最新の観てきた!クチコミ一覧

181-200件 / 183650件中
ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

waqu:iraz

スタジオ空洞(東京都)

2024/11/12 (火) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

良いと思います。
私は好きです。

ネタバレBOX

でも全体的にダンスが上手かったら、断然もっと良くなるだろうに。
音響兼ダンスの人とジゼルはとても良かったです。
ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

waqu:iraz

スタジオ空洞(東京都)

2024/11/12 (火) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

11月12日観劇。

ネタバレBOX

出演者さんのパフォーマンスを間近に観れて楽しかったです。いろんなパフォーマンスのバランスが好きでした。
人という、間

人という、間

グッドディスタンス

OFF OFFシアター(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

以前、短編集の中で上演したときは観ていなかったが、そのときの本作のサブタイトルは「失って勃ち上がりたい男と 失って立ち上がった女の行く末の話」だった。うーん、確かに。増田有華の舞台、初めて観たけどとてもいい。

ジキルの告白

ジキルの告白

ISAWO BOOKSTORE

サンモールスタジオ(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

登場人物が、教授という頭のイイ人たちの為か、
説明や進行が、とても解りやすかったです!
結末は、その時代だったからなのでしょうかね!?

つきかげ

つきかげ

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/08 (金)

斎藤茂吉の晩年を劇団チョコレートテイストで投げてくれた。
面白かった。優しかった。
女性の強さに狡さに健気さに巻き込まれる男たち。
でもそこには家族の愛がある。
素敵なお話でした。

ジキルの告白

ジキルの告白

ISAWO BOOKSTORE

サンモールスタジオ(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 今作は実際に起こった事件をベースに書かれた。事件は井上陽水の「氷の世界」が流行った頃起きた。大学助教授による教え子殺人事件の舞台化である。痴情のもつれ、そう言ってしまえばそれだけの事件である。然し犯人はインテリ、名の知れた大学の助教授であり犯人が罪を認めてから被害者の遺体が発見されるまでに7か月以上を要した点は極めて特異である。このように解明に時間が掛かったのには、無論理由がある。

ネタバレBOX


 その理由とは錯綜化である。犯行を犯したのは芥川も激賞した「The turn of the screw」を書いたHenry Jamesの研究者・大迫だが、事件を起こした年、彼がゼミで使った教本はStevensonの「Strange case of Dr Jekyll and Mr Hyde」という設定になっている。この設定が起こった事件通りなのか或いは創作であるのかという点迄自分は調べなかったので不明であるが作品化するに当たっての常套手段ではある。閑話休題、本題に入ろう。
 今作の錯綜は作家が事件を起こした犯人よりも周囲の人間を描くことに重点を置いて書いていることが無論その契機となってはいる。然し日本の研究者の一般的な在り様というか体質が関係していると解釈したのが自分の観方である。先にも述べたように事件自体は何処にでも転がっている痴情のもつれに過ぎない。特殊なのは周囲の対応なのである。自分はこのような特殊性に着目したという訳だ。研究者になる過程で修士課程、博士課程を経て多くの研究者はその道の専門家となるが、修士論文、博士論文を提出しなければ過程を終了したことにはならない。そして論文が通るか否かは査読で決まる。当然の事ながら指導教授を含め幾人かの先達が書かれた論文を読み判断をする訳であるが、論文提出者の今後の為に先達はサジェッションもするのが通例だ。そして研究者として生きて行く為に必要な最低限のことは、論文に記されていることに客観性があるか? ということである。無論他者の論文を真似たり、データを盗用するなどはもっての外、判明すれば忽ち落とされる。こういった事情もあるので兎に角、自らの視座で集めたデータを用いて客観化するという手法は謂わば研究者たる者の宿命と言えるかもしれない。それで大迫の犯行自認後も中々事件の解決への端緒が開かれなかった。而も航空機ハイジャック事件等もあった時代であるから成り行き次第で学生たちが大学を占拠して大学サイドの「倫理的腐敗や隠蔽」として問題化することも警戒せねばならなかった。周囲の者たちが置かれた状況はかようなものであった。だが被害者の遺体が発見されるのが極めて遅くなった理由は、矢張り大迫の個人的な心理的傾向に原因があったと思われる。この大迫の心理を心理学的に解いてゆく展開であったら、自分にはより面白い作品になったと思えるが、犯人そのものが犯罪を犯すに至り、事件の未解決化を図った心理的闇が抉られ描かれなかった点が自分には表層的に思えた。
La Memoria del pueblo ~民族の記憶~

La Memoria del pueblo ~民族の記憶~

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/07 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

歌、踊り、演奏…全てが素晴らしかったです!!

La Memoria del pueblo ~民族の記憶~

La Memoria del pueblo ~民族の記憶~

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/07 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

歌、踊り、演奏…全てが素晴らしかったです!

ROCKS!

ROCKS!

サプライズメーカーPandA&MousePiece-ree

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大阪と福岡の劇団 コラボ作品…とても面白く、楽しく観劇できました。

つきかげ

つきかげ

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今春に見た同じ劇団チョコレートケーキの斎藤茂吉伝の後編。独立した二作としても見られるが、斎藤茂吉の実像をかなりフォローしているので、フィクションとは言っても伝記劇である。もうすっかり手練れになったチョコレートケーキで、全編とのカップリングもうまいものだ。
斎藤家の男たち、茂吉(緖方晋)、長男(浅井伸治)、次男(西尾友樹)、それに側近の歌人山口茂吉(岡本篤)のキャステイングはそのまま、前編が家族の男たちが物語を織りなす部分が多かったが、後編は女編、妻の輝子(音無美紀子)、長女の桃子(帯金ゆかり)、次女の雅子(宇野愛海)が物語の中心を占める。前編は終戦によって東京での生活が出来なくなった茂吉一家の疎開生活での家族の物語だったが、後編は東京で戦後の新しい家ができあがる直前の物語である。今回は、茂吉と戦争の葛藤には全くと言って良いほど触れられて居ず、最晩年を迎えた茂吉の老いとの葛藤が、家族それぞれの父との別離の予感の中に描かれていく。男たちについては病院経営を背負うことになった長男、ヨーロッパを見たいと願った次男の海洋観測船への乗船、側近の山口茂吉では茂吉の個人全集の編集、などのストーリーはあるが、今回は女たちの活躍がめざましい。
ようやく茂吉と共に生活することになリ家族を取り仕切ることになった妻・輝子の生来の奔放な自己中心的な生活信条と、しかし茂吉との長い生活から生まれた夫婦(男女)の情愛のある生活描写が音無美紀子の熱演(こんなに上手い女優と思ったことがなかった。前編への夫・村井國夫の突然降板への埋め合わせか)で活写される。こういうキャラクターは、現代の女性にはよくあるタイプだが、本質的なところで違う。それは、長女の贅沢好きにも、次女の家庭万能主義にも通底するもので、今の女性にはないものだ。こういうキャラクターは、終戦後もまだ東京のそこここに残っていた大正モガの末裔で、音無の周囲にも居たのかも知れない。古い松竹映画や劇団新派の芝居にもよく登場するが、この古川健の新作の女たちは生き生きとその時代を生きている。今作を買うとすればそこが第一で(音無はきっと今年の女優賞を受賞すると予言する)、茂吉が老年と人生の短さにおびえるところなどは型どおりで物足りない。
緖方晋も今回は老年になって、工夫の余地がなかった。若い姉妹はどこから見つけてきたのか新鮮で今後に大いに期待したいが、役となるとさすがに掴みきれず形からはいっている。茂吉の家の一杯セットで2時間5分、休憩なしで、十分に面白いが、前後編かと言うと内容が前編は戦争責任が表に出、後編は家族と人生と言うことで全く異質のものなので、併せて見るものでもなさそうだ。内容的には前編か。客的には今回も満席。

大きな泡の巣の中で

大きな泡の巣の中で

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台上の空間的にも、物語的にも密度が半端なかった。
萬劇場の舞台上に20人以上がいるのに全ての進行が本当にスムーズで、それだけで感動してしまった。
ダンス、歌、殺陣、全部盛り。これだけ盛り込んで100分程度の上演時間。
入口の飾り方から、受付、入場、着席後の前説アナウンス、本当にね、手作りの温かみがありながら、行き届いてる団体さんなんですが。そのうえで、芝居の質もね、本当に高いんです。

今作は決して難解すぎるわけじゃないけど、押し寄せる密度を浴びせられる感じが強く。
自分としては、かなり詩的、散文的に感じたんですが、テーマパークを体感する感じってのも、そうだと思った。
全体的には楽しいテイストに覆われてます。
ただ、ハグハグさんは物語の真相に、残酷さ、切なさがあって。
そこに創作で寄り添うような作風とゆうか。

本当に密度がある芝居なので、一回でも十分楽しめますが、リピートすることで見えてくるものも本当に多いので、出来ればリピート出来る環境で観てほしいなって思います。

ネタバレBOX

マルチエンディングは、同一のエンディング(真相)の視点を変える感じです。
エンディングを観ることで芝居全体の見え方は変わるけど、エンディングによってハッピーエンドがバッドエンドに変わったりはしません。
ただ、一回エンディングまでみてからもう一度本編を観ると、マルチじゃない部分にある、色んな要素が浮かび上がってくると思う。
トモダチガーデン

トモダチガーデン

壱劇屋

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初めての壱劇屋大阪本隊。思ってたよりも尖がった芝居だなって。
実際に自分にそういう時期あったのですが、孤り沈んで一日中テレビばかり観てる。いい歳してEテレ。
そんな時に観た夢みたいな芝居だった。

パントマイムをパントマイムって感じで出してくる芝居って久しぶりに観た気がして新鮮だった。
色んなアイデア、身体表現を、「劇」小劇場で観るのは、すんごい没入感ある贅沢でした。

阻む壁

阻む壁

Oi-SCALE

新宿シアタートップス(東京都)

2024/10/31 (木) ~ 2024/11/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/01 (金) 15:00

男が通勤すべく自宅から駅に向かう下り坂に、ある朝突如「壁」が出現して……な不条理系。ある日、障壁が現れ周囲もあれこれ動き出す、という設定は国家レベルでそれが起こる小松左京「首都消失」を個人レベルにしたオモムキ?(笑)とはいえもちろん展開/内容は全く異なり、また「壁」は人生に出現する何らかの障壁の隠喩などでもない(私見)。
壁に翻弄される主人公やいろんな動向を見せる周囲の人々に共感したりしなかったりするのが本作の楽しみ方かも?
また、A列・B列をつぶしC列からE列の席数を減らして(本来の)舞台前に建てられた「壁」の装置が前作で舞台中央にあった段ボール製の壁をグレードアップしたようでポップかつリアルだし、本来の舞台に置かれたあれこれも含めて舞台美術も良かった。
なお、灰二さんの一人語りで始まり、またそれで終わるのはいつものパターンだが、今回初めてロッド・サーリングやタモリ(あるいはバカリズム)を想起したのは内容が「そっち系」に感じられたからか?(笑)
あと、ああいう舞台装置ゆえ複数の出演者さんが「憧れのシアタートップスでの公演に出演できたのに舞台に上がれなかった」と残念がっているのが(申し訳ないが)微笑ましい。(いや、いずれその舞台にも上がれますって!)

Be colorful

Be colorful

@emotion

上野ストアハウス(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/11 (月) 15:00

Blurチームの千秋楽(公演全体としても千秋楽)同じチームの初日を見て面白かったので大前提として面白かったのですが「公演期間、長すぎたのかな?」というのが正直な感想

ネタバレBOX

好みの問題ですが大千穐楽だったからなのか小ネタが進化していて「深化」するべきはそこじゃないと気になってしまい今ひとつ集中できず。3回目の観劇にして初めて硬めの椅子のダメージが感じられ2時間10分が苦痛でした。
人という、間

人という、間

グッドディスタンス

OFF OFFシアター(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高!めっちゃよかったです。今までにないタイプの舞台ですごく楽しめました。若干R指定なテーマというかネタではありましたがいやらしさも感じられずすごくよかったです。不幸のマウンティングのおかしさとかそういったレベルの話じゃなく会話そのものが非常によかったです。あの空気感は出演者お二人じゃないと出せないでしょうね。すばらしい時間をありがとうございました。

いびしない愛

いびしない愛

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2024/10/25 (金) ~ 2024/10/31 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇作家協会新人戯曲賞受賞からリアルタイムでシェアしているから親近感も違う作品であり作家。(公開審査が無くなって淋しい..何度も書いてるが。)アゴラでの初演、続いて同作家の作品を二作観て(もう一作は見のがした)、再び代表作(今の所の)がala collectionでのお目見えである。
一回り大きな劇場をゆったり使い、工場の一角らしい空間は悪くないが、この作家の特色である幡多弁の出方はもう一つだった。その事によるのか、キャスティングの問題か、劇の世界観を作る俳優たちの全体としてのまとまりと言うか統一感?バランス?はもう一歩と感じた。南沢奈央とか出てたんだ。。(と後でパンフを見て。)もう一つ、古い従業員役として振られていたのが神戸浩だったとか。軽い知的障害があり、ドラマの進行に関わり、かつ芝居に色調を与える部分で、体調不良で降板して代役として入ったのは大柄ないかつい体のこれも特徴的な役者で、芝居にハマる役作りが見えたが、イメージは違う。当初のキャスティングありきで配された俳優陣と見えなくない。そこから逆算してあれこれ思い描くと、確かに・・。この役の存在は、障害ゆえの「不安定さ」ではなく真逆の「安定」を担うのだ。絶対に流儀を変える事がなく、それゆえの(扱いにくさ以上の)信頼があり、変わらなさの救いがある。
揺らぐ主人公の対極。「無能の人」等で見せた神戸浩の(どこから来るのか知らない)動きの確かさを思ったりした。
最初に不法侵入する男も、影響を受けながら変わる人物の一人(と言っても変われる人物像として主人公に影響を与える、という事でもあるが)。
主人公(工場を苦手ながらに切り盛りしていたがコロナによる停滞に逆にホッとしている)の出戻り姉が、「やり手」である事からかき乱され、確執があからさまになる、その姉も主人公に影響を与えつつも少し変わる。
残るは自分を「働く者」として律するためにローンを組み、その確固たる人生哲学を人に勧めるという役所だが、これも「変わらない」役。のはずなのだが、登場時から特徴的なしぐさや喋りに表れていた初演の記憶に対し、今回はその揺るぎない像を押し出せてなく、割と普通に変わり得る人物として存在させてしまっていた感じがある(演技的にはそれを目指していたかも知れないが、登場からそれが見えている必要がある)。
もっとも開演後10分以上遅れて見始めた印象であるので、そうだと断定する自信はないが。
演技の質感が、もう一つ馴染んで一つのものと見えたかった感想に変わりはないが、と言って再演のある企画ではなく、勿体無い感がある。

La Memoria del pueblo ~民族の記憶~

La Memoria del pueblo ~民族の記憶~

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/07 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

フラメンコ、初体験でとても興奮しました!素晴らしいの一言です。見惚れてしまいました。また、体験したいです。

ジキルの告白

ジキルの告白

ISAWO BOOKSTORE

サンモールスタジオ(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白ろかったです。ただ、核となる実話がありがちな話しな感じがしました。ラストの見せ方が好きです。意外性を感じさせられました。

Proof

Proof

カヌーは川の上

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2024/11/08 (金) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、登場人物4人による濃密な会話劇。
本作は ピュリッツァー賞やトニー賞を受賞した名作で、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」(邦題)として映画化もされている。日本でも様々な団体が上演している。

このスタジオにあった演出をするなど 工夫を凝らした好公演。また演出だけではなく、演技も確かで 比較的小さなスタジオ内に心地良い緊張感が漂った。
(上演時間2時間 休憩なし)

ネタバレBOX

囲み舞台で、中央にテーブルと椅子。奥の壁際に4つ椅子が並んでいるが、楽屋へ出ハケしないため 登場しないキャストの控え場所。舞台と客席の間に衣装や鞄などの小物が円形状に置かれており、物語の進行にともない これらに着替え モノを使う。場転換時に薄暗くして着替えるが、その姿がシルエットになって観えることから 時間が途切れることなく流れているようだ。

シカゴ、冬。シカゴ大学教授のロバートは 天才肌と言われた数学者であったが、精神を病み5年の闘病の後、多くのノートを遺して世を去った。次女のキャサリンは、父の数学の才能と不安定な精神を受け継いでおり、孤独のうちに父を看取る。父を亡くした数日後、 父の教え子であるハルが 父の残したノートを検証したいと。また、ニューヨークから来た長女のクレアと家の売買を巡り激しく対立する。葬儀の夜、ハルはキャサリンに 前から気になっていたと告白し、2人は夜を共にする。キャサリンは大切なノートをハルに託す。そこには、世界中の数学者が解こうとして叶わなかった、ある「証明」が書かれていた。そして…。

この「証明」を巡って4人の主張と思惑が対立し、夫々が抱いている相手への感情や自分自身が抱えている葛藤が浮かび上がる。「証明」が未知のものであり、検証可能か否かといった問題はあるが、少なくとも価値は確か。どのような「証明」なのか、その中身が重要なのではない。このノートの存在が明らかになる迄、そしてノートの筆者と真偽を巡る過程に人間観のようなものが浮き彫りになる。優秀な数学者の才能を受け継いだ、そこには本人も自覚する才人と狂人という紙一重の怖さが存在する。人間観察のように興味深く、時に気味悪いような人の本性を突き付けてくる。例えば、ハルの業績横取りやクレアの遺産目当てといった欲望、そんな疑惑を抱かせ 人間の暗部を炙り出す。

舞台技術…照明は全体的に明るいが、場面転換の時に薄暗くし その中で着替える。風呂上がりのシーンなどは、髪を濡らし臨場感を出すといった丁寧さ。また心情表現は、黄昏色の照明を前後から照射し印象付ける。小さな空間、テーブルを回り込むことによって状況と情景に変化をつけ、激情的な会話によって緊張感を出す。人物の関係性は明らか…1人で父の面倒を見てきたキャサリン、妹に任せっきりでニューヨークに住んでいるクレア、亡くなってから遺されたノートを探すハル、その人物像を如何に表現するかが物語の肝。そのキャラをしっかり立ち上げた人物表現はよかった。
次回公演も楽しみにしております。
お気に召すまま

お気に召すまま

明治大学シェイクスピアプロジェクト

アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)

2024/11/08 (金) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても良かったです。
シェイクスピア作品の楽しい演目だったので、肩肘張らず楽しめました。
演技、生演奏、衣裳、舞台美術、演出等、全て良かったし、運営も丁寧で良かったです。
学生さん達が、一生懸命に作った素晴らしい舞台でした!

このページのQRコードです。

拡大