最新の観てきた!クチコミ一覧

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最後のブラッディマリー

最後のブラッディマリー

座キューピーマジック

「劇」小劇場(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想文『Vol.81 最後のブラッディマリー』
https://gen11.seesaa.net/article/2026-05-26.html

じべた

じべた

椿組

小劇場B1(東京都)

2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 華5つ☆ 観るべし! 後程追記するかも。
 劇空間レイアウトは入口右側が観客席、及び四辺形のA,時計回りにB及び観客席、C,側壁、D,側壁。板上には、至る処に紙屑やらぼろきれやらがまきちらかされており、所々に椅子だの、踏み台だの中華鍋だの、木の棒だのが転がって雑然としている。この混沌の只中に卓袱台。
 これらの雑然たる空間の2か所にマンホールのような穴。側壁には各々1か所ずつの切れ込みがあり、都合4か所が出捌けとして用いられている。尚側壁には工場内の作業工程を示す映像が映されたりもする。更にラストシーンではもう一つの仕掛けが明らかになる。

ネタバレBOX

 今作は谷川 俊太郎の絵本「じべた」にインスパイアされた鳥越 勇作氏が脚本を書いたようだ。谷川の絵本を読んでいないがそのエッセンスを深い処で読み取り継承しているのだろうと想像する。何れにせよ尺110分に仕上げるのはほぼ完全な創作と言って良かろう。
 描かれている場所も時代も観客の思う通りに解釈すれば良い。そのような創りになっている。じべたの上に生きる人間たちは、諍い、だべり、乳繰り合ったり、嫉みあったり、誤解し合ったりを繰り返し乍ら、大きな建物を建てたり壊したり、を繰り返す。変わらないじべたの上で。
尾﨑優人一人芝居『北極星のがなりマイク』

尾﨑優人一人芝居『北極星のがなりマイク』

優しい劇団

吉祥寺シアター(東京都)

2026/05/08 (金) ~ 2026/05/08 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかった!
開場した時から私達の心と身体をリラックスさせてくれながら巻き込んでくださる。
ふわっと始まるのに、その世界にぐっといざなわれた。
50役以上をちょっとした話し方や癖、特徴で印象付けていってくださるので、後半の様々な回収も笑い転げました。もう一度観たくなる作品。

じべた

じべた

椿組

小劇場B1(東京都)

2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

さすが椿組!すばらしい!の一言です。劇場に入りセットを目にして「これからただならぬことが起きるな…」と思いましたが、予想通りでした。もう何から何までよかったです。途中くりひろげられるシンクロナイズドダンスぽいものもよかったです。壁面全体をプロジェクター代わりに使うアイデアも最高です。すごく効果的に使われていました。セットですが、床の下、地下道というか地下室になっているのですね… セットつくるのさぞかし大変だったかと思います。これは観て損はないですね。さっそく知人に勧めておきます^^ 戦争には反対だけど生活するためには…というのがよく伝わる舞台でした。

じべた

じべた

椿組

小劇場B1(東京都)

2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/26 (火) 19:00

演出に引き込まれ、舞台を楽しめました!

短編集 さよならバイバイ。また逢う日まで

短編集 さよならバイバイ。また逢う日まで

アクト計画(株式会社バランス企画)

アトリエ三軒茶屋(東京都)

2026/03/28 (土) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/28 (土) 16:00

短編二人芝居3本。
「いまこそわかれめ」を観るのは数回目だが役になりきり感情移入しまくりの演技に見入る。
「ウルドル」はコミカルな中に社会批判も入っており「そう来るか」的な。「沼袋第3号踏切にて、3月」は帰路に池田さんが「「命を弄ぶ男ふたり(岸田國士)」はほぼいなくなってしまった」とツイート/ポストしていたことを思い出し「ああそうか!」と納得。

声が走る。浪曲が走る。

声が走る。浪曲が走る。

日本浪曲協会

横浜にぎわい座・芸能ホール(神奈川県)

2026/05/26 (火) ~ 2026/05/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めて浪曲を鑑賞しましたが、とても面白く、初心者でも十分楽しめる公演でした。
今回特に印象的だったのは、「初めての人にも浪曲の魅力を伝えたい」という企画全体の温かさです。掛け声コーナーや浪曲講座などもあり、会場の雰囲気も含めて敷居の高さを感じさせず、自然と物語の世界に引き込まれました。
浪曲ならではの迫力ある語りと三味線の掛け合いも素晴らしく、強く印象に残りました。
また、「ここで終わるの!?」という絶妙なところで締められる演目もあり、続きが気になってしまう面白さも。
そして、トリを務めた 玉川奈々福 さんは圧巻。浪曲初心者の自分でも、その凄さがはっきり伝わってくるほどの熱量と表現力で、会場全体を引き込んでいたのが印象的でした。
「浪曲は難しそう」と思っている人にこそ勧めたくなる公演でした。機会があれば、ぜひまた観てみたいと思います。

桜×心中

桜×心中

BLACK★TIGHTS

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

12年ぶりの桜心中。たまらない懐かしさを抱く、どうしたって。歌があってダンスがあって殺陣があって華やかな衣装にメイクがあって煌びやかな照明がある、このクオリティのエンターテイメントは関西小劇場ではなかなか見かけなくなって。
令和の世に桜心中を甦らせてくれてありがとう。最高だったよ。やっぱ桜心中いいね。すごくいい。やっぱ好きだよ。満開の桜を見上げるたびに思い出すよ。

ネタバレBOX

あやぽりさん歌唱力の高さも表現力の高さもすんばらしくって!好き。酔いしれた。心攫われる歌声。桜心中は桜役の負荷がバリ高だけど、ずっと綺麗で格好良くて、でもカテコではいつもの向日葵のような笑顔見せてくれて。めっちゃ良かったよ。ブラボーだったよ。お疲れ様です!
退屈忍者

退屈忍者

MONO

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

毎年楽しみにしてるMONO公演。まず!入って驚きのこの圧巻の美術。天井すれすれまで建て込んでいて、そしてまたあそこ開いたりこっち開いたり。めっちゃ忍者いそうでした(笑)灯りもともる。
忍者がいなくなった時代に生きる忍者達…にそこはかとない哀愁を感じつつ。でも忍者はほぼなくのほほんとしている(笑)抜群の間合いでナチュラルに差し込まれるツッコミがツボを貫いてくる。そんな彼らが迎えた結末が大団円ではなく寂しい終焉だったのがご都合ではなくて逆に良かった。
割とロマンスもふんだんで。冒頭から、おおっ!?どうしたどうした!?となるお二人は、その後どないしてんっていうくらい現実的な生活感あるリアリズムで(笑)でもあれくらい気持ちよくお気持ち言い合える関係性ならきっとなんだかんだ仲良くお互いを看取るまで共に人生歩むんやろなぁって羨望感じたり…いやどだろうか。
忍者達のけっしてご都合で終えない結末と共に、残された人のあんなにきゅんきゅんで始まったのにけっしてお綺麗なラブロマンスではない人間味溢るる夫婦像が描かれた終幕が清々しかったです。

アイホール・ショーケース

アイホール・ショーケース

AI・HALL

AI・HALL(兵庫県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Dグループ観てきました!三者三様の視点からアイホールに想い寄せる三作品。人生と共にある演劇もあれば生活と共にある演劇もある。芸術文化は失われてはならない、この世界に必要なものである。賛否両論あったとしてもやはりそう思考するなどする帰路でした。

ネタバレBOX

D地区
新興宗教二世以前にマルチ商法がまずどないやねんと。マルチで人騙してるよな人間が言える事かよって。そんな犯罪者にさえそんな反応される程の二世の闇の深さということなのか。選べない選んでそこに生まれた訳じゃない、でも親であり家族なんだという苦悩。

The Courtyard of the World
こういう演劇の在り方もある。上手く演じることでもなく評価される為でもなく、コミュニケーションとしての演劇、生涯学習としての演劇。どんな壁も取っ払って心通わす場。わたしはまだこちら側にいたいけと長生きすることがあれば、とは(笑)

トランスパンダ
30分だった作品が60分になって、或る演劇人の歩みとしての解像度がぐん上がりしたように感じた個人的所感。同時に時間的余裕が生まれたことによるベテラン勢ののびのび感もぐん上がり(笑)ふぉとん大喜利ご馳走様でした。カラーバリエジャージもぬいも。
詩と再生

詩と再生

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2026/03/06 (金) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

そっか〜初演からそんなに経ってたっけ。。。光陰矢の如しやな。初演のイメージよりいっそう粘度が高く感じました。非常に重苦しく心と身体に纏わりつく。日常的に重苦しさの中で生きてるわたしにとっては非日常感はあまりなく、日常感。
あそこに居た人々は働く場所も生き方も付き合う人間も生きる上でのおらゆる事柄において選択肢がなく、息苦しい生き苦しい閉塞感の中で過ごしてる、その自覚のあるなしに関わらず。希望も救いもない。かりそめの希望も絶望を予感させるものでしかない。稀に見る鬱展開につぐ鬱展開。
そこから目を背けず逃避せずに自分を甘やかさずに、目の前にいるひとの内側を見つめることの大切さを感じ取る事のできる、そんな作品。ペンは剣より強しとは昔からある格言。でも同時に言葉は飾りにもなる。一見美しい言葉は人を酔わせる。惑わされずに心を見る目を養うことが大切。実のある言葉はその先にある。

中之島春の文化祭2026

中之島春の文化祭2026

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2026/05/04 (月) ~ 2026/05/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今年もAブロックを観劇して、ライブ観ながらウッドデッキの飲食ブースを堪能して、青空の下で良き休日のひとときを過ごさせていただきました。

ネタバレBOX

Aブロックは笑って笑って笑ったブロックでした。

本若×SwordWorks
にゃんこ(ちがう)が色んな本若的チームに出会って戦うにゃん○大戦争(ちがう)でした。あのにゃんこにはお名前があったのね。わたしは初見なコでした。もふりたい。

無名劇団
かの名作をエキセントリックアレンジにて、かの名優さんの朗読と共にお送りする爽やかではないほうの青春物語。面白かった。いっそ清々しい良きチェリーでした。

月曜劇団
このおふたりはほんと裏切らない。次から次へと自由奔放なキャラを繰り出してくるさやかさん、受けて返続ける日呂さん。月曜劇団よ永遠なれと思う、昭和から受け継がれしポカスカもくもくと共に。

ステージタイガー
あぁそっか、そんなタイトルでしたね、デッドなにがしの方が頭に残っててwwなんか悪いもの食べて寝てみる悪夢のような作品を上演すべく奮闘する劇団のお話。あの中にホットドッグ要素を捩じ込むの異次元の力業やと思う。
今年の布陣を観てもタイガーは層が厚い。毎年安心して楽しみにできる。ずぅっとお外で頑張ってるhigeさんまでついにwあのホットドッグ欲しかったなぁ。今年は白井さん作なので映画ネタが潜んでたりやけど宇宙人に攫われてさらになんのくだりもなく帰還してたの最高でした。
山田蟲男:独演会 独りダメ男祭り

山田蟲男:独演会 独りダメ男祭り

突劇金魚

扇町ミュージアムキューブ・CUBE08(大阪府)

2026/05/16 (土) ~ 2026/07/04 (土)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

なんか勝手にとんでもなく情けない男達が出てくるのかなと思ってた。違った。二作品どちらもわたしが知ってるくらいに知られたやべえ男達でした!やべえ男達をやべえ俳優が男達の周りの人物も引っくるめて一人で演じ切る。やべえ時間でした!

ネタバレBOX

羊と祝祭でさ、山田くんの落語は絶品やなと浴びてからの、まるまる落語が観られる喜び。でもさアレンジめっちゃ一人芝居で。出てくる人次から次へと入れては抜いて入れては抜いて、明確に人が入れ替わってるのが凄くて。観てて夢中になっちゃう。あの人ダメだけどダメダメではなかったよ。かっけぇよ。
ガラッと空気変わって二作品目。乱歩世界の解像度がえぐい。山田くんは乱歩も絶品。狂気の濃度がどえらく濃くて心底震えた。縮こまりながら観てたよ。終わった後に癒し系の音楽流れたけれどそんなんではちっとも中和されないからね!?なんならこのまま恐ろしさ抱いたまんまお持ち帰りしたいまであるからね!
モノノケ☆ロック

モノノケ☆ロック

劇団ようきたなぁ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/05/23 (土) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初めて観る劇団さんなので作風とか雰囲気も全く未知でワクワクな観劇。おもてなし精神溢るる観やすく楽しい舞台でした。割と現実世界でリアルに取り上げられてる社会問題が描かれてて周りをしっかり見て生活されてる方なのだろうなぁと感じ入る面もありつつの、古式ゆかしき伝承を題材に取り入れていて文化的な面ありつつの、今これ何の時間があって、フルコース振る舞って頂いたきもち。色々と忘れられないけれど、とりあえず客席と遊んでくれてる時間は背後で進んでる本筋の会話は微塵も耳にも頭にも入んない(笑)
無料で配布されてる当日パンフがフルカラー10Pで震えてる。見応えというか読み応え抜群過ぎて。演劇愛を感じるわ〜。座長さんのカテコでのキャストひとりひとりの紹介にも愛が溢れてて、なんだかしあわせになれる公演でした。

ネタバレBOX

それにつけても大好きよしひろさん。確か初出演だと聞いてた気がするよ?なのにもう常連さんな域のその貫禄はなんなの(笑)どこいっても前節からいい仕事してるめちゃんこデキるオンナ。。。着物女将は美しかったし、ラスボス魔王は妖艶かつ格好良かったよ。
Amen(アメン)

Amen(アメン)

Mandrake

シアターブラッツ(東京都)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Mandrakeの公演は2回目でした。
狭い舞台、少ない演者の制約の中でのダイナミックな舞台は素晴らしかったです。
テーマもエジプトに伝承される神話の形を借りながら現在にも通じるテーマが散りばめられていて、とても面白かったです。
舞台制作、大変だと思いますが、次回作にも期待しています。

ストリッパー物語

ストリッパー物語

9PROJECT

上野ストアハウス(東京都)

2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

良い。高野愛さんは毎回良いんだけど、今回は相方のシゲさん役の相良長仁さんが特に素晴らしい。後半の長台詞は絶品だった。壮絶なドMの世界

チョークで描く夢

チョークで描く夢

トム・プロジェクト

シアターX(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/26 (火)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2026/05/25 (月) 19:00

なんだかなぁ。と感じました。圧がすごい。トリガーアラート的なこともHPに載っていて、開演前も説明されていたけれど。笑ったり、ウルッと来たりもあったけどなんかイライラしました。

ネタバレBOX

滝沢花野さん、美利さんが良かった。
ウルトラソウルメイト

ウルトラソウルメイト

ロロ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2026/05/15 (金) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「成長して変わるものと変わらないもの」

 ある幼なじみ二人の友情を平成に流行した音楽や風俗を交え、幻想的に描いた作品である

ネタバレBOX

 千葉から福島の浜通りに越してきた立町リリイ(篠崎大悟)は、森でサッカーの練習をしていたときに偶然、同じく転校生の苺辺祝祭(亀島一徳)と出会う。二人はたびたび森の中で遊び、時計台(大場みなみ)と呼ばれる森の住人と心を通わす。成長したリリイはサッカーの名門に進学し、祝祭は地元の森で過ごしていた。近況を手紙を交わしていたものの次第に疎遠になってしまったのは、リリイが進学先のサッカー部で体験した厳しい現実だった。

 本作は誰しも子どもの頃に備えていた純粋無垢な性格が、成長過程で次第に変化していく過程を丁寧に描いている。他愛もない遊びやちょっと怖い体験、部活のハラスメントや見栄を張る嘘といった光景に身につまされる思いにもなった。こうした出来事の積み重ねが大人になるということと同時に、変わらないものもまたあるということを提示したことが作者の想いであると私は受けとめた。主演二人の無理のない成長の芝居や数役兼ねる共演者の達者ぶりも相まって、俳優の芝居が光っていた。特にリリイの心の揺れを丁寧に描こうとした点には好感を持ったし、さわやかながら苦悩する篠崎は力演であった。しかしやや詰め込み過ぎで、特に後半、ひさしぶりの森の場面で祝祭への思いを独りごちる場があまり感興をそそるものにならなかったのは残念である。
音楽演劇「光かもしれない」

音楽演劇「光かもしれない」

エリア51

スタジオ空洞(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「音楽と映像で彩られた宇宙旅行」

 スペース・オペラを音楽の生演奏や映像を交えて描いた作品である。

ネタバレBOX

 人類が電力など生活インフラを生産するための家畜のような扱われ方をされ「旧人類」と呼ばれるようになってしまった遠い未来、旧人類の主人公(徐永行)は、かつて地球でアンドロイド(堀春菜)と友情を育む。しかし旧人類とアンドロイドは敵対関係にあった。自身の記憶を外部装置に移したアンドロイドを探しもとに戻すべく、主人公は自作したロボットのY-3PO(原雄次郎)とともに旅に出る。道中では、主人公が会いたがっているアンドロイドとよく似たウェイトレス(堀春菜・二役)が加わる。高度に技術が発達した未来では、肉体と記憶を引き継ぎ生き続けることができるようになっていた。ようやく2001年目に目的の星に到着したが……

 映画「ブレードランナー」のような世界観を想起させる本作は、前提としている設定がなかなかに入り組んでいるため、作品に没入するには相応の時間がかかってしまったことが残念である。またボーカル入りの生演奏に負けないためか、俳優三名の芝居が上演会場の空間にそぐわない過剰さであったため、細かな台詞のニュアンスが聞き取りづらかった点も惜しい。

 ジャズテイストものからラップ、竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」のカバーなど演奏家たち(ボーカル:鈴木美結、ギター:神保治暉、マリンバ:中野志保、ベース:廣戸彰彦)による生演奏は聴き応えがあり、進行に合わせた映像を舞台奥に投射するなどの工夫が光った。特に主人公がアンドロイドとともにスパゲッティを食べた思い出を回想するくだりの静けさ、ほろ苦い甘さが印象的である。他方で主人公の行動が宇宙検閲なる人物に管理される場面では、その検閲官がただ台本を読んでいるように見え残念に思った。
優しい劇団の大恋愛 Volume11『もっと愛してくれよ節』

優しい劇団の大恋愛 Volume11『もっと愛してくれよ節』

優しい劇団

吉祥寺シアター(東京都)

2026/05/10 (日) ~ 2026/05/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「演劇の生産構造への反旗」

 名古屋を中心に活動する劇団が、東京の吉祥寺シアターで過去作品と新作を一挙に上演する企画である。私が観たどの回も満場の客席で溢れかえっており、劇団の晴れ舞台に多くが喝采を送っていた。

ネタバレBOX

 初日の 「北極星のがなりマイク」は、主催で作・演出の尾﨑優人が十数役を演じる一人芝居の再演である。地球ではない星や未来で演劇に携わる人々の葛藤を、老若男女を問わず1時間半かけて演じ続ける。全容を把握することが難しいほどにさまざまに設定が飛んでいくものの、口跡の良さにつられて最後まで見入ってしまった。ただ一人数役を演じ分ける変身の面白さに見入ったというよりは、尾﨑というエネルギー溢れる演劇人の魅力の提示にとどまった点が惜しい。

 二日目は出演者の顔合わせと稽古、そして本番を1日で敢行「大恋愛シリーズ」のVolume10「夕焼け色のダイダラボッチ」である。ひさびさに開催された「大同窓会」に集う人々の邂逅は、トイレの花子さんと理科室の標本の対話、先生に憧れる女性とじつは先生のフリをしていた男子学生の再会など手数が多く面白い。ただ皆大声でまくしたて身振り手振りの大きな芝居は変化に乏しく、言葉遊びと詩的な展開はどうしても先行作品を想起させてしまうものであった。そんななか生徒を演じた今井桃子の、憧れの君になびく様とその後の激しい芝居のギャップがいちばん印象に残った。

 さて三日目の大恋愛シリーズVolume11「もっと愛してくれよ節」は、まず幕開きで暗闇のなか出演者一同で花火があがる様をオノマトペで表現していたところに意表を突かれた。やがて「幸せという名の、遠い国」「こころ休む、場所」にゆきたいよと合唱しながら皆で姿を表すところに期待が高まる。劇団初の時代劇という触れ込みで花火を「偽物の星」と嫌う江戸幕府天文方(永島敬三)や花火が消える様を嘆く花火師(千賀百子)、すべてを手に入れたはずなのに郷里の母に渡された傘を大事にする悪代官(黒澤多生)に愛のために盗みを働く義賊の鼠小僧(佐藤新太)まで、さまざまな登場人物が「愛」について怒涛の台詞を交わしていく。現代で言うところの自己承認欲求の発露を外題に込め、さまざまな登場人物が歌い上げながらやがて花火があがる様を見守るのだが、当然ながら帰結まではなかなかに飛躍が多い。悪代官の「傘」と「かあさん」の言葉遊びにピュアネスを感じる場面など趣向は尽きないのだが、Volume10同様にペアで展開する構成やシャッター、劇場通路の利用など目新しい演出はなかった。客席の反応もVolume10ほどではなく全体を通して芝居が上滑りしていたように思う。

 この企画を通して感じたことは、「大恋愛シリーズ」の可能性と課題である。普段は別の場所で仕事をしている俳優たちが集い、数時間かけて稽古し、スマートフォンの音楽をBluetoothスピーカーで流し工事用ハロゲンランプで本番を打てば、作品として成立するということをこの企画は証明している。力のある俳優と最低限のスタッフワークが揃えば、ごく短期間であっても芝居ができるということは、多くの演劇人、演劇ファンにとっての希望のように映る。過密集中型分業体制の演劇の生産構造に対する反旗であり、加速するばかりの現代社会に見合った活動ともいえよう。

 他方で俳優の芝居が大仰な身振り手振りと大声という類型化したものになりがちであり、演じる姿が一人芝居での尾﨑のそれを模倣しているように見えてきてしまった。作劇もまた登場人物のペアの小話を広げた群像劇という形式に陥りがちであり、ドラマを堪能する暇を与えない言葉の羅列の先に作者のピュアネスと演劇愛を感じる、というパターン化したものになっていた。この劇団の活動に賛辞を送る観客が少なくないことは心強く思う一方で、作品の成熟を目にすることが叶えばという思いもした。

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