
帰還不能点【3/13・14@AI・HALL】
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2021/02/19 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
劇中劇が良く、配役も変わるので飽きずに集中してみることができた。
千秋楽の10分劇3本も良かった。無事に観劇できたことに感謝。

若手演出家コンクール2020最終審査会
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2021/03/02 (火) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
「The Other Side ? Mar. 2021」苦手なタイプ。しかし義務感(?)から見続けましたが、キーボード演奏が始まるといきなり音量が上がって慌ててリモコンを手に取る。その後女性が話し始めると、マイクがあるにもかかわらず再度音量を上げないと聞こえない。そしてまたキーボードが・・・。と、なんとも煩わしい観劇となりましたが小劇場からの配信はこんなものですかね。
マイクなしで女性二人で話しているところは割とちゃんと聞こえました。同演目2回目の配信のはずですが、1回目の後でアーカイブで確認とかしないのでしょうか。

若手演出家コンクール2020最終審査会
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2021/03/02 (火) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
「おもんぱかるアルパカ」配信で見ました。音声に難がある(音量を上げても聞こえないところは聞こえない。最後の音楽と拍手はうるさいくらいになる)ので、細かいところは分かりませんが、面白いけれど楽しくはない、胸糞悪いくらいですがそこが面白いかも・・・
配信が始まっても20分くらい本編が始まらない(3月4日分)。アーカイブなので早送りできましたが、生配信だと待ちきれないかも。

朗読劇「私立探偵 濱マイク」-我が人生最悪の時-
朗読劇「私立探偵 濱マイク」製作実行委員会
ヒューリックホール東京(東京都)
2021/02/17 (水) ~ 2021/02/23 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2021/02/22 (月) 14:00
大人気の若くてイケメン、しかも実力派の俳優が出るというのに朗読劇とは宝の持ち腐れ。お話としてもよかっただけに、アクションシーンがたくさんある劇に作り上げて欲しかった。

TOTYO2020【無観客生配信公演】
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2021/02/25 (木) ~ 2021/02/25 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2021/02/25 (木)
こういう世の中なので配信もやむなしですね。元気な姿+αのものを見て生存確認ができてホッとしたというか、感激したというか…でも、生で見る楽しさを知っちゃってる身としては、あくまで見る側の問題として、気合が入らない。こんなに筋と構成がよく練られた作品を作ってるのに…。ということで、夏の新作上演楽しみにしております。

オパンポン★ナイト〜ほほえむうれひ〜
オパンポン創造社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/03/05 (金) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Corichで受賞した「さようなら」を池袋で観た関西のユニット。短編でも「らしさ」は変わらずだが、アゴラ劇場で間近な距離で見ると俳優の挙動と台詞がクリア。精度は鑑賞に堪え、中々な人間洞察の「深み」に誘う要素あり、わが意を得たり。(後日記すつもり)
→律儀にも12日後の追記(忘れてた)。
第一話、第二話、第三話それぞれに美味なる瞬間がある。第一話は導入の会話が如何にも関西(我々非関西人のイメージ)で笑わせる。話そのものは、ナンセンスでしつこい会話が何週かした後、そこが職場内での劣等生が回される部署(=死刑執行)だと分かり、なぜテンション高めでバカバカしい会話(口論?)に興じているのかが、遅れて登場した新人に説明する形で明かされ、人情要素をくるんでブラックに終わる「整った短編」。他人の死の現場で、「悪気のない」彼らにどこまで不謹慎を「合法的に」やれるか、というあたりだろうか。
第二話は五輪出場候補でもある著名アスリートのスキャンダルを、当人がネタとしてゴシップ雑誌社に持ち込んだ不倫相手の若い女子と、応対した若いスタッフと編集長の三者の会話劇。国民的スターを擁護する立場、雑誌の使命(商売)として事実を報道すべきとする立場が、状況の変化によって二転三転する、それによってそれぞれの損得勘定、倫理観から人情までが露見して行くコメディの典型的な展開を圧縮したような短編。
さて第三話。これが実に味わい深い、と言葉にしてしまうと味わいが殺がれる気がする。この話にのみ出演の怪優・殿村ゆたか扮する老人が、長テーブルを挟んで甥と対峙し、終始話をしては一人高笑いをしている。正面奥の出入り口からはシェフや関係者が登退場するが、甥はずっと不機嫌で、台詞の上では、テーブルに乗った大皿の「生きた蝉」について「なぜ蝉なのか」という文句を言っているのだが、後半でそれが老人の「最後の食事」でありそこは死刑囚が最後の時を過ごす刑務所のどこか、であると判る。蝉は、「今まで一度も食べた事がない物」との老人のリクエストに対するシェフの「計らい」であり、そこも突っ込み所も満載であるが、判った時は既に芝居も半ば、「ギギ」と時折声を出す蝉には観客の目にもなじみ、やがて「食べた事がある」という関係者の驚嘆の証言、「一つ頂いて良いですか」とよばれたかと思えば、さらに現れたもう一人が蝉食った話を盛り上げ、老人はこれぞ最後に相応しい食事である事に疑いを入れないだろうとばかり甥を見やり、悠然と蝉に手を伸ばす。この短い謎解きストーリーの中で作者は「今」を意識した台詞を老人に言わせる。死を前にし、しかも複数もの人間を殺たらしい男が悔悛の情を吐露する代わりにこう吐く「自分がやりたい事をやればいい」(剣呑な台詞、そこを意識しながらの発語)。まだ十分に精力の有り余っていそうな老人は、自分に「後悔はない」と言い、「何でもやってみなければ分からない」と甥に引導を渡す。「蝉なんて誰も食べない」(だから最後の食事に相応しくない)とクソ真面目に言い続けていた甥も、観客も老人の奇態の説得力に黙る。このあたりまでに何度か「蝉を食べる」シーンが繰り返されるのだが、手に取って頭からガブリ、とやると顔をしかめて「く~~っ」とやるのがお笑いのキメよろしく皆一様、味付けも火も通さず生で持ってきた趣旨を「土の香りが口に広がります」としたシェフの説明の立体化(同様にお笑いの手)。今や刑務員と判明した男たちに付添われた老人が刑場へ向かった後、甥は蝉に手を伸ばす・・。
自由とは何であるか、を考えさせられる。自由とは何であり、何ゆえそれは尊重される(べき)なのか。決まりきった生活様式に収まり、周りと同じ食べ物や流行りを追いかける「生活」のために保障されるべき自由なのか・・芸術が果たすべき使命、というと大仰だが、それはあらゆる可能性への自由を用意し、想像力を広げ、引いては現システムに必然的に排除される者を包摂する可能性を探る働きでもあるのに違いない。「感染数の抑制」を唯一の価値とする現在にオルタナティブを選び取る想像力を手にする事、換言すれば自分のやりたい事を追求する事は「善である」、なぜならそれは「自由」だから、と老人は言ったように私には聞こえた。

5S~5つの小作品~
ENBUゼミナール
「劇」小劇場(東京都)
2021/02/26 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
配信で鑑賞。横山短編戯曲がMONO公演に提供したのや以前劇場で売っていた短編集のも含め5編。役者の誕生に立ち会う緊張感と共に横山戯曲を味わった。配信のおかげで「手ごろに」味わえるのはラッキー。

ひとよひとよに呱々の声
世界劇団
ぽんプラザホール(福岡県)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★
ムッチムチ女体W超密着!ジューシー女肉でチ●ポをサンド!密度200%挟み撃ちメンズエステ 夕季ちとせ 本真ゆり

内なる凱歌
中央大学第二演劇研究会
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2021/03/04 (木) ~ 2021/03/07 (日)公演終了

恋愛3種盛2021
劇団空組
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/03/05 (金) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
空組さんは、番外編?含め、何度も拝見させて頂いていますが、千秋楽は、初体験。観客も千秋楽が面白いことを熟知してるので満席🈵💺。内容も共感できることも多く、大満足‼️今度は比較対象してみたいが、財布👛と相談です‼️

藪原検校 やぶはらけんぎょう
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2021/03/06 (土) 18:30
本作は、過去に何回か別演出家Ver.を観ているけれど、これまでに観たことの無い藪原検校でした。
こうやって井上作品が新しいカタチに進化していくのは、井上ファンとして、大変喜ばしいことです。

いとしの儚
劇団扉座
ザ・スズナリ(東京都)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★
あらすじは公式サイトで説明されているとおり。
和風ファンタジーな世界観でストレートに愛を描いたお話。
完成度の高いお芝居で
・和風ファンタジーや伝奇物が好きな人
・恋愛ものが好きな人(かせめて抵抗感が無い人)
なら、安心して、観ることができるかと思います。

いとしの儚
劇団扉座
ザ・スズナリ(東京都)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/03/07 (日)
価格4,830円
7日13時開演回を拝見。
扉座・横内謙介さんの脚本だという訳で選んだ本作は、無敵の博打打ちが、鬼との勝負に勝って得た絶世の美女・儚(はかな)と共に過ごしていくうちに…といった伝奇モノ。
主観的には手が合わなかったが、客観的に振り返れば、笑いも狂気も悲恋も盛り込まれたサービス精神旺盛な、大変良く練られた110分のオトナの寓話だった。

オパンポン★ナイト〜ほほえむうれひ〜
オパンポン創造社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/03/05 (金) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
何度か観るチャンスを逃していた劇団。評判も高かったし、期待しての初見。過剰に期待してしまったのがいけなかった。併せて、客席に自分とかけ離れた感覚で笑う客がいたことが更に気持ちを萎えさせた。辛かった。苛立った。
スコーンと清々しく笑いたかった。

おねしょのように
FUKAIPRODUCE羽衣
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2021/03/07 (日) ~ 2021/03/14 (日)公演終了

14RELATIVES:14人の親戚
いたみホール
AI・HALL(兵庫県)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★
演技は今一感がありましたが、内容は村角さんらしさが至るところにでていたと思います。ストーリー展開が、なんとなく予想できて私も成長したと思う反面、いつもの奇想天外さが少なかった…。WS楽しみです‼️

ジレンマジレンマ
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2021/03/04 (木) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
全く状況の異なる3組の追及する人とされる人が登場する。一組はそのものずばりの刑事と泥棒であり、共犯も別室で取り調べを受けている。余罪の追及にいわゆる「囚人のジレンマ」状態になっている。他の組も同じで、それがタイトルの元ではあるが「囚人のジレンマ」そのものがこの劇のテーマではない。他の二組は初老の技術者と調査官、米屋と農協の職員という一見無関係な3組6人のお話である。…とこの後も続けようとしたが主催者の「説明」に要領よく書かれているので省略する。
泥棒の件も米屋の件もよく分かったが技術者の件はかなり事情が異なっていてもやもやが残った。このレビューを書いて行くうちに作者の狙いはむしろ技術者の件の異常で異質な状況を描くことなのかとも思えてきた。
オープニングのランダムなタイミングのストップモーションは見事なものだ。一人でも少しでもずれているとぶち壊したが、しっかり揃っていて気持ちが良い。音楽の何かでタイミングをとっているはずだが一回見ただけでは分からなかった。ビデオを買って研究したくなってくるのは営業の狙い通りか。

義経千本桜―渡海屋・大物浦―【伊丹・北九州公演中止】
木ノ下歌舞伎
シアタートラム(東京都)
2021/02/26 (金) ~ 2021/03/08 (月)公演終了
満足度★★★★
義経千本櫻は、歌舞伎の代表作と言われているが、「仮名手本忠臣蔵」や「四谷怪談」のように、全編を通してこういう芝居、と言えない複雑な物語である。乱暴に言えば、源氏平家の争いを「義経」という人物のエピソードに沿って見ていく、と言うあらすじで、この二段目の「渡海屋―大物浦」と四段目の「河連館」とは内容のつながりもほとんどない。そこが歌舞伎の面白いところでもあるのだが、この木ノ下歌舞伎では、最初にこの粗筋を二十分くらいで一気に見せてしまう。なにか見たような気がした(それは各段を切れ切れに見たことがあるからでもあるが)一昨年だか、花組芝居が全段を一気に見せてくれた公演があったからだ。正直に言うと、全段見たから演劇として満足か、と問われれば、そうでもないのだが、終始一貫の近代劇を見慣れた若者がそこで躓くといけないという配慮らしい。
現代語と現代音楽をバックにしたスタイリッシュなこの冒頭の「時代背景とこの後のあらすじ」部分がよく出来ていて、当時の天皇権力をめぐる争いがよくわかる。音楽と、装置の面白さにつられてここを見てしまうと、そのあとは、古典に従った場面でもついていきやすい。古典の名セリフや見せ場は全部入っている。
「渡海屋―大物浦」は、天皇家に振り回された平家、源氏の二大勢力の激突を、瀬戸内海の港町の船宿を舞台に、見せる、と言う趣向で、両者の策略を歌舞伎お得意の「実ハ」を使って二転三転、見せ場を作っていくので、細かい筋はとても書ききれない。しかし、見ていればそのいきさつが分かるのだから、確かのこのアダプテーションはよく出来ている。
ことに今回は人の世の争いがテーマになっていて、安徳帝入水の説得「争いのない海の底には平和な世界がある」を柱に使っている。
「碇知盛」のような歌舞伎の見せ場も多く取り入れている。知盛はあらすじと本編と二度もバック転をやらなければならないのだからさぞ大変だろう。ほかもほとんどうまくいっているが、魚づくしのセリフで笑いをとるところはうまくいかなかった。語呂合わせが突然出てくると、芸人時代の若者もついてこれないか。ここは歌舞伎役者に敵わないのは仕方がない。
16年の上演の演出多田淳之介の続投。押せ押せの演出で力強い。いつもは凝った小道具が面白い木ノ下歌舞伎だが、今回はほぼ正方形の板の角を上下に八百屋に組んだ舞台がよかった。板には七か所長方形の窓がありそこからの照明を効果的に使っている。音楽は標記がないから既成曲のアレンジだろうが、うまくはまっている。「戦場のメリークリスマス」をおもわせるメロディは少し耳につく。休憩なしの2時間15分。トラムを半分の客でやるのだから劇団は苦しいだろう。ご苦労さま、と言うしかないが次の作品も楽しみにしている。早い機会に昨年上演予定だった「三人吉三」を見せてほしい。

義経千本桜―渡海屋・大物浦―【伊丹・北九州公演中止】
木ノ下歌舞伎
シアタートラム(東京都)
2021/02/26 (金) ~ 2021/03/08 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/06 (土)
価格4,610円
6日18時開演回を拝見(130分)。
昨年5月の『三人吉三』でコロナ禍による公演中止を喰らった私にとっては、漸く訪れた木ノ下歌舞伎さんの公演観劇の機会。題目は、作品名を薄っすらと覚えているだけの「義経千本桜」。だが、敢えて何の予習もせずに、観劇に臨みました。
その『義経千本桜』の初段・二段目の各エピソードのうち、特に「渡海屋・大物浦の段」をピックアップした本作。
9年前のNHK大河ドラマ『平清盛』でも明らかになったように、大方のヒトにとって疎いであろう平安末期~鎌倉初期が舞台。その当時の政治や人間関係を観客に案内する、説明台詞の(意図的な?!)クドさにクスクス笑い、反面、ストーリーの底流にあるシリアスな部分に触れては不覚にも涙する…小道具としての衣類・(敢えてベタな)選曲・舞台も合わせた、まさに総合力の130分、堪能させて頂きました。

リバー・ソングス~大阪を流れていた6枚の枯葉~
大阪府・大阪文化芸術フェス実行委員会
ABCホール (大阪府)
2021/02/27 (土) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
大阪の6つの川で、ほのぼの、暖かい、恐怖、ばかばかしい、強い想い、それぞれの物語りの振り幅で、最後にとても面白い。
5つの物語り その間に流れる船に二人の話がつなぐ 川で水切り板挟み 安治川隧道でちょっとほのぼの。 リアルな河童。 川の名は子供の頃からの呼び名が一番。 男を殺した 停電、通りかかった警官も。 流れる小船の二人は、男の遺体が一つ。源八橋西詰を思い出した。