満足度★★★★
絡まる愛
初めての角角ストロガのフ。多空間を一度に見せるセットと演出に面白さを感じた。話のテイストは好みではないけど、満足できた。
役者は、曽雌康晴が良かった。椿かおりのキツめなナースは表情が非常に魅力的。
ネタバレBOX
16歳の主人公(ジジ・ぶう)は早熟性早老症。見た目は60歳。その苦悩を中心に、歪に狂った関係者らをからめて、異様な舞台へ観客を引きずりこむ。
演技も良かったけど、やはり見せ方が上手かったと思う。
満足度★★★
f
昼食後に観劇したためか眠くなった。
パンチが足りない。もしくは、静かな舞台にしてはセリフにパワーが足りない。
105分。
ネタバレBOX
父が女を作って出ていき、母も死んだ三姉妹の話が主軸。長女は妹らを母替わりに面倒をみてきて、次女は甲斐性なしの彼との間で身ごもり、三女は寂しさをただただ募らせ精神病患者のような男を家に招く‥。
ラスト、次女は結婚の報告を男(とその妻)にしに行きエンド‥なのだが、半分寝てたような状態だったので、あんまり内容を覚えていない。
笑えたのはfレンジャーのくだりとか、出てった長女が万引きして帰ってきたくだりくらいかな。「家族愛」がテーマだと思うけども、100分なら100分、引き付ける何かを脚本に忍ばせてほしかった。
満足度★★★★★
赤い靴
8人の女優を上手く料理する演出が素晴らしい。なんかよくわからん感動に浸ってしまった。75分。
ネタバレBOX
あみ(あゆみ?)の一生を描く。
コンクリ風味の舞台にチョークで線を描き照明を当て、そこを人生の「ステージ」に仕上げる。8人は、そのステージであみを演じたりあみの母や友達を演じたり、テンポよく配役が変わる。これと、セリフの効果があいまってグイグイと引き込まれる。
皆あたたかな風合いの衣装に身を包み、赤い靴を履いている。それが、舞台で射し色のように印象的に使用されている。
演者が客席近くまでよってくる(客席対面式)ので表情がよくみえるのもうれしい。いきいきと笑ったり、悲しんだり、駄々こねたりする表情が、非常にまぶしくうつった。
満足度★★★
初劇団子
チケットプレゼントにて鑑賞。
ストレートな内容。素直に楽しめた。ややクサイとこもあったけど。130分。
ネタバレBOX
常田(山口)が家主の昔ながらのアパートが舞台。10年くらい演劇やってる長谷(大高)とその後輩・池田(小多田)、ダンサーやってるeZ(遠山)とその彼女でお水系(か風俗か)の仕事やってるリリー(白石)、彼氏に裏切られた形態小説家・松原(涌井)、リアリストな派遣業・蒲田(土橋)、アイドルの追っかけというかストーカーの春日(城田)が住んでいる。ところにかつて住んでいた漫画家志望の四万(阿部)が帰ってくるも、住人は変人でどこかそっけない。そんな中、冴えない人生を歩んできた常田に、彼女・江住(喜多川)ができた‥。
ショートエピソードで構成された作品。ダークなエッセンスもあるけど明るいテイストが強い。ハッピー系‥eZとリリーの結婚とシカゴへの進出・池田の俳優抜擢・松原の彼氏が向かえにくる・四万の佳作入選。ダーク系‥長谷の傷害事件・常田の結婚詐欺被害。ダークな話はやや内容が薄い気がした。常田と長谷の苦悩をもっと表現してよいかなと。
それぞれが面白い話だった。中でも「eZと池田のダンス教室」は、いかにもチャラい奴が熱くしっかりしてる系の話で、ありがちだけど面白い。そっけなくドライで夢とかを嫌い(金が夢らしいが)、夢追い人な住人らを見下す(理は通っている)蒲田が、徐々に連帯感を出していくさまも、お定まりかもしれないけど、けっこう自然だったと思う。個人的に松原の過去になにかあったということを直接に表現しないところが気に入った。松原の人柄も含め。彼氏が訪ねてきたとこは唐突だと思ったけど。
集合アパート?なんて現実的にあまり親しみないのだけど、人間ドラマをやりやすい設定だと思う(松原みたいな若くて神経質そうな女性が風呂なし共同トイレのとこに住むかしらないけど)。「夢」と「現実」がテーマにあって、それに焦点があたる箇所はクサイシーンだななんて思ったが、それもイイ味付けになってたと終演して思った。
満足度★★★★
逆境から
チケットプレゼントにて鑑賞。
わかりやすくて気軽に楽しめる作品。
ネタバレBOX
ハードボイルドな作風の小説家・竹藪(猿渡亮太)は、連載4本抱えているも、最近はスランプ気味。友人からもらった願いの叶う「栄養剤」で妄想のゴーストライター・シコースキー(笠野哲平)を呼び出し、爆発的に人気作家になる。しかし、虚構であるはずのシコースキーに殺され、立場が逆転。シコースキーが現実の、竹藪が虚構の住人になる。妄想な存在になった竹藪は、自身の作品の主人公の五反田鮫(AKKY)ら4人の協力を得て、シコースキーを倒し、締め切りに追われる前の生活に戻る。
基本、コメディテイストなのだが、シコースキーの野心や竹藪の(純粋な)作家魂、竹藪と五反田鮫らとの関係性もしっかり描き、中身のある舞台になっている。特に、妄想世界にシコースキーを呼び出し、決着をつけるまでは、少年マンガ的なノリもあって楽しく見ていられた。
爆笑ってとこはなかったけども、笑える箇所もしっかり用意されていた。
編集者・西川役の泉の声が良かった(前回のバスガイド声も良かったけど)。同じ編集者・中田役の花岡もかわいかった。なにげにアシスタント役の鈴木がホモでボケ役で面白かった。ジャック馬場役の勝山も、コメディしてて良かった。あと、キモイ編集者役の水澤もイイキャラを上手く演じてたと思う。
ラスト、妥協案を提示したシコースキーの逆側にハードボイルドがあるんだろうなと。
満足度★★
正直おもしろくない
チケットプレゼントにて鑑賞。
発声が無駄に大きい。開演前の玉すだれパフォーマンスが?。なぜやるのかわからない。終演時の挨拶が雑。
逃走時のダンス(パフォーマンス)シーンだけは良かった。
ネタバレBOX
千絵(山本)の飼い犬だったラッキー(石塚)は、千絵の引越しが原因で、殺処分及び引受人への受け渡しをする施設に入る(千絵が預けにきたのかわからないが)。そこには、色々な事情で施設にいる犬らがいる。ラッキーらは、身体が弱いとか野良だとかの理由で、ほどなく殺処分(二酸化炭素による窒息死)されるも、野良犬だったテル(米倉)は生き残る。たまたま取材していたTVスタッフがTVで取り上げ、テルを引き取りたいという人が施設を訪れるも、テルは人間不信のため、引き取りの可能性が高いその他の犬らを説得し、脱走を試みる。そこに千絵が現れ、テルの中にラッキーの面影を見て、お別れを告げる‥。その後、施設は、なるべく施設への預かりを減らすべく、手放そうとする飼い主の説得やその他の方法を考えるようになる‥という話。
クライマックスは、千絵とラッキーのラストのトコなんだろうけど、二人の間のなにかが何もないのでなんにも感じなかった(千絵が持ち込んだのなら殺処分を承知の上のことなのではないのか、もしくは捨てたのか、どちらにしろ飼ってた犬が施設にいる時点で、感動にはほど遠い)。動物(ペット)の扱い(殺処分含む)がテーマなんだろうけど、飼い主の視点がない上に、施設側ががんばります!という安直な結末に拍子抜けした。犬役が何匹も出て、雑種(野良)と血統書付みたいな犬で運命が違う、人間への見方も違うという話でもあるが、ここのとこ、なんの解決というか答えもなく終わってしまって残念。ユキ(知江崎)らが、テルの脱走に同意した展開も?だった。展開ありきの描写に感じた。
重いテーマをなるべくライト(コメディ路線?)に仕上げたのだろうけど、上のような感じで、話(脚本)に魅力がまるでない。笑いも微妙で残念な舞台だった。
満足度★★★★
魚
気合の入ったパンフとOPのかっこよさ、ラストに痺れた。
OPの曲はボーカロイド曲?。こういう舞台で耳にすると思ってなかったが妙に合っていて驚いた。
ネタバレBOX
的外れと思われるかもしれないけど、後半部分だけでも充分見ごたえのある舞台だった。舞台の半分も理解してないと思うけど、ラストの幻想的な演出に充実感を得られた。泡となった男と女。精神病的な錯覚に陥るような、ファンタジーのような、そんな気分。
谷川昭一朗と占部房子、森下真樹の存在感にうっとりした。特に占部。精神病患者として鬼気迫る演技だった。OPの丸太を登るシーンでは、パジャマを着ている谷川が患者と思ってたけど。てか、医師も患者だったのか。
照明が秀逸。OPとか、BGMと合わさって、一気に舞台の中に引きずり込む。
満足度★★★
疲れた人への応援歌
チケットプレゼントにて鑑賞。全体的に良かった。約120分。
主演の廣田朱美が好演してた。
笑いの部分は、まったく笑えないワケじゃないけど、色々ともっと精度上がると良いかな。演者の衣装がコロコロ変わる様は、観てて面白い。
ネタバレBOX
地味で取り柄の無い、35歳?のミツコ(廣田)は、東京で働いているも、人生の充実感もなく、帰省を決意する。その荷造り中、若き日の父(おのまさし)や母(小林こずえ)、姉(出口桃子)、片思いだった男性ら(佐藤修二・宮脇タケシ)が、ダンボールから出てくる‥。
話としては、ダンボールから出てきた人物は、ミツコの中のイメージのようなもので(ミツコ自体も含む?)、彼らがミツコに元気を取り戻させる物語なのだが、途中、アヤミ(竹内美保)の件のようなブラックな感情も描いてくれたのは良かったと思う。また、「元気」というテーマに、「スカートめくり」という一見ヘンテコな材料をもってくる感覚が大変良い。
話自体は面白いと思ったが、演出が若干弱い気がする。特に、終盤の紙ふぶきのシーン、見せ場だと思うけどインパクトが足りない。あそこが活きるような下準備にもうひと手間あってよかった。シーン自体の一体感とかもっとほしい。ちなみに、元気君と元気さんの存在は、作品上どのような効果があったのか分からなかった。
主演の廣田が、地味だがどこかかわいらしいミツコの寂しい感情や嬉しい感情を上手く演技していて、そこが舞台に安定をもたらしていたと思う。ミツコのような人間はめずらしくもなく結構共感できるわけなので、もっと観客の心を鷲掴みにする(共感を寄せやすい)演出での再演を期待したい。
満足度★★★★
コックとピストル
初パラドックス定数。おっと引き付ける設定の上できわどい要素を鋭く描く。面白かった。
作品に合った、倉庫っぽい会場選びもgood。電車や車の音も臨場感をあおってたと思う。ただ、最終盤でのゆうやけチャイムは、アンマッチだったかな。
ネタバレBOX
アジア事変が起こり、戦闘地域と化した東京の中華料理屋が舞台(逆にアメリカでは誰も銃をもってないという皮肉な設定)。
危険な東京を注文一つで出前する中華料理屋。眉間にシワをよせる頑固な料理長・ミユキ(小野)をはじめ、ミユキと昔ひと悶着あったという元同僚・アオイ(中川)とその弟・ルカ(山田)、アオイを慕っている料理人・龍丸(渡邊)、闇野菜に手を出す卸業者・ユラ(生津)とその部下で非日本人とのクウォーター・エイジュ(池田)、料理人として雇われるブンエモン(井内)とカゲトラ(平田)、非日本人を取り締まる警官・カンギク(加藤)、武器屋を営むウキフネ(今里)、アメリカから帰国したオウスケ(西原)など、総勢14人の俳優が熱い演技で120分駆け抜ける。
アジア事変というものがどんなものが具体的に示されないが、「日本人」と「非日本人」というカテゴリーが舞台での重要なファクターであることが、会話の端々で掬い取れる。ミユキとアオイの関係も、非日本人に寛容なミユキと排他的なアオイという確執であり、ブンエモンは非日本人であることを隠して(日本人に反感をもって)働いている。日本の(人類の?)永遠の課題のようなものだろうか。普段意識しないことを目の前で上手に提起してくれた。
また、配達員のユウガオ(兼間)は、文字が読めないことをコンプレックスに思っていることは、識字率世界トップレベルの日本にあって、ショッキングなことである。
平和で先進国な日本の現状の脆さを未来的に示しているかのような舞台で、不安な気持ちになってしまったが、それでもやっぱり前に進んでいく人物たちに(自分が)救われる話であった。
満足度★★★★
不正と凋落
玉置玲央の表情と所作、かっこいい。
ネタバレBOX
勘違いが原因の喜劇スタイル。全体的に照明を絞って陰鬱で抑圧された雰囲気で舞台が進行する。そのためか喜劇といっても爽快さはない。面白かったといいきれないところがあったけど、60分、舞台に見入っていた。
動きはもう少しあっても良かった気がする。アフタートークで話にあった、日本語と韓国語の使い分け(相手との上下関係や本音)は、ああホントだ!と納得した。
サイゴの挨拶とダンスを組み合わせたハケ、ユーモアがあってスマートでよい演出だった。
ポストカードの玉置玲央と深谷由梨香、どちらもかっこよくセクシー。
満足度★★★★
どーでもよいけど、学校の敷地広い。
タイニィアリスでも観たけどもう一度。やはり良く創られた作品だった。
ネタバレBOX
会場が、講義室のような感じで、タイニィアリスより広いのだけれど、キチンと対応してたみたい。
最後には、野菜たちも「ミノリ」もお父さんも好きになってしまった。
満足度★★★★
Penguin Cafe
チケットプレゼントにて鑑賞。
チラシのリード文のとおり、死者と生者の想いが紡ぐファンタジー。中盤、ややダラけた感があったが、総合的に面白かった。
照明の使い方が世界感を盛り上げていて好印象。
ネタバレBOX
とある喫茶店。死の世界と生の世界の狭間にあるのか。死んだ大切な人へ伝えたいことがある人間とその死者が会える場所‥。
一見幻想的な舞台(設定)に愛とか友情、後悔、葛藤などが渦巻いていた。
ゴトウの役割がよくて、舞台の魅力を底上げしていた。また、ママと従業員の関係も面白い。(寝たきりの妻を看病しつづける夫がいても、妻は前のダンナに会いに行くとか)シンプルじゃなくて良い。
逆に、ほかのエピソードがやや弱めだったかなと感じてしまった。なんでだろうか。
序盤の、丸ライトを息でつけるトコに、おおっと引き付けられた。
満足度★★★★★
怒涛の舞台
どこか崩れた人間たちのわかるようなわからんような舞台。音響と照明と舞台と演技が一体となって攻めてくる感じ。圧倒されてしまった。面白かった。
90分。
ネタバレBOX
回る舞台セットが効果的に使用され、スムーズな場面転換が気持ちよい。
中央の高い位置にマイクが吊るされ、見せ場ごとに心の叫びを上げる。同時に、舞台が徐々に速度を上げて回転し、照明と音響が加わっていく。この時の、照明と音響の加減が丁度よくて、グイグイ押されているような感覚になる。終盤の直のゴリラの雄たけびシーンからが最高潮。
役者は、直役の呉城久美と、誰太役の池田貴清、点子役の畑中華香が良かった。特に池田。
満足度★★★
49
チケットプレゼントにて鑑賞。100分。
スタイリッシュな舞台をバックに、現代人的な悩みを抱える人間と「ヒトでない者」が織りなす、ダークテイストなファンタジー。
チラシデザインが何気におどろかっこいい。
ネタバレBOX
3編のオムニバスかとおもってたら、一連の話だった。
サラリーマン(遠藤弘章)、女優(塚田まい子)、女子高生(國武綾)の前に、それぞれ妖精のような「ムシ」が現れる。「ムシ」は、前世の人間が死後49日間だけ、来世の自分に会いにいける存在らしい。そこで、来世の自分の願いを叶え、良い方向へ引っ張っていこうとするも‥。
現状に不満のある3人+前世の3人。前向きに積極的になれず、グズグズくすぶる3人の苦悩とか鬱屈した闇みたいなところを、もっとエグってほしかったかな。観客をガツンと殴るような。
「ムシ」演技をした遠藤と國武が良かった。また、ドアが浮かびあがる白いセットが印象的。3人の「ムシ」衣装は好みだった。
満足度★★★★
異様で笑える不思議
エレファントムーンは2回目。最初に観たものより観やすく感じられて、楽しめた。異様な人間と状況の中に、笑える要素を盛り込んだ、面白い舞台。
ネタバレBOX
なんちゃって新興宗教の話。グロな箇所に目が行くけど、傷ついた人間たちの哀しさみたいなのが観られて満足できた。
ラストのオチは、滝川輝彦(永山)が新興宗教の大元(もしくはいつしか彼の手に落ちていた)ということなのか、時系列が混乱してしまった。
皆川(中村真沙海)と新垣凛(成澤優子)の肉団子モグモグは、新興宗教の異様さを表現していて、かつなんか面白いという、上手い要素だった。あえて、アレを儀式にしたのは誰の趣味なのか。
三国役の岡野は、公演ごとに違って見える。
満足度★★★
大人な舞台?
チラシのかっこよさに惹かれて鑑賞。演劇らしい舞台なのだろうか。年齢の差を感じる舞台だった。正直、なんの話なのか理解していない。不思議と見入ってしまったけど。
演技も舞台セットも、良かった。
満足度★★★★
華やかかつ舞台的な見ごたえも十分
立ち上がりがふわふわした感じだったけど、中盤~終盤の盛り上がりに満足できた。
ネタバレBOX
自殺願望のある女性(氏家)が、とある遊園地にて観る過去の自分とその再生の話。
トラブルを抱えた家庭に育ち、母を自殺で亡くし、騙されながらも生きてきた様を、遊園地のショーとして提示する構成が面白い。
ただ、案内人=オルゴールの人形のオチの前にダンスを挟みそれを匂わす演出より、ストレートに話を進めてくれたほうが、より前のめりで観劇できたと思った。そのダンスが特色のひとつなのだろうけど。いや、満足の舞台だったけど。
満足度★★★★
珍道中
コメディを地盤にハートフルな話を置き、にぎやかな舞台に仕上がっていた。皆表情も動きも良かった。
80分。
ネタバレBOX
コンビニバイトの赤子(川端)は、ファーストレディの飼い犬・スパークを拾ってくる。スパークは人語を操れるくらいのIQを持っている。バイト先を追い出された二人は世界中を舞台に散歩に出かける。
まさに冒険活劇といった感じ。場面がくるくる変わるので、13人もの女優が様々な役をやってのける。それでいて皆、魅力的な演技をみせる。役柄的にオイシイのは、金正日役の丹下か。ピーピーなり続ける音響が笑いを誘う。
終盤、赤子とスパークの感動テイストもあって、笑いだけじゃない、ドタバタだけじゃない、満足度の高い舞台になっていた。
スパーク役のsun!!が、やはり舞台上で光っていた。ラストのダンスも、皆楽しげで好印象だった。
ちなみに、「儂が~」も含めて、チラシ写真のポージングと表情がしっかりと作られていてうれしかった。衣装センスも良い。
満足度★★★★
大炎上
諸説ある本能寺の変を関西のノリで痛快に時にシリアスに描く。小ネタが盛りだくさんで笑える。
75分。
ネタバレBOX
本能寺の変で信長が死ぬまでを描く。中盤の実は信長の影武者と終盤の森蘭丸が信長でした、というエッセンスが盛ってある。
音響や照明、パフォーマンス、表情など、フル活用でコメディを作り上げている感じ。特に、主演の片岡百萬両が大汗流して熱演してた。
満足度★★★
一人芝居って初めてみるけど
『森田祐吏「たった一人の地球防衛軍」』のタイトルに惹かれて鑑賞。
帯金ゆかりと森田祐吏の演目はなかなか楽しめた。「一人」で客の注目を集め続けるのはやはり大変なのだなと。
ネタバレBOX
「エアデート」‥デート慣れしてない男のデートを描く。と思ったら、架空の女とのデート→妖精というオチ。変化球な内容だったけど、ガチデート路線でやってくれたほうが色々と笑えた気がした。
「恋愛で飯を食う人」‥寂しい泡姫の哀しい物語。幸薄い泡姫と客の束の間の恋愛を描く。愛に素直になれない女の寂しさが出てて良かったけど、もう一ヤマあっても良かったかも。
「狼少女、都会に降り立つ」‥タイトルのとおりの内容。動きと表情がコミカルだった。無言(音響で警官とか少女の声はある)で舞台を進め、ラストの「都会を森にするまで」(だったかな)のワンフレーズで〆る構成がおもしろい。
「たった一人の地球防衛軍」‥小さな頃から地球防衛軍として地球を守ってきた男の話。相棒にメカ犬がいる。笑いとドラマのバランスが良かった。演技も一番良かった気がする。欲を言えば、もう一つアクセントがほしかった。犬との会話演技は、ベタながら面白い。