
「カレル・チャペック〜水の足音〜」
劇団印象-indian elephant-
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
「国家と芸術家」シリーズ三部作、の最終作。・・と書いたが(何処かでそう目にしたと思って探したが行き当たらず)、ケストナー、藤田嗣治、ジョージ・オーウェルの続き四作目。
劇場が狭かった前二作から芸劇へ。それに題材がカレル・チャペックという事で今回は劇場で観たい!と思っていたが結局、3度目の配信鑑賞となった。
配信についても、前二作に比べ映像が断然良く、見返す事なく一回の視聴で台詞が聞き取れ、前方席での観劇気分を味わえた。
だがもっと驚いたのは舞台の完成度、テキストの深さ、巧さ(執筆の神が味方したかのような..)である。
チャペックと言えば「山椒魚戦争」を書いた著名な作家の一人であるが、演劇への関心から知り直した人物でもある。劇場で観た彼の戯曲「R.U.R」(ハツビロコウ)「母」(コットーネ)はいずれも「戦争」に触れた品だったが、本作もチャペックが執筆に生きた第一次大戦と第二次大戦の戦間期が舞台となり、大戦後誕生した民主国家チェコがやがてナチスの台頭した大国ドイツに翻弄される軌跡と密にドラマが進む。
舞台はチャペックと兄ヨーゼフの家族=妻と幼い娘が住む家。若いチャペックがフラれたばかりの初恋の女性、彼女が交際する事になる新国家の大統領の息子、大統領本人、チャペック兄弟の親友、それにこの世ならぬ謎の女が訪れる。家族の葛藤と克服、逃れる事のできない国家と歴史の状況の中で精一杯生きる人間たちの人生が美しく刻まれていた。
配信では避けていた☆5を付けた。
物理的な圧力に晒された人々が、勝ち取った自由を手放さざるを得ない現実に直面する光景に、つい重ねてしまうのはわが国の事。日本は敗北を喫しつつあるが、これに関する報道は殆どなく、今どういう覚悟をせねばならないかを考える契機は希薄である。
カレルと周囲の人物たちは苦境に悶えながらそれを克服する精神、歩き方を手にし、生を全うしようとする。早晩朽ちて国もろとも凋落させるだろう効用のなくなったシステムを温存し、「改革」のポーズだけを取ってその場をやり過ごす(その実やり遂げようとしているのは売国的な政策)我が国の中枢を、「それ」としてありのままに見る事・・舞台がくれた勇気を、今以上にゲンジツを見る態度に向けるよう促されている気が個人的にしている。

イヌの仇討
こまつ座
紀伊國屋ホール(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/12 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
8000円という高いチケット代を払うのはこまつ座だから
安心して観劇できるだろうと思っていつも購入している。
井上ひさしの脚本は今回もよく満足のいくものでしたが
会場内に携帯電話抑制装置がないため、通知音がよく鳴っていたのが残念。
演者の方で体調が悪かったのか、台詞が飛びまくっていた。
舞台は生ものだから仕方ないが、何回もそういう場面があると集中力が途切れる。

仮面音楽祭
藤原たまえプロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2022/11/02 (水) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
「仮面音楽祭」らしく、受付やプロデューサーの藤原たまえさんが、仮面を頭に付けてお出迎えしてくれる。まずは、祝祭の雰囲気作りをするといった配慮が愉しい。
可笑しくて 大いに笑った。この面白さを 自分の拙文で表現しようとしても無理だぁ。
常態と狂態が混じり合った混沌とした世界、そこに足を踏み入れた男女が巻き起こす抱腹絶倒の物語。快と楽の迷路の果てに見えた光景は…。
劇団ポツドールの「愛の渦」のような見知らぬ男女による一夜の狂乱だが、「愛の渦」のような性欲ではなく、何方かと言えば性抑であり生欲という 前向きな人生を思わせるラストだ。結局名前も分からず別れていく、そこに大都会 東京の哀愁を観るようだ。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)

私の一ヶ月
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
新国立劇場で「私の一ヶ月」を観劇してきました。
役者さんの演技など表面に出てるものの効果が素晴らしかったから、私の残念な気持ちも強いのかもしれないけれど、この話、脚本の設定の一部に「大学図書館の閉架書庫」「(中途採用の)職員」が出てくる点、誤解を招くセリフや状況があります。
大学図書館の学生アルバイトに対して職員が「時給の発生する休憩」と告げる、導入部の台詞は衝撃的なほど、現実の大学図書館の状況とかけ離れています。
お芝居としてはそれなりに飽きない構成だったけれど、脚本の設定がなってない。
中途採用で、司書資格しか持ってない人が正職員になれるほど甘い業界ではないです。
お芝居としてはたぶん、ほかに良いところもあったし、本の流通に対する問題意識、人間どうしの交流過程、「司書ってもっと評価されていい職業だと思ったんだ」という台詞もあったんだけど、とにかく設定がこれではいろいろ失敗しています。
コロナ禍で停滞して苦境に立たされた演劇界の脚本家が、大学図書館の職員に嫉妬して、わざとねじ曲がった表現をした可能性もあると、残念に思いました。

仮面音楽祭
藤原たまえプロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2022/11/02 (水) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
残念ながらチケプレには外れてしまったのですが、コナンさんが絶賛していたので観に行ってしまいました。
行って良かったです!面白かった!カラオケにも合コンにも縁はないですが、今時はこんなシステム(相席)があるんですね。そこに集ってしまった男女の組み合わせが笑えました。男女の仲も、女友達も、おかしくもあり、ほろ苦くもあり。
個人的にはタンバリンマン?の歌をもっと聞きたかったです。

VANYA‼︎
人間劇場
SPACE EDGE(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
魅力的な役者さんが多く、引き込まれました。ほとばしる「若さ」を感じながら、一緒に踊りたくなりました。楽しい時間をありがとう。

藤原さんのドライブ
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
傑作、華5つ☆。昨日といい、本日といい傑作に立て続けで出逢うことができた。今作もまた今年拝見した全作品の中でトップを競う作品の一つである。まだ席に余裕がある、ぜひ観ておくべし!(これから食事を作って食べる、追記後送)

赤裸裸
good morning N°5
ザ・スズナリ(東京都)
2022/10/27 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
フライヤーから連想するサウナ的要素はなし、で裸はあり
というか裸に関しては今回に限ったことじゃないですね(笑)
今回、ラサール石井さんがまさかの参戦
さすがというか覚悟が出来ているというか
総理大臣役の見せ場では炎上級の台詞の大連続、ブラック過ぎる、めっちゃ笑える
圧巻だったのは池田有希子さんの歌唱シーン
オリジナルですがエヴァンゲリオンばりの壮大なメロディーとユーミンばりの切ない歌詞
笑いを噛み殺しながら聴き惚れました
スズナリでよくこんなセットの許可が取れたものだと
よほど信用があるのか、よほど頼み込んだのか
そういえば前説で保険に入ったと言っていたような
ぶっ飛んだ内容ながらストーリー的にちゃんと繋がっているのが凄い
ガイドラインを守ったうえでここまではっちゃけられるなんて素晴らしい!

にぶいちの失明
山田ジャパン
新宿シアタートップス(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

藤原さんのドライブ
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
1930年岡山県の離島、長島に初の国立療養所「長島愛生園」が誕生。ハンセン病(らい病)患者の隔離施設。患者は子孫を残すことが許されなかった。1943年に治療法が確立されたにも関わらず、島と内地に橋が架かったのは1988年。世界的にも類を見ない日本特有の差別と偏見の日々。
現代のコロナによる隔離施設を長島に設定し、二つをだぶらせて綴るSF。
スカイラインを駆り、療養所仲間を乗せて何処までもドライブする藤原(猪熊恒和〈つねかず〉氏)さん。モデルは立花誠一郎氏。スカイラインの大道具が良い出来。二人の人力で動く巨大な台車。
藤原さんは皆を故郷に連れてってやる。だが、皆実家には帰らない。遠くから懐かしい景色を眺めるだけ。“穢れ”の思想が色濃い日本で、親族に迷惑はかけられない。穢れて棄てられた者達は誰にも見えない場所で隠れて暮らすしかない。

闇にただよう顔 【満員御礼!11月6日17時追加公演決定!】
岩崎企画
シアター風姿花伝(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
ほぼ六十年前の地方の部落差別に発する警察、裁判所の告発ドラマである。ちょうど私が社会に出て頃の話で、たまたまこういう問題の多い地域でも働いたから、東京では伺えないこういう無茶苦茶と言うしかない差別は確かにあった。人々も容認して暮らしていた。今はこういうことはない前提で皆暮らしているが、部落差別はなくなっても、このドラマが描いている一種独特の日本の風習は弱い者いじめの風習はなかなか変わらない。例えば、劇場のアンコール。ジャニーズの人気者が出て居ようものなら、7回くらいのアンコールには付き合わざるを得ない。規制退場で出るに出られない。物事が違うというだろうが、実は同じである。そこを描かなければ、この分かりやすいドラマも、一夜のアジテーションの終わってしまう恐れがある。

夏の夜の夢/二人の貴公子
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)
2022/11/04 (金) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/06 (日) 12:30
以前「ヴェニスの商人」を見た時、パーティー感覚のエンディングだったので、それなら「夏の夜の夢」がぴったりと思いながら帰宅しました。今回まさにそれを見ることが出来て、夢が叶いました。別の作品のサッピングも効果的でした。

憧れのサンパチマイク
Monkey Works
シアターサンモール(東京都)
2022/11/02 (水) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽を観てきました。
売れる人・売れない人、続ける人・辞める人と様々な芸人の生き方を描いた群像劇。
終演時のあいさつでアドリブ結構入っているようなお話がありましたが、多数盛り込まれたお笑いシーンはまさに集大成といった感じでした。

夏の夜の夢/二人の貴公子
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)
2022/11/04 (金) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「二人の貴公子」を観劇しました。
喜劇とも悲劇とも感じられるストーリーで、笑いあり、切なさありでした。
役者さん達の一生懸命さが伝わる舞台で、生演奏も良かったし、衣裳も良かったです。
以前、この作品をアレンジした「ナイツテイル」という舞台を観た事がありますが、結末が全く違うので、新鮮さを感じ興味深かったです。
若さ溢れる素敵な舞台でした!キャンセル待ちだったのですが、観劇出来て良かったです。

にぶいちの失明
山田ジャパン
新宿シアタートップス(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

トランス
なおこるりん企画
STスポット(神奈川県)
2022/11/05 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/06 (日)
価格3,000円
過去、様々な団体・ユニットで上演されてきた、鴻上尚史の有名な三人芝居を、6日14時半開演のversion『Reality』の班で拝見。
当初、コミカルに描かれた登場人物の関係性は、終盤、唐突に”医師一人”と”患者二名”の役柄に二分され、なおかつ、ロールプレイングのように次々と役割が"交代"していく。
それゆえ、観ている側(の多く?)は、舞台上での、あまりにスピーディな”変化”に追いついていけずに、嵐の海に漂う小舟のような心持ちに。
だが、最後の最後には、灯台の灯りにも似た希望の光が、観客の心をも照らしていくことに…。
遠い昔、初めて観た頃に覚えた新鮮な感動が蘇った95分。
いい歳をして、後からちょっと恥ずかしくなるくらい、胸打たれました。

オーガッタジャ!
発条ロールシアター
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

オーガッタジャ!
発条ロールシアター
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
廃墟マニアや訳ありの人々が廃墟ビルで出会って何かあるのかなぁと思っていたら、悲しい昔話もからみ面白かったです。

にぶいちの失明
山田ジャパン
新宿シアタートップス(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初めは青春群像劇かなと思ったが、段々と不穏な雰囲気になり、加害者被害者両方の悩み・後悔が感じられた。
特にいとうあさこさん演じるお母さんの叫びが親ならではの苦しみがよく出ていたなぁと。終演後はまるでアフタートークのように色々と話をしてくれてとても楽しめました。

supermarket!!!
壱劇屋
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
9つの物語の繋がり、時間を感じさせないお芝居。いろんなことが見え隠れして、ドキドキ、ワクワクした。
お芝居観られてありがとう。