黒塚 公演情報 木ノ下歌舞伎「黒塚」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★


    面白い。100分。

    ネタバレBOX

    「黒塚」は未見。

    僧(夏目慎也)たちが東北の安達原の一軒家に宿を求める。糸巻きで歌って家主の老婆・岩手(武谷公雄)の罪を慰め、夜の祈りを始める。岩手から寝室は覗くなと言われたがガイドの太郎吾(北尾亘)が寝室を覗くと死体の山が見え、一堂狂乱する。逃げ出した太郎吾は岩手と出会い、踊り殺される。そして僧らと岩手が闘いを始める。

    話自体面白い。岩手の過去(京の貴族?の乳母だったけど、子がしゃべれないことの罪を押し付けられ占いに出た胎児の内臓を求め現居に行き着き旅の夫婦に宿を貸す。夫を追い出し妻を手にかけるがその女は岩手の生き別れた娘であった…)からの照明効果抜群の舞台回しやアクションは見ごたえ十分。
    娘と孫を殺した岩手が、鬼と化し、人を殺し、世を恨み、それでも人の心がちょっとだけ残っていたから僧の言葉(許し)を受け入れられた。結果として僧に裏切られことで僧と戦うことになるけど、僧により倒され地下へ潜っていく姿は、地獄へ落ちていくというより孤独な人生(人の道)へ戻っていくように見えた。

    ポップな衣装とか現代的セリフ、BGMが舞台にいい感じの色合いを出してた。

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    2015/03/14 21:39

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