自亡自記 公演情報 セツコの豪遊「自亡自記」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     ホリゾントは黒い大型のゴミ袋を連ねて幕とし、板上は完全フラット。但し暗幕センターを頂点とするかなり大きな正方形が床にテープで示されており、これが即ち演技空間である。上演時間約45分。実に誠実で律儀なこの女優さんの性格そのものが作品になったような作品で、良く鍛錬をしている点も好感を持ったが、

    ネタバレBOX

    幅と深み生々しさからくる味や、豊富な体験をベースにしたバリエーションに乏しい。肝心要は、矢張り生きること、ではなかろうか? 如何にストイックに生きるかより、生きるという行為そのものの生物学的・社会的凄まじさを更に知った方が良かろうと感じるのは、既に老年に達した自分からのアドバイスである。自分は自らの死を意識する年齢になって再び、人間は何処から来て、何処へゆくのか? 人間とは何か? を考えているがこの問いを問い続けることは、矢張り表現する者にとってとても大切だろうと考えている。因みにちょっと参考になりそうな人と本を紹介しておく。「生物はなぜ死ぬのか」小林武彦著 講談社現代新書(税抜き900円)。人としては例えば金子文子、彼女を描いた作品としては瀬戸内晴美「余白の春」

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    2022/07/30 11:17

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