最新の観てきた!クチコミ一覧

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うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2021/05/16 (日) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

客入れのSEに何故か『あばれはっちゃく』、それだけで心を掴まれた。
良く出来たホーム・コメディを観ていたつもりが、いつしか滅茶苦茶シリアスな社会学・文化人類学を突き付けられていく。
凄く奥行きと世界観のある脚本で「SNSなんか皆さっさと手放してしまった方が良い」、帰り道そんな気分になること請け合い。
とにかく面白いし、いろんなことを考えさせられる作品。

高齢者暴走事故、SNSデマ拡散、ネットリンチ、You Tuber、Uber Eats···、全てが絶妙に絡み合ってしかも喜劇であり続ける90分。
父親役梶野稔氏と母親役の石本径代(いしもとみちよ)さんの醸し出す安心感が観客を自然と作品世界にいざなう。石本さんの存在感は作品の軸となっているようだ。埴生雅人(はぶまさと)氏演じる娘の婚約者のキャラがまた面白い。微妙にズレた笑いをちょこちょこ巻き起こしていく。

ネタバレBOX

数年前、松澤くれは氏の『りさ子のガチ恋・ 俳優沼』を観た時にTwitterの舞台表現法に驚いた記憶がある。今回はイタズラ電話やスマホの通知音ばかりで新味がなく表現が古い気がした。不特定多数の悪意に全面的包囲されている焦燥感、個人情報から過去の経験からありとあらゆる自分自身の全てを公表され、身動きが取れなくなるまで追い詰められていく窒息感。尾崎豊の「核〈CORE〉」みたいな感覚が欲しい。

最近では伊是名夏子(いぜななつこ)さんが車椅子障碍者の無人駅利用について問題提起をした処、“親の敵”ぐらいに叩かれ続けている。論点の善し悪しではなく、ネットリンチの目的化の加速。女子プロレスラー木村花さんなども傍から見れば大したことでもないような理由で自殺に追い込まれて行った。
現代病などではなく、これはそもそもが人間の習性であり、DNAにプログラミングされた本能なのだろう。気晴らし、憂さ晴らし、歪んだ正義感の発露、僻み妬み嫉み、偉そうな他人を引き摺り下ろす快感、自身が社会に参画している充足感、匿名の加害者の圧倒的なる自由。そもそも人間は太古の昔からそんなものなのだから、どこかで諦め受け入れるしかない。
DOORS

DOORS

森崎事務所M&Oplays

世田谷パブリックシアター(東京都)

2021/05/16 (日) ~ 2021/05/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/05/17 (月) 18:00

仕事終わりにオススメな、世界に没入してすっきり戻ってこられる、楽しい舞台。
役者さん6人の1人1人がしっかり存在感を残すし、舞台自体の動きがとても良かった。途中で一瞬踊り出すのが謎だったけれど、それすらも受け入れられる魅力的な舞台作りにウキウキ。

人生の「選択」がキーになる作品だと受け取った。メインの高校生の女の子2人がお互いに言いたいことを言って、徐々に関係性が変わっていくのに憧れた。客観的に人生を見つめられる貴重な機会でした。

伊藤万理華さんの声が良い。
後半戦にももう一度、観てきます!

超ではない能力

超ではない能力

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

旗揚げ公演なので初日に来たかったが、先週まで動かせない用事があり、今日の千穐楽へ。個人的には、黒子の池田さんのタイミング、地下アイドル役の環幸乃さんがお気に入り。劇団員の3人はもう少し長尺の舞台を観てみたい。次回も期待してます。

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2021/05/16 (日) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

祖母が「アクセルとブレーキを踏み間違えた」とツイートしたのが元で、何の根拠もなく、保育園児を轢き殺した、助手席に若い男が乗っていたと、ニセ情報がどんどん大きくなって、家族も、関係ない人も巻き込んで、ネットの悪意が暴走していく。無責任な情報捏造のネット民や、匿名のツイートを人格化して見せていたので、馬鹿馬鹿しさがよくわかります。90分

今に最新の社会問題を舞台化した機敏さと感度が良かった。多少のご都合主義や無理筋は目をつぶって、大たんさと新鮮さに拍手したい。

つぶやき五郎(実は中学教師)の哲、孫娘の溝端藍、翔のママの山崎未来、ゴスロリファッションの大里結衣が良かった。

ネタバレBOX

淳の部屋から、一気に双葉家の茶の間へ全員登場とした、思い切った飛躍も良かった。最後、一件落着かと見せて「あれ、みんないい人なんだなあ」と思ったら、ネットの悪意はそんな甘いものではなかった。これからが大変という、本当の怖さを感じた。
みえないランドセル

みえないランドセル

演劇集団 Ring-Bong

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/05/17 (月) 14:00

座席1階

テーマは児童虐待。重い話になりそうだと思っていたが、多彩な登場人物を配置し、押さえるべきところは押さえてハッピーエンドに仕上がっている。
前回の緊急事態宣言で上演が延期になった。その時も申し込んでいたので、期待を膨らませて久しぶりのアゴラへ足を運んだ。
この物語が秀逸なのは、主要な登場人物の女性にそれぞれ「過去」を持たせているところだ。生まれたばかりの娘を放置して男と出て行ってしまう主人公・遥に寄り添い続ける助産師の雪だが、彼女は専門職としての倫理観からだけで「特定妊婦」であった遥の支援をしていたわけではなかった。(特定妊婦は、妊婦検診に訪れないなど、出産や子育てに課題があると思われる女性のこと。保健師などによる支援の対象になる)。ネタバレになるので詳しくは書かないが、遥が雪に「子供を産んだこともないのに、私のことなんかわからない」と言い放ったところから、一つの糸がほぐれて物語の幅を広げていく。
同様なことが、赤いランドセルを背負って夜間中学に通う84歳のみどりの過去でも明かされる。彼女も赤ちゃんの泣き声を聞きつけて何度も遥の家のドアとたたき心配をするのだが、彼女にとっても「子供を育てる」というキーワードに絡む一本の糸が舞台に絡んでいく。
いい脚本だと思う。すすり泣きをしている人が客席のあちこちにいた。自分も最近、NHKの「透明なゆりかご」の再放送で見たケースと同じような場面が出てきて、思わず感涙を誘われてしまった。
山谷さんの前回の上演延期でのメッセージなどから、コロナ禍と深く関係している物語かと思ってしまったが、そうではない。コロナ禍の生活という設定だけに役者さんは皆、マスクをつけている。マスクなどに絡んで笑いを取るようなところはあったが、この物語はいつ上演されても客席の心をしっかりとつかむ力があると思う。もちろん、コロナ禍での子育てがお母さんをより孤独にし、虐待を生むという背景は示唆されているのかもしれないが。

最後にもう一つ秀逸な点を。この物語の舞台であるパン屋さんの近くの広場に児童相談所の建設が計画されていて、登場人物の中にも「迷惑だ」という気持ちを述べた人がいたというところだ。子どもや年寄りのことなど日ごろはあまり関係がないと思っていると、児童養護施設や特別養護老人ホームなどによくない印象をもって「うちの近くにできるのは嫌だ」と感じる人は少なくない。この舞台では、最後は子どもの笑顔によって救われるという物語でありながら、児童相談所が迷惑施設だという会話を出しているところに、この物語を貫く作者の強いメッセージを受け取ることができる。

いい舞台だった。みどりが背負っていた赤いランドセルが、遥の娘・初音ちゃんに背負われる日が来ることを祈りたい。

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2021/05/16 (日) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/05/16 (日) 18:00

「ふざけた社会派」と名乗る同劇団だが、今回は笑える芝居ではなかった。
 高齢の祖母から「アクセルとブレーキを踏み間違えた」という電話が入って困惑する家族と、その周辺の人々、さらに無関係の人々を取り巻く、ネット上の悪意の物語。タイトルから単純に池袋の事件とかを想像していたが、それよりも、ネット上の誹謗中傷や悪意に満ちたフェイク等を扱っていて、ただ笑っていればよいワケではないな、と、途中から思い笑えなくなってしまった。劇団の意図とは違う受け取り方とは思うが、本当に問題だと思っているので…。

Smells Like Milky Skin【5月8日~5月11日公演中止】

Smells Like Milky Skin【5月8日~5月11日公演中止】

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2021/05/08 (土) ~ 2021/05/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/05/15 (土) 18:00

MCRらしい笑える作品だったが、最後に微笑ませてくれる辺りは少しテイストが変わったかと思った。でも、とにかくいい。
 子どもを失った夫婦の不幸は、失ったことだけでなく、そのことへの周囲の対応にもあるという芝居かと思う。途中からありえない展開になるのだが、その展開をもありそうに演じる役者陣が凄い。
 カーテンコールでの櫻井の「おかえりなさい」に、この間の想いがこめられていると思った。

盆栽Ⅰ

盆栽Ⅰ

倉山の試み

下北沢 スターダスト(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

Aチーム、Bチーム見てきました。 マンハッタンのアパートの一室を舞台にした3人のアメリカ人と1人の日本人。 偏った日本文化崇拝やら、日米の価値観の違いやらを背景に男女の諍いが、、、でもよおく目を凝らすと結構我々身近なところでも「あるある」的な話もあって共感できる人も多かったのではないか。一時間一本勝負と短いかも知れませんが、中身はぎっしり詰まっているので楽しめました。

超ではない能力

超ではない能力

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いい感じの舞台であった。超能力があろうがなかろうが、ちょっとでも世の中の役に立っていると実感できることは大切ですね。

蝶の筆

蝶の筆

CROWNS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2021/05/12 (水) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

配信映像は十分に綺麗。基本定点ですが2カメの切り替えが効果的に感じました。
内容的にテンポが悪くなっちゃうのかな?とか思ってましたが編集したかのように切り替わる場面転換とセリフがしっかり聞こえること、役者さんの説得力ある芝居でちょっとわかりにくい内容ながらテンポのいい展開と合わせて飽きずにみられました。時代背景を知ればより楽しめるかと思いますがよく知らなくても無理に理解せず観れば十分に楽しめる内容かな?と思いました。折角録画が(1週間?)残るので何度か見てみたい。

自り伝5・再び京都編

自り伝5・再び京都編

平石耕一事務所

シアターX(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 脚本はぴか一! 然し噛むシーンが前半多く、興が削がれる点があったのが残念。華4つ☆

ネタバレBOX


 「自然真営道」という本の名前は歴史で習ったことがあろう。自分も未読の書だが総ての人の平等を説き、それが幕藩体制を揺るがす思想であるとの懸念から幕府から安藤昌益は目を付けられ追われていたという。可成りアナーキー且つラディカル而もエコロジカルな書で、鋭い観察眼とバイアスを排した視座で人生に臨んだ人物と解釈できる。これに対し小児科医として登場する若き日の本居宣長(劇中殆どは改名前の春庵として登場)との論争も興味深い。昌益の発想はファクトにのみ根拠を求め、ファクトのみをベースとして総ての思考を紡いでゆく科学的思考であるのに対し、春庵は残された和歌や王朝文学、古事記等を考証することによる思考である為、神話が成立する要件やその必然性を考慮しえず「大和魂」に新たな解釈を加え革新はしたが、それが上澄みでしかないことを理解し得ぬ性質の思考であることには気付けなかった。
 今作で大活躍するのが、琉球出身の和算の天才・九つである。十六歳だ。(現在の満年齢で言えば15歳丁度中学3年か)昌益も九つも科学的思考の持ち主であるから、思考の原点には論理の、観察事実の絶対がある。それは思考の絶対的根拠・本質を為す。この2人の天才の周りに集まる人物達の能力も無論頗る高いのであるが宣長にしたところでその思考原理の根拠こそ薄弱なものの、そのマインドはオープンであり知的好奇心に富み、子供達の言葉の意味する所を聴き取る耳を持つ。(現代小児科と呼ばれるジャンルは、当時唖が声を出すことのできない障害を表す字を用いて唖科と呼ばれていたのは過ちで「子供はちゃんと病状を話しているのだが、医師に子供の声を聴き取る耳が無いせいだ」と断じ小児科と言い直すシーンがあることで分かる)
 今作の脚本が優れているのは、この得体の知れない病が伝染病であり、原因が当初特定できない段階から罹患者と非罹患者を分離・隔離すべきだという極めて真っ当で科学的な発想を実践すべくドンドン手を打ってゆく姿勢と見識の高さ、それを支える事実確定の筋道の確かさである。現今の日本人に欠けている最大の特徴がこれらの特質である。日本では殊に為政者の中にこそ、この能力が最も低い者が圧倒的に多い。庶民は、沁みついた奴隷根性の所為で正しいことを考えても実践できない卑怯者が多い。この両者が相俟って現代日本の劣化を招いた。肝に銘ずべきであろう。
 脚本は抜群だが、残念なことに噛む役者が多く興が削がれたシーンがかなりあった。演出家・脚本家が同一なのでアテ書きをするなり、それが無理なら稽古にもっと時間を割くなり、各々の役者がイメージを明快に思い浮かべられるように協働作業をしつつ演出すれば良いのではあるまいか? {2009年来日したワジディ―・ムアワッドという劇作家に会った時に(原題「L’Incendie」・邦題「焼け焦げる魂」2009年10月28~11月3日ピープルシアター日本初演で来日)}どのくらい練習したか尋ねた所約1年との答えだった。カナダが世界初演で文化に対する国家の力の入れようが、日本のアホ政府や官僚とはけた違いだから日本の劇団が1年掛けてじっくり仕上げることは無理だろうが、協働はできるのではないか? 因みにカナダの役者も来日していてその役者は世界初演から相当の時間が経過していたにも関わらず自分と会ったその時点で総ての台詞を言うことができると言っていた。

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2021/05/16 (日) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2021/05/16 (日) 18:00

価格3,000円

プレビュー公演観劇。コメディとは謳っているがスンナリ笑わせる題材ではないので、ブラックな味わいをいかに楽しめるかが鍵。
天才女優の大里結衣さんは中盤以降、八面六臂の活躍

ネタバレBOX

割と予想通りの展開で、意外性という要素は少なかった
みえないランドセル

みえないランドセル

演劇集団 Ring-Bong

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりの観劇でした。

明るくふるまう兄キャラは死んでるんだよね??虐待で・・
気になったのはいくつもあるけど、スモークか、換気目視のためにんだろか

現実はマスク生活だからこっちが正解なのわかるが、いい加減芝居でマスク演劇すんのやめてもらえないかな。役者観にいって顔が見れないなんてやっぱ変だよ。

超ではない能力

超ではない能力

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

旗揚げおめでとうございます。
若いメンバーさんの一生懸命な芝居は観てて気持ちいい!元気をもらいました。お話も練り上げられてて面白かった、はなまるです。

遥かなる希望の地平線 ―喜劇王 暗殺指令―

遥かなる希望の地平線 ―喜劇王 暗殺指令―

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シアターOM(大阪府)

2021/05/14 (金) ~ 2021/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった。今までのOMにない感じ。個人的にまわりみちファンでもあるので楽しめたし、勉強にもなりました。OMの自虐的ネタは、演劇ファンとしては不安。頑張って👊😆🎵欲しいです。

Smells Like Milky Skin【5月8日~5月11日公演中止】

Smells Like Milky Skin【5月8日~5月11日公演中止】

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2021/05/08 (土) ~ 2021/05/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

◼️約100分◼️
子供を亡くしたことで関係が軋んでいく夫婦の物語。非現実的な設定の導入がよかったのかどうかについては、いまだ判断がつかずにいる。

ネタバレBOX

喫煙所のシーンには笑いました。
みえないランドセル

みえないランドセル

演劇集団 Ring-Bong

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

◼️約155分(途中休憩込み)◼️
ネグレクト問題を入り口にして、人間が生きていく上で何が大切なのかを教えてくれる、二時間をゆうに超える力作。
ヒロインの人物造形が定まらないところにずっと引っかかりを感じていたが、最終盤の素晴らしさたるや、そんなことがどうでもよくなるほど。

ネタバレBOX

なかなか笑わなかった赤ちゃんが最終盤で初めて笑って、我が事のように喜びました。
ライライライ!

ライライライ!

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2021/05/12 (水) ~ 2021/05/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回も見終わった後温かい気持ちになった。少し残念なのはいつもよりは笑えるところが少なかったかなぁ。

王将【大阪公演中止 動画配信&緊急YouTubeライブ】

王将【大阪公演中止 動画配信&緊急YouTubeライブ】

新ロイヤル大衆舎

KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム特設劇場(神奈川県)

2021/05/15 (土) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ネタばれ

ネタバレBOX

長塚圭史の『王将・三部作』の第一部を観劇。

大阪・天王寺の素人将棋士・坂田三吉は三度の飯より将棋が好きで、家族は迷惑を被っている。
そんな三吉が将棋大会で関根七段に惨敗したことをきっかけに本気で将棋の世界に身を投じ、関根七段に屈辱を晴らそうと躍起になる。八年後、その機会に巡り会い関根七段に勝利するが、その手は決して喜ばしいものではなく、苦し紛れに放った手であった。妻・小春は喜ぶが、長女・玉江は父親の実力の無さと将棋に対する品の無さに激怒する。
娘の叱咤激励に三吉はこれまで以上に将棋に真摯に取り組み、一流の将棋士になっていくのである…。

庶民が感じる不安や矛盾を描くのが長塚圭史の演劇での使命かと思っていたが、北條秀司の傑作戯曲『王将』を選んだことに驚きを隠せないのが正直なところだ。
三吉の波乱万丈の人生をひとりよがりにはせず、家族と仲間たちによって支えられ、群像劇にしているのが特徴だ。更に妻・小春と長女・玉江を陰と陽の関係に当てはめているからか、三吉の成功と妻・小春の悲劇が物語を最高潮に盛り上げる。
まさか長塚圭史に泣かされるとは…。
第一部は人生の始まりだが、第二部、第三部では更に続いていく。
今回は一部だけの観劇だと思っていたが、どうやら残りの三吉の残りの人生の生き様を見たいがゆえ、終演後、チケット売り場に駆け込み散財してしまったのは言うまでもない。
これは演劇史に残る傑作である。
蝶の筆

蝶の筆

CROWNS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2021/05/12 (水) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

6月6日追記し満足度を4から5に変更しました。
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5月15日無観客配信を1回観た時点での感想としては、
・3人の主役いずれも素晴らしい。はやく劇場で観たい。
・照明がめちゃくちゃ綺麗。○○○○のシーンこだわりすぎでしょう。はやく劇場で観たい。
・電話の描写、良い。なるほど素晴らしい情報のとりかた。
・ははあ、あの人がこうなってあの人がこうなるかー。やられた。
といったあたり。

途中まで登場人物の関係が掴みにくい。当日パンフに役の名前があるとありがたい。(でも、観ながらつい確認したくなるかも)
フライヤー現物を作らないということなので、もしかしたら当日パンフも無いのかもしれませんが、ちょっとお芝居だけでは観たあとにフラストレーション感じるかも。
なお、★4は5月15日時点でのものです。
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6月6日追記。
5月15日・16日に定点映像を視聴し話の筋を理解して17日に劇場で観劇。
まず映像と実演鑑賞では受け取るものがこんなにも違うのかというのがショックなくらいだった。
パワーがすさまじかったのだ。演劇への情熱、緊急事態宣言下での旗揚げ公演を支えるという気概。
映像でも理解したつもりだった座組の信頼感のようなものは劇場ではもっと強く感じられ、おそらくは今公演が団体初主宰となる主演兼プロデューサー塩崎こうせいをがっちりと支える結束力なのだろうと思った。これはもうスクラムだ。

・劇場にはA4両面を半分折りにした当日パンフがあり配役表がありました。もちろん主宰挨拶も。ありがとうございました。
・劇場で見たのは通算3回目、さすがに物語は把握。見れば見るほど物語はシンプルだと感じるのだが、おそらくは詰め込みすぎなのだろう。時代ドラマにできるほどの内容。
・着物の着こなしが素晴らしい。主人公3人のうち大野清志演じる木島虎蔵は和装と洋装が入り交じり1幕と2幕の着こなしも異なるため目に楽しい。女性陣の着こなしも同じく。駒子姉さんの襟の角度と厚みがすき。塩崎こうせい演じる矢代露風は袂に手を隠しがちなのも良い。さひがしジュンペイ演じる剣持のおじさんが手紙を袂にさっと隠す仕草がプロ。江里菜演じる静子も衣装が多い人物、芸妓姿のだらりとした帯に上前が斜めになった着かたが艶やか。2幕の洋装も良い。なお今作品唯一の実在の人物は登場から一貫して洋装。好き。
・照明はやはりこだわりすぎでした笑。定点配信でまったく見えなかった照明を客席でみたときは度肝を抜かれましたよ。最後にまわる照明、良いですね。
・劇伴のほとんどがクラシック曲。月明かりのシーンに「月の光」、別離のシーンに「別れの曲」、嵐の見えるシーンには「テンペスト」、カーテンコールは「蝶々」。クラシック音楽が好きな自分は気持ちよく作品に没入できました。
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以下ネタバレBOXへ追記。

ネタバレBOX

上記に「○○○○のシーンこだわりすぎでしょう。」と書いたのは「月明かりのシーン」でした。
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公開されているあらすじから、もっと関東大震災を掘り下げるのかと予想してしまっていたがそんなことはなかった。
これは良い意味でも悪い意味でも(こちらの勝手なミスリードなのだが)肩すかしをくらった気分。
なんとなく、関東大震災をみんなが生き延びて(もっと大きい災厄がこの先あるにしても)希望を持って生きていく姿を見せることで、コロナ禍をみんなで生き延びようというメッセージを受け取ったような、そんな気がしている。
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6月6日追記
上記に書いたように物語のボリュームは大きい。特に後半はいろいろごちゃっとしていたかなあ。筋はシンプルなのだが所見時は正直頭の上に「?」がたくさん浮かんでいた。
露風の「おじちゃん」という呼びかけがとても素朴で良い。が、それゆえに当初は血縁ある「叔父or伯父」とミスリードした。兄の上官だった、それだけの「おじちゃん」だったんですね。
前島さんの英語、何を言っているかわかっていませんごめんなさい泣 たぶん分かりやすく言ってくれてると思うんですが。

物語の山場はいろいろあると思うが、最大の山がちゃんと露風のところに剣持がやってくる場面とコンクールの結果にあるように感じるのが演出の妙だと思うし座組の作品読解力によるものと感じる。
全ての登場人物に見せ場がありながらも適材適所、突出しているのはちゃんと主人公になっている。そういった総合的な見せかたこそが手練れの腕の見せどころなのかもしれない。
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・矢代露風(塩崎こうせい)
 声音と表情でつくる感情表現が繊細で丁寧。
 不自然な演技ではない、矢代露風というひとがそこに生きているただそれだけ。心地よかった。
 露風と兄・露運の演じ分けも鮮烈。
 新聞社で露風だけ正座している場面がいかにも現在とは違う感じが出ていてよかった。
 ラストの笑顔に救われ、ラストの台詞にここから先の彼を思う。
・青山千太郎(末原拓馬)
 着流しの襟ぐりが開きまくっているのに品がある透明感。
 恵まれた生まれに才能、誰もが羨むものを持ちながら満たされない本人の苦悩が
 重すぎない案配でしっかり漏れ出していた。
 千太郎だけが編集長を「藤堂さん」と呼ぶのがすき。
・木島虎蔵(大野清志)
 正直に申し上げてこんな大野さんを見たかったという感想。
 優しく不器用な青年を好演。
 千代に別れを告げられるシーンの静かに悲しみを受け入れる感じがたまらない。
・編集長(福地教光)
 ネクタイの印象が強すぎて衣装替えが無かったのが残念笑。
 主人公3人を見守る器の大きさ、目に映る範囲の人間くらいは守りたいという正義感。
 彼の報道が前島を動かし物語を動かしたというのがうまい物語である。
 完全に物語の中で生きる"登場人物"としての演技。堂々とした編集長っぷりだった。
・田島さん(有賀さやか)
 日露戦争で夫を亡くした未亡人。
 当時に未亡人が生活していくために女性が職に就けるようにする風潮があったと聞くが彼女が新聞社で記者をするのもそういうことなのだろう。
 これからも空白を埋めるように世間にしっかりしがみついていってほしい。

以下追記予定

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