
揺れる
東京演劇アンサンブル
d-倉庫(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

学園探偵薔薇戦士
フリーハンド
萬劇場(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
元気があってよかったです。
ヒロイン、執事、ママさん、保健の先生は印象に残りました。特にヒロイン役の朝木さんは高校生役いけてます。

安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI
燐光群
劇場MOMO(東京都)
2020/03/20 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
中止の連絡が来ないかと気を揉んだが、上演を敢行する模様。まだ明るい内に家を出、がらんと客のまばらな電車を乗りついで中野駅に降り立つと、雨に光る夜の町。ザ・ポケット界隈では二つの劇場の灯りが消え、残る二つだけ慎ましく入口を照らしていた。
入口では非接触体温計で検温し受付を済ませ、開演10分前まで待機した後、階段を上って入場。一つおきに指定された席に案内され、上演中は空調が稼働している事と、次亜塩素酸何とかを混入した蒸気を噴霧している旨の説明があった。
今回の燐光群はタイ演劇人との合作で、「靖国」を題材としたニコン・セタンのテキストを作者と坂手洋二が演出。主要人物2名を含むタイの若手俳優が溌剌として日本語流暢、二言語&国籍をシェアする一方の日本人勢(燐光群+客演)とのアンサンブル良し。硬いテーマを扱っていながら、愛らしさのある舞台である。国際共同製作としては高水準の仕事と思う。
印象的な部分を一つ挙げると・・
タイのある地方、祖父のお墓を訪ねたタイ青年ワンチャイの前に、友人を探して彷徨う軍服姿の亡霊が現れる。青年はどうやら霊が見えるらしく、墓参りをしても姿を見せない祖父を探して呼ばったり、一人の女性(彼の元カノ)の亡霊を退けたりしている。唯史(ただし)と名乗るその若い兵士の亡霊は、固い約束を交わした彼の戦友・伸介を探しているという。約束とは他ならぬ「死んだら靖国で会おう」。ワンチャイ青年はあるカップルを道連れに、伸介がいるかも知れない泰緬鉄道の元工事現場まで汽車旅をする事になる。
さて色々あってついに友人の亡霊と出会った唯史は、友人の伸介が靖国に祀られたがっていない事を知り、二人の間に一悶着起きる。やがて殴り合いに発展して双方潰れた後、唯史は自分が命を失った戦争の記憶を甦らせながら、自分を奮い起たせるように天皇陛下万歳を叫ぶのである。
この唯史をタイ俳優が演じ、対する友人伸介を荻野貴継が演じたが、これ程真情溢れる「陛下万歳」を私は聞いた覚えがない。
伸介と別れた唯史は、列車が急停止した線路上の場所まで戻り、「友人と会えた」事を報告して皆に別れを告げる。そして現代では、カップルが去り、ワンチャイは彼に絶えず付いて来る元カノと、ここで別れる事になる。彼女を巡っての話も面白いが省略。
「靖国」問題という危ういテーマが、他国(タイは戦争当時中立だった事もあり侵略に拠る被害は殆どなかった)の俎上に乗る事でイノセントな眼差しを得ている事がテキスト上も、上演の上でも大きい。今カノとの関係が大事な時を迎えているらしい(度々携帯で連絡している)タイ青年が、元カノの亡霊の存在を引きずりながらも、熱意に負けて見も知らぬ日本人兵士と同道するという設定が、うまく成立している。タイでのそれなりにシビアな日常が信じられるのである。
その事により問題が相対化され、耳慣れた言葉が新鮮に響いて来る。国際的な仕事の見本と言える。

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
イプセンの名作、期待通り、すばらしかった。
[何があっても、懸命に、生き続ける本当の人間] 、役者さんのすばらしい演技力で、見事に表現されていました。
北欧の雰囲気、効果音、音楽、衣装、全て味わいながら観ました。
コロナ対策も、徹底していました。
これからも応援します。本当に満足しました。観てよかった。

散り散り星
のびる
十色庵(東京都)
2020/03/28 (土) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
鑑賞日2020/03/28 (土) 23:00
配信上演を観劇。漠とした不安感、純なのか不純なのかわからない人達。でも、そもそもこの世はそんな要素で出来ているのかもしれない

学園探偵薔薇戦士
フリーハンド
萬劇場(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

ミュージカル「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
俳優座劇場(東京都)
2020/03/26 (木) ~ 2020/03/31 (火)公演終了
満足度★★★★
悲運の中劇場ミュージカルだ。
リアルな人間感情をしっかりと持ちながら、ファンタジーの世界をミュージカルで成立させるのがいかに難しいかは、いくつもの事例が示している。これはまれにみる成功した中劇場ミュージカルなのに。
原作は映画にもテレビにもなった人気作家東野圭吾の連作短編集。廃業した雑貨店にたまたま侵入した三人の若者の発見する過去・未来の人々の手紙という枠の設定だけは同じだが、連作だからそれぞれ趣向が違う。これを一つの2時間前後に舞台作品としてまとめるのは容易ではない。初演(2017)は見ていないが、今回の再演では、その経験を生かして原作をうまくまとめている(脚本・大谷美智浩)。原作を多く使いながら、非常に長い映画の脚色に比べると実に手際がいい。しかも、小説の主題でもある、挫折した人々に寄り添う優しさだけでなく、人生の歳月や世代への感懐のような表現しにくい(通俗に落ちそうな)領域まで組み込んでいる。
音楽(小沢時史)はミュージカルの生命線だが、巧みに作品の基調を作っている。さらにねだるとすればファンタジーなのだから、もっと奔放に歌い上げるところがあってもいい。メインの二曲は少し趣向が近すぎる
初演は劇団の劇団内公演のような形で上演されたようだが、再演では、ゲスト出演者も招きレベルアップしている。ベテランの石鍋多加史(雑貨店主)と、若者の一人を藤原薫の二人が、役どころにはまっていて舞台が締まった。なかには、うーんという人もいなくはないが、青年座から招かれた磯村純の無理のない素直な演出にひきだされたのか、皆がこの上演に向かって纏まっていることが感じられる。見ていて上手下手を超えた爽快感がある。
だが、この、久しぶりの俳優座公演はもろにコロナ騒動にぶつかった。企画でも若干は考えられたであろうが、一つのエピソードの軸になるオリンピックも延期が決まった。どこまでもついていない、のである。
外出自粛の首都の六本木の土曜日のマチネは三割がやっとという入りだったがフィナーレに並んだキャストの顔を晴れ晴れとしていた。手を抜いたところは全くなかった、ぜひ、時宜を見て再再演を期待している。

愛する母、マリの肖像
T-works
ABCホール (大阪府)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/28 (土)
実在したキュリー夫人の話★ノンフィクションかと思って確認した位崇高なドラマを堪能させて頂きました♪【病に犯されるリスクに臆する事なく立ち向かう主人公】の姿に現状演劇界がピンチな状況でも上演してくれたT-worksの想いがダブって胸が熱くなりました★そういう意味では【今だからこそ上演する意味(義)がある作品】だったんではないでしょうか☆

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
レリング医師が「愚かで馬鹿な男」と言い放つシーンがあるがまさにそんな男達の話と頷きながらかなり見入ってしまいあっという間の2時間10分でした。
残念だったのはまだ観劇途中でスマホで時間を何度も見ている人がいたのにはがっかり。それも演劇関係者らしかったがいい加減に観劇マナーを守ってほしい。

マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/03/15 (日) ~ 2020/04/03 (金)公演終了
満足度★★★★★
演者がすばらしい!敬遠してたシェイクスピア作品も分かりやすくて、感謝!コロナ対策の気遣いもはなまる。楽しめて免疫力アップできました。ありがとうございました。

暁のバッキャロー!!
株式会社Ask
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
とても面白かったです!東京タワーを作る熱い男たちの姿に感動しました。登場人物には様々な事情や思いがあり、それが伝わってきて、涙腺が緩みました。ストーリーの面白さに、東京タワー設立への興味も加わり、どんどん惹き込まれました。役者さん達の熱演も素晴らしかったです。観劇後は、東京タワーって、やっぱり素晴らしいな!と改めて感じました。大満足の舞台でした。

揺れる
東京演劇アンサンブル
d-倉庫(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
作家の多和田葉子さんと話をする機会が何度もあり、彼女が現在住んでいるベルリンの演劇状況なども聞き及んでいるので今作「揺れる」を拝見して、なるほど、と得心のゆくことがあった。

冬の時代【3/28-29公演中止】
アン・ラト(unrato)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2020/03/20 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
終演後の拍手は鳴りやまず,最後は観客もスタンディングオベーション!これが全てを物語っている。素晴らしい舞台だった。ただ,休憩2回を入れて3時間15分の長丁場。観劇初心者にはきつかったのかも知れない。

耳隠して、女隠して、心隠す
劇団野良犬弾
上野ストアハウス(東京都)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/31 (火)公演終了

冬の時代【3/28-29公演中止】
アン・ラト(unrato)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2020/03/20 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
冒頭より演出的手腕がゴリゴリと迫って来る舞台である。紗幕裏の4本の枯木が照明に映え、冒頭、雪(芝居用と判る)が舞う。冬の時代のタイトルロールに等しい。次いで、「以下の文が舞台上に映し出される・・」という原作のト書きが、恐らく作者の手書き原稿だろう、白抜き印刷した映像で紗幕に流れて行く。ト書きを無視せず背景に使った巧い処理により、この戯曲が古典である事とそれを今再現しようとしている事が、さり気なく前置きされる。
中央の張り出し舞台の前面に二本の柱(頂上にもう一本渡され、コの字を伏せた形。首を括れる)。黒褐色の卓、本棚、椅子などの調度が古色蒼然。
若い俳優の起用は当初の方針であった由。若手二枚目が数名では役柄の腑分け(個体識別)に時間を要したが、俳優力に納得。演技・発語のテンションは鐘下舞台に通じ、青春群像の一つの解釈として受け止めた。
3幕舞台の幕間休憩が2度。初めて耳にした作品だが、熱い台詞劇も木下氏は書いたのだと新鮮。戯曲の構成は見事で一幕は赤旗事件、大逆事件の衝撃冷めやらぬ中の売文社(堺利彦社長)内で、赤旗事件で捕縛されたお陰で大逆事件を逃れた面々による喧々囂々唾を飛ばす議論の最後、革命歌が飛び出し、やがて大合唱、「革命」の志を刻み、同志を失った無念を歌に乗せて身を震わせる男たち、そして馬鹿な男たちにもこの時だけはほだされる女たち・・暗転。
木下順二の生きた時代なら自身が体験しただろう議論だけに「革命」が義たる事を大前提とした激論、分派化の必然の流れが見事に辿られ、目が離せない。初演された1964年はまだ政治の時代の渦中であった。
直近では匂組公演で観たこの題材の芝居は多々あるが、この作品は大杉栄や荒畑寒村より年輩で、実社会を知る堺利彦を軸に据える。彼が「事の現実性」を語るときの感覚は、現代の私たちの感覚に近く、共感できる(これが時代が違えば又違うだろう)。じっくり腰を据えねば革命など見えてこない、人間はそれほど単純でない・・。
現実的である事と、理想を持つ事とは共存でき得るはずであるところ、理屈・論理が勝つ若者には感覚的にしか認識できない「現実」を理解できず、非論理性を攻撃し分派して行く、という「運動」の典型的な軌跡がこの舞台にも。連合赤軍事件を見ないこの時代、作者は彼らの姿を青春群像として描き、演出もこの戯曲の狙いに寄り添いつつ完結させたと見えた。
これは戯曲の問題だが、エンディング部分が長く、時代性かな、と思う。もう一つは、ちょい役が4人ばかりある中で、「主義者」の一人、渾名キリストという若者が最後に凶報を届けに登場するのだが、これに二枚目系を当てたのが私としては失敗。ちょい出は(他の役はそうだったが)一発で印象に残る個性派を配するべき。あるいは熟練の演技派でないと・・もう1エピソード始まるかと期待してしまった。
それにしても客席の埋まり具合が非常に残念であった。料金高めの舞台ではあるが、、この時期とは言えかなりの目減り、演目のせいだろうか。。
だが私としては、今この演目をチョイスした大河内直子の懐を思う事である。

暁のバッキャロー!!
株式会社Ask
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
東京タワーにペンキが塗られて、会場が華やかになっていました。寮の洗濯物が取り込まれるのを見ましたが、それが誰かはわかりませんでした(笑)。
今回も熱い男たちに泣かされました。

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

KIRIN-JI
鳥と舟
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/27 (金)公演終了
満足度★★★★★
ちょっとエキセントリックな内容だが、自分は好み。思いがけない逆転もいいタイミングで仕込まれ飽きさせない。お勧めである。今後の予定では池袋演劇祭にも参加予定とのこと。(追記後送)

蝙蝠傘と南瓜【3月28日(土)~30日(月)公演中止】
劇団銅鑼
銅鑼アトリエ(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★
銅鑼のアトリエ初訪問。消毒・マスク・もぎり省略等のコロナ対応を励行。表通り(幅狭バス通り)から程よく引っ込んだ建屋の劇場スペースは下北の小劇場規模。アットホーム感がある。舞台も近く、役者の顔が化粧の乗りが目に入る程の臨場感。
芝居の方は詩森ろば所縁のスタッフ(音楽:後藤浩明、音響:青木タクヘイ、美術:杉山至)を揃えての躍動的舞台。
とりわけ客演・林田麻里女史が私としては引きであり、飛び道具的ポテンシャルを持つ(と思っている)女史が、銅鑼舞台の中にどう居住まうのかが密かな関心。ドンピシャとは行かなかったが主役・島隆(りゅう)役を担って「ならでは」の芝居になった。対する夫・霞谷役の館野元彦が銅鑼の主役級を(恐らく)担って来ただろう貫禄。どこかで見た名と思えば先般の劇団協主催の喜劇『マジメが肝心』で神父役であった。
ステージをフル活用した回転舞台、歌、ムーブ、劇中劇構造を生かした場面つなぎのフレキシブルさとテンポが詩森「演出」の特徴だが受けが良いようである。二人の現代人以外は着物であるのも趣きを醸す。(幕末の上野戦争の直前、懇意の上司が二人を避難させる目的で自宅に招くのだが、その準備の時間に夫婦の会話をしながら正装の袴を履かせる隆の妻らしい慣れた手捌きが見事であった。)

山の声—ある登山者の追想-【東京公演3月29日公演中止】
オフィスコットーネ
Space早稲田(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
時に、作品の背景が、内容と相まって観客の心を打つ、という伝説的な作品が生まれる。
スッカリ忘れていた投稿作品が、受賞した時、作者がすでに亡くなっていた、という(劇場パンフによる)この作品の成立は、ヒマラヤに思いを残しながら、雪山で遭難する二人の貧しい登山者の物語を一段と引き立たせる。
没後十年の大阪の地方作家の遺作は、どれも対象へ向かう作者の誠実さを見せているが、「山の声」は自身の登山体験も裏打ちされているからか、甘いところもあって、そこが魅力になっている。
若い単独登山の青年(山田百次)が、単独登山のベテラン(河野洋一郎)に誘われ、冬の北アルプスに登る。共に下級サラリーマンで、山へ登ることが生きがいになっている。そういうちょっと鬱屈した青年、そこから抜けられなくなった中年の二人の男が好もしく登場する二人芝居である。なぜ山に登るのか、わからないが、そこにしか生きがいを見つけられない二人である。夜のキャンプ、天候に欺かれると知りながらあまりの山の美しさに惹かれて、試みる無謀な登山、と、物語は山岳冒険ものの、類型的な進行なのだが、二人の会話と、モノローグから、二人の置かれた冬山登山の困難な状況や人柄がよく伝わってくる。本も、二人が、北アルプスの連峰の美しさを語る場面、とか、家族に論及するときには、詩的な味わいもある。
今回の登山者は河野洋一郎と山田百次。この二人がいい。特に、河野洋一郎は一人立つ佇まいがこの役を生きているように、はまっている。背筋の伸び方が素晴らしい。ふたりとも単なる市井の登山者という役の行動を超えて、山(のように未知なもの)に惹かれる人間の宿命に触れている。
今回の演出は、初演を踏襲したというが、音楽だけは入れ替えてもよかったのではないか。説明的で、通俗的すぎる。そういうスタイルながら人間の高みに触れているところが素晴らしいという面はあるのだが。