鼠小僧次郎吉
劇団前進座
新国立劇場 中劇場(東京都)
2019/10/22 (火) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
う~ん輪廻はめぐるかな~
因果応報とも云えた話でした・・・・
日本人が好みそうな湿気のある人情ネタを十分に張り巡らせた
見所の多い時代劇でしたわ(^-^)
全二幕(20分の休憩入り)
アフタートークは殺陣の指導者さんが
いろいろと話を20分ほど主役の二人と話してくれました
〆は前進座恒例の「手ぬぐい」投げでしただ♪
ネタバレBOX
引退した泥棒さんが
現役時の仕事でコピーキャットを生成してしまい
ラストは命を賭して全ての罪を背負って亡くなるというオチでしたわ・・・・
悪役の易者さんが
いかにもな悪役っぽくて
いい感じでした~♪
ゼロイチ
劇団龍門
シアターシャイン(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★
説明通りであるんだが・・・・
何というか いまひとつ感があったかなぁ~と
ただレトロなSF感は強くて
そこは好みにバッチシあっていたとは云えました
ネタバレBOX
ラストの透明チューブ内の全能の存在は
ドストライクなレトロSF感ーでした
「地球へ・・・」のラストみたいな感じでしたな~♪
また途中に挟むTVのシーンは割りと唐突で
ゴチャっとした印象を強めていた感ありました
面白かったんだがねー
アンダーグラウンドで動いてる組織とかは設定と表現うまかった
ただ自我~意思(?)を持たせたAIロボ子さんは
イチ技術者がちょいちょいとできるような感じなのは
あまし説得力は高くなかったかなー
自分なら
任意発生する自意識の条件をAIロボの生産ラインに仕込んで
独立自我をもった存在が浮かび上がり見つけ出せる方法をーとかの方が
説得力は高まったしSFっぽさが増したのではとーね
マクロな世界の危機という状況で
ミクロな主人公メンバーが巻き込まれる必然が弱かったし
説得力が薄かったねぇーと思えたデス
星数は・・おまけしたかったが・・・う~ん だわい
映画の「アイロボット」でさえネット接続の話あったのに
今作のロボさん達はスタンドアローンでも
ローカルネット接続とか
光とか接触振動とか音声とかでの情報共有とかの
設定が曖昧だったわねぇ~
滅亡迅雷.netみたいな人類抹殺プログラム風な
地球崩壊プログラムが走るのを阻止とか
いまひとつ世界に繋がるイメージが持ち辛かったなー
AIロボ子さんらの発音とかは工夫していて良かったデス
たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分
ガポ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
すっかり引き込まれてしまった。脚本の面白さ、演出、演技、小道具の使い方迄、中々見せてくれる秀作。べシミル。(追記2019.10.28)
ネタバレBOX
鰻の寝床のような小屋だが、比較的オーソドックスな用い方だ。小屋入口側に客席、正面奥が舞台で板正面奥に袖を設ける為の白い衝立。若干のスペースを取って上手、下手に矢張り白の屏風、下手のそれは曲部を斜めに設え、壁と看做して花を描いた絵画が掛けられ、上手は衝立と小屋の側壁の間を少し空け、出捌けを通り易くしてある。白屏風はちょっとクランク型に。手前が洋室、大き目のテーブルに椅子2脚。無論役者が腰掛けた時、顔が客席と対面するように置かれており、机の下には洗濯物を入れる籠とゴミ箱。テーブル下手にフレコンバッグのような形状の大きな袋様の物が置かれている。
物語りは別れ話を持ち出された千佳が荒れている所へ若い女・信子が現れ丁度、携帯で別れ話の最中にドアホンが鳴ったため、彼が辛辣なジョークを飛ばしたと思い込んだ千佳が「鍵は掛かっていないから入って」と言ったことから始まる。千佳はてっきり、入って来たこの女のせいで彼が別れると言い出したのだと早とちり、今度は猛烈に信子に噛みつく。だが、信子は件の男のことなど知らない、と言う。サスペンス要素も入っているのでネタバレは此処まで、終演後に詳しく内容は書くが、最初ケレンとも思えた導入部から、話は二転三転、ストーリー展開の巧みにドンドン引き込まれるし、女優2人の演技もグー、歌って踊ってなどのシーンもあって、飽きさせない。タイトルが突拍子もないものだったので、内容的に薄いかも知れない、と予想していたのだが、実にキチンとリアルを見据え、而も話の展開には条理が通り、随所で小道具も効果的に使われて自然に進行してゆくと同時に、深い科白が要所、要所に鏤められてリアリティーを増す。手応えのしっかり感じられる秀作である。
さて、少し内容についても触れておこう。千佳が結婚を望んでいるのは、研修医を自称する男である。彼女自身は施設の出身であり、以前DVに耐えかね同棲していた男を殺し掛け2年収監されたというが2年で済んだのはDV被害が認められたからである。高校も入学はしたものの直ぐ止めて援交してもいたので男を手玉に取る術も無論心得ている。他にもヤク、風俗で働いた経験も長いし、相当の手練れではある。だが、彼女の本質は、恰も日本ではレミゼ位しか知られて居ないかも知れない仏19世紀最大の文学者(大詩人・大小説家)であったヴィクトル・ユゴーが不幸な女達を庇って歌った有名な詩「おお、落ちてゆく女を決して」に描かれたような仏ユマニスムの伝統に則り、その精神の根底に純粋で気高い魂を持つ娼婦、生き方の達人ではあるが傷つき深い傷を抱えた女として好意的に描かれているのと似た視座。
ところで、当初謎として現れた女・信子は、彼女らの両親が自殺して果てた後、施設で一緒に暮らした妹であった。信子は、親切な夫婦に養子として貰われ豊かで社会的地位も高い両親の下で暮らしてきたのだが、小さな時、施設に入る前に飢えと渇きに苦しんで泣く自分の為に泥棒を働いて守り、決してそのような犯罪行為を妹の自分には明かさずに面倒を見てくれた姉に対し、深い感謝と愛情を抱き、それ故猶更申し訳なさが募って何としても会いたいとこの20年間思い続けて来、義父に頼んで姉の身上調査をして貰った。その結果、姉が貢いでいる男は、詐欺師であり、女・年寄り等金になれば誰でも騙しカモる屑であることが判明、実際に姉に会って姉の気持ちと真偽を確認しようと近づいたのであった。義父夫妻は姉妹共々養子にしたいと手続きを進めていたのだが、千佳は己の自由が損なわれるような気がして断り、信子の歩んだ幸せからは逸れた。結果先に話した人生を送ることになったのであるが、信子は、自分だけが幸せになったことが許せず、下司との関係を姉が傷つかずに断てるように準備万端を整え、姉の所に転がり込むことに成功すると、自らの出自を証し共同生活を始める。この過程で家族・肉親の温かさを骨身に沁みて感じた千佳の心も徐々にほどけてゆく。最終的に信子は千佳に過去の総ての清算を承諾させることに成功し、千佳がホントに世話になったパトロンとのスイス旅行から戻ってきたら、自分の主人になる人物の関わる会社への就職の内定も義父を通して纏まっていたのだが、1通の手紙が届く。千佳からのもので、航空便であった。その内容は。千佳の歩んで来た過去が必ず信子やその婚約者、義父母など関係者に迷惑を掛ける。だから自分は姿を隠す。但し20年後、今回出会えた20年を過ぎて必ず千佳から信子に連絡を取る、と約したものであった。リアルではないか?
ひとり語り芝居『よだかの星』
お茶祭り企画
あさくさ劇亭(東京都)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
朗読劇ではなく、語り芝居とのこと。宮沢賢治のエピソードもお話いただき、宮沢賢治が身近に感じました。
語り芝居も読んだことのある小説に動きをつけて、目を閉じると情景が浮かぶ感じで気持ちよく聞かせて、見させていただきました。はじめての経験でしたが、とても面白い試みだと思いました。今後も頑張ってください
SORIN THE INNOCENT LORD
GROUP THEATRE
浅草九劇(東京都)
2019/10/17 (木) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
人生初の舞台観賞でした。歴史物だからか内容がちょっと難しく登場人物を把握できずに話が進んでしまってました。もう一度見たいが予定と合わず残念です。心に響くいい公演だと思います。
たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分
ガポ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
旗揚げ公演観劇しました。内容はまとまっていて、見やすかったです。ところどころに入る観客も巻き込んだ笑いもタイミング良くよかったと思います。最後はほろっと来る場面もあり、押さえるとこを押さえた感じがしました。
お二人のお芝居とても良かったです。次回作も期待しています。
mark(X)infinity:まーくえっくすいんふぃにてぃ
劇団鋼鉄村松
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★
嫌な予感が的中。
あと、上演時間は正しく書き(直し)ましょう(corichには「約1時間30分を予定」て書いてありますが、実際は約120分です)
ネタバレBOX
土日の昼公演がほぼ売り切れで、夜公演が余り気味ということなので、夜公演に。
(日曜夜は別のを見に行く予定なので、土曜の夜しかない)
開場時点でわずかに4人。大丈夫か不安になったが、開演時点ではだいたい埋まってた。
ただ、キャパ約100にPAで2列とって空席もあるのでは、黄金のコメディフェスティバル2016最優秀作品賞作品としては少し寂しい。
「嫌な予感」というのは、「上演時間を長くしました(なりました)」であんまり良い思いをしたことがないこと。
むしろ上演時間に制限があるからこそ面白くなる、中身が詰まる、というのはあるのかな、という想い。
コメフェス版の45分から120分になって、増えた時間の分の意味があったのか。
感覚的には、要素が1.5倍になって、上演時間は2.5~3.0倍という。
あと、コメフェス版よりも要素が増えて分かりにくくなったり冗長になったりしたような気も。
元々面白いお話なので、コメフェス見てなくて初見なら★4~★5で何の不思議もありません。
鋼鉄村松的にも新しい劇場と思われるコフレリオ(2017年オープン)、舞台裏が狭いのか演者さんがセットと壁の間に居たりするのが新鮮というか。
こやまりさんは大きなダミ声で喉をいわしてしまうのではないかと不安になるほどでしたが、さすがはプロ、ですかね。
そういえばカップやきそばみたいな匂いがしてたのは、なんだったんだろうか……
ナイゲン
果報プロデュース
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/10/16 (水) ~ 2019/10/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
【総論】
既知の登場人物でも新たなアプローチであったり、何度も観ていながら改めて気付いたことがあったり、「十二人の怒れる男」を観ている時と同様よく知っているからこその「来るぞ来るぞ来るぞ来るぞ……キタ~~~っっ!!!」があったり、もちろん元々好きな「議長の覚醒」「監査の葛藤」「3148の2度にわたるイジり」も「これこれ、これだよ」と堪能。
【各論】
今回の監査は声が低めだし、序盤では冷徹と言うか感情がないと言うかな感じで、それが「あの採決」で感情を表に出し、さらにクライマックスでは「ああなる」ので、「笑の大学」の向坂(検閲する男)に通ずる気がした。
また、終わり近くでの議長の台詞が「十二人の怒れる男」の「あの台詞」の変形だとやっと気付く。この2点はこの前週に観たロデオ★座★ヘヴン「日本演劇総理大臣賞」のおかげかも。
夏にfeblaboナイゲンを観た時は前年の前夜祭事件を描いた「ナイゲン・-1」と3148が監査になった「ナイゲン・+1」思い付いたが、しばらく文化祭が開催されず久々に再開する年のナイゲン(←2008年版「櫻の園」的な)もありうるのでは?とも思った。
3年生ですら文化祭を経験していなくてああだこうだ右往左往、とか、どさまわり的な生徒(OBである兄から楽しさを聞いていた?)が「文化祭はやらなくちゃいけないんです!」と強引なほどに主張するとか。
feblaboナイゲンと言えばこの夏のハワイ庵、本作の道祖神、この2つは配役を知って意外な気がしたが、どちらも「今まではなかった」その役になっていての可能性と言うか奥深さと言うか、そういったものを感じた。「スタンダードな作品」ってのはそういうモンだよね。
ツイッターで流れてくる感想を見ると、この果報ナイゲンがナイゲンとの出逢いとなった方が少なからずいらっしゃるようで、ナイゲンの裾野が広がったことがファンとして嬉しい。山本プロデューサー(山P?(笑))の狙いがバッチリだね。
ネタバレBOX
【クライマックスでの3148】
終盤で退席しようとするアイス~を止める3148、序盤で退席・失格となることを防いでくれた恩返しか逆に序盤であんな仕打ちをされたことへの逆襲か、二通りの解釈ができるが 本作では引き止めた後でニヤリとしたので後者の「邪悪3148(笑)」だな、と。
また、その後に挙手して「アイスクリースマスさん、お願いします」と振る場面があるが、その前にちゃんとアイスクリースマスの様子(←たぶん「何か言いたげ」)を観察しているのも確認。(これ、その後の流れを知っているので先回り的に注目していたのだった)
【アイスクリースマス考】
序盤で「あの手口」で自分の側を勝たせた直後に掌を返すように3148を攻撃するのでアイスクリースマスを「憎まれ役」と認識してしまい、3148の退出を止めるのも晒し者にするように思ってしまうが、実はイイ人で失格しては気の毒と思ってのことかもしれない。
あるいは騙すとかそういう意図は全くなく、規約という縛りがある中で話し合うことをゲーム感覚で楽しんでいるだけかもしれない。もう十数回観ているのにこれは今回初めて気付いた。
3148の2点は前から観察していたが、今後はアイス~がどちらの型かも観察しよう。
今回初めてと言えば、終盤の議長の台詞が「十二人の怒れる男」終盤の「私たちが裁くのはあの黒人少年です、あなたの息子さんではありません」という台詞のオマージュであることにもようやく気付いた。
【新演出に関して】
放尿騒動の時、おばか屋敷がシャツで3148の視野を遮っていたのに気付いて終演後に冨坂さんに伺ったら、今までも体の向きを変えたりで3148が海の~の方を見ないようにしていたけれど、シャツを広げたのは初とのこと。
墓場、女子高生
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2019/10/09 (水) ~ 2019/10/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
ねもしゅーが自身でも出演したこの作品を自身の手で演出したい、という思いをすべて見せてくれた作品だった。
mark(X)infinity:まーくえっくすいんふぃにてぃ
劇団鋼鉄村松
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
バカバカしくて(誉めてます)面白かったです!!お布施もしてきました(笑)
追記予定
リボルバー
万博設計
AI・HALL(兵庫県)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑いました。一人ひとりの役がすごく合っていて、とてもわかりやすかったです。みんな大なり小なり「痛い」ところあるけれど、日々生きていくたくましさがあって、元気出ました。暗い場面が多い中の照明が美しかったです。「早春物語」好きだな。帰ってから探して聴いてしまいました。
あんたバカね、また会いましょう
The Stone Age
TORII HALL(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
絶望的でも、よく見て、自分自身が変われるのなら、未来がやってくる。
人生はメリーゴーランド。
泣けました。
ありがとう♪♪♪
新この話、したっけ?
劇団伽羅倶梨
KARAKURIスタジオ(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/28 (月)公演終了
満足度★★★★
家族の絆を再認識しました。
伝えることで、人生の豊かさが違ってくる。
泣けますね。
ありがとう♪♪♪
詩と再生
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
久しぶりの彗星マジック
相変わらず勝山さんの脚本と台詞はそこで体験してたんじゃないかと思えるほど説得力がある。
観てるとだんだんと世界観へハマっていきます!
米山さんをはじめ役者陣もそれに応える力強い演技!
今回は少し複雑な展開でしたが最後までじっくりと深く楽しめました!
明けない夜明け
演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/10/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
前回のテーマといい今回も小野さんは難しいテーマに挑戦するんだなぁ、そんな中でもクスッとしたり。
今回は女優さんがメインでJr.5のファンとしてはちょっと寂しいところですが、内容が良かったので〇。
憧れのデコラティブライフ
テノヒラサイズ
HEP HALL(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
いつものテノヒラサイズと違って舞台美術が豪華なんで驚きましたが、その舞台に相応しい素敵なお芝居を堪能させて頂きました★日本のコメディよりアメリカンコメディを感じさせるPOPな楽しさがありました☆宝塚歌劇団のミュージカルシーンが印象深いです♪
野外劇 吾輩は猫である
東京芸術劇場
東京芸術劇場 劇場前広場(東京都)
2019/10/19 (土) ~ 2019/10/29 (火)公演終了
満足度★★★★
そういえば野外劇を観るのはこれが初めてだったかも。予想以上に楽しかった。ただ、最前のベンチに座ったのだけど、さすがに後半はお尻が痛くなってきた。腰に不安がある人はクッション持参で行くか、パイプ椅子の席の方をお勧め。
浅草福の屋大衆劇場と奇妙な住人達1982 改訂版
東京アンテナコンテナ
六行会ホール(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
典型的な人情劇...観ていて安心するような展開は、老若男女問わず楽しめるもの。
「昭和人情ホラーコメディ!!」乞うご期待...という謳い文句通り、観応え十分な公演であった。
(上演時間1時間50分)
ネタバレBOX
1982 年(昭和 57 年)頃の浅草にひっそりと建つ大衆劇場での物語。冒頭はその劇場で上演している股旅物のような劇中劇の場面から始まる。この劇中劇と本編が繋がり出し、単にユーモラスな描きだけではない面白さが繰り広げられる。この公演が紋切り型の感傷劇に陥らず、かと言って真面目でもふざけるでもなく絶妙のバランスで夫婦、親子の情愛を描く。そして随所に挿るギャグが物語を微笑ましくさせる。
梗概…劇場支配人と義理の娘、さらに地縛霊がいる大衆劇場は、長年庶民の娯楽場としてにぎわっていたが、近年では漫才ブームのあおりを受け客足が途絶える一方。そんなある日、人気の劇団松沢一座がこの劇場を救うべくやってくる。「これで劇場はどうにかなる」と思った支配人や娘たちであったが、一座の看板役者が「一座を辞める」と言いだした。この劇場と一座、そしてみんなの運命は一体どうなるのか。
笑って泣かせる人情劇の王道のような公演は、理屈抜きに楽しめる。事情あって娘を置き去りにした母、捨てられたと思った娘、その娘を育てた劇場主などが織り成す本筋、それに大衆演劇の松沢一座の劇中劇として興行している脇筋を絡め厚みのある物語に仕上げている。経営不振、一座の看板役者の退団など誰もがピリピリしそうな出来事、そんなこわばった雰囲気をユーモア溢れる会話で笑いとばす。
無関係と思われた人々が次第に繋がり、なぜこの地(劇場)の地縛霊になっているのか。生ある人と地縛霊、その可視と不可視を同居させることで人生と人と人の触れ合いや繋がりを表現している。同時に時の経過を哀切・ユーモアを通して表現することによって暮らしと社会諸相を表わしている。その人情味を支えているのが下平ヒロシ氏とイジリー岡田氏の地縛霊(軍服・芸人風という衣装に意味あり)による漫才風会話。ラストは親子の情、地縛霊の昇華として結実させる見事な幕引きであった。
次回公演も楽しみにしております。
クロスミッション
カラスカ
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
ミステリーコメディといった公演。表層はマンガチックな観せ方で笑わせつつ、潜む内容は社会的現象または警鐘といったもので驚かされる。ミステリー仕立てだから、自分でも謎解きをしながら観ることができ楽しめる。
「交差ミッション」・「十字架ミッション」の同時上演で、関連性があるらしい。
(上演時間2時間)【交差ミッション】編 ミステリーのため後日追記
たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分
ガポ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★
席につくと流れているBGMに何だこれは?と驚いたが、それはネタバレの方で。サスペンスコメディという作りで、二人の何気ないやりとりは可笑しいのに、脚本上であからさまに狙ったギャグは不発気味。
ネタバレBOX
入ってすぐ、何故こんなところで福原真理子が流れてるのかと驚いたが、大原麗子、浅丘ルリ子、前田美波里と続き、これはテイチククロニクルで出たあのCDかと気づく(部屋のどこかにあるはずだが、10年ぶりぐらいで聴いた)。まさか劇中でマーガレットとは思わなかったが、当パン読むと演者さんが好きな曲なのですね。でもあれはもっと爆音でやった方がよかったと思う。