
グリーン・マーダー・ケース×ビショップ・マーダー・ケース
Mo’xtra Produce
吉祥寺シアター(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
『グリーン・マーダー・ケース』
滅茶苦茶面白い。ミステリー好きなら必見。何か内容は全く関係ないのだが、ファミコンの『ミシシッピー殺人事件』とかをやっていた頃の気分に。どっかり腰を据えて面白いミステリーを腹一杯味わえる。
舞台美術の片平圭衣子さんと衣裳の鶴岡寛恵さんを称えたい。センス抜群、女性支持率100%。ピチカート・ファイヴの小西康陽全盛期を思わせるPARCO調オシャレの極致。全ての役者の衣装に必ずグリーンのアクセント。成程、スタイリッシュとはこういうことか。ウォーレン・ベイティの『ディック・トレイシー』なんかを思い出すレトロでカラフルなステージ。
1926年ニューヨーク、犯人の死によって終わった『グリーン家連続殺人事件』。その屋敷に居合わせた刑事(鍛治本大樹氏)は頭に弾丸をかすめて入院。その後遺症で事件に関する記憶の殆どを失っていた。退院した彼を心理カウンセラー(毛利悟巳〈さとみ〉さん)が治療に当たり、そこで本当は何が起こったのか、失くした記憶を取り戻していく。
MVPは看護婦役の大澤彩未さん、最高に面白い。
女主人役は小玉久仁子さん、豪華な配役。
女中役の小林春世さんも見せ場タップリ。
意地の悪い次女役の今泉舞さんは流石の助演。
毛利悟巳さんはサトエリ似。
名探偵ファイロ・ヴァンス(齊藤陽介氏)の独特なキャラ。
シリアスと笑いの配分が絶妙で、全く長さを感じさせない。

ホテル
20歳の国
新宿眼科画廊(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/24 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「マジック」を拝見しました。短編でしたが、とても内容が伝わり、よくまとまったお芝居でした。二人の役者さんの、演技もとても素晴らしかったと思います。他の二編も気になりました。配信も楽しみにしています。

竹之内淳志じねん舞踏ソロ公演
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2022/05/14 (土) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
スタンディングオベーション。華5つ星、必見。こんなに素晴らしい舞踏を観たのは芦川さんの「ひとがた」を観て以来だからほぼ半世紀ぶり。たった1000円。15日15時から残り1公演がある。上演時間約110分。追記15日午前4時40分。

民衆が敵
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2022/05/05 (木) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「匿名の正義」と正面切って向き合うことなど無いと思っているので、ユラさん(高校教師)には「ほっておきなさい」と言いたいですが、当事者となると、まして自分だけでなく勤務先にまで負担をかける事になるとそうもいかないのでしょうか。
最近のSNSで炎上とか聞きますが、私が見ている範囲にはそういうものは入って来ません。気付いていないだけかもですが。たまにそういう話を聞くと、なんて暇なんだろうと思ってしまいます。他にやる事ないんでしょうか。
冒頭、PCに向かう人たちが装着しているものが新しいVR機器に見えてしまったのは私だけでしょうか(笑)。
ムーブの動きに変化があって新鮮でした。
アフタートークはSNSの年代差が分かって面白かったです。

『焔 〜おとなのおんなはどこへゆく〜』
下北澤姉妹社
駅前劇場(東京都)
2022/05/11 (水) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
時事的な話題を織り交ぜながら(そこがまたクスッと笑えてしまう)高校時代からの女友達とその家族やら恋人たちがホームパーティ。みんな立場が違うので、こちらを立てればあちらが立たず的な発言になってしまうのがなんともおかしかったりほろ苦かったり。比べたり競ったりしないで、みんな自分の思ったように生きられたらいいのに。

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー
Whiteプロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/03/18 (金) ~ 2022/03/21 (月)公演終了
実演鑑賞
「10年は残ると言われた瓦礫は、3年でなくなった。3年で無くなるなると言われた仮設住宅には、10年経った今でも人が住んでいる。」という台詞が印象的。

贅沢と幸福
オパンポン創造社
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
やはり気になって2日目も見に行きました。千秋楽も観る予定だけど待てなくて。
昨日はとにかく長男役に圧倒されましたが、他も物凄く気になっていたので、今日は違うところに注目。
リアルなのか、虚構なのか、異世界とも思うけど、人物は生々しい。まだ荒削りなところもあるけど、千秋楽や東京公演ではどうなっているのだろう。

平家物語 颯 寿永4年のスワロウテイル
神戸・清盛隊
六行会ホール(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/15 (日)公演終了

グリーン・マーダー・ケース×ビショップ・マーダー・ケース
Mo’xtra Produce
吉祥寺シアター(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/14 (土) 19:00
グリーンマダーケースを観劇。
ストーリー展開の巧みさが見事に演じられ、世界観に引き込まれました。
ミステリーのシリアスな中にも笑いがあって面白かった。

衣人館 / 食物園
牡丹茶房
ギャラリーLE DECO(東京都)
2022/05/11 (水) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/14 (土)
価格2,500円
「食物園(しょくぶつえん)」14日18時半開演回を拝見。
対人恐怖症から就業はおろか、外食さえもままならず、自室に籠る若菜。
そんな彼女の現状をどこで聞きつけたのか、突然現れた、かってのクラスメイトや区役所職員を装ったブローカーに喰い物にされながらも、漸く他人の役に立ったことで心から満足する…
オスカー・ワイルドの『幸福な王子』を想起させる、悲しくも美しい70分。
【追記】
『幸福な王子』に最後まで寄り添った燕と違って、若菜に近づいたカラスは若菜の…(以下、略)。

贅沢と幸福
オパンポン創造社
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
満足度★★★
うーん😔。今までとかなりタッチが異なっていたような…。
今まではシュールさの中にも、スマイル☺️が盛り込まれ、一粒で二度美味しい感があった。
今回はスマイル☺️感がなく、重たい雰囲気のまま終わった感じ。いつものシュールさも僕の中ではなかったように思います。
中川さんの踊りには👏。唯一心の中で笑えたところです。

ベイビ- ドン クライ
東京ハイビーム
「劇」小劇場(東京都)
2022/05/10 (火) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
東京ハイビーム初観劇。Bチームの回。
直前に昨年の池袋演劇祭大賞をとった劇団と知り、変に期待値を上げすぎたのが悪かったのかも。余計な前情報など入れず、素直に観りゃよかったと反省。

ベイビ- ドン クライ
東京ハイビーム
「劇」小劇場(東京都)
2022/05/10 (火) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い!
表層的には笑わせ続けるノンストップコメディであるが、内容的には奥深い物語だ。
偶然であるが、前日に観劇した公演に出てくる絵本(「タイトル」はネタバレBOX)に通じる。この公演は「サダオシリーズ」の新作5、6の連続上演で、「喪失と再生」の話になっている。そして説明にある「預かったモノがある、それを伝えるために来た・・そして訪れる絶体絶命の危機!」が肝。ただ、さらにこの後の展開の方が気になる。当然シリーズものだから続きを描くと思うが、早く観たい!
(上演時間1時間45分) 【Aチーム】

ロビー・ヒーロー
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/05/06 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
このシリーズの前回のプロダクションほどではないが、これもなかなか一筋縄にはいかない会話劇。それぞれの登場人物たちの言動に正義と利己が混じり葛藤する会話が延々繰り返されたあげく、問題は残されたままスッキリしない幕切れとなる。善悪や正誤がスッキリ割り切れない今の社会や人間の姿そのままを映している印象。
4人の俳優いずれも好演で、特にジェフ役は素晴らしい演技。マンションの入り口ドアの外側と内側がくるりと入れ替わる回転舞台の演出が興味深い。

ベイビ- ドン クライ
東京ハイビーム
「劇」小劇場(東京都)
2022/05/10 (火) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
前作を観ていなかったので、ついていけるか心配したが、途中5、6作目だと言うが、全く心配なし。
コメディーで、とてもおもしろい。
笑いをとるところで、劇団によっては、せっかくのところが早口で聞き取れないことがあるが、きちんとハッキリちょうど良い早さで聴こえるのがスゴい。
一番良いと感じたところは、口だけでおもしろいことを言うのでなく手、足、顔などカラダ中で表現していて、その部分を観ていても、とても楽しめて感激でした。
個人的には、最高で文句無しの素晴らしいコメディーで、満足しました。

グリーン・マーダー・ケース×ビショップ・マーダー・ケース
Mo’xtra Produce
吉祥寺シアター(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/14 (土) 13:00
ビショップマダーケースを観劇。
登場人物の一人一人が魅力に溢れたサスペンスでした。
個人的には、グリーンマダーケースを観てからの方が良いのかなと思うくらい、グリーンマダーケースが気になりました。

ホテル
20歳の国
新宿眼科画廊(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/24 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『マジック』を鑑賞。40分ほどの短編。他の短編も含めて長編に再構成するオンライン公演があるので、内容には触れずにこの辺で。とりあえず、オンライン公演が楽しみになる出来。

9人の迷える沖縄人
劇艶おとな団
那覇文化芸術劇場なはーと・小劇場(沖縄県)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/14 (土)公演終了

『焔 〜おとなのおんなはどこへゆく〜』
下北澤姉妹社
駅前劇場(東京都)
2022/05/11 (水) ~ 2022/05/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
説明では「自分が選んだ人生を正当化し合い、マウントを取り合う女性たち」と 煽るような謳い文句であったが、それほど辛辣な印象ではなかった。高校ダンス部で仲が良かった女性3人が、意識もしくは無意識に発した言葉に毒が含まれ(マイクロ アグレッションか)、敏感に反応してしまう可笑しさ 悲しさといった機微を描く。
少しネタバレだが、物語は2018年12月30日夕刻、都心の高級タワーマンションという設定が絶妙だ。勿論、コロナ禍になる前であり、観客はこの3年半ほどの間に起こる出来事は知っている。既知感をもって眺めた物語は、色々な不平不満を漏らす人々と政治・経済といった時事ネタを絶妙にマッチさせ、考えさせる内容になっているようだが…。端的に言えば「人間ドラマ」と「社会ドラマ」を融合させたとも思えるが、実際は慣れ親しんだ人たちの戯言のよう。親しいが故に我が身と比べてしまう”幸福度”、それを身近な問題と絡ませることによって、今(2022年5月)から過去を俯瞰し、自ずと社会的な関心事へ目を向けさせる巧みさ。
都会(コンクリート)ジャングルと言われて久しい、いや死語かもしれない。物語が地方であったなら、地域社会(=世間)という、もっと厳しい現実に向き合うことになるかも…。敢えて 設定は都心にしていることから、もう少し身近な生活と関連時事(エビデンス的)に絞り込むと、もっと観客の関心が向くだろう。繰り返しになるが、過去の観点で観せたところに この公演の魅力がある。
(上演時間1時間35分)

眞理の勇氣
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/13 (金) 19:00
座席1階
戦前の唯物論の哲学者戸坂潤が主宰した唯物論研究会が特高警察の弾圧で解体され、戸坂自身は終戦直前に獄死する。その生涯をたどる物語。
戸坂という人は「忘れられた思想家」なんだそうだ。それに光を当てて戯曲化するというのはさすが歴史に造詣のある劇団チョコレートケーキの古川健氏である。古川氏が青年劇場に書き下ろしをするのは初めて。演出にはこまつ座の舞台で力作を重ねている鵜山仁氏。この二人の戯曲を、青年劇場の俳優たちがしっかりと演じきった。
ただ、この舞台に驚きはない。戸坂が長野刑務所で獄死したという連絡が家族に入る場面から始まり、研究会の設立から弾圧による獄死までを淡々と描くという筋書きはぶれることはない。特高警察による思想弾圧、言論弾圧を取り上げた舞台は多く、この舞台もそういう意味では何が起きるか、どんな結末になるのかというワクワク感はない。
しかし、淡々と描かれる戸坂たちの会話劇、そして研究会の事務所に居座って監視を続ける特高警察の刑事たちとの会話は見どころだ。担当刑事が「今のはどういう意味だ。報告をしなければならないから教えてくれ」という場面が数回出てくる。戸坂が大学の学生たちに教える場面でも学生たちが分かったような、分からないような顔をしているというセリフが出てくる。セリフの中には戸坂が唯物論を説明する場面もあるのだが、やはり難解である。分からないものに政治権力が恐怖感を抱き、「あいつらは何をするか分からないから、事前に取り締まっておく」という思考回路であることが提示される。
政治権力が、理解をするのが難しい学問を排除しようとすることは、今の世の中ではあまりないかもしれない。むしろ政治権力が防衛や外交の本当の中身を機密として市民から遠ざけるというやり方で言論統制は進んでいる。今回の舞台で演じられる言論統制は、検閲が進行して自由にモノが言えなくなった段階での話だ。自由に発言したりモノを書いたりする自由が失われると、次に来るのは「わけのわからいものは取り締まっておく」ということになる。
ウクライナ戦争でロシアが言論統制を強化しているが、ロシアの国内はまさに、戸坂たちが弾圧された時代の日本と同じなのだろう。ロシア政府は、少しでも政府に都合の悪い言論を行う者は「外国の代理人(スパイ)」としてその集団を解散させ、メンバーを投獄している。
この舞台で自分が感じたのは、ロシアの言論統制を笑うことなどできず、真理を語るのに勇気が必要という時代の再来を何とか、防がなきゃ、という恐怖なのであった。
もう一つ、戸坂が妻がありながら研究会の同志の女性と深い関係になり、こどもができるという場面も描かれる。当時は妾の子というのは珍しくなかったと思うが、研究会の場で女性のメンバーに「嫌悪する気持ちはある」と言わせている。こういう場面も今回の戯曲の特徴の一つだと思う。