
理科室のラボアジェ~魂の共鳴は時空をこえて~
劇団しし座
HEP HALL(大阪府)
2019/11/08 (金) ~ 2019/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
人と人との共鳴、200年の時を越えラボアジェが現代に…
孤立した熱血教師は(固有振動数の異なる)生徒と共鳴しあえるのか?
毎回科学的なエッセンスの薫る公演で、とても大好な劇団さん♪
今回も科学的刺激が至るところに沢山、役者さんの熱演も光る大満足の公演でした。

『荒れ野』
穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】
ザ・スズナリ(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
平田満の出身地の豊橋の地域劇場が制作したユニークな社会ドラマである。脚本・演出はKAKUTAの桑原裕子。出演者は平田のほか、新劇系のいい俳優をそろえて、高年齢時代の現代日本の地方に生きる人々の問題を直視している。
かつて開発の夢があった地方都市。しかし、その夢も消えてショッピングセンターも、開発した住宅地もさびれている地域で起きた大火の一夜、今の社会から零れ落ち、そういう地域を離れられない人々の、夜から翌朝までの物語。優れた社会劇であるのだが、登場人物に「役割」を負わせて問題を提示する今までの社会問題劇とは違う。そこが非常に優れている。
その新開地に隣接した団地に独り住まいしている藍子(井上加奈子)の部屋に、火事を心配した親族や友人がやってくる。藍子の高校の同級生の路子(増子倭文江)その夫の哲夫(平田満)と娘の有季(多田香織)も一緒である。保険会社の社員だったが、中年に心臓バイパス手術をしなければならなかった哲夫は家族の主長の役割は果たせず、娘は失職中。独身と信じていた藍子の団地の部屋では一階上の年金生活者。元高校の英語教師・石川(小林勝也)と、彼の若い同性パートナー(中尾諭助)がともに生活している。
このドラマは、そういう地域で、いま人々が生きている生態を活写している。かつてのような安定した社会関係、家族関係から脱落し、忘れられた荒れ地で生きていかなければならなくなった人々は、そこでも果敢に新しい人間関係を求め社会とつながろうとする。問題は全く解決されていないし、セリフで提示されることもないが、ここで生きている人々の姿は感動的である。
ストレイト・プレイ系統の俳優が健闘。同性のパートナーと暮らす小林勝也がうまい。井上と増子は柄が似て見えるのが損をしている。この中に入ると若者のカップルはさぞ大変だったろうが、作・演出の桑原はよくまとめている。1時間50分休憩なし。
地方の公共劇場は、今それぞれ問題を抱えているようだが、その中で県庁所在地でもない豊橋の劇場が、いじましい地域への媚態もなく、優れた演劇を送り出してくれたことに拍手。今夜のスズナリは超満員だった。

恋する宇宙に人類は
BALBOLABO
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2019/10/30 (水) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★
千秋楽観劇
浦島効果扱ったSFの醍醐味が存分に味わえました。
格闘シーンも満載の痛快娯楽活劇!
楽しめました!
主演の松本麻稀さん、初アクションお疲れ様、そして本公演で引退との事、とても残念です。
是非またどこかで拝見したい!
去る方含め、全ての役者さん良かった。

空間スペース3D
壱劇屋
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2019/12/06 (金) ~ 2019/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
こんな観劇体験は初めて。
大熊氏だからこそ組み上げられる構成。
壱劇屋だからこそ表現できる劇空間。
サービス精神たっぷりやし、とても楽しい。
初めてお芝居見る人やあんまり興味ない人にも自信もって薦めれる団体だと再認識した。

ソラノ国ウミノ国
劇団ZTON
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2019/11/01 (金) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
【ハルの書】千秋楽観劇
難解との噂もありましたが、全然全くそんな事はなく…
伏線もしっかりした、むっちゃ良いストーリーで感動しました。
泣きました!
クライマックスの劇場内、嗚咽、すすり泣く方も多数。
そして、いつもながら圧巻の殺陣、素晴らしかった!
今回拝見できなかったですが、アキの書も見たかった!

"Wait"
just a
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/20 (金)公演終了
満足度★★★★
千穐楽の20日20時開演回(60分)を拝聴。
依田さん自作の『Wait』、太宰治原作『ヴィヨンの妻』の2本立て。
後半の『ヴィヨンの妻』に入ってからは、時折、疲れが垣間見えたものの、身振りも気持ちも概ね軽やかで愛らしくもある、依田さんの語りを堪能、良い時間を過ごせた。

尻を見てしまう
ジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン
上野ストアハウス(東京都)
2019/12/04 (水) ~ 2019/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/12/06 (金) 14:00
価格3,000円
「ラフカット」に書き下ろされた堤泰之作品3本の再演オムニバス。
「尻を見てしまう」
タイトル、内容とも記憶になかったが、もしかしてオトコの尻だらけの内容だけに(爆)記憶を自ら封印したのか?
内容的にはいかにもラフカットっぽくてニヤニヤ。
「背徳令嬢肉奴隷」
インパクトのあるタイトル、エロティックな内容ともに記憶に残っていた。こういうのはラフカット的に珍しいかも?(そこも含めて記憶に残っていた)
ちょこちょこ挟まれる映画ネタも楽しい。
「テオリ」
タイトルに記憶はなかったが、劇中の劇団が(劇中の)舞台からハケて(=現実の舞台に登場して)来た時に「あ、これか!」と思い当たる。
本作にしても「ダブルブッキング」にしても堤作品に登場するアングラ劇団は昭和ど真ん中のそれを戯画化したようで愉しい。
また、演劇讃歌とも言うべき演劇愛に溢れた内容はバックステージ系が大好きな身にはタマラン!

正しい水の飲み方【全日程、終演いたしました。ご来場、誠にありがとうございました!】
劇団えのぐ
萬劇場(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

隣人はクリスマスに笑う2019
劇団獣申
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2019/12/20 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
いろいろと話が落ち着く先が見えなくて楽しめたが
普通にサスペンスの割合を多めにしても・・・
とか思ったかな
ただ整合性とかアラというか
普通の社会人としての反応が
コメディなんだから~で流してる感が強くて
ちょい話の趣旨からは離れてたかなーとも思えたっす

文化祭スクランブル
放課後ビアタイム
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
持田千妃来さんが日替わりゲスト出演。
Bチーム。文化祭についての演目ということで、ドタバタするんだろうな、くらいに思ってました。しかしこんな大作だとは。良い意味で裏切られました。
主演の古野あきほさんがとても良かったです。どこかで拝見したなあと思っていました。2014年の「おうちに帰るまでが遠足です」でした。そうですか、30歳になられましたか。月日が経つのは早いものです。
目当ての持田千妃来さんは、ストーリーとは関係なく、インパクト充分な、火垂るの墓のパロディで出演されました。期待以上の目立ち方でした。
四子役の寿春歌さん、歌も動きも素晴らしかったです。調べたら、現役のアイドルなんですね。終演後のお辞儀で髪が床についているのが印象的でした。

lost memory(東京)
劇団1mg
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

lost memory(東京)
劇団1mg
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
『モノノケ × ファンタジー』は十分に押し出せてた
けど
その世界観の説明をもっと丁寧にして
引き込ませる力が弱かったかな~
でも
間近で動く役者さんのダンスとかは
動きがダイナミックで良かったデス
結構狭く感じたセット内での殺陣は頑張ってたなぁーと

クリスマスに歌えば
ミュージカル座
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/12/19 (木) ~ 2019/12/23 (月)公演終了

『僕と死神くん』『KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち』
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターサンモール(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/12/19 (木) 14:00
両方見ました。「KNOCK」は短編をつなげたような作品ながら、ビートルズの「アビイロード」B面を彷彿させる構成力を見せたステージ。面白い、おかしい、気味わるい、いじわる、ほっこり、泣けるが全部同居。

監獄談
@emotion
ワーサルシアター(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
出だしの掴みはOKで
登場人物紹介なども分かり易く楽しめたが
後半は予定調和な感が強くて
予想通りでチト外しがなくて残念だったかなーと

私たちは何も知らない
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/11/29 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ラップ調の『元始、女性は実に太陽であった。』から開幕。主演・平塚らいてう役の朝倉あきさんが美しすぎる(髪型は蒼井優調)。いざ目の当たりにすると、驚く程の美人。『青い山脈』の原節子を思わせる気品。らいてうのイメージが魔性のファム・ファタールのようにも見えてくる。伊藤野枝役の藤野涼子さんは何となく松岡茉優調。『ソロモンの偽証』の中学生がもう伊藤野枝になるとは。伊藤野枝は虐殺事件の被害者のイメージが強いが、奇妙な愛嬌がある人だったのだろう。何を為しても悪者には見えない。
初心者に優しい作りであり、何も前知識がなくても楽しめる。明治から大正にかけての日本ウーマンリブの先駆者達の苦悩。作・演出の永井愛さんによる女性目線で描かれている為、清々しい。男性作家目線だと、もっと陰鬱で残酷な内ゲバ話になったのかも知れない。登場人物全員が良い人で、宮崎駿の『風立ちぬ』っぽい。
第一幕は夏子さん演ずる尾竹紅吉のキャラの面白さで引っ張っていってくれる。かなりエキセントリックで魅力的。保持研役の富山えり子さんがまた巧くバランスを取る。第二幕は伊藤野枝による文芸誌『青鞜』の乗っ取りがメイン。山田わか役の枝元萌さんが重要な存在感。入門編としてよく出来ている。男優は一人だけの、女優が咲き乱れる舞台。

ここからは遠い国
トリコ・Aプロデュース
AI・HALL(兵庫県)
2019/12/20 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/12/20 (金)
山口茜さんが書いた本ではないので想像してた内容とは違いましたが、出演者の皆さんがとても魅力的な表現で演じられてたんでグイグイ物語に引き込まれて行きました★このお芝居を観て山口さんが書く『ここからは遠い国』も観たいなと思いました☆

正しい水の飲み方【全日程、終演いたしました。ご来場、誠にありがとうございました!】
劇団えのぐ
萬劇場(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
う~ん 面白くは見れたんだが・・・
入り組ませた人間関係をスカッと見せる事には
成功してないような感じだったかなぁ
でも まぁ開演前の前説さん(?)が
楽しいパフォーマンスみせてくれたりと
楽しませますよ~ってのは十二分に
作品上からも伝わった約2時間の作品

グレイト・ホリデイ
少女東京奇襲
シアター711(東京都)
2019/12/19 (木) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
四人姉妹が異国で衝突するシチュエーションコメディー。約1時間15分。20代の女性で構成された劇団だが、登場人物に保守的な考えの現代人が多かったのは意外。美術、照明、音響などのスタッフワークがしっかりした公演で立派だと思った。

文化祭スクランブル
放課後ビアタイム
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
#放課後ビアタイムximg さんの舞台 #文化祭スクランブル(#文スク)観てきました!いやぁ、衝撃的な展開にドキドキでしたよ。普段のビアタイムのコントを知ってる者にとっては少し悲しい場面が多かったかな。でも最後はみんなが笑いの中にいることができて胸をなでおろしました。主演の古野あきほさんと長橋有沙さんはもちろん、脇を固める共演の皆さんもすごく上手くて、物語に惹きこまれましたよ。たくさんの人に観て欲しいです!あと3日6公演、池袋・シアターグリーンビッグツリーシアターにて、ぜひ!