
世の中と演劇する The three plays
オフィスプロジェクトM
アトリエ第Q藝術(東京都)
2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/07/29 (金) 14:00
短編2本と中編1本の上演だが、3作品が有効にからみあって余韻を残す。非常に面白い試み。104分。
冒頭、鈴木一功が犬の気ぐるみで登場しイントロを語る。その後も、各話の繋ぎとエンディングで語り、3話を繋げるという型式が面白い。(それぞれ4分,2分,2分,3分)
まず『茶色の朝』(フランク パヴロフ作)。丸尾聡のほぼ一人芝居(21分)。茶色の猫以外は殺さなければならなくなった世界でシャルリーと「俺」が話す物語。こうなるだろうな、と予測はできるが、恐ろしい展開。
続いて『23分間の奇跡』(ジェームス・クラベル)。松坂わかこのほぼ一人芝居。「新しい先生」(松坂)が語る学校の授業。これも予想できる恐ろしい結末に。
最後が、これがやりたかった、と言う『明日のハナコ』。江花実里と斉藤沙紀によるアクション付きリーディングだが、ト書き等を大島寛史と丸尾聡も一緒に語る(45分)。いわずと知れた、福井県高校演劇で「なかったことにされかけた」戯曲で、結局いろいろな所で上演されていて、梅ヶ丘BOXでの公演も観てるが、緊急公演的だったものが、本作では丁寧に稽古したと見えて膨らみを感じた。
3話とも、「恐ろしい」状況を描いて、全体でザワザワした感情を引き起こす。観てヨカッタ。

世の中と演劇する The three plays
オフィスプロジェクトM
アトリエ第Q藝術(東京都)
2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ネタバレが怖いので演技に関するコメントと少しだけ内容を…
短編演劇2本・中編演劇1本の演劇でした
内容は原発や戦争について…
めちゃ考えさせる内容ですね。
自分はまだまだ演技経験が少ないので始まる前は何が始まるのかドキドキでした!!
(元々観劇は好きでした。演者としては半年くらいです…。若輩者でございます。)
最初はやはり音響と照明!!
めっちゃくっちゃ良かった…。
演劇にのめり込ませる、恐怖を持たせるという意味で鳥肌がたちまくりました……。
Play1は1人芝居!
しっかり見たのは初めてでしたがやっぱりすごいなって思いましたね()
1人であの時間を作り上げて間を大切に使い本当に勉強になりました…
play2はほぼ1人芝居で声色の使い方がめっちゃすごいなって思いました!!!
忠誠を違うところと生徒に話しかける時の違いに圧倒されました…。
play3は明日のハナコ…。個人的にめっちゃ好きです。
初めてリーディングを見たのですが、最後は台本をほぼ読まずリーディング(朗読劇?なのかな)→演劇の流れがより一層効果的で見蕩れてしまいました…。

自亡自記
セツコの豪遊
新宿眼科画廊(東京都)
2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ホリゾントは黒い大型のゴミ袋を連ねて幕とし、板上は完全フラット。但し暗幕センターを頂点とするかなり大きな正方形が床にテープで示されており、これが即ち演技空間である。上演時間約45分。実に誠実で律儀なこの女優さんの性格そのものが作品になったような作品で、良く鍛錬をしている点も好感を持ったが、

太陽にホエール
TKmeets
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初見時の感想は「二朗松田さんの作品だー!」という感じが強かったが、3ステージ観劇して演出がいかに細かくかっちりきっちり演劇として作り込んだか分かるようになってきた。
戯曲を読むだけで面白さが伝わるのに、そこにこの鉄壁のご出演者と演劇として成立させる演出があることで面白さが増幅している。
ネタは散りばめられすぎて追い付けないレベル。客席が分からないネタ多数で毎ステージ盛り上がる箇所が違うため一観客として客席の盛り上がりも楽しく観察している。
1回きりのリーディングライブは逆にあまり固めずその名の通りの「ライブ」感あるリーディングだった。リーディングライブは福地教光+椎名亜音と福地教光+松木わかは2作品、どちらも作品の選択・パートナーの選択とも大正解かつ素晴らしい完成度! 俳優の実力を見せつけてくれた贅沢な時間だった。

code:cure
壱劇屋
ABCホール (大阪府)
2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

シン・チャウカチャワン
劇団ちゃうかちゃわん
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2022/07/01 (金) ~ 2022/07/02 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
楽日観劇。
4つのオムニバス公演。
■進路はつづくよ:就活は大変ですね!
■文笑問題:太郎と花子さんは大事!細かさもね。
■ピザキライ!!:まさかの展開、テンポや翻訳愉しくかった。
■題目不明:劇中劇書いてると思ったら、文章問題かい!千葉が消滅するし…
愉しかった。
新人さん20人ご入団との事、凄い!今後の期待大です。

そして誰もいなくなった
G-フォレスタ
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2022/06/25 (土) ~ 2022/06/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千秋楽、奥様と観劇。
息をつかせない、怒涛の展開。
次から次と起こる殺人事件、仕組まれた巧妙な罠。
むちゃくちゃ、のめり込んで、拝見。
面白かった。
戯曲版は、小説版とは異なる結末との事で、調べたら、戯曲版の方が後味が良く仕上げてくれていて、とても良かった。
アガサを堪能!

絲(いと)~空の足音と水の足跡と~
しろみそ企画
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2022/06/25 (土) ~ 2022/06/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
楽日観劇。
何の能力もないカナと1人の少女の出会いが、人々と繋がり、国々を巻き込む流れとなる…
しろみそ企画 さんは、人との絆の大切さ、優しさがあって、気持ちを前向きにしてくれる。
芸創で久々の公演、とても良かった。
前説・ウェディング刑事も面白かった。

モナリザの左目
げきだんかえる
布施PEベース(大阪府)
2022/06/25 (土) ~ 2022/06/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日観劇。
簡単な傷害致死傷裁判の筈だった。手紙を貰うまでは…
大体の大きな流れは物語早々に見えてくるのだが、細部をギリギリ詰めてゆく、ヒリヒリした展開、そして最後の結末…
パズルを完成させる過程が堪らない!
見応えある裁判捜査物でした。これで千円は超お徳!
良かった!

MUGEN
さくらさくらカンパニー
AI・HALL(兵庫県)
2022/06/18 (土) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇。
役者さんが5人と少ないが、AI・HALLの広い舞台の奥行きを活かし、照明も綺麗で、工夫されてた。
前回はコロナ禍で稽古ができなかったとの事だが、今回は殺陣も演技もバッチリだった。
が、殺陣芝居の人数が少なくなってたのが少し心配。
出演者が減った分、話の展開も主演お二人の語りがメインとなっており、少し一本調子に感じた。
コロナが開けたら、是非、大人数での公演を期待!

宗教研究クラブ
令和座
APOCシアター(東京都)
2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

うねるペン2022
三栄町LIVE
新宿スターフィールド(東京都)
2022/07/19 (火) ~ 2022/07/25 (月)公演終了

世の中と演劇する The three plays
オフィスプロジェクトM
アトリエ第Q藝術(東京都)
2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】
PLAY/GROUND Creation
赤坂RED/THEATER(東京都)
2022/07/23 (土) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
LGBTについては、日本でも大きく問題にされるようになったが、これはLGBT先進国のイギリスの戯曲だ。ちょっと複雑な劇構成になっていて、かの国で問題が立ち上がってきた当初の1958年と、エイズを超えて五十年後の2008年と、二つの時代に同じ名前の登場人物たちがGゲイを生きる問題に直面する。
丁度この五十年の中間のころ、しきりに英国と行き来していた十数年があったので、外側からではあるが、イギリスの日常生活の中で、ほとんどの人がお互いのLGBTを心得て生活している複雑な感情のもろもろも知らなくはない。
この劇は、そういうイギリス社会の上に書かれていて、外側の社会からは、それぞれが性的嗜好を持つわずか四人の登場人物ですら、その実態が推し量れない。翻訳上演の難しい戯曲である。
ドラマは二つの時代のゲイのカップルの出会いと別れ、出発を細やかに描いていて、テーマは理解できるが、ニュアンスまでは伝わらない(こちらの理解が及ばないのだ)。人物も、名前が同じだけで関連がないので把握しにくい。前半が1時間30分。後半が約50分。
初めて見たこのカンパニーは、この戯曲を現代的リアリズムで処理する。セリフは小声で早くささやくようだ。シーンは、性的な嗜好にとらわれる自己の精神との葛藤が中心になっているが、セリフが聞き取りにくい。この劇場は小劇場にしては珍しくタッパも高いが客席の傾斜もきつい。前方の席はいいとして(料金も高い)後方の席(と言っても十列ほどしかないのだが)までは、このセリフでは届かない。技術的にはマイクで拾ってでもセリフが分からないとかなりつらい。俳優も声を上方に逃がす工夫がいる。事情があってか、演出者が主演をやるように変更になっていて、演出者が客席から見ていないのかもしれないがここはやりすぎである。音楽も曲想はわるくないのだが、ミクシング・バランスがよくない。
帰りの地下鉄で向かいの席に若いゲイのカップルが座っていた。今はかなり解放されていてあっけらかんとしている。彼らが立つと、次は母親と男の子、次は二十歳から三十歳代のカップル。そうか、こうやって世界のどこでも人びとは人間同士つながりながら生きていくんだ。とある種の感慨が残る芝居であった。
戯曲は2008年に書かれれてすぐ、日本のtptが日本初演。その時の流れが今回の公園につながっている。tptは80年代後半から海外のあたらしい戯曲の発掘に意欲的で常打ちのベニサンピットが懐かしい。次回公演も期待している。

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】
PLAY/GROUND Creation
赤坂RED/THEATER(東京都)
2022/07/23 (土) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
1958年と2008年。
テンポ良く交錯する二つの物語が相乗効果を生み出しているのは間違いなく
描かれるのはオリヴァーとフィリップとシルヴィア、3人の物語。
どちらの時代でもオリヴァーとフィリップは同性愛者
どちらの時代でもシルヴィアはこの二人との関係性が深い立ち位置にある。
同性愛は病気とみなされていた時代。
聡明さや知性、人としてのプラス要素が丸ごと“性”に飲み込まれていく様な、何とも言えない息苦しさを覚えた1958年の人間模様。
2008年にはゲイカップルという認識がある程度定着?
少なくともプライドパレードという存在が未来への道筋を示唆している様。
この戯曲が描かれてから更に14年が経っているわけで
多様性を認め合う現在、人間社会は確実に進歩している!そう強く信じたくなる公演でありました。
【side-A CASTを観劇】

ハヴ・ア・ナイス・ホリデー
第27班
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/07/07 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/07/13 (水) 14:00
老いることがなくなる薬の発明により改めて問われる「生きる意味・価値」。後半に出てくる現象(?)とラストのそれについての研究論文はいかにも最近の「哲学系SF」っぽく、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品に通ずるようにも思えた。
いや、全体に流れる「静かながら何故か引き込まれる」感覚もヴィルヌーヴ監督作品に通ずるか?
あと、ラスト(とチラシの)シーンに往年の某イタリア映画も想起。

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2022/07/15 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

太陽にホエール
TKmeets
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
正統派アイドル演劇。三谷幸喜の出世作、『やっぱり猫が好き』を思わせるあの空気感。
花奈澪さん、水崎綾さん、永吉明日香さん、遠藤しずかさん、この中の誰かのファンならば必見。絶対に観ておいた方が良い。
同居している四人のOL、アネゴ肌だが歪んだ世界観を持つ水崎綾さん。永吉明日香さんはそのノリに引き込まれてしまう純粋な娘(歌が見事)。花奈澪さんはエロ担当のツッコミ(粗品やぺこぱの松陰寺を彷彿とさせる)。遠藤しずかさんは闇を抱えた変わった娘。
何故かおっさん向けのマニアックな笑いが炸裂する優しい空間に癒やされる。面白かった。

ほにゃらら殺人事件
劇団第一主義
未来ワークスタジオ(大阪府)
2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
殺人事件と題名についていたので、犯人は誰だと望んだが…。平日で満席で、笑いどころもかなりあった。ただ、自分の思い描いていたこととはかけ離れており、少し不完全燃焼。犯人当てとは少し違うので、人間関係をしっかり理解して観ると面白いかも。

タイラー2022
朝倉薫プロデュース・ガールズハイパーミュージカル
シアターブラッツ(東京都)
2022/07/20 (水) ~ 2022/07/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
小説、アニメ版とも違う舞台で継続している『無責任艦長タイラー』ワールド。舞台版ではタイラーは流れ着いて惑星ゴロンボで引退生活をおくっていました。
生身の役者が演じることによって、タイラーの抱えていた苦悩が真に胸に迫ってきます。
歌唱とダンス、殺陣も満載のエンターテイメントが花開いたような、宇宙を騒がせる冒険活劇ミュージカル!さらにそれに加え、ラップのような台詞回しもあり、ボイスビートと言う技法らしいですが、これが歌唱とはまた違うノリで心に届いてきて良い。面白い試みでした。
主役のジャスティ・ウエキ・タイラーを演じられた、永野希さん。皆さんご存知の役を演じられる難しさがあろうと思われますが、全宇宙を無責任と愛で包み込む存在感は見事な芝居でした。舞台でしか受け取ることのできない、アザリンとの間にある信頼で繋がれた絆は、小劇場にいながら大宇宙の広がりを感じさせてくれます。素晴らしい舞台でした。