最新の観てきた!クチコミ一覧

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眺め

眺め

ブルーエゴナク

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2021/10/08 (金) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

祖母から両親、そして娘へ。
観覧車ができて無くなって、時代と共に変遷する街と共に、
"せかい"と共に、
時間と共に、
漂うような公演でした。

言葉のフレーズやチョイスが若者っぽくて、独特な雰囲気のある劇団さん。
二人の掛け合い
「ちょい、ちょい!」
「なんや!」
も心地よかった。

『ここは野分前夜、朱の麓』

『ここは野分前夜、朱の麓』

空降る飴玉社

京都市東山青少年活動センター(京都府)

2021/10/08 (金) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

京都の和菓子店を舞台に、老舗・職人の後を継ぐ若者達の葛藤や悩み、真摯に向き合う姿に感銘した。
職人という閉鎖的な世界の中で、もがく者、反発する者、飛び出す者…

そして時より紡がれる、恋心も良いタッチで描かれていて、とても共感。
ジーンときた。
この劇団さんの公演のタッチはとても好みです。

フタマツヅキ

フタマツヅキ

iaku

シアタートラム(東京都)

2021/10/28 (木) ~ 2021/11/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

iakuの『フタマツヅキ』を観劇。

噺家くずれのダメ親父の下で過ごした息子は、将来の夢もなく仕方なく介護の仕事に就くつもりだ。そんなダメ親父に噺家としてのチャンスが再び巡り、自信がないながらも妻の応援もあって挑戦してみるが失敗する。
夫をずっと応援してきた妻、やりたい事の為に子供を顧みないダメ親父、そのダメ親父の背中を見続けてきた息子。
ダメ親父の敗北によって、家族同士が真摯に向き合う瞬間がやってくるのであった…。

『好きな仕事につけた幸福は人生の幸福の8割を占めている』と著名な方が言っていたが、どうやらそれが怪しい名言だと感じてしまったのが観劇後の印象だ。
今作は『夢を持って生きろ!』『やりたい事をやるのが人生だ!』というのがテーマではなく、背景に過ぎない。
若い頃から妻に応援され続け、それに応える為にもがき、逃げることすら出来なくなってしまったダメ親父、常に夫優先の妻、子供の頃から構ってもらえず両親をなじる息子。
大人になろうが、子供を持とうが、人間は常に何かしらの弱さを抱えてはいるが、その負の部分は決して抱えきれないが、時として対話によって簡単に解決してしまうのかもしれない。特に家族間ではそのような事は顕著に表れてくる。
前作でも対話不足によって起こった悲劇を描いていたが、今作も同じようなテーマが潜んでいる。
前作は会話によって悲劇は解決したが、今作では話しが得意な噺家のダメ親父が家族の再生に用いた道具は言わずとも分かりそうだが、そのクライマックスの上手さには演劇的魅力が存分に溢れていて、涙せずにはいられない。
iakuは今作で6本目だが、代表作がここに誕生したようだ。
傑作である。
笑わないお姫さま

笑わないお姫さま

劇団スタジオQ

吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)

2021/10/02 (土) ~ 2021/10/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

千秋楽観劇。
笑リンピック!
お笑いネタがてんこ盛り。
カトちゃんけんちゃんに、一世風靡したムーディー勝山、レギュラー、小梅太夫、ゲッツ、 PPAP、髭男爵、などなどに加え、
懐かしの昭和ネタ、かしまし娘、ちゃっきり娘、横山ホットブラザーズ、宮川左近ショー、人生幸朗さん等々、懐かしくて愉しかった。
こんな時だからこそ明るい笑いを、的な思いは伝わってきました。
ただ、少しこなれてない感じがあって★3つかな。笑いは難しいですね。

らば

らば

できぞこないアイス

MOVE FACTORY(大阪府)

2021/10/02 (土) ~ 2021/10/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

配信者、脚本家、シンガーソングライター志望の主宰さんらしい内容でした。

シンガーソングライターとその彼女と友達、そして横恋慕…
「愛とは何か?」を繰り返しながら、オリジナル楽曲の弾き語り。
若者らしい、やりたいことの詰まった公演、愉しかった。

ぱびりおんさん

ぱびりおんさん

万博設計

ウイングフィールド(大阪府)

2021/10/01 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2つの劇団が同じ演目を上演する企画、千秋楽を観劇。
劇団によって膨らませる箇所、笑いの持っていき方が全然違ってた。
もっと言えば、同じ役でもキャラが全然違う。
どちらかと言えば、劇団清水企画さんがノーマルなど直球な感じで、万博設計さんは遊び心旺盛な感じ、愉しかった。

いびしない愛

いびしない愛

ばぶれるりぐる

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/09/30 (木) ~ 2021/10/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

コロナで休止中の節工場、犯罪者と経営者、姉妹の確執、一癖二癖ある従業員…
どうして、こんなシチュエーションや会話が思い付くのだろうか?

幡多弁ネイティブ劇団による、高知の崖っぷち節工場を舞台に、人間臭く、人情味と愛情溢れる、内面照らす会話劇、観入りました。
良かった。

チェス

チェス

伊藤えん魔プロデュース

近鉄アート館(大阪府)

2021/10/30 (土) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

再演でしたが、良かった。えん魔さん復帰で直良。

グッドピープル GOOD PEOPLE

グッドピープル GOOD PEOPLE

株式会社NLT

博品館劇場(東京都)

2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

グッドピープルだったのは、アパートを追い出されそうなマギーに、ビンゴで当てたお金を送ってくれたスティーヴィーだったのかな?

海と日傘

海と日傘

KUROGOKU

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2021/10/28 (木) ~ 2021/11/01 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 タイゼツベシミル。華5つ。脚本、演技、演出、照明、音響、舞台美術等もグー。おっと、うっかり。今作を観て殆どの人が気付かないであろう、伏線について書き残した分を書き足した。

ネタバレBOX

 舞台は作家兼教師の佐伯洋次とその妻直子の住いを中心に展開する。描かれるのは九州の或る地方、季節は日暮の鳴く晩夏から晩秋に掛けてである。因みに2人の住いは大家・瀬戸山夫妻の隣に位置し普段から何くれとなく大家の世話になっており、家賃の滞納も可成りある決してリッチとは言えない所帯だが直子の少女のように柔らかな感性と明るく在ろうとする姿勢、夫の浮気を知りつつ耐えているその愛の深さは描き方を一歩間違えば、怪談になってしまいそうなほどの深みを感じさせるのは、全体として極めて淡々と描かれる今作のトーンに直子の鋭く的確な感性と頭脳が明敏に反応し楔を打ち込むからである。洋次の浮気に彼女が気付くのも、後任の担当編集者・吉岡が洋次を「先生」と呼ぶのに対し先任の多田久子は「佐伯さん」と苗字で呼んでいたからである、更に掛かり付けの医師から洋次が倒れた直子の養生している隣室で医師から「余命3カ月」を告げられた後、非常に早い時期に自らの死期を悟って尚極力冷静を保つ直子の、その姿勢は多田とできていることに気付いて尚、洋次を念い尽くす姿の痛々しさとして描かれていることで観る者の臓腑を抉る。
 因みに今作の小道具で赤い蓋が用いられているが、それが何の蓋なのか分からないという挿話として描かれているが、無論、直子が公園で出会った小さな女の子が持っていた赤い水筒の蓋である。この挿話の大切な点は、女の子が水筒の蓋を使って既に空になった水筒から直子におままごとのように飲み物を注ぎ飲ませてくれた話に繋がっている。直子は殆ど無意識にその時の蓋を持ち帰ってしまったに違いない。その蓋が廊下に落ちていたのをこの日も立ち寄っていた大家の瀬戸山剛史が廊下で見つけたが、劇中では何の蓋だか分からないことになっている。然し乍ら、無意識にせよ、直子は幼い女の子が大切にしている水筒の蓋を持ち帰ってしまった点が重要なのである。直子の持つ少女のような純粋性は、幼女の持つ純粋性には敵わないことが示されているからである。直子は結婚している大人の女性であることがこのことで決定的に示されており、その大人の女である自分が病の為、愛してやまない夫の性の対象としては不適格者として自覚されていることをも示唆している。即ち病の所為で相手をしてやれない自らの不甲斐なさを背負っているのである。これが浮気を許さざるを得ない直子の夫への愛と自分が夫に対して持つ愛の深さと同等には応えて貰えぬことに対するアンヴィヴァレンツと悔しさとして描かれている為に極めて重要なサブスクリプトなのである。
 一方、洋次も無論、妻に死期を悟られまいと優しく介護し気も使って接してはいるが、妻が彼を愛する程のひたむきさは感じられない。その有様は転勤が決まった多田が転任前の最後の仕事として洋次の原稿を受け取りに来た時、死の直前の唯一の夫との近場への旅行を断念させられた直子が湯呑を落としたシーンで表現される。即ち洋次に零れた茶を乱暴な物言いで「拭け」と命じられ抵抗する姿に凝縮されている場面だ。彼が直子の深い愛を悟るのは彼女を失って初めてであるという事実の持つ痛ましさが描かれる終盤の男女の認識差の齎す越えようの無い距離が人間存在のギャップの深淵を覗かせて観客に応える。
音楽劇 百夜車

音楽劇 百夜車

あやめ十八番

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ステージ上のセットに圧巻。よくあれだけ積み上げられたなぁと。ただ階段のようにしている部分がこちらから見ると危なっかしくハラハラしてしまいました。歌の部分が多く、内容が聞き取れなかったのでスクリーンで歌詞を表示してくれる等の工夫があればもう少し入り込めたのに。

音楽劇 百夜車

音楽劇 百夜車

あやめ十八番

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

うむ。悪くなかった。
あやめ十八番、三度目であった。前回は吉祥寺にて、タッパのある装置を使い、「悪くない」舞台だったよう。
本作は「おや現代劇?」(あやめなのに)と珍し気に見ていると、「古典が好き」を導入に和歌のやり取り、台詞の調子と共に世界観が立ち上がる。今回も高さを使った装置で上段に演奏エリアを設け、役者も上り下りしてそのエリアを使う。奏者5名の内、二人は役もやる。
音楽劇のタイトルに違わずミュージカル風に歌が挿入されるものの、「劇的」における歌の効果はさほどでない(台詞だけを喋っても情報的に変わらない)。加えてテキストの方も快調と行かないのだが、最後に帳尻が合った。我慢の甲斐あり、である。

ぽに

ぽに

劇団た組

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2021/10/28 (木) ~ 2021/11/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

私小説的な痛い話だが、超常的設定で軟らかく膨らみのある劇世界を作っていた。
知らない劇団(ユニット?)だが、出演者の名を見て観劇。津村知与志、平原テツ、金子岳憲、安川まり(最近お目にかかってる)と美味しい面々だが、他の役者もぐぐると映像出演頻度高く、世間的にはこっちの方が著名のよう・・とすれば作・演出の加藤某はそれなりの御仁?と推察されるが、名も初めてで来歴は調べていない。その内また、行き当たるだろう。
ドラマツルギー的には、松本穂香演じる学卒フリーター(一応進路の希望はある)が「就職できてない」という一事に言い尽くされている所の、甘さに、つけこまれて泣きを見る男女関係の行方という軸と、ベビーシッターのバイトで知った男の子との奇妙な関係という軸が交差する作りになっている。前者は「社会性」という名の実は実体のないコードをクリアしている事を自他に示そうとする自我に翻弄される「オモテ世間」的なひりひりする時間が描かれる。しかし後者では、彼女の人間的な可能性の微かな気配を漂わせる。終局で「「社会性」的にアウト」な己の実像に向き合わされる手前、彼女が出会った「友達」(と敢えて呼ぶ)は利害関係のない(むしろ彼女が自分の部屋という場所の便宜を供与する)相手であり、初めて人間的な他者との繋がりの気配がみえるのだが、しかしその存在はこの世に属するがこの世ならぬものであり、ある種の「夢」と捉える事もできる。(ここで「マルホランド・ドライブ」を思い出す。)
前者での社会性における(主観的には大きな瑕疵とは思えない)不徹底は、あらゆる局面で彼女に破綻の影を落としているが、大地震(停電と帰宅困難者の3.11の東京を想起させる)を機にそれらがそれぞれの形で噴出する。
彼女は十分頑張っている・・・そう弁護したい自分がいるからこそ、恋人(というよりセフレ状態)のどこまでも上からの態度と最後には暴力でプライドを維持しようとする挙動にめらめらと怒りが湧いたが、しかし彼女のどうしようもなく甘い生き方、社会への態度(容姿に恵まれて来た事が災い?)にその遠因を求めてしまう。
まあそう描いているんだろうけれど。。私のかなり近い所にいる彼女のような人のことが思い浮かび、「痛い」と心で疼いていた。

音楽劇 百夜車

音楽劇 百夜車

あやめ十八番

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

生演奏の音楽劇、舞台美術も興味深い。ただミュージカルやオペラ、大部分は話が単純。音楽を使う理由は感情の起伏を大きく表すためだと思うのです。歌が多いのが良いのかどうか。歌詞が聴き取りにくいメロディやリズムの合唱。その企画は素晴らしく現代的なのですが、私には今ひとつでした。

音楽劇 百夜車

音楽劇 百夜車

あやめ十八番

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

結構観る人を選ぶかもしれない舞台かなーと感想
=1幕終了後に2~3人いなくなったりしたのが推察の理由デス)

音楽劇であり歌が色々と披露されるんですけど
字幕みたいに表示された方が歌詞とか理解し易いかしら
(と制作の苦労も置いといて勝手な事をいう奴・・)

舞台美術は机や椅子やロッカーとか
事務的なモノを積み上げたオブジェクト風な作りで
使い方も面白かったデス

雑誌記事風にすると
連続殺人事件のあらましと結果を並べた感じなんですが
一歩以上踏み込んだ状況の再現・回想なども交えて
複雑な感情の推移展開などをみせる作品でありました
2時間45分 2幕 10分休憩あり 全席指定

ネタバレBOX

赤いビニル紐の縄跳びが印象的に使われてて
思い繋がる赤い糸伝説を用いたり
刑の執行にとか・・・・・

垂れ幕の説明=雑誌あおり風コピーとか
凝った照明とかも評価高いっす
海と日傘

海と日傘

KUROGOKU

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2021/10/28 (木) ~ 2021/11/01 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

叙情豊かな感動作。
物語は、残された時間が僅かな妻との日常を淡々と描いたもの。劇的な刺激は少ないが、人生の儚さをしみじみと紡いでおり、味わい深い。第40回岸田國士戯曲賞、第2回OMS戯曲賞特別賞を受賞した松田正隆氏の初期の名作。作者32歳の作品、夫婦のこんな情愛が書けるとは、何て早熟なのだろう。公演は、佐藤一也氏(パンドラの匣)の手堅い演出で繊細な心情、情景を描き出しており、観応えは十分。

ただ、この夫婦(物語)、自分に置き換えてみた時、残された夫の観点に立つことも、もちろん妻の観点で観ることも出来なかった。第三者(客観)的な観方であったため、それほどの感情移入は出来なかった。何となく、逝く妻が衰弱(看護)していく過程があって、そのかけがいのない日々を観ることによって、当事者になっていない、もしくは不幸にして当事者になっている観客の感情が揺さぶられるのではないか、と思う。物語に、その機微に触れる場面がなく、自分の想像だけでは補うことが出来なかった、と言うのが本音。
(上演時間1時間40分) 2021.11.3追記

ネタバレBOX

舞台セットは小さい空間の中にしっかり家屋を作り込む。上演前は中央奥に障子戸、座敷に丸卓袱台や茶箪笥、上手に寝間へ続く襖、客席側に縁側と樋がある。上演後は障子戸が開けられ上手が玄関に通じ、下手に珠暖簾を潜り台所へ通じる。
また衣装は季節や状況に応じて着替え、生活感を表す。季節は夏終わりから晩秋、ラストは雪降る冬。半袖・作務衣からベストを着る。また女性は着物、時に絣着物で生活感を出す。状況としては運動会用のジャージや葬儀の喪服など丁寧に観せる。

物語は佐伯夫妻の淡々とした日常を、周りの人々との関りを通してしっとりと描く。夫・佐伯洋次(高野力哉サン)、妻・直子(倉多七与サン)は、何かの理由で直子の両親に結婚を反対されていたようだが、それはラストになってから分かる。洋次は作家兼学校の講師をしていたが、今は解雇になって家でブラブラしている。家賃も滞納しているようで隣家で大家の瀬戸山夫妻ー夫・剛史(春延朋也サン)、妻・しげ(金子圭子サン)の好意に甘えている。或る日、病弱であった直子が倒れ、洋次は医師・柳本滋郎(中山夏樹サン)から直子の余命はあと3か月だと告げられる。
ドラマ的にさざ波が立つのは、洋次が雑誌社の前任編集者・多田久子(かねさき麻衣サン)と深い仲であることを直子が知り、逝く妻の心中が穏やかではなくなる。直子がいつ知ったか気になるところ。洋次が現編集者・吉岡良一(今和泉克己サン)と庭で話している時か? 吉岡は洋次のことを「先生」と呼んでいるが、多田は「佐伯さん」と親しげだった様子。それとも うすうす勘づいていたのか。直子が寝間にいた時、洋次と吉岡の会話で知ったのであれば場面が前後しているようだ。寝間では会話が聞こえない。吉岡が帰った後で、布団を座敷に運び入れており、そこならば庭の会話は聞こえても不思議ではない。

看護師の南田幸子(植松りかサン)が直子の外出許可を知らせにきた時、直子は幸子に向かって独身かと尋ね、そうだと答える彼女に向って、これからも宜しくと意味深に頼む。一方、多田が転勤の挨拶に来た時、すぐ帰ろうとする彼女を引き留め、お茶を出すが、自分の湯呑み茶碗を落としてしまう。溺れたお茶を拭けという洋次、半ば放心した直子に代わって洋次が拭くが、直子はその手を自分の膝へ押し付ける。その様子を見ていた多田は居た堪れなくなり帰る。その後、2人は雨上がりの庭に出て、直子が洋次の胸で「私のことを忘れないで」と…。親の反対を押し切ってまで結婚した夫への「愛」の言葉。しかし、その事情は後から知る。

暗転後、遺骨を抱えて座敷に入ってくる洋次、出迎えるのは吉岡と瀬戸山夫妻のみ。ラストシーン・・洋次が卓袱台に座って食事を始めた時、雪がちらつく。「おい、雪が降ってきたぞ」と呟くが返事はない、そこで1人になったことに気づく。丸卓袱台を刳り抜くような照明の中に浮かぶ洋次、突っ伏して嗚咽する姿が涙を誘う。

全編、方言での語り、地域の特徴をしっかり盛り込み身近な日常生活を現す。地域の運動会、年配者でも青年団や消防団の活動に駆り出される。その人集めの苦労を通して隣近所との付き合いに親しみを感じさせる。演出では下手の出捌けでも隣家である瀬戸山家と吉岡とでは微妙に異なる。照明は時間の経過を表す明暗による諧調、ラストのようにスポットライトでの強調など巧みに使い分ける。音楽は、劇中で倉多七与さんが「もみじ」を歌って聞かせる。劇中優しく流れるピアノの旋律が叙情的な効果をもたらす。ほんとうに丁寧な演出だ。
欲を言えば、寝間で洋次と直子が話す場面は、舞台上誰もいなくなる。できれば夫婦で話す姿、寝巻姿の妻がシルエットで映れば看護・看取りの経過を表す事が出来たと思う。寝間は紗幕などで区切り見せることができたのでは…。
次回公演も楽しみにしております。
音楽劇 百夜車

音楽劇 百夜車

あやめ十八番

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/10/31 (日) 18:00

余韻が忘れられず、2回目の観劇。
迫力ある芝居が観れて、生演奏で素敵なライブが聴ける、この舞台は非常に贅沢でお得だと思う。

音楽劇 百夜車

音楽劇 百夜車

あやめ十八番

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

「あの怪物の名は太陽の塔」

「あの怪物の名は太陽の塔」

The Stone Age ブライアント

サンモールスタジオ(東京都)

2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

重いテーマで、とても考えさせられる作品でした。
障害を持つ人のいる家族、その人をケアする人、それぞれの立場にいる人の気持ちや葛藤が伝わってきました。
役者さん達は、それぞれの役柄を好演していて、とても良かったです。
大切な命だという事は分かっていても、実際に相手をするとなると、耐えきれない事もあると思いました。
障害を持つ人だけでなく、認知症を発症している人や家族、それをケアする人にも通ずる問題だと思いました。
色々と考えさせられる良い舞台でした。

「あの怪物の名は太陽の塔」

「あの怪物の名は太陽の塔」

The Stone Age ブライアント

サンモールスタジオ(東京都)

2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

曲が頭から離れない・・・♪
70年ではどうだったかはわからないが、今は検査しますよね・・・そして決断するのは勿論両親・・・医者が堕胎を薦める訳ではありません・・・♪
この部分に関しては感情論みたいになってしまって、答えが出る訳ではありません・・・♪
吉田・井上って来たのなら、小室・泉谷でフォーライフにして欲しかったな・・・(笑)♪
吉田のおっさんが泉谷だったら、あのキレっぷりがピッタリだったのに・・・♪
最後お姉さんが出てくるのかと思ってビックリした・・・観切れの席だったので、みんなの演技で本当に居る様だった・・・♪

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