
傾斜
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/14 (金) 19:15
ステージの横巾の8~9割を占める高さ4m、斜度45度(=斜面長6m:いずれも推定)の黒い斜面(とその上下)で繰り広げられる3人の役者と9人のコンテンポラリーダンサーによるパフォーマンス。
斜面の上と下が何かの隠喩のようにも思えるが以前「ハムレットマシーン」を観た経験から「Don't think, feel!」な団体と悟っていたので「考えたら負けだ」(爆)とひたすら起こることを観て過ごす。
結果、ダンサーたちの身体能力・身体表現に瞠目し、映像との「競演」や後半での音楽を浴びる、あるいは感覚で捉えることを愉しむ。
やはりここは「感じる」のが正解か。

X X
プロトテアトル
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
お年寄りの演技は難しいと感じます、とても上手い演技でした。
過疎の村の一軒しかない雑貨店の陳列まで感じた。
村の人々の1つの生きる姿が重なり、人々の日々の繰り返し、
子供 学生 大人 各世代の 地域への想い、
人への想い 苦しみ 隠し事 隠そうとして、埋めようとして、被せて、逃げて、
過疎の村でも 大きな町でも 人が生きて暮らす 何かを隠して 憧れて 間違えて
学生も サラリーマンも 小学生も 取り返せない大きな間違い
皆が普通の人 カラスを殺した青年も 公園に住む男 父 隠す学生 間違えて殴った学生
死んだ、殺されたカラス 殺した学生 埋めようと 隠そうとする男 ビニールで覆う警官
街の再開発、弁護士 雑貨店のおばあちゃん
全てが人間の社会 その中で生きている。

ロケットペンシル×ドレッドノート
やみ・あがりシアター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了

ロケットペンシル×ドレッドノート
やみ・あがりシアター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
初日だからか、幾分ギクシャクしたところがあったものの、相変わらずこちらの斜め上をいく展開で面白い。会場の入口側が舞台となり、開演5分前には客席へ抜けるための階段が外されてしまい、トイレ等はやや面倒な通路を使わねば行けなくなるようなので、余裕を持って会場へ入るのをお勧め。

少女仮面
metro
テアトルBONBON(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
序盤、アングラ演劇が苦手な私が人生で初めて唐十郎の劇世界にスムーズに浸れた気がして、感動のあまり落涙。本物の元宝塚男役(月船さらら)のセルフパロディーでもある贅沢。出演者(久保井研、若松力、熊坂理恵子ら)もよかった。上演時間は約1時間50分弱かと。敬称略。

アジア戯曲リーディング
亜細亜の骨
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/23 (日)公演終了
満足度★★★
韓国チーム『クリスマスに30万ウォン手に入れる確率』&『粉愛』。ギターの生演奏は入ってるけど、割とオーソドックスなリーディング。1本目、ト書きを自分で読むスタイルと関西弁に最初ちょっと戸惑う。で、どちらも短編なんで展開は少な目。どれくらい前に書かれた戯曲なのかしら?

傾斜
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

傾斜
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

傾斜
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

Dramatic Jam
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/02/15 (土) ~ 2020/02/15 (土)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/15 (土) 19:00
短編3本を1ステージ限りの公演という興味深い舞台だった。萩原伸次・作の『席替え』は女子高生2人が放課後の教室で架空の席替えを話す物語で25分。岸田國士・作の『紙風船』は夫婦の会話で20分。ブラジリィー・アン・山田・作の『疚しい理由』は男女3人の騙し合いを描いた会話劇で45分。どれも作品としてのひねりがしっかりあり、作風は違うが、面白く見せてもらった。王子小劇場の初代芸術監督である玉山氏を役者として観るのは初めて。

寒がる寒がり
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2020/02/13 (木) ~ 2020/02/19 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/19 (水)
観てきました☆ あひるなんちゃらの空気感、好きです! ほのぼのと笑えて楽しかったです☆

朗読劇「バケノカワ〜僕が君を守るから」
アルファポイント
万松寺 白龍館2階白龍ホール(愛知県)
2020/02/15 (土) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★
RADWIMPS、阿部真央さんのすでに完成された名曲の良い部分だけを切り取って、モノローグのように演出するより、どうしてそういった心象をセリフとして演者に演じさせなかったのだろうかと残念でなりません。脚本とはそのためにあるものでは?
世間に知れ渡るアーティストの曲が良いと評価されるのは当たり前。しかしオリジナル演劇という括りにおいて既存のメジャーソングがすべてそのイメージに染まって良かったのか?演出とは選曲なのか?疑問です。
朗読劇とは心情も読むものだと思って観劇しにいったけれど、ストーリー上重要な心象はすべて有名な曲が担ってしまい、演者の呼吸すら邪魔をしていたように思います。
オープニング映像のクレジット表記も、演者の名前が下位置にありすぎてどの席に座っても人に隠れてしまう。出演者の名前は装飾ですか?もっと敬意を払って欲しかったです。

いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』 【大阪・東京 休演(2月28日~3月17日) / 福岡全公演中止 】
劇団☆新感線
赤坂ACTシアター(東京都)
2020/02/15 (土) ~ 2020/03/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
源義経と奥州藤原氏のお話だがいきなり牛若丸(=義経)が死んでしまうなど、いつもの劇団☆新感線である。予備知識はいらないし、ストーリーの細部を追う必要もない。流れに身を任せていれば役者さんの持ち味を存分に楽しむことができるだろう。
このしょうもないお話の中で、あり得ないくらいの振れ幅の役を生田斗真さんは全力で完璧に演じていた。私の鑑賞力、語彙力のなさで素晴らしさをうまく伝えられないのが残念である。
早乙女友貴さんの殺陣は他の方の2倍のスピードだ。出番も多く、ファンの方はたまらないだろう。演技も牛若丸をある時はわがままでアホな主人、あるときは他者を寄せ付けぬ悪の剣豪として見事に表現していた。
藤原さくらさんのフォーク調、カントリー調の歌が意外にこの時代劇の舞台に合っていた。やや小ぶりの「ギター風楽器」は過大な音量増幅が驚くほど効果的であった。歌は本職だからもちろん良いが、セリフは時々芝居らしくないところがあって一瞬現実に引き戻されるのがちょっと気になった。
そして私の一押しは「りょう」さんである。ダイナミックな演技に痺れっぱなしだった。力を込めたセリフがいささかの揺らぎもなく脳天を直撃する。TVで見る不思議な魅力の女優さんというイメージとは全然違っている。一番、いのうえ「歌舞伎」を感じさせてくれた。
私の中に「髑髏城の7人」のイメージがまだ残っているので豊洲の回転劇場で観たかったという思いが最後まで残った。ちょっと渋々のスタンディングオベーション。満足度は星4つ半。

女優たちのための冬の夜の夢
LIVEDOG
新宿村LIVE(東京都)
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★
自分の印象とは乖離のある感想が並んでるのに戸惑ってるが正直に書きます。
自分が観劇したのは《Team Princess》サイド。
先ずパンフレットの用意(販売)が無い事や当日パンフの紙切れ1枚という…
以前のLIVEDOGさんでもパンフの販売はあったのに…という残念感。
ここの団体さんは、2チーム制の時にはその回で本番じゃ無い逆側のチームが
案内スタッフをやって経費節…ケフンケフン…お客さんに顔と名前を覚えて貰えるチャンスを得ているが、
この形式は結局かなり現場では混乱を招いている気がしてならない。
だってそのスタッフの子達も本番期間中な訳ですし?そりゃ疲れてますよね…
慣れない案内して、結構隙あらば死んだ顔して立ってたりします…アレはちょっと可哀想。
元々、松田実里さん瀬戸ひろみさん寺田真珠さんは個人的にも存じ上げてる女優さんで、
松田さんは今回は振付もされてて、オープニングや後半の全体ダンスは印象的でした。
またパック役の佐々木七海さんは、ボーイッシュさと役にピッタリなキュートさで、
クルクル変わる表情はとても魅力的でした。
ただ…なんて言いますか、幻想的って言葉に括られるのかも知れませんが、
結局、具体的で確かな物語の進行になってない印象が強かった。
ワザとそう作ってる、ならそう感じると思うんです。
そうじゃなくてやっぱり作品としては脚本や演出を咀嚼し切れていなかった、という印象が強いのです。
役者さん全員に罪は何もありませんし、上記した佐々木七海さんの煌めきは一見の価値はありましたが、
作品全体としてのクオリティは、決して高い訳では無かったと思います。
面白くなりそうな雰囲気があっただけに、ちょっと惜しい印象が残りました。

夏の夜の夢
青年芸術家協会
銀座みゆき館劇場(東京都)
2015/01/22 (木) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★
懐かしいな…銀座みゆき館劇場。
作品はご存知の『夏の夜の夢』
知人の女優の七海さんがご出演。
奇抜な演出は無くオーソドックスな作品。
ただ全体的にはかなりチープな印象があった。
キャラ達のドレスも、森などの背景の見せ方も…
通路まで使って客席も巻き込んでいたが、
ただただしっかりと基本に忠実な『夏の夜の夢』を観たな、という印象で留まってる。

傾斜
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

正義について
殿様ランチ
駅前劇場(東京都)
2020/02/13 (木) ~ 2020/02/19 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/18 (火)
18日19時半開演回(110分)を拝見。
吹っ飛ばされて、砂場に顔から突っ込んで、砂と血が混じった口の中の苦味を噛みしめながら、それでも立ち上がるしかない、中年男性達の悲哀と生活感が伝わって来る…決して後味のいい作品ではないが、いつまでも余韻の残る110分。

ほつれる、闇
演劇企画集団LondonPANDA
小劇場 楽園(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/15 (土) 18:00
価格3,000円
保育園児たちの列に車で突っ込み保育士1人と園児3人の命を奪い負傷者も出した男の弁護士は危険運転致死傷罪ではなく過失運転致死傷罪にとどめようとするが……という法廷サスペンス的内容だが法廷場面は一瞬(笑)で接見室と喫茶店(?)が大半なので「法廷外サスペンス」といったところか。
序盤には笑える部分も配して観る者に油断をさせながら各登場人物はそれぞれ一筋縄ではいかない面々で次第にドス黒い方向に進むというダークな展開。
またそれがリアルに感じられるというか説得力があるというかで、この少し前に観たBASEプロデュース「冷徹」と通ずるモノもあるような。

春母夏母秋母冬母
CBGKシブゲキ!!
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2020/02/13 (木) ~ 2020/02/19 (水)公演終了

スペリング・ビー
ミュージカル座
六行会ホール(東京都)
2019/05/29 (水) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★
小学校5年生~6年生の真ん中までアトランタに住んでいた事があるのですが、
実際に「スペリング大会」というのは自分の学校でもやっていたのを観ています。
それを面白可笑しく描いていて、なんだかとても懐かしい気分になりました。
友人も出てて「umbrella(傘)」という単語を答えてたのが何故かとても印象に残っています。
作品自体は歌もあり、コミカルさをしっかりと残したままで、
あと、意外と男性陣がしっかり歌えているミュージカル作品って日本には少ないと思ってて、
それがこの作品は「歌い上げる歌」みたいのが無いからかも知れませんが、
男性陣の歌も苦痛なく聴けたのが印象的でした。
恐らくですが、結構向こうの作品のテイストをそのまま残した演出なんじゃないのかな?
楽しい作品でした。