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フルモデルチェンジ

フルモデルチェンジ

劇団フルタ丸

STスポット(神奈川県)

2025/11/28 (金) ~ 2025/11/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

客入れSE、N'夙川BOYS「プラネットマジック 」がBARBEE BOYSみたいで良かった。中山うりカヴァーの「月の爆撃機」も。

政府の関与する自己変革プログラム、治験モニターとして3人が参加。十日間、マンションのような施設に閉じ込められて暮らす。演者各々キャスター付きの演台と張扇のような物を持つ。一日一つのお題が出され、それぞれ音読し考える。各人、他の二人の観察日記を付けなくてはいけない。
篠原友紀さんは学校の教師、いつも他人と自分を比べて回る。
山田伊久磨氏はTVのプロデューサー、バラエティ担当。自己啓発本マニア。パエリア好き。
真帆さんは「絶対に変わらなくては」と強い決意。流されやすい弱い性格を変えなくては。

後ろに英語字幕がずっと流れる。

精神的な話の為、流れるのはアンビエントな曲。これに弱い人は居眠りしそうな雰囲気。自己啓発系の面白さは自分の価値観を変えられるんじゃないか?との期待。世界や人の見え方が変われば面白い。

真帆さんの表情がBARBEE BOYSの杏子っぽい感じがして好感。

ネタバレBOX

真帆さんは結婚出産、ファミレスでパートを始める。そこで若い男に口説かれて流されてゆく。浮気がバレ離婚。息子も取られた。男にも捨てられた。どうしたらいいか途方に暮れている夜道、交通誘導員の男が道を指し示してくれる。

①ポケットに手を入れて「ここには何もない」と言う。
②鏡を見て「誰?」と訊く。
③ため息をついたら2回深く息を吸う。
④捨てたゴミを自分だと思う。
⑤嘘で自分を褒める。
⑥怒るとお金が貰える。
⑦自分はもうここにはいない。
⑧否定と肯定を繰り返す。
⑨カッコイイ程、カッコ悪いことはない。
⑩0は100、100は0。

最終日に見る夢。
篠原友紀さんは卒業式の日に生徒達に自分の本心を打ち明ける。他人と自分を比べる生き方のつまらなさ。
山田伊久磨氏はライバル視していた社長のスキャンダルを自分のアイディアで救おうとする。
真帆さんは交通誘導員をしていると別れた夫と息子と見知らぬ女が歩いて来るのに出くわす。息子への複雑な想い。誘導灯をヲタ芸のように高速で振り回す。

この作家の特徴は登場人物の心境の変化。何だかどうしてか心境が変わっている。駄目な自分を受け入れることが出来るように。駄目な世界を受け入れることが出来るように。
絶滅のトリ

絶滅のトリ

だいだら

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2025/11/13 (木) ~ 2025/11/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/17 (月) 16:05

絶滅危惧種の鳥の保護/繁殖のために島で活動しているグループの群像劇。
新たに加わったミステリアス(?)なメンバーをきっかけに微妙に保たれていたバランスが崩れてゆくさまを、じっくりと時間をかけて並べたドミノの牌が終盤で次々に連鎖して倒れてゆくように見せる110分。
この終盤の「あの歌」が流れる中、台詞なしに演技だけで見せる手法に奇しくも少し前に観たたすいち「果てなしランデブー」と通ずるモノがあり共時性にビックリ。
あと、(この会場で)かなり凝ったツクリにした舞台美術も見事。
なお、ONEOR8の初演は未見。

一九一四大非常

一九一四大非常

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2025/11/25 (火) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

流れるのはベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章。どうしようもない宿命のレールの上、粛々とそれを受け入れるしかない人間の群れ。もう変えようのない過去の人々。今それを振り返っている自分も先の世界から見れば同じ存在。逃れようのないレールの上をただ黙々と歩んでいく恐怖。どんどんどろろ、どんどろろ。

1950年代に中東やアフリカで巨大油田が発見、石油の低価格での提供が可能となり、1962年に日本でも石炭から石油へとエネルギー政策が転換。(第三次エネルギー革命)。「黒いダイヤモンド」と称された石炭の時代は終焉。用が失くなれば邪魔なゴミ。それが時代の宿命。

福岡県田川郡にある三菱方城炭鉱は三菱鉱業の主力鉱として栄えた。昇降機で地下270mまで縦坑を降り、そこから横に延びた坑道を掘り進めていく。270mは50階建て高層ビルの高さ。その深さの地底に推定1249人が働いていたと言われる。1914年(大正3年)12月15日午前9時40分、方城大非常(三菱方城炭坑ガス大爆発)。抗内用のトーマス式安全灯に気密不充分の物があり、侵入した石炭粉が引火したものとされる。生存者は僅か18名。

炭鉱夫は身体中を黒く汚す為、何役も兼ねる人は脚にあらかじめ汚してあるシアータイツを着用。顔を汚したり洗ったり大変な現場だ。

小学校の教師役板垣桃子さん。梁瀬農園の娘!チャーミングな眼鏡にのんのような髪型、学校の人気者の可愛らしい先生。

余所者の稲葉能敬氏と妊婦の長嶺安奈さん夫婦。
長嶺さんの妹の大手忍さんと許婚の藤澤壮嗣氏。
瀬戸純哉氏ともりちえさん(実際の夫婦!)は籍は入れていない。二人共腕が立つ。
柴田林太郎氏と川原洋子さん夫婦と姪の井上莉沙さん。

鈴木めぐみさんも流石。夏蜜柑を掻き集める。

炭鉱会社の救助隊中野英樹氏は佐藤允とRINGSの成瀬昌由を足したような苦味。三人の息子が炭鉱に降りている山本あさみさん。半狂乱の母親を収める為、「自分が必ず息子さん達を救出します。」と約束してしまう。気持ちには気持ちで応えるしかない。一酸化炭素の充満する地獄に夏蜜柑の皮を咥えて降りて行く。最早理屈じゃ何も出来ない。神頼みだ。

MVPは中野英樹氏、山本あさみさん、もりちえさん。無論、集団芸術として皆で成立させているのは承知。
中野英樹氏の抱え込んだ無数の痛みと山本あさみさんの無理を承知の足掻き、骨噛み、もりちえさんのいぶし銀の生きる術。

この劇団は皆にどうにか観て貰いたいが、表現しようとするものが文学の地平の為、人によっては消化し辛いだろう。熊井啓映画の貫禄。伝えようと試むものがデカ過ぎる。今こんな劇団があってこんな役者達がこんなことを訴え続けている事実。これは黒澤映画と同じできちんと評価し後世に残さないといけない。こんなもん再現不可能。今、観るしかない。後の世にこんな劇団があったなんて聞かされてもしょうがない。
「ご安全に。」

ネタバレBOX

初めて坑道に降りた井上莉沙さんが地獄でおかしくなる。真っ暗闇の坑内で「星が見える!」と繰り返す。皆、ガスを吸って頭がおかしくなったといなす。だがその死の瞬間、坑内は星空でまみれる。余りにも美しい光がそこらここらで発光。この為だけの舞台美術が尊い。富野由悠季ISM。無数の星空に囲まれて死んでいく。

自分がこの作家の作品にのめり込むのは白土三平の血が流れているからだと思った。人間は皆平等、生命に貴賤などはない。生きることはそもそもが素晴らしい。現実には色々な物事に阻害されてその素晴らしさを見失ってしまう。汚れで覆われてしまう。だが生命の本質は何一つ変わりはしない。生きていることを素晴らしいと感じ取れる毎日こそが幸福。どうにか創意工夫してその毎日を獲得して欲しい。その生命への真っ直ぐな姿勢こそが正しさ。塗りたくられた泥を剥がし、洗い落とし、輝かせないと。

※『カムイ伝』にて百姓の正助と非人のナナは恋人同士だった。百姓と非人の分断を謀る支配層の企みによってナナは百姓により輪姦され自殺しようとする。裸になってナナを説得する正助。正助は村人の前で人間は皆平等であることを宣言する。身分なんて本当は何処にも存在しない。そして非人のナナを愛していることを。
これを当時「ガロ」の連載で読んだ宮崎駿は東映動画の社内にこのページを貼り出す程感動した。自分達がやるべき仕事とはこれである、と。
あたらしいエクスプロージョン

あたらしいエクスプロージョン

CoRich舞台芸術!プロデュース

新宿シアタートップス(東京都)

2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。実力派の俳優だけを集めた舞台だけあるな…と思いました。1人で4役5役されていますが、どの役も声質を変えたりキャラを完全に変えていて観てる方はまったくストレスを感じませんでした。あと、劇版の生演奏もすばらしかったです。役者の演技と完全にシンクロしていてすごいなーと思いました。演奏者も1人の役者ですね。それと、アフタートークも参加させてもらいましたが、まさか毎朝観ているZIP!のレギュラー出演者さん2人に出会えるとは思いませんでした。俳優の仕事もされているのですね… いやー、スペックの高さに脱帽です。

あたらしいエクスプロージョン

あたらしいエクスプロージョン

CoRich舞台芸術!プロデュース

新宿シアタートップス(東京都)

2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

残る映画を残らない演劇で。本家は見ているし、福原さんの好きな作品は沢山あるが、これで岸田かぁと微妙な気持ちにもなった作品。ただ、こうして他人の手に渡ることで、ロマンチックさを再認識。

首2

首2

きっとろんどん

OFF OFFシアター(東京都)

2025/11/27 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 流石北海道から態々乗り込んできただけのことはある。華5つ☆ 尺は約110分、出来が良く発想の面白い脚本を可成りスピーディーな展開で魅せる。序盤、板上に用意されたスクリーン上に事件のあらましが表示されるが目の不自由な方々が読み終えられなかった場合に備え、口頭での説明が作品中で述べられる配慮も気が利いて居る。

ネタバレBOX

 今作は実際に起きた事件をベースに脚本が書かれている。2023年7月に札幌すすきので在った猟奇殺人ととれる事件だ。犯人は29歳の女性、被害者は62歳の男性であった。ホテルの1室で男性が殺され首が持ち去られていた。結果犯人は殺人罪等で、両親は死体損壊幇助等で起訴された。
 犯罪は世相をその本質を深い処で明らかにする。今作も狂いに狂った現代日本社会そのものを正確に捉えていると言えよう。初見の劇団であるが若い力に溢れ、メンバーの多様性があり多様性故に困難なことも多かろうが、そのような状況に鍛えられることによって益々豊かに、深く、世界を表現することが出来るようになろう。今後を期待できる劇団と観た。
実際に起こった事件をベースに戯曲を書いた作家としては「曽根崎心中」を始め多くの実際に起きた事件を世話物として表現した近松門左衛門、「東海道四谷怪談」を書いた四代目鶴屋南北等が挙げられよう。近松に関しては実際に起こった事件をベースに書かれた作品が多いことは誰でも知っていようが、四谷怪談はどんな事件に関わっていたのか? 気付かない人が居るかも知れない。赤穂事件である。気になる方は四谷怪談を読み返してみると良い。
 さて、本題に戻ろう。第一段落で記した事件の概要をベースに脚本を書くことにした劇団員たちは、取材を始める。劇団員4人のうちの殆どが東京に出て来ているが、事件現場は皆の故郷・札幌。それで取材の為取り敢えず札幌へ飛ぶ。可成り異様な事件であり犯人の精神鑑定も行われようとの辺りを付け作家は犯人を診察した医師を割り出し探りを入れることから始め、他のメンバーは犯人が同い年であることから犯人の履歴を割り出す等のサポートをするなどをし始める。その内、メンバーの1人が超能力に目覚める。すると次のメンバーにも異なる超能力が獲得されてゆく。こうして各々のメンバーが異なるん能力に目覚めた。而も能力は各々の訓練によってより強化されていった。各々の能力を幾つか上げるとサイコキネシス(作中ではテレキネシスが用いられている)、対象の思考を読み取る力、記憶を消す力等々の力である。メンバーらはこれらの能力を連携して用い犯人とその二親、医師からも情報を得ていた。
 一方、巷ではこの衝撃的事件がもてはやされSNSでの拡散もあって犯罪者と親は晒しものにされるといういつもの苛酷な異常事態が巻き起こっている。劇団員たちはこの事件を脚本化し無事上演することが可能か? との緊迫感が高まる。そんな中、切断された頭部の皮が剥がれ犯人が作ったオブジェに用いられていたシーンも演じられた。インパクトの強烈な作品である。


きみがすきな日と

きみがすきな日と

ゴジゲン

ザ・スズナリ(東京都)

2025/11/26 (水) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

多分これがゴジゲン初観劇。寂れた商店街のお祭りで人形劇を上演する同好会(?)みたいな集まりの人間模様。大型ショッピングモールの建設計画が進んでいるという背景もあるせいか、コメディと笑い飛ばすには苦さの方が上回った感も。

あたらしいエクスプロージョン

あたらしいエクスプロージョン

CoRich舞台芸術!プロデュース

新宿シアタートップス(東京都)

2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

他の方も書かれておりましたが、予想よりコメディ色が強くて笑えるのに、終戦直後を生きる人たちの熱がしっかり伝わる舞台でした。
規制も多くカメラもまだ満足に使えない時代に「邦画初のキスシーン」を撮ろうともがく映画人達の姿が、なんとも不器用で愛おしい。

舞台セットや衣装の使い方も巧みで、島田さんの生演奏が物語に彩を加えておりました。
そして最大の見どころは、一人何役も演じ分けるキャスト陣の熱演。早着替えも声色も所作も実に見事で驚かされました。
笑いながらもしっかり胸に沁みる、後味の良い作品でした。

一九一四大非常

一九一四大非常

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2025/11/25 (火) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やはり、凄いです。劇団桟敷童子、そして東憲司さん。
劇場に入ったとたん、舞台装置に気持ちが高鳴り、約2時間の上演時間の最後まで目は釘付け、心が揺さぶられました。
シリーズものと銘打ってないけれど、1年前の『荒野に咲け』、半年前の『蝉追い』、今作がつながり、プラスアルファの余韻を味わいました。
役者陣はパワー全開で、劇団員の方も客演4人の方も、スキなし。人間の強さ、切なさ、そして少しの希望を感じさせていただきました。

すべての幸運を手にした男

すべての幸運を手にした男

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2025/11/14 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/14 (金) 18:00

2025年11月14日初日公演、15日、16日(マチネ)と3回観てきました。
とっても面白かった!!3幕構成の3時間10分、見終わって劇場を出る時の多幸感、大満足でした。

ストーリーのネタバレがある部分についてはネタバレBOXに記載します。ネタバレにならない範疇でいうと、「ストーリー」「キャラクター」「舞台美術」「劇場」が特に面白かったです。

・ストーリー
私はアーサー・ミラーの戯曲を初めて見たので、作家の傾向とか知りません。だからかもしれませんが、今見ても設定やストーリー展開が新しいと思いました。1幕を見ただけで、大体今後の展開が分かるなぁと思っていましたが、それをちゃんと見せてくれる所、裏切ってくるところ、両方あって退屈しませんでした。
一度の観劇ではストーリーがちょっと頭に入ってきにくいところもありましたが、パンフレットにある用語解説を読んで2回目の観劇に向かうと、ストーリーや台詞の意味が分かって、より面白かったです。

・キャラクター
多い、少ないはあれど、全キャラクターに見せ場があって非常に面白かったです。
みんなひと癖もふた癖もある変わり者で、でもどこかで会ったことがあるような人達で、魅力的でした。

・舞台美術
美しかったです!1幕のセットが特にお気に入りで、1幕ラストの夜から朝になる演出がとにかく美しかった。映像に残してもらいたいですが、肉眼で見ないとあの美しさは分からないかも…と思います…。芸術だなぁと思いました。
2幕と3幕では家の中になり、多分セット自体は変化してないと思うんですけど、壁変えたのかな?と思うほど雰囲気が変わっていて面白かったです。3幕ではヴィルヘルム・ハマスホイ作画になってました。怖かったです。

・劇場
東京グローブ座には初めて行きました。円形になっていて、3階から見下ろすのと1階から見るのとで景色が全く変わって面白かったです。3階の椅子がフワフワでそれも良かったです。
マイクを使わない肉声でのお芝居だと聞いていたので、3階からも聞こえるかな?と不安がありましたが、杞憂でした。とっても聞き取りやすく、景色は違えど音声は1階からと全く変わりませんでした。
3回ともノンストレスで見ることが出来て大満足です。

休憩が2回ある3幕構成の舞台というのは初めて観劇しましたが、今までに見たことがないもの、あるいは見たことがなくて見たいと思っていたもの、を体験できて大満足でした。
出来ることなら円盤にして残してもらいたいです…。

ネタバレBOX

1幕は比較的ハッピー…だったと思うんですけど、キービジュアルの不穏な感じや、1幕ラストでここまでハッピーにさせるというのはもう、今後落ちますよというジェットコースター🎢の頂点からこれから先の下降レールを見ている気分でした。
1幕はキャラクターや状況の説明が主だったと思いますが、ヘスターとデイヴィッドのイチャイチャや、アメリカンジョークの飛ぶ台詞回りや、ヘスター父親の死という劇的な展開が面白かったです。エイモスが表情豊かで見ていて面白かったです。
あとはあまりにもデイヴィッドが幸運すぎて見ている私は怖かったです。ヘスターの「違うの!死んでるの!」と泣き叫ぶシーンは想像出来てたけど、見たいものを見せてくれてとても良かったです。真に迫る悲しい叫び声で、物語が始まったんだなと思いました。
エイモス役の大野拓朗さんが推しなので、台詞は少ないですが舞台上にずっと居るので嬉しかったです。

2幕はエイモスの転落と、対して幸運が止まらないデイヴィッドの対比がこれでもかと表現されていて面白かった…。スカウトの話を聞いている間のエイモスの表情の変化…目から光が失われ、口元は緊張で強ばり、呼吸が変わっていく感じに見入りました。父親の明るく諭す言葉についに爆発して怒鳴り散らし、泣き喚き、髪の毛もグシャグシャ、涙か鼻水か分からない状態の姿を3回も見られて、これだよ、これが見たかったんだよ…と思いました。本当にありがとうございます。
1幕よりみんな暮らしが良くなったのか、良いスーツを着てたりして、2幕は幸せな雰囲気で良かったです…。

3幕はいよいよ来るべき時が来たという感じで、雷鳴は鳴り響き、部屋の中は真っ暗で、友人や妻と怒鳴り合う展開に、人怖な話もあり…そんな中でも相変わらず主人公のデイヴィッドだけは幸運が止まらない。もうめちゃくちゃ怖かったですね。幸運な人を見ているのに、こんなにも恐怖を感じることってあるんだっていうのは初めての感覚でした。ラストまでずっと集中して物語の展開を見守ることが出来ました。
3時間10分もあれば集中力が続く筈がないと思うんですが、それが可能だったのはストーリーと演者さんの熱演と、劇場の環境などいろんなものが良かったからだと思います。観に行けて良かったです。
千秋楽まであと少し、まだ見てない方は是非、観に行ってみてください!
あたらしいエクスプロージョン

あたらしいエクスプロージョン

CoRich舞台芸術!プロデュース

新宿シアタートップス(東京都)

2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

自分はこの本、完全初見なのですが。
もう少し生真面目で辛気臭い感じかなって思っていたので、相当にコメディ寄りなのでビックリしました。
6人の役者が多数の役を目まぐるしく演じ分け、慌ただしく衣装替えしながら、更にセットを動かし続けながら。
7人目の出演者とも言える生演奏担当の島田大翼さんも大活躍で。
パワフルでドタバタと、多彩に舞台を紡ぎだしていきます。

思ってたのとは違ってたけど、楽しく観られました。
お馬鹿なシーンが多いのだけど、時代背景からくる混乱や悲しみ、映画への情熱といった芯の部分もきちんと届きます。

ネタバレBOX

自分はあやめ十八番勢期待で観に行ったのですが。
その視点でもたっぷり楽しめます。
金子侑加さんなんだけど、『金鶏 一番花』とは落差凄いなと、中盤までは。
多彩な演じ分けだけど、今回はコメディエンヌ、アンサンブル的に支える感じなのねって思っていたら。
終盤の、カスミのシーンと圧巻の石王のシーンは、持っていかれちゃったな。
音楽劇『プレビュー』

音楽劇『プレビュー』

劇団青年座

吉祥寺シアター(東京都)

2025/11/20 (木) ~ 2025/11/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/24 (月) 14:00

戦後間もなくの頃の東京のお話。女優を夢見て上京する少女を取り巻く音楽劇で、舞台も存分に楽しむことができました。
笑ってリズムに乗ってちょっとハラハラしたりでとても良かったな。
ちょっと前までの若手が新人とともに舞台を作る姿も素敵でした。

どうしてもいばれなかった王様の話

どうしてもいばれなかった王様の話

ISSO演劇PROJECT

紫明会館 3階講堂(京都府)

2025/11/22 (土) ~ 2025/11/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。とても良かった。ラスト少し悲しかったですが、希望も残っていて良かったです。王様の役者の方のお芝居とても内容にあっていてよかったと思いました。歴史的な建物でいい雰囲気で観劇できました。

首2

首2

きっとろんどん

OFF OFFシアター(東京都)

2025/11/27 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

迫力ある舞台 とても素晴らしかったです 是非見てください 2時間があっという間でした

贋作者

贋作者

劇団千年王國

札幌市教育文化会館・小ホール(北海道)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

よかった

あたらしいエクスプロージョン

あたらしいエクスプロージョン

CoRich舞台芸術!プロデュース

新宿シアタートップス(東京都)

2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

映画に情熱を燃やす若者たちの姿はまぶしかったです。

ネタバレBOX

役者の演技力、発せられるエネルギーがみなぎっていて素晴らしいです。一人で何役も見事な熱演で圧巻でした。舞台セットの使い方がストーリーの展開とうまく合わさって、役者の演技がいっそう引き立つように感じました。
さらば黄昏

さらば黄昏

阿佐ヶ谷スパイダース

小劇場 楽園(東京都)

2025/11/08 (土) ~ 2025/11/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Aチーム観劇。
過疎村という、小さく狭いコミュニティ。守る駐在さん。
過去に大騒動を起こした反社なものたちが刑期を終えて帰ってくる。
プレトークによると、幼少に親しんだ西部劇がベースってこと。
血のりは結構使われますが、派手な銃撃アクションとかは無いです。
会話劇がメイン。
フォーマット的には西部劇をベースに置きながら、現代的、普遍的なテーマを描いている感じは、
イーストウッドの映画『許されざる者』を思い出したり。
笑えるシーンも適度にはさみながらも、問われて考える部分ありました。

ネタバレBOX

出来の良い2時間サスペンス的な描き方なんだけど、一つだけ外してきてる部分があって。
主人公が真相に気付いてから、いきなりエピローグになって解決編が無いのです。
見せない部分を想像するのも演劇だと思うから、僕はアリだと思いましたけど、モヤモヤする人もいるかも。
首2

首2

きっとろんどん

OFF OFFシアター(東京都)

2025/11/27 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

お世辞抜きに面白かったです。北海道から小劇場の聖地 下北沢に道場破りにきただけのことはあります^^ いわゆる劇中劇ではありますがよくある劇中劇とは違いますね。久保さんが土日のみ参加されるようですが、土日ヴァージョンを観てみたいと思いました。久保さん(←VTR出演の方)、なかなかいいキャラしていますが土日はどの役で出るのかな…と。それはそうと、まさかあの日本を震撼させたあの事件を扱うとは… 他の作品も観てみたいと思う舞台でした。すばらしかったです^^

飛び立つ前に

飛び立つ前に

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2025/11/23 (日) ~ 2025/12/21 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★

ミステリアスで繊細な心理劇と銘打たれているが、自分にはまるで不条理劇。設定が最後まで理解不能になっており、不条理劇と思って観たほうが良い。不条理劇と思って観たところで心に残るものはあまりない。何もこんな構成にしなくても、という気がする。この作品で全国を回るのか。起承転結の一貫したストーリーがあると思って観る人が多いのではないかと推測するが、そういう作品ではない。橋爪功さんの演技はさすが。本当に半分認知症に見えてしまう。

首2

首2

きっとろんどん

OFF OFFシアター(東京都)

2025/11/27 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのかわからなかったですが、良かったです。

ネタバレBOX

浴槽のシーンはよくあれだけ長尺で、と思いましたが、リアリティがありました。
オチだけちょっと弱いかなぁと思いましたが、コメディ要素も含めて面白かったです。

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