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安心して狂いなさい

安心して狂いなさい

中野坂上デーモンズ

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/04/17 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

価格10円

佐藤佐吉演劇祭2022 参加作品。㊗️十周年。
1度は観たいと思っていた団体「中野坂上デーモンズ」…旗揚げ十周年記念公演其のに、で初観劇。料金は初日限定サービスで「10円」だった。

ハイテンポ、ハイテンションで攻めまくる公演。多くの登場者による同時多発言、多い情報量が脈略なく流れ、思考が追い付かない。まぁ代表・松森モヘー氏の整理されていない頭の中を覗くような、「メタバース(仮想空間)」の話である。偶然だが、観劇翌(18)日に「メタバース推進協議会」発足の設立記者会見が開催されたほど、現代的な着眼点だ。
あぁ自分にもう少し柔軟な思考、豊かな感性があれば、もっとカオスの世界を楽しめたかも…。

ポップでクール、ベタでシュール、馬鹿で知的、エンタメでアートといった、様々な相反する要素が溶け合った“感覚的”公演。ドタバタコメディのように思えるが、展開していくうちに奇妙でシュールな世界観に包まれているような錯覚に陥る。一見キワモノのような公演だが、内容は手強いかも知れない。
(上演時間1時間40分) 

ネタバレBOX

全体が黒色で統一され、中央演台上の綺麗な生け花がやけに目立つ。上手奥はカウンター、その他L字のソファーや筒状オブジェ、奥の壁には梯子が立掛けてある。至る所に出入口があるが、その場所の意味するところは解らない。

冒頭、松森モヘー氏が、物語の世界観は「メタバース」で、仮想空間での出来事を描いていると説明。この仮想空間へアクセスしたが、何らかのトラブルでログアウト出来なくなった。登場人物?は20名、当日パンフに苗字も書かれているが誰が誰やら分からず、人物を追うこと、読み解くことを止めた。物語に没入せず、表層を俯瞰することで見えてくる世界観…たぶんログアウト出来ないプレイヤーや仮想空間のアイテム、デテールが混在し騒いでいる、そんなカオスの世界だろう。

舞台美術は黒色に統一されているが、その空間を自由自在に 躍動感溢れるように動き回るキャストの衣装は、ミニチャイナ、ジャージ、スーツなど様々でカラフルな色彩。奇妙な化粧や変顔も印象的で笑える。
出捌口は、茶室の にじり口のように低く狭い所や梯子を上り下りして壁向こうへ行き来きする。何故か脈略の解らない、そして捻じれ歪なイメージを抱かせる奇異な光景に引き付けられる。

終盤、この舞台空間は、メタバースによって精神疲労 障碍をきたした者のリハビリ施設、といった台詞があり納得したつもりが、さらに物語が進展していく。で結末は?
やはり一筋縄ではいかない手強さがある。松森氏によれば、「自分が10年演劇がやめられなかったのは『安心と狂気』この食い合わせが人を病みつきにさせるからかもしれない」と。自分もその病みつき世界に引きずり込まれたような…。
次回公演も楽しみにしております。
夜ふかしする人々

夜ふかしする人々

戯曲本舗

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

同じテーマを3劇団が演じるとこうも違くなるとは。どれも個性的で面白かったです。
アフタートークも作品の評価が聞けて思わずそうそうと頷いていました。

グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

クセのある登場人物達で繰り広げられる、いろんなものが内包されていた舞台、見応えありました。あと照明が印象的でした

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/04/03 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

面白くも何ともない。以上

明日のハナコ

明日のハナコ

なかったことにされた高校生の2人芝居がきっちり面白かったので自分たちでさくっとやってみる会

梅ヶ丘BOX(東京都)

2022/04/08 (金) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/04/08 (金) 15:00

とある演劇部員が通りかかった元部員と次回作の構想を実演してみて……な二人芝居。劇中劇は福井地震からの復興から原発の建設までたどり、さらに遠い未来まで語って問題を提起するのが実に巧みかつ面白い。
そして既にある問題を提起するだけでなく、それに対して自分たちには何ができるか?と観客に問いかける内容なのに「なかったことにした」側は何を危惧したのか、が結果的に新たな疑問となるのが痛烈な皮肉に感じられる。
演劇史の貴重な1ページかも?

平家物語 颯 寿永4年のスワロウテイル

平家物語 颯 寿永4年のスワロウテイル

神戸・清盛隊

ABCホール (大阪府)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

清盛隊を中心に魅力ある役者さんが揃っていて、ストーリーに加え、殺陣やダンスも見応えありました!!
大河ドラマやアニメで平家がクローズアップされている令和4年。
ABCホールで寿永4年の物語に、笑い涙し愛おしさや慈しみの気持ちに満たされました💗
東京でもまた観たいです!!

薔薇と海賊

薔薇と海賊

アン・ラト(unrato)

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

1958年文学座、杉村春子初演。何年か前に当時のパンフを読んだが、三島寄文にはこの観念喜劇への自負が伺える。60年を経た東京芸劇ウェスト初日。饒舌な本を役者はしっかりと熟して、演出は今風の軽みを加え楽しめた。が後半締め括りがもう一つ。娘役舞台初挑戦の田村芽実は印象に残った。

マがあく

マがあく

シラカン

STスポット(神奈川県)

2022/03/30 (水) ~ 2022/04/03 (日)公演終了

実演鑑賞

この所初の劇団の観劇続き。シラカンは若手ユニットとして名のみ知っていたが今回STスポットで上演との事で足を伸ばした。舞踊や身体表現系、アート系を目にする事の多いSTスポットは白い四角いシンプルな空間が「実験場」に見える。初めて観るシラカンは照明変化も音楽も無い中で役者の身体と台詞が明るいフラットな明りに晒され、今思えばだが「部屋」をかたどる形で四角く配置された色とりどりのドミノも、役者の動く身体を際立たせる効果を狙ったもの、だったかも(私はこれが何時倒されるのかと待っていたが)。
自分の大括りなカテゴライズでは「味薄若手」の部類に属する。ある不条理が堂々と日常に入り込んでいるのだが、この日常性が「静かな演劇」のもので、劇中ヒートアップする場面があっても脱力の要素がある。「これ以上追求されず」「さしたる裏付け(人物の動機として)もない」と知れてしまう事で、あまり先を期待しなくなる自分がいる。語られる世界は彼らが日常目にしているだろう範囲を出ず、私には予想を爽快に裏切る展開はなく終わった。観終わった時はこの劇が順当に時間が流れるストーリーを見せたかったのか、(演劇の特権として)時間を歪める不条理性を狙ったのか、意図が判らないという感想を持ったが、両者は絡みつつも重心は後者にあり、ポイントは不条理の「扱い方」にある、と思えてきた。後述。

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/04/03 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/04/17 (日) 13:00

不思議な芝居だった。111分。
 会議室に集められた8人の男女が、「物語(舞台の戯曲のようだが)」を作ろうとするが、語られる言葉は収束する様子も見せず…、という物語。中心になるサンディ(白井晃)は、この手法で何度も成功しているようだが、唯一の女性(という比率が既にハラスメントでもあるのだが)であるエレノア(高田聖子)に、あからさまなハラスメントもしていたりする。不条理な言葉は使われないが、展開は不条理風で、役者陣の熱量は伝わるが、分かりやすい結論は得にくい。奇妙な会話が続く中で、外部とのゲートになっているサラ(加藤梨里香)の存在が面白い。

第73回「a・la・ALA・Live」

第73回「a・la・ALA・Live」

a・la・ALA・Live

座・高円寺2(東京都)

2022/04/07 (木) ~ 2022/04/07 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

箱の大きい小さいに関わらず、個々のパフォーマンスが素晴らしい♪
出来れば大きな箱だったので、たくさんの人に見て欲しかった♪

#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/15 (金) 19:00

 CoRich舞台芸術に載っていた宣伝のあらすじからは、はっきり言って、何が言いたいのか全然ちんぷんかんぷんでよく分からなかったが、実際に本多劇場で観てみたら、全然期待していなかった割には、かなり面白かった。

 主人公の兄テツキが思い立ったらすぐ実行しないと気がすまない性格で、中学生の頃は、セックスがどんなものか体験してみたいだけで、好きでもない女の子としたり、そのうち、複数人と同時多発的に付き合っていたりと、せわしなく、かなり変わっていて軽率で女の敵的に描かれていて、それを逐一客席に向かってこと細かく説明する弟の性格の違いとの対比は結構笑わせてくれはしたが、その場面に、劇の冒頭から中盤にかけて、時間を取りすぎていて、肝心の劇のメインの内容にすぐ入れなかったことはまずいと思い、尺を取り過ぎだと感じた。

 途中から高校生の時の場面になり、兄テツキが初めて、本気で好きになった女の子が所属しているという演劇部に、その女の子と仲を深めたいがため、入った演劇部で演劇の世界に魅了され、とある劇作家に憧れをいだき、高校2年で学校を飛び出し、東京で、劇作家兼演出家として、自分の劇団を起ち上げる。それを機会に兄テツキが性格が大きく変わっていく。そして、それからの兄テツキが劇作家として劇団員に対して、パワハラスレスレな指導にあたったり、劇団員もだんだん年を食ってきて、これから先の展望がないということだったり、食うのに困り、さすがに手段を選ばざるえなくなった兄テツキが、現実主義者で損得勘定や、確実な集客性などの合理化を執拗に厳しく求めてくる女性プロデューサーに仕方なく身を委ねなければいけなくなり、当然のことながら、自分が書きたいものが書けなくなっていき、様々な制約が覆いかぶさる上に、長年やってきた元メンバーが次々に辞めていき、劇団員の電話でのある話がきっかけとなって、兄テツキが躁鬱になるなど、一人の主人公を通して、演劇業界の問題や演劇人にとってはより、他人事ではない事柄を笑いも稀に交えながら進行していて、演劇人の現状や震災などが起こるとエンタメ業界は身も蓋もないことなど、しっかりと描ききっていて、素晴らしいと感じたが、それと同時に重苦しい気持ちになった。

 途中度中出てきて、兄テツキの心情や周りの状況や環境を説明したり、代弁したりと、前半から中盤、後半にかけて、コミカルな狂言回し役であり、長台詞も多い弟亜月を見事に演じきっている久下恭平という俳優に凄いと感じた。また、後半から終盤にかけての久下恭平演じる弟亜月が、実は幽霊であるということがわかり、兄に付き纏い悪魔の囁きをするに至り、豹変してからの弟亜月の闇のある底しれない怖さを肉体全体から醸し出しております、衝撃を受け、思わず、食い入るように魅入ってしまった。

 最後のほうの場面で、幽霊亜月の悪魔の囁きに一度は動かされそうになったが、最後は、劇団も恋人も何もかも失うが、一からででも、再び演劇の脚本を書き始めるところで終わり、兄テツキは一回駄目になったけれども、しかし、それでも、演劇で生きていくことにした、その最終的な判断に感動し、この劇に多少の救いがあるのではないかと感じた。

 劇に出てくるギャル役の役者がどハマリで
、ギャル語を繰り出したり、匂わせポーズをしたり、声が異常に大きく、うるさかったりと、強烈な個性を放っていて、今どきの黒ギャルのしぐさなども取り入れていて、面白く、大いに笑えたが、それと同時に今どきのギャルをしっかりと観察して捉えて、演じていると感じ、感心してしまった。

 男女問わず、出演者には、声優、俳優、モデルにダンサーと、普段いろんな分野で活躍される人たちが舞台で喋り、動き、演じていたが、その中で、東京パフォーマンスドールのメンバーとして活動されていた劇団員のユズ役の櫻井紗季さんは、元アイドルにも関わらず、なかなか演技が上達せず、すぐ謝ってしまう、気が小さく、自信がないが、演劇に対する情熱は強い劇団員のユズを見事に演じきっていて脱帽し、才能を感じた。その他にも主人公役、劇団員ユズ役含め、総勢6人の役者には、可能性を感じた。

 しかし、まずもって、20人の出演者は絶対に必要無かったと感じる。この劇は、6人、最大に見積もっても、10人いれば足りたと感じた。両親役の俳優は、演技に幅がない上、段々歳を重ねるはずなのに、そういう違いを皆無なまでに出せていなかったことに不満を強く感じた。兄の友達役の役者も演技がどっちつかずで話にならないし、演劇部の部員役の俳優たちがどの役の役者もほとんど似てみえて、もっと違いや個性を押し出すべきだと感じ、役者の力不足だと思った。
 主人公の兄テツキの学生時代を演じた俳優がパンフレットに、稽古場が柔らかい空気感。稽古が始まるとヒリヒリするくらい集中。スイッチのはっきりした稽古場でした。と言うようなことを書いていたが、まぁ、元々才能のある役者や、実力がある役者は、休み時間にワチャワチャしても、100歩譲って良いとしても、あんまり演技ができない役者は少なくとも、同じように休憩時間に、雑談したりしている暇があったら、その休みの時を有効に使って、自主練習にでも使ったほうが絶対に有効だと感じたし、そもそも、人にもよるかもしれないが、それぐらい自分を追い込まないと、できない役者はいつになっても演技が棒のままだし、それだと演劇をやっている意味が無いと、個人的には思った。皆、仲良しこよしだったら、サークルで良いわけで、プロの劇団員になりたいのならば、遊び感覚でやっている限り、絶対に演技なんて身につかない。もし、そういう軽いつもりで演劇やっている人がいるなら、その人は辞めたほうが良いと思う。

 劇の内容的に本多劇場のような中劇場で演る劇では絶対に無いと感じた。第一、劇作家になり、いろいろ困難を乗り越えたり、苦労したり、メンタルが蝕まれたりといった内容から言っても、あんな大きな舞台を所狭しと駆け回る内容でもないし、客席との妙な距離感から観客を白けさせ、何というか完全に世界観に入れず、半分以上現実に引き戻されるところからも、限界が見えた。もっと小さな、内容から言っても、100席以下の劇場で、自由席にすることで、更に、前の方の席を桟敷席にすれば、役者と、観客、そして劇の世界との一体感が生まれ、自然と観客が劇に没入することができたのではないかと感じる。

 舞台上のセットも所狭しと置かれている割に、全く活用しきれておらず、手に余っているかんじがこちらに伝わってきたので、意味が無いと感じた。それに劇の内容から言って、もっとコストを抑えた小道具、大道具に出来たと感じた。もっと有り合わせのもので工夫することもできただろうにと考えると残念だ。

大迷惑

大迷惑

SUGARBOY

あうるすぽっと(東京都)

2022/04/14 (木) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

若くて綺麗な役者さんや味のある役者さん達が入り混じって、ほんわかムードなコメディーがベースの中、悲哀や裏切り、ちょっとホラーな要素も加わって珍妙な味わい。
幾つものエピソードが重なっていくうちクセになってくる、そんな珍妙さがたまらなく良い。

小学生の時に誘拐され、ご近所の山の中、野生児として成長した二人。
22年ぶりに開放され、それぞれの家族のもとに戻るのだけれど、トイレという概念が無いばかりか、縄張りを主張するためウン〇を身体に擦り付けるという習性あり(笑)どうにも前途多難。
この誘拐に加担し、22年間二人を世話してきたのがネコ兄というか猫仕様のオジサン。
この役を主催の川尻恵太氏(作・演出も)が演じられ、ちょくちょく出没、笑いもバンバン生み出していくのだけれど、よ~く見てみるとちょっと不気味。
例えるならスティーブン・キングのホラー映画『IT』に出てくるピエロの様。
コメディーなのに、何だかゾワゾワ、当惑する二つの家族がどう転がっていくのか固唾を飲んでしまうのでした。

リディキュラブ

リディキュラブ

南京豆NAMENAME

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

佐藤佐吉演劇祭2022 参加作品。 お薦め。
未見の劇団「南京豆NAMENAME」…「ラフでポップだが血の通った演劇」「やりたいことはなんでもやる」という創作理念を掲げているらしいが、手堅く上手くまとめた印象。

身近にありそうな「恋愛」、それも痛くて、儚くて、もどかしい、そんな不器用な愛にもがく内容である。本筋の変化を求める男、変化したくない女、考え方生き方に少しズレのあるカップル。脇筋の繊細で優しくいたわり合うアニメ・ファンタジー風カップル。そんな二組の恋愛は、普遍的であり現代をも反映しているような。
どういう具合に生きていっていいのか、そんな迷い模索する様をコミカルに描いており、観て優しい心持ちになれる青春ドラマ。
(上演時間1時間40分) 

ネタバレBOX

舞台は出入口側に設えているため、途中での入退場は不可。四畳に段差を設け二畳ずつ縦・横に向きを変えて置く。天井には傘電球。舞台と客席の間に、ごみ袋・雑誌・DVD・空き缶等が散らばっている。部屋の様子 暮らしぶり、住人の性格を表している。

本筋の チヒロ(今井未定サン)とミヤタ(藤本康平サン)は付き合っているが、これからどうするのか未来像が描けていない。チヒロはバンド活動をするため上京してきたが、未だに売れず、一方 ミヤタは仕事が長続きせず、何とかなるさといったお気楽な性格。チヒロは生き甲斐であったバンド活動を止めようと…。姉・あや(北本あやサン)からは、医師を紹介され結婚して落ち着くように言われる。
脇筋の ちーちゃん(赤猫座ちこサン)と みっきゅん(板場充樹サン)は、幼くマンガキャラのようなカップル。しかし、ちーちゃん は余命宣告され儚さが漂い、みっきゅんは、少しキケンな香りと素振り。
この二組のカップル、事情は異なるが すれ違う優しさと わだかまる不安を抱え、それぞれの「愛」のかたちを求めて生きる様を軽妙に描く。何度失敗したとしても 人生を改めて生き直し、愛を育んでいく姿が等身大に描かれる。

どこにでも居そうな人物、日常に潜む心の機微を丁寧に描く。都会の喧騒の中で、傷つくことを恐れ、いつかは何者かになれると信じているミヤタ、一方 チヒロは母の死を切っ掛けに地元に帰ろうとする。何となく満たされて、どこか物足りない毎日を過ごしていた2人が微妙にすれ違ってきて…。突拍子もない話ではなく、身近に寄り添うような物語というところが魅力。不安を抱えながら出口のない青春のもがき苦しむ様子をコミカルに描く。それは単に「時代」というだけではなく、いつの時代も同じではないか。特に今、コロナ禍で平穏な日常は奪われ、制約の多い日常の中で何を思うのか?閉塞する混迷の時代だからこそ、楽しみながら観たい作品だ。

主宰・河村慎也氏が、当日パンフに「愛」について「いっちばん普遍的で漠然とした超厄介な宿敵を相手取り」と記しているが、青春期の痛くて、儚くて、もどかしい日常・愛情を上手く表現出来ていた、と思う。上階部を利用した結末は、敢えてある動物を登場させ、ちーちゃん と みっきゅん の先々を暗示させるようで物悲しいが…。
次回公演も楽しみにしております。
夜ふかしする人々

夜ふかしする人々

戯曲本舗

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「浮遊」はちょっとエスプリの効いたオトナの会話劇
キャラの異なる(多分演者も)3人のやりとりが面白かった
「アンフォルム」はちょっと異質
森宮ゆずの独特の世界観を感じさせる演技が残った
「機種変更」はリアリティがあって3人の表情が素晴らしく、最も気に入った
しかし・・・お父さんが過去も現在も自分とそっくり(笑)
娘に「親の顔が見たい?洗面所に鏡あるわよ」と言われたそのまんまだなぁ

飛んでる最高

飛んでる最高

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ソーシャルディスタンスが解けつつある現在、その反動で男女トラブルが増えないか心配です。とは言え余所様の刃傷沙汰は観ていて楽しいです。
総じてコミカルでしたが、女性スタッフの一人が悪役ヒール並に不遜な態度で、舞台が引き締まって見えて良かったです。

リリーフ・ライト・ガン

リリーフ・ライト・ガン

ぱすてるからっと

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これぞエンタメ
役者さんのお芝居も照明や音響の演出も、迫力ある殺陣とダンスもどれもこれも魅力的な舞台

明日を生きる活力をもらえる舞台でした

平家物語 颯 寿永4年のスワロウテイル

平家物語 颯 寿永4年のスワロウテイル

神戸・清盛隊

ABCホール (大阪府)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大阪公演お疲れ様でした!!
無事に千秋楽を迎えられ、その場に居れたことを嬉しく思います。
笑いあり涙ありでハンカチなしでは観れませんでした!
東京公演も楽しみです!

R/J

R/J

アートプロジェクト集団「鞦韆舘」

藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)

2022/04/16 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

今回旗揚げということでしたが、何名かは過去にここで行われていた演劇にも出てた。
その時は、えーって感じだったけど、今日は素直に旨かった。演目がメジャーだからかもしれないけど、良くできていた。次回も期待しています‼️

エゴ・サーチ

エゴ・サーチ

プラグマックス&エンタテインメント / サンライズプロモーション東京

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/04/10 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

開演前SEでオーストリアのバンド、オーパスの代表曲「ライブ・イズ・ライフ」が何度も何度も流れる。(『oktoberfest 2019』version)。これを聴くと、「ああ鴻上尚史だなあ」の気分。選曲のセンスはいつも抜群。今作も沖縄民謡「十九の春」の使い方が秀逸。(元曲は鹿児島県の与論島がオリジナルらしい)。

ガジュマルの古木に住み着く、赤い髪をした精霊キジムナー(村上航〈わたる〉氏)。沖縄の離島に遊びに来た吉田美月喜(みづき)さんの前に姿を見せる。東京から遊びに来た吉田さんは「また来る」と約束。しかしやって来ない・・・。

作家志望の青年、今江大地氏はアイディアは有るのだがなかなか筆が進まない。担当編集者の南沢奈央さんははっぱをかけるも、ネットで検索すると彼がブログやツイッターで遊んでいることを知り叱責。だがそれは濡衣で、同姓同名同プロフィールの人間がネット上に存在していることを知る。

インターネットを使ったステマ・ビジネスの会社、社長(渡辺芳博氏)と阿久澤菜々さん。ふざけたフォークデュオ『骨なしチキン』の二人(佐藤修作氏と古木将也氏)が「金はあるから有名にしてくれ」と依頼。彼等を売り出す仕掛けを練る。

話と全く関係ない木村友美(ゆみ)さんの底抜けの明るさが印象に残る。ハモりが凄まじかった。
イケメン結木滉星(こうせい)氏はボクサー飯田覚士っぽくてカッコイイ。

取り留めのなく投げ出された話が一つずつ結び付いていく。一体これは何の話なのか?的面白さ。

ネタバレBOX

ちょっと話が適当で、面白く感じなかった。
事故で恋人、吉田美月喜さんを死なせてしまった今江大地氏は自責の念で自殺を試みるが、命は助かり部分的記憶喪失に。彼を愛していた元同僚の結木滉星氏は彼とコンタクトを取る為に、彼の名前を騙ってネット活動。自分が死んだことを認められずに亡者となって現世を彷徨う吉田さんにキジムナーが逢いに来る。記憶を失くした今江大地氏が執筆するのは吉田さんから聞かされた話。全ての謎は彼が自殺未遂したマンションの屋上に集められていく。

結木滉星氏が同性愛者であることが非常に面白い設定なのだが、それを生かせず適当なキャラに。恋愛詐欺を繰り返すエピソードはただのノイズでしかない。キジムナーが普通に存在出来て、亡霊の吉田美月喜さんは誰にも見えない設定も必要だろうか?何か消化不良。
物語の構造としては、主人公の失くした記憶を亡霊やキジムナーが取り戻すもの。彼が書こうとした小説の先に、秘められた何かがなくてはならない。

当日配布パンフに書かれていたandymoriの『1984』、素晴らしい曲。ヴォーカルの姉、亡き小山田咲子さんに思いを馳せる。
グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

もっとよく分からない系なのかとおもていたら。割と普通で若干拍子抜けした。ちょっと構えて見に行ってしまった。ちなみに席の都合上土田さんの面白シーンはほぼカットでした。無念 
光というか影の使い方が綺麗な印象です

ネタバレBOX

客席の構造上多くの席で舞台面は見えない。もしくは観ずらい。今回困ったことに舞台中央を見ようとすると人の影に隠れ中央はほぼ全滅、上手下手の上3分の2しか見えなかった上での感想(あとで配信見る→映像で補完完了)
とはゆうものの見えなかったところは本筋にそれほど関係なく(主に土田さんの面白シーン)演出サイドで劇場に合わせた調整はあったのかもしれないですが「そこに折角高いとこあるのにそこでやるんだー」と思ったシーンはなくもない。
主演のヒカリ役の福圓さんは感情のこもったよく通る声で声優さんらしいことに納得したが同じ声が届くと言っても何か違うのか1人だけ遠くでごちゃごちゃやっている感があった(特に酔っ払い口調は年寄りの耳には厳しい音域なのか聞き取りづらかった、どうでも良いセリフ又は聞き取りづらいのが正解な扱いなのかもしれないがやはり聞き取れないセリフがあるとそこに引っかかってしまうので好きではない)アップで見たら劇的に良いのだろうなとは思うが。ほぼ最後列から見たせいか。他の役者さんとの芝居のバランスもあるかもしれない。
舞台装置が照明マターで作られていたのか照明効果でシーンも劇的に代わりこの繊細さは現場で見ないとわからないなと思った。(映像ではかなり暗めに見える)ただし、
考え方によるのかもしれないが、演出がしっかりしていれば大丈夫だと思うが音や明かり美術などが主張強めでプランを出すのは良いとは思うのですが間違ってもおまかせにしないようにしないとゴチャゴチャになりかねない危険も感じた。今回は若干役者演技よりも照明前に出てる感が強かった。トータルとしてそれがベストと演出が判断したのであればそれはそれで良いのかもしれないがそれがあまりにも多いのはちょっとくどいかなとも思う。
目を潰したテルオのかおが照明で白く光って道化師の仮面のようであれは意図されたものなのか?
暗転が少なくとても効果的、素敵。少なければより最後が劇的になる。
お話的には甘々設定でファンタジーというか絵本というかストーリーを真面目に追う感じではない(別に良い悪いではなく)方向。なので細かいことは気にしない。好きか嫌いかと聞かれれば「プロットは好きですね」となるかなー。つまらなかったわけではないですが積極的にまた見たい作品ではないかも。観たい役者さんが出たら見るかもくらいで。大きな要因は「何でそうなるのよ!」とういうかんじの展開が多く、役に全く共感が持てないせいかもしれない。体が大きいけど馬鹿だからヤクザ一択なの?とか頭良くてなかなかの行動力あってそこに行き着くの?とか犬は...まああれは置いといて、年中酔っ払っててあの状態で今日日記者やってるって...時代設定どうなってるんだ?昭和なのか?とかわざとだろうが主要な役以外は薄い作りなので論外だし。昔話というなら分かる。
正直ちょっとすかしてる感じもしたのもあるかな。アンダーグラウンドな感じな話なのに泥臭さを感じない(完全に好き嫌いですが)
もしかして寓話的な話なイメージなのか?

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