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夢の果(ハタテ)

夢の果(ハタテ)

チーム・クレセント

ザムザ阿佐谷(東京都)

2019/06/06 (木) ~ 2019/06/10 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/06 (木) 19:00

座席1階

若い感性で当時の映画界を席巻した脚本家白坂依志夫の物語。フィクションと断っているが、この舞台の脚本を書いたニシモトマキが、交流のあった白坂氏のエピソードから着想したという。
仲代達也の野獣死すべしなど名作が多い白坂氏だが、女優や若手作家など華やかな人脈、交際でも知られる。今回の舞台でもその片鱗は出てくるが、物語はサブタイトルにもある、文壇のドンに歯向っていく展開だ。
孤児を描いた「お菓子放浪記」の西村滋作品をやり続けてきたチームクレセントらしいテイストもしっかり入っている。テンポよく進む舞台は、簡素な舞台美術とともに、演者たちの会話に集中してのめり込める。舞台回しを脚本家志望で白坂氏の家に潜り込んだという設定の女中にやらせたのは成功していると思う。

なんてったって

なんてったって

青春事情

OFF・OFFシアター(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

テンポも良く95分楽しみました。日本の芸能界の裏を観ているようで面白おかしくそして少し悲しく感じながらの時間でした。コミカルなのに終盤は涙が出そうで困りました。

なんてったって

なんてったって

青春事情

OFF・OFFシアター(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

正統派男性アイドルユニット。
身につけた衣装は確かに3人とも若い頃には似合っていただろうなと。
それにしてもアイドルとして現在に至るまで、いくらでもイメチェンのチャンスはあっただろうに、化粧という魔法を使えないだけにコレは流石にキツい御姿(笑)
いや、青春の面影が背景に見えるならば、ファンにとっては充分アリな光景か。

四十路の哀愁をスパイスに、かと言って辛辣な程には意地悪ではなく、四十路共感濃度メチャ高めの緩~い笑いに終始包まれてのイイ感じな舞台でした。
同年代だけでなく若い観客にはいずれ来たるべく風景として想像可な可笑し味もあったでしょうが、若手アイドルからの導入口も用意されていて、そこからも入りやすく、結果だれもが楽しめる内容に。
気楽にゆる~く楽しむのが正解。

ネタバレBOX

気楽にゆる~く楽しんで油断して観ていると、終盤「オッ!」と涙腺の方が思わず緩くなってしまう・・・これが本当の正解。

しかしメンバー「将太」の不祥事よりも「小鉄」の方がよりスキャンダラスでした(笑)
脱獄5

脱獄5

家のカギ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

客席が前の人と被らないように配置されているのでとても見やすかった 滅多にこんな配置はされないのでありがたい
なんとも若い熱量の高いお芝居でした 
舞台の監獄セットもシンプルながら素敵な作りになっていました 
価格もこのクオリティにしてはリーズナブル! ありがとうございました!

ネタバレBOX

いいセンスだ!
メタルギアのオマージュ好きでした
らぶゆ

らぶゆ

KAKUTA

本多劇場(東京都)

2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/06 (木)

観てきました☆ 久しぶりのKAKUTA良かったです!

ネタバレBOX

客演の方々が素晴らしかった! あと、18年ぶりに俳優復帰という酒井さんがすごく良かった☆  異儀田さんは、いつものお笑い担当みたいじゃなくて とても可愛らしい役でした! 桑原さんの訛った場内アナウンスgoodでした☆
あの鐘を鳴らすのはあなた

あの鐘を鳴らすのはあなた

Pave the Way

萬劇場(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

チラシだとシリアスコメディだと思って行きましたら 、かなりコメディだったみたいです。最後ちょっと間延び感が。テンポよく簡潔にまとめたほうがメッセージが分かりやすかったかな

化粧二題

化粧二題

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/06/03 (月) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/06 (木) 14:00

座席1階

この井上戯曲、初めて拝見した。
いずれも大衆演劇の座長役としての一人舞台。すべてがおそらく、役者の選択で決まる舞台だ。最初に登場する女座長を有森也実、次いで出てくる男座長を内野聖陽が演じた。
有森也実がサラシを巻いて肌をあらわにたんかを切る、という場面にドキドキしてしまった。こういう役に挑戦したその心意気を買いたい。ただ、今日のマチネは声の調子が今ひとつだったのか、若干かすれ声で、客席から「頑張れ!」と応援したくなるようなか弱さが邪魔をした。
後段の内野聖陽の物語と直接つながりはないが、何となく二つの舞台を結び付ける糸のようなものが引いてある。それはラストシーンで結ばれることになるのだが、その演出はちょっとアングラ演劇っぽくて好きです。
内野聖陽は迫力があったが、ややかっこよさというかスマートさが前に出てた感じ。もっと泥くさいところがあったら、さらによかったと思う。
いずれもの楽屋も、ライトの当て方を工夫してうまく演出してあった。客席を挟んで大きな鏡があるという設定で有森と内野が化粧をするのだが、本当に鏡があると錯覚させられる秀逸の演技だった。
舞台美術に力が入っていて、この舞台を最大限に盛り上げている。若い世代が集まる現代演劇の世界からは遠く離れた、昭和の演劇の姿を楽しみたい。

なんてったって

なんてったって

青春事情

OFF・OFFシアター(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

 アイドルっていくつ迄? (華3つ☆)

ネタバレBOX

 男3名のアイドルユニット・ゴットチャイルドは、17歳でデビューして以来20年間キッズと呼ばれる固定ファンに支持されアイドルとして活動してきた。アイドルに禁じられているのは恋の噂、中でもファンの女性との恋愛沙汰は最大のタブーだ。無論、他のスキャンダル、揉め事、ファンの支持を壊すような総てが禁じられている。20年もの間、彼らがアイドルを続けて来られたのはアイドルの鏡と言われるリーダーの献身的なファンサービス、メンバーの律儀等々ではあったが、流石のゴッチャも寄る年波には勝てない。髪が気になる者、体型が気になる者と門題が出ているばかりかアイドルのコンセプトからも外れるのではないか? と内心恟恟、社長にした所でいつまでも手を拱いている訳にもゆかぬから新人スカウトやオーディションで新人発掘に乗り出している。
 ところが、何の問題も無かったハズのリーダーが、写真誌にJKと共に自宅に出入りする現場写真を撮られてしまった。雑誌発売の前日、事務所にその旨記した文書が届いた。
 脚本は奇抜な発想が無く正解が先読みできてしまうので、タイミングをずらすなどの笑の取り方以外に笑える点は、自分には少なかった。演出にも際立った工夫は感じられない。だが、この当たり前が、如何にもロートルらしくもあり、終盤の盛り上がりに寄与してくる。つまり、華やかで格好良いアイドルという幻想を維持する為の仇で過剰な努力は、妻と夫の間に横たわる無限の孤独と深淵を知る年になれば誰もが感じる老いと死そして空しさと、子を持つ親として向き合わねばならない現実生活のリアルの前には、現実的な深刻さなど微塵も持たないという当たり前を、一瞬覆い隠すイリュージョンとして機能する共感が成立している。
六月大歌舞伎

六月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2019/06/01 (土) ~ 2019/06/25 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/05 (水) 16:30

座席2階8列33番

「月光露針路日本」

三谷幸喜は、自身の演出法について、映画「ザ・マジックアワー」に出演した市川崑から、「しつこいんだよ」と言われたことを記している。(「シネアスト 市川崑」より)

これは、脚本家としての三谷幸喜の簡略さと、演出家としての三谷幸喜としての過剰さの対をなすものとして、至極的を射ている気がする。私は、三谷脚本は大好きなので、テレビドラマを中心に、映画でも舞台でも積極的に観る派なのだが、こと映画での傾向から、三谷演出の作品となるとあまり観ようとは思わない。(そのスター配役にも疲れてしまうということもある)

今回の作品は、三谷幸喜ラブの友人が観ることと、歌舞伎という枠でどんな表現をするのか興味がったこと、初歌舞伎作品(「決闘! 高田馬場」は未見)とは違い歌舞伎座上演であること、そしてみなもと太郎原作であることから観劇した。

相変らずのサービス精神満載。序から出てくる口上の尾上松也が、場を前説宜しく温めてくれる。歌舞伎らしい華やかかつ込み入った舞台装置が、17人の伊勢出身者の流浪の旅を彩る。漂流→ロシアでの苦難の生活→サンペテルブルクでの女王との謁見→帰還という流れを3幕にうまくまとめ上げ、ユーモアも交えた舞台は、ラストの風景描写をもって大団円。
日本の情景はラストしか出てこないのだが、まさに歌舞伎の範疇にこの冒険譚を描き切っている。なんといっても群像劇なので、場毎に見せ場を作り主役が替わる古典歌舞伎と違い、
幸四郎、猿之助、愛之助といった当代人気役者の丁々発止の掛け合いが楽しい。

しかし、三谷演出のサービス精神は、観客に誤解を与えている。(もちろん、誤解をする観客も悪いのだが。)この舞台はあくまでも、故郷伊勢に帰ることに執着した漂流者たちの、艱難辛苦の10年間を描いたものである。ある者は病気で死に、ある者は事故で死に、ある者は体の一部を失う。そして、キリスト教の洗礼を受けて帰れなくなった者もいる。
日本の地を踏めたのは、僅かに2人。彼ら一人一人の想いをどれだけ、観客が感じ取れるか。悔しさ、惨めさ、苦しさ、そして希望、期待、絶望というものを味わうことができるか。
これが舞台の眼目である。

しかし、三谷作品として観いている観客の多くは、作品の緩急として構成されているユーモアと写実性の境界を失って、全てをユーモアに結び付けようとしているように感じた。

白鷗、幸四郎、染五郎親子三代共演を「親子でもないのに」「親子のようだ」といじる楽屋オチ、たくあんや牛肉をめぐる食べ物の小ネタ、八嶋智人の達者な話芸、登場人物と観客の掛け合い、どれも楽しい。しかし、一方で余分なところの刈り込みと、プロセスの書き込みが足りないので、本当に見せたいところがうまく見せていない。

漂着した島でのロシア人と元住民との諍いの件、磯吉がロシア人女性に恋をして帰国を辞めようとする件、共に危機的な状況なのにその結末についての説明はあまりにも言葉足らずではないか。
一方で、犬の交尾のお遊びは必要?古畑任三郎の物まねは必要?ベズボロトコとイワーノヴナの逢瀬は必要?ラックスマン親子の設定は(この舞台では)必要?実はこれらの前後には、かなり深刻な事態が起きていて(庄蔵の怪我、ロシア側の光太郎抑留の策略、庄蔵や新蔵の洗礼、光太夫と庄蔵、新蔵との別れなど)それらがどうも霞んでしまい、どうも緊張感を引き出せていない。

特に感じたのが、光太夫と庄蔵とのキスシーンで、観客から大きな笑いが起きるところ。
このシーンは、永遠の別れとなる強烈な哀切を見せているのだが、観客は男同士がキスをするというのも、ギャグ的要素の1つとして捉えてしまっている。このキスは、10年の長きにわたって苦難を共にしてきた仲間同士、ロシアという地で知りえた慣習を持って気持ちを表現する重要な場面である。

このキスシーンについては、パンフレットで三上幸喜自身が書いている通り、「風雲児たち」を歌舞伎化しようとした最重要シーンとしています。日本に帰りたいと光太夫にすがりつく庄蔵、それにつられるようにして、虚勢を捨て光太夫に涙ながらに心情を吐露する新蔵。
涙ながらの別れの場面、人情話として秀逸です。

サンペテルブルグ内の舞台美術は見事。そこでのエカテリーナ女王、ポチョムキンそして光太夫の3人の掛け合いは、厳かかつ強烈で、ロシアを舞台に歌舞伎的な様式美を見せつけた名場面。3人の力量が歌舞伎界トップにあることを示している。

まだ公演も序盤、歌舞伎上演という難しさはあるがもう少しメリハリをつけての上演を求めたい。パンフレットでも、三谷幸喜は演出時に、毎度、幸四郎、猿之助、愛之助の3人が、とめどもなくアイデアを出し合い、それを次の稽古では半分近く捨て去っていることを「さらなる高みを目指し」という表現で感嘆している。まさに、それがこれからの20日間に求められる。
そうすれば、今年の傑出した舞台の1つになると思うのけれど。

鈴木ごっこ

鈴木ごっこ

なにわニコルソンズ

TORII HALL(大阪府)

2019/06/04 (火) ~ 2019/06/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

仕事帰りで疲れていましたが、参加したら元気を取り戻せました。見るべきです。楽しいです。次回も期待です。

らぶゆ

らぶゆ

KAKUTA

本多劇場(東京都)

2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/05 (水) 19:00

座席1階G列

価格0円

長時間は感じず自分の感情を作品に混ぜながらの約3時間。
隠し事がバレると周りの人の感情や行動は激変し、そして時間と共に新たな関係が築かれていく。
この展開を幾つか散りばめ、それぞれに速度と味付けをした作品。
話の流れ方はシンプルだが、隠していたことに許したり納得したものが私には唐突過ぎた。そのためか新たな関係がこれまでの関係よりも薄っぺらに見え、急にこの展開の終息を感じてしまった。その心の変化にはもっと葛藤や劇的な要因があったのではなかろうか。それを見せつけて欲しかった。

最後になりましたが、チケプレありがとうございました。

ネタバレBOX

ラストは勝手ではあるがこう浮かんだ。
皆が希望や居場所を失い、この先も不安や葛藤が付きまとっても生き続けてる選択をしたこと。きっとこっぺは喜んでいるだろう。
スマイルマミー・アゲイン

スマイルマミー・アゲイン

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

個性的な従業員、奇妙な依頼人が登場。前半は何かゴタゴタした感じでしたが、後半への盛り上がりはとても面白いと思いました。ホームドラマのような展開。恭子役の演技に思い入れが出来ます。便利屋という設定も生かされ、家族愛の描き方、心に染みました。今日は初日、日々深化していくことを期待しています。

なんてったって

なんてったって

青春事情

OFF・OFFシアター(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日を拝見。青春事情さんは今回が初観劇だったが、想像以上に気持ちのいい舞台。ゴットチャイルドの3人もよかったけど、久保マネージャー役の女優さんがとても印象的でファンになりそう。GCマーク入りのチケットもいいね。

ネタバレBOX

女性アイドルとか歌謡ものの舞台で、開演までのBGMに中途半端な選曲・曲順でアイドル歌謡を流したりする劇団に遭遇することがままあるけど、本作ではそういう愚を冒さなかったのも好感度高し。インストばかりだったのが、アナウンスのとき、控えめにジェリー&ペースメイカーズになっていたのもよかった(終演後に思い返すとしみじみ)。あと、気になっていたグループ名のモヤモヤもスッキリ。
なんてったって

なんてったって

青春事情

OFF・OFFシアター(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

青春事情 「なんてったって 」

ご縁あって、お初な劇団。全く予習しておらずだったがOPから心掴まれ、予習していないので存じ上げていなかった(予想していなかった)内野詩野 さん登場で、これはハズレ無しとガッツポーズ💪

おじさんが一所懸命ガンバル姿はチョットこっぱずかしいけど、同年代としては励みになるなあ。
95分間のStageだったがし、終始笑顔で観れたのは嬉しかった!

チケット半券の面白さに帰宅して気がついた。

ネタバレBOX

あの曲の楽曲データ欲しい!!
獣の柱

獣の柱

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

不全感を残したにも関わらず☆5を打ちたくなる・・そのexcuseは一先ず省略。
本作初演は観ていた。またその元ネタを含む4短編から成る「図書館的人生」も10年近く前、放映されたNHKシアターコレクションで見た。これが私のイキウメ事始で、番組では他に昴「親の顔が見たい」、ミクニヤナイハラ、モダンスイマーズ舞台を紹介、劇団渉猟を始めた身にとってはNHK様様であったが、、僅か10年の間に日本最大のマスメディアがここまでの凋落ぶりを見せるとは思いも寄らなかった、当時が懐かしい。
は、ともかく・・星新一ではないがSFや超常現象モノの面白さは短編が最も適しており、アブダクション(宇宙人との接触)の可能性を示唆する現象に躍動する超常現象マニア2人+片方の妹の顛末を長編化した「獣の柱」初演は、気宇壮大な物語もいささか説明が勝って感覚面が追いつかず、悪い方の予想が当った格好であった。不出来に思えた作品、しかも再演は普段避けるところ、改良版「獣の柱」を見込んで予約した。冒頭浜田氏が客席に投げかける言葉そのままに、「言葉」を獲得する以前の感覚を探り、言葉での説明を先行させない事だけに注力したかのような、空気感を重視した舞台作りが今回の特徴であった。その意味で初演の影は跡形もない。この濃密な空気感は、巨大な廃墟のような具象と褐色系の照明、チェロ主体の旋律、「現象」を示す音響、そして俳優の絶妙な演技が作っているが、架空の世界に体ごと入り込んだ錯覚に観客をいざなう技が、星の理由。
久々のトラムだったが左右の壁に当日券客が立ち、「判らない」ながら好感触を残して帰路につく客を多く見受けたように思う。

ネタバレBOX

不全感とは、、要は「判らない」。だが「判らない」は必ずしも怪しからんことじゃない。
本作は高知県のとある場所が舞台。「隕石シャワー」の翌日に天文学サークルの若い新メンバーが近くにある小山で奇妙な死に方をしていた事を伝えに、古手メンバー(安井順平)がもう一人のメンバー(浜田信也)宅を訪ねる場面から始まる。
話を聴いた浜田は、その若いメンバー(窪田人衛)と二日前に出会っていた事を安井に伝える。浜田は隕石を探しに他人の土地である裏山に深夜こっそり忍び込んだが、手ごろな石を発見してほくそ笑んだ時、同じ目論見だったらしい窪田に出くわし、収穫があったかと問われるも真実を隠して追及を逃れる。
その回想シーンは、そのまま浜田と別れた後の窪田の動きを追う。彼は夜明け近くまで隕石を探し続けるが、そこへ「ラッパ屋」と名乗る男(市川しんぺい)が現われ、「幸せ」をやる、という。そして男の手に握られた「ある物」を見せられると、多幸感に浸り動かなくなる・・。この「ある物」と同じ物質に、安井と浜田も行き当たる。
浜田の家には出戻りの妹(村川絵梨)がおり、安井は久々に(成人して初めて)彼女を見て思わず好感触を持った事を口にし、後に添い遂げる仲になるが、二人の関係の深化には状況の変化が投影し「事態」の経過の巧みな描写になっている。閑話休題。浜田が隕石片を先輩(安井)に見せた所へ妹が入って来て、手からそれを奪って逃げ、兄をからかうのだが、思わず手からこぼれてテーブルにぶつけ、表皮に亀裂が入った事で兄はカンカンになる。だがこの亀裂から覗いた物質が、問題の現象を引き起こす事をこの段階で「面白おかしく遊びながら」知ることとなる。彼らが顔を強ばらせたのはその日の新聞の一面に、東京渋谷の交差点で発生した大惨事の写真を見た時であった。

芝居は現代と、二世代下った未来の話に二分される。現代の話は「謎」とそれをを解くヒントを与えられた三人が、急迫する事態に素手で立ち向かうスリリングな話。やがて巨大な「柱」が人口密度の高い主要都市のど真ん中に突き刺さり始め、東京を逃れて戻った高知には縁ある人らも集い、柱(の素材である物質)の秘密を知る数少ない人らが事態をどう受け止めるか、対処するかを束の間の平穏な時間に議論する。このシーンは中盤とラストに、倒置法的に挿入される。そして一気に未来に移ると、人々は現代とは全く様子の異なる世界に生息していた。
この未来の場面は常に夜で、場所が四国である事とも合わせて同劇団の『太陽』に通じる雰囲気がある。「現代」の登場人物は、ここでは語られはするが既に実在しない。正確には約2名ばかり変わらず存在していて、一人は浜田が人格を変えた状態、もう一人は現代の時点で既に離脱しており、半世紀経っても外見が全く変わらない二人の存在が、最も判らない一つだ。
「未来」を迎えた時から、その後を占う手掛かりは少ない。作者は描き切れなかったのではないかと私は感じたのだが。

「散歩する侵略者」は侵略意思を持った宇宙人3体(人間の体に移り住んだ)が、地球人ガイドと契約を結び、人類の概念を学習して侵略に備える話だったが、この侵略者に当たるらしい存在として、本作には島忠(薬丸翔)なる人物があり、「未来」でも変わらぬ姿で登場する。実は島は近頃突如失踪を遂げて話題になった著名俳優で、先の「ラッパ屋」と彼のアウトロー生活の相方(松岡依都美)がたまたま四国の山中で彼と出会うが、元の彼とは全く異なる人間となっている。
前川作品として普通に考えれば彼は宇宙人が乗り移った身体かと疑うが、誘拐され人格改造されたとしても、宇宙人がそれをした訳で、宇宙人の存在は残る。失踪した浜田も、同じ目に遭遇したと考えられる。
しかし作者は、「散歩する・・」とは異なる可能性を示唆し、観客に想像させようとする。
逃げ帰った四国で主要人物らが交わした議論の中で、「柱」はどのように生れどこから降ってくるのかを考えるヒントとして、ある調査結果が示される。柱は地球の成層圏の外から落下したとは考えづらく、またそれらしい観測データは見られない。「柱」とは、地球というシステム(あるいは意思)が自浄作用として製造し、落としている自然現象なのではないか・・。
これを古来人間は「神」という言葉で表象してきた・・。
(つづく)
HATTORI半蔵Ⅲ〜再舞〜

HATTORI半蔵Ⅲ〜再舞〜

SPIRAL CHARIOTS

六行会ホール(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

今回から「公開殺陣返し」ではなく「公開稽古」になりましたがどう違うかよく分かりません。でも、ゲネプロ前の最終稽古を見せていただき、これが物語になるとどうなっていくのかさらに楽しみになりました。今日は全然出番のなかったキャストさんはどんな場面で出てくるのでしょう?

星屑バンプ

星屑バンプ

THE CONVOY

博品館劇場(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

おじさんも若者も少しずつメンバーが変わって、また違った面白さ。トクちゃんの破壊力も半端ない。けど、舘さまが最初からいなかったみたいになって寂しいです。

日本の神の物語 〜古事記の世界〜

日本の神の物語 〜古事記の世界〜

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2016/12/27 (火) ~ 2016/12/30 (金)公演終了

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。
こんな朗読劇あるんだ、と。けっこう衝撃でした。なんとなく知っている古事記の登場人物たち。それを朗読で面白くする。いいアイデアですね。
何人かの声優さんは、流石のお声でした。

vol.18<DADDY WHO?>

vol.18<DADDY WHO?>

天才劇団バカバッカ

サンモールスタジオ(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

河村唯さん、朝日奈央さん、関谷真由さん出演。
木村昴バージョンと、シャッフルバージョンを観劇。かなりの違いがあって、そこが個人的には楽しかったです。
ストーリーも面白くて、両方とも満足でした。

COLORS

COLORS

天才劇団バカバッカ

吉祥寺シアター(東京都)

2016/06/10 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

河村唯さん、酒井瞳さん出演。
目当ての演者さんが宇宙人として出てくるのは想像してなかったです。驚きました。
社会的なテーマを大きく広げてギャグにした、という感じです。
ひとつ、現実と絡めたギャグがあって、それには混乱してしまい、残念でした。
総合的には、楽しかったです。

ネタバレBOX

宇宙人は性別の概念が地球と異なるという設定。宇宙人のポラリス役の方の発言が、それとは矛盾するようなもので、混乱しました。どうやらギャグだったようですが、いただけませんでした。

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