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イモンドの勝負

イモンドの勝負

キューブ

本多劇場(東京都)

2021/11/20 (土) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

時代の先端を行くナンセンスで不条理(absurd)な唯一無二の舞台。ケラリーノ・サンドロヴィッチが日本演劇に独自の世界を開いて見せて30年を超える。
戯曲作家としてだけではない。その舞台表現のために意中の俳優を集めたナイロン100℃を率いて座頭としてのリーダーシップ。正直に言って、「フローズン・ビーチ」のころまでは、真価がよくわかっていなかった。ほかにないというが、別役実があるじゃないか、日本の喜劇にはナンセンスの伝統があるじゃないか、だが、そんなことを言っているうちにケラは小さな演劇社会の俗論を振り返りもせず、さまざまな演劇の世界に自らのナンセンスを持ち込み、検証し(岸田國士からカフカ、オールビーまで)、ケラならではの世界を創り上げたのだ。この三十年、ケラが作った作品と、その出演者たちの演劇経験は、教条主義が主流だった日本の演劇の地殻変動を深いところで促してきた。
最近の例をあげれば、阿佐スパの「老いと建築」の村岡希美、長塚圭史にその影響を濃く見ることができる。すごいとしか言いようがない。
そのナイロン100℃の47回目の公演。出発の原点に戻って、ナンセンスを描くという「イモンドの勝負」は本年掉尾を飾る秀作だった。
この舞台、ストーリーは、もちろんある。しかし、ストーリーの役割は普通の演劇作品と違って、多義的で漠然としている。不幸な家族環境から、孤児院(院長・犬山イヌコ)で育ったスズキタモツ(大倉孝二)が選ばれてスポーツの世界選手権に参加する、というのがメインの筋立てだが、タモツの不幸な肉親関係の葛藤とか、探偵が政府高官に依頼されて四つの謎を探るとか、それぞれに結構波乱万丈の脇筋のストーリーが組まれていて、それが複合的にナンセンスな笑いとともに展開する。タイトルの「イモンド」というのも結局なんだかよくわからない。(戯曲で調べて見ればどこかで言っているのかもしれないが、そんなことはどうでもよく客が勝手に想像して、誤解すればいいのである)
舞台では様々なナンセンスな警句が次々に放たれ、笑っているうちに忘れてしまうが、私が気に入ったのは「ミステリの犯人は必ずしも登場人物である必要はない」、ミステリにとっても演劇にとっても、チョー不条理でナンセンスなテーゼである。通りがかりの町の人がみな尾行していることを知っている探偵(山内圭哉)が、犯人を尾行する、とか、話としてはクライマックスになる世界選手権の競技がじゃんけんで、タモツはどこまでも勝ち続け,相手は後出しをしても勝てない。万人熱狂の勝ち負けを笑い飛ばす。一方では「生きていて仕方のない人なんか、二割くらいしかいませんよ」と平然と言ってのける。
出演者は長年のナイロン100°Cnのメンバーに、赤堀雅秋、山内圭哉 池谷のぶえの客演。客演と言ってもこの劇団とは共演も多かった俳優たちだから今回はすっかりケラの世界になじんでいる。
ケラの舞台が時代を超えても古びない要因に、前世紀の後半から、大衆の支持をえて、表現文化の底流を形創るようになった音楽、映像表現を巧みに舞台に取り入れていることがある。もともとミュージシャンだったから、音楽のカンがよく、映像も、上田大樹という個性的でケラと合う作家と組む。今回もそこも鮮やかに決まっている。連鎖劇のようなタイトル映像が出てきただけで観客は嬉しいのだ。変な被り物の動物も、出てきただけで可笑しいが、なんだかわからない。これで、一幕1時間45分。15分の休憩をはさんで二幕1時間20分。3時間20分がダレない。ひょっとすると、これ以上はないかも、と思わせる充実した公演だった。
ケラも作品数の多い作家だから、井上ひさしと同じですべてが成功とは言えない。だが、後年(それがはるか先の時代であっても)ケラを再発掘しようとすれば、必ず「イモンドの勝負」は再演の候補になるだろう。この作品にはケラのナンセンスが集約されている。



みんなしねばいいのにII

みんなしねばいいのにII

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/12/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#清水緑 #幡美優
#あやかんぬ #伊藤毅
#小瀧万梨子 #亀山浩史
舞台美術を見た瞬間に作品が蘇る。あの大きな窓のブラックホール。今更ながら #みんなしねばいいのに というタイトルが秀逸だと感じ入る。それはディスったり吐き捨てたりしているというより、ちゃんと天に召されて欲しいという願いに思えた。その効果の最大の要因は天井裏のスナフキン……いや、座敷童子……いや、編み"もの"だババア……の小瀧万梨子さんの眼差し。本当は小瀧さんのナース姿に拡声器で『ナマで踊ろう』が聴きたかったけれど、配置換え(敢えて配役ではなく配置)で新しい作品に生まれ変わった。
亀山さんのイケメン度も増してた。
これで金澤昭さんの弾き語りがあったら……天井裏に登場されたりしたら……妄想だけで鼻血が出る。
うさぎストライプへ二度目の出演となる幡美優さんが、ノビノビと楽しんで演じられている感じも印象的だった。
同じ場所が瞬時に、時には同時に別の部屋として成立するのが如何にも演劇的でオモシロイ。全ての演劇好きに届け。

ザ・ドクター

ザ・ドクター

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2021/11/04 (木) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

カトリックと国教会、白人と黒人、ユダヤ教とキリスト教、男性と女性、性的マジョリティとマイノリティなど3時間余りの戯曲にありとあらゆる立場の対立が描かれており、イギリス社会の複雑さがあらわれていました。

「日本の極端とも思える同質性」と比較して語る向きあったけど、討論番組のパートでのパネリストたちの会話見ていると、各自が各自のアイデンティティを背負って話しているのにちっとも前向きじゃなくって、

コミュニティが多様なのも一長一短だなと当たり前のところに落ち着いた気がする。

ネタバレBOX

国立最高の医療機関の所長を務めるユダヤ人白人女性のルースは、自身が受け持つ中絶失敗で死の瀬戸際にいる「形だけ」カトリックのティーンエイジャーが特に秘跡を望まなかったことから、

その両親が送り込んだ黒人牧師・ジェイコブを押し問答の末、病室から排除。

しかし、カトリックコミュニティの中でこの一件が大きく知れ渡った結果、世間の一部は沸騰し、
ユダヤ人が医療機関内部を支配してキリスト教徒を追いやっているのではないかという陰謀論じみた話まで飛び出す中、ルースは機関内のキリスト教徒メンバーの策謀もあって所長の職を追われることになる…。

イギリス社会の難しさは、各人の持つアイデンティティがそのまま「政治」「陣取り競争」につながっていることで、日本で考えられているように「相互理解」「配慮」で済む話ではなく、ある陣営の失点がそのまま別の陣営にとっては勢力拡大と発言権強化になるので、みんな必死だなと。

コメントで触れた、ルースを囲んで各市民団体の代表(中絶反対の右派からカトリック側、果てには黒人やユダヤ教のマイノリティなど)が問い詰めに走る場面、「こんなことして1人を論難して何になるんだろう?」と思ったけど、

これテレビ放送されてるから、ルースに頭を下げさせることが自分たちの陣営の「勝利」「布教」になるんだなと気づいた時、正直なんか冷めたのは否めないかな…。

同性愛者のルースがトランスジェンダーのサミを指して、「ある時は女の子で、今では男の子です」「新しい世代の生き方ってこんなに縛られず、自由なんですよ」みたいな文脈で話したら、討論から帰宅した先で激怒したサミに「私はそんな洋服を替えるみたいな感じで自分の性自認をやってるわけじゃねぇ! 知った口利いてんじゃねぇ!」と絶好状態になるの、この作品では一番刺さった。

マジョリティはマイノリティのことを理解できない、とは昨今よく言われるけど、「マイノリティもマイノリティのことを理解できない」という一歩踏み込んだものを提示しているな、という意味で。

ルースが「私は医師です」とかたくなに言い張るの、自分のアイデンティティをそこに一つ置いているというだけでなく、その言葉を外部からの「強固な鎧」にしているんだなと感じました。

登場人物の1人から言われたように、「医師」も広い意味では幅広くあるアイデンティティの一つに過ぎないんだけど、ルースにとっては「誰かのための利益を代表しない」「純白清廉な」唯一の証何だろうなと思うとグッときますね。。。
まーくんのランドセル

まーくんのランドセル

伊沢勉の会

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/11/27 (土) 11:00

50歳も超えるとみんないろいろ悩みを抱えるよね~ぇ。
それぞれにあるある的な悩みだったりしたけど、友達っていいよね。
カレーがおいしそうだった。
私もこだわりのカレーを食べた~~~い。
それにしても材料費が……………。多分使っちゃうと思ったけどね。
まーくんのランドセルってタイトルはいったい何だったのって思ったけど、最後にそれねって!

そうそう、伊沢さんは今日のテレビ愛知の工場へ行こうⅢにも出てましたよ。
あれって思っちゃった~ぁ。

まーくんのランドセル

まーくんのランドセル

伊沢勉の会

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/11/27 (土) 11:00

まー君のランドセル理解不能のタイトルでしたが最後に分かり「ホッ」
パペットの人形製作で集まったにも関わらず最後までやらず(麻美さんが少しミシンを
使ってはいたが完成には程遠い)
1日びっしりと事件?が起き、私は私は男2人女4人がせわしなく動き、良いことを言っていたが観ている私は疲れました。

鴎外の怪談【12/16、12/19、12/25公演中止(12/19は1/30に延期公演決定)】

鴎外の怪談【12/16、12/19、12/25公演中止(12/19は1/30に延期公演決定)】

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/11/12 (金) ~ 2021/12/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

松尾貴史の鷗外がすごくハマっている。コミカルな雰囲気の松尾にこんなに鷗外が似合うとは意外だった。おかげで、出色の舞台になった。戯曲のいろんな細部や仕掛けも生きている。
嫁姑の争い、エリスを裏切った負い目、津和野で少年の時に見知ったキリシタン弾圧、鷗外の俗友にして引き立て者の賀古鶴所(池田成志)、紀州のドクター大石の助命をすがる女中(木下愛華)、遊び人だが根は真面目な永井荷風(味方良介)等々。「沈黙の塔」「食堂」の、大逆事件批判を込めた鷗外の作品の解釈もうまくハマっていて、非常に楽しめた。

作者は初演の7年前、特定秘密保護法と共謀罪に危機感を持ってこれを書いたそうだ。しかし当座の政治課題を超えて普遍的な意味を持つのが優れた文学の力だ。権力に首を垂れるメディア批判として今に重なる。朝日新聞連載の「危険なる洋書」とか。司法が政府の悪政を追認して、三権分立が果たされないのも今日的だ。

ネタバレBOX

最後、薙刀を振り回して鷗外を止める母(木野花)の迫力も凄まじかった。こちらもあっけにとられて、山縣有朋への直訴をあそこまで決意しながら、結局実行しない鷗外の行動に納得させられてしまう。
イモンドの勝負

イモンドの勝負

キューブ

本多劇場(東京都)

2021/11/20 (土) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

物語よりも、その場その場のコントを楽しむような芝居。ブニュエル的な笑いと、パンフでケラ氏は言っているが、私はモンティ・バイソン的なずらしの笑いが多いと思った。くだらないことでとにかく笑わせて、3時間飽きさせない。

ジャンケンで大倉孝二が勝ち続けたり、三宅弘城が後出ししても負け続けたり。火事で死んだはずの人たちが、ノコノコ起き出して「この人たち、自分が死んだと認識してないだけ」と言われていたのが、実際死んでなかったり。「生まれ変わった良い探偵です」「どこが変わったの。前と変わんないじゃない」「いや、言ってみただけです…」等々。書いても笑えないし、キリがない。
芸達者の俳優たちで実際笑える。105分、休憩15分、80分。計3時間20分。

POPPY!!!

POPPY!!!

アル☆カンパニー

雑遊(東京都)

2021/11/19 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったけど、どきりとさせる、もっと尖った笑いが多いほうが好み。

蜘蛛女のキス

蜘蛛女のキス

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

よかった。牢獄の政治犯と同性愛者の話なのに華やか。同性愛者のモリーン(石丸幹治)の憧れの大女優オーロラ(安蘭けい)が、モリーンの苦しいときほど明るく艶やかに歌い踊る。石丸の歌、安蘭の抜群のスタイルと歌が魅せる。
1幕100分2幕60分、休憩20分。オケが生演奏で13人もいた。かなり贅沢な編成。奥で演奏してスピーカーで響かせていたが。

ネタバレBOX

政治犯のバレンティン(村井良大)に、反政府派の厳しさと確信が感じられないのは残念。わがままな青二才のよう。原作の小説と比べると、政治的内容がかなり薄められているのも残念。
ラストのモリーナの死は、納得しにくかった。原作は違ったはずと読み直すと、やはり違う。原作はバレンティンの反政府活動への協力が、命の危険に関わるから死ぬ。舞台では、バレンティンのブルジョアの恋人への伝言になっている。その秘密を守って死ぬというのが、ピンと来なかった。活動と無関係のブルジョア娘を、政治犯の恋人というだけで、権力は拷問したり危害を加えたりしないだろう。
マイ・フェア・レディ【12月19日、12月20日公演中止、1月19日~21日公演中止】

マイ・フェア・レディ【12月19日、12月20日公演中止、1月19日~21日公演中止】

東宝

帝国劇場(東京都)

2021/11/14 (日) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

映画版は何度となく観てきているが、舞台を観るのは今回が初めて。朝夏まなと&別所哲也の方にしようというだけで、あまり考えずにチケットをとったのだが、この回がこの組の千穐楽だった。

やはり、いい曲の多いミュージカルで、心配していた例の「スペインの雨」問題は、思っていたよりも気にならなかったが、名曲「君住む街で」の印象が少々弱かったのは残念。

マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。前作からの続編、久しぶりの生観劇は本当に良かったです。
色々細かいネタも入っていたり、ひと時も見逃せませんでした。
笑いの中にちょっと感動で泣かされたり最高でした!
配信申し込もうか迷ってますw

嫉妬深子の嫉妬深い日々

嫉妬深子の嫉妬深い日々

U-33project

インディペンデントシアターOji(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

正しいアイドル演劇。主演の平安咲貴(ひらやすさき)さんが体操着でほぼ全編出っ放し。幼稚な役のロリキャラ設定等が「フレッシュレモンになりたいの~」で一斉を風靡した市川美織をだぶらせる。出演者全員女性のみ、高校の同窓会を舞台にした喜劇。現在(25歳?)と高校時代の回想とインナースペースとが抽象画のようにキャンバスに叩き付けられていく。
背景として壁に二面描かれたアクション・ペインティングがジャクソン・ポロックやサム・フランシスを思わせる素晴らしい出来。舞台美術の佐藤幸美さんのセンスなのか?脳内のニューロンとシナプスの信号伝達を視覚化したような。
主人公、嫉妬深子の決め台詞は「Shit!(嫉妬)」で、地面にストンピング。まるで吾妻ひでおの漫画みたい。もう一人の主人公、鹿角東子(かづのとうこ)さん演じる「明子(めいこ)」が魅力的で大林宣彦の「さびしんぼう」を思わせる。

すぐに嫉妬に駆られる深子は独占欲の塊。自身の存在を一番に受け止めて欲しいのだが、現実評価は自己アピールの押し付けがましいうざい奴。同窓会、久方振りの皆との再会に胸を躍らせるもなかなか会場に辿り着けず···。

ネタバレBOX

突然、未来の自分(細田こはるさん)が現れ警告してくる。「この同窓会での行動如何に拠って未来のあんたが決まるのだ」と。

凄く目茶苦茶な展開なのに何故か不快ではない。もう少し上手くやれば『特撮 』(大槻ケンヂのバンド)の「ケテルビー」みたいな名曲になっただろう。
後半パートがエヴァのテレビ版最終話みたいなどっち付かずの自問自答が延々。この話、主人公は鹿角東子さんで良かったのでは。何の正解もない自分探しを打ち切るのは他者のささやかな温かさであろう。善悪を超えるのは人情だけ。
マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

う~む前作観たかったーほんにー
結構絡めてくる作りでしたんでー
まぁ単品でも十二分に楽しめる作りなんですけど(^-^)
途中7分の換気時間をとっての2時間強の作品

紙媒体の本を作って売ってマルチメディア展開したい!
ってゆう主人公をとりまく本づくりと
新撰組でいまいち
いろいろと不明な四番隊隊長さんを絡めた話で
とても楽しめた話に仕上がっておりました~♪

ネタバレBOX

登場人物の各キャラの立たせ方が個性的で楽しめるのが
安心のクオリティでありました

基本は現代での弱小出版部門で
新撰組愛にあふれたメンバーが新しい新撰組本を作り上げる話っす
執筆しながら劇中劇風に舞台上で
その各シーンを再現してゆくという表現であります

迷走しまくって返品本ばかりになって
衰退した時の暴走ネタとかも入れてきたり
なかかな楽しい再現シーンでした

しかし隊長さんの柔術って自分で作ったんだー・・それなら
敵の裏を破る拳法とかも出来るわけだなぁーと自己完結できました(^-^;)
殺陣も頑張ってましたわぃ

しかし移動中の電車内で
結構文庫本読んでる人が多くて
紙媒体廃れてはないんじゃなかろうかーとかも
現実には思ったです=まぁでも総数は減ってるんだろね・・・・

金曜ロードショーのテーマで開演して
途中休憩にポーズ(笑)があってと
定番表現安心で受けましたわ

コロナ対策は足拭きマット付での
検温と手指消毒されておりました

マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

前作、見ていれば良かったなあ。
そうすれば更にもっと楽しめたのかなあ。
それが、ちょっと後悔。

夜半、涔々と。

夜半、涔々と。

actors team Re-birth

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

役者さん二人が脚本を誉めていたが、私も脚本がとても上手いと思った。
こんなに純粋な脚本書けるのは、本当にスゴいと思った。
朗読がこんなに素晴らしいなんて、びっくりした。
あまりパッとしないお芝居だったら、朗読のほうが断然良い場合もあるんだ、とはじめて知った。
単なる先入観で、朗読を軽く見ていた自分を、とても反省した。
もちろん、脚本と役者さんが素晴らしい場合に限るのかもしれませんね。
辰巳さん脚本の作品、また観たいです。

名前を入れたサインとコメント、とても嬉しかった。大切にします。有難うございました。

12人のおかしな大阪人~2021

12人のおかしな大阪人~2021

枚方市総合文化芸術センター指定管理者 アートシティひらかた共同事業体

枚方市総合文化芸術センター/関西医大・小ホール(大阪府)

2021/11/27 (土) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

かの名作にインスパイアされた面白い本に超豪華出演陣☆それだけで「面白いのが当たり前」なんやけど、いやもぅその期待値を軽~く超えて行くオモロさやった♪このオールスターメンバーを全員バチッとハマるキャスティングしたのがそれだけで神業やしそのキャラクター達を完璧に演じ上げる役者のパフォーマンス含め最高の舞台でした!

この事件を報道する機関を日に一社ずつ減らしてください

この事件を報道する機関を日に一社ずつ減らしてください

森プロ

萬劇場(東京都)

2021/11/25 (木) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白いくらいにマスコミをマスゴミ表現した舞台。見てみてイラっとさせられる台詞や態度・・・
もし自分が報道被害者家族だったらと思うと辛い。

マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本を出版する大変さと押しへの愛がわかる話でした。面白くてテンポが良くあっという間に終わってしまった。
見てよかったです!

12人のおかしな大阪人~2021

12人のおかしな大阪人~2021

枚方市総合文化芸術センター指定管理者 アートシティひらかた共同事業体

枚方市総合文化芸術センター/関西医大・小ホール(大阪府)

2021/11/27 (土) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

満足度★★

個人的にとても好きな演目の、パロディ化モノ。笑いの場目が多くあったが、原文はとても真面目な話であり違和感を感じた。
関係無いが、チケット🎫をモグ女性がチケットを破いたり(チケットを記念にしてる人もいるけど…)、後ろの人は大きな鼾を何度もしたり、終いにはお腹をならしたりと環境が最悪😖💦💨

飛ぶ太陽

飛ぶ太陽

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/12/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

終戦直後を背景にした史実、そこに居たであろう人物像を通して描いた骨太作品。
タイトル「飛ぶ太陽」は、その出来事を象徴した言葉で、重みが感じられる。
(上演時間2時間 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、桟敷童子らしくしっかり作り込んでいる。上手下手に白銀の網目のようなオブジェが天井から板まで流れるように設え、舞台中央に工事現場で見られるような足場の木組み、その上部奥に紅葉が色鮮やかに生(映)える。下手に大きな垂れ幕、そこに昭和20年11月12日午後五時十九分と書かれている。その後、物語の状況を演出するため、上手下手に少し高さと大きさが違う平台が2台づつ置かれている。
初日のカーテンコールで、今回のセットは開始12分で崩壊すると。今まで観た公演は概ねラストに魅せてくれたが、本公演はその爆発崩落から物語が動き出す。

物語は、終戦直後の福岡県田川郡添田町の日田彦山線彦山駅近くの二又トンネルにおいて、アメリカ軍が大日本帝国陸軍の隠していた火薬を焼却処理しようとしたところ大爆発を起こし、山全体と多数の民家が吹き飛ばされて死者147人(うち児童29人含む)、負傷者149人、そして多くの家屋が被災した事故というか事件を、復員兵を中心として そこで暮らしている人々の実態と証言を積み重ねて描いている。

事件の特殊性として敗戦国日本がアメリカ軍(GHQ)が原因で起きた事件に物言えず泣き寝入りをせざるを得ない状況、その苦悩に満ちた心情を多方面から点描する。当日パンフで、「この物語は事実を元にした創作で、登場人物は架空の人々です」とあるが、現実には同じような境遇の人々が多く居たことは想像に難くない。中心となるのは、復員兵・松尾与市(吉田知生サン)と母で農作物行商人・トワ(鈴木めぐみサン)親子で、生きて復員してきたことを恥じる息子、一方 帰還を喜び祝賀を開く母の情が肌理やかに描かれる。与市は駐在所巡査部長の奈佐達蔵(原口健太郎サン)から養鶏の世話を頼まれ、その恩義(タバコ1箱支給)に報いるために二又トンネルの作業に応募する。また国民学校教員で現在休職中の澤西文子は担任児童がトンネル近くの山へ…冒頭に事故日時が垂れ幕で知らされているため、その瞬間までの緊張感が徐々に高まってくる。戦時中トンネルに運び込んだのが、事情を知らされていない行商人、それが戦犯への疑い。戦後という背景にも関わらず戦時中の不条理が次々に襲い掛かる。

総じてキャストの演技は重厚。その中にあって澤西姉妹、典子(板垣桃子サン)・文子(宮地真緒サン)の演技は、精神を蝕む心痛な思い、その心情溢れる姿は観ている者の感情を揺さぶる。生前の与市が母・トワに向かって吐き捨てる言葉「あんたなんか大っ嫌いだ!」、一方ラスト、死んだ与市が、爆風で両腕を失ったトワに「あんたの子に生まれて光栄」と呟く姿に涙する。

この史実は知らなかったが、戦時 戦後という時の分断はなく、時間の流れと地続きはいつの時代も人々の暮らしに付き纏う、ということを思い知らされる。そして知らぬ間(戦争)に利用されるという恐怖。当時は大事故にも関わらず、政府はアメリカ軍絡み(復興支援への影響等)ということで対応(補償)しない。マスコミも同調圧力なのか、大手新聞社は記事掲載をしない。今を生きている自分が、この事故を知らない。戦後77年近くなると人の痛みも記憶も風化するのであろうか。
ただ、物語終盤は政府補償を勝ち取るまでの裁判記録(経過)を朗読するようで、事実の顛末を語るに止まったのが少し残念。今まで観てきた桟敷童子公演に比べるとラストの盛り上がりが…レベルの高い願望である。
次回公演も楽しみにしております。

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