新版 青森県のせむし男
劇団 風蝕異人街
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題786(13-214)
14:00の回(少し雲)、風が止むと猛烈に暑い、とにかく暑い。13:20会場着、受付(半券に整理番号を書いてくれます)、13:32開場。特に予定していたのではなく、何となく前日深夜に予約メール…だからなのでしょうか受付に名前がありませんでした。ザムザは約1年半ぶり。劇中、カミナリが聴こえましたが音響だと思っていましたし、照明も落ちたそうですが気づかず。そんな雰囲気に満ちたお話でした。こちらは初めて、14:02前説(70分、遅れているお客さんありで、5分おし)、14:06開演〜15:21終演…外は豪雨。
す き と お り
miel(ミエル)
スタジオ空洞(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/05 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1192(14-240)
19:30の回(晴)19:00受付、19:11開場。
金崎さんは4作目…「プラシーボ(2012/2@上野)」「朝日一家の挑戦状(2013/1@吉祥寺」「ティティプー見聞録(2013/12@POO)」。miel(ミエル)としては初めてです。
L字の客席、奥に座ります。白い布、白い箱(椅子)、入口近くにオフィス用の回転椅子。19:28前説、19:32開演〜21:06終演。白い衣装でまっすぐ立っている姿は、聖火式のような厳かさ。ダンス〜各作家の作品。
終演後、「構成表・キャスト表」が配られ、それをみながら台本を購入することができます。
石井さん「とても個人的〜(2911/3@眼科画廊」〜「眠る男(2014/6@絵空箱)」など多数、古市さん「沼辺者(2011/9@ワーサル)」「荒野1/7(2012/8@DECO」、与古田さん「星読み騙り(2012/10@「劇」)」「癒し刑(2013/8@王子)」、齊藤さん「フリキル(2011/9@Site)」、「時々は、水辺の家で(2013/12@眼科画廊)」。
ローヤの休日
ゲキバカ
王子小劇場(東京都)
2011/03/16 (水) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
還るところは
女囚バージョンを観ました。緩急つけ話は進み、そのなかで少しずつ「ずれてゆくもの」を感じていましたが、それはラストにたどり着くまでに必要な一歩一歩だったようです。両手にそっと包み込んだ「花」。最後に還って行ったところで安らぎを得ることができたのでしょうか。間に織り込まれた笑いも楽しめました。
誰そ彼時の雨
10・Quatre
シアター風姿花伝(東京都)
2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1048(14-087)
14:00の回(曇、強風)。13:00受付、13:30開場。こちらは2作目(草莽の剣)、前回でも書きましたが、漢人さんが「水辺のデッサン(2013/4@ルーサイトギャラリー)」に出ていらして、好印象でしたので観に来たのがきっかけです。
「和風」のさっぱりした舞台、屏風にもみえそうな白壁の仕切り、上手に階段、客席左寄りに通路。14:00前説(140分)、14:04開演〜15:45本編終了、〜16:09「show time」終了。
邪智暴虐(「走れメロス」から借用)の殿、暗躍する敵/寝返る味方、刃と刃、鋭く切り込まれる、素早いカラダの動き、複雑な剣さばき、畳み掛ける展開。
写真撮影可のショー・タイムではそれぞれの役者さんにシャッターチャンスがあり、それはそれは楽しいイベントでした。
「鏡と音楽」パリ公演上映会
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2014/05/08 (木) ~ 2014/05/31 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1123(14-162)
20:00の回(晴)。空低くかかるやや赤みを帯びた月は、ほとんどを地球の影に蝕され、薄い刃を思わせ、本作で観ることができるであろうものを示しているようでした。
4月に(2回)観た「アップデイトダンス」シリーズ第7弾「鏡と音楽」の映像版です。音楽は別録のようで、ダンサーの息づかい、足音などは聴こえてきませんが、最後、会場では拍手が沸き起こっていました。
実際に作品を此処で体験しているので、感覚を補填しながら観ていました。
伝わってくる「切れ味」は常人ではできないもの。
次回作「震える影」は6/6(月)~11(水)まで。日程未定ですが観に行くことにしています。
【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題961(13-400)
13:00の回(曇)。12:15受付(整理券あり)、12:30開場。舞台をみるとかなり手前に「壁」...その前には上手から下手に下る坂道、「止マレ」と大きな文字、自転車が一台。13:08開演、壁は崩れ~14:44終演。
「ファニー・ガール」がよかった満間さん、ポかリンの本公演はいつになるんだろう...中島さん、前月は保健体育だった川田さんと多彩な役者さんたち。いつものように走る...、人の、人生の悲しさを振り切るように走り続ける。
月と老人
語りと和楽の芸人衆 かたりと
東京都指定名勝 旧安田楠雄邸庭園(東京都)
2016/09/17 (土) ~ 2016/09/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1938(16-228)
19:00の回(曇)。
18:40受付、開場。
ここは2回目、1年前「みちのく民話」、今回は南側の庭をみる位置。
廊下に箏と椅子。ガラス戸を少し開けると虫の鳴き声、19:01開演、山田さんの箏~19:20、北原さん~20:01終演。
演目は。白石一郎さんの「月と老人」。
外の庭はすっかり暗くなり、少し風が入ってきます。冷暖房設備がないのでありがたい。
江戸時代、お話の舞台、そのときも風は木々は緑の葉を揺らしていたでしょう。
表情、速さ、声音で、情景や老人の爽快なしたたかさを呼び起こす北原さん。
今夜は生粋のカープファンであるという山田さんの唄を聴くことができました。
門をくぐり、見上げた夜空の丸い月は雲に隠れるところでした。
壜の中の鳥 没30周年、寺山修司へ~
演劇実験室◎万有引力
キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)
2014/01/10 (金) ~ 2014/01/11 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題965(14-004)
17:00の回(晴)、16:30受付、16:50開場。入って左側が客席、最前列はミニ椅子、後方にひな壇。舞台奥、2箇所、階下への(奈落)扉が開かれ、下手に小さな四角い机、上手奥はヴァイオリン奏者スペース、各種エフェクターが半円にセットされています。「万有引力」は2作目(奴婢訓@トラム)ですが、最後列のトラムシート(立見)で役者さんの見分けがつかず、実質、村田さんは初めて。太田さん(ヴァイオリン)、浅野さん(舞踏)も初めて。17:04前〜18:21終演。太田さんの変幻のヴァイオリンが会場内を駆け回り(生音も良かったです)、渇いたヴォーカルが染み入り、幼女が語っているような朗読、妖しい舞踏が一体となった時間でした。
横浜ダンスコレクションEX2014
横浜赤レンガ倉庫1号館
横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)
2014/02/04 (火) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題991(14-030)
19:30の回(曇、激寒)
「馬車道」から歩く…冷たい風が肌を刺す夜の横浜港は、ビル群の灯りがモザイク模様のようで、真っ黒な夜空に浮かび上がっています。18:35会場着、チケットは購入済み(早い段階で完売とのこと)なのでそのままロビーで待つ、低い天井、数台のモニターや壁面にダンス作品の映像、19:00開場、舞台に柱2本あり、客席の最前線はもう一対の柱の間、満席の様子。
岩崎さんは、「ttu」のお芝居を先に観ていて、ダンスをしていらしゃるということはだいぶ後になって知りました。で、今回がダンス3回目(「À La Claire」で2回)。
去年は「コンペティションⅠ 作品部門(2013/2/11)」で木村さんのパートと表彰式を観ました。この時受賞された中村さんは前日が公演日で未見でしたが、その後、セッションハウスの公演に行ってます。
今夜は5人の振付。
①「脱皮したての女はよく食べる」。振付:渡邊愛祐美、出演:渡邊愛祐美、千田美智子。②「たとえば秘密がたちこめて」。振付・出演:岩崎彩葉。③「Dear dryhuman」。振付・出演:福岡小百合。④「古き悪しき慢性固執シンドローム-日本人編-」。振付:中村駿、出演:中村駿、歌川翔太。⑤「あいまいな沈黙」。振付・出演:水越朋。
創意工夫、静/動、無音/轟音、一体/分離、光(明)/影(暗)。5つの「才」。それぞれ10分ほどの作品でしたがいずれも個性的。
19:30前説(アナウンス、日米)、19:34開演〜20:11、休憩、20:26〜20:50終演。
終演後、岩崎さん、榑松さん(À La Claire)がいらしたので声をおかけする。岩崎さん、5月の「ttu」公演に出演されるとのこと。前作「女/生/徒」が2013/4でしたので1年ぶり。
KARAS APPARATUS1周年記念公演『誕生日』
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1178(14-226)
19:00の回(豪雨)。開場5分前の駆け込み、当日券で。
19:05~20:10、20:29トーク終了...雨は上がっていました。
初めて此処「KARAS APPARATUS」で観たのが『パフューム°R』(2014/4)、その後上映会にも足を運び、6回目となりました。
今夜は伊東さんのソロ、いろいろなジャンルの音楽と伊東さんのダンス、照明に光る両の手、闇に溶け込んでゆく身体、大きく緩やか羽毛のごとき動き、切り裂く鋭さ、多彩な演目。
1周年を迎え勅使川原さん(どうやら館長らしい..)のトークにも熱が入っていました。
ドアを開ければいつも
演劇ユニット「みそじん」
atelier.TORIYOU(東京都)
2015/06/13 (土) ~ 2015/10/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1513(15-201)
14:00の回(うす曇り)。
此処までは有楽町駅から歩くのですが、道の両脇にはたくさんの濃い緑色の葉、小さな御神輿が通ります。
13:31受付(前回のチケット半券で300円引)、開場。いつもの座椅子席に、4回目(2014/10、12、2015/4)。
見慣れた部屋、ラジオからはCMが聴こえる、B.ジョエル「Honesty」は1978年「52nd Street」収録曲、懐かしい。
14:03前説(80分、外の音もあわせてこの場所)、14:05時報が8時を告げ開演~15:28終演。
新しく岩堀さん(長女)、配役代わって大石さん(三女)。熱いお茶が麦茶になり、パジャマも薄手。ビールがさらに美味しそうにみえる。
梅雨入りした関東、木造の雨漏りする家、古いピアノ、ラジオ...すべてがセピア色にみえるこの部屋に今日は鮮やかな色の花。何度見ても打ち震えてしまう4姉妹、母の気持ち。
雨は心の中に、外に沁みこみ、母の思い出がよりくっきりと浮かび上がる。みな就寝のためそれぞれの部屋に戻った後、聴こえてきたのは祭りの音、いよいよ本当の夏が来る。また来月。
裕美役大石さんは黒の上下、腰のあたりには蝶、銀に輝るベルトはなかなか過激、千恵役天乃さんは鮮やかな(瑞々しい)オレンジ、一方、真紀子役の斉藤さん、長女役の岩堀さんの長女/次女組は落ちついた色合い(お肌の手入れ重視)。
客席に作家の阿藤さん、階段を下り外に出ると大勢のハッピ姿、お神輿が通るところでした。
次回出演予定の南伊さん「ドブ、ギワギワの女たち(2013/3@AiiA Theater Tokyo)」を観ました。岩堀さんの次回みどり人@雑遊は観に行く予定です。
ゲンゴロウ
のーたりん様
pit北/区域(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1010(14-049)
13:00の回(やや曇)。13:35受付、開場、いつものルートで下りようと進むと奥に数名座って談笑…「?」と思いながら、下りて「左側」へ。聴こえるのは「ゴボゴボ」と水中の音。下手に低いベッド(白)、奥のコーナーにはカウンターのようなもの(白)、中央にテーブルと椅子(これも白)、そしてシュノーケルをつけた「何か」が白い薄布をまといあたりを眺めています。カウンターや椅子の下部分が黒く汚れているのは暗示的。
頭上からはずっと元気な話し声が聴こえてくる(内容までは聴きとれず)、なんだろう…と気になるので、入って「右側」のお客さんの反応を見るのですが、特に注意している様子もなく…でもですね、後で考えると、これは表向きの「一家団欒」「仲の良い人たち」を現していたのではないかと思うのでした。12:55前説(90分)、13:06開演〜14:45終演。
日芸の皆さんの公演だそうで、ちょうど、先日@LE DOCOで観た「鮭スペアレ」は日芸のお二人が旗揚げ(2005)。
始まりは「生活図鑑(2013/9:河合さん、手塚さん)」→「白昼夢(2013/10:河合さん、)」→「フジフォー(2013/12:千田さん、手塚さん)」、ずっと遡ると「PAPALUWA(2012/3:佐野さん)」まで。
※「ゲンゴロウ」は肉食性水生生物で呼吸のため水面に上がってくる。
唖太郎。両親と姉弟、曽祖母、伯母、友人、風俗嬢…謎ペット。
みな「何か」を持っていて、抑制する術を知っている者、隠す狡賢さを持ち合わせている者、自己に振り回される者、自己を喪いつつある者、助け支えることを職業とする者、ひとり…超えた者。家族というつながりの息苦しさ、解放されることへの不安がどんどん内側への力となって…崩壊する。
「唖太郎」が「唖」という文字を持っていることと、他の者には存在しない「ゲン(言)ゴロウ」とは表と裏の関係ということなのでしょうか。
言葉を喪う、ということをもう少し現象(ノイズではなく)として観せてくれると「(本人にはわからないらしく)大変なことなのか」「大したことはないのか」がわかると思います。公演タイトルになるほどであれば、救い難い「何か」があっていいのではないかと思いました。底なし度合いはブラックホール並か。
....と書いておきながら、1日経って違うような気がしてきました。家族はみな仲が悪く、お互いを避けていて「口だけ動かし」ていた(実際にこういったシーンあり)けど、これが「家族」、「ただいま」を言うたったひとつの場所、ここで話をしたい...最後の震えるこの叫び...これなんですね(※2/24記)。はっきりとは覚えていないのですがかかっていたのは「Sigur Rós」でしたでしょうか。
河合さんは4作目、千田さんは2作目。
元子は実質的な大黒柱、それが内部(身内)から崩れる様をキャベツを刻み続けながら(トーンを変え)演じ切っていました。
最後に。入口に13:30受付とあるのだから、時間前にはスタッフが状況を説明に上がってくるくらいの気遣いがあってほしいです。そうでなければ、「受付開始・開場は開演の30分前、時間になったら案内するので、こちらでお待ちください」…これは、本日観た劇団の実例です。
ヒーローズ
少年社中
劇場MOMO(東京都)
2013/08/08 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題790(13-219)
19:00の回(曇)。18:40会場着、受付(全席指定)、中へ。積木細工を組み合わせたような舞台、下手にテーブルと椅子。幾何学模様の創り。こちらは「天守物語(2011/6)」以来で2作目(加えて「15 Minutes Made(2010/12)」あり)。18:55前説(客席後方から)、19:01開演~20:41終演。
とても面白かった。ヒーローが9人というと「ゼロゼロナンバー」の9人のようでしたし、オープニングのヒーロー紹介もTV旧作のイメージに似ているような気がしました。今夜は加藤さんのプロローグで、ぬいぐるみの相棒がひとりで動いて芝居をしたのには笑いました。
SFマンガちっくなストーリーと弱そうなヒーローたち、そして怪しい男。ほとんど全員がずっと舞台上にいるわけですが、キャラクターの違いがよくできていて、ヒーローとしてのパワーのことや、やはり不思議な男などお話も好みでした。
瓦礫のソフィー[See you, and thanks for all the Fishes]
獣の仕業
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1681(15-370)
18:00の回(曇)。
17:20会場着、すでに列ができていて、17:30開場。
舞台に6名、1名は横たわり、立っているものは白い紙片を一枚ずつ落とす。周囲には「(知の集積)書籍」があり、その頁が崩れていく(塵と化す)ようにもみえる。
17:56前説(立夏さん、85分)、18:02開演~19:29終演。2012/3からで8作目になりました。
劇中、言葉はあらゆる方向に放たれまた届くがそれを聴くものは何処に。
いくつか余談を:
D.アダムスは「銀河ヒッチハイク・ガイド(1982年頃の文庫)」を持っていると思いますが、読んではいません。
普段は読まないのですが、開演前、当パンのあらすじに目を通します(サイトにも記載あり)。「46分18.1秒」「瓦礫」という設定には意志(3.11)が込められているように思え、「シーケル」は「SEQUEL」、「ソフィア」は「ソフィーの世界」、上手に置かれた本の中に早川書房の世界SF全集「ハックスリィ(すばらしい新世界)/オーウェル(1984)」の巻がある。
シェルターではないですがロベール・メルル「マレヴィル」は破滅後の世界と地下室(内容覚えていない...)を描いていたし、未来の歴史を綴るという様式は、光瀬さんの作品と通ずるものを感じ、その無常観に近い世界はどこまでも透明。
Wikiっていたらザミャーチンの「われら」も出てきた...持っているのは講談社文庫(入手可能なのは岩波文庫らしい)。
「わが赴くは蒼き大地(田中光二)」も人類滅亡のお話しだった。
青と白、原生代の大量の酸素供給、スノーボールアースによる大量絶滅。
「array」「null」はIT用語か?
刺激は尽きない。
プラテーロと私Ⅱ
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2014/10/05 (日) ~ 2014/10/11 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1275(14-314)
20:00の回(曇)。19:40会場着(台風の状況がわからなかったので当日券で)、19:59開場、20:11開演〜21:17終演、21:36トーク終了。
今夜は、勅使川原さんがプラテーロ、佐東さんが朗読。ということでだいぶ作品(声質、体格と後方に映るシルエットが違うこともあり)の印象も違いました。
ギター、朗読、照明がプラテーロと周囲の移り変わりを丁寧に描き出し、季節、花、実、鳥、虫、今は亡き人びとが、光と影との間に浮かんで見えるようでした。
2014/8の初演では、佐東さんがプラテーロ。なんとなく懐かしい気持ちになりました。
お二人のプラテーロ。
佐東さん:従順、優しさ、穏やか、信頼
勅使川原さん:やんちゃ、しっかりもの、頼りがい
1999年の夏休み
劇団三日月座
横浜国立大学 第一食堂下 共用室3(神奈川県)
2016/08/13 (土) ~ 2016/08/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1902(16-192)
14:00の回(晴)。
会場である横浜国大キャンパスまで自宅からはかなりの距離。いままでどのくらい遠距離で時間がかかっていたのかを調べると(自宅~駅を除く)電車+会場までの徒歩で
①淵野辺(桜美林)98分+25分
②藤沢92分+10分
③三ツ沢上町/横浜国大84分+15分
とまずまずの距離。
いつ頃だったかは忘れましたが、映像(原作)はレンタルで観たと思います。「満月のくちづけ」や「櫻の園」もその頃だったか。
萩尾さんの作品はオリジナルの形式(まんが、イラストなど)以外で「これは!」というものに出逢うことは少なく、絵空箱「半神(2013/11)」蜂谷眞未、佐々木美綺。関連作としてPal’s Sharer「トーマの頃を過ぎても(2012/1、2015/4)」相本結香他、LUTEA「Antwort(2015/2)」(敬称略)。の3作品だけ。
「11人いる!」は実写もアニメもだめで、本作が2011/7@アゴラ劇場で上演されたときも観に行きましたがだめでした。
「原画展」はいつ行っても凄くいい。
気持ちでは、期待(=行きたい)<遠い、でしたが公演2日前に予約。
強い日差し、駅からキャンパスまで歩きます。夏休みだからかほとんど人がいません。正門に着くもキャンパス内の方向感がなく少し戸惑う。
なんとか会場にたどり着き、受付待ち。13:30受付、開場。ベンチシート席、クッションが今までで一番「厚い」。
ハの字(手前に拡がり立体感あり)舞台、下手にベッド、上手に(木製)テーブルと椅子、両壁は均一の模様(ロッカー風)、床中央に(奥~手前)赤い(絨毯風)ライン。
天井からは丸い電球が何個か。客入れにピアノ曲、入り口からは戸外のセミの声。
14:00前説(90分、ペットボトル可)、14:02開演~15:35終演、会場の外でアフタートーク(役者さんやスタッフの方に質問する時間のようです)。
100%私個人の思い入れですが、明転、眼に映ったのはこうあってほしいというイメージ通りのもの。衣装(男性用のシャツ)、仕草など原作をよくみているようでした。多少のぎこちなさも含め、観に来てよかったと思える内容でした。
いくつか:なかなか動きにくい作品なのでどうしても出ハケが多いように感じました。冷房の調整をしてくれていましたが、やはりOnのときは少々寒かった。ベッドには枕があってもいいのにと思いましたが、何か演出の意図が?。
花束を渡すのは誰だ?
コマイぬ
Gallery&Café FIND(東京都)
2013/03/12 (火) ~ 2013/03/16 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題634(13-059)
20:00の回(少し曇り、のち雨)。ここは初めて。19:25会場着、受付(整理番号券あり)、19:45開場。外階段から2階へ上がります。長方形の部屋、入って左に客席。奥には階段。19:58前説(南さん、65分)。20:01開演~21:08終演。やはり南さんの作品はいいな、好み。タイトルに関連した本がさりげなく置いてある。単行本を買ったのは78年です。南さんが「ジュブナイル」とおっしゃっていました。この言葉をお聞きし、想いは一気に「そのとき」に戻り、何十冊も読みあさった毎日が甦るのでした。
H. C. Andersenの物語2篇による1時間
d’UOMO ex machina
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2012/01/30 (月) ~ 2012/01/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題276(12-029)
申し込み時にお手数かけてしまいました、ありがとうございました。今までみたことがない表現に出会えることはとても嬉しく、楽しいことです。
(以下、雑記です)
20:00の回、19:00開場で開演でもありました。今夜の絵空箱は入口からみて奥が舞台、手前の道路側が客席(椅子3列)、中央に椅子、ラベルがないペットボトル、奥の壁際には木製のベンチ、左右にスピーカー。舞台には3人と角本さんですね。お喋り可、どう見るかも自由、語り手と3人だけでなく、店主も参加、かなり長い時間舞台上に(以前もお芝居に参加していらっしゃいましたね)。
台本(という言い方でよいのか)を手にお芝居というのは3作目、但し、今までは演者全員が手にしていましたが、本作では(ほぼ)おひとり。
「童話」の世界だから好きに想像してよいのでしょう、開場前、待っている間にふと夜空を見上げると、向かいのビル上空に上弦の月、薄い雲が横切っていました。寒さに凍える冬の夜、ページの間からことばたちが抜け出し、本の精(霊)たちがそれを追いかける、とか。
語り手は台本を手にお話を語り、聴こえてくるのは異質なことば、小さなことばたちが未成熟なまま一生懸命お話を紡ごうとしているように感じます。ことば(語り手)の周囲では3人(ヒト?)が動き回り、赤と白、明と暗、照明が移ろい、テーブルの上、ロウソクに火が灯ります。
後半、黒い髪、眉、眼、衣装の踊り手が舞います。踊り手だけが衣装らしい衣装、あとの3人は普段着っぽい衣装で素足。男性は観客に近づき、語りかけ、ドリンクを飲み、肩を抱き、また、舞台の回りを走り回り、椅子を振り回す。その間も語り手は休むことがありません。
アンデルセンの童話集、角川文庫版(3巻)は「小さい人魚姫」「雪の女王」「馬車できた十二人のお客」、水色と白を基調にしたとても綺麗な表紙絵です。今まで買った本の半分位は未読かもしれません、整理する機会があったら探してみましょう。
3/11(日)14:46というとサラ・ケインとどこかで関係が…と思いましたがあっちは「4時48分」でしたし、この時間は地震の発生時間ですね、当パンに「2011」とありますが「2012」。
最後のページをひとつ、またひとつと折り曲げるのは、物語の終わり、お話を閉じ込め、封をしているようにも見えました。開いていた本を閉じ、部屋を出てゆくかのように。
開場して聴こえてくる音楽はポップなものもあれば、ピアノ曲もありました…、他のお芝居でもそうですが、開演までにかかる曲を選ぶ基準はなんでしょうね、演出家さんの好み、それとも音響さん…
水槽【ご来場誠にありがとうございました。次回は12月】
シアターノーチラス
新宿眼科画廊(東京都)
2015/07/24 (金) ~ 2015/07/29 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1544(15-232)
19:30の回(曇)。
18:50受付、開場。L字席、入口側4列、右壁側2列。右列奥のソファ前がお薦め。
「鳥は飛びながら夢をみる(2011/12@参宮橋)」以来なのでほとんど初めてに近い、19:21波の音、波打ち際らしい。19:26女性がひとり、ソファに座り、何かを見ている様子、19:29前説(75分)、19:32開演~20:49終演。
ストーリーは説明の通り、徐々に焙り出される「本性」、役者さんたちの張りつめた演技が見事で、終始緊張感を保ち続けたように感じました。
観た公演:八木麻さん「カナリヤ(2015/5@ここ)」、藤岡さん643ノゲッツー公演。
AND
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2016/12/03 (土) ~ 2016/12/10 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1983(16-273)
20:00の回(晴)。
19:50開場、20:07開演~21:07終演、~21:14トーク終了(佐東さん、鰐川さん)。
タイトな白と揺れる赤。
佐東さんの舞はどんなに激しく動いてもカラダを包む空気はそよともせず、鰐川さんの舞は闇夜に唸る轟音のごとく激しく攪乱し、またはすべてを吸い込む..ようにみえる。
Breadの「if」ですね。