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『浅い河床の例え話』/『島棚』

『浅い河床の例え話』/『島棚』

東京ELECTROCK STAIRS

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/04/03 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

あひる
150分(休み10分)。

ネタバレBOX

演劇「浅い河床の例え話」
眠くなった。興味を引くなにかがほしい。

ダンス「島棚」
序盤の高橋萌登?のソロダンスとか良かった。その後のイエス様とかの変な味付けも○。終盤の、歌い手とダンサーが向き合っての構図・構成とかいい感じだった。面白かった。
アダムの肋骨

アダムの肋骨

劇団肋骨蜜柑同好会

王子小劇場(東京都)

2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★

救い
110分。

ネタバレBOX

12人の女と付き合う精神疾患者な大学助教、シンちゃん(横手慎太郎)は、女らを集め、この中の一人が自分を救い、他の女は死ぬと言う…。

イスカリオテのユダ(ジーザス・クライスト=スーパースター)になぞらえた作品。コニシ?(小島望)が女らを刺殺し自殺するというストーリー…を作演が横手に説明するというスタイル。

骨子がいいかわるいかはともかく、女らの話し合いというかぶつかりあいが、魅力に欠ける印象。むしろ中盤以降がダルく感じた。
再生ミセスフィクションズ

再生ミセスフィクションズ

Mrs.fictions

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/03/30 (月)公演終了

満足度★★★★

この夜
面白い。95分。

ネタバレBOX

「ねじ式(未来編)」
今村と岡野の兄弟が経営するスクラップ屋。拾われたアンドロイドの黒川深雪は解体の仕事をさせられて暮らすが、最近調子が悪くなり…。
黒川をバラそうと提案する岡野に涙ながらに反対する今村という兄弟。黒川を中心にして二人の心の底の声が聞こえるよう。話的にスッ消え入るような(あっけない)終わり方だけど、けっこうイイんじゃないかなと。今村が黒川に「家族(母)」を重ねている感がじーんときた。

「お父さんは若年性健忘症」
オリジナルキャストってことで、安定感は十分。

「東京へつれてって」
山瀬:藤尾姦太郎 小桜:橘花梨 のキャスト。
山瀬が、なかなかの浮浪者具合だった。ダメじゃないけど、ややのっぺりした印象。

「まだ僕を寝かさない」
岡野の部屋で男友達が一緒に寝るけど、実際にあった話をしたりして寝ない話。
「水しかないけど…」は最高に笑った。これ以外も全体通して色々笑えたのが良かった。
友情の非継続性を感じられる、寂しくもちょっとだけ前向きな話に思った。こういう不思議な感覚の一夜は、なんとなくロマンチックに思う。いい作品だった。
少年は銃を抱く(満員御礼で終了しました。御感想お待ちしています)

少年は銃を抱く(満員御礼で終了しました。御感想お待ちしています)

MU

駅前劇場(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/04/01 (水)公演終了

満足度★★★

狙撃
面白い。140分。受付まわりはもうちょっとしっかりやって。

ネタバレBOX

一部
ロック歌手の江口が庭で死んでた家(江口ハウス)の運営者の長男・光雄(小沢道成)は、祖父(小野塚老)からもらった拳銃を「お守り」として仲間に配る。
二部
江口ハウスで不登校児らをバックアップする光雄の父(成川知也)や小説家志望の姉(真嶋一歌)、光雄がレイプされたことなど明るみになり、光雄のいとこ(斉藤マッチュ)と光雄は取っ組み合いとなる。
三部
江口ハウスと拳銃のことで会議となるが、学校に入り込んだいとこは恵美(小園)を傷つけた野崎(山崎カズユキ)を誤って撃ってしまう。そして恵美は、自分の体験を校長(久保亜津子)らに語る…。

登場人物がみな生き生きしてて、動きもあって楽しめる。傷を負った少年らが銃を手にすることで再生を図ろうとするところを原点に、その家族や教師らという背景も描き舞台的な厚みがあった。単純に笑えるとこも多いし。大岡山(岡山誠)のイジメネタとかウケた。
傷ついている人間が武器を手にし、精神的な安定を得るという、ちょっと変わった着目点もいい。大抵の人間は改善したわけだが、いとこが罪を犯し、銃殺(祖父に)されたというように、銃でない別のものが支えになるといいなということか。光雄の父とか笹野(佐々木なふみ)らのかるーい会話も、銃に代わるものになるんだなと。

二部が一番面白かったかな。別にオムニバスでもないけど。逆に、三部はやや冗長な感じ。江口が庭先で死んだのはボケた祖父の銃撃だった的なオチは、あんまピンと来なかった。
日本語私辞典

日本語私辞典

オイスターズ

シアター風姿花伝(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★

しゃぼんの字
面白い。80分。

ネタバレBOX

「わたし」が私辞典の文字を消すとその字とか存在がなくなる、という作品。

お父さんとお母さんがいて、お父さんは鮭が好きで、高校に行く途中なぞの男に挨拶されて、学校で先生に唾つけられて、クラスメイトの男子は海賊王になりたくて、バイトの先輩は山賊で、その帰りにまた男に会って、友達に相談して文字を消してという流れ。
一字二字なくても困んないでしょという友達の言葉を受けて、文字を消していき、存在を忘れつつもその都度なんとかしていき、次第に昏迷していくという面白さ。話的な面白さはあんまないけど、ちょこちょこ笑わせてくれるし、構成的に面白い。ラストは世界の終わり的な感じなのかなと思った。

チラシデザインはとっても秀逸。
十二夜

十二夜

青年団リンク・RoMT

アトリエ春風舎(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/30 (月)公演終了

満足度★★★★


二回見ても面白かった。

紅白旗合戦

紅白旗合戦

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

生徒入場
面白い。115分。

ネタバレBOX

塩原…物理教師。分譲マンションの水漏れで被害を蒙る。
加藤…校長。高校の評判のため、国家国旗を式に入れたがる。
菊地…古典教師。川添を使って野澤を教師側へ引き込む。
村松…政経教師。生徒側だけど、思想的意見は生徒に拒否られた。
斉藤…数学教師。教え子と関係を持っていることで脅される。
川添…音楽教師。笑顔で野澤に取引をかける。
鹿島…校長室でレンキョウを開こうと提案する。
熊谷…自主自立の校風にこだわる。
木村…融通のきかない監査。
津和野…彼女が斉藤とも付き合っていると分りキレる。
前田…好きな先輩のため卒業式を失敗させたくないと熊谷に反する。
野澤…音楽テストで2点かつ出席2回で落第の危機に瀕する。
浅越…弁論部。野澤の代理で出席するも部室の件で教師側に回る。

卒業式での国旗と国家の扱いで校長からダメ出しされた生徒側と、教師側との議論劇。ナイゲンはワンシチュエーションだったけど、本作は数日にわたる教師と生徒の闘いを描く。裏取引が行われ、状況が徐々に変わっていく様は面白い。
強攻策に出た校長と再度レンキョウにて穏やかに話し合い、一定の妥協点に到達、一旦閉会するも新たな論議が起こり、また協議会が始まるというラスト。ふわっとした感じのラストだけども、ナイゲンよりも(笑えるとかでなく)エンタメな本作にはあってたかなと。むしろ、国旗国家での(妥結したものの)最後の多数決で手を上げなかった熊谷のシーンが印象的だった。

笑えるとこも多いし二時間飽きなかった。教師と生徒という枠組みがあるから難しいのかもしれないが、キャラ的なメリハリはもっとほしいかな(特に生徒側)。パンフにあるように、突き放してみていられる作りの作品になってたのはよかった。
ヘリカル~少女華の祭典~

ヘリカル~少女華の祭典~

劇団天動虫

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2015/03/10 (火) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

しとーいん
チケットプレゼントにて鑑賞。140分。

ネタバレBOX

華(藤江千晶)…家柄的2番手ばっか。艶丸をライバル視する。
地味子(温井美里)…地味。オタクにコスプレさせられる。視界が開けた。
久和原(岩井梨沙子)…新聞部部長。ペンと紙で抉ることを身上とする。
艶丸(松永莉子)…陸上部。一番な女で執念と努力も凄い。
志洞院(木崎真宥子)…高貴な家柄。そのせいで孤独をかかえる。
委員長(塩見涼)…不正を許さない。猫アレルギーのため猫を捨てた。
モモ(ジョニー)…神様(ラジオ部員)。

選挙だなんだと進んで、実はウラサワモモが学校を舞台にした創作であったという作り。
がちゃがちゃした感じではあるけど、笑えるとこもあって楽しめた。エンタメ的な意味で。
色々詰まってたせいか、終盤(モモの創作とモモの感情を発散するとこ)が、なんとなく乗れなかったのは残念。モモのシーンが客の感覚のピークにくるような舞台運びだったらなと。終盤にそれまでとは違った魅力を感じたかった。
十二夜

十二夜

青年団リンク・RoMT

アトリエ春風舎(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/30 (月)公演終了

満足度★★★★

喜劇
面白い。150分。

ネタバレBOX

十二夜は日本の30代で一度見たきり。見ごたえあって長丁場でも楽しめた。

役者それぞれが特徴とか出せてたように見えた。
熾烈ないたずらをされるマルヴォーリオ(太田宏)はしっかり笑いを引き出せてたし、ラストの「復讐してやる」もちょっと怖いくらい。
ヴァイオラ(李そじん)に恋するオリヴィア(小瀧万梨子)も、伯爵令嬢な雰囲気と恋する乙女なギャップが上手かった。

最後の、独りになるヴァレンタイン(横地梢)のもの哀しさもいい。ヴァイオラが来たせいか公爵から一時遠のくが、アントーニオ(平吹敦史)をとっつかまえ再度屋敷に戻るも、結局ヴァイオラの身分とか公爵との結婚が分るという。恋だいたずらだとわしゃわしゃやってる面々に対して、舞台にすら上がれない人間のやるせなさみたいなのが、いたたまれない。舞台上で着替えさせるのは良い演出だと思った。
「ここにある真空」

「ここにある真空」

浮世企画

駅前劇場(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

カメラ
チケットプレゼントにて鑑賞。110分。

ネタバレBOX

精神科医の爽子(片岡礼子)の前に父・重幸の不倫で生まれたという純(埜本幸良)が現れる。動揺する爽子だったが、爽子の家庭もまた色々抱えていて疲弊してゆく…。
見せ場は終盤の爽子と浮気してた夫・晃(市川しんぺー)と男性とラブホから出てきた娘・彩香(二見香帆)のシーン。3人が3人とも不満とか息苦しさを感じて、道を外れそうになるも、本音のぶつかり合いから徐々に形が丸くなっていく。

あんまり説明的になっていなくてよいけど、風味が若干薄めかなと。ドラマチックなとことリアルな感じのとこのバランスは良かったけど。飽きずに見られたが、もう一ヤマあっても良かったかな。
地味に、純とその兄・悠一郎(日々野線)の関係性が面白かった。鈍そうに見えてどっしりと弟を受け止める兄の姿がね。
「紙風船」から90年。岸田國士の今

「紙風船」から90年。岸田國士の今

カトリ企画&iaku 合同企画

古民家asagoro(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

Küchenschab
面白い。90分(休み10分)。

ネタバレBOX

「ある夫婦」(カトリ企画)
内海(山田宏平)はフランスに研究に行っていた4年で、現地の未亡人と同棲をしていた。妻の真帆子(北川麗)はそのことに触れようとしない。ギクシャクした空気が二人を包む。そんな真帆子も、内海との結婚前に付き合っていた男の手紙をずっと残していて…。
シンプルな構成であるけど、男と女の情が上手く絡んでる作品で、その意味で面白い。舞台的な面白さが加わるとなお良かったかな。

「あたしら葉桜」(iaku)
ゴキブリ(アイネ キュヒェンシャーベ?)が雑誌の下に隠れたとあたふたする母・あーちゃん(みやなおこ)と娘(海老瀬はな)。娘は付き合っている○○さんからドイツに一緒に行こうといわれており、父にどう話すか、そもそも進んでいいのか迷っている。理由は、○○さんが女だから。そんな普通でない自分に戸惑う娘にあんたが幸せならよいと、あーちゃんは伝える…。
ゴキブリのくだりからして面白い。
同性愛者な娘の悩みを優しく可笑しく包み込むあーちゃんが魅力的。30年も前に逆ナンで夫を捕まえるだけのことはあるなと。人と人ってあいまいなもの(あるんだかないんだか分らないもので一喜一憂する)だけど、とっても重大な決断となるとどこかに何かを求めないと決められないそんな時、あーちゃんは基準である幸せを教えてくれる。泣き出しそうな娘を最大限肯定した母がとっても暖かい。
黒塚

黒塚

木ノ下歌舞伎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★


面白い。100分。

ネタバレBOX

「黒塚」は未見。

僧(夏目慎也)たちが東北の安達原の一軒家に宿を求める。糸巻きで歌って家主の老婆・岩手(武谷公雄)の罪を慰め、夜の祈りを始める。岩手から寝室は覗くなと言われたがガイドの太郎吾(北尾亘)が寝室を覗くと死体の山が見え、一堂狂乱する。逃げ出した太郎吾は岩手と出会い、踊り殺される。そして僧らと岩手が闘いを始める。

話自体面白い。岩手の過去(京の貴族?の乳母だったけど、子がしゃべれないことの罪を押し付けられ占いに出た胎児の内臓を求め現居に行き着き旅の夫婦に宿を貸す。夫を追い出し妻を手にかけるがその女は岩手の生き別れた娘であった…)からの照明効果抜群の舞台回しやアクションは見ごたえ十分。
娘と孫を殺した岩手が、鬼と化し、人を殺し、世を恨み、それでも人の心がちょっとだけ残っていたから僧の言葉(許し)を受け入れられた。結果として僧に裏切られことで僧と戦うことになるけど、僧により倒され地下へ潜っていく姿は、地獄へ落ちていくというより孤独な人生(人の道)へ戻っていくように見えた。

ポップな衣装とか現代的セリフ、BGMが舞台にいい感じの色合いを出してた。
結びの庭

結びの庭

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2015/03/05 (木) ~ 2015/03/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

夫妻
面白い。135分。

ネタバレBOX

水島(宮藤官九郎)…弁護士。無名時代に瞳子の殺人容疑で無罪を勝ち取り、結婚にいたる。ゆすりに来た末次を絞殺し庭へ埋めた。
瞳子(麻生久美子)…水島の妻。海外青年協力隊の元彼の死に関わる。
近藤(太賀)…水島の秘書。末次の件にかかわり、眠れぬ夜を過ごし、丸尾の結婚話でストレスが破裂する。瞳子が好き。
丸尾(安藤玉恵)…水島夫妻の家政婦。自分に正直に生きてきた。水島の結婚式で会った末次と懇意になり、婚約に至り家を離れる。
末次(岩松了)…とある事件で死んだ緑川の親類。瞳子の罪をチラつかせ、金をむしるため水島に接触する。

罪を犯した瞳子を愛する水島が殺人を犯し(近藤もだけど)、水島を愛する瞳子がその罪を目撃する。好きでいつづけることが怖いという二人の純愛かなと。人として一線を越えた二人、夢を見続けるだろう二人が、ついに結ばれたという一種残酷な愛憎物語だなと。
ラスト、誰かに見られてると周囲を見渡すシーンが二人の未来を象徴しているよう。すんなりとしたラブストーリーでなく、ドロっとした感触があってよかった。異色な夫婦像に、ほんの少し憧れる。

宮藤官九郎の、イライラした感じとか、ユーモラスな色合いとか、いい味出してた。麻生久美子美しいし、内に何かを秘めてる感が上手いなと思う。
はたらくおやつ

はたらくおやつ

野鳩

OFF OFFシアター(東京都)

2015/03/04 (水) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★

ルノワール
80分。

ネタバレBOX

高無(佐伯さち子)…妊娠するもケチな彼氏に愛想を尽かす。巨乳。
杏子(加瀬澤拓未)…お局一歩手前なOL。
曽松(濱津隆之)…デクな会社員。高無を美術館に誘う。
白坂(上原剛史)…職場のリーダー。爽やかだけど、性癖に難あり。
課長(雪港)…ビッグイシューをいつも読んでる。加代子の父。
加代子(佐々木幸子)…白坂と道玄坂のラブホへ行った。
御法川(ワタナベミノリ)…縞堀の代わりで入社。白坂の秘密に気づく。フリーハグしている。
縞堀(水谷圭一)…妊娠で退職。今日は御法川含めた歓送迎会。

曽松をはじめとした、妙なアクションとか発声が微妙に面白いし、歓送迎会の二次会(カラオケ)で縞堀の歌う「こんにちは赤ちゃん」に傷つく高無とか、面白いと思う。けども、引き込まれるような話でなく、全体的な面白味に欠ける印象。あえてハズして作っているようにも見えるけど。

しまおまほのイラストで作られた(貼られた)舞台美術は、いい存在感だったと思う。妊娠中のしまおまほが妊婦役で見られたら、終盤のシーンのパワーが増しただろうなと、残念に思った。
走るおじさん

走るおじさん

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2015/03/05 (木) ~ 2015/03/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

素数美学
面白い。70分。

ネタバレBOX

走るおじさん(根津茂尚)…仕事しないで公園で走ってるおじさん。バツイチ。
妹(石澤美和)…数学者。素数を愛する。
弟(澤唯)…警官(事務)。本音は兄の走りをやめさせたい。既婚。
娘(松本みゆき)…大学生。父に代わり学費や生活費のためバイトする。父をボコボオにした。
見てる人A(志水衿子)、B(篠本美帆)、C(堀靖明)…おじさんを見てる人たち。なんかクリエイトな仕事をしてるっぽい。
友達(園田裕樹)…夜勤とコピーバンドをやってる人。おじさんに感動している。
弟の妻(?????)…ワンシーンだけ出演。おじさんの手紙の愛読者。

公園で走るおじさんをとりまく人々とおじさんらの駄弁劇。立ち上がりからいい感じに笑えた。短くて面白いいい舞台だった。

石澤のストップウォッチ1秒止め演技が最高に面白い。モーションから表情、それだけで面白い。1秒止めはできないほうが面白いという、ちょっと哲学っぽい要素があるのがまたいいね。石澤の素数美学も後押しして、いい役柄だった。
あと、友達の勘所のつかめない感動屋具合も良かった。AとBがバンドマンに見られてると勘ぐっときながら、スーツな友達の、唐突なバンドやってんだ発言は笑えた。
大失敗。

大失敗。

モモンガ・コンプレックス

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/03/04 (水) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★

パピー
70分。

ネタバレBOX

小作品な詰め合わせ的舞台。前半はやや退屈かな。「パピー」は気に入ったけど。
「匿名合唱団」とか「ウチュウみマシン」とか、あんなんがちょこちょこあると嬉しいなと思う。笑えるやつね。「大失敗」は、結婚(行進曲)とかけたのかなと。ボーナストラック(内海正孝がポテチの袋を開けようと奮闘する)は、派手にポテチがぶちまけられたらいい〆だったけど惜しかった。
暴走しなければ恋愛じゃない

暴走しなければ恋愛じゃない

Cui?

アトリエ春風舎(東京都)

2015/02/25 (水) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★

恋愛
面白い。90分。

ネタバレBOX

「暴走しなければ恋愛じゃない」
愛(原田つむぎ)が好きな守(得地弘基)は、愛の父を殺し、友人の竜也(むらさきしゅう)宅へ転がり込むが、なんやかやで愛をマウス先輩(コウダケンタロウ)に連れ去られてしまう。愛を救い出した守だったが、愛の母が現れたため愛を殺し、処女でないとして愛の母も殺す…。
展開として面白い。クスっとするとこもあった。ただ、全体的にブラッシュアップしたほうがよいなと。綺麗にまとめるという意味でなく、クオリティとか細かな部分の調整とかで。

「恋愛恐怖症」
男(コウダケンタロウ)に、昨日○○と一緒だった?と問いかける男(得地弘基)の話。
眠くなった。

「修羅羅羅場」
10又してた空(むらさきしゅう)が部屋を追い出され、女達の部屋に泊めてもらいたいと会いに行くが…。
けっこう面白い。むらさきしゅうの風体が、なんかマッチしてた。
南へ

南へ

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★★

B
面白い。110分。

ネタバレBOX

二回目というのもあってかなり色々と観やすく楽しめた。日本とかって大きめなレンジから、男女の狭い世界の端々が感じられてね。

フジイ(坂倉夏奈)の言った「日本じゃない日本」ってのが何なのか。いわゆる「地上の楽園」的な音感がしなくもなく、作品の底にある冷たさが伝わってきて、なんとなく不安な感じになった。
タキタ(前原瑞樹)とササキ(佐藤滋)、アキタ(富田真喜)の三角関係的で、最終盤の「心配してよ」(序盤もあったけど)のシーンで、やっぱり不安になった。佐藤の柔らかめな感じと前原の無表情のような感じが、いい空気出してた。
独りぼっちのブルース・レッドフィールド

独りぼっちのブルース・レッドフィールド

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2015/02/22 (日) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★★

復讐
チケットプレゼントにて鑑賞。110分。面白い。

ネタバレBOX

25年前に一家をギャングに惨殺され、銃声を近くで聞くと25年前の記憶に戻るという障害を持ったブルース(渡辺徹)は、同じく家族を殺されたインディアンのヌータウ(加藤慎吾)と協力しつつ日記で記憶を呼び戻しながら、ギャングの一団を20年以上かけて一人ひとり射殺していく。最期の敵討ちの際、相手の顔をみて動揺するブルースだったがヌータウが槍で突き殺し、復習が終わる。その夜、かつての相棒(横尾下下)が現れブルースに真相を突きつける。ブルースはヌータウへの復讐のため長い旅に出て、10年後、ヌータウと対峙し銃を突きつけるが…。

18禁の回でなかったせいかシモは薄めだけど、その分話に入れたのかも。純粋に楽しめた。妙ちくりんなキャラで引き込み、まっとうなストーリーで心臓を射抜いてくる。ギャングがブルースの家族を殺していくシーンのシリアスさもほどよくよかった。

実は、ブルースの一家はギャングに殺されておらず、ヌータウの子をブルースが殺したことに対する復讐だったという、確かに「明日誰かに話したくなる復讐劇」(二重の復讐)だったのは見事。看板に偽りなしだった。ヌータウの復讐劇(嘘の日記でブルースに自分の家族を殺させる)としてみると、恨みつらみの深さがうかがい知れ、恐ろしさが増す。
ラスト、ヌータウを殺せず、銃声で記憶が戻ったブルースに(憎き敵に)「友達だ」と告げるヌータウという〆も綺麗だなと。欲を言えば、ここらへんの心の動きの表現がもっとあってもよかったと感じたけど。なんにせよ、殺さなかったブルースも心変わりしたヌータウも、憎しみの連鎖を断ち切って、新しい人生を歩んでほしいなと。

開演前の「ビーズ物語」もまた、面白かったよ。
南へ

南へ

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★

A
面白い。110分。

ネタバレBOX

とある船のデッキでの会話劇。

不穏な日本を離れ南の島に向かう客船。日本人かそうでないかがちょっとしたファクターになっている。日本人は仕事をしないのが普通らしいし。
近未来的な外側をみせずにゆっくりと会話が進み、そして終わる。あんまり刺激的な話でないけど、ところどころに違和感とか不安感を覚える作品。

話的な面白さとか、笑えるとこも少なめな感じだけども、普通でない空気感が漂ってた。

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