りえの観てきた!クチコミ一覧

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つか版『忠臣蔵』

つか版『忠臣蔵』

パフォーマンスユニットTWT

浅草木馬亭(東京都)

2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了

初日の2ステージ目(夜公演)を見てきました。
他の団体さんの『つか版忠臣蔵』もみましたが、若さと賑やかさがあって良かったです!

ネタバレBOX

私はなぜか、其角と芭蕉の『夢は枯野を…』のシーンにすごくグッときました。
向井坂良い子と長い呪いの歌

向井坂良い子と長い呪いの歌

少女都市

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/21 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

演劇好きだったはずなのに、呪いの言葉に苦しんでいて、心が固くなって…。続けていく苦しさ、比較してしまう苦しさに共感しました。希望としては、もっとスコーンと気持ちよく勝ち切って欲しかったなぁと思いました。でも、見に行けて良かったです。

暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ

暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ

柿喰う客

あうるすぽっと(東京都)

2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

『迷走クレオパトラ』公開ゲネプロ拝見しました
公式サイト・配役
http://kaki-kuu-kyaku.com/nyotai/page/special.html

ネタバレBOX



佃井さんが、前に観た熱海殺人事件の時とはまた違っていて印象的でした。自由にイキイキしていらっしゃったので、こういうカッコイイ役が似合うなぁと思いました。
セーラー服のジュリエットの方も見に行きたくなりました。

七味さん、深谷さんも安定感があって印象的でした。こういう役は、女体ならではだなぁと。

あと、側近の杉さんも、キャラクターが立ってて面白かったです。


原典を知らないので、全体の流れがなんとなく同じことの繰り返しに見えてしまった部分もありましたが、公演期間を通じて変わっていく部分なのかな~と、楽しみにしています。
売春捜査官〜ギャランドゥ〜/熱海殺人事件〜友よ今君は風に吹かれて〜

売春捜査官〜ギャランドゥ〜/熱海殺人事件〜友よ今君は風に吹かれて〜

JJプロモーション

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/01/07 (火) ~ 2014/01/12 (日)公演終了

両方見ました♪
2014年の観劇はじめに、良いものが見られました♪

ネタバレBOX

「売春捜査官」
出だしからグイグイ引き込まれてワクワクしながら見ていました。
役者さんと演出さんの魅力が合わさって、桜田さんのオリジナル作品になっていたように思います。
ラストの爆音の演出は賛否分かれるかもしれませんが、私はすごく好きでした。
あの一瞬の表情が忘れられません。
個人的には三浦さんを久しぶりに見られて嬉かったです♪


「友よ、いま君は風に吹かれて」
「なんか、もうわかんなくなっちゃった…」は、オリジナル演出でしょうか。すっと入ってきました。
全体的に若いメンバーを、部長が支えている感じがしました。

それにしても、渡辺トオルとか市村正親と安達祐実足して2で割った顔とか、納得してツボでした(笑)
幕末純情伝

幕末純情伝

風鈴堂

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

ほっこりしました。
つかさんのお膝元での挑戦。
みなさんすごく若くて、失礼だとは思うのですが、なんだかサークルの後輩たちが頑張っている姿を見ているような気持になってしまいました。

全体的には、あの大作をよくあの人数んで頑張って作っているな、と思います。でも、初日のせいかテンポが悪いところ、不自然な間が目立ちました。
もっとテンポよく進んで、100分くらいにまとめられたら良かったのでは。

殺陣は、個人差はありますがしっかり稽古されているのを感じました。

ネタバレBOX

もっと客席に向けたエネルギーがほしかったです。
お客さんから目をそらしてしまっている感じがしました。

舞台の構造としても、出ている役者が客席に近すぎて、後ろのスペースが余っているように感じました。

可愛らしい沖田も良いと思いますが、そうなると周りの男性陣がもっと気張って沖田を立たせてやらなければならなくなります。
エネルギーの強い、時代を背負う魅力的な男たちの中で揺れる沖田、という構造が提出できないと、沖田がただの高飛車でわがままな女になりかねません。
今日は、ぎりぎりだったかなと思います。

でも、演出家の役者に対する愛を感じました。
全体的に、丁寧に作品に臨んでいる感じがしたので、応援したくなりました。
今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

言葉にならない。
みんな、一生懸命生きている。

こういう芝居を、もっともっと見たいと思いました。
戯曲にして出版してほしい。

みなさんそれぞれ素晴らしく、特にはな役の早織さんの強烈なセリフに心打たれました。

ネタバレBOX

正確ではないですが、心に突き刺さった台詞。
個人的備忘録です。

・自分だけ特別だって思ってるのかもしれないけど、みんな同じなんだよ。
誰だって生きるのしんどいよ。

・これだけひどいことが起こったんだから、これからたくさんいいことが起こるんだって、信じさせてよ。

・誰でもよかったんでしょ?
この人のめんどくさいところまで引き受ける気もないのに、優しくしてんじゃねーよ。

・何が正しいかなんてわからなくて、自分で選ぶしかない。
でも、今こうしている私はすごくいい顔してると思う。



女って、強くならなければ生きていけないんですかね。

とりあえず、今日を生きればいいんだな。
秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

コリッチでの「見てきた!」の評価が高かったので、
当日券で見に行きました。


具象の舞台。病院と、隣接する母屋。
照明が素敵でした。

役者の皆さんの人間のぬくもりが伝わってくる作品でした。

ネタバレBOX

中盤までは日常的な会話が続いて、なんかそれぞれ変だけど、そんなに大事件が起きそうな雰囲気はなかった。

でも、だんだんわかってきて、「えぇっ、まさか!?」。

多重人格ということが明るみに出て、観客が混乱しだしたときに、回想シーンをはさんでネタバレ。そのかゆいところに手が届くというか、絶妙なタイミングで手を差し伸べてくれる感じが素敵でした。

そして、謎解きが主題じゃなくて、その後にちゃんとクライマックスが用意されている。奥さん役の本気の心意気を感じて、涙が流れてきました。

あとは趣味の問題で評価が分かれるかもしれないけど、
クオリティとしては最高な作品だと思います。
テレビドラマじゃなく、芝居で良かったなって思います。

ちなみに、「半券割」を使って500円引きしていただいたのですが、
これだと公演日の遅いKAKUTAさんは不公平じゃないですかね?
デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

もっと小さい小屋で見たい!
面白かったです。勉強になりました。笑
華があって実力派の役者さんたちが集まって、全力でおバカなことをやっているようで、贅沢でした。


自分にとっては、初・ケラさんだったので、
他の作品も見に行きたくなりました。

ネタバレBOX

でもこういう内容の作品が、6900円で渋谷の一等地でやってるって、なんか不思議な感じですね。
劇場を出るとき、「平日昼間にこんなに大人数の老若男女が見ていたのか!」と驚きました。

こじんまりとした隠れ家で2500円×3回くらい見たい気がします。
こっそり通う感じ?
有名劇団さんだから、そういうわけにいかないと思いますが、
こういう作品こそ、アンダーグラウンドで「知る人ぞ知る」みたいな感じこそ、小劇場に通う醍醐味のような気がして。

内容は、他の方が書いていたように、全体的に面白くて笑えるけど、ストーリーがなくて断片的に残っている感じです。。

ところどころ、残ったシーンは・・・
・上司の奥さん「なんかその辺のもの適当に入れといてください」
・喫煙所の同僚「相手も嫌々だけど、俺だって嫌々なんだよ」(気持ちが伝わってきた。笑)
・彼氏「これは指輪なんかじゃないよ」
・ラブホテルの年間売上が日本の国防費に匹敵するそうな。
・ランジェリー姿で踊るシーン。綺麗でした。

最後の締め方(演出家的な二人の存在)がよくわからなくて、少し覚めて終わってしまったのが残念でした。
Endless SHOCK

Endless SHOCK

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/02/04 (月) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

ミュージカルというよりShow!
見てきました~。

ダンスのキレが凄い!
ダンサーさんのレベルが高くてびっくりしました。
どの曲になっても、一糸乱れぬダンスは見ていて気持ちが良かったです。

ヒロイン役のサントス・アンナさんも、声が伸びるし踊れるし、私は好きでした。
あれだけ大きな劇場の空気を支配している光一さんの凄さを、
改めて感じました。

ネタバレBOX

車が飛んだり、光一さんが2階席まで飛んできてくれたり、、、
映像も素敵!ビームもかっこいい!
大きな劇場の醍醐味ですね。

2階席だから、遠いかなぁと思ってましたが、
全体が見渡せるし、飛ぶシーンは2階のほうが見やすかったです。

屋良くんも準主役で、見せ場が多くて。
同じ誕生日なのが自慢です(笑)
あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ

王子小劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

満足度

若い(幼い)作品だと感じました。
役者の皆さんの体当たりっぷりは凄まじかったです。
でもここまで受け付けないのは初めてで、むしろ、見に行ってしまってごめんなさいと思いました。

究極の愛を表現したい気持ちはわかります。
映画「愛のむきだし」のような作品を期待して行きました。

でも、結局エロスとか、エゴとか、自己愛とか、愛の一部でしか愛を語れない、未熟な作品のように感じました。
ストーリーに引き出しが少なく、一方向からの愛の表現ばかりで、登場人物の誰も成長せずに終わったことが残念でした。
もっと多面的に愛を語れれば面白い作品になると思います。
これだけ気合みなぎる集団なのだから。

ネタバレBOX

ひとことで言うと、汚い、です。

脱がない方がリアリティがあり、妖しく映ることもあると思います。
あそこまで脱ぐ(=リアリティを求める)のなら、ラストで本当に刺してほしい。

自分たちのやってみたいことをやる、客が引いても構わない、理解してくれる人が理解してくれればいい、的な空気を感じました。
それこそがエゴであり、幼いと思う所以です。


「これって”愛”、だよね?」

これは愛の一部であるだけで、”愛”そのものではない(と信じたい)です。
これが愛(のすべて)だったら、死にたいです。


でも最後に、ここまで突き抜けられる役者と演出の皆さんは、すごいと思います。
売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★

ここまで大胆なアレンジは初めて!
次回以降にも期待しています。

ネタバレBOX

男女比1:3、熊田以外が女性の「売春」というのは、想像したこともありませんでした。
ただ、やはり「性別を変えただけ?」と思ってしまうところがあり。

女が男の真似をしても絶対に勝てないと思っています。
女には女の戦う理由も戦い方もあります。

女が女を殺す、死刑台に送る、女が女に売春をさせるという状況にもっと深みがほしかったです。

たとえば、李も女なら、売れている女に少なからず嫉妬するでしょう。
毎年毎年、若くて元気な女たちが自分のところにやってきて「ブランド品がほしいから客紹介して」って言われて。
人気のある女たちは男にちやほやされて自分を足蹴にしだしたり、「もう年増だから1000円女にすらなれなくて元締めやってるんじゃない?」とかって陰口言われたりしそう・・・。
そうしたら李はアイ子とその嫉妬を共有するのか、それとも1000円女のアイ子にすら嫉妬するのか・・・?

女同士だったら、嫉妬って外せない部分だと思います。

姉妹でもそう。
都会に出て行ってブランド品に身を包む姉と、田舎者の妹。
男が感じる幼馴染が売春していた時の嫌悪感と、姉妹のそれは質が違う。
ウエ子は潔癖(バージン)なのか、それなりに経験があるのか、結構遊び人なのかによっても、姉の売春を受け入れられるかが違ってくると思うし。
しかも、自分の姉が売春婦にもなれない1000円女だと知ったら?
少し優越感を感じるかもしれませんね。

ウエ子の「だって大好きなお姉ちゃんだもん」は、すごくよかったです。

女が女に「女は命令なんかじゃ動かんよ」って・・・・・・。なぜ?


設定を変えるなら、そういった細かい内容もアレンジして然るべきだと思います。


ラスト、花束で殴らなかったのはショックでした。
こういうところで引くから、女はお茶くみさせときゃいいってことになるんじゃないんですか?
あそこで女が女を殴る、その方が絵になると思います。
そうまでしても、人が人を殺してはいけないということを伝えるのが伝兵衛だと思うからです。
そうしないなら、犯人は男のままで良いと思います。


全員が、原作の設定を追ってしまっているような気がして、やるならもっともっと大胆に演出もアレンジしてしまって良かったんじゃないかと思います。

それと、セリフを話していない役者さんの動きが多すぎて、しかもズレているのでセリフに集中できませんでした。。。
事前情報からの期待値が高かったのと、大好きな作品だけに色々と思うところがありました。

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

私は好きです。
私の知ってるサロメは、王女で、踊ったりして、ヨカナーンの首が欲しいってやつでしたが、これは…!

想像とは全く違ったけど、役者の皆さんの魅力がすごく出ていて楽しかったです。

ネタバレBOX

サロメはどこいったの?
あ、いた。「ワイルド系の街」だ!笑
みたいな。

まず、数珠繋ぎになったチュッパチャップスが天井から簾みたいにかかってて、なんだろうってワクワクしてたら「外は、雨じゃんか!」って。
すごいセンスが良いと思いました。

ゾロ目の歌が凄くよかった。

うまく言えませんが、見終わった後すごく気分がよかったです。


つか版・忠臣蔵-スカイツリー篇 Returns-」

つか版・忠臣蔵-スカイツリー篇 Returns-」

劇団扉座

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

見られてよかった!
昨年の公演は仕事の都合で行けず、良い噂を聞いて悔しかったので、今日見に行くことができて良かったです。

まず駅からは少し遠いけど、木造で階段の段差の高い舞台で、小屋の周りにはノボリに提灯!面白い劇場でした。

つかこうへいさん好きなら客入曲、オープニングにまずにやけてしまいます。

ネタバレBOX

本編中にも熱海や飛龍伝の曲やセリフがふんだんに使われ、しまいには花束で殴る!

でも、単なる小ネタではなく、つかさんへの愛と尊敬を感じたので、すごく居心地の良い作品でした。

戯曲集を買ったので、あとでどの部分が横内さんのオリジナルなのか研究してみます。

【追記】
スポンサーの押し出しが強すぎて、、、
チラシへのコメント掲載、ノボリが目立つところにあり、幻冬舎のでっかいマークの暗幕、本編中も「見城様」が2、3回・・・。

もはややり方が銀ちゃんみたいで面白くなっちゃいました。
笑う通訳

笑う通訳

電動夏子安置システム

上野ストアハウス(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/02/20 (水)公演終了

満足度★★★

M班(劇団員&外部演出家)
伝言ゲームしていったら、最後には全く関係のない言葉になっていた、みたいな作品でした。

脚本家さんは頭がいいなと思った。
それと、空間の使い方がすごく上手!

ネタバレBOX

電夏さんは2回目でしたが、私は前に見た「また悪だくみをしているのね」のほうが好きだったかな。

今回は謎解きよりも、会話がかみ合わないシチュエーションを笑う感じで、人が死んでいるのに謎解き部分はあっさりだったような。
同じ会話を繰り返すので、途中で先が読めて長く感じることもありました。

次回もまた見に行きたいです。
発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

青山円形劇場≪公開GP≫(東京都)

2013/02/20 (水) ~ 2013/02/20 (水)公演終了

満足度★★★

公開GP
前回の『絶頂マクベス』が好みだったので見に行ってみました。

公開GPのため、安くてお客さんも少なくて見やすかったです。お得でした。
でも、前回がガールズナイトだったためか、あの「女体」感(?)的なのが薄くあっさりだった印象。

本編は、カタカナ名がややこしいけど、衣装や髪型でちゃんとわかるようになっているし、独特の(歌舞伎っぽい)しゃべり方もあって、洋物に構えてしまう私でも安心して見られました。

役者のみなさん、動き、喋りが達者な方ばかりで、キャラクター芝居が様になっていて面白かったです。

ネタバレBOX

あの「フィリッ、プ」は癖になりそう。

ラストの切腹、見得を切るシーンはお見事!
かっこよすぎて、世の中に男性はいらないんじゃないかと思った。
絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

リズミカルな中、あり得ないテンションで演るマクベス。
中屋敷さんが前から気になっていたのと、チラシの引き、雰囲気が好みそうだったので行ってみました。
チラシからは、ものすごくぶっ飛んだイメージをしていて、
原型をとどめていないくらい違う作品に生まれ変わっているんじゃないかと思っていたので、
案外、まじめにマクベスやってるんだなと驚いた。
台詞も、わかりやすくかみ砕いてはあるけど、大筋は原作に即したもの。

リズムとテンションはさすが、飽きさせない工夫がされていて、観ていて楽しかったです。飽きなかった。

好みは分かれると思うけど、私は好きでした。
女の二面性(静か/姦しい、表情と心の中が違うとか)とか、
女優しかいない環境という中で生まれるアンバランスさが武器になっていると思います。
はじけ方のやけくそっぷりが、女集団だからこそな感じもします。

女子校育ちの私からみると、
あれは「女子校の文化祭に色気を加えたもの」ですね。

構成や舞台の構造上、どの役者さんにも見せ場があり、
尚かつどなたもTVやCMなどで活躍されている方で、
見応えがありました。

ネタバレBOX

前半でその世界観に慣れてしまうと、原作を知っているが故に
中盤以降に何が起こるか予想できてしまって少し中だるみ。

しかし、クライマックス、ぽつんと一人取り残されるマクベスの姿はよかった。
あの演出、好きです。あれは演出の勝利。

あの、女子が集団でいるときの、
みんなで盛り上がってるから、各々の声はキャーキャー言ってるけど心の中では何を思っているかわからない感じと、その中に一人ぽつんと取り残されているマクベスにリアルさを感じました。

あと、ダンカン役の方が素敵でした。(個人的好み)

イデ版 裏蒲田行進曲』 ありがとうございました!無事全公演終えることができました。怪我人多数ですが生きて終えることが出来たことを感謝いたします。

イデ版 裏蒲田行進曲』 ありがとうございました!無事全公演終えることができました。怪我人多数ですが生きて終えることが出来たことを感謝いたします。

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

『小夏狂乱バージョン』
見てきました!
とても面白く、「行ってよかったなー」としみじみ。

これは、「イデ版」っていうだけでは足りず、「裏」までつけちゃうよなぁ、と(笑)

もう1バージョンがとても気になります。
スケジュールさえ合えば、ぜひみに行きたかったです!

ネタバレBOX

「小夏狂乱バージョン」、蒲田行進曲なのに売春捜査官のようでした!

『私、人間の皮を被った女優ですから!!』、しびれました。

この作品は、那須野さんだからこそ作れた作品だと思います。
今まで北区つかこうへい劇団さんで、「小夏の青春」や解散公演、映画版なども見てきましたが、私が今まで描いていた「小夏」像が良い意味で完全に裏切られた感じでした。
ここまで激しく、アツい小夏。
蒲田はどうしても「女」が弱く見えがちでそこまで好きではありませんでしたが、銀ちゃんを小夏が切り落とす、これはイイ!と思いました。

ただ、ちょっと小夏の「スターさん」っぽさはなかったような・・・。
「私が歩く、私が話す、それが映画」みたいなスター感や余裕がなく、
ヤスともそれなりに釣り合いがとれて見えました。
身分違いの小夏のために一生懸命がんばってしまうヤスの姿を、
もう少し見たかったかなと思います。

激しい殺陣、舞台セットなども好みでした☆

<追記>
他の方の感想を読んで初めて気付いたのですが、
「俺の映画だ!バージョン」はヤスが階段落ちするんですか!?
ますます、みたかったです。

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