『傷だらけのカバディ』
楽団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/21 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
インドの国技であるカバディが2020年東京オリンピックの正式種目となった。これは金メダルを目指す田舎の青年たちの奮闘の物語。王道の青春スポコンお笑いもので、面白いかどうかは演出しだい。で十分に面白かった。
前半はインド映画のように突然の歌と踊りが始まり盛り上げてくれる。後半はオリンピックの試合の様子についつい手に汗を握ってしまった。身体能力の優れた方が多く、また楽器演奏もうまくこなしていて感心した。
ネタバレBOX
当然最後は歌って踊って派手なフィナーレを予想したが力尽きたか、稽古の時間がなかったか、ぱらぱらと俳優さんが集まってきて何となくの終了。ここが決まっていれば満足度は5つ星だったのだが。
ネタバレということでなく事実としては
『カバディは今のところアジアの一部でしか行われていないのでオリンピック競技にはなれない。もちろん東京オリンピックの種目にはなっていない。』
地球防衛軍 苦情処理係
サードステージ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/11/02 (土) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
コメディーにしてシリアス。しかもウルトラマンシリーズばりの正義のヒーローと怪獣のアクションてんこもり!!とくれば、面白くないわけがありません。地球防衛軍の戦闘行為が住民にも被害を及ぼす。隊員のその苦悩に、宇宙から来た正義の味方の、任務と愛をめぐる苦悩。地球を守る任務をとるか、愛情をとるか…。
まるで、北朝鮮と韓国のスパイ同士の恋愛サスペンス映画のようでした。
最後に流れた音楽も「君の名は」のラドウインプスのようで、はまっていました。
子供にも楽しめる、世代を超えたエンターテインメントです。
獏のゆりかご
東京あたふた
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
120分。休憩なし。
全編、濃厚な会話劇なのに、芝居のは、どちらかというとシリアスにならずコメディタッチな作品。出演者の面々も個性的。テーマは割と重くて、夫婦を下敷きとした男女の関係。会話劇とはいえ、軽い感じの芝居の結末が割と重くて、結末に少し「驚いた」という感覚。物語を俯瞰して見てみると、それぞれがそれぞれ、男女間、夫婦間の関係に悩んでいて。その答えの一つが獏の物語につながっている、という構造が、面白かった。
流れ星
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
サンシャイン劇場にてタクフェス『流れ星』を観劇。
待望の10年ぶりの再演。前身の東京セレソンDX時代の作品の中でも特に好きな作品で、再演を心待ちにしていました。当時は新宿シアターサンモールでの公演であったと記憶していますが、“笑って泣ける”作品に定評がある主宰・宅間孝行さんの作品の中でも、この『流れ星』は特に“笑って泣ける”をモロに体感出来る名作中の名作であると感じます。今回も終始楽しませて頂きました。
物語の舞台は1970年の東京。自分自身はまだ生まれていない時代ですが、当時の家電や流行が舞台上に散りばめられていて、まずはそれを見るだけでもとても楽しい。タクフェスは舞台セットに対する力の入れ様が、他の団体よりも常にワンランク上をいっているように感じるくらい、毎回お見事過ぎる芸術的な舞台セットを組まれている印象を受けます。そしてストーリーは文句の付けようがないくらい素晴らしい。ちょこちょこと登場する細かい小ネタは、後にとんでもない伏線回収に繋がったりするから驚き。今回もその仕掛けが幾つもあり、やはり『流れ星』は改めて観ても感動するし、本当にお見事な作品だなと再認識しました。
熟年離婚を考えていたくらい冷めきっていた夫婦に突然訪れた夫の死。しかし、夫が内に秘めていたのは妻に対する純愛。妻がその愛情に気がつくのは夫の死後。何とも切ない背景がある内容の作品ですが、徐々に明らかになっていく真相の追求に、観る側は完全に物語の中に引き込まれ、作品が描く夫婦愛の奥深さに魅了されました。生きているからこそ、一緒に暮らしているからこそ不満を抱いてしまうことは多々あると思いますが、その時はその感情ばかりが先行してしまい、小さな感謝は忘れがち。しかしその感謝を伝えられるのは、相手が生きているからこそ。今回の作品は、そんな思わず忘れがちな実はとても大切なことを伝えてくれる非常に心温まるストーリー。作品の描き方がとにかくユニークで、的確で、観る側の心を大きく揺さぶる。何回拝見しても宅間孝行さんの創る作品は何と素晴らしいのだろうと感動が止まりません。個人的には前回出演されていたうつみ宮土理さん、山田まりやさんのイメージが強く残る作品でもありますが、今回の田中美佐子さん、飯豊まりえさんも前回のお2人に負けないくらいそれぞれの個性を生かして新たな世界観を出されていたと感じます。
そしてタクフェスは舞台が終わってからもパンフレットを熟読する楽しみがあるのも素晴らしい。こんなに見応えのある充実したパンフレットを作られるのは日本でタクフェスが一番だと思います。著者の越村友一さんいつもありがとうございます。作品の見応えはもちろん、常に観客を楽しませようとして下さっている演者さん、スタッフさんなど、とにかく全てがエンターテイメントの一級品。長く続いて欲しいカンパニーだと思います。
シェアハウスカムカム
劇団娯楽天国
ザ・ポケット(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
黒ギャルがツボ過ぎて。
ネタバレBOX
乾杯前に飲むところや、笑い声、仕草。すべてが最高に面白い。
この黒ギャルの一人芝居なら2時間以上は見ていられる。(生い立ち、日常、死に様などのサイドストーリーでもやってくれないかな・・)
世界はあまりにも
劇団 脳細胞
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
観ました。
ネタバレBOX
お金持ちのおたわむれが過ぎました。振り回されて、ただただ終わる。
私には滑稽で、大変、面白かった。
人生って、そんなもん。
いっつも個人の主観的な気分変容があるだけで過ぎ去ってみると客観的な世界から見てみると、世界はあまりにも・・
スリル14/スリル7
ショーGEKI
ワーサルシアター(東京都)
2019/11/19 (火) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★
妄想して自縄自縛したような姿が滑稽な公演。物語は「『この物語はジャスト90分で終わる。』...リアルタイムサスペンスコメディ!」という謳い文句であるから、途中で何回か時間経過に関するシーンがあるが、ラストまで大事が起きないと分かっているからドキドキハラハラという緊張感が持てなかったのが残念。
(上演時間1時間30分)【スリル14】
ネタバレBOX
前説から上演時間90分を強調。英会話教室の教師(中国籍)に呼び出された男女14人の生徒が密室(14階)で繰り広げるドタバタコメディ。その観せ方の印象は、”レッツ・笑・タイム!”といったところ。セットは舞台中央に時計、そこから線が延びて上部に水槽に入った液体が…。その外観から爆発物を連想して右往左往し出す。現在10時30分、そして12時の所に何やら印が付いている。
観客という第三者的立場で観たらリアリティはない。しかし演劇的な理屈を並べても味気ない。むしろ心理的に密室に閉じ込められた男女の会話、その暴露もしくは独白を通じてその人の精神状態や人間性の面白さに着目。誰もが自分は特別な存在、認められたいという自己承認の願望がある。自己主張は生きていく上では必要で、自分を知ってもらうことや人付き合いにも必要だ。しかし自分を前面に出し過ぎると鬱陶しがられる。自分の都合しか考えず、相手の領域に無神経に入っていく。そんな14人のあらわな人間性、同時に爆弾かもしれないという不安・恐怖を背景に、自己アピールや他者詮索をしながら笑劇的に展開する。そのうち、特に女性(50歳代含め全員独身)は、この部屋の主(英語教師)から親しげに声を掛けられた、または食事に誘われた、そして...その自慢や羨望、嫉妬という感情があらわになり口撃し合う悲喜劇。
爆弾の不安を取り除くために赤または青の動線を切断する、その選択と決断するまでを、この部屋にいる人々の面白言動と行動で笑わせ観せる。しかし、爆弾という緊張ネタは90分間は何ら影響しないと事前に分かっているから、スリルというタイトルにそぐわない。例えば11時や11時30分という時間経過時も舞台上(当事者)は緊張したシーンを観せるが、観客としては同化できない。何となく観客が置いてきぼりになったような気分である。出来れば、必然的に集められたはずの個性的な人々の妄想(諜報活動、秘密保持のための集団暗殺?)を面白可笑しくするためには、時限的条件を明かさないほうが…そんなあり得ない特別な夜を描いてほしかった。
次回公演を楽しみにしております。
栗原課長の秘密基地
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
本当に「次から次へと」の2時間で、楽しいだけじゃなくグッとくるシーンも。役者さんがみないいんだもの。
ネタバレBOX
それにしても、1時間ほどしてから最前列でケータイいじり出してたクソ野…いや、お客様は、のべ30分ぐらい舞台も観ずにケータイ眺めてたなあ。何しに来てんだか。
だからどうした
HYP39LOVE
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/11/07 (木) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
大人になり切れない男の魂の叫び。
恋愛にとどまらない、人間のありようを描いた一大エンターテイメント。
以下、ネタバレBOXにて。
ネタバレBOX
11/17の15:00開演。高円寺チームの千秋楽。
開場は14時15分。
劇場に到着したのはそのさらに5分ほど前だったが、既に数人の
列が出来ていて驚く。
受付の様子を眺めていると、リピーターの方が多い印象。
何となく小劇場の演劇って、一人で観に来る方が多い気がしているんだけど、
友達やら仲間やら恋人やらと連れ立って来ている方が、それなりに多かった。
そして、年齢層が比較的若いなとも思った。
スタッフの方や、主宰の表情豊さんが、適度な感じで場を盛り上げる感じで、
開演前から劇場内の空気はすでに温まっていた。
この時点で、本編への期待値もグンと上がってくる。
見事に期待を裏切らない作品だった。
全体的にコメディ調で進む本作だが、そのテンポや笑いの組み立て方が、
私にはぴったりハマって、気持ちが良かった。
しかしながら、本編で語られる男女を取り巻く事情や情事は、正直、笑えない
ぐらいリアルで所々で胸を抉られるシーンも。
何しろこの物語は容赦がない。
この手の入り組んだ恋愛事情は、高円寺界隈のみならず、古今東西どこにでも
転がっている話だ。
そこに特段の目新しさはない。
事実は小説より奇なり、の言葉通り、ここで語られる物語よりも、さらにハードな
恋愛事情など、日常には掃いて捨てるほどあるだろう。
フィクションという形にそれを落とし込むとき、少なからずオブラートに包んだり、
あるいは逆に誇張したりすることで、結果として「フィクション臭さ」が出てしまう
ものだけれど、本作について言えば、そういうものを感じなかった。
小説が事実と肩を並べてしまった。
フィクションにしてフィクションにあらず。
その生々しさに気持ちを(良い意味で)蹂躙されたような気がする。
だからこそ、この作品は私はもちろん、会場にいた観客の皆様にも大きな衝撃を与え、
結果として、あのダブルコールに繋がったのではないか。
ダブルコールなるものが、世の中に存在することは知っていたが、目の当たりにしたのは
初めて。
え?なに?ほんとに?いいの?え?出るの?え??
みたいな表情を浮かべながら、再び舞台に戻ってくる役者の皆様。
着替えの途中だったのか、慌ててまた着なおして戻ってくる方もいた。
どこに並ぶの?さっきと同じ??え?ねぇ、どうすんの??
という感じ丸出しで、オロオロ、ワタワタとする皆様。
私、たぶん、あの場面、もう死ぬまで忘れないと思う。
役者の皆さんの、ありのままの表情。
戸惑いつつも、喜んでいただいてけているあの表情。
勝手な想像だけれども、あの時、役者の皆さんの中に、
演劇に関わっていて良かった。
役者でいて良かった。
そんな思いがあったように感じた。
もし、それが当たっていたとすれば、観客の側として、これほど幸せなことは無い。
そういう場に立ち会わせて頂くことが出来たということが、とても嬉しくて、
幸せだった。
私がこの公演で感じたのは、劇団の皆様の「楽しんでいってもらおう」という
強い気持ち。
一部とはいえ、本編の撮影を許可していたことや、物販、先にも触れた開演前の
スタッフの方の気遣いなど「居心地の良さ」を感じさせる場面は多々あった。
観客の皆様も温かい方が多かったような気がする。
印象的だったのは、開演前に台本完売のアナウンスがあったのだけれど、あそこで
一部から拍手が上がったのである。
それを聴いた時に、あぁ、なんて素敵なお客さんなんだろうと思った。
観客としての精進がまだまだ足りないと感じた瞬間。
演劇を創る側、受け止める側、双方の高い熱量がまじりあって、稀にみる、素晴らしい
公演だったと思う。
これほどまでに、観客に愛された公演を観たのは初めて。
本当に観劇できてよかった。
ここからは、それぞれの登場人物を中心に、本編を振り返り。
カズ(金田侑生さん)
何というか・・・若いころの自分を見ているようで、微笑ましい思いも、ほろ苦い
思いもあった。
嘔吐するまでには至らないにしても、同じ道をたどった私としては、彼の潔癖な
姿勢と思考はとても共感できたし、納得できた。
彼が思い描く理想の女性は、あまりにも人間離れしすぎているのだと思う。
言ってみれば、カズが恋をしているのは「恋愛」そのものであってユミでは
なかったのかもしれない。
けれど、作中で色々な経験をする中で、カズはようやく「恋愛」ではなく、
ユミを好きになることが出来たような気がする。
演じられた金田さん、「熱演」という言葉がぴったりで素晴らしかった。
顔を真っ赤にして演じられた嘔吐のシーン。
ライブシーンでの絶叫交じりの告白。
ラストシーンでみせた、様々な表情。
どれをとっても本当に素晴らしかった。
ダブルカーテンで最後に、何度も何度も観客席に頭を下げていた金田さんの
姿、本当に印象的だった。
ユミ(吉田のゆりさん)
「したいことをしているだけ」
まさしくその通り。
潔癖なカズに対して、ユミは奔放ではあるんだけど、彼女の生き方というのは
ごくごく自然で、結局のところ、生きるということは、そういうものなのだと
思いながら観ていた。
ただ、ありのままに生きているユミを絶賛し、美化し続けるカズのことを微笑ましいと
思う反面、居心地の悪さもあったと思う。
こうしたミスマッチは、現実の中でも、ちょくちょく見かけるシチュエーションなので、
非常に生々しく感じた。
大人として生きているユミに対して、カズはあまりにも幼い。
典型的にうまくいかない組み合わせだとは思うので、結末は個人的には正直、意外だった。
カズの真っ直ぐ過ぎる告白を、幼いと感じつつも、その純粋さに胸を打たれたのか、
あるいは、忘れていた何かを思い出したのか。
後日談が個人的にはちょっと気になる。
うまく…いくのかなぁ。
いや、うまくいっては欲しいんだけど。
マツ(保さん)
カズとはちょっと違った意味で幼さを感じるマツ。
そして同じようにちょっと違った意味で真っ直ぐでもあるんだと思う。
彼女がいるにもかかわらず、ヨコを抱いてしまった、自己嫌悪。
自分でも戸惑うその感情をコントロールしきれずに、周りに当たり散らす。
そんな彼に幼さを感じつつも、彼の愚直さを象徴しているようで、個人的には
ちょっとした微笑ましさも感じた。
すごく不器用だな、とも思うけれど。
結局、彼は、ヨコと付き合うことになった…ということでいいのかな。
他のカップルには、どこか今後に危うさを感じさせるものがあるんだけど、
マツとヨコに関しては、安定感抜群な印象。
末永くお幸せに。
エリはちょっと、かわいそうだなと思うけれど…
エリ(長友美聡さん)
作中に登場する人物の中で、唯一、幸せになれなかった感のあるエリ。
マツと過ごす時間が少なくなってきたことから、彼の自分に対する気持ちを疑い
始めてしまったのだけれど、村田が指摘するように、マツがバイトに明け暮れるように
なったのは、エリのことを思えばこそだったのだと思う。
これもよくある話だけれど、ちょっとしたボタンの掛け違いが大きな歪に
なってしまい破局に至ってしまったのかな、と。
初対面の村田と一夜を過ごしてしまうというくだりも、これまた、よくある話…
とまでは言わないにしても、それなりに見聞きする話だけれど、それを一夜限りに
出来なかったのが、エリの純粋さであり、そして、ある意味、幼さであったようにも
思う。
エリとユミが作中で絡むシーンはないのだけれど、もしも、エリがユミに恋愛相談の
様な話を持ち掛けていたら、少し話は違った方向に動いたのかなという気もする。
エリを演じられた長友さんは『降っただけで雨』以来のお姿拝見。
ご挨拶はかなわなかったけれど、舞台上で拝見する久々のお姿に心が躍った。
お元気そうで何より!
ヨコ(金井愛さん)
いやー、切ない。
繋がりが強い近くの自分よりも、繋がりが薄い遠くの相手を選ばれてしまった挙句、
異性としてすら見てもらえないって、これまた実際によくある話だけど、やっぱり、
目の当たりにしてしまうと残酷だなって思う。
個人的には男女の友情はありうると思っている人なので、愛だの恋だので結ばれる
よりも、本作の冒頭のシーンのように、異性を意識することなく、他愛ない話で
ゲラゲラと笑いあえる間柄の方がよほど幸せだと思うんだけど、好きになってしまうと、
なかなか、そうも行かないですよね。
男と女ってホントめんどくさい。
異性として考えることができないって、個人的には誉め言葉でもあるって思ってる。
性別を超越した部分で繋がってるって、個人的には解釈してるんだけど、恋愛感情が
あるとかないとか以前の問題として、あんまり良い表現ではないのかな…
ちょっと反省。
ヨコって確かに男受けは良いと思う。
でも、エリみたいな嫌悪感を持つ女性も多いのかな。
見方によっては、媚びてるように映ってしまう部分もあるかもしれないし…
繰り返しになるけど、男と女って、ホントめんどくさい。
ヨコを演じられた金井さんは『いつもの致死量』『先天性promise』に続いてのお姿拝見。
今回もそうだけど、金井さんが演じられる役は、いつもさっぱりした女性で大好き。
本作のヨコも大好きでした。
ニーナ(佐倉仁菜さん)
ひたすら感じ悪い女で終わってしまうんだろうかと思っていたが、ユミとのやりとりで
ちょっとときめいてしまった。
すげーツンツンしてるんだけど、意外に同性にはすごく優しかったりって、ちょっと
グッとくる私。
でも、別にツンデレが好きなわけではないので、村田の前では甘えた姿を見せるのは、
おぉ!とは思いつつも、そこは別にときめかなかった(笑)。
しかし、まさかヨコヤマと一緒になるとは…
心を動かされたとすれば、あのヨコヤマの魂の告白だろうけれど…
もしかするとニーナはあんな風に愚直な告白をされたことがなかったのかもしれない。
美人であるがゆえに、高嶺の花と思われて、告白すらされない。
告白されても、見ているのは、自分の外面ばかり。
そんな中で、普段からケチョンケチョンな扱いをされているにもかかわらず、自身への
愛を語るヨコヤマに、他の男どもとは違った何かを感じたのかな…
アユ(きみと歩実さん)
さすがにここまで極端な女性は、なかなかいない気もするけれど、これに近い人は
身近に居たことがあるので、ちょっと懐かしい思いで見ていた。
カリンの課金、無課金の例えは、正鵠を得ていて面白い。
ホント、どうしようもないくらい自分勝手な女だなとは思うんだけれど、カリンと
一緒にいる時のアユは結構好き。
男同士もそうだけど、女同士の友情っていうのも良いなって思う。
アユのカリンへの思いは友情という枠を超えている気もするけれど、見ていて気持ちが
よかった。
カリンにキスをするシーンのくだりは、本作屈指の名シーン。
友達にしたいとは思わないんだけれど、アユはすごくいい子だなと思う。
だからこそ、カリンも色々と振り回されつつも、アユを見捨てきれないんだろうなぁ。
いずれは自立を果たすであろうアユ。
その姿を見てみたい。
カリン(年代果林さん)
幼馴染であるアユとの長い長い関係の中で、コンプレックスを抱いた事も少なからず
あったと思う。
けれど自身を「課金ユーザー」と称することができている今は、少なくともコンプレックスは
かなりの部分が解消されている気がする。
カリンとアユをつなぐものが、幼馴染という関係、そして強い友情なのだろうと思っては
いる。
ただ、意地の悪い見方をすれば、重課金を施すことで、今となってはアユよりも自分の方が
格上と自覚しているであろうカリンは、自堕落なアユといることで、自身の価値というものを
追認しているのかもしれない…というのは、あまりにも邪な見方だろうか。
まぁ、もしも、そうであったとしても、カリンの献身には脱帽。
アユが自立を果たした時、彼女にとって、カリンがどれほど大きな存在だったか、
改めて気づかされるんだろうな。
村田さん(村山新さん)
台本の人物紹介は「スーパーヤリチン」。
ひどい言われようだなとは思うんだけど、まぁ、嘘ではないから仕方がない。
彼はある意味、非常に残酷。
弱っている女性に対して、彼はきっと思っている通りの言葉を投げかける。
そこに下心はないんだろうと個人的には思っている。
けれど、結果として、あーなって、そーなって、最終的につけられた称号が
「スーパーヤリチン」になってしまったんじゃないのかな、と。
ただ、たぶん彼の中では、夜な夜な女を抱きしめるのは、ユミの表現を借りるのならば、
弱っている彼女たちに「必要なこと」だからだと思っているのだと思う。
だから、その関係は一夜限りのものであり、それを恒久的な関係にしようとは思っていない…
と私は思ってるんだけど、どうなんだろうか。
思っている通りだとすれば、彼はエリのことをひどく傷つけただろうし、ニーナも
然りだったかもしれない。
終盤、カズのライブでの絶叫。
高円寺という街で情熱的かつ、淡白に生きてきた彼にとっては、わき腹を突かれた
思いだったのかもしれない。
遅ればせながらのアオハルを見つけるために、彼は高円寺を去ったように感じた。
村田を演じる村山さん(ややこしい)。
『ヘニーデ』以来のお姿拝見だったが、実は観劇当日まで、出演されていることを
知らず、舞台上の村山さんを見て大喜びしてしまった。
まさかの再会に、勝手ながら心をときめかせておりました。
ヨコヤマ(横山大河さん)
完全にネタキャラかと思いきや、本作の優勝者。
結構、要所要所で、場面を引き締めにかかってくる。
ニーナへの魂の告白は圧巻。
あぁ、若いなぁ純粋だなぁ、と思いつつも、ある意味、カズやマツよりも大人だな
という気はしている。いや、何となくなんだけど。
まぁ、でも、あの告白、ニーナはもちろん、ユミにとっても刺さってしまった
言葉なんじゃないだろうか。
もしも、あの告白がなかったら、事と次第によっては、カズとユミのあのエンディングは
訪れなかったんじゃないかという気もする。
いやー、しかし、まさか、通い詰めていた風俗嬢と結ばれてしまうとはねぇ…
お二人ともお幸せに!という気持ちはもちろんあるけれど、それよりなにより、
びっくりした気持ちの方が強い(笑)。
作・演出 表情豊さん
表情豊さんの演劇を観劇させて頂いたのは初めてだったけれど、この方は生粋の
エンターテイナーなんだろうなぁと思った。
この物語は非常に残酷で、生々しい。
人間関係の、表と裏、そして、その隙間を、恋愛を題材にしながら、余すところなく、
そして、容赦なく描いた。
けれども、それを単なるリアルに終わらせず、ほんの少し、隠し味的な要素を
注ぐことで、気持ちよく笑える演劇にしてのけたのは、すごいことだなと思う。
劇団の皆様、役者の皆様。
素晴らしい公演を本当にありがとうございました。
スリル14/スリル7
ショーGEKI
ワーサルシアター(東京都)
2019/11/19 (火) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
スリル14を観劇。
密室に閉じ込められた14人。
なので14人全員が舞台上に出ずっぱり。
これだけの大人数なのでパンフに掲載された役柄だけでも把握しておいた方が良いかな。と思いましたが、始まってみれば全くの白紙状態であっても問題なさそう。
分かりやすい場所に設置された時限爆弾には、これまた見やすい大きな時計盤。
なるほどこうなるときっかり「1時間30分」には何処にも逃げ場無し。
つまりは同時に舞台成立のタイムリミットであり、そういう意味でもドキドキ、怒涛のテンポ“命”チャレンジャーな作品でした。
さすがのラスト「どうなる、どうなるっ」の畳み掛けに最高潮のハラハラ頂きましたが、要所要所にもハラハラポイントがあって楽しく振り回されました。
時限爆弾が偽物であっても大ごとに発展!?
登場人物の薄っすらとした疚しさが相まって、何やら怪しいのが隠し味(それほど隠してないか)
ネタバレBOX
タイムリミット数秒前! 思わず「ああっ!」と声が出そうに、フ~ッ危なかった。
上のデンジャーBOXが傾く仕掛けがあると、より一層ドキドキ感UPしただろうなと。
そう、別の意味でも(笑)
シンキイッテン
最新旧型機クロックアップ・サイリックス
湾岸劇場博多扇貝(福岡県)
2019/05/17 (金) ~ 2019/05/19 (日)公演終了
めんたいぴりり~博多座版~ 未来永劫編
博多座
博多座(福岡県)
2019/03/30 (土) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
怪獣たちの宴
トゥインクル・コーポレーション
J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)
2019/03/29 (金) ~ 2019/03/30 (土)公演終了
ミュージカル『リトルマーメイド』福岡公演
劇団四季
キャナルシティ劇場(福岡県)
2017/08/11 (金) ~ 2018/11/04 (日)公演終了
アンデルセン
劇団四季
キャナルシティ劇場(福岡県)
2017/06/10 (土) ~ 2017/06/22 (木)公演終了
悠久に遊ぶ
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
MUSICASA(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/22 (金)公演終了
満足度★★★★★
フラメンコと和太鼓 三味線がこれほど合うとはびっくりでした。とても元気がもらえる時間でした。
世界はあまりにも
劇団 脳細胞
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/20 (水) 19:30
座席2列
冒頭1冊の小説が紹介される。ミステリーかサスペンスらしいのだが、ある1人の女性が自殺か他殺か分からないが死亡した。その死因を巡って「根源的欲望」についての会話がなされる。
人間には根源的な欲望というものがあり、裸になりたいといった馬鹿馬鹿しいものから、人を殺したいといった物騒なものまで、それは千差万別である。しかし、その根源的欲望に安易に身を任せてしまうと人は生活に支障を来すので、反社会性が強い欲望、あるいは自身の生存を危ぶませたり(例えば自傷癖)、犯罪性のあったりする欲望(例えば盗癖)であればあるほど、強い制御心でそれを抑え込んでいる。しかし、この根源的欲望が、他人に憑依したらどうなるのか。制御心がない状態であるから、簡単にその根源的欲望に身を任せてしまうだろう。
実はその女性が死んだのは、ある人間の自殺への根源的欲望が憑依した、あるいは人を殺したいという権限的欲望が他者に憑依したということがわかってくる。
実はこの小説の内容自体が、本来この舞台「世界はあまりにも」の原型だったらしい。(と、パンフレットに書いてある)
しかし、この舞台のストーリーは全く違うものとなった。(顛末はパンフレットをご覧ください)
そもそも、この「根源的欲望」が憑依するといった逸話がこの舞台本体のどこにフックしているのかわからない。2つの家族の話なのだけれど、誰かの「根源的欲望」が誰かに憑依しているとは思えないし、、、、、
ある富裕な4人家族(A)が、毎年2週間だけ別荘で過ごしている。夫婦と長男、長女。この別荘には、電話もテレビもなく、携帯の電波も入らないので、車で移動する以外には外界との接触が全く断たれている。長男の友人が、家事の手伝いのアルバイトとして同行している。
そこに、車が故障した4人家族(B)が助けられるように別荘に招かれることから話は展開する。こちらの家族も夫婦と長女、長男(子供の年齢序列がAと逆)の構成である。
外では、台風一過による大嵐、外界と隔離状態のその一夜の物語である。
ネタバレBOX
とにかくこの舞台、いろいろなところでフックを掛けてくる。怪しい気分が満々なのだ。
例えば、開演まもなく、それまで塩らしくしていたBの家族、その父親がAが大きな養蜂所を持ち、高級蜂蜜を売買して儲けていることを知ると、まるで人格が変わったように、それをフランスにおける移民搾取と同じだと言い出し、別荘に飾られている絵画や装飾品について文句をつけ始める。すわ、この男は感情の抑制が効かない精神分裂者かと思わせ、一気に緊張感が高まる。
その後も、Aの父親は、Bの父親やBの母親に、盛んに一夜の夫婦スワップを促す。Aの長男の友人は、一見従順でまじめそうだが、Bの父親の前では、Aの家族のいないところでは傍若無人の振る舞いをしていることを吐露する。Aの長女の誕生日を間違えて、プレゼントとケーキを持って、嵐の中車を走らせてくるシャンソン歌手が登場。失業中で、徒歩での日本縦断をしており、別荘の軒で倒れていて助けられた男は、Bの父親に犯罪者呼ばわりされて激昂して別荘を後にする。その男を人家のあるところまで送るという、かのシャンソン歌手。軒下の男を追い出したBの父親を褒めちぎり、自分の会社で重役待遇で受け入れるというAの家族。Aの子供たちは、Bの子供たちに偽装誘拐を持ち掛けて、、、と。
何かがすでに起きている、これから何かショッカーが待ち受けている。そんな気配まんまんで一夜明けると。
はい、夢落ちですと言わんばかりに、何事もなく終わる。Aの長女は愛しい方に会いに外出。他の家族はスペイン大使のパーティにご招待。別荘に残されたBの家族は、車の修理を待ちながら長居を決めるのだけれど。
あれ、Aの長男の友達はどこいったの?舞台の終焉と共に、その後に惨劇が待っているのかな。
「世界はあまりにも」この後に続く言葉は何なのだろう。
エレクトロニック シティ unsere Art zu leben
劇団俳協
TACCS1179(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
頂いたチケットで劇団俳協さん「エレクトロニック・シティ」観劇。ありがとうございます。
感想は一言で言うと良く分かりません笑
断片的なシーンが続き、核心にも迫らない。そんなパターンの芝居ですね。
途中から環境ビデオのような感じでぼんやり観てました。
ただこれは悪い意味ではなく、自分もこの「エレクトロニック・シティ」の世界に入り込んでトリップしている感覚になるという事です。不思議な感覚でした。
役者さん達の動きやダンスがエレクトロニックで面白かったです。
ありがとうございました。
スリル14/スリル7
ショーGEKI
ワーサルシアター(東京都)
2019/11/19 (火) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
スリル14を観劇。奇抜な設定でしたが、最後まで飽きずに面白く観劇できました。14人もの出演者が常に舞台上にいるわけですが、身長、体形、年齢が違う役者さんをバランスよく配置しているので、誰が誰だかわからなくなることがなく意外とすんなり見分けられました。登場人物の行動は納得できない点も多々ありましたが、そういうことは気にさせずに勢いで押し切ってしまう舞台でした。
アンオーダブル
演劇企画 heart more need
劇場MOMO(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日行ってきました。 5人で80分の静かな大人の会話劇。 男性、女性でそれぞれ異なる視点で楽しめる作品だと思います。男性視線で見ると二人の男の心の動きはよおく分かります。僕がサラリーマンで子供がいるせいなのか、心情的には音野さん演じる役が理解できます。辛いなあ。またこうせいさん演じるToruがカッコいいから、、、(そうなると)まずはジェラシーしかないですよね。
物語の構成上過去、現在が行き来しますが、物凄く自然に切り替わるのでストレスなくついていけます。丁寧な作りこみがされている作品だなと感じるとともに、5人の役者さんの(静かなる)「熱」を感じました。 自分の中で「ざわざわ」とした感情が呼び起こされたいい観劇になりました。 この芝居、千秋楽に向けて恐らくどんどん進化していくのでしょう。 楽しみです。