楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~
オレの劇団
新宿眼科画廊(東京都)
2015/03/27 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1438(15-086)
18:00の回(晴)。17:25受付、17:36開場。
奥が舞台、手前に桟敷+椅子席、この会場、ゴミ屋敷みたいなもの、シュールな装飾などは観たことがありましたが、整った美術でここまで造りこんだのは初めて。一目で「楽屋」、メイク道具(たくさん)、小物(これも細々と)、衣装、ちりとり、掃除機、スーツケース、三方には格子の仕切り。
18:08前説(75分)、18:10開演~19:20終演。
冒頭、チェーホフのシーンは黒い衣装で厳かに、「楽屋」にはなぜかメイクに電動カミソリを使う女優も。入念なメイク(鏡はなく、2人は並んで客席のほうを向き座っている)も手馴れている様子。辛口の会話は勢いがあり前作とは随分違った印象。
「劇王 天下統一大会2015 東京予選(2015/1@ミラクル)」Bブロック(白石さん、大川さん)で観たとき、こちらの公演があることを知り、観にきました。この演目は「ちょくちょく企画(2014/5@EARTH+GALLERY)」で観たことがあるのですが、会場の広さ、雰囲気はかなり異なり、どちらかというと本公演のほうが(狭い分)捕えられた情景を強く感じました。
薫風
etecolza
きいろろ聡明堂(東京都)
2015/03/27 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1437(15-085)
18:30の回(小雨)。17:55会場着、受付、18:00開場。
JR尾久駅を(初めて)降り少し歩いたところ、商店街に面した、奥行きのある長方形の会場、板張りですがそのまま入り、左右の壁沿いに1列ずつ(対面)客席。奥の左にフルート、手前右にアコーディオン。入り口はガラス戸、外が見えます。昨年閉鎖した「楽間」に似ているかも。
18:28前説、フルート、開演~19:31終演。
岸田國士『葉桜』は未読(終演後、青空文庫で斜め読み)ですが、「etecolza」は「月を泳ぐ魚(2014/3@LIFT)」を観ていて、1年振りでの2作目、冨士枝さんは、楼蘭の「グロテスク(2014/3@パラータ)」を観ています。
1924年(大正14年)初出の「葉桜」の母娘と「今」の友人同士のお話が交互に織り込まれた作品。座っているシーンが多いのですが客席は1列ずつなのでどこの席からでも観ることができます。場内の照明の加減、時折、静かにメロディーが奏でられるなか、二人はふたつの話を同時進行させます。「葉桜」のシーンでは正座、「今」ではひざを崩して。
外は暗く、そば屋さんでしょうか看板の灯りが白く見えています。会場を暗くするとその白い背景により役者さんは黒いシルエットとなって浮かび、その表情は闇に溶け込んでいるように見えてきます。世代(縦)と別れ(横)とがグラデーションのなかで入れ替わる演出ともあっていたように思います。
大正という時代、(原作では4月下旬の真昼)、にどんな色を想像したらよいのかわかりませんが、とてもよい雰囲気でした。もちろんお約束の「通行人」が通りから中を見る..というシーン…もありました。
もうひとつの、海、川、電車、公園、猫、桜、街を出てゆく友人との思い出巡りは、ちょうど今の時期、出会いと別れの季節にあったお話でした。
プリズムが砕けて、青
ブルーノプロデュース
STスポット(神奈川県)
2015/03/27 (金) ~ 2015/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★
無題1436(15-084)
20:00の回(晴)。19:30受付(チケットに整理番号あり、予約順?)、ややおして19:46開場。
何もない舞台に男が一人、壁にもたれ座っている、入り口側が座席でベンチシート。正面に「Bruno Produce」の文字が映っています。19:57前説(80分)、20:01男が立ち上がり開演~21:30終演。
「観たい!」に書いたように左藤さん(美しい呼吸)がでているので観に来ました。本公演では武田さんのみ初めて。
人はどこから来て、どこへ行くのか。生れた街、学校、帰り道、公園、夕陽、南の海。観客の想像を促すような行間が広いお話。
左藤さんは、前作(ロ字ック)「媚媺る、(2014/12@B1)」とはガラっと変わり、両頬がまだ紅い女の子役。この3月で大学(日芸)を卒業しています。他に誰が「4年生」だったのかほとんど知らないので訊いてみると、かなり観続けてきた役者さんや最近観た方の名前が何名も。ただ、左藤さんはこれからも役者を続けるそうなので次回作を待ちましょう。ひとまず
ぱぷりか と アオイオレンジ
ぱぷりか
シアターシャイン(東京都)
2015/03/26 (木) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1435(15-083)
19:30の回(曇)。19:00受付、開場。
舞台には白木のテーブルと椅子、事前に喫煙シーンがあるという告知。舞台が高いので2列目に座ります(下手3列、上手4列)、前後で椅子の位置をずらしているので観やすい座席配置。
19:29前説(90分)、19:33開演~20:13~20:51終演。
ぱぷりかは旗揚げ公演「ちいさなひまわり(2014/7@ゴールデン街)」に続いて2作目、岡本さんは時々自動を観ていて、先日はlive「ヒロロポンテ(@吉祥寺SPカフェ)」に行きました。
アオイオレンジは初めてですが、西堀さんはgreen flowersの「かっぽれ(春 2013/3@BON)(夏 2013/9@あうる)」やENBU「Butterflies in my stomach(2013/11@ゴールデン街)」を観ています。
また、辻さんは「爆弾魔メグる(2014/11@王子)」「新春玉山福袋(2015/1@王子)」。
2つのお話はまったく異なった(正反対な)印象。ひたすら体内から発散、独(激)白、汗を吹き飛ばす「ラびらヴゅLOVE」。どんどん暗がりへ、内側に引き込まれ、ときどき嗚咽と共に漏れ出す「sors」。
昔は頻繁にライヴへ行っていましたがほとんど洋楽の来日公演なので「指定席」...だだっ広い広場物は除くとしてオールスタンディングは「Evanescence(2007/1@Zepp東京」くらい。「Uriah Heep(2010/10@クラブチッタ川崎」は2Fで楽にしていた。
ほとんど素の舞台で、表現がこれほどちがう2つの演目(約40分)が「合同企画」として上演されるということにはなんらかの意図があるんだろうと思い当パンをみると「全く異なる舞台」ではあるが「別れがテーマ」で、どちらかの作品だけでも心に響いてほしい、ということが書かれていました。
アオイオレンジはイントロで共感(音楽体験)できるかがポイントかなと感じつつ、ぱぷりかは多くの人が抱いている感情をすなおに表現したもので、お話そのものはもっと説得力を持たせることができるのではないかと思いながら、岡さんの抑えた演技、岡本さんの哀しみがとてもよく、終わり方も「ほっと一息」できるものに仕上がっていました。
せんてい2人芝居ver.
ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―
早稲田大学学生会館(東京都)
2015/03/25 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1434(15-082)
20:00の回(晴)。19:20受付(整理券あり)、19:45開場。入ると壁と暗幕との間を歩き、最初の曲り角に「サラダ」、次の角には「メニュー」、会場に入ると対面式の座席(椅子+1ベンチシート)、舞台には丸いテーブルに白いテーブルクロス、ワイングラスと料理、中央にはグラス(水と花)、椅子は2つ。少し離れてバケツと観葉植物。少し上には裸電球。
20:04前説、開演~21:05終演。「余白(2013/5@ここ」からで5公演目。本作は初演(2014/2@プロト)を観ていて、福井さんは「シアターわせだ2014(2014/11@ここ)」「我がギャング はじまりへ(2014/12@空洞)」を入れて4作目。
前作と大きく印象が違ってくるのは「対面式座席」でどうしても向こう側の「色」が見えてしまい、照明を工夫して舞台中央がぼぅっと浮かび上がるような雰囲気だったら、と思いました。
初演とは役者さんも違いますが、独特の雰囲気は健在。
『蝶ゲンボウ』(チョウゲンボウ)
ひげ太夫
テアトルBONBON(東京都)
2015/03/24 (火) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1433(15-081)
19:30の回(晴)。18:45受付(整理券あり)、19:00開場。1~2列目はパイプ椅子(平地)。
19:32ウクレレでの前説(95分)、19:38開演~NG集~21:09終演。
昨年「孤独な絵肌・滑り込む音楽(2014/12@CASA TAMA)」を観たとき、豊田さんが出ることを知り、観にきました。こちらは「崑崙クジャク(2011/6@王子)」以来。
「チョウゲンボウ」Wikiってみると出てました。ホバリングの動画も何点か。目の前なので、表情は穏やかでも、カラダには随分チカラが入っている様子がよくわかります。終盤の大技は天井に届かんばかりの迫力。
どこかの国、いつかの時代の楽しい冒険物語でした。
ともいさん「それでも、あたしたちは歩き続けるのさ!(2012/2@ゴールデン街)」。
釣さんの予定「ドアを開ければいつも」は初演、再演を観ているので3回目。もりさんは「桟敷童子」に。
コロラド
いびき
新宿眼科画廊(東京都)
2015/03/20 (金) ~ 2015/03/24 (火)公演終了
満足度★★★★
無題1432(15-080)
20:00の回(晴)。19:33受付、開場、手前(桟敷+椅子)と奥の対面式、奥(椅子3列)に座ります。かかっている音楽が意外と好み、20:05前、開演、コロラド雑学~21:08終演。
「団体」の公式サイトに行くと別のものがでてきますが、日芸主体ということと、生活図鑑「凹」に出ていた鶴田さん(白昼夢も観ています)が出ているので観に来ました。
大島さん、三浦さん「良くてフロリダ、あるいはテキサス。(2014/7@BASE)」。戸塚さん「悪い森(2014/7@サブテレ)」「Parting(2014/5@セッションハウス)」「ゲンゴロウ(2014/2@pit)」、脚本で「「犬の下には、川が流れて(2014/11@コンシール」。東さん「「常夜ノ國ノ★アリス(2014/5@王子)」...結構観ているものです。
終演後お訊きすると、まったくのアドリブではないそうですが、B級テイストがたっぷりの内容でした。ポップコーンとコーラがあればなおさら。しばらく前、映画ばかりの頃、ポレポレ東中野で観続けていた「青春Hシリーズ」...Hシーンがひとつでもあれば、あとは何でもOKのトンデモない映画シリーズ(まだあるのか?)のトンデモなさに近いかも。この雰囲気は好み。
踊る家族
森脇洋平ダンス公演
こった創作空間(東京都)
2015/03/19 (木) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1431(15-079)
16:00の回(晴)。15:15受付、15:30開場。舞台上にはダンサー、正面奥に椅子(6脚)、12:57前説(森脇さん、70分)、13:03開演~14:15終演。
朝もやがかかったような舞台、透明な音楽、ゆっくりとカラダを動かすダンサー。
リジッター企画で観ている森脇さんの公演ということで観に来ました。
どなたか観たことがあるかなと思い、調べると。仁志さん「春木桜子の死に関する考察(2014/6@セッションハウス)」。喜多さん(観に行けませんでしたが「高襟」に出ていた!)「UDC13th「13sun-愛燦々-」(2014/3@セッションハウス)」。
「ミロウのヴィーナス(2014/8)」では依田さん、喜多さん。
「家族」がカラダと表情を通じて伝わってきます。ダンスで客席にすすり声。優しさ、慈愛、思いやり、別れと再会。あらゆる感情が、肌のぬくもりが、哀しみが会場を包み込みます。
何回も観たいと思う作品です。再演希望です。
紅白旗合戦
Aga-risk Entertainment
サンモールスタジオ(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1430(15-078)
19:30の回(晴)。18:50会場着、受付(18:45から/整理券あり)、入口ドアに座席配置図(コの字の会議室テーブル、対面式の客席)、19:01開場。
入口からみて左奥側から対角線上にテーブル、逆の対角線上には、(右奥)生徒側の机、(左手前)先生側のベンチ、床は紅白に色分け。19:30前説(120分)、19:33開演~21:26終演。
内容は「説明」にある通り。
「ナイゲン(2012/9、2013/9)」「時をかける稽古場(2014/6)」「劇王(2015/1)」、4作目になります。
調べてみると。
熊谷さん「EMPTYMAN(2011/1@ミラクル)」「サイキックバレンタイン(2011/2@ミラクル)」「Nazca -ナスカ-(2011/8@吉祥寺)」「うれしい悲鳴(2012/3@吉祥寺)」。津和野さん「林檎ト大地ノ黙示録(2012/9@ポケット)」「空想、甚だ濃いめのブルー(2013/12@眼科画廊)」「だいなし(2015/1@王子)」。野澤さん「東京ユートリア(2013/4@王子)」。前田さん「だいなし(2015/1@王子)」「2番目でもいいの(2014/4@MOMO)」。沈さんは「狂犬百景(2014/11@Vacant)」。
対面式の客席、先生/生徒の配置も対面、というわけで入って手前、上手一番端に座ります。ここからですと「議長」の二人がほぼ正面に、生徒/先生の領域も観やすい。
「ナイゲン」に続く、とありますが生徒と先生という図式だともつれ込んでの大騒動にはならないだろうと思っていました。2者の溝は広く、深いから。セリフの応酬もそんな雰囲気でした。
本作では「熊谷」の拘りが興味深く、一人喧騒を離れ座っているときの横顔(ちょうど席の真ん前)が何とも言えませんでした。「ナイゲン」で塩原さんが演じた3年生を思わせます。その塩原さんがどうするのか...「俺達も国府台高校だよ」というセリフに拍手。
作品№9
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2015/03/20 (金) ~ 2015/03/21 (土)公演終了
無題1429(15-077)
15:30の回(晴)。14:50会場着、すでに相当な人数で、まず受付の整理券をもらい、受付、開場用の整理券を受け取り、開場待ち..が、時間になっても開場せず、ようやく15:20開場すると椅子席4列と立見。白い布で後方を遮断した奥行きのないステージには会議室用のテーブルが4本。15:33開演~15:55前半終了、場所を移動、16:05~17:33終演。
ほとんどわかりませんでした。若干の演劇部分とパフォーマンスと演奏の組み合わせ(構成)が?、やけに長い時間に感じてしまいました。叩いたり、こすったり、呻いたり、吸ったり吐いたり...音を出す、というのは原初的な行為だと思うのですが、ちょうど借りている本「学校で教えてくれない音楽(大友良英著)」が「音を出す」というところから始まっていて、やはり内容に共感しないのと同じではないか、昔、Rockのライブに行きまくっていた頃、好きなバンドでもドラムソロは退屈だったのと同じではないか、技巧的なバンドは詰まらなかったのと同じではないか...なのかもしれません。
「ボレロ」のスネアドラムに集中して聴いてみたことがありましたがダメだったことを思い出しました。
「音」じゃなくて音「楽」が聴きたかったからなのでしょう。またタップで欲しかったのはエンタメの要素。
モルフィンの伽唄
企画団体シックスペース
荻窪小劇場(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1428(15-076)
14:00の回(晴)。13:20受付、13:30開場。入るとシルクハットを被った演者(野宮さん)から「支配人が来るまでお手元に...」と小さな包みを渡されます。3方の壁には妖しい装飾、焼け焦げたような色、どぎつい色の花、床には4人が伏して動かない。下手2Fには赤い衣装の女性。椅子席の前に「赤い」横長のクッションがあり、桟敷席の様でした。
流れている音楽は映画のサントラ風。14:00前説(撮影用カメラあり)、ちょっとしたゲームの後支配人登場。渡された包を開け、口に入れる。スモークが立ち込め、伏していた4名が蠢く~15:29終演。
前作「オロチ(2014/9@pit)」に続いて2作目になります。
山下さんは「色のない虹(2014/10@711)」を観ていました。
アダム役の池上さん原作。閉じられた幻惑巣窟、歪んだ思考と不安定なカラダ、観客は入場時に渡された「包」を口にした時から物語に捕えられてしまいす。
COCKROACH!
牡丹茶房
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1427(15-075)
18:00の回(曇)。17:30受付、開場、L字の客席(パイプ椅子2列)。
コンクリート塀、上部に鉄条網、メガホンスピーカー。S.E.に暴風の音(のような)。18:00前説(アナウンス、150分)、18:05開演~20:40終演。
こちらは初めてですが、芝村さん(前作は「VIOCE」@原宿)」が出ているので観に来ました。髪も短くなりいままでとだいぶ違う役柄。
林さんは「落下(2014/11@江古田)」「ゆめの泉と泥濘(2014/4@pit)」「ゲンゴロウ(2014/2@pit)」を観ていました.
内容が、「いま、この時」に起きていることと重なるので受け止め方はいろいろあると思います。近未来戦史のようなお話ですが、細かくみるとかなり無理そうな設定も。それでも150分引っ張っていけるのは役者さんの熱量によるもののように思います。その熱意に★5.
はてしないものがたり
キシノカワモト
王子小劇場(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1426(15-074)
19:30の回(曇)。18:45会場着、外で待ち、18:51受付(整理券あり)、19:15開場。開場予定時間...機材トラブルのため開場を15分遅らせるという説明(さすがに新居さん、ひとりひとりに丁寧な案内でした)。
19:16開場、舞台はやや弧を描いたもので、手前に3つの箱、両側に階段がひとつついたひざ上くらいの高さのステージ、奥に3つの扉。黒一色、天井にミラーボールが3連。
岸野さんは、てがみ座の公演と「地獄篇 ―賽の河原―(2014/1@ここ)」。川本さんは、「媚媺る、(2014/12@B1」「新春玉山福袋(2015/1@ここ)」。怪演の工藤さんは「伯爵のおるすばん(2013/10@サンモール)」「未開の議場(2014/10@ここ)」。
19:27スーツ姿のお二人による元気な前説(80分)、喫煙シーンあり、19:33開演~20:56終演。1話~4話の短編集、長い時間をかけて築かれた常識をことごとく粉砕してしまう(個性という概念を飛び越した)登場人物たち。通じない会話がまた可笑しい。意表を突いた小道具、大仕掛けの装置、油断もスキもない80分でした。
勅使川原三郎 新作映像上映会
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2015/02/16 (月) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
無題1425(15-073)
20:00の回(雨)。
20:01~20:28「ソラリスインタビュー vol.5」、休憩、20:35~21:19「Broken Lights」。
インタビューは、勅使川原さん自ら語っているように本番が始まったので、それまでの表情とは異なりいつものユーモアが戻ってきたようです。ソラリスの舞台に立った「佐東利穂子」を語り、またダンスやスタッフについて語ります。
「Broken Lights」は、昨年、ドイツの国際アート・フェスティバル「ルールトリエンナーレ」公演の編集版。※2002年より毎年開催されているフェスティバル。巨大な機械工場やコークス工場を再開発した個性的な上演会場。
大きな倉庫の床には大量の砕けたガラス片、上演中も次から次へと割れてゆく、その上にふたりのダンサー。照明の反射、影、闇、割れる音、ジャリジャリした音、無機質な音と息遣い、叫び。観客は映っていませんが、カメラ後方、壁に貼りつくように(縦に)客席が設けられているそうです。
「星の塵屑(ごみくず)ペラゴロリ」
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1424(15-072)
13:00の回(曇)。12:20会場着、受付でチケットがありませんでした(こりっちの返信メールは届いています)。12:30開場、自由席なので整理番号順(1~10、11~)。
正面に大きな扉、上手に階段、広いアクティングスペース。昭和らしい歌謡曲がながれスタッフがお客さんを誘導、12:56スモーク、13:03前説(120分、開演宣言)~15:06終演。
「後ろの正面だあれ!(2013/2@雑遊)」「一本刀土俵入り(2014/10@雑遊)」と本作で3作目。
今井さんは「THE BELL(2013/12@セッションハウス)」「Manhattan96 REVUE(2015/2@d-倉庫)」、中島さん「醜い蛙ノ子(2011/5@BONBON」「さめザわ(2013/11@サンモールS」、井上さん「エモーショナルレイバー(2011/1@トラム)」。
終戦直後、焼けあと、復員、闇市、GHQ、米兵、チョコレート、浅草、孤児、未亡人、孫娘、すいとん、缶詰、煤けたギターの音色、揺れる心...再興、希望。
イ。
セツコの豪遊
Ito・M・Studio(東京都)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/14 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1423(15-071)
18:00の回(晴)。17:35会場着、受付、中へ。
直前になるまでこの公演に気がつかず、なんとなく眺めていたら「Ito・M・Studio」とあったので、どんな劇団が使うのかみたら、加藤さん(ピアチェーレ)のお名前があり、卒業公演ということでした。
「劇団ピアチェーレ」は「MOMOS(2012/4@ここ)」が初めてで、そのときの出演者4名のうち浅賀さん、山下さんと演出の水野さんは昨年卒業。加藤さんと長谷川さん(本作ではスタッフ)は今年卒業。脚演の宮村さんは前作で、出演の古谷さんは初めて。
舞台上手にテーブル(黒い布)、奥の壁下手よりにはぼやけたイラスト(写真?)、足元に板っぽいもの。座席はパイプ椅子。17:54前説~18:53終演。
特に何かあって観にきたわけではありませんでしたが、その後3年、2つの学年が卒業、少し感慨深いものを感じます。
「イ。」は「イロハ」なのかと思っていたら「胃」でした。相当端折ると、加藤さん演ずる「オーエル・エー」の胃である「イ」はお昼にカレーを食べたいの一心、3人のOL(制服姿の、エー、おくみちゃん、コンドーさん)の四方山話、という構成。手作りの小道具やちょっとした衣装変えでシーンに変化をつけつつ、役者さんの個性と奇怪なシチュエーションでみせるお話。
次は新歓公演?
UDC14th 『-14とよ-』
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2015/03/07 (土) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1422(15-070)
14:00の回(小雨)。
13:20受付、13:28開場、14:03前説(100分、10分休憩あり)、14:06開演~14:50、15:04~15:48終演。
11大学、ダンサー49人、15作品(うち、合同作品が4つ)。
コーディネーター長を出している「日女」は、2~3月に「copy」「Piano Piece」と公演を続けているもののメンバーは被っていなさそうです。
「UDC」は「-愛燦々-(2014)」「TIME(2013)」「UP!(2012)」と4作目。
休憩時間、舞台上では後半の準備「鹿児島県産牛ロースうす切り」304円、消費期限「27.3.8」のとんでもなく巨大なパック...から出てきたのは「牛」たち。
小道具に、パイプ椅子、旅行かばん、「赤本(大学入試シリーズ)」、自転車、カードなど。
エンディングで着ていたお揃いのTシャツには仲間たちのサイン、とても楽しいイベントでした。
新・赤と白
かもねぎショット
小劇場B1(東京都)
2015/03/13 (金) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1421(15-069)
16:00の回(曇)。15:20会場着、受付、15:31開場。入って左側が客席、桟敷2列と椅子席。16:04前説(アナウンス)、ダンサーがひとり登場(赤い衣装)、開演~17:42終演。
こちらは「赤と白(2013/11@セッションハウス)」以来の2作目で、客演の藤谷さんは「少女博愛主義(2015/2@だるま座)」を観ています。本格的なダンスだったので、終演後訊いてみるとバレエをやっていたそうで、ナルホドーと思いました。
「Drama」と「Dance」の組み合わせによるショートショート作品。ダンサーたちの衣裳はチラシ写真と同じ色合い。ドキッとするほどではないのですが、日常でありそうな、でもなさそうなお話、素の舞台いっぱいのダンスやソロ。
『ink』
À La Claire
神楽坂セッションハウス(東京都)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/14 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1420(15-068)
15:00の回(晴)。14:28受付、開場。
À La Claire は「群青シーカー(2013/5@pit)」からで、お二人に白井愛咲さんを加えた3人のソロ「ダンストライフル(2014/12@d-倉庫)」を含めると5作目。岩崎さんはttu「海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。(2011/12@ROCKET CAFE)」からになります。
15:00前説(45分)、15:04開演~15:48終演。榑松さん...右手で左腕を掴み、まっすぐ正面を見つめ...続ける。足元の影は3方に分かれ、真下には自身が反転した像が映っています。
ひとり/ふたり、無音/ノイズ、腕を伝う「ink」。
じっとしていたのは2分位だそうですが、観ているこちらはやけに緊張が高まり、その分雑念が増していたようです。
色違いの衣裳、オレンジと黒、流れるインクは青にも緑にもみえました。事前に「テキスト」に触れていた方がよかったかなと思いますが、自由に感じることができるのであればそれもよし。
ヒロロポンテ
時々自動
吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/13 (金)公演終了
満足度★★★★★
無題1419(15-067)
19:30の回(晴)。18:50会場着、階段で受付~さらに下の受付でドリンク注文~会場へ下ります。もうお客さんが入っています。ステージ上には、数本のマイクと椅子、E.ギターとFenderアンプ。時々、爆音が鳴り響くそうで前方席のお客さんには「耳栓」の貸し出しがありました。
こちらは「動物たちの冬(2012/11@せんがわ)」が初めてで3作目になります。
19:43女性陣登場、「ヒロロポンテ」開演~、休憩(ステージ組換)、20:56~21:54ライブ終了。歌って、演奏して、パフォーマンスしてのライブ。
岡本さんがでる「ぱぷりか(2014/7@ゴールデン、旗揚げを観ました)」の公演に行く予定です。