくその両方だと思うのだけど、ウィリーの
人物造形があるある過ぎる。

人の話の聞かなさ、とにかく武勇伝絡みの昔話したがるクセ、誰かに
突っかかるときの独特の口調、全てが「ある種の中高年以上の男性」
まんまなのでビックリ。

おそらくなんだけど、こういうある種の「男性性」を体現しちゃってる
人って、アメリカに限らず、日本にも、それどころか世界中にいて各国で
作品のネタになってるんだろうな……。

観ていて一家の単純さというか、天を仰ぎたくなるレベルの短絡さに
くらくらする。期待をかけていた息子が高校の卒業試験でポカして大学
進学をふいにして以来、完全完璧な根無し草の生活を続けて30歳を超えて
しまっていることにいつもふがいなさといら立ちを抱えている一方、

息子から夢のような一発逆転劇の構想を聞かされてたちまち上機嫌で
「15000ドル以上つかみ取ってこいよ!」なんていう。

よくよく考えたら、融資候補者の相手って、息子と強い利害関係で
結びついているわけでも、何らかの約束を交わしたわけでもなく、
「ただ息子は相手に好かれていた」というすっごくあいまいで
不確実性まんまの根拠しかなかったので、融資の相談事が15000どころか
0で終わるだろうということは劇を観ている人ならほぼ全員分かったかと
思うんですよね。

思ってみると、法曹として活躍するハーバートも、自分のビジネスを
切り盛りしてウィリーに毎週50ドル貸すほどになったチャーリーも、
世界をまたにかけて活躍する富豪になったウィリーの尊敬する兄ベンも
みんな好感度とかそんなあやふやなものじゃなくって自分の能力、地に足が
つく範囲で活動して成功しているんですよね。

みんなが分かるようなことをウィリー一家だけが分かっていない。彼らが
掲げる成功条件は「誰かに好かれるようにしてぐいぐいセンターバック
目掛けて突進していくガッツ」でありリアリティがない。ウィリー一家の
周辺環境が浮世離れしているのが本作の特徴だなと思っている。

最初に「男性性」の話をしたのだけど、1週間で200ドル近く稼いでいた
時期も寂しさからバイヤーの女性と不倫してしまったり、自分たち親子が
軽んじていたチャーリー&ハーバート父子がどんどん社会の中で出世して
逆に自分を雇おうという好条件の申し出を断ってしまったり、悪い男性性と
表裏一体化した意味のないプライドがどんどん悪い方悪い方へと押し流していく。

その流れが、なんか運命の恐ろしさを描いてきたという点でギリシア悲劇的で
あり、第三者からみたらなんでこの人たちここまでダメな方に面白いほど
転がっていってしまうという点でギリシア喜劇的だなと感じた次第です。

あと、妻のリンダはウィリーの唯一の理解者という立ち位置なんだけど、
重篤なうつ病もしくは認知症の傾向があるウィリーにとっては、包み込む
ようでいて逆に悪い方へ追い込んでいってるよなと……。
Days Of Grey Sunlight

Days Of Grey Sunlight

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ダンスが散りばめられたハートウォーミングな舞台。演者も楽しんでいる様子が伝わってきて、心が温まる一体感が良かった。擬人化が巧みで人間離れしていたのが印象的。

裸足

裸足

劇団道学先生

雑遊(東京都)

2026/06/23 (火) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/06/28 (日) 12:00

座席1階

道学先生の自主企画公演。本を書いたのがONEOR8の田村孝裕ということでチケットを取った。

舞台は入園式を控えた幼稚園の職員室。バス運転手や納入業者も含めた職員たちの人間関係がテーマとなっている。
メーンとなるのは、いじめの標的になっている女性教諭。この教諭が主導して裸足で遊ばせていた時に園児が足にけがをする事故があったことで、さらなるバッシングを受けることになる。

1時間少々のコンパクトな舞台だが、いつもの道学先生の人間関係おりなす群像劇という期待をしていくと肩透かしとなる。裸足の是非というところに踏み込まれる訳でもない。裸足事故が劇の主題に直結している訳でもなく、単なるアイテムの一つだったというのは少し残念だった。期待が大き過ぎたか。

中島淳彦の本ならどうだったかと思ってしまうが、田村孝裕のいつもの舞台テイストを期待するのは間違いだったか。

空の下の約束

空の下の約束

劇団龍門

シアターシャイン(東京都)

2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
さすが劇団龍門、社会派劇でありヒューマンドラマを硬軟織り交ぜて描いた秀作。説明では「都会の片隅にある『富山公園』に住み続けているホームレス」とあるが、台詞から東京の山谷が舞台になっていることが分かる。その地の歴史を通して 今ある貧富/格差・不平等・生き辛さ等を浮き彫りにする。同時に或る事情で関西から逃れてきた女性の出自から、特定の地だけではなく どこにでもある問題を示唆する。

全体的に昭和という時代、そのノスタルジックを漂わせた公演。登場人物から「義理」や「人情」といった台詞が飛び交う。敢えて昭和から地続きの現代を風刺しているように思える。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

舞台美術は 後景にメッシュパーテーション 、その前にベンチ1つ。上手/下手は非対称の壁でその前にゴミの山。下手はブルーシート等で覆われたホームレス げん(村手龍太) さんの住処。この構図は龍門の基本型のよう。

富山公園を再開発し 大手資本による商業施設を誘致する。そのためには住み続けているホームレスを退去させる必要がある。いろいろな事情を抱えた人々がいるが、個々の事情は深堀しない。敢えて 水商売を嫌って関西から逃げてきた女を匿う様に受け入れたことくらい。この女曰く 関西でもホームレスが住み続けている地があると。舞台のモデルと思われる「山谷」は、げんさん曰く「戦後復興、高度成長期を支えた人々が住んだ街」であり、今の日本(経済)の礎を築いた地でもある。土地には歴史があり、人の活気が息づいている。

一方、ホームレスは生産性がなく人権など無いに等しい。行政は経済至上に則り、強制執行してでも立ち退かせようとする。ホームレスと国との板挟みになる区職員 たかいち の苦悩がリアル(リバタリアニズムの模索?)。生活保護や就職斡旋のような寄り添った対応、しかし立ち退きに応ぜず遅々として事は進まない。業を煮やした国は…。昔気質の極道や ヤクザから公務員になった男など、立場が人を作っている。アウトロー的な観点だが、けっして正邪/勧善懲悪といった描き方ではなく、自分の正義(信念)を貫けといった生き様を問うている。

登場する一人ひとりの見せ場を作り、日常の暮らしを点描することで多様な人間模様を紡ぐ。人に個性があるように生き方も様々。げんさん流に言えば風の吹くまま気の向くまま、しかし空はどこまでも繋がっており、どこに居ようとも人の縁は繋がっている。
何と言っても 区職員 たかいち さなえが捲し立てる激情が庶民の本音、そして切実な思いであろう。それにしても げんさんの機密事項は何だったのだろう、気になる。
次回公演も楽しみにしております。
レディエント・バーミン Radiant Vermin

レディエント・バーミン Radiant Vermin

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2026/06/08 (月) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「浮浪者を1人殺すと殺害現場が光に満たされて望みどおりに改装される」
現実ではとてもあり得ないようなダークファンタジー設定を敢えて現実化することで
“子供のことを第一に考えているような平凡な良い人”のタガがどんどん狂って一線を
超えてしまうまでを描いた作品。

最初が絶対にありえないのだから、作品全体も英国的なブラックユーモアがいきすぎていて
終盤の躁的な演出も込みで辟易する人もいそう。実際、暑い屋外の庭園パーティーで何度も
何度も連打される近隣住民との意味ない会話の「連続再生」にはちょっと見てて疲れた……。

オリーとジルの若い夫婦が中産階級や新富豪ならともかく、浮浪者とは2段階くらいしか違わない
貧乏暮らしをしていた身だと考えると、この劇作がより生々しく感じられるよなと。

ネタバレBOX

あらすじとしては、「夢も希望もこの先なさそうな」ボロボロの貧乏住居に
住んでいたオリーとジルが役所から突然の手紙をもらう。

その手紙には選ばれた貴方たちに新しい家を贈与しようという到底信じられ
ないようなことが書かれており、半信半疑で外れにあるバラック街に向かうと
そこには担当の「Miss D」がおり、引っ越しの代金も何もかもこちらで持とうという。

最初は疑っていた2人だったが背に腹は代えられないということもあり、怪しげな
家に住むも、ひょいと侵入してきた近隣のホームレスともみ合いになるうちに彼を
殺してしまう……

という話。

この作品は、劇場に集まった観客たちに2人が奇妙な体験を振り返りつつ、なぜ
自分たちがこんなに変わってしまったのかの顛末を明かす、という形式で終始
進められるのだけど、いきなり観客席に降りてきたり観客一人一人を指して
意見を求めてきたり、多数決を取ってみたりと、寺山修司の天井桟敷ならぬ
「観客巻き込み型」の演劇になってます。

見てて思ったのだけど、この客席と舞台の境界を溶解させるのには2つ効果が
あると思っていて、1つは舞台で起こっていることを他人ごとにさせない、
観客を舞台の方に無理やり引っ張り込むことでこちらをいたたまれない気分に
させたり、反発させたりすることで自分もこの現実に「加担している」という
ことを突き付けるのがそれですね。

でもう1つなのだけど、主演2人と観客を同じ立ち位置に並べることで、
姿かたちは人間で自称「いい人」の彼らがどれだけ変貌してしまって、
自分たちとはもはや異質な「何か」になってしまっているのか、それを
知るためのリトマス試験紙的な効果がある。

主役の2人は最初、「いい人」だから人なんか殺さないと言っていた。
それが人1人殺すと家が素敵に生まれ変わると知った途端、どうやったら
効率的に大量の人を殺して家をどんどんリフォームできるか、そんな計画を
笑顔で立てるようになる。

当然何人も何人もそれこそ数十人、数百人の単位で始末するようになると
無意識化で良心や罪の意識も襲い掛かってくるんだけど彼らは観客である
こちらに「告解」することで(ジルが敬虔な環境の家庭に生まれたという
設定がある他、神の無意味さを茶化すようなセリフが子供から飛び出したり、
非常にキリスト教の影響も感じる)

僕らの罪は同じような人間の観客に赦された、だからまた続けて「リフォーム」
頑張るぞ、おー!みたいな空気になってしまう。

よくよく考えると、そんな感じの発想の回路になっちゃってる時点で、もう2人は
「人間じゃない何か」になってしまっているわけで、でも彼らも一番最初は確かに
「何の変哲もない僕らと同じ平凡なあんまり豊かでもない人間」だったわけで、
じゃあ、観客たるこちらもまさかもまさかなこんな環境に放り込まれたら殺人
マシーンみたいな感じに生まれ変わっちゃうのかな……と不安になったりもする。

それが本作における、作者の狙いな気がする。

それにしても、あの2人、最初は生まれてきたベンジャミンのためということに
なってたけど、最後の方は家をどんな環境にするかというよりも、どうやって
大量に人を一瞬で殺すかに話題の中心が移っちゃってて、

「ベンジャミンのために仕方ない」とか「ホームレスはクズだから殺しても
構わない」とか、全部後付けの話で本当は眠っていた「本能」が目覚めて
しまってて、全部が全部政府の実験だったんじゃないかとすら思っちゃう。

この2人はホームレスじゃなくても、金持ちでも、普通の市民でも、何か正当化
する理由が見つかれば殺してしまうのではないか。そんな気がしました。

あと、「観客巻き込み型」の性質をうまく生かした「Miss D」再登場のラストは
秀逸すぎた。夢の家は要らんです。
韜晦

韜晦

令和座

北千住BUoY(東京都)

2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

たしかに、上演する場所にあて書きしたとしか思えないようなストーリーと演出による空間創造だった。この手の犯罪とかトクリュウとかをやってるグループは顔を見せることがなく、いったいどんな連中がどこでどんなことを考えながらやっているんだろうと普段から思わせられているところだが、この演劇はその一端を垣間見せてくれる。

半神

半神

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2026/06/04 (木) ~ 2026/06/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

シュラとマリアの衣装が違うんじゃないの?と、思いつつ、この戯曲はまだ面白い。1人だけ達者な役者も見られた。でも全体的に笑いはすべってたかな。

海ねこ症候群 結成5周年企画第2弾 スタジオ公演

海ねこ症候群 結成5周年企画第2弾 スタジオ公演

海ねこ症候群

王子スタジオ1(東京都)

2026/06/25 (木) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

㊗️結成5周年企画第2弾 面白い。
初の外部脚本家(3人)による「メゾン江古田103号室~きゅんきゅんしたい~」というテーマによる競作。フライヤーにある謳い文句「最高に贅沢で挑戦的なオムニバス」は楽しめた。当日パンフに 主宰/演出の作井麻衣子さんが「何とも難解なテーマでお願いし」とあるが、見事にその世界を表していた。

当日は 台風予報で足元が悪かったが観に行って正解。観たのは Aチーム「すさまじい おやさい」と Cチーム「壮大でささやかな二人芝居」の2本。作井さんが出演する「ふたりは(最高の)ともだち」が観られなかったのが心残り。
(上演時間1時間15分-2本 作品間に休憩なし)

ネタバレBOX

正面に何枚ものポスターや絵が貼られているが、劇中(物語)のことを表している。上手壁際に冷蔵庫や本棚、ハンバーラック、ベット。中央奥にテーブルと椅子。下手にソファが置かれている。客席天井部にミラーボール。雑然としているが、全ての小道具/小物は使用する。
物語の概要は 説明にある通り。

A「すさまじい おやさい」
八百屋で働くわたし(カホ)は、あの人(りょうすけ)の部屋(テーマからするとメゾン江古田103号室)へ行くが 留守。部屋をきれいにしているところへ ルンバが話しかける。床に落ちている萎んだピーパンを拾ってほしいと。ルンバ曰く埃のような小さなゴミは掃除できるが 大きなゴミは掃除出来ない。「拾って」「嫌だ」の繰り返し、漂流するような会話が続き、カホがルンバに向かって部屋から出ていけと。実際 出ていこうとすると引き留める。

カホは 何でも熟し八百屋でも働き者、それゆえ仲間からは嫌われ疎まれている。一方ルンバは大雑把(ピーマンさえ拾えない)で何もしたくない。正反対の2人が一緒に過ごすうちに、ルンバが飽きてくる。「ゴドーを待ちながら」ではないが「りょうすけを待ちながら」交わす会話、反対の思いが交差することによって不条理が立ち上がるよう。時間の経過は、ミラーボールに照明を当て回転光の流れによって表わす巧さ。ルンバが人型ロボットなのか生身の人間なのか、一方 カホは萎んだピーマンに準えて劣化を恐れ冷蔵庫へ入ろうとするが…。何ともシュールな世界観。

Cチーム「壮大でささやかな二人芝居」
金ぴかのツナギ衣裳を着こんだ新型ロボットの彼氏。一方 ダンボール箱で作った旧型ロボットの彼女。ここ火星から見る地球は 黒い霧状に覆われている。早い情景転換と早着替えで 地球史であり人類史を駆け足で展開していく。人類誕生から最期の人間にして 彼女の製作に関わった博士との思い出まで盛りだくさん。博士が名付けてくれた名前は「ノア」、勿論「ノアの箱舟」を意識している。

人類は自分たちの行為で滅亡、博士は文献によって知り得た(歴史)知識を彼女に教え伝えた。それを持続可能にするため、博士がかつて結婚しようとした女性のために買った指輪をプレゼントした。それを売ってエネルギー補給するようにと。今、新旧のロボット 彼氏と彼女は博士が予言した時に地球を眺めている。黒い霧が晴れ 地球は青かった と そんな壮大な話を103号室で繰り広げて楽しんでいる2人の物語のよう。壮大なのか卑小なのか判然としない、謎めいたところが面白い。
次回公演も楽しみにしております。
THE GAME OF POLYAMORY LIFE

THE GAME OF POLYAMORY LIFE

趣向

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2026/05/30 (土) ~ 2026/06/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ポリアモリーな人々がどこまで社会に受け入れられるのかこの芝居を興味深く観劇した。タイトルのGameとは、人間関係の駆け引きということだろうか?

樹海に咲く白い花

樹海に咲く白い花

劇団不協和音

オメガ東京(東京都)

2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

中高年齢層の客層かなと勝手に思いながら劇場に入ってみると、老いも若きもという感じの観客の皆さんでした。フライヤーの重苦しそうなイメージとは異なり、前説で紹介されたとおり、内容はミステリー・コメディ。テレビドラマのミステリーでは味わえない小劇場ならではの展開。
梅雨空を吹き飛ばすような時間・空間でした。

Days Of Grey Sunlight

Days Of Grey Sunlight

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一人で外の世界に出ていって、出会った動物たちとの物語、
その動物たちの人生ならぬ猫生・犬生・・・
少しハラハラ、ちょびっとしんみり
途中から気になっていた終わりもホッとした
随所に出てくるダンスも楽しくなる
観終わって楽しい気持ちで帰れた

『逸出・ハムレット』

『逸出・ハムレット』

演劇企画ヱウレーカ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。初見の団体だが、演劇企画ヱウレーカ公演は凄い!また注目すべき団体を見つけた。

逸出とあるだけに、その描き方が多重に立ち上がり、観客の捉え方によって更に面白味が違ってくる。その世界観こそが妙味であり、どう書いてもネタバレになりそう。概要こそシェイクスピアの「ハムレット」だが、描かれているのは彼の内側(心)から捉えた21グラム=魂の彷徨。これにはシェイクスピアもビックリだろう。

物語を支えているのは、舞台美術でありメイクや衣裳といった外観で それだけでも楽しめる。また劇場の中二階部分も上手く使い俯瞰的であり劇中劇仕立てにも思わせる、そこにも逸出の意味合いが込められているよう。シンプルだがスタイリッシュで心情表現にはピッタリ。
(上演時間2時間) 【Team B】

ネタバレBOX

舞台美術は、入り口側に舞台を設え 反対側に客席、この配置によって観客は中二階部分を観ることができる。舞台上手に小さな段差、不規則に真鍮ポールが横並び。何となくハムレットの自縄自縛した心を閉じ込めている牢のようにも見える。全体的に薄暗いが、それだけに ちょっとした色彩ある照明の諧調は効果的だ。また和風音楽(小太鼓や拍子木の和楽器)や音響も効果的で物語を印象深くする。

物語は亡霊・先代王ハムレットが夜中に現れて 新王クローディアスに復讐するよう囁くところから始まる。説明にある「復讐の炎に身を捧げ、狂気に身をやつす。そうして炎に己も焼かれ、ついに自らも毒刃に倒れる」と。このハムレットには「To be, or not to be, that is the question」という有名(2者択一といった切羽詰まった)台詞はなく、「Fair is foul, and foul is fair」といった「マクベス」のオクシモロンの台詞。そして旅回りの一座や墓守といった者も登場する。

王城はハムレットの脳(城)内であり、登場する人物は自身の部分 分身であり己の葛藤を表している。例えば臣下で友人のホレイショーは<理性>、決闘したレアティーズは<迷い>といった化身を表している。脳内で掘っている穴は自身の墓であり、懊悩が伝わる。それを旅回り一座が茶化し劇中劇仕立てにして観せているよう。ハムレットという視点はブレないが、多重ともいえる構成が観る者の想像力を掻き立てるが、同時に翻弄するようでもある。

メイクや衣裳 そして小道具まで観(魅)せる工夫をしており、ハムレット物語の世界をしっかり表出している。花吹雪ならぬ血吹雪を連想させ、物語性を支える演出も好かった。ハムレットは生者なのか死者なのか その捉え方によって現在/未来、または過去といった世界観を表している。多重な構成によって色々な世界観を織り込んで観せた好公演。
次回公演も楽しみにしております。
Days Of Grey Sunlight

Days Of Grey Sunlight

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2026/06/26 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 人間は自分達の言葉を動物達が理解できないと思っているようだが、そんなことは無い。そう動物たちは考えていることが前提の物語。

ネタバレBOX

 ダンスを多用し、視覚的な華やかさと余り深みに陥らないように構成された内容で作品化している点が上手いが、現実の鏡としては余りにも浅く感じる。
 主人公レトは、おっちょこちょいで寝坊な主人の飼い犬、遅刻の言い訳に上司に電話連絡をする際に「産気づいたお婆さんを助けた」などと宣うトンデモ女子だが極めて優しい主人では在る。その女主人は慌てて仕事先に出掛けた。  
 一方差し迫った引っ越しの為レトは荷物を纏めなければならないが、隣家の猫サリーがやって来た。彼女は折角レトが纏めた荷物をひっくり返して滅茶滅茶にしては別れの寂しさを紛らわす。そしてひっくり返った荷物の中にあった赤いネッカチーフの由来を尋ねることとなった。物語は、このネッカチーフの由来を説明する形で進められて行く。それは以下のような話であった。
 ある日、レトの棲む部屋に旅する猫、シッシが現れた。彼は3日間何も食っておらず、空腹に苛まれていてレトのドッグフードをせがんだ。レトは分けてやろうとしたが、シッシは全部食べてしまった。そしてその恩を返す為に飼われているレトには思いもつかなかった見知らぬ場所を案内すると言い出した。“旅する猫”のシッシは生まれてから暫くは飼い猫であった。そして捨てられた。それ以降彷徨の身である。そして彷徨とは生き乍らの死だ。当然深刻なトラウマを抱えている。そんな彼だから、レトには思いもつかなかった隠れた世界を知っていて、その拠点となっている廃劇場に案内した。この隠れ家には鼠、雀、白鳥、狸、アライグマ、亀、犬等様々な生き物が身を寄せ合い、人目に付かないように暮らしていた。何故、人目に付かないように暮らしているのか? は明らかである。人間は不潔だとか塵を撒き散らすだとか、繁殖して迷惑を掛けるとか様々な理由を付けて人の暮らす地域に居る生き物を掴まえて排除する。偶々拾った新聞にも“野良猫零作戦”なる記事が載っており、捕獲された後、最終的に処分されるとあって、唯でさえ警戒を怠ることのできない動物たちはこの棲み処を捨て何処か新たな隠れ場所を探さねばならぬと戦々恐々の有様。そんな折、この廃劇場を見つけた人間が入って来た。

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