
いつかの日の
こわっぱちゃん家
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/04 (日) 18:30
価格4,800円
控えめに言って良い舞台だと思います。
配役に則った個性的な役者陣が、ストレートプレイでしっかり物語を作っています。
本当に公務員として働いてそうな人たち。多様な性の在り方や恋愛観に迷っている人たち。
リアリティがあってドラマを届けている様な…そんなエネルギーを感じました。
だからこそ、何気ない幸せに気付かされた時や大切な人を想う気持ちに共感し涙を誘うのだと思います。今の10代・20代の学生にも観て欲しい…心動かされる上演作でした。

オールライト
ポッキリくれよんズ
上野ストアハウス(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
最近渋めの芝居を観に訪れてる上野ストアハウスで、若手劇団を初観劇。考えてみれば手掛かり殆ど無し、開演一発目の照明INから眼前の現象を物珍しげに目を凝らして見始めたのであるが、ダレる事なく(脳内では感想文の語句が浮んでは消えであったが)最後まで持って行かれた。
劇団の人となり(劇団となり?)を想像するのが好きである。当パンのキャスト表に役名が無いのは残念だったが写真は大きめに掲載で親切。「ポッキリ..」所属とあるのが3名、男。芝居の照明の中では一人だけ識別できたが他は観劇後に照合。その結果私は「きっと劇団員」と踏み、演技面でやや不足を感じた役がある中、客演の応援で成立、という全体図を勝手に描いたのだが、実はその逆。団員は主役風情を他に譲り、脇の要に就いて芝居を支えていた。
脚本担当がパンフに「こういう脚本はもう書かないだろう」とあり、その真意をつかみあぐねる自分がいるが、というのもドラマ性、スケール感とも出来た脚本で、役者がそのポテンシャルに届こうと汗をかく。この関係は理想であって、もう書かない等と言わなくて良いんでは、、と外野は思ってしまう。
さて芝居は、教科書に出てくる江戸時代のある著名人の界隈、それを映画化しようとした者たちの界隈、その映像を授業で観た女子高生演劇部員の界隈。三層を行き来する。芝居で「ある作品」を扱う場合のリスクは、それがどういう作品なのかに全く触れないのでは具体性に欠き、かといってそれを受け取った人物が登場する以上「それに相応しい作品」である必要がある。この芝居では、その史実上の人物に事実性を負わせながら(なぜその人物か、については確答はないものの)、命を賭して作品製作に臨む人間たちの群像を描き出す。この芸術における「命を賭して」エネルギーを注ぎ込む様相が、映画監督を通して、彼の執拗なこだわりや、平賀源内演じる主役に抜擢された男に具体的なダメも出さず執拗にテイクを重ね続け、遅れに遅れる撮影現場。とうに予算オーバーも、ただ彼の熱意への「信頼」のみで金策に走るプロデューサー、ロケ地の要望に応えようと探し歩くスタッフたち、彼らの奔走、疲弊、崖っぷち感がよく描けている(3層の一つではあり、観客、役者とも「逃げ場」はあるが)。
名前を見る度、旗揚げのあの時あそこを通り過ぎた若者、という記憶だけ甦らせノッキングしていた劇団を漸く観られた。他人ながら健闘していて嬉しい。

ハローボイジャー
アヲォート
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/04/20 (日)
4月20日〈日〉観劇。
舞台を客席中央に配置するというスタイルで、入場した時からワクワクしていました。
4人の女子高生が、かつて墜落した宇宙船を探しに、航海の旅に出るというストーリー。
4人の女子高生のキャラクターがそれぞれ際立っていて、配役が上手だなと思いました。
今回、高校1年生の息子に、初めて演劇を観せるために連れて行きました。
彼も大変満足していました。
ありがとうございました。
p.s. チラシのデザインが素敵です。

wowの熱
南極
新宿シアタートップス(東京都)
2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
映像鑑賞
映像で「ジュラシック」を観た感触で実演観劇を目論んだが叶わず、映像配信ありとの事で再び画面通じての観劇。
とは言え「ジュラシック」同様(これは映像用に作った作品かと思った位で)カメラワークで語るタッチの作品に仕上がっており、成る程映像監督が劇団員に居り、無観客で映像仕様で作った「WOWの熱」になっていた。
ゆえに感想は言いづらい。面白くはあった。が、結語に物足りなさがある。この舞台コンテンツをリアルタイムな演劇舞台でやった時の熱量は半端なかろうと想像され、あれもこれもとやり抜いた後の心地よい疲労であの結語(ワオが最後に一人立って言う台詞)を言ったら、こっちもご苦労さんと言い、他の観客共々二時間の観劇をねぎらった事だろう・・と想像した。演劇とはそうしたものである、と。

お歌とお芝居 「髑髏沼の女」
たすいち
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2025/04/30 (水) ~ 2025/05/04 (日)公演終了

トワイライト2〜不思議な世界の短編集~
Sun-mallstudio produce
サンモールスタジオ(東京都)
2025/04/29 (火) ~ 2025/05/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
SF的な短編2本、この手のストーリーでは辻褄の合わないところがどうしても出てきてしまうが、そのへんは気にしないことにして、一捻りあるストーリーで気軽に楽しめる芝居。

オールライト
ポッキリくれよんズ
上野ストアハウス(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了

ナイト・メア
Project To Do
萬劇場(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!
夢と現実のはざまの妖しい雰囲気の中、どんな展開になるのか?どんどん惹き込まれました。
役者さん達は身体能力が高く、殺陣もアクションも観応えがあって、目が足りませんでした。
ストーリーは、悪夢や現実、そして自分自身との戦いの中、登場人物達が強くなっていく姿に感動でした。
ラストは切なさもあり、涙腺が緩みました。
観応えのある、素敵な舞台でした。

あるアルル
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2025/04/30 (水) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
情報量が多くて、楽しみつつも、観終わった直後はこちらもちょっと混乱。笠浦さん曰く「死の匂いのするメルヘン」を目指したのだそうで、なるほどなあと。何人か気になる役者さんを見つけたので、今後の出演予定を調べてしまった。

あるアルル
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2025/04/30 (水) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/04/30 (水)
価格3,500円
正直物足りない感はある
界隈では名の通った出演陣、劇団
おもしろいとは思うけど、なんとなくリピしてみたいなとも思う
それはおもしろいからなのか情報量が多いから補完したいと思っているかは自分でもよくわからないけれど
あるあるがささらなかったのか、勢いがささらなかったのか、ん〜、謎
ただ、なんとなく谷口さんという方はあの中にあって異質で、ある意味新鮮で良かったなぁ

ワトソンとスィートホームズ/皆目見当がつかない
かーんず企画
シアター711(東京都)
2025/05/02 (金) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/03 (土) 13:00
価格3,000円
『ワトソンとスィートホームズ』
ふらっと観劇
おもしろかった!
導入はちょっとイヤだなと思ったけれども、話が進んでいくにつれて愉しくなっていく展開がいいなぁ
ふたりで観るとおひとり無料という無謀企画をやっており、ペアの方が多いのかな?
序盤隣席のごにょごにょが気になったのだけど、作品を観進めると、もしかしたらこの芝居はそれもありなのではと、自分に何の縛りを科しているんだろうと(本来はおしゃべり気になります)それすら楽しめる感じになってたな
最後はよくわからんかったけど、
原点か

ワトソンとスィートホームズ/皆目見当がつかない
かーんず企画
シアター711(東京都)
2025/05/02 (金) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「皆目見当がつかない」観劇。
平凡な人たちによる、平凡なピクニック。そんなあらすじ通りに始まった物語は、次第に「何が真実で、何が嘘なのか」分からなくなる展開に。
予想を裏切るミスリードもあり、最後まで飽きずに楽しめました。
上演時間も手頃で、チケット価格も含めて、気軽に観に行ける舞台だと思います。
個人的には、登場人物がもう少し少なければ、それぞれの人物の背景や関係性がより深く掘り下げられて、もっと面白くなるのではとも感じました。

いつかの日の
こわっぱちゃん家
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了

そよ風と魔女たちとマクベスと(2025)
フライングシアター自由劇場
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/04/25 (金) ~ 2025/05/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
見る前にお勉強と思って読んだ「見たい」も「見てきた」も、實に要を得ていて。おふたりともベテラン投稿家で秀逸である。まぁヘンなマクベスで、概ね、誰がホントは悪いのか?に絞っていくのが今までのマクベス作りのフツーのやり方だが。これは「その風」が悪いというのだから、文句のつけようもない。文句を言えば、一応せきビラを配るのなら配役表は丁寧に!若いマクベスを演じた人も、バンクオーも名前が分からんでは興ざめである。串田和美もそろそろ85近いのではないか、頑張ってなぁ。役者魂が歩いてるようで、ア!そこがマクベスなんだ。

いつかの日の
こわっぱちゃん家
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
劇団の活動紹介にある「ポップなくせに理屈っぽい《ロジカルポップ》を売り」、その真骨頂を見るような秀作。社会的な出来事と人間的な思いを巧みに織り込み、幅広く奥深く描いており観応え十分。当日は土砂降りの雨だったが、観に行って良かった。
身近な所から現代の社会問題を点描し、そこで働く人々の寄り添いが解決の難しさを物語っている。今ある日本の現実と この先もしかしたら という仮想の出来事が巧みに繋がっていく怖さ。劇中の台詞「いつも通りを心にとどめておかないと、すり抜けてしまう」は、物語の芯を的確に表現しており印象深い。
市民(人間)の切実な願い 思いは、なかなか叶えられないが、政府の思惑はあっさり憲法改悪してまで実行(施行)してしまう。ブローバル化社会において、いつ如何なることが起きても不思議ではない。自分で賢く考え行動することが求められるが、この物語の人々の立場・役割のジレンマが…。
(上演時間1時間55分 休憩なし)

オールライト
ポッキリくれよんズ
上野ストアハウス(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了

いつかの日の
こわっぱちゃん家
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了

リンス・リピート
ホリプロ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2025/04/17 (木) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
五年程前にアメリカのオフブロードウエイで上演された作品の翻訳上演で、ホリプロもよく掘り出してきた、という作品ではある。日本でも摂食障害はかなりあるようなので、時期も良いと持ったか、あるいは進学ブームの時期に合わせたのか、結構いい演出に寺島、松尾と出演者もそろっている。いつもは客が薄いサザンもほぼほぼ満席である。
アメリカまでオフを観にいくのはとてもフツーの観客にはムリで、とてもお目にかかれない上演だが、これは、米・日では国情が違うからだ。そういうところが、映画では見えない(見過ごしてしまう)演劇の面白いところだ。ホホウ!とトランプ時代(一次)の風俗もの(アメリカのオフにはよくある)としてみるにはいいが、まぁ衝撃作というほどのことはない。タダのオフ。このレベルなら、日本の前衛劇のチェルフィッチュの方が、内容的には遙かに面白いしよくできている。
半端な商業劇場であるサザンのせいもあるかもしれない。芸達者の寺島も、松尾も案配を図りかねている。その点ではいつも感心する演出の稲葉も、この辺にしておこうか、と考えたのではないか。オモテトウラの思惑がいい方には向かわなかった例だが・主演の摂食障害の気配り少女を演じた吉柳は娘らしいところを出していてなかなか良かった。兄役の富本もまずまず。病院の医師の名越が居直るところは今時のアメリカらしいところが出ていて面白かった。

戦うと痛い
SHIGEプロデュース
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2025/05/02 (金) ~ 2025/05/02 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ストーリーに見覚えあるなと思って終演後西原希蓉美さんと朝田大輝さんに確認したらやっぱ以前大阪市中央公会堂で観た事あるお芝居やった☆西原希蓉美さんが当時と同じ配役やったんでピンと来ました♪でもだだの再演じゃなく登場人物が増えてたり内容もアップデートされてたんで初演観た人の方がより楽しめる作品になってました☆

オールライト
ポッキリくれよんズ
上野ストアハウス(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
安永5年、平賀源内がエレキテルを発明した時代が一つ目の世界。昭和57年、映画監督が平賀の人生を映画にしようとする時代が二つ目の世界。そして、平成19年、地方の女子高生がその映画との出会いがきっかけで演劇部に入部し、二つの時代を演劇にする時代が三つ目の世界。この三つの世界が交錯し、最後に一つに重なっていきます。
辛うじて三つ目の世界しか知らない私の世代には、平賀の江戸期と映画監督の昭和期の設定に関心を惹かれました。物語は3つの時間・場所も異なるストーリーが並行して進んでいきます。電気がすべての動力になる世界に夢を抱きながらも、周囲からは理解されず、仲間との溝が深まり、やがて破滅に向かう源内。撮影現場で資金繰りやラストシーンに苦労するプロデューサーや自分の理想を追い求め妥協を許さない監督、監督に厳しく言われながら映画を完成させようとする主役やあきらめないで奮闘する周囲のスタッフ。平賀源内の世界とその映画を撮る現場という複雑な脚本作りに苦労する女子高生とそれを支える演出家の親友。それぞれの世界と人々を交差させながら、三つの世界が一つに繋がっていきます。劇中の個性的や役者陣やそれぞれの時代設定に引き込まれます。この三つの世界を回想が始まるシーンが長野北高校の33歳の同窓会というのも意外で、意表を突かれました。
2時間があっという間で、女子高生達がその後どのような人生を辿っていったかも気になりました。そして、全体を通して源内の悲哀や苦悩が際立って印象的でした。演劇良い演劇を見せていただき、本当にありがとうございました。また観に行きたいです。