たらいの観てきた!クチコミ一覧

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若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

天辺塔『箱』
女性4人が出てきて、いろいろやってたよ。箱をテーマにした短い脚本をいくつか用意して、それを演出家がコラージュして出来上がった舞台。普通は『構成』っていうと思うけど、『コラージュ』って呼んでるのが、なんとなく女性っぽくていいなあ、と思ったなり。

女性が4人出てくるけど、そのなかの一人がものすごく舞台映えする人で、その人に眼が行きがちでした。ああいう人が4人いて、舞台上を動いていたら、それだけで素晴らしいだろうなあと思ったり。

箱をテーマにした物語だということだったけど、よくわからないまま終わったものもあり(いや、へっぽこな僕が見逃してそう感じただけだと思うけど)。

でも動きなんかは面白くて、よく訓練されていて、素早い動きが印象的でした。

ネタバレBOX

一応演劇的なクライマックスも用意されていて、ここで盛り上げようとしてるだなあというのはわかった。でも時間的に短くてあっというまにクライマックスは過ぎ去ってしまった。残念。あの場面、もっと観たかった。

演劇的なクライマックスを作るときは、その前に何かの問題が浮き彫りになったり、気持ちが大きく揺らぐシーンがないと、次のクライマックスがなかなか効果的に働かないような気がする。『箱』にも、きっとそういう気持ちの盛り上がりのようなものがあったのだろうけれど、僕がぼんくらなもんで見逃してしまったんだろう。
だからクライマックスはクライマックスだけっていうことになって、気持ちのさらなる高揚みたいなものには繋がらなかった。それも残念でした。
東京学生演劇祭2015

東京学生演劇祭2015

東京学生演劇祭

王子小劇場(東京都)

2015/09/19 (土) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★

Bブロックも
拝見させていただきました。

ネタバレBOX

兄弟の話はよくわらかなかったです。都合よく話が流れて、ちゃんちゃん、みたいな感じで終わって。

共産主義の話は、最後の間とか、すごくよかったなあと。途中、特高を捕まえちゃうの?そのあとどうすんだよ、って思いましたが。
【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

もう観たくない
昨日、見終わった直後は。
「面白かったけど、もうあんまり観たくはないな、ここ。だってきつかったんだもん」

物語は具体的だけど、抽象的なセリフも案外多かったような気もして、途中、セリフが頭に入ってくなくなったりもしたし。

でも朝になって思い返してみると。
「ああ、また観に行ってもいいかなあ」

そして観に行ったらまた「きついから、もう観たくない」って繰り返すのかも。

そんな芝居。
怖いもの観たさっていうんですかね。怖いから真正面からは観たくないけど、遠くから眺めているぶんには。


ネタバレBOX

風俗の事務所。
仕切ってる男がいて、電話番の男がいて、車で送迎する男がいて、雑用担当の女がいて、それからデリヘル嬢。
いろんな事情を抱えた女たちがいて。
いがみあったり、まあときには笑ったりと。
家のためにせっせと働いている女とか。
なんだろ、ひねくれて、荒れてる女とか。

そのうち良くない病気をもらって、困ったことになって。


激しく泣いたり叫んだりするのは、演劇的には必要なのかもしれない。
そうするのには、エネルギーが必要だしね。
でももっと静かでもいいんじゃないのかなあとも。
ゴメンナサイ。よくわかりません。
ただそのへんに嫌悪を感じたのかも。やけにストレートな感じが。


舞台は動きがあって面白かったです。
周囲が通路になっていて、登場人物たちが何周も歩いて(走って)通り過ぎていく。
その感じ。すごくいいなあ。

点かないライターもいい小道具だった。
そのうちふたつの意味が浮き出てきて。

まひるが金網を登っていく最後のシーンもよかった。

なあんだ。また観たいんじゃん。
兄弟ノート

兄弟ノート

劇団ヨロタミ

萬劇場(東京都)

2013/09/04 (水) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

泣けると気持ちよかったんだけど
途中から、人がわさわさ登場して、別の芝居が始まったのかって思っちゃいました。
泣かせ担当とお笑い担当。
担当がきっちり分かれていて、それぞれがいいお仕事をされていたかと。

ネタバレBOX

最後、兄妹でノートを見ているときに、泣かせる台詞みたいなのがあればよかったのになあ。
どっかで泣きたいのに、いまいち泣けない。みたいな。

もっと泣けるように背中を押して欲しかった。
でもそういうふうにするのが嫌だったってことですかね?
パソドブレ

パソドブレ

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2013/09/05 (木) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

うどんもよかった
無駄な人生なんて無いよな。価値は自分で創るもの。人生は自分で切り開くもの。そう再認識した芝居でした。ふう。

九谷のオーバーアクション的な演技に笑いました。半分は苦笑ですが。きゅきゅきゅ。

ネタバレBOX

缶ビール。缶を開けて。飲んでた?
おいおい酔っ払っちゃうじゃんって思ったけど。
何かからくりが?
みんなそんなに飲んでないと思うけど、純子が片付けるとき、カラだったような。

四畳半ってあったような気がするけど、十畳くらいない?
どうでもいいんですが。

昔の人がカップ麺食べたらまずいと思うのかな。
ぼくは逆にすっげえ美味いっていうと思うな。
だってあれは麻薬みたいなものだし。
慣れてない人はいちころだと思うな。
WATERS

WATERS

実験劇場企画公演

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/09/28 (土)公演終了

満足度★★★★

嫌いな要素いっぱいなんだけど、
でも、面白かったな。

開演ぎりぎりに入ったんだけど、舞台上には歩きまわる人々が。
「まず君たちは歩行の訓練からだな」僕のなかの皮肉屋が言った。
そして、僕のなかの心配屋がこうも言った。
「失敗したかな、また眠たいの我慢するのやだなあ」

でも意外にも(ゴメン)、眠くなることもなく。最後まで興味深く拝見しました。
物語的には、あんまり理解してないと思うけど。

音がすごくいい。音楽も良かったし、歌もよかった。
ミュージカルって面白いと思ったことほとんどないけど、今日のはよかったな。下手に感情的になることもなく、上手く見せようとしている感じでもなく。芝居のなかの歌ってのは、演技と同様パフォーマンスじゃないからね。今日のは、なんか、よかったです。歌の内容はね、歌が終わるのと同時に忘れたけど。歌詞はもうちょっとわかりやすく、かつ印象的にすべきかもね。



ネタバレBOX

ファンタジーも実は嫌いでね。

約束があって、裏切りがあって、そんでもって出会いがあって、仲間が増えて、助けてもらって、それからそれからクライマックスがあって、約束を果たして、最後にめでたしめでたしみたいなさ。

そんなのどうでもいいよ、みたいに思いながら観てたんだけど、それでも最後まで面白く観られたってことは、そういうファンタジー的要素以外のはみ出す部分が結構たくさんあったっていうことなんだと思うな。

意外にも(ゴメン)、男性陣の演技が楽しめたような気が。最後の全ケツもね。なんじゃそりゃ~って。
女性陣は、みなさん、美しすぎてね。

シロウオ夫婦の往復ビンタとかさ、「おまえら、中途半端じゃねえの」って僕のなかの怖い人が言ってたけど、そういうのも味で、僕自身は楽しめました。

うた歌うなら私は出る!【ご来場ありがとうございました!!】

うた歌うなら私は出る!【ご来場ありがとうございました!!】

劇団前方公演墳

小劇場 楽園(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

ピアノもよかった
楽しいお芝居、ありがとうございました。くすくす笑いながら拝見させていただきました。

ネタバレBOX

特にアルカポネですが、いろんな意味ではらはらしました。
歌って踊って、最後は楽しく終わるのはいいですよね~

二時間半ですか。長かったような、短かったような。
IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

女優10人による一人芝居
アイディアは面白いかと。

ネタバレBOX

1人の女性を10人の女優が演じる。

昨日20歳になったばかりの自分がいて、
明日30歳になるという自分がいて、
21歳から29歳まで、それぞれの歳の自分がいる。
そしてそれぞれが自分の起こった出来事を物語る。

アイディアとしては面白いけれど。
結局10人の女優による一人芝居という感じ。
一人芝居って、ぼくはダメみたいなんです。
体が拒絶しているみたいで、途中から何を話しているのか聞き取ることができなくなって。

ところがクライマックスのシーンになると、不思議とうるうるさせられて。
いや、これホントかなあ。嘘なんじゃないのかなあ。
こういうので泣けるんだなあ。不思議。
と思いつつ。

冒頭のシーンとか合間のシーンで、ガーリートークがありました。
あれ、気持ち悪かった。
気持ち的には引いてました。どうしてでしょうね?
本物のガーリートークじゃないからでしょうか。
頑張ってガーリートーク風にしてる!みたいなのが見えたからなのか。
ガーリートーク自体に引くものがあるからなのかもしれないし。
年齢の差をもっと感じさせるとか、演劇的な要素をもっと追加してもよかったのでは。
ふう。偉そうでスンマセン。

物語の内容も薄いように感じた。
一生懸命やっていたトランペットの話と、それ以外は恋愛の話。
こいつの頭のなかには男しかないのかという感じ。

それでもクライマックスで泣かされたのは。
20台前半で頑張っていたトランペットを途中で諦めた。
それを30歳目前の自分が眺めている。
そんな風景が、舞台上に見えたからなんだと思う。

不思議な演出だったのは、二人が違う場所で違う人と会話してるんだけど、二人が話しているような見えるようにしたこと。会話としても、噛み合ってるような、噛み合ってないような。微妙な線を行ったり。
面白いなあと思った。でも、、、なんというか、それだけなんだよな。

ひゅー。ゴメンナサイ。
ものすごく期待して観に行ってしまったせいで、逆に辛口になってしまったようです。
テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

テノヒラサイズ

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/12 (月)公演終了

満足度★★★★

ちょっぴり不満
リンクス東京で拝見しました。
そのときの雰囲気のままでしたし、期待通りで面白かったです。
でも、、、

ネタバレBOX

不満なのは、最後のクライマックスのシーンです。

最後、X10に見立てたダンボールが、これも富士山に見立てたダンボールに激突していくんですが、このシーンがこの芝居のクライマックスだと思うのですよ。

このシーンは真面目に一生懸命にやらなければならないシーンだと思うのですが、それまで同様軽く、ギャグっぽく処理されていた(ように見えた)のが不満です。

全員がX10にしがみついて、それを懸命に操作する、(もっと長い時間)、というようなシーンが観たかったです。
だから「ぼくにはダンボールにしか見えない」というギャグは面白いけど、余計だったんじゃないのかなあと思ったり。

最後に劇的にもっと盛り上がるはずのところが、あんまりそうなってなかったのが残念です。
ぼくのほうが何か勘違いしてるのでしょうかね?

やみらみっちゃ

やみらみっちゃ

熱帯

駅前劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

二葉亭四迷について教えられました
二葉亭四迷の波瀾万丈?の人生を描いた芝居でした。

視点がね。外側からの視点で。二葉亭四迷がどうした、こうしたが、描かれるわけだけど、視点が外側で、内側からのじゃないような気が。
だから盛り沢山なんだけど、芝居としてみると、物足りないような気も。正直なところ。

いや、でも、すごく面白かったです。

戦場のピクニック

戦場のピクニック

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/06/26 (水)公演終了

満足度★★★★

わかりやすい親切な演出
さりげない演劇的な工夫もよかった。
舞台が見やすかった。
千秋楽だったけど、 レパートリー作品ということは、またやるんですよね?
また観たいです。

ネタバレBOX

「死体を見つけたら、すぐに連絡するよ」
自分たちが死体になっちゃうとはね。
天廻物

天廻物

血沸肉踊隊

シアター711(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

あっけなかった
俳優はみなさん面白かったです。
もうちょっと観たかったです。
次回もまた観たいです。

ネタバレBOX

終わって外に出た時、時計を見たら八時半くらい。七時半に開演したと思うから、上演時間は一時間か。時間的にも短かったんだな。
でもそれ以上にあっけなく終わった印象。
まだまだこれから。ゴタゴタ、すったもんだが続くんだよね。
そう思ってたら、いつのまにか役者の皆さんがす~っと素の顔に戻って、舞台前面に整列して挨拶を始めてました。
なぬ~って。もう終わりか!
わたくし、びっくらしました。
あれで終わっちゃうのか~。

冒頭で眠れない女王(?)と眠りたい家来が登場して、なんだかんだやり取り。
本編というような部分では、主婦とかたつむり(人型)のやり取りがおっぱじまる。
その後、女王が登場することはなし。
でもあれだけ印象強く登場したんだから、最後にもう一度くらい登場して「ああ、ぐっすり寝た」ぐらい言ってくれてもよかったのでは。
そうすれば、「あ、もう終わりか。ふむふむ。ま、ちょっと物足りないけど、いいか」ぐらいには思えたかと。

最後には、大家さんもかたつむりで登場していたから、登場人物は、主婦を除いてすべてかたつむりってことなんですよね?
眠れない主婦が、一晩のうちに観た夢。でも実はぐっすり眠れていて、朝さわやかに起きて味噌汁作ってる。
そんな感じのお話ってことですよね?

クラリネットとアコーディオンの生演奏、面白かったです。アコーディオンの人は、キャラクター的にも可笑しかった。
最初にあくびして牢屋に入れられてた人も可笑しかった。
それからそれから。セミヌードで、後ろ向きで踊っていた人も印象的でした。
(でも、あれ、なんで踊ってたんだろう?踊りたかったから?)

舞台のセットが抽象的なもので、渦巻きをデザインしたものでした。

気になったのは、舞台のセットに俳優がぶつかって、セットが揺れてたこと。
舞台のセットって、ある世界観を表現するためにあるものですよね。
つくりものだし、単なる板かもしれない。でも、その場所を別の世界に見せるためにあるわけですよね。
でも俳優がぶつかって、ゆらゆら揺れたりすると、「ああ、単なる板か」としか見えなくなる。
もったいない。
俳優は演技の途中であんなに簡単にセットにぶつかって欲しくないです。
壁にもたれかかって泣く、みたいなときでも、実際にはもたれかからずに泣いて欲しい。

ゴメンナサイ。
いろいろ我が儘書きましたが、俳優はみなさん面白かったです。
次回もまた観たいです。
ではでは~
雲の影

雲の影

スポンジ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★

開演前のやつ、ヨカタ。
『三人姉妹』の台詞がしみじみと。

よくあのテレビなんかでみる、交通事故で子供をなくしたお母さんが、仏壇に毎日花をあげて泣いてる、とかね、そういう姿をなんとなく連想しまして。
そういうのはもう忘れちまったほうが幸せになれるのになあと、ぼくなんかは思ったりするわけで。
いつまでも人を憎むのも、疲れるし、お互い不幸になるだけで。

つまらないプライドとか、いつまでも人を許さない心とか、そういうのは人生にはほんとに不必要ですね。

ネタバレBOX

不思議なセットでした。
外側が内側で、内側が外側みたいな。
室内なのに雑草が生えてるって。
違和感がないわけでもないけど。
東京コンバット2013

東京コンバット2013

ハム・トンクス

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

かっこよかった~
マシンガンやショット・ガンを構えてじっとしているときの緊張感がたまりませんでした。
なが~い沈黙の間がいたるところにありましたが、緊張感があるので、まったく間延びしている感覚はありませんでした。
それが凄いなあと。

ネタバレBOX

東京と大阪が戦争する(武力で衝突する)話。

いろいろと見せ場を作るために、あり得ないシチュエーションで攻守が交替したり。

浪速人かどうかを判断することができる、声紋判定の器械がある。
疑わしい兵士はそれを使って判定すればいいのに。でもそれをやっちゃうと物語がすぐに終わっちゃいますからね。
すったもんだを維持するために、そのアイディアは無理やり封印されていました。

そういいった意味で展開が不自然なのですが、演技に緊張感があるので、なんとなく納得させられるというか。

軍曹がふたり登場するのですが、ふたりとも面白かったです。
最初に登場する軍曹(リス)は、静かな声だけれども、強い意志が感じられて。かっこよかったです。

後半に登場する軍曹は、騒がしくて元気。いい味出してました。
『地獄の黙示録』に登場する軍曹(だったかな)を連想させました。

最後のセリフは「東京のほうがかっこいいからだよ」
でもこの最後のセリフはなんだかなあ。

お暇をこじらせて

お暇をこじらせて

aji 2021年活動終了

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/13 (土) ~ 2013/04/16 (火)公演終了

満足度★★★★

居心地のいい感じ。
おしゃれで、居心地がよくて、面白くて。
とってもいい感じでした。こういう芝居ができて、羨ましいなあと思ったり。

ネタバレBOX

青い液体は何なんですか。飲んでも大丈夫なんですね。

演劇的なクライマックスは、家族の食卓での会話をふたりで声を合わせて語っているところになるんでしょうか。あの部分をもっと長い時間観たかった。物足りなかった。あの部分こそ、もっと何度も(語りかたを変えながらでも)繰り返してもいいんじゃないかなあ。

ぼくはそのうち一人芝居を自分でもやりたいと思ってるんですが、そのヒントがたくさんあったように思います。
【公演終了しました!】うちの妹の学校には野球部がない!【有難うございました!】

【公演終了しました!】うちの妹の学校には野球部がない!【有難うございました!】

そびえたつ俺たち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/14 (日)公演終了

満足度★★★★

バラエティーショー。
いろいろと楽しめました。
客席が窮屈なのがちょっとあれでしたけど。

ネタバレBOX

冒頭に高校生たちが部室でマージャンを始めるんだけど、これから始まる芝居の面白さを予感させる感じで。
一目惚れで恋に堕ちるシーンが、ヨカタ。
最後に、打球を無口な兄ちゃんが飛んでキャッチして、それからダイレクト返球するシーンも。
パンティー泥棒あんちゃんの独演も。

妹がね、高校に野球部を作って、兄さんの夢を叶えようって話でした。
ネタ明かしのところで、なんだっけあのアニメ、ああ、涼宮ハルヒみたいになってました。確かに妹にはハルヒ的な強さがありましたね。いや、ちがう。ハルヒじゃなくて、長瀬か。うーん、やっぱりハルヒだな。ま、いいや。
ということは魔法少女まどか☆マギカにも似てるということか。確かに似てました。テイストは全然違うけど。
だから、面白かったけど、ネタ的には、どっかで観たなあ的ながっかり感はなきにしもあらずで。
ダンゼン・鉄はいくらか

ダンゼン・鉄はいくらか

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2013/02/21 (木) ~ 2013/02/25 (月)公演終了

満足度★★★★

乾杯!
俳優のみなさんのアクションは素晴らしかったです。最初から最後までずっと釘付けでした。
そこに『イロニーの精神』などなく、純粋に役を演じていたように見えました。

最終日ということで、ホールで乾杯。ぼくもビールでいっしょに乾杯させていただきました。
こういうのっていいですよね。いい雰囲気でした。
役者のみなさんの素顔も拝見できて、ああ、こういう人だったのかと。
舞台上では皆さん白塗りでしたから。

ネタバレBOX

パンフレットのなかで、演出の江原早栽香さんが書いている。
「私は稽古場で、登場人物の行動がイロニーの精神を持って提示されることを繰り返し要求してきました。(中略)、彼らの滑稽な姿からいまの私達が持つ真の"悪"とは何かを問うためです」

ぼくの理解力が乏しいだけかもしれないけど、上の文には違和感がある。

観る側がイロニーを感じるのは、演出とか台本の構造からだと思うから。
登場人物である俳優に必要なのは、その演劇的状況に集中して生きることだけ。その行動にイロニーの精神を持ち込む必要はない。と思うんだけどな。
稽古場で、演出と俳優のあいだにどのようなやり取りがあったのか。あるいはなかったのか。ものすごく興味がある。

オリジナルの戯曲にはない人物が登場する。

過去、未来と時間を旅する語り手としてのフランス人女性。日本語では喋ってくれず。フランス語だけ。
電話で誰かとやり取りしている。「アロー」ぐらいならわかるけど、その他の言葉は聞き取れない。
彼女が喋ると同時に、日本語訳が後ろの壁に表示される。
でも読み取れない。「もしもし」ぐらいならぱっと読めるけど。込み入った詩的な言葉になると、それを理解するのには時間が足りない。
それにぼくは芝居を観に来たのであって、字幕の詩を読みに来たのではない。だからすぐに読むのはあきらめて、舞台の手前にいる俳優の動きを追うことにした。
だから字幕はほとんど読んでいない。

本当に字幕を読んで欲しいのならば、手前での俳優の動きなどもすべて停止すべきだ。
それにそもそもフランス語で喋る必要はない。日本語で喋るべきだ。そうすれば字幕は必要ない。
日本語が話せないというのなら、フランス人を配役するのが間違っている。演劇的に言うならね。だって日本人の観客を想定してるんだろうから。
フランス人である必要は?

演劇的以外の理由があった?

そもそも語り手の必要性もぼくは感じなかった。逆に手前で行われている芝居から気をそらす邪魔な存在としか思わなかった。メッセージ性は手前で行われている芝居に充分に出ている。
それをまたわざわざ言葉で述べる必要はない。(といってもぼくはほとんど読んでいないから、何について語っていたのかもホントは知らないんだけど)
第4回せんがわ劇場演劇コンクール

第4回せんがわ劇場演劇コンクール

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

明日も楽しみ
一日目、観て来ました。4つの劇団。それぞれ面白く拝見しましたが、30分じゃ物足りないよ~。とはいうものの、これが1時間だったら、辛いかもね。てへへ。
観客とは身勝手で、我が儘で、、、。

ネタバレBOX

仕込み時間は15分らしい。片付けの時間は10分ぐいかなあ。
だって上演開始時間が65分おきて、上演時間30分、仕込み15分、開場から開演まで10分だからね。残りは10分しかない。すごいな。

●劇団印象『終の棲家』

この劇団は、以前観たことがあるよ。『劇』小劇場だった。若手演出家コンクールに出ていた。あんときはコメディっぽい感じの不条理演劇ともいえるようなもので。そんなに僕は評価しなかったけど、今回の『終の棲家』はよかったよ。
せんがわ劇場が50年後には閉館してて、老人ホームになってるっていう設定。
最後の台詞が「80歳の妖精」だったかな。それで暗転。ほろっとさせていただきました。暗転が効いてた。

●第0楽章『怪火』

この劇団の前回の上演『宝島』が素晴らしくてね。期待してました。今日はこの劇団を観に行ったようなもの。30分の二人芝居。期待は裏切られませんでした。
最後、ドアが激しくノックされるんだけど、向こうには誰がいるんだろうな。
火事で焼けちゃったの?細かい設定はわからなかった。
30分じゃ短かかったな。もっと観たかった。
ギター、ハモニカの生演奏つき。

●まごころ18番勝負『有限要素法の正しい使い方How To Use The FEM.』

なんだろう有限要素法って。
心霊写真でへんなところから手が出てるけど、どうやって撮影したのかな、みたいな話だったよ。

●シンクロナイズ・プロデュース『アカイマユ』

今日は、これが一番面白かったな。
安部公房『赤い繭』の脚色。
白いゴム紐を使って、情景を演劇的に作成していた。ゴム紐で窓やドアの形をつくったり、塀が続く町並みをつくったり、部屋の中を作ったり。工夫してるなあ~。
男が帰る家をなくして最後は繭になる不条理な物語なんだけど、最後は男からもゴム紐が出てきて。
最後の繭になるところはどうやって表現するんだろうなあと思ってたら。
なんだろう、あれ。なんか繭っぽい素材のものを使っていた。なんなのかな。いいアイディア。

テレビの撮影班がいて、男のドキュメンタリーを撮るっていう設定だったんだけど、その設定はどうだったか。そんなに気が利いているとは思わなかった。逆に邪魔に。
ただ単に男が繭になるだけでよかったのでは。帰る家は見つかったけど、今度は自分自身がいなくなってしまったっていう不条理感が、テレビクルーのせいで薄くなってしまったような。
Call me Call you

Call me Call you

劇団6番シード

吉祥寺シアター(東京都)

2013/06/27 (木) ~ 2013/07/04 (木)公演終了

満足度★★★★

サービス満点でした
交渉人のお婆さん、優しい感じで、ぼくの祖母を思い出しました。もうとっくに亡くなってるんですけどね。
演出の方が「とっておきの脚本」だとおっしゃっていたのにも頷けました。
上演後のバックステージツアーもサービス満点でした。

ネタバレBOX

ネット放送の記者たち。人の弱みにつけこんで取材を進める。そのやり方に怒りを覚え、わなわな震えました。その連中が最後には、活躍したりもするのですが、こんな連中死んでしまえと思っていたぼくは、それを素直に喜べなくて。
シャッター

シャッター

バッカスカッパ

劇場HOPE(東京都)

2013/07/03 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★

トマトもつ煮580円
何?トマトもつ煮って。食べたことない。なんとなくイメージはできなくはないけど、味は想像できないです。
ケーキの箱、運ぶとき軽そうだった。なかになんにも入ってない感じ。
空き箱?みたいな。

ネタバレBOX

劇的ってなんだろうって考えた。

だって普通芝居を観にいくときに期待する劇的なことは何も起こらなかったから。でもつまらないわけじゃないんだよな。

劇的なことも、じつは起こってないように見えて、舞台上ではじつは起こっていたのだけれども、アンポンタンのぼくには起こってないようにしか見えなかったということなのかもしれない。でも起こってないように見えたとはいっても、何かが起こっていることはアンポンタンのぼくにもわかる。でもそれが劇的かというと、そういうふうには思われなくて、でも劇的といえなくもないような気もしないではない、、、。

ひょっとしたらチェーホフの「かもめ」の初演を観た観客は、こんなふうに何も起こらないことにがっかりしたのかもしれない。だとしたらここでつまらないと言ってしまったら、その観客とおんなじになってしまう。
いやいや、つまらなかったわけではない。というか面白かった。途中一回だけ欠伸しちゃったけど、それききっと身体の生理現象で、芝居とは無関係だと思われる。
ただ期待していた面白さとは違っていただけで。

表向き平和に暮らしている商店街の人々。でもその内面には大いなる影を抱えていて、それが徐々に浮き彫りに、、、みたいな、よくある展開にならなかったというだけで。ひと味ちがった『劇的』でした。

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