miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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Spring Snow(春の雪)

Spring Snow(春の雪)

南阿豆

STスポット(神奈川県)

2015/04/25 (土) ~ 2015/04/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1465(15-113)
19:30の回(雨、曇)。

19:02受付、開場。桟敷2+ベンチシート、びっしりとお客さん。

19:38開演~20:46終演。冒頭、2つの短いシーン、異なった白い衣裳で座り込んだ背中。

物語があるとすると、ここから始まって、ここに戻る。春夏秋冬、生命がまた芽吹く春、そんな感じを受けました。均整のとれたカラダと生命力を現す身体、命を育み世代をつなぐものとして。

KARAS APPARATUS1周年記念公演『誕生日』

KARAS APPARATUS1周年記念公演『誕生日』

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1178(14-226)
19:00の回(豪雨)。開場5分前の駆け込み、当日券で。

19:05~20:10、20:29トーク終了...雨は上がっていました。

初めて此処「KARAS APPARATUS」で観たのが『パフューム°R』(2014/4)、その後上映会にも足を運び、6回目となりました。

今夜は伊東さんのソロ、いろいろなジャンルの音楽と伊東さんのダンス、照明に光る両の手、闇に溶け込んでゆく身体、大きく緩やか羽毛のごとき動き、切り裂く鋭さ、多彩な演目。

1周年を迎え勅使川原さん(どうやら館長らしい..)のトークにも熱が入っていました。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/23 (水) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1782(16-072)
18:30の回(曇)。

17:48受付(整理番号あり)、18:00開場。

入って左と奥に客席(L字)、最前列はベンチシート。奥に座ります。

3つのエリア。中央、ドラム缶にロープで固定された先端が赤、胴体が白の魚雷が鎮座、周囲は焼け残ったような壁、小便器、今にも壊れそうな小さな木のベンチ、石、毛皮(?)、畳に座布団。

波の音が聴こえてきます。18:28前説(100分)。

6作目になりました。前回ここで観た「穴の中~(2014/8)」は会場の造りを活かした演出と(個人的に)好みの楽曲という構成でしたが、本作ではどうなるのかな、SFではなさそうだし、と思いながら観に来ました。

チラシをみると「一寸法師」の(突撃の)ような印象。

滑稽さ、紙芝居風の進行、秘め事、終戦~現在。人情味あるナレーション(福田さん)が人物の心情や背景の理解を深めてくれました。

毎年夏になると太平洋戦争についての本(新刊がでるので)を読みます。大和、原爆、特攻、海軍、東京裁判...軍人、市井の人々、声なき人々、影になってしまった人々...等々。

お馴染みの方と初めての方。その初めて観る豊田さん(少年)は希望のようにみえました。6月に公演があるようで時間があえば。


◆余談:本作ではアルバムMeddle(1971)から「Echoes」。何度も聴いた曲、最初の音でわかる。73年(ヤング・ミュージック・ショウ)Pink Floyd Live at Pompeiで聴いたのが初めて(だと思います)。そのあと、LPを買ったのは「おせっかい」が先か「狂気」が先だったかはもう覚えていません。公式ライブ音源は持っていませんが高音質ブート盤はたまに聴きます。1988年のギルモア/フロイドの来日公演は4回観に行き、ロジャーのソロは2002年。


ワンダフルムーン

ワンダフルムーン

トツゲキ倶楽部

d-倉庫(東京都)

2016/12/07 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1984(06-274)
19:30の回(晴)。

18:35会場着、受付、19:00開場。最前列にミニ椅子。シンプルな舞台、左右にマイクスタンド。

19:17/19:30前説(110分)。

19:35開演~21:26終演。敢えて観ようとは思わないジャンルの「ミュージカル」。昔は劇団四季の公演に通っていましたが、今はもう...。

とはいえいままで「トツゲキ倶楽部」で外したことはないのと横森良造氏の演奏はTVで観ていたので。

生声がはっきりと届く席だったので巧いなぁ~(もちろん、全員がプロ級である必要はないと思っています)と感心しました。

月、オオカミとくれば「バンパイヤ」、こちらも昭和。衣装は総天然色。

ゲンゴロウ

ゲンゴロウ

のーたりん様

pit北/区域(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1010(14-049)
13:00の回(やや曇)。13:35受付、開場、いつものルートで下りようと進むと奥に数名座って談笑…「?」と思いながら、下りて「左側」へ。聴こえるのは「ゴボゴボ」と水中の音。下手に低いベッド(白)、奥のコーナーにはカウンターのようなもの(白)、中央にテーブルと椅子(これも白)、そしてシュノーケルをつけた「何か」が白い薄布をまといあたりを眺めています。カウンターや椅子の下部分が黒く汚れているのは暗示的。

頭上からはずっと元気な話し声が聴こえてくる(内容までは聴きとれず)、なんだろう…と気になるので、入って「右側」のお客さんの反応を見るのですが、特に注意している様子もなく…でもですね、後で考えると、これは表向きの「一家団欒」「仲の良い人たち」を現していたのではないかと思うのでした。12:55前説(90分)、13:06開演〜14:45終演。

日芸の皆さんの公演だそうで、ちょうど、先日@LE DOCOで観た「鮭スペアレ」は日芸のお二人が旗揚げ(2005)。

始まりは「生活図鑑(2013/9:河合さん、手塚さん)」→「白昼夢(2013/10:河合さん、)」→「フジフォー(2013/12:千田さん、手塚さん)」、ずっと遡ると「PAPALUWA(2012/3:佐野さん)」まで。

※「ゲンゴロウ」は肉食性水生生物で呼吸のため水面に上がってくる。

唖太郎。両親と姉弟、曽祖母、伯母、友人、風俗嬢…謎ペット。

みな「何か」を持っていて、抑制する術を知っている者、隠す狡賢さを持ち合わせている者、自己に振り回される者、自己を喪いつつある者、助け支えることを職業とする者、ひとり…超えた者。家族というつながりの息苦しさ、解放されることへの不安がどんどん内側への力となって…崩壊する。

「唖太郎」が「唖」という文字を持っていることと、他の者には存在しない「ゲン(言)ゴロウ」とは表と裏の関係ということなのでしょうか。

言葉を喪う、ということをもう少し現象(ノイズではなく)として観せてくれると「(本人にはわからないらしく)大変なことなのか」「大したことはないのか」がわかると思います。公演タイトルになるほどであれば、救い難い「何か」があっていいのではないかと思いました。底なし度合いはブラックホール並か。

....と書いておきながら、1日経って違うような気がしてきました。家族はみな仲が悪く、お互いを避けていて「口だけ動かし」ていた(実際にこういったシーンあり)けど、これが「家族」、「ただいま」を言うたったひとつの場所、ここで話をしたい...最後の震えるこの叫び...これなんですね(※2/24記)。はっきりとは覚えていないのですがかかっていたのは「Sigur Rós」でしたでしょうか。

河合さんは4作目、千田さんは2作目。

元子は実質的な大黒柱、それが内部(身内)から崩れる様をキャベツを刻み続けながら(トーンを変え)演じ切っていました。


最後に。入口に13:30受付とあるのだから、時間前にはスタッフが状況を説明に上がってくるくらいの気遣いがあってほしいです。そうでなければ、「受付開始・開場は開演の30分前、時間になったら案内するので、こちらでお待ちください」…これは、本日観た劇団の実例です。

AND

AND

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2016/12/03 (土) ~ 2016/12/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1983(16-273)
20:00の回(晴)。

19:50開場、20:07開演~21:07終演、~21:14トーク終了(佐東さん、鰐川さん)。

タイトな白と揺れる赤。

佐東さんの舞はどんなに激しく動いてもカラダを包む空気はそよともせず、鰐川さんの舞は闇夜に唸る轟音のごとく激しく攪乱し、またはすべてを吸い込む..ようにみえる。

Breadの「if」ですね。

- 愛が枯れている -

- 愛が枯れている -

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1943(16-233)
20:00の回(曇)

19:40着、受付。19:47開場、19:57役者が入って開演~21:04終演。

今回の公演は「この会場」への思いがたっぷりと入ったもので過去の作品に比べて温度(受ける感覚)設定が高めのように感じます。椅子とベンチとベランダ、唯一色づいている消火栓表示灯の赤、開放された空間を行き来する声と都会の音。

B1Fブックカフェ槐多、1Fホール、3F-4Fギャラリー、5Fギャラリーと全フロアを体験したのと(たぶんこの)COoMOoNO公演が最後になると思うので、締めくくりとしてはとてもよかったと思っています。キッドではこの公演が最後。畑中研人さん、植村梨紗さんは初めてCOoMOoNOを観たときのおふたり。

12/31閉業。いろいろ思い出します。

「Oleanna -オレアナ-(2016/8)」ミキミキ・コネクション
「なんともないわきゃない(2016/7))」COoMOoNO
「-孤独なフユーシャの無想-(2016/6)COoMOoNO
「- 卑屈になって眠れたらサケ -(2016/4) 」COoMOoNO
「瞳を閉じて、られるか(2016/2)」tea for two
「遠い町 知らない町 でも、誰かの故郷」~浪江町と南相馬市、避難地域の今~(2016/1)」tea for ONE
「- 私たちはまだ -(2015/11)」COoMOoNO
「潮/通過(2015/9)」Q市街+シニフィエ
「ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト vol.67(2015/6)}工藤響子
「持続可能な恋(2015/5)」tea for two
「歩行船(2015/3)」桐朋女子演劇部69期黄色70期赤
「レパートリーシアター(2015/3))」COoMOoNO
「another9~ルール変更に伴う注意事項について~(2014/12)」tea for two
「- きばらし -(2014/12)」COoMOoNO
「- 月波 -(2014/10」COoMOoNO
「トイレはこちら(2014/9)」2014多摩美術大学大学院卒業制作
「ただいま会見中(2014/5)」演劇ユニット「ダブルエッジ」
「- And I -(2014/4)」COoMOoNO
「53k.a.n.a's wonder world vol.2(2014/1)」
「Délire à deux — うはごとをふたりで(2013/11)」d’UOMO ex
「人数の足りない三角関係の結末(2013/10)」tea for two
「東京ナミイ帰国Live!!(2013/7)」
「- しがない -(2013/6)」COoMOoNO
「シカク、シテン、シカイ、、(2012/4)」木村愛子
「氷中の星(2011/11)」木村愛子

等々。

ベランダがあって、質素な会場、直接外と通じている、そんな会場が他にこの会場に代わって...どこかあるか。

今後、明大前に来ることがあるとすると「明大」キャンパスの公演(いままで1回だけ)か、「宇宙舘」はまだやっているのだろうか。

古民家だと庭に出られますが作風にあわないか...

ギャラリーだと窓が開けられる(ところもある)
キチジョウジギャラリー(井の頭公園)
「parabolica- bis(浅草橋)」は一番雰囲気があいそう
「LIFT(早稲田)」
「王子スタジオ1」
「cafe MURIWUI(祖師谷)」

Dance Performance ~自由形式による創作~

Dance Performance ~自由形式による創作~

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2016/12/09 (金) ~ 2016/12/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1980(16-270)
13:00の回(晴、寒)。

12:15受付、12:35開場、12:45/13:00前説(アナウンス)、13:06開演~14:03、14:15~15:16終演。

中ホールでのダンス公演は今年3回目。ダンサーの方々、他に小ホール、伝承ホール(渋谷)、セッションハウス(神楽坂)、さくらプラザギャラリー(戸塚)、きゅりあん(大井町)など、いろいろ観に行きました。

前後半、各5作品。いろいろな要素とパターン。演劇と比べるとかなり大きい舞台に照明が映え、カタチを変えた空間にダンサーの動き(創作)で流麗な対流がおこる。均衡から不均衡へ。お揃いの衣裳からカラフルな色のとりあわせまで。

年内:d-倉庫「サマーリフレイン」、年明け:セッションハウス「シアター21フェス」&5月。

瓦礫のソフィー[See you, and thanks for all the Fishes]

瓦礫のソフィー[See you, and thanks for all the Fishes]

獣の仕業

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1681(15-370)
18:00の回(曇)。

17:20会場着、すでに列ができていて、17:30開場。
舞台に6名、1名は横たわり、立っているものは白い紙片を一枚ずつ落とす。周囲には「(知の集積)書籍」があり、その頁が崩れていく(塵と化す)ようにもみえる。

17:56前説(立夏さん、85分)、18:02開演~19:29終演。2012/3からで8作目になりました。

劇中、言葉はあらゆる方向に放たれまた届くがそれを聴くものは何処に。

いくつか余談を:
D.アダムスは「銀河ヒッチハイク・ガイド(1982年頃の文庫)」を持っていると思いますが、読んではいません。

普段は読まないのですが、開演前、当パンのあらすじに目を通します(サイトにも記載あり)。「46分18.1秒」「瓦礫」という設定には意志(3.11)が込められているように思え、「シーケル」は「SEQUEL」、「ソフィア」は「ソフィーの世界」、上手に置かれた本の中に早川書房の世界SF全集「ハックスリィ(すばらしい新世界)/オーウェル(1984)」の巻がある。

シェルターではないですがロベール・メルル「マレヴィル」は破滅後の世界と地下室(内容覚えていない...)を描いていたし、未来の歴史を綴るという様式は、光瀬さんの作品と通ずるものを感じ、その無常観に近い世界はどこまでも透明。

Wikiっていたらザミャーチンの「われら」も出てきた...持っているのは講談社文庫(入手可能なのは岩波文庫らしい)。

「わが赴くは蒼き大地(田中光二)」も人類滅亡のお話しだった。

青と白、原生代の大量の酸素供給、スノーボールアースによる大量絶滅。

「array」「null」はIT用語か?

刺激は尽きない。

Modern Dance Performance~ロンド・カノン形式による創作~

Modern Dance Performance~ロンド・カノン形式による創作~

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2016/10/28 (金) ~ 2016/10/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1958(16-248)
13:00の回(晴)

12:18受付(整理券あり)、12:30開場。12:50前説(アナウンス、135分、10分休憩あり)。13:00開演~13:58、14:10~15:15終演。

この「ロンド・カノン形式による創作~」は2013年から続けてみています。

今年は、ダンサー14名による14作品。当パンをみるとこれは3年生の「時間的課題」テーマのようです。

いつも静かな中に躍動感があります。大きく、高さもある舞台に舞うダンサーは美しい。

プラテーロと私Ⅱ

プラテーロと私Ⅱ

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/10/05 (日) ~ 2014/10/11 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1275(14-314)
20:00の回(曇)。19:40会場着(台風の状況がわからなかったので当日券で)、19:59開場、20:11開演〜21:17終演、21:36トーク終了。

今夜は、勅使川原さんがプラテーロ、佐東さんが朗読。ということでだいぶ作品(声質、体格と後方に映るシルエットが違うこともあり)の印象も違いました。

ギター、朗読、照明がプラテーロと周囲の移り変わりを丁寧に描き出し、季節、花、実、鳥、虫、今は亡き人びとが、光と影との間に浮かんで見えるようでした。

2014/8の初演では、佐東さんがプラテーロ。なんとなく懐かしい気持ちになりました。

お二人のプラテーロ。
佐東さん:従順、優しさ、穏やか、信頼
勅使川原さん:やんちゃ、しっかりもの、頼りがい

塚子さんの職場

塚子さんの職場

劇団モンキーチョップ

シアターブラッツ(東京都)

2016/08/19 (金) ~ 2016/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1914(16-204)
14:00の回(晴)。

13:30受付、開場。正面奥に長テーブルと椅子、手前の左右にも椅子。塚原さんの前説...14:04ヨーグルトを啜る...開演~15:20終演。

こちらは初めてです。江間さんが出ているので観に来ました。真帆さんはフルタ丸の公演で。小崎さんは「Q体」のスタッフにお名前。

不思議な能力を持つ塚子さんを中心とした珍妙な「相談事集」「再現シーン集」、役者さんたち、入れ替わり立ち替わり出てきては奇怪な役を演じるので笑わずにはいられません。めまぐるしい展開、笑いの連打、コーラスもいい。

10の銃と10の自由

10の銃と10の自由

tea for two

小劇場B1(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1963(16-253)
14:00の回(快晴)。

13:12受付(整理券あり)、13:30開場。L字の客席(クッションあり)、舞台をみると円形。右側に座ります。赤い角柱が10(低)、中央にも1つ(高)。

13:50前説(100分)、14:04前説(大根さん)開演~15:46終演。

冒頭シーン、なぜか大根さんも出ていて、けいこ風景が...(なるほど!)。

前回はもう少しで閉館となる@キッド・アイラック「瞳を閉じて、られるか(2016/2)」、下北沢では「人数の足りない三角関係の結末(2013/10@劇小)」でした。

韻を踏んだようなタイトル、終盤になってわかりました。

息を吸うことさえ躊躇う緊張感、突きつけられる敵か味方かの二者択一。それが文明の礎であり、生き残るための知恵比べか化かしあいか。

坐った位置がちょうど西尾さんの近くでした。大岡さんはいつにもまして大奮闘、役名が振るっている。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

王子小劇場(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1794(16-084)
19:30の回(曇)

18:45受付(整理券あり)、ロビー開場、19:02開場。

ロビー開場時に物販あり、スタッフの方の説明が丁寧(好感)、ドアに大阪/名古屋/東京の(4面)座席表。

こちらは初めてで、もともと「観たい!」に大漁(量)の書き込みがある公演は観ないのですが、たまたまチラシ(裏面..ちゃんと上演時間90分と書いてある...みんなそうしてほしい)をみたら面白そうだったのと、会場が帰宅方向だったこともあり観に来ました。

入って手前/奥がひな壇3列、左右が1列。正方形の舞台なので、どこでも観やすいでしょう。奥に座ります。各辺最前列真ん中の2席は役者さん用。天井の照明が強弱を繰り返すので、直接当たると少し手許の文字が見辛い。

最前列の膝より少し高い正方形の舞台、立方体になるよう白いフレームが組まれていて、リングのような様相。SEもややスリリング、19:25前説(座長、90分)、19:31大音量で開演~21:05終演~21:00挨拶~21:28イベント(ワンシーン再現撮影会)終了。

アイテムと身体を使ったパフォーマンスは「THEATRE MOMENTS」の公演でも観ることができますが、質的に全く異なるもの。超重低音で椅子がびびり、交差する照明がシャープな動きをより際立たせ、舞台/客席を巻き込んだ立体的な(無限の)キューブをイメージするのに理屈は必要なく、それは直感的に得られるものでした。

舞台の外から提示される「メッセージ」が何かという謎解き、不思議な立体世界を画く動き(振付)、肩の力を抜いたステージゲスト(あ~、塩原さんも観たかった)、ワンシーン再現撮影会などサービス満点。

ということでリピートします。

対岸の永遠

対岸の永遠

てがみ座

シアター風姿花伝(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1780(16-070)
19:00の回(曇)

19:10会場着、階段を上がり2列(1列は当日券:この日は1名3枚まで、もう1列は予約済み)で整列、19:15受付、19:30開場。

「線のほとりに舞う花を(2011/4@王子)」から11公演目(再演、自主企画公演含む)になりました。

前回公演のシアターイーストに替わり、本作はどの駅からもちょっと遠い風姿花伝の小空間(1/3くらい?)。

入ってみると、どこにも明るさ(色)が感じられない部屋、唯一、下手の窓だけが白く明るい。
正面にシーツが干してあり、酒瓶だらけの床、煤けた壁、テープルの上には煙草、灰皿(ということで喫煙シーンありますが事前にスタッフから説明があり、希望者にはマスクを配布)。客席は、椅子席+クッションで座りやすく、当日券の方でしょうか通路にクッション席を追加。

19:08水の音が聴こえ開演~21:08終演。

「The Wall Live In Berlin」は1990年、ソ連崩壊1991...とても遠いことのように感じてしまう。

視点は部屋の内側に固定されている。隣の部屋、玄関、窓からは運河が見えるようだ。

だが作者は見えないものを見せながら時間を遡り、部屋の中に投影する。
記憶の奥底に押し込めようとしてものが目を覚ます。

見えていなかったものが他者の視点から語られ、記憶はより鮮明になり、かつての愛おしさと暖かさを取り戻す。

幼かった自分を自分の内に感じることができる。

今なら喪ってしまったものをまっすぐ見つめることができる。

作者による説明に「灰色の空と運河」とある。灰色の(室内)世界といえばヴィルヘルム・ハンマースホイ(画家)の世界。国立西洋美術館での展覧会は2008年だった。同館で1つ(ピアノを弾く妻イーダのいる室内)所蔵しているが常設ではないようだ。

そんな色のない世界にも流れる赤い血の鼓動。生きるためにはたばことアルコール、そして戦火なのか。

海外が舞台ということで「てがみ座」の皆さんもだいぶ印象がちがいました。

今泉さんはバレエの経験があるのでしょうね、整ったフォームになっているようでした(ダンスもよく観ますがコンテンポラリーと舞踏しか観ないので...)。

岸野さんは「青春残酷短編集(2012/3@笹塚)」「小豆洗い~泥を喰らう~(2013/10@BASE)」「地獄篇 ―賽の河原―(2014/1@王子)」「はてしないものがたり(2015/3@王子)」「ちょぼくれ花咲男(2015/6@高円寺)」。みやさん「おもてなし(2014/11@スズナリ)」「ハルメリ2013(2013/3@高円寺)」。

いまも知らないどこかなどではない、身近なはずの処で起こっていること。

余談:ロビーに横山さん。@鶏由宇「ドアを開ければいつも」に出ていらっしゃいました。2014/10、1年半経っても観に行く度に思い出します。

ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』

ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』

Minami Produce

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1962(16-252)
14:00の回(快晴)。

13:20会場着、なにげなく門を入ろうと奥をのぞくと女性がひとり立っている。どういうわけかこの建物と実に似合った雰囲気を漂わせていたので、一瞬固まる。声をかけられると吉水さんでした。出ていらっしゃるのは知っていましたが、あまりにも「絵」になっていたので思考が止まりました。

昼の部にきました。14:03開演~15:13終演。

芝原弘さん「あの日からのみちのく怪談(2016/9@しあん)」他
小林唯さん「あなたのひとみにうつらない(2016/10@ミラクル)」他
柴田淳さん「赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み(2014/5@眼科画廊)」
村田望さん「空中散歩とメンソール(2015/5@戸野廣)」他
屋敷真優子さん「ドアを開ければいつも」の演出助手
黒澤多生さん「うたうたゆたう(2016/4@YORU)」他

夜の部なので観ていないのですが、
もなみのりこさん「だいなし(2015/1@王子)」他
吉水恭子さん、最近では「庚申待の夜に(2016/8@楽園)」他多数。

ここルーサイト・ギャラリーは、南さんの「はなのいろ【水仙/桔梗】(2012/11)」が初めてで、その後「劇団まるおはな「水辺のデッサン(2013/4&2015/4)」、そして本作。

天候に恵まれ暖かさを感じる。

階上に上がると雨戸が閉まっていて薄暗い...桟敷席(座布団)3列と椅子席1列)。2作とも思わずホロリとさせられる作品で、テキストを読む、というのではなく普通のお芝居に近いものでした。「星にリボン」は夜、「日射し」では雨戸を開け、青い空が見えるなかで。

本格的な冬の前に暖かさに満ちた2作品。

ビハインド スコアボード

ビハインド スコアボード

コボルテ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/11/05 (土) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1961(16-251)
18:30の回(晴)

18:00受付、開場。2列目のベンチシートに座ります(ちなみに最前列は椅子席)。満席、近くを見回すとほとんどの方が学生さんらしい。

横幅いっぱいの凝りに凝ったセットには閉塞感が漂うが、唯一「外」を感じるのはSEで流れている「応援」。

黒い壁と汚れた床、ビールケースに数字が書いてあるボード、カウント表示、サイレン、「回」の表示、何に使うんだろうと思った雑巾、冷蔵庫、流し。

ここは競泳水着「許して欲しいの(2014/2)」以来。早稲田の学生会館には時々行くのにこちらは滅多に...でしたが、笠浦静花(やみ・あがりシアター)さんがでるというので観に来ました。「バケホーダイ/月(2016/1@東演)」から3作品を観ていますが、3打席連続満塁本塁打級の出来栄え、その笠浦さんが「役者?」というので観に来ました。

で、よーく過去観た作品を調べてみると。
劇団PaPrikaの「さよならシンデレラ/σ^2=1(2011/9@LE DECO)」に加藤睦望さん、「ふくすけ(2013/2@駒場小空間)」に笠浦さんが出ていらっしゃいました(すみません、覚えていませんでした)。

18:25前説(アナウンス)、18:32開演~20:06終演。

変化のない日常が続く「裏側」にあっても、人は多くのものを抱えざるをえないし、「正直であること」だけでは生きて行けない。

比較的淡々と進むお話、逆転サヨナラにはならない現実。でどういうわけかアメリカの(色に例えると灰色の)青春小説を感じました。表舞台に立つことができる者とそうなれないことが痛いほど分かっている者でしょうか。

美術も音響も臨場感を盛り上げていたと思います。

次回は2月@駒場小空間とのこと、都合がつけば。※先月、劇団遊馬「僕、怒られるのが好きなので」を観に行ったら周りに綺麗な建物ができていて時の流れを感じるのでした。

AND

AND

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2016/12/03 (土) ~ 2016/12/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1979(16-269)
20:00の回(晴)。

19:45着、受付しB1へ、19:53開場、20:05開演~21:05終演、21:11トーク終了。
佐東さんのソロ(前半の3日)。

白と黒が入れ替わる、輪郭の内側と外側が入れ替わる、幾何学模様を画く照明、楽曲は無限に、重なり合いながら浮かび続け、ノイズが場を吹き飛ばす。

とても深い、宇宙の最果てで起きているような印象。そこで動くことが出来るのは機械のカラダ、白い、モノリスを思わせるような身体、均一な今にも凍りつくような世界に永遠に沸点は訪れず、独り舞うものだけが発する熱(熱意、感情)は緩やかに、やさしく漂っている世界。

And は同時性を示すのか、またひとつアップデイトするということなのか。

イヤでも五感と思考を刺激する作品、小さな世界と大きな世界が並行、イメージが膨らむ。

ここでもやはり「200年宇宙の旅」で感じたものがあるように思ってしまう。機械のカラダには人工知能(AI)...終演後、正面に映したもの(照明)は「AI」という意味(形)かと質問したら「ちがう」と却下される(?_?)、でも考えすぎもまた楽しい、「お願い誰か私を 止めて」とはなりそうにありません(笑)。

今年度最後のアップデイト、次はシアターX「白痴」。

水槽【ご来場誠にありがとうございました。次回は12月】

水槽【ご来場誠にありがとうございました。次回は12月】

シアターノーチラス

新宿眼科画廊(東京都)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1544(15-232)
19:30の回(曇)。

18:50受付、開場。L字席、入口側4列、右壁側2列。右列奥のソファ前がお薦め。

「鳥は飛びながら夢をみる(2011/12@参宮橋)」以来なのでほとんど初めてに近い、19:21波の音、波打ち際らしい。19:26女性がひとり、ソファに座り、何かを見ている様子、19:29前説(75分)、19:32開演~20:49終演。

ストーリーは説明の通り、徐々に焙り出される「本性」、役者さんたちの張りつめた演技が見事で、終始緊張感を保ち続けたように感じました。

観た公演:八木麻さん「カナリヤ(2015/5@ここ)」、藤岡さん643ノゲッツー公演。

「米とりんご」

「米とりんご」

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2016/09/11 (日) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1933(16-223)
20:00の回(曇)

19:45会場着、受付、19:53開場、20:09開演~21:07終演。

アップデイトダンス No.32(2016/2)の再演(No.39)。

鰐川枝里さんのソロ(初日)。

珍しく日曜日スタート。

チラシとは違って全身「黒」。多様な楽曲と共生しているようなダンス。

大きく息を吸い、吐く。

光跡を伴い早く大きく動く振付、ゆっくりと呼吸を整えるような落ち着いた振り、スローテンポからアップテンポへ、艶やか、滑らかな転調。

決してストイックではない。

じっと見つめる1時間。

終演後、お客さんに語りかける爽やかさよ。

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