mamomyaの観てきた!クチコミ一覧

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映画

映画

ワワフラミンゴ

王子スタジオ1(東京都)

2014/06/27 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

わーなんだこれ!
後から追記、変更。

多分、初めてですが少し経ってから星一つ分追加(4→5へ)
余韻、だなあ。
面白かったけど、あまりにも軽すぎて星5付けたらさすがに凄い労力かけてやってるとこの立場がないよなあと思っていました。

ただ、数日経ってその一場面一場面をふと思い出す率が異様に高い事に気がつく。
いや、やっぱりこれは大したものですわ。


わーなんだこれ!
でした(笑)
なんて説明すればいいんだろう、あまりにも取り留めない会話の抜き出しの様で、でもちょっとおかしな内容。
多分、もはや台本はなんでもいいんじゃないかと思うくらい、空気感重視というか?

芝居の多様性って改めて凄いと思う。
これも有りなんだよな、面白かった。

ネタバレBOX

ちなみに役者は建物の出入口から入ってくるのですが、建物の外で待機してると思うと笑える。
てか、通行人が見えるくらいちょっと解放感があり。
歩いてる人から何やってんだ?の空気を感じとれました(笑)
女子と算数

女子と算数

NICE STALKER

pit北/区域(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

観せ方に気を遣えていたら完璧だった
この会場自体入ったの初めてでしたが、面白い造りだなあ。

舞台に対して二階からも見下ろせてそこから観るのも面白そう。
もしかしたら今日のは上からの方が良かったかなー。

ここも面白かった。
そして圧倒の眼鏡率。
ここまでの眼鏡フェチぶりは自分は他にノーコンタクツくらいしか知りません。

どうでもいい部分ですが、何がストライクと言えば自分は眼鏡っ娘なので先ず目に楽しかったです。
青春のトラウマがあります(知らんよ)ヽ('ー`)ノ

数学に絡めてるけど、女子の想いとかそんな系統のお話なんでしょう。
客席の女性が頷いていたのできっと正しいのでしょう。
女子、怖い(笑)

下北沢楽園と同じ様に舞台面に対して二方向から観る形になりますが、芝居が向かい合って会話してるのが多かったのが気になった。
この作りでそうしてしまうと後ろ姿ばかりになってしまう印象なんですよね。

開演前の客席案内で「前の方が観やすい」と推されていましたが、それよりセンター寄りであるかの方が明らかに重要だったと思う。

どこの席が観やすいかも含めて、観せかたをもっと気に出来ていたら嬉しかった。

また劇場の作りで仕方ない部分かもしれないけど、向こう側の席に行く際、客に灯体を跨がせていたのはどうにもならないのだろうか?
他の公演の時もああするしかないのかな?
客でも中途半端に知識があると跨ぎたくなかったりするものなので。
舞台面に上がっちゃダメだよね、が現状のスタンダードでもある。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

触れ込み通り
触れ込み通りの心温まるヒドイ話でした。
ちなみに18禁回を観ました。
18禁回なのに客席、圧倒的な女子率に笑う、特に前の方(笑)
ちなみにあまり言わない方がいいとは思うのですが、例えば「ある役の人は今日は一日全裸」とか、通常+αで縛りが幾つかあった感じでした。

感想のやり取りをしていてふと思ったのですが、通常でもヒドイ話ではあるので、18禁回は+の笑いがある分、むしろ表現が柔らかくなってるかもしれないな、なんて。



そうだ、開演前の舞台上も面白く、客を早めに劇場に引っ張り出せるのでとても良いと思っていますが、その為、会場間際がとても大変そうでしたね。
あれは仕方ないのかなー、運営のかたがたも大変だろうけど頑張って欲しい。

ネタバレBOX

要は全裸で倒れてるけど股間に絶妙に靴が乗ってるから笑うけど、拷問を受けて倒れてるのだから実は結構重いのですよね。
逆に通常を観ていないので予想になりますが。

ちなみに全裸とはいえ、露骨に見せてやろうとかはなく、極力見えない様にやる奥ゆかしさ?もあるので、18禁回だからと敬遠する必要はないと思う。
18禁なのになんだ、奥ゆかしさって!
と書いてて思いますが(笑)

パンフレット購入したんだけどこれ良い出来だと思う。
こちらの芝居はメイクがばっちりというか、役によっては全く役者の素顔がわからなくなるので、誰が誰だか把握しにくいと感じているのですが、ビジュアル付きで見返せるのが嬉しい。
また今回の戯曲が丸々載ってたりします。
文字にするとこれくらいの分量なんだ!
と言うのが感心。

でもサイショモンドダスト★さんは今回素顔だった(笑)
カッコ良かったなー、空中戦のあり得なさが観ていて不自然では無くてあれは必見。
そして高校の頃からおモテになられていたのですね(謎)

各キャラクターがいちいち味があり、面白いのですが、やはり主役のお二人だなー。
ゴルバチョフ(加藤慎吾)、尾崎シヅ子(増田赤カブト)
ラストのゴルバチョフの見ていたモノが本当に幸せな光景で。

ちなみに終演後Wコールになって、「お、この雰囲気はいけるな、まあそうだよね」と客側は感じながらの自然派生的なモノですが、劇団ではじめてだったとのこと。
そこにびっくり、これだけ出来るとこは慣れてるんじゃないかなーと思っていました。

なので、嬉しさと戸惑いと涙と、そして実は一番のハプニングが観れて、Wコールした甲斐のある素敵な瞬間になっていました。
終演後、ほとんどの客はすぐに立ち上がらずアンケートを書いていたり、余韻を楽しんでいる人多かったかな。
客の反応を見てるとどれだけ良かったかが裏打ちされますよね。

あ、先行特典のクジでは小話CDというのが当たりました。
これも楽しみ
銀河ホテル~たまプラーザ店

銀河ホテル~たまプラーザ店

とくお組

座・高円寺1(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

同時並行
あれ、なんでこれ誰も書いてないんだろう。

うーん、面白い。
ザッピング系?
同時平行の面白さ。
こういう系統の久し振りです。

これこそ、まさしく何度観ても面白い作品だと思うので、もっと公演期間長くても良かった様に思う。
ただ、意外に分かりにくいとかはなかったので、その辺り大丈夫な様に意図して作られてるかもしれないな、と感じた。

ネタバレBOX

アイツ(お掃除ロボ的な)の動きの滑らかさに驚いた。
あれ、今回出番少なめですか?と思ったらそういうことか!

冒頭のツアー客到着の混乱は芝居で観るのはちょっと新鮮だった。
開演前に当日パンフを細かく見ない方なので、この人数出るのか!
と騙され?た。
ゲストとかもいたのねー。
ツヤマジケン

ツヤマジケン

日本のラジオ

王子小劇場(東京都)

2014/07/01 (火) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

アングラアングラ!
ばっちりアンダーグラウンド。
こういうの凄い久しぶりかもしれない。
そして面白かった。


ちなみに「女子高生」「津山事件」程度のキーワードだけ頭にある状態でかなり新鮮に観れたので観る可能性があるかたは極力、情報を入れない方が良い、と自分は思う。

ネタバレBOX

「女子高生」「津山事件」って言ったら出落ちと言えるくらい展開読めるけど大丈夫?
って思いながら行ってるのですが、やられた。

時間一杯使って殺し合いするんでしょって思うじゃないですか!

え、このペースで全員死ねるの?
って途中、身も蓋もない事を考えながら観ていました。


女子高生っぷりが面白い。
皆さん、お幾つですか、と疑問に思うぐらい女子高生でした。
女子高生どころか何年生なのかも自然に映ったので素晴らしいのでないかと。
ちなみにパンフ買ってきてバスの中で広げて見ようと思ったのですが、女子高生の写真集状態なので如何わしさが半端なく、そっと閉じましたヽ('ー`)ノ

あーここも王子小劇場なのか、と思うほど、使う団体によって印象が変わるのが良い。
そしてどこも使い方が面白いんですよねー。
こちらは、見えないとこでも声だけで芝居して、おっと思った。
冒頭でそう思えて、そこから引き込まれたんだろうなー。

また客に耳を傾けさせるぼそぼそとした話し方、良かった。
ぎりぎり届く声量でもあんな風にやればありなんだなー!


なかなかぞわぞわ来る物があった。
ただ単純に人が死んでるからとかではなく、人の何気ない狂気と言うか。

最後の暗転の時、「あ、今、これ客席に殺されにかかったら笑える」
とかわけの分からない事を考えていました。
あの暗転は怖かった。
これは明らかに自分が狂っていますかねヽ('ー`)ノ


ちなみに、観劇直後、の自分のツイート↓
。。やばいな。


日本のラジオ「ツヤマジケン」
面白かった。これは感想を書くわけにはいかないので関係ないことを。
そのうち、暗転中に客を殺しちゃうとこが出てくるんじゃないか。
そしたら苦笑いしながら殺されるしかない。

と言う妄想を抱いたヽ('ー`)ノ
保母、処女

保母、処女

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2014/06/29 (日) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

大好きな空間です
キャパ10数人、40分、2000円。
その為だけに客は来て、それだけで満足して客は帰って。
とても良い空間だと思う。


本人たちに届けばいいと思うので、至るところに書いてしまうけど、
ところで、5名程来なかったらしい。
連絡ちゃんと入れろよ!
と勝手に憤る。

こんなに特殊な場なのだからきっと好きで来ようと思ったのではないのか。
母数が少ないのだから1人の差でもでかい。

演ってる側のかたを殺せてしまう方法だと。

ただでさえ売り止めになる作品なので、来ない奴が予約しなければほぼ、確実に誰か別の人が来れたでしょう。

バー公演とかやれなく(やってくれなく)なったらどう責任を取るのだと本気で。
まあ、客数の母数がでかいからと言って普通の公演でも同じですが。

ネタバレBOX

嘘についての話。
「保母、処女」タイトルは確かにちょっと駄洒落でくだらなくはあるのですが。
嘘の質とか、各登場人物が何で感情を露にするのかとか。
会話劇としてやはり秀逸なのでしょう。
また、この至近距離で観れるまさしくの醍醐味ですが、細かい表情を観れるのが本当に良い、面白い。
面倒臭い時の半笑いが特に好きだなー。
ナカゴー特別劇場vol.12『ノット・アナザー・ティーンムービー』

ナカゴー特別劇場vol.12『ノット・アナザー・ティーンムービー』

ナカゴー

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2014/06/26 (木) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

セックス&バイオレンスを含む団体です
あー面白いですね。
相変わらず、セックス&バイオレンスでしたが。


これで楽しめず、顔をしかめてしまう人もいるらしいですが、こういう系統だというのはそろそろ浸透してると思うので、「観に行かない」選択をすればいいんじゃないの?
と考えなくもない。
団体側からの発信がもしかしたら足らないのかもしれませんけどね。


とても刹那的な笑いだと思う。
あまり面倒臭い事は考えずに観て楽しめれば良い。

意外な事にファンタスティックでもあった。
18禁のファンタジーとかあったらこんな感じかもしれない。

ネタバレBOX

あの分けのわからない決戦大分好き。
ビッチな女が大金星の活躍だったりエクスカリバーだったりが特に面白かった(笑)
何で黒子もスローモーションで転がってるんだ、とか。


あ、近い醍醐味だけど、ジタバタした足とかが、簡易照明に当たりそうで、実際ちょっと当たりそうで余分なハラハラをした。
ぶっちゃけ、当たったからと言ってどうということもない、なのかもしれませんが。
耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かったーとだけ
あとは劇場で確認です、よ!


間違いないものが観れる、とは安心していましたが実際その通りでした。
役名もネタバレしない様に気にされてるくらいなのでどう書くか。
凄い密度の高い芝居だと思います。


自分はチケットを取る動き出しが遅いので指定席モノであまり良席になること少ないのですが、今回は前方中央で良かった!
予約の際に「端でもいいので前寄り希望」と書いたのですが、中央にもしてくれてありがたい。


フィクションの扱いが素晴らしかった。
説明しちゃうと陳腐になってしまうのですが、嘘臭くないフィクションというか。

今の世ってこういう時代の上に築かれてるんだぜ!
と思えて、直裁的に言われるよりも今の政治ってこんなんでいいの?
と感じさせられた気がした。



ちなみに土佐弁とかの言葉もそうだけど、髪型も自分には見慣れなかったので役者の把握が何気に苦労しました。

森山智仁の森小屋 vol.2

森山智仁の森小屋 vol.2

森小屋

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2014/06/27 (金) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★

本公演はライバル
ほぼ、バッコスの祭。
タイトルのイメージから芝居の勉強会の成果を見せる場、と勝手に思っていた。

今回は二人芝居、全員参加のコント、四人芝居の三本立てでした。

自分が今まで観たものにかなり引き摺られるのだなあと改めて思ったのですが、短編集というもので考えた時に物足りなさが残ってしまった。
最近、凄いクオリティの短編集を観てしまっているので辛口にならざるを得ないという。

ネタバレBOX

●二人芝居「投票に行こう!」
投票に行かないとこうなっちゃうかもしれないよ。
という作品ですが、話の展開が急過ぎてIFの物語で終わってしまっていたかなと。
要は観てる側にこうならない様に考えて行こうぜ、と植え付けるのが分かりやすい正解だと思うけど、多分、これだと「嘘でしょ、ふーん」となってしまい響かない。
政治の怖さは遅効性の毒でいつの間にかじわりじわりと変化してく恐怖だと思うので、そういうのを入れ込めていれば、と思った。

また終わった後の解説、これは本編以上にしっかりやらねばならなかったと感じた。
カンペを用意しているのだから一字一句の台本にしてでもすらりと言えないとダメだと思う。
要はやってる側は内容理解せずにやってるの?という風に見えてしまうのでやらない方がよかったくらい。


●コント「白熱のラリー」
噛み合わない政治の話を卓球のラリーになぞらえていた。
全体的に政治色を強く感じたのだけれど、これ滑稽ですね、で終わってしまっているのでもう一歩踏み込んで貰いたかった。


●四人芝居「エターナル会議フォーエヴァー」
面白くは感じれた。

ただ、これも全体的な話だけれどクオリティはもっともっと上のモノが出来たのではないか、と思ってしまった。

実は短編だとか朗読劇で有りがちになってしまっている「練習量が少なくてもなんとかなる」から短編です、というところに陥ってしまっている様に思えた。

例えば、バッコスの祭の本公演と比べて同じクオリティを目指せていたか、それは気になった。


ちなみに政治的部分がテーマの様に感じたけれど、この後に観たボクラ団義の方が実はちょっと考えさせられる様な芝居だったり。
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

参加型
正直、同じかたばかりの感想が目立っていたので敬遠していました。
自分にとっては多角的な意見を拾えないと意味がないので失礼、ご容赦を。

信頼するかたがたの評価が目に入って来たので当日思い立って行ってきました!

受付で「どうやって知りましたか~」とかヒアリングしてたのはさすが。
口コミで初めて来ましたよー!


「観たことがない」がまだまだあるのが嬉しいです。

開演前にチラ見したアンケートに「参加してどうでしたか」という表現が使われていましたが、参加型なるほどなー。
これ、楽しめるかどうかの半分は客に委ねられている様で、自分は好きです。



倍々の観客動員を目指しているみたいですが、これは応援したい。

ただ、本気で目指すならば運営も向上を目指さないと厳しい。
知った客に気安いのは良い面もあるけれど、その瞬間、他に疎かになっている事はないか、もっと洗練して出来ないか、見直すべきであると思う。
今の人数感ならばいいけれど、これ以上を望むならば必要な事だと。

リピーターを増やしたいのか、客数を増やしたいのか。
公言しているのは後者の方ですよね。


でも靴・荷物を全部預けさせるのは実は良いやり方だと思う。
やるからには徹底しないと台無しだけど(徹底しないと不公平感が残るので)
そして、それは客入れに時間が掛かってしまう原因になり得る部分ではありますが。


そういえば、冒頭で「これから90分~」という風に言っていてあれ?と思ったけれど120分の間違いですよね?なんであれば150分くらいあった気がしますが。

ネタバレBOX

目を瞑らされるとは思わなかったなー。

ここも言わば円形の変形で、もはや全く丸くはないのですが、舞台面は基本細い通路みたいな感じで、客の目の前、時には後ろを駆け回る。
一人身体を投げ出すとそれで一杯のスペースでよくやるなー!
なんであんなにするりとすれ違えるんだろう。
狭いスペースなのに狭さを感じさせないのが凄かったと思います。
それでいて間近で観れる良さは活きているんですよね。

冒頭に時間を掛けすぎた気も確かにするけれど、それより、客に「参加」の意識を植え付けた事が良かったと思う。
時間堂スタジオ赤羽(仮称) オープニングイベント

時間堂スタジオ赤羽(仮称) オープニングイベント

時間堂

時間堂スタジオ赤羽(仮称)(東京都)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

祝 設立!
時間堂さんが自分のところのスタジオを設立したお祝いのイベントでした。
といってもしっかりお芝居もされていて、うわーこれは楽しかったです!


オープニングは演出家の黒澤世莉さんによるトークから。
何故設立に至ったかとか、家を建てる時は黒澤さんに連絡だ、とか(謎)

時間堂がこれからどうなって行くのか、とても楽しみにしています。
小劇場界の生きる実例を示してくれそうです。

とりあえず、例えば毎週末に気軽に楽しめる空間とか、立ち寄るのが楽しみになる様な空間の準備が整うのをお待ちしています!


第二部は「花のゆりかご、星の雨」お芝居の時間でした。
気がつくと客席みっしりで、やはり芝居が一番注目されているんだなーと。

ネタバレBOX

ちなみにこちらの作品は再演で、当時もそして今回も本物の妊婦さんが登場します。

要は劇団員のおめでたに合わせて上演されている作品となります。
これ凄いタイミングですね。
そんな背景で出来るのが素晴らしい。

初演時の時の本人(子供)が来ていると紹介されてぞわぞわと感動しました。

客席コの字型で観ていたんだけれど、対岸のおばあちゃんがうるっときていたりして、それを見てこちらも余計にうるっとしたり。
こういうのも同じモノを同じ空間で観るという醍醐味ですよね。

効果音を出待ちしている役者(四隅に控えているので、客からは普通に見えている)が担当していたのが印象的。
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネタバレは書きません
とりあえず行けば良いと思う。
行かないと分からないって!

王子小劇場。
リング型の円形形式はやはり良い。
基本的にどの席に座っても役者が間近なのだから。
この距離感だけで必見です。

今回はぶっ飛んだストーリー、言葉遊び、ダンス、殺陣と自分がX-QUESTらしいと思っている要素が満遍なく、バランスがとても良い作品になっていると思う。

こちらは、ただ芝居なだけででなく、最上のエンターテイメントの形だと感じます。
「面白い。楽しめる!」
なんですよね。


毎回、複数あるX-QUESTらしさのバランスの大小をコントロールしているんだと思いますが、久しぶりに言葉遊びの比率が多かった気がする。
駄洒落っぽくなったりはするんだけれど。
大概そういう時はストーリーがぶっ飛ぶんだけど。
この要素があると昔から引き継いで来てる良さが出てきて好きだったりする。

華のある役者さんはまだまだいるのだなあ。
お馴染みのメンバーも勿論良かったのですが、初のかただとエリザベス・マリーさん、うわーそんな風に動けるのかと。
色々なかたが言ってますが、いや、分かりますねぇ。

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

静の芝居
評価が割りと二分してどうなんだろうなーと行ってきました。

ネタバレは当然読んでいなかったけど、何となく、どの部分が引っ掛かるのかは予想が出来ていましたが。

各回満員とのことなので、もっと広い会場に移ってもいいくらいに思いますが、ただ圧倒的に静の芝居なので駅前でも全ての席で楽しめる内容だったかというと厳しい。
自分はF席だったけど、もう2列くらいは前で見れたらもっと入り込めたと思う。

毎回変わらぬ芝居をされている様ですがその辺りの解決を目指してくれる様になると個人的に嬉しい。

登場人物の名前が耳慣れないので物語以外のところで頭のストレスがあったという事情もある。
それでいて登場人物も今回多めだったからなー。

ネタバレBOX

ラストの噛み砕きはとても分かり易かったけど、ただそうするとあんなに時間を掛けなくても表現出来る方法があったのではないかとも思えてしまった。

日本に置き換えると後どれくらい崩壊したら革命が起こるだろうか、とか考えた。
キス・アンド・クライ

キス・アンド・クライ

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2014/06/04 (水) ~ 2014/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

正しい短編集
ちょっと無理やり時間が取れたので当日券で。
当日券だったので、一番後ろのベンチ席となりました。
と言ってもそんな後ろでも無いので、(五列目になるのかな?)見渡せて良席だったと思う。
ただ、折角この無茶苦茶舞台が近い空間なので、観る側は出来るだけ前がかりに座った方がストレートにより熱量を感じれて良いと思う。
熱量を感じた方が良い!


観劇後、一番に感じたのが「お見事」の一言。
これは正しい短編のあり方だったと思う。
確かに一つずつのお話でも楽しめる作品だけど、積み重なった時の相乗効果が良い。
後の展開で、先にやった作品の意味合いがちょっと変わったりするのはうまい。

また週末に行きます。

ネタバレBOX

一本目。
フィギュアスケートを芝居で表現するって、他にあるんですかね?
何気にとても新しい!?
実際には滑る事が出来ない、その一点のみで非常に鬼門な題材だったと思う。

いやーでもやりきった!
表現しきったと言うこと、称賛に値します。

美しくてあれも良かったけど、自分的にはその後の追い詰められていって感情が変化していってしまう様が良かった。


二本目。
自分の責任ってそうだよな、考えている様で一番回避しがちな部分だと思う。
煮詰まった時に、その事を思い出せたら大分違うかもなあ。


三本目。
いやーこの三人は素晴らしい。
また、最後の話で仕掛けが最終的に発動する事になるので、一番楽しさが集中するところだと思う。
ただ、この作品が飛び抜けて面白い、ではなく、継投してきているからこそ、なんですよね。
そこがやはりうまい。

可哀想なのが面白くて申し訳なく思う。
劇中ではそこまで言われてなかったけど、ぷちぷち役の人って、こうわざと潰されてストレス解消に使われちゃうこともあるよね。。
ってとこまで考えられているのかしら、と余計な事まで考える(笑)

全話に登場したクロ(ネコヤマト:謎)、出番は多いわけじゃないけど印象に残っている。
好きだなー。
ディアボロス

ディアボロス

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/05/29 (木) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

一つの王道の形
こちらの芝居でヒーローモノではないのは初めてだったのでその点楽しみでした。

これもある意味、物語として王道であると感じた。
超能力少年少女が大人に利用されて~と言うのはたまに見かけるお話かなと。

ネタバレBOX

例えばミサイルとか、弾丸一発一発を肉体で表現する、と言うことも健在でしたが、文字通りの肉弾戦を今回は主軸に置いた様でした。

超能力少年を素手で圧倒するおっさんがいたりで、スケールは大きいけれど近所の悪ガキを叱るおっさんの様で何気にそこが一番気に入っています。

親が子供を叱ったり導いたりが理想だと思うけど、それが適わないならば誰か他の人が出来れば良いよね、と言う結構当たり前の話。

おとなしめという評価をされる方がいるのは、そんな部分からかもしれない。


ちょっとメタな部分になってしまうかもだけれど、主宰の吉久直志さんがやりたい事を全力で詰め込んだんだろうな。
たまにならばそういう芝居もあって良いと思うのです。
【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】

【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2014/05/14 (水) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

正解を選べる人なんているの?
初見。
評判が良かったのと千秋楽にタイミングが合ったので行ってきました。

楽しみにしているトツゲキ倶楽部「キス・アンド・クライ」に出演される吉留明日香さんも出てらっしゃいましたね。


これは良かった。
カーテンコール時にたまらない気持ちにされたのは久しぶりな気がする。


人生で正解を選べる人ってどれくらい居るの?
正解選べる人なんて居るの?
人生は無理ゲーだ。
自然と手放してしまったモノ、人の事を考える。

神は居ないと自分も思って生きている。

ネタバレBOX

オープニング、人ってあそこまで高音のキーで騒げるのだなとたまげた。
多分、そこからもう捕まれていたのでしょう。



凄い響いた芝居でしたが、何だか簡潔になっちゃった。
スズナリで、中野の処女がイクッ

スズナリで、中野の処女がイクッ

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2014/05/23 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

観ていると客側の個性が分かる稀有な作品
先日のバー公演後、やっと本公演一回目。
まあにわかですヽ('ー`)ノ
続けて二回観ました!
これは面白いですよう!

あんまりネタバレを駆使しつつ語っても仕方ない、兎に角、観てみると良いですよ、と思っちゃう様な芝居でした。
ただただ笑って楽しむ人も居れば、深く捉える人もいるでしょう。

ネタバレBOX

びっくりするぐらい後ろ向き(文字通りの意味で)の芝居が多い。
何度も着替えるので、客席向きにやってしまうと変に直さい的になってしまうので正解だと思う。

笑いの成分を結構強めに絡めているので、反射で笑うタイプの人はかなりケラケラ笑ってた様に思う。
反面、感情移入して観るタイプの人には重い話でもあるので、「そこ笑いどころ?」と思える人がいるのも分かる。

同じ物を観て、感じかたが人によって大きく違うのだなあと感じることはよくある話ですが、この芝居は特にそうかもしれない。

観ていると客側の個性が分かる稀有な作品だ。

ちなみに、あまり笑どころではないところで笑えてしまう男の人は、彼女の気持ちがわからなくてよく怒られてるタイプの人だと思う。


ラストの雰囲気的には笑えない寄りの空気からああ持っていった展開は自分は大好きです。

興味無いのが可哀想でしたが、あれで「落ちた」と思っていいんですよね?
そうだと良いなー。
パンゲア【アンケート即日公開】

パンゲア【アンケート即日公開】

劇団バッコスの祭

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2014/05/15 (木) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

小気味良く壮大
開場して入ると間隔をあけて役者が一人ずつ開場に入ってくる。
最初は何をしているわけでもないのですが(席を案内してくれたり、飲み物のグラスを片付けてくれたりもする)、集まってくるにつれ何かしら動いている様になる。
この時の時間の使い方、個性が出てて良い。
やはり役者が出てきているならばそこから観たいですよね。

役者が大陸を表現する、と言うことで、当日パンフを良く見て、誰が何やくをやるかを把握しておくと観やすいと思う。

ネタバレBOX

ちなみに大陸だけではなく、太陽系になったり恐竜になったり動物になったりと場面毎に小気味良く変わっていくので面白い。

このやり方ならば極力、出番の偏りがない方が自分的には好みかも。

役者の括りに入っていなかったけど、受付の人がちょっと冒頭で絡んできた、あれは美味しい役だ(笑)

あ、あの辺のメタな部分だけはちょっと聞いててざらっとしたので控えた方が良い、と自分は感じた。

オーストラリア大陸がユーラシア大陸を説得しようと
「争わない方向で進化しろよ!」
というような事を言っていましたが、全くその通りだなあ。


色々な時代を辿りつつ、後半は世界大戦に繋がって行きました。
原爆も出てきて、それが落とされるのを知っているのでどう纏めるのか気になりながら観れた。
なので、その部分は曖昧になってしまった印象があるので避けずにやってくれた方が良かったかなぁ。

大陸同士のラブストーリーなんかもあって、壮大さが良いのですが、愛情表現をとことん間接的にやっても良かったんじゃないかと今、思ってたりします。
大陸自体は離れたままなのだからそれこそ、人や動物の到達で表現出来ていたら神憑りのレベルだと思う。

終演後のバータイム、ふと見るとみんな狭いところに固まってたけど、広い客席の方に出てくれば良いのに!
と思った。
これは日本人の特性だな(笑)
メビウスローズ-MEBIUS LAWS-

メビウスローズ-MEBIUS LAWS-

劇団C2

萬劇場(東京都)

2014/05/14 (水) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ゲームでやりたいかも
短編集の時の作品と同じ世界観の長編で、この短いスパンで観る事が出きるのが先ず良いですよね。

まさにゲームの世界の様な作品。
多分、市販のゲームで同じのがあってもあり得る。
違和感ないんじゃないかと思う。

ストーリー、設定良くできている。
特に設定が面白い。

ネタバレBOX

殺陣の分量をもう少しだけ絞れたら、とは思えた。
精度の問題もあるけれど、観ていても印象が薄くなってしまう気がする。

短編の時の方がそういった意味ではやはり印象に残っていたりします。

一ヶ所だけでしたが、パワーで吹き飛ばす殺陣があって、それは何気に斬新に感じました。

キャラクターは実はちょっと多い様に感じた。
多分、これが本当にゲームだったらあれくらいは普通に出てくるし、気にならなかったと思うけど、二時間の枠の中だと、ほんの気持ちだけ多い。
二時間は芝居では長い方だけど、何十時間と掛かるゲームと並べてしまうと凄く短く感じるのかな、なんて。

ああ、書いてて気がついたのですが、自分、短編の時の比率を大分気に入っていたのかな、と。

仕方ない部分ですが、短編の時と同じ役は同じ人が出来たら良かったですよね。
これはどちらが良かった、悪かったではなく、なまじスパンが短かく続けて観たから感じたんだと。


早口に気持ち長セリフをスパッと言って、軽いオチに繋げる事が多い印象でしたが、残念ながら噛んでしまっていたのが何箇所か。
で、噛んでしまうとそのセリフを言い切ろうと急いでしまって、確実にその瞬間は言ってるだけで役から離れてしまっていた様に感じた。

正直、噛むのは仕方なく、実は致命的なミスでは無いと自分は思うので(何故なら素で噛む事はあるのだから)、慌てずにリカバリーが出来ると良いと思った。
セリフが長めだから余計そう見えたかもしれません。
異邦人

異邦人

アカネジレンマ

ワーサルシアター(東京都)

2014/05/14 (水) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

独特な不条理?
わー、先ず、面白かったのですが、話の展開がちょっと独特で、こう言うのも不条理モノの範疇に含まれるんですかね?

ネタバレBOX

小林知未さんの役どころが物語を繋いでいく、ナレーター?ストーリーテラー?の様な感じで、ぐいぐい引っ張って行くのが大分良かった。
ただ、まさかの死んで、その後も変わらずに、と言うのは面白いのだけれど、逆にあそこまで全面に出ていたので、ラストでももっと強烈に関わってくるくらいの展開だと嬉しかった。

殺されるのも身内ならばああなる前に先ずは説得がある方が自然かな?
支配人があの場だけ、急に非情になったのが少し浮いた様にも思えた。
あーでもラスト辺りの一人が罪を被ってよしとするあの感じなので、ブレはないのかもな。


また、「異邦人」と言うことで本当の部外者であるアイドルがもっとキーになって絡んでくる様だとなお良かった様に思う。
サスペンスドラマならばそれこそ主役ポジションですよね。

途中、水面の表現で小林さんと支配人役の人が布をユラユラしていましたが、何故かにらめっこの様な事をしていて、実はそれかなり好き。
表情の引き出し多くて良いですね。
それだけを取り出して眺めてみたいと思いました。

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