私の一ヶ月 公演情報 新国立劇場「私の一ヶ月」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度

    新国立劇場で「私の一ヶ月」を観劇してきました。
    役者さんの演技など表面に出てるものの効果が素晴らしかったから、私の残念な気持ちも強いのかもしれないけれど、この話、脚本の設定の一部に「大学図書館の閉架書庫」「(中途採用の)職員」が出てくる点、誤解を招くセリフや状況があります。

    大学図書館の学生アルバイトに対して職員が「時給の発生する休憩」と告げる、導入部の台詞は衝撃的なほど、現実の大学図書館の状況とかけ離れています。

    お芝居としてはそれなりに飽きない構成だったけれど、脚本の設定がなってない。
    中途採用で、司書資格しか持ってない人が正職員になれるほど甘い業界ではないです。
    お芝居としてはたぶん、ほかに良いところもあったし、本の流通に対する問題意識、人間どうしの交流過程、「司書ってもっと評価されていい職業だと思ったんだ」という台詞もあったんだけど、とにかく設定がこれではいろいろ失敗しています。

    コロナ禍で停滞して苦境に立たされた演劇界の脚本家が、大学図書館の職員に嫉妬して、わざとねじ曲がった表現をした可能性もあると、残念に思いました。

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    2022/11/07 03:41

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