渦が森団地の眠れない子たち
ホリプロ
新国立劇場 中劇場(東京都)
2019/10/04 (金) ~ 2019/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
藤原竜也、鈴木亮平の小学生姿に違和感を覚えなくなるほど、主役2人の演技が光っていた。考えてみれば、なんとも意味深なタイトルである。夜もおちおち眠れないほど、子どもの世界は大変なのだ。そして、その子どもたちの世界には、当然ながら大人たちの人間関係、家庭の事情が影を落としている。嫉妬、憧れ、憎しみ、悲しみ、寂しさ‥、さまざまな感情が渦巻く社会で天真爛漫に生きることは、子どもにとっても容易いことではない。藤原竜也演じる鉄志と鈴木亮平演じる圭一郎も、それぞれに複雑な感情を隠し持ちながら生きている。木場勝己の吐く、ごく当たり前のセリフが心にしみる。「子どもはえこひいきしてはいけません」。秋元松代のエッセーでもこんな一文を見つけた。「子供は親の愛情の照り翳りに敏感なものだ」。蓬莱竜太ならではの、いろいろと考えさせられる芝居だった。
ネタバレBOX
圭一郎の心の闇は震災が影響していた。生きている実感を得るために、生きているものを傷つける。そのねじれた感情を鈴木亮平が丁寧に演じていた。
小さなエイヨルフ=罪過
クリム=カルム
新宿眼科画廊(東京都)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/27 (水)公演終了
満足度★★★★
「新宿眼科画廊」と言ったらここよね!開場時間になり、迷いなく階段を降りて行った私は受付まで進んだところでポスターを見てやっと気がつきました。エイヨルフはここじゃない・・・。画廊の方の入り口に看板があったようですが小さいですし、案内が不親切だと思いました。みなさん感じが良かったので★の数には入れませんが。
過去の上演のあらすじなど読んで行きました。多分それで良かった。開演前の説明について質問したのも良かったと思いました。イプセンの戯曲は知りませんが・・・
ネタバレBOX
イプセンではないと思いました。これはこれで面白かったですが。猫足のバスタブが素敵でした。お風呂に入りっぱなしの演出もユニーク。
アンオーダブル
演劇企画 heart more need
劇場MOMO(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/21 (木) 19:00
座席F列7番
価格4,000円
5年前に亡くなった脚本家の母について知らない部分を聞き出すべく生前の母とユニットを組んでいた演出家を訪ねる娘……な物語。
おそらくは米内山さんの実体験に基く部分も多かろうことが察せられ、特に前半では溢れる演劇愛をモロに浴びるようで涙が出そうだった。
予期せぬ妊娠によりしばらくは筆を置き、やがて妻・母と脚本家を両立させることのあれこれに「あぁ、そういうことなんだなぁ」と気付かされること多数。
また、音野さんの会社員、塩崎さんの演出家を筆頭にどの人物もいかにもいそうな説得力があったのも見事。キャスティングと役作りの相乗効果なんだろうな。
小さなエイヨルフ=罪過
クリム=カルム
新宿眼科画廊(東京都)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
無論、イプセン原作の作品だが尺を約半分の1時間程にしているから脚本はかなり手を加えているが、その本質は見事に掬い上げていると見ることが出来よう。(追記2019.11.26)
ネタバレBOX
登場人物はヴァンパイヤのアルフレッド、幼い時に両親を殺され生きる気力を失い自死しようとしていた少女に生きる活力を与える為、首筋を噛み同族とした妹のようなアスタ、相愛の妻・リータ、道路工事の現場監督/人と人の心を繋ぐ医師でもあるボルグハイム、そして鼠を駆除することで知られる鼠婆さん、子供のできないアルフレッドが妻に与え、子に恵まれることは決してない二人の悲願を幻想として実体化した人形・エイヨルフ。
夫婦になって10年、初めて妻を置いて一人旅に出てしまったアルフレッドが前触れもなく戻ってきた直後から今作は始まる。
板上には防水用マットが敷かれている。というのも丁度センター辺りに黄金風呂のような形態のバスタブが設置されているからでオープニング早々、リータが乳白色の湯に浸かっている。部屋の奥に設えられた収納用凹みの左右には、何やら巻貝のような形のオブジェが2つ並んでいる。この小屋の鰻の寝床のような下手長辺にはアスタ。2人は前触れもなく帰ってきたアルフレッドについて意見を交わしている。2人の関係は、真に女性らしい。リータはアルフレッドを独占したく思っているので心の底、否、魂の底ではアスタが邪魔である。一方のアスタは、両親が何故殺されたのかも知っており、ヴァンパイヤならずとも人間からは敵視される存在であることを自覚している。アルフレッド以上に孤独な存在である。
観劇していて、不可思議に思ったのは、鼠婆さんが来、エイヨルフを攫い、それまで鼠をどのように退治するかについて細かい話をしていたのだから、この時点で姿を消した彼女によってエイヨルフの身体は湖の底に沈められ、包帯が浮いていたとか、泳げない子が湖で溺れたとの伝聞も伝わってくるので、エイヨルフにまつわる総ての幻想性は悉く破壊され、その幻想を一切信じることも出来ずに10年間嘘を吐き続けてきたアルフレッドの何ともいたたまれないような魂の傷を、無論彼は未だ清算できておらず、幻想が打ち砕かれた妻の痛みを思って悶々としていた。が、鼠婆さんが出て行ったあと、彼女の杖が室内に残っていたこと自体は、この幻想は、夫婦がエイヨルフと名付けた人形が、子供を作ることができない自分達の愛の代償として吐き続けてきた魂の震えそのもののような嘘の結晶であり、二人は共にそのことを重々知りながら演じ哀しみを共有することにあったことに気付いていたことで共幻想(=対幻想)に陥ることができたことを表しているが、この幻想破壊自体は実際に起きたことを物語っていた。これを仕組んだのが、道路工事の監督、即ちヒトの心と心を結ぶ医師でもあるボルグハイムだったのであり、この計画を手助けしたのがアスタであった。因みに現実に演じられたあのスペースでアスタの隠れ場所は無いので下手手前に体を丸めてうずくまることで、鼠婆さん登場シーンでは、アスタ不在を表していたと解釈できる。総ての謎が解かれる中で、人間存在の不如意が新たに別次元で提示されている辺り、流石にイプセン作品というべきであろうし、ここまでイプセンの原作の本質を捉え、表現した脚本家、演出家、役者陣の演技を褒めるべきであろう。
切り込みの入ったお洒落な当パンの折り方のセンスも頭を使った作りになっており、とても気に入った。
楽屋
リブレセン 劇団離風霊船
OFF・OFFシアター(東京都)
2019/11/21 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
今までになく笑えました。伊東さんの新人女優は声だけなら、なのでもっと舞台が遠かったら・・・とか思いました。やっぱり全組み合わせを見たかったと後悔。
還暦祝いのタオルも買いました!
MIKIO/MASAO
ヒューマン・マーケット
Studio Marilyn(東京都)
2019/11/23 (土) ~ 2019/12/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
バー公演ならではの至近距離での迫力。演者もみんなカッコよかったし、おちゃめで笑えた。大満足です。
声
teamキーチェーン
d-倉庫(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
舞台には通路らしきスペースをセンターに、2つのマンションルームが。
開演前、ここにどんな人が住んでいるのか想像してみるのが楽しい。
事前に内容を知らされていないのもあり、様子の違ったこの2部屋で一体何が起こるというのか、自ずと期待が高まります。
そうしての開演。
目の前(舞台)で繰り広げられたのはストーリーというより生活の営み。
2つの生活者、両者の交流は無いものの同じ時間を歩んでいるのは明白であり、観進めるほど自然に読み取れてくるそれぞれの人柄や事情。
不安定なモノは風が吹きつければ揺れるがごとく、観ている者の心をざわつかせます。
このままだと、いずれ倒れてしまうか折れてしまうか、何か悪い事が起きる予感しかしないし、もどかしくも風を受ける弱者の声は誰にも届かない。
あぁせめて子供には・・・もう思わずこっちが声をかけたくなってくるほど
“声”というキーワードが出てくるとき。
一方ではカラカラに乾ききった喉に優しい水が沁みわたっていくように、
また一方では弱った身体に冷たい刃物がとどめを刺すように。
鼻がツーンとしてくる。
しっかりと気持ちが伝わってくる舞台。
なのでストレートに哀しく、辛かったりもするのですが、幸せな気持ちが滲み出てきます。
具体的に何がこの幸福感を生み出しているのか説明できないのだけれども・・・どうして、この幸福感、ホント不思議だ。
小さなエイヨルフ=罪過
クリム=カルム
新宿眼科画廊(東京都)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
舞台美術がおしゃれ、かわいい。
出演されている役者さんそれぞれに独特の個性、魅力があり、配役シャッフルのため役者によって同じ役でも役の捉え方や演じ方が全く違うので、異なるバリエーションを観たいと思える作品でした。
Salome-androgynos-(両性具有)
TremendousCircus
シアターシャイン(東京都)
2019/08/21 (水) ~ 2019/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
前回のサロメを観た上で、それと比較しながら観るのも面白いだろう。
ネタバレBOX
『androgynos』という副題が示す通り、この作品はサロメで描かれた「見えない側面」をより強く表現した作品であった。
原作からかなり離れているように初見では感じるかもしれない。人によっては拒否反応を示す人もいるかも知れない。
しかし、賛否が起こらないような作品は『何かを伝える』ことを拒否した作品とも言える。
実際、この劇団の描く世界観は、原作者が今も生きて、この現代に生き、現代を見ていたなら、同じようにアップコンバートしたのではないか、と考えられる面がある。
言葉の選び方の一つ一つや、細かな設定には原作へのリスペクトや、深く読み込んだ痕がしっかりと残されているからだ。
それだけでなく、例えばヘロディアスがクレオパトラの血を引く、と言った設定などからは、星野之宣の『妖女伝説』が思い出されたし、原作だけでなく派生作品などから遊び心たっぷりな引用も感じられる(同時に、それが物語の深みや、テーマの厚みを増す役割も担っている)。
演者さんたちは皆熱量たっぷりに作品を彩る。
特にこの作品に関しては、主演の大内ふみや氏が素晴らしかった。
物語の中で一人称が変わる場面があるのだが、その度に表情が変わる。
まさにandrogynosそのものに見えた。
サロメの踊りのシーンでレインボーフラッグを使ったのはまさに「ここだな」と思う場面。
前回のサロメはあくまで「サロメ」の範疇にいた。今回のこれはそこから一歩踏み出したように感じられた。
しかし、古典をやるというのはそういうことではないだろうか。勿論原盤を出来る限り遺すのも必要なことだ。しかし、ならばそれは「完コピ」でなくてはならないだろう。
完コピでない形で本当の意味で作品を遺すのであれば、その作品の持つテーマや感情を、現代に向けて描かなければならない。
あまりにも過酷な闘いをする人たちだなぁ、と思う。そりゃあ、声も枯れる。汗だくにもなる。それが、人の心に何かを撃ち込むのだ。
とにかく一度生で体験して欲しい劇団である。
生でこそ伝わるものがあるのはあらゆるものがそうだろうが、この「叫び」はその場で自分自身も感情を高めて受けるべきだ。
……感極まって自分まで叫んでしまわないように、マナーは守ってご観劇(感激)を笑
栗原課長の秘密基地
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
子供の頃を思い出して、大人とは?を問う作品でしょうか⁉︎
ダンス オブ ヴァンパイア
東宝
帝国劇場(東京都)
2019/11/05 (火) ~ 2019/11/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
帝国劇場「ダンス・オブ・ヴァンパイア」鑑賞。
予備知識なしに行ったんですが面白かったです。
一言で言えばロマンス・ホラー・コメディって感じですかね。
まず神田沙也加ちゃんはホントに歌が上手で良かったです。お母さん譲りの歌声に人を惹き付ける何かがやっぱりあるんですね。
入浴シーンも何回かあってそれも良かったです笑
続いて東啓介くん。相葉裕樹くんの回かと勘違いしててアリャ?と思ったんですが、観てる内に段々良い子じゃんと思うようになりました笑
歌が上手というのもあるんですが、何より頭身がすごい。10頭身ぐらいあるんじゃないかっていう笑。キャプテン翼のキャラみたい。それでいて頼りない感じのキャラを演じるんで可愛く見えたんでしょうね。今後期待しましょう。
最後にやっぱり一番良かったのは主役でヴァンパイアの山口祐一郎さん。
顔が何か有田哲平に見えて来るしウィスパーボイスで歌うし声張る所でも口閉じて独特の声で歌うしでもう全てがツボでした笑
もちろんカッコイイんですが、何か笑ってしまう。最高のキャスティングですね。
最後は観客も巻き込んで「俺達みんなヴァンパイア!」みたいな感じで歌って踊って最高でした笑
朝劇 西新宿「RISING SUN」
朝劇
Grass dance新宿店(東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビルB1)(東京都)
2014/09/14 (日) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
目当ての演者さんとくになし。
観劇は2014年11月16日の日曜日でした。この西新宿かどうかは分かりませんが、朝劇がテレビで取り上げられたりして、ちょっと浸透してきたころと記憶してます。
開演は確か8時15分。お腹空かして電車で西新宿まで行き、迷いながらたどり着きました。ちょっときつかったです。
演者さんはバカバッカさんの舞台で拝見している方々と、初めて拝見する岩井七世さん。内容はほとんど忘れてしまいましたが、楽しかったことは良く覚えてます。
安くて、食事もしっかりしてました。今はちょっと値段が上がっちゃいましたね。
朝劇西新宿はその後、次の演目「恋の遠心力」がヒットしてロングラン。2019年の今も続いてます。僕も4,5回観劇したかな。
いつかこの演目も再演して欲しいです。思い出したい。。。
アントニーとクレオパトラ
劇団AUN
サンシャイン劇場(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
それにしても吉田鋼太郎がこんなにもメジャーになるなんて!
この当時は思いもしませんでした。
アントニーとクレオパトラ
劇団AUN
サンシャイン劇場(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
アンサンブル(っていうのかな?演劇でも。その他大勢役)の女優さんたちが、劇中客席近くの通路を走って登場していた。
良い匂いがした。
悠久に遊ぶ
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
MUSICASA(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/22 (金)公演終了
和洋、日西のコラボ(折衷でなく)が良い!
ネタバレBOX
良いのだけれど、この公園の三日後に「地獄の門を叩く男」を見てしまった。
同じように和洋(こっちは日伯)のコラボで「悠久~」の上を行く出来栄え。
その分割を食っちゃたかなあ。
悠久に遊ぶ
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
MUSICASA(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/22 (金)公演終了
前回の「牛女」になくて今回の「悠久~」にあったもの。それは完全アンプラグラフドによるアンコールでした。
これ位の時間になると観客も手拍子(パルマなんていいます)を打ったり、掛け声(ハレオなんていうらしいです)を掛けたりして、演者と観客で互いに盛り上げていきました。
私ゃあの感じが好きです。いかにもフラメンコらしくて。
「日曜日よりの使者2019」
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/24 (日) 17:00
座席1階1列
価格2,800円
「いまこそわかれめ」。目崎さん竹内さん、塩原さん大和田さん、今回は小島さん土田さん。何度見ても感動。今回もお二人の気持ちの入り方がグッと客席まで伝わって来ました。
小島さんの涙に釣られてしまい、土田さんの歌声に魅了された素敵な時間でした。学ランの演出も良かったです。
「日曜日からの使者 関東版」。こちらは2度目になります。実は前回の印象がとても薄かったのですが、すっかり覆していただきました。もう感動で胸がいっぱい。胸がドキドキ。
東京公演最終日でしたので特別ボーナストラック。大阪メンバーも加わり出演者そしてお客さんと「日曜日からの使者」を熱唱。楽しかったです!
「いまこそわかれめ」と一緒に石巻に行くんですね...。沢山のひとに見ていただけることを願っています。
月いちリーディング / 19年11月『世界が私を嫌っても』
日本劇作家協会
座・高円寺稽古場(B3F)(東京都)
2019/11/24 (日) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
どんな脚本か出演者が誰なのか、全然わからないままに行ってしまったのでまず出演者にびっくり!役者さんの持つ台本は厚いし、戦争前から戦中戦後のお話というので、暗かったら嫌だななどと思っていましたが面白くて2時間があっという間でした。
私が行ってもブラッシュアップのお手伝いになるとは思えませんが、面白かったのでまた参加したいです。
Stellaria The Musical Show!!
ミュージカルプロジェクトenda
北とぴあ6階 ドームホール(東京都)
2019/11/23 (土) ~ 2019/11/23 (土)公演終了
満足度★★★
元プラネタリウムの劇場で
半円形かな~と思ってたら斜めカットの作りでした
珍しい(^-^)=行くまでの天空通路も
新宿のサザンシアター行きとかが頭をよぎりました
ミュージックショーという感じで
軽めの音楽ショーみたいに思えました
天井から舞台への背景が白いので
照明さんとかの演出が大変だったろうな~とかも思えたっす
舞台は観客席の一番先の下になるので
見下ろす感じでしたね
右にあるカバーのかかったピアノとか使うのかな~と
思ってたら 使いませんでした・・
マイクを用いての芝居とショーでしたが
いろいろと いまひとつな感ありましたが楽しさは伝わったかな~♪
ただ時々のマイク(他?の)ノイズが入ってて
音楽を推してくる割に雑音コントロールが残念だったなぁ と
2部の昭和歌謡メドレーも
サビの部分がめいんで繋ぎ方が いまひとつに思えたデス
司会とか進行のピエロ役か
アナウンスだけでも盛り上げ台詞や説明とかするコト入れた方が~
とか強く感じました
「日曜日よりの使者2019」
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
「あちら」と「こちら」を繋ぐ場所で紡がれる
二つの旅立ちの物語。
詳細はネタバレBOXにて。
ネタバレBOX
feblabo X 羊とドラコさんの『日曜日よりの使者』『いまこそわかれめ』。
別々に感想を書こうかと思ったけれど、これは一緒の方が良いかなと思い直したので、
まとめて書きます。
2本合わせて75分。
非常に簡素なセットと、照明機材。
そして、わりと少なめな座席と、少なめな割に中央に通路まで確保されており、
小劇場特有の、あの濃密な空間とはちょっと空気感が違った。
主宰である池田さんの丁寧な誘導に始まり、ゆるっとした前説。
ガツンと劇場の空気を上げるのではなく、ほんのり、じわじわと上げていく感じが
とても心地よくて、本編の内容も相まって、終始、非常に温かい空間だった。
今回上演された2本は再演とか再々演とかそんな感じらしい。
ちなみに私は2本とも今回が初めて。
というわけで真っ白な気持ちで観劇させて頂いたが、いやー、何というか、言葉にするのが
難しい楽しさだった。
新鮮な体験ではあったんだけれど、うーん、どう表現したらいいものか。
取りあえず、本編の感想を書きながらつらつらと。
①『いまこそわかれめ』
開演5分前くらいから大和田さん演じる諏訪が席に着き、本を読み始める。
それを横目に…すらしない感じで前説が入る。
あぁ、こういう入り方大好き・・・とその時は思ったけど、もしや、この
「横目にすらしない」というのも既に演出の一環だったんだろうかと書きながら思った。
もしそうだとしたらすごいなぁ。ひー。
本作は、卒業式を終えた諏訪と桐場が、なじみの喫茶店で「仰げば尊し」を読み解きながら
談笑していく。
大和田さんは『じゅうごの春』以来のお姿拝見だったけれど、全然、あの時とは
違うなー、すごいなー、歌上手いなーなんて思いながらのんきに観劇。
対する桐場を演じる塩原さんは、かっこいいなぁ、でも高校生にはちょっと見えないよなぁ
などと、こちらものんきに観劇。
読み解きが進み、ついにタイトルの「いまこそわかれめ」の解釈。
さー、来るよ、なんか来るよと右の脳で思いつつ、左の脳で「いまこそわかれめって
そういう意味なんだ」などと思いながら、舞台上での有事に備えて待機する。
ところがである。
なんかちょっとしんみりした感じにはなったけど、諏訪は出て行ってしまった。
トイレかと思ったが、全然戻ってこないし、残された桐場は泣いているではないか。
しかも、結構長い間。
私、大混乱。
何が起きてるんだこれは?と思いながら、真っ先に頭に浮かんだのは、ざっくり言えば、
桐場は失恋したんだろうかということ。
いやいや、それだと全然話のつじつまが合わない。
なにこれ、なにこれ、なんだこれ??
と思っている間にお会計のシーン。
そして、桐場も店を出て、ついに本編も終わってしまった。
ひー!?なんだこれ???
余りにもわからなすぎる。
ただ、本編が始まった時から、所々に違和感を覚える箇所はいくつもあった。
例えば、桐場が店に入ってきたとき、諏訪が先に待っているにも関わらず、
なぜ、
「あの席で」
という言い方をしたのか。
店員はなぜコーヒーとオレンジジュースを桐場の側にまとめておいたのか。
卒業したばかりなのに、
「もう大人なんだから」
と諭す諏訪。
微妙に噛み合わない、会話の中の時系列。
学ランなのになぜか締めているネクタイ。
「ん?」と思いつつも、どれもこれも、無理やり解釈できないことはなかった。
席のくだりは、私はてっきり「連れがいるんで」的な言い方をするものとばかり思って
いたので、桐場の表現に違和感は感じたが、まだ、この時点では桐場という人物の人となりも
分からないので、この人はこういう人なのかもしれないと思ったし、コーヒーについても、
気が利かなそうなじいさんだから、こういう置き方するかなとも思ったし、高校生にとっては
卒業した時点で大人と思うこともあるかなと思った。
ただ、やっぱり、どうにもそれでは説明がつかない。
結局、分からずじまいで帰宅して、うーんと思いながらTwitterを眺めていたところで、
とある方の感想ブログにたどり着く。
ちょうど前日に同じ演目をご覧になっていて、その感想もネタバレと共に書かれていたので、
読ませて頂いて、ようやくわかった。
桐場が締めていたネクタイは喪服のネクタイ。
私、これ全然気が付かなかった。
だから、喫茶店の店員もハマオなのかー。
うわー、ひー、まじかー、すげー。
私、このブログ書いてくださった方に、感謝しないとですよ。
そうでなかったら、絶対に分からずじまいだったと思う。
すごい慧眼。そこに気づくことができる感性が素晴らしい。
そういう前提で振り返りをすると、色々なものが腑に落ちてくる。
この時、台本に初めて目を通したのだけれど、やっぱり、その解釈ですんなりと
理解できる。
ただ、ブログを書いてくださっていた方も指摘しておられたが、台本に書かれているのは、
今回の公演のものとは別Ver。
台本のVerだと、より一層、気づかない気がする。
私は無理。絶対に無理。
とは言え、である。
細かな部分に関しては、観客の側にまだまだ大幅に想像の余地が残されている。
そもそも、この喫茶店は現実に存在しているものなのか。
『日曜日よりの使者』に登場する喫茶店に生きている人間は登場しない。
ただ、リクオは死んだことを自覚していないことを思うと、この喫茶店は
あの世とこの世の間、言ってみれば三途の川のほとりにでもあるイメージなんだと思う。
『いまこそわかれめ』と『日曜日よりの使者』はもちろん全く別の作品。
作品同士の関連はないのだけれど、この二本が同じ日、同じ時間帯に演じられたことを
踏まえると、私としては、同じ世界の軸線上に位置すると思いたい。
だからこそ『いまこそわかれめ』の舞台である喫茶店はハマオが営んでいるのだと思う。
私にとって、この喫茶店は、この世を旅立った者を、あの世へと迎え入れる場所である。
もう少し、踏み込んで言うのであれば、成仏しきれない者を、あの世へ連れていくための場所
ではないか。
諏訪はもう間違いなく死んでいる。
けれど、彼女がこの喫茶店にとどまるのは、彼女への思いを断ちきれない桐場の思いが
あったから…なんだろうか。
諏訪に対しての願いを聞かれた桐場が「卒業」と答える場面がある。
この部分、本編を観ていた時も、台本を読んだ時も、ちょっとよくわからなかった。
初めは諏訪が死んだのは在学中だったので、卒業させてやりたかったという意味なのかと
思ったが、彼女は仰げば尊しを歌ったと言っているし、卒業証書も持っているし、
何より諏訪自身が、桐場の答えについて「したよ」と答えている。
仰げば尊しの解釈の中で、彼らは「卒業」を「もうここにいちゃだめ」と定義する。
桐場が諏訪に対して求めた「卒業」、彼が指し示す「ここ」とはこの喫茶店ではなかったか。
この世に対して執着し、あの世に旅立つことを拒んでいたのは、他でもない諏訪自身で
あったように思う・・・んだけれど、これは桐場も然りなのかなぁ。
多分、諏訪が死んだのは卒業式の直後なんだと思う。
会計時のアルコール云々のくだりからすると、桐場はもう成人しているから、最低でも
諏訪の死後、3年は経っている。大人云々のくだりからすると、個人的にはもう少し
経っているような感覚はある。
諏訪は死んでいるので当然、もう年は取らない。
けれど生者である桐場は年を重ね、そして、その思想、思考も成長していく。
「あたし、今を生きてっから」
「私が知ってる桐場より、頭がだいぶ良くなったみたい」
という諏訪のセリフは、二人の境遇を如実に表していて、残酷ですらある。
若くして死んだ諏訪の無念は決して晴れることは無い。
桐場とて、親友を若くして失った悲しさ、無念さ、憤りはあったろう。
言ってみれば、諏訪の魂が、あの世とこの世の間にとどまることは、双方にとって
都合が良かったのかもしれない。
どんな形であれ、お互いに会うことが出来るわけだから。
ただ、日々成長を重ねる桐場は、親友が成仏できていない、その歪みに気づいたの
かもしれない。
今年こそ諏訪を成仏、彼女の言葉で言えば「卒業」をさせようと、意を決して
店のドアを開けたのが、この物語の冒頭だったのかもしれない。
いずれにせよ。
諏訪はついにあの世へと旅立つことを決意する。
彼女は桐場に対して弱いところは見せない。
それは強いということではなく、弱いところをみせまいとする強がりなのだと私は思う。
仮にこの世に対しての執着が、彼女の中だけにあったとしても、彼女はその強がりで
桐場に執着心を転嫁していたのだと思う。
きっと高校在学中は、強がるまでもなく、彼女の方が精神的にも強い立場だったような
気がする。
けれど、桐場だけが年齢を重ねることで、いつしか、横並びになり、越されてしまった。
桐場は、そんな諏訪の強がりを知っていながら、それを黙って飲み込んだのかもしれない。
「今、は、わかれましょう」
諏訪が語った最後の言葉。
いつかの再開を示唆したこの言葉は、桐場だけでなく、彼女自身に言い聞かせるための
言葉であったようにも思う。
そう思うと、最後の長い嗚咽のシーンの演出は素晴らしすぎる。
名作すぎんか、これ。
私、本編観てるときに、諸々気づかなくて正解だったかもしれない。
何もかも分かったうえで観てたら、これ上演を妨げるレベルで声に出して泣いちゃう。
もう、シアターミラクル出禁になっちゃう。
まぁ、でもねー。
全部は無理にしても、もうちょっと本編観てるときに気が付いておきたかったな。
我ながら、感性の低さが憎い。
クリスマスプレゼントは感性を希望です。
さてさて、最後の会計のシーン。
1000円払ったところでなぜか返される200円。
これ、本編観てるときは、何もわかっていなかったので、じいさん、しょーがねーな、
くらいにしか思ってなかったんだけど、事ここに至ってみると、何かしらの意味があると
しか思えない。
思えないんだけど、これがどうにも・・・
今のところ、思いつくのは、無事に、諏訪をあるべきところへと送り出してくれた桐場に
対しての、心ばかりのお礼なのかなというのはあるけれど、ちょっとパンチが弱い気も
するしねぇ。
宿題にします。
鈍い感性でもう少し考えます。
ところで・・・この感想の始めの方で、
「塩原さんが高校生に見えない」
と書いたんだけど、そりゃそうだよね、だって劇中では高校生ではないんだもん。
微に入り細を穿つ演出に脱帽。神がかってる。
とにかく、素晴らしい作品でした。
感想書きながら、号泣です。
②『日曜日よりの使者(東京版)』
というわけで、ようやく、こちらの感想です。
思いのほか、長くなってしまって、やっぱり分けて書くべきだったかと、ちょっと反省しております。
すいません・・・
さて『いまこそわかれめ』をちっとも理解できないまま終わってしまい、しょんぼりしているところで
本編スタート。
こちらはと言えば、比較的わかりやすく、頭の悪い私でも、そこそこすんなり、リアルタイムで
飲み込めました。やったぜ。
とは言え、恥ずかしながら途中まで、堀さんと池田さんが果たしている役割に気づけなかった。
どのタイミングで気づいたのかは覚えてないけれど、お二人で音楽、効果音を担当されてるんだと
気づいてテンション爆発。
だから、この演劇は照明以外は一切、電力を使用していない。
超究極のアナログ劇。
着替えも目の前、演奏も、効果音も、全てが観客の視界の中で行われる。
これはねー…
ちょっとビックリしました。
きっと大昔の演劇って、こんな感じだったんだろうなって思う。
だから、新鮮って言うと、ちょっと語弊があるというか、自分でも違和感のある言葉になって
しまうんだけど、とにかくすごいとしか言いようがない(語彙力)。
本気で感動したのは、競争のシーン。
この臨場感というか、3D感(?)はホントにすごかった!
あんな狭い舞台だから、全力で50メートル分も走れるわけがなく、足踏みに近い形で、
ちよっとずつ前に進んでくるんだけど、そこでまず抜きつ抜かれつを演出。
その後、弧を描くようにして、斜めに進んでくるんだけど、ここの臨場感!!
私は入り口に一番近い後方の列に座っていたので、私の方に向かってくるような格好。
その位置が良かったのかもしれないけれど、いや、何しろ、あれはホントにすごかった(しつこい)。
デジタル全盛の時代にあって、一切の機材を使わずに、身体一つで、あんな風に表現が
出来るんだってことが、驚きであるよりも、嬉しかったなぁ。
これこそが、演劇、小劇場での演劇における醍醐味なんじゃないかって気がした。
野外劇だったら、もっと面白いんじゃないかって、観ている時に一瞬思ったんだけど、
野外だと情報量が多すぎちゃって、没入感がきっと薄れちゃうんだろうなぁ。
このほぼ何もない簡素なセットだからこそ、我々観客は、色々なものを想像して、
この世界に飛び込むことが出来るんだと思う。
観客との一体感もすごく良かった。
共謀カモメ、じゃなくて狂暴カモメ(あながち間違いでもない)襲来のシーンも、
私は後列だったので、軍手カモメ組にはなれなかったけど、ちゃんとこっちまで
来てくれて!
しっかり襲わせて頂きました。
大和田さん、塩原さんもカモメになって登場してくれたのは嬉しかった!
複数班による短編集だからこそのゲスト参戦!
このお祭り感が、すごく楽しい。
で、最後は主宰扮するボスカモメとの対決。
しかも、それを相撲でって言うね(笑)。
あんなに劇場で笑ったの初めてかも。ほんと楽しかった。
また、島田さんにしても萩山さんにしても、盛り上げ上手なんですよね。
アドリブなのか、織り込み済みなのか分からないけど、堀さんに絡んでみたり(笑)。
めちゃくちゃ暖かい公演だった。
かと思えば、開演前にレーズンチョコを渡して、劇中でそれを一緒になって食べて
ちょっとしっとりさせてみたり。
演奏、音響がオール生音って言うのも素敵。
ギターでの生演奏、池田さんが鳴らす道具を使った効果音。
私の席からは、舞台上の役者さんよりも、むしろ、袖にいる池田さんが一番よく
観えたんだけど、波の音を鳴らしてくださっているのを観て、
「あぁ、そうそう!波の音ってこうやって鳴らすんだよね!!」
と思いながら、感動していた。
なんか、姿を敢えて見せることで、そうやって感動させるのも、何もかも計算づく
なんだろうなぁ。
『いまこそわかれめ』にしてもそうだけど、神がかってるというか、もはや悪魔がかった
演出。
すごすぎんか、マジで。
演出面でもすごかったけど、もちろん、役者様の演技もすごかった。すごすぎた。
もうだって、島田さんも萩山さんも汗びっしょりだもん。
まぁ、そりゃ、あれだけ動き回ればそうなんだけど、なんかねー…あの汗だくの姿が
感動的に美しいなぁって思いました。
あぁ、今、目の前でこんなに一生懸命、すごいものをみせて頂けてるんだっていう感動。
役者様に対しては、いつも、感謝の気持ちを持っていたいと思ってるけど、この公演では
それを、一層強く感じた。
書きながら色々と思い出してるんだけど、ホントに楽しかった。
ニヤニヤしちゃう。
そんなこんなで、終始楽しく、本編は進んでいくんだけど、最後はやっつけられたなぁ。
だってリクオ死んでるんだもん。
この部分の一連の二人のやり取りがとにかく秀逸だった。
ハマオの慈愛に満ちた声掛けが、本当に素晴らしくて、もう無理、号泣。
「1回なってみたかったの。じじい」
明るく言うんだけど、これ、結構重い言葉だよなー。
「安心しろ、蒲団の上だ。安らかだったぞ」
ここもねー…
ちょっと私の語彙力では表現できない。
でも、なんて優しい、慈愛に満ちた言葉なんだろう。
このシーン、大好き。
そしてめでたく終演。
池田さんのゆるっとした後説と、それにツッコミを入れる役者様方。
もうほんとに、最初から最後まで温かい空間だった。
75分とはとても思えない、素晴らしい時間だった。
そういえば、スタッフの方に見覚えのある方がちらほらと・・・
間違ってるといけないから、お名前は出さないけれど、もしも、ご本人たちだったとすると
思いがけないところで、お姿を拝見できて嬉しかったです。
とても幸せな時間でした。
劇団の皆様、役者の皆様、素晴らしい舞台を本当にありがとうございました!!