
出鱈目
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/07/14 (木) 19:00
所謂「社会派」の中でも独特の作劇のトラッシュだが、本作はまた別格の出来だった。観るべし!(2分押し)155分。
X市の市長・広末孝雄(カゴシマジロー)は、妻・すみれ(藤堂海),息子・洋一郎(長谷川景),秘書・木嶋(安藤瞳)と話す内、市民の意識向上と町起こしのために芸術祭を行うことにする。いろいろな困難を乗り越えて実施した芸術祭だが、グランプリ受賞作が問題になり…、という展開。市が主催する芸術祭、というので、「表現の不自由展」をベースにするのかと思ったが、もう少し深く、芸術とは何か、まで踏み込んで、公共性と公益性という要素と表現の自由を扱っているところが、すごく面白かった。芸術祭の審査委員長・大久保(ひわだこういち・ひわだとカゴシマの共演は10年ぶりだろうか、古いファンとしてはワクワクした)が語る言葉が重みを持つ。さらに物語は今起きている戦争と将来起こるかもしれない戦争に踏み込み、物語の深みを増す。強烈なセリフが続くが、観客の意識も問われるような作品だった。
アフタートークでは作・演出の中津留と、弁護士の馬奈木が語ったが、馬奈木が、憲法の前文を思い出した、と言い、確かにそうだ、と思わせてもらった。中津留もそう言っていた。

ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
まさに「鹿殺し」の舞台で、大活劇スペシャル!!
ネタバレになるので、ここでは詳細は控えるが、テンポ良く舞台は流れていく。
それが心地よい!芝居は楽しめなくっちゃ、ね!
ランブルギーニはとても可愛らしくて、笑った。

ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
囚われない自由な発想・演出。いかにも“鹿殺し”らしい舞台でした。賑やかで楽しいものではありましたが、それだけではなく、心に響いてくるものはしっかり存在し、共感できるものも感じました。
リアルと空想がいり込んでいても、迷わずに付いて行ける!ハイテンションの展開はドストレートにさらにドリフトしながら、コースアウトしても必ず戻って、ゴールを目指すランボルギーニさながら?だったような・・・。
少々中盤にまどろっこしさがありましたが、その後のたたみ掛けですっきりしました!
鹿殺し初心者にはおすすめの作品ではないかと思います。

ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

ことし、さいあくだった人
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

ことし、さいあくだった人
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!!笑いました。小さなバーで繰り広げられる男と女のあれやこれや。大殺界なんてすっかり忘れていましたが、いまだに信じられているんですか?
年末に見たら、臨場感がさらに増すことでしょう。

ことし、さいあくだった人
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

きゃんと、すたんどみー、なう。
やしゃご
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2022/07/07 (木) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったです。
最初から最後まで、エネルギー溢れ、熱い舞台でした。
現実と空想を織り交ぜた内容で、話に着いていけるかな?と思いましたが、ちゃんと付いていけました。
歌、ダンスも盛り沢山で、擬人化した車の演出など、見所満載で、目が足りなかったです。
エンタメ性溢れ面白く、でも、それだけではなく心に響く内容でした。
役者さん達の汗を飛び散らせながらの熱い演技に感動しました。大満足でした!

私、のはなし
まばゆいみちで
オメガ東京(東京都)
2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

私の恋人 beyond
オフィス3〇〇
本多劇場(東京都)
2022/06/30 (木) ~ 2022/07/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初演を観たが、今回は題名に「beyond」が付いている。小説を読んでから観たのが仇したか初演は(小説の)筋を追い切れず、演出は面白いが楽曲のバランスがいまいちだったりした。進化した「私の恋人」が観られるのだと確信し、前回は最後方席だったが今回はなるたけ前の方(どうにか中程)を取り、役者の表情が見える観劇はできた。
のんの歌唱が劇的によくなり、渡辺えりとのハモりは泣かせた。劇の方は3○○の世界である。ただし歌が多めの。
舞台が進む内、(だいぶ忘れていた)話の筋を微かに思い出す。
・・主人公の青年は、ある特別な人物(男)の事を追っている。男が飛ばす車の助手席には女が居り、青年は彼女と恋人であろうとする者なのである。「特別な男」が余命の限られた身で人類史を辿る旅をする中、どん底から拾い上げたのが彼女で、挑戦が終りを見ない前に男は倒れたので、彼女は己にそれを継ぐ使命を課している。青年はその男と同時には生きていない。一方この青年は、原始時代、ナチス占領時代、そして現代日本と三つの人生を転生し、しかもその記憶を持つ存在なのだが、「どの人生」においても常に彼女の存在を探していた。ついに出会った彼女と、彼は恋人となるものの、決して「彼のもの」にはならない彼女とは別れの予感の中にある。とてつもない挑戦をした男をリスペクトしながら、それを否定せず彼女をどう愛そうかと迷っている・・大方そのような筋だったと記憶する。この小説が描いた図は一体何なのかと考え、手が届きそうに感じたイメージはこう。・・一人を愛することと人類に思いを馳せること、両極に見える両者は同じである、という方程式を成立させる哲学を持ち、それによって生きる。人生は終わらず続き、不在の中に存在を見、存在していても不在の影が重なる。彼は彼女を得るために、というより彼女を得ることの価値を最大化するために、そしてそれに相応しい自分であるために、壮大な物語を紡いでいる。
一時間半強のステージは目まぐるしく、小日向文世とのん、渡辺えりと、歌い踊れる4名のアンサンブルもガッツリ動き、ソロも歌う。
ある所までは筋を追っていた自分も3○○の不可思議の世界にいつしか浸り、漂う情感に身を委ね、そこはかとなく湧く切ない怒りや、軽やかな気分や、跳躍の不安と情熱に飲まれた。

アジール街に集う子たち
劇団アレン座
吉祥寺シアター(東京都)
2022/07/02 (土) ~ 2022/07/10 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
前回あたりから気になるユニットだったが、配信にて初・アレン座観劇。(映像は定点のみ。風貌・表情は見えないが人物識別にさほど難はなく、物語の流れは掴めた。)
アジール街、と俗称される地区はその意味通り避難場所となっている。ちょうどトー横区域のように家族問題を抱えた女子が流れ着く場所であり、男も居るが、その経済の大部分は女子が売春で稼ぐ金である。だが、男らは女の経済に寄生しながらも、アジールが守られるために存在しており、微妙なバランスがうまく描かれている。一つには、女子たちに自己決定の余地がある事に拠る。物語の冒頭、主人公が母親とのこじれた関係を振り切って噂のこの街へやって来た日、男らは彼女らにここで生きる手早い方法を教え、選択をさせるのだ。一晩寝れば三日間宿が確保される、と。少女は逡巡するが、決断する。通常は物語のもっと進んだ時点で訪れる分岐点を、易々と越える。そして彼女は街に住む者たちの物語を目撃する。(彼女の目を通して街が現れる。)
力なく崩れ行く悲しいエピソードたちは、現実をある仕方で映したものと言え、力なく名も無き者の末期を「ただ見届ける」という態度の内にのみ彼らの連帯があり、しかしアジール街は結局その名前を返上する事になる・・その予感を強く残して終わる(人によっては光ある未来を思い描いたかも知れないが)。
架空の街の不思議な(現実に置き換えればグロい)ユートピアの象徴は、ホームレスの男(30代の想定か)で、彼は彼の元にやって来て話したい者たちの話を聴く、その代りに少額のお礼をもらい、生き延びている。彼が語る哲学がその来歴と深く結びついている事を周囲が段々と知る所となり、皆が彼との間に友情を感じ始めた頃、外部の「暴力」により彼は亡くなる。
この人物の存在により、作者が「アジール」に込めた願いを覗く思いがする。
女子たちの「声」が特徴的(現代的?)で、最初はこれで成り立つのかと訝ったが、演劇空間としても独特な世界が生まれていたように思う。

私、のはなし
まばゆいみちで
オメガ東京(東京都)
2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
実話ベースとのこと。大なり小なり誰でも死にたみを抱えて生きているし、よくある話といえばよくある話。飲み屋で身の上話として聞いたんなら「いろいろ大変だったね。で、俺もさ…」と共感して盛り上がったかもしれないけど、今回の演劇作品ではあんまり心動かなかったなぁ。

最悪な大人
劇団献身
新宿シアタートップス(東京都)
2022/07/13 (水) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/07/14 (木)
価格3,200円
14日19時開演回(110分)を拝見。
「女の壁/憧れの雪国」「幕張の憶測」と観て来たが、2年前、星のホールでの公演が(私見だが)あまりにもダメ駄目だったので、それ以来、敬遠していた団体さん。
だが、今宵の、2016年初演の本作、笑いも泣かせどころもかなりチカラのこもったホン。展開のテンポの良さに、客席が沸きに沸き、当方も思わず、その勢いに飲まれてしまった。
演じ手では、久方ぶりに拝見する日高ボブ美さん、お馴染みの高木健さん等の熱演もあり、充分に愉しめた110分だった。

ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鹿殺しの20周年を記念するスペシャル公演、それに相応しい大活劇ドラマ。
下町の工場からSFの世界までランボールギーニで疾走する痛快さ。
登場人物はみな素敵だが、中でも菜月チョビの軽やかさと丸尾丸一郎のかっこよさはしびれる。

ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/07/13 (水) 19:00
有名な劇団だが実は観るのは初めて。長く続く理由が分かる芝居ではあったが、私のテイストではない。125分。
オープニングはカッコよく、全体にテンポよく物語が展開される。現在から始まり、中学生時代の回想、その頃書いてた物語、の3つが絡み合う展開で、歌・ダンス・生演奏など盛り沢山だが、ストーリーが今一つピンとこなかった。

ザ・ウェルキン【7月21日~24日公演中止】
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2022/07/07 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いいキャスト陣による力作。室内の女性たちと、窓の外から聞こえてくる絞首刑を求める怒号との対比も鮮やか。大原櫻子が出る舞台を観るのは、1月の『ミネオラ・ツインズ』以来だが、何もこんな難役ばかり選ばなくてもといいのに、と言ってあげたくなる。約2時間半(休憩15分)。

ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
この劇団さんははじめて観た。
話題になっているのでとても気になっていた。
観る前は、私好みじゃないかな、と心配していたが、メチャクチャおもしろかった。
クルマに興味がなくても、楽しめる。
丸尾さんが本当にカッコいいです。
ショーあり、歌ありで華やかで観たあとスッキリして帰途についた。
最高に満足でした。

ザ・ウェルキン【7月21日~24日公演中止】
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2022/07/07 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なかなか面白い現代劇である。
宣伝では「12人の怒れる男」のにならった推理劇と言っているが、それは看板にすぎない。
登場人物は確かに12名。対照的にここは女性のみ、しかも妊娠経験のある者ばかり。彼女たちが被疑者(大原櫻子・意外の大好演)が妊娠しているかどうかを審判する。その審判が行われるのは18世紀半ばのイングランド。当時最も合理的思考が支配的だった地域なのだろうが、彼女たちの審判の思考過程や生活環境は現代とはもちろんズレている。しかし、ここが非常に面白いのだが、その判断の中に、今も我々が生活規範として信奉していることも少なからずある。時代それぞれの論理と倫理の落差を感じながら、ドラマが進行するのが新鮮だ。テーマとしては直截に女性のジェンダー問題が取り上げられるが、その先には人間が子孫をつなぎ、文化をつなぐ営み(歴史)への視点がつながっている。
推理劇と言うが、被疑者がとらえられている罪は、今はもう存在せず、忘れられている罪状への決まり(法)だ。この辺の設定も非常にうまい。犯罪の方はどうでもいいのである。
罪を犯しても、妊娠している罪人は死刑だけは免れることができる、と言う法があった。被疑者は妊娠していると言って死刑を免れようとする。そこで、妊娠経験のある女性が集められて果たして彼女の主張が正しいかどうか判断するためこの審判が開かれることになったのだ。当時としては進歩的だった(実体験検証)である。
最近の裁判でもこんなこと、やってんじゃないの?と言う作者の冷めた目が次第に観客の客観的な視点にもなってくる。
舞台は二部構成で、短い世態スケッチのほかは、12名の審判する裁判所の白で統一された一室のみ。ここも「怒れる男」と同じだが、事の正邪ではなく、物事を判断する、のは時代を超えて何時もあったことだが、それは移ろう。しかも当事者は気づかない。ここは正邪も判断も安定している「怒れる男」とは大きく違う。被疑者をめぐる一つ一つの話題の選択が巧みで、現代の観客も引き込まれる。しかも、議論が、一方の主張に傾斜して感情的になることがない。劇としてはものすごくうまい。
ここは若い演出家・加藤拓也らしいところで、どこまでも冷静なのだ。現代の、時代が変われば、どうせ判断も変る、という判断中止の世情を映している。現代劇なのだ。
終幕の歌(富山えり子・歌も曲もいい)になって女性たちが唱和するシーンになっても、決して煽ることはない。「友達」でも見たが、舞台の上の集団をうまく動かして、普通ならそこで感情を盛り上げるところを時代の「風景」にしてしまう。新しいタッチが舞台の魅力になっている。舞台面のつくりもうまい、休憩に入る前、煙突にカラスが飛び込んで煤まみれになるところなども、戯曲指定かもしれないが、作りがよく出来ている。
女性を演じた12名の俳優にはそれぞれしどころがあって、みなその期待にこたえている。吉田羊は主演が務まる女優ということを実証した。久しぶりに見た長谷川稀世が無理なくカンパニーの中に溶け込んでいたのもさすが。この本を発掘してきたシスカンパニーもさすがである。タイトルの「ザ・ウエルキン」はイギリスの古語で天空・蒼穹の意味の由。変に甘い翻訳をしないで放りだしているところもいい。
見た回は九分の入り。

『Drunk-ドランク-』
singing dog
サンモールスタジオ(東京都)
2022/06/30 (木) ~ 2022/07/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/07/01 (金) 14:00
バーを舞台にアルコール依存症の者たちの生態を描く120分。
病院の更生施設内の話だった2年前の「ブラックアウト」と較べて「野放し」なだけに危うさもパワーアップしてしんどい(いやそれだけ演者が巧みなんだが)。げに恐ろしきはアルコール依存症。
あと、同じ装置内ながら様々な見せ方をする照明が見事だし、某出演者さんの歌唱力には感服!