住み込みの女の観てきた!クチコミ一覧

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セブンスター

セブンスター

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2016/02/08 (月) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

うさぎストライプスの【セブンスター】を観劇。

宇宙飛行士を夢見る少年の話し。

「おいおいこの狭い劇場で、宇宙空間を表現しながら、自転車を組み立てるのかい?」という度肝も抜く出だしは素晴らしく、このままいけば傑作になるぞ?という予感もあっさりと青春物に落し込んでいったのはやや残念であった。
ただこの劇団を観はじめた頃は、全くの嫌悪感でしかなかったのが、今や観賞するのが至福の瞬間でもある。
短い上演時間ながら、中味は濃く、良い出来である。
タンバリン

タンバリン

劇団 go to

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれなし
中年女性とボクシングとはお見事!
観客はこんな題材を望んでいるのだ。

逆鱗

逆鱗

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2016/01/29 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

NODA・MAPの【逆鱗】を観劇。

先週の【リトル・マーメイド】に続いて、今作も人魚の話し。

水族館では新たなる見世物の人魚の補獲に大忙しだ。
捕獲の為の潜水浮の訓練、偽者の人魚のオーディションなどでだ。
そしてそこに来た電報配達人がオーディションに来ていた本物の人魚に出会い、海底の世界へ導かれ、人魚の世界を垣間見てしまうのである。
そして実在しない妄想の生き物と戦争で実在した人間魚雷、
妄想と現実が交差した瞬間から日本の悲しい歴史が始まっていくのである。

顔が人間で、身体が魚で人魚が作れるという話しから、言葉遊び、歴史観など、それを利用しようとする人間と人魚の関係で話しが進んでいく。
そして寓話的に描かれていく人魚の生態が大きな伏線を孕んでいくのだが、それを微塵も見せずに進んでいくので、「今作は妄想と寓話がキーワードになるのかい?」と思いながらも、やや物足りなさを感じてしまう。
「まぁ、でもそんな訳ないよな~?」と思った瞬間から、一気に散らばった話しのパズルが組み合わさっていくように、人魚と人間魚雷の関係、戦争とは?そして戦争で散った若者達のレクイエムとして、物語は海の底深く沈んでいくのである.....。

もう誰も越える事の出来ない野田秀樹の新たなる傑作である。

お勧めである。
ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」東京公演

ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」東京公演

劇団四季

四季劇場[夏](東京都)

2013/04/07 (日) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれなし
子供向けなら良しとしよう。

合唱曲第58番

合唱曲第58番

田上パル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/01/17 (日) ~ 2016/01/27 (水)公演終了

満足度★★

ネタばれなし
単なるドタバタ感で終わった感じで残念。

怪童がゆく

怪童がゆく

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/01/15 (金) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

玉田企画の【怪童がゆく】を観劇。

毎回飽きずに観ている劇団であり、年間二本の新作を継続して発表している。
至って地味で、目立たない若者達の会話劇が多く、今作は恋愛物。

大学のある日本古典研究科の合宿での顛末。
一人息子を連れてきている教授とセクハラの疑いがある助手と三人の生徒達。
明日の予定について皆で協議しているのだが、教授の一人息子をほっとくのは可哀想という生徒の意見で、予定を変更して、遊園地に行こうという事になるのだが、フランス人生徒の意見により考えは真っ二つに割れる。
そこでは教授と生徒、フランス人と日本人、同級生への片思いの一人息子、そしてセクハラ助手とそれぞれの恋愛事情が噛み合いながら、
西洋と日本の考え方の違いなどをちりばめていく。

玉田企画の面白い箇所は、「あるあるそういう感じ?」とまるで己が外国人になった気分で、島国日本を俯瞰しながら観れるところが興味深く、ほぼそれの連発といっても良いだろう。
ただそれは台詞の繊細さ、演技の間、上手さなどが重要で、作・演出の力が問われる芝居であるが、その中には物語性などなく、平田オリザのように何かを示唆している箇所がないのが、この劇団の特徴だ。
だからこそ日本一人畜無害な劇団といっても過言ではない。
でも毎回外すこともなく、何時間でも観ていたくなるのは間違いない。

そんな芝居を作れる人はなかなかいないよなぁ~。

傑作ではないけど、面白いのでお勧めである。
アマルガム手帖+

アマルガム手帖+

リクウズルーム

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/01/08 (金) ~ 2016/01/13 (水)公演終了

満足度★★★

ネタばれなし
数式と言葉を応用して、演劇を作るなんて....、
何て凄いのだ!
もう一度観たかったんだが、千秋楽に観に行ってしまったのが残念でならない。

idiot

idiot

青年団若手自主企画 vol.64 山内企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/01/05 (火) ~ 2016/01/10 (日)公演終了

満足度★★

不条理?
今作が不条理演劇とうたっていたので、そこに別役実的な何かを期待しすぎたのがそもそもの間違いだったのか?

珈琲法要

珈琲法要

ホエイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/12/31 (木) ~ 2016/01/06 (水)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

青年団リンク・ホエイの【珈琲法要】を観劇。

1800年代頃に蝦夷の斜里で、津軽藩兵はロシアの侵略に向けて警備に当たっていた。
だが慣れない寒さと栄養失調(ビタミン不足)により、兵士達は警備すら出来ずに死んでいき、幕府は万病の薬として珈琲を配っていくのだが......。
幕府がひた隠しにした実話である。
それは兵士達が何もせずに死んでいく事態になり、幕府がその事を隠蔽したのだが、その状況を書いていた兵士の日記が、100年後に発見されて、明るみに出たそうだ。
ただ今作で描かれるのは、幕府の当時の失態や批判ではなく、日本人とは?を描いている作品である。
そしてこの事件のあらましを見ていくと、グローバル化とはいえ、やはり島国の我々の民族性は、諸外国とは全く異なるのだなぁ~と感じてしまう。
東京聖戦詩集

東京聖戦詩集

劇団森キリン

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度

ネタばれなし
この二つの事件は詳しく知っていただけにかなり期待したが、作家が何を狙っていたのかが全く分からず。

高校演劇サミット2015

高校演劇サミット2015

高校演劇サミット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/12/27 (日) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★

ネタばれなし
高校生演劇を観劇。

最近何気に映画の影響か?高校生演劇がブームのようだ。
高校生大会には時間制限などがあるようだが、今作も1時間限定である。
オリジナル、既存など様々な戯曲を使用しているようだが、既存の戯曲も1時間以内にまとめなければいけないので、その辺りの作業も大変だ。
そして戯曲を作るのは先生であったり、生徒であったりと様々だが、作品の良しあしを決めるのは戯曲ではなく、上演された芝居で判断されるので、やはり演じると言う事が作品の出来を決めている感じだ。僅か1時間ながら、生徒たちが全てを注ぎ込むので、密度が濃すぎて、起承転結すら簡単に凌駕してしまい、2時間近く感じてしまうほどだ。
そして世の中の演劇をまだそれほど知らないからか、何事においても枠がなく、生で生じる演劇特有の偶然性の連打で、新たなる表現方法が生まれてきているのは確かである。

多ハズレがないほどレベルの高い高校生演劇であった。

ただいま

ただいま

劇団こふく劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

ネタばれなし
宮崎の演劇人の表現幅の広さに驚きを隠せません。
必見です。

ツインズ

ツインズ

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2015/12/06 (日) ~ 2015/12/30 (水)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

長塚圭史の【ツインズ】を観劇。

海沿いの家に離れ離れになっている家族が、余命幾ばくもない父親の遺言を聞きに集まっている。
そこでは、アル中の長男、父親の財産を目当てに暴れる次男と娘、父親の介護と称して面倒を見ている謎の女性と連れの遠い親戚、そして甥っ子と嫁と双子の息子達だ。
彼らは家族なのだが、どうも話が噛み合わない。遠い親戚が気を利かして、海で取れた魚介類を調理してふるまっているが、どうもしっくりこない。
それに必要なまでにその魚介類を食べようとしない甥っ子。そして遂には双子が何処かに消えてしまう有様だ。
観客は何かが変だ?と少しずつ気が点いていくのが、これはきっと家族の再生物語だなと思わずにはいられない。
そして何年ぶりの祭りの再開と共に、父の遺言を聞きに家族一同が料理を食べながら、父を待っているのだが、既に死んでしまっているようだ。
そして父の死と共に街の電気も送電されなくなってしまい、暗闇の中、最後の晩餐さながら食事をしていると、
その先には理解不可能な出来ごとが待ち受けていたのである。

長塚圭史の得意技である、とある瞬間にテーマや設定すら変えてしまう鮮やかな幕切れであった。
自ずと観客は海沿いの街、魚介類を必要なまでに食べない甥っ子を見ていると、この場所と時代背景が見えてくる。
そしてその事によって離れ離れになった家族の再生物語を希望の展開として持っていくのだが、その希望を打ち破ってしまう、
絶望しかない衝撃のラストには思わず口があんぐりだ。

凄い傑作であり、お勧めである。
書を捨てよ町へ出よう

書を捨てよ町へ出よう

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

マームとジプシーの【書を捨てよ、町へ出よう】を観劇。

時代も世代も感覚も全く違う作・演出の藤田貴大が、寺山修司とどのように対峙するかが興味の一点である。

始まりは前作と同じ様な眼球の解剖から始まり、背景ではパイプイントレを組んで、無機質な造形物が組まれて行く。
そしてライフルで人を虐殺する若者、虹郎の人生、妹の強姦、叔母の姥捨て、そして寺山の母親ハツとの確執など寺山修司色満載である。
だが決して藤田の表現方法はいつもと変わらず、反復であり、物語性すら求めない違和感を感じるスタイルは健在だ。
そして寺山が描く望郷感も藤田が描くととんでもない地獄絵図になってしまうのは、彼に対する反骨精神とも取れるが、
それはまるで寺山が藤田との出会い待っていたかのようでも思えるが、実の処、これは全くの偶然の出会いでしかない。
それは寺山修司のあの名言【出会いの偶然性を想像力によって組織する】を藤田がただ体現しただけだろう。
そして未だに分かるようで分からないアングラ演劇と寺山修司という奇妙な存在と今作は、結局誰もが分からずに終わってしまうと思いきや、
舞台で流れる映像の中で、作家・又吉直樹に答えを言わせるという何とも藤田らしい?いやいや寺山修司に対する尊敬の念を示した終わり方で幕を閉じるのである。

難解であり、苦痛であり、そして受け身で観劇しようものなら駄作であるが、
それを取り払う勇気があれば、とんでもない傑作なのである。

お勧めである。

高学歴娼婦と一行のボードレール

高学歴娼婦と一行のボードレール

猫のホテル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/12/10 (木) ~ 2015/12/17 (木)公演終了

満足度★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

猫のホテルの【高学歴娼婦と一行のボードレール】を観劇。

東電OL事件の顛末を描いた作品。
事件に関わった犯人、OLを娼婦として買ったサラリーマン、
事件を追っているジャーナリスト、そして死んでしまって天国で彷徨っている本人などを様々な角度から事件を突き詰めていく。
誰もがこの事件で思ったのは、何故、高い賃金を得ている一流企業のOLが、安い端金で男性を買っていたのか?という疑問だ。
今作もやはりそこに焦点を当てていた様だが、さっぱり疑問は解けずという感じだ。
ただ飲みや屋の壁に貼ってあったボードレールの詩の一篇
【雪崩よ、崩れ落ちて来て、僕をさらって行かないか?
~虚無の味】
が謎を解く鍵としていたようだが、それはそれで分からないでもないが、それでは演出家の答えになっていないなぁ~というのが今作を不満に思うところである。

今作は観る必要がない。
『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

KAKUTAの【痕跡】を観劇。

大雨の深夜にバーテンダーが河川で目撃した交通事故、
ひき逃げしたドライバー、被害者の子供、その母親、そして子供を救出した人、
その人達のその後の人生を描いた作品。

息子をひき逃げ事故で失い、捜索の結果、遺体が上がらずに行方不明のままだ。だがそんな母親は、一旦諦めた息子捜しも、最近になってマスコミの協力のもと、少しづつ行方不明の息子に近づいていく。
そしてひき逃げをしたドライバーは、心にその事を残しつつ、平和な生活を送っている。更に行方不明になった子供は、救出された人に戸籍不明として育てられ、立派な大人になっている。
そしてこの先の展開は自ずと見えてくるのだが、まさしく観客の思う通りに話は進んでいく。
そこで何故、このようなありきたりの展開で話が進んでいくのだろうか?という疑問が湧いてくる。この展開の裏にか隠されているのではないだろうか?と観客はいやがでも思っていく。
そしてその疑問は、物語として決着をつけるのでなく、登場人物の感情の一面として物語の全てを納得させる手法は、大いに唸ってしまったのである。

傑作である。
海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

青☆組の【海の五線譜】を観劇。

何気ない日常生活を細やかに表現する事が出来る劇団。

自分の人生の伴侶の選択は正しかったのだろうか?
そんな思いを妻・典子は、老いと共に痴呆が始まった自分に問いかけるようになっていった。
学生時代の典子は、二人の男性の和彦と健介を好きになっていた。健介からのプロポーズも宮崎での農業生活を考えると断ざるえないのである。
結局、典子は和彦を選んだのであるが、やはり健介への思いは忘れられない。
そしてそれから数年後、偶然にも健介と再会する機会があるのだが、典子は同じ様に健介を断ち切ってしまうのである。

女性作家が描く典型的な恋愛物語。
現実的で、ロマンスを求めようとしても、求められない女性の最終選択は、いつだって世界中何処でも同じなのである。
あのグレイトギャッビーのディズィーすらそうなのだから。
そのロマンスを求められない女性が、ロマンスを描こうとするとたちまちに悲劇が起こるのである。
それは男性にとってはシェイクスピアの悲劇と寸分と変わりないのである。
そう、だから今作は徹底した男性の失恋の物語であり、そこに視点を持って行って観る事が出来れば、傑作である。

最近の小瀧万梨子の芝居の上達度が半端ない。
今、一番の注目株だ。
ワンピース

ワンピース

松竹

新橋演舞場(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

市川猿之助のスーパー歌舞伎Ⅱの【ワンピース】を観劇。
(市川猿翁のスーパー歌舞伎の新たなるバージョン)

長い原作の「頂上戦争編」を休憩を入れての5時間の長尺。

秘宝ワンピースを探しに旅に出たルフィと仲間達は、シャボンディ諸島での海軍達との戦いで、別れ別れになってしまう。
そして一人になってしまったルフィだが、兄・エースの処刑宣言を聞きつけ、侵入不可能な海底監獄に向かう。
そしてエースの救出劇と共に、兄と父親との関係など様々な試練がルフィに突きつけられる。

原作を大いに尊重しつつ、歌舞伎が持っている気質は失わず、カタルシスが感じられる出来の良い作品であった。
【劇団・新感線】以上の歌舞伎風の美しいアクションの連続、要所、要所の歌舞伎の見得、時折、あまりにも自由過ぎる表現方法が満載過ぎで、やや難色を示す箇所もあるのだが、それはあくまでも中盤の中だるみを抑える方法として、計算された演出は見事である。
そして市川猿翁が必要に描き続けていた「人を信じる」というメッセージが今作でも物語の核になっていて、やはり最後は涙してしまうのである。
これこそがスーパー歌舞伎の醍醐味であり、市川猿翁が思い描いている夢でもある。前作の出来がいまいちであったが、今作でやっと市川猿翁に追いついたという感じである。
感性を刺激してくれるレベルの高い作品であり、今年最後の目玉作品であろう。

チケット代金(¥16500)を出して、この感想を信じる勇気がある人には、大いにお勧めである。
『心中天の網島』

『心中天の網島』

木ノ下歌舞伎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/09/23 (水) ~ 2015/10/07 (水)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

木ノ下歌舞伎の【心中天の網島】を観劇。

今作は前作、前々作とは演出家が変わり、羽衣の演出家・糸井幸之助が登場だ。
羽衣は、妙ジーカルという一風変わったミュージカルを手がけているのだが、その演出家が歌舞伎に挑むのは見ものではあったが、これまた何時も通りの妙ジーカル風な歌舞伎の心中物語を作ってしまったのである。

治兵衛は妻子がありながら、遊女・小春と逢瀬を重ねている。
そして数々の苦難を乗り越えて、ふたりは死への道行を歩み始めるのだが…。

木ノ下歌舞伎は何時もながら原作を尊重して、設定だけは変えながらも、内容は変えずに、深い考察の元に登場人物の心に深く入り込んで描いてくる。
そして今作も治兵衛と小春が何故心中に至った経緯、治兵衛の妻子との生活、小春の無念の思いなど、事細かの人物描写で、観客は登場人物達に魅了されてしまう。
そしてその人物達たちに生き様に沿うような変な歌のオンパレードが観客の心を更に苦しくする。
そして全てが出揃ってからのクライマックスの治兵衛と小春の心中シーンに涙せずにはいられない。

今年三本目ながら、またもや意図も簡単に傑作を作ってしまったようだ。
そして小春の島田桃子、おさんの伊藤志保、そしてダメ亭主・治兵衛の日高啓介が素晴らしいが、個人的には島田桃子が好きなので、彼女が一番である。

今作はお勧めである。
オチの後で

オチの後で

ハマコクラブキヨコクラブ

シアター風姿花伝(東京都)

2015/09/25 (金) ~ 2015/09/28 (月)公演終了

満足度★★★

良作
噺家の人情話し。
良く出来ていて、誰もが楽しめる作品。
決して外さない作品。

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