ヨーチの観てきた!クチコミ一覧

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バカデカ

バカデカ

劇団男魂(メンソウル)

テアトルBONBON(東京都)

2012/08/05 (日) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★

暖かみが表に出た役者達
暗転の数が多過ぎて芝居に感情移入するのを、その度に小休止されてるようで気になった。だけど、その気持ちの細切れ感を払拭させてくれたのが役者さん達の演技の背後に見え隠れする本来の人柄。「この人、きっと普段はこんな感じの役者さんなのだろう」と、役者個人にも興味を湧かせてくれた劇団男魂。おそらく演技力の確かさが物語るように芝居に向かう姿勢に暖かみを感じたからだろうと思う。初観の劇団だったけど「また次回の芝居も観たい」と思った。

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/26 (木)公演終了

満足度★★★

時として痛いぐらい
現実にあり得そうな会社組織の中での「パワハラ」「いじめ」が題材。結局飲み込まれていく感有りの象徴的なお面と動きで終わる最後は、どう感じて処理するのかを観客に委ねてるという事だろうけれど、日常を普通に過ごしていても、やはり3.11以降感じているある感情の上では、突きつけられる事は痛みを感じる事でもあったりする。だけど、役者の演技のメリハリさや、象徴的なお面や動きなどが意外にも嫌み無く、スッと入ってくる感じは、良質な演出力が感じられた。そういう意味では、とても面白かったと思う。

10年目のペンギン

10年目のペンギン

はらぺこペンギン!

ザ・ポケット(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いはストレス解消なり
この劇団の芝居としては初見。面白かった。個々のキャラクターをはっきりさせてる事で、笑いの場面とのメリハリが分かり易く、一見とりとめの無い展開が後半になって解決に至る過程で、全体に流れるドタバタ・オロオロ・ユルユル・ハチャメチャのごった煮感をうまく誘導している気がした。物であれ人であれ「笑いのツボが一緒」を感じられるのって一人満足が得られる。これってかなりのストレス解消で、この芝居はそんな感じで観劇後に爽快感があった。

葡萄酒いろのミストラル

葡萄酒いろのミストラル

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

苦手な要素
「もっともキューブリックらしい」と言われてるという作品だと今知ったけど、昨年初めて「誰がための剣」を観て、その硬派なエンターテイメント性が気に入って今年この作品を観た私は、「童話」「寓話」は苦手な部類。しかも「宮沢賢治」は読まず嫌い。また、犬を飼っている故に犬物の映画/ドラマは敢えて避けるタイプ。苦手意識を抱えつつ観た割には、最後まで楽しむ事が出来た。その理由の一つは、やっぱり役者達の堅実な演技と躍動感が最後まで衰えない演出効果だとは思う。でも。観る側の嗜好傾向を超えるエンターテイメント性が作品に表現されないなら、今後は内容を選んで観るようになるなあ。最初から好みじゃない人は観ないでという事なら納得だけど。

流れる雲よ2012

流れる雲よ2012

アトリエッジ

笹塚ファクトリー(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

泣いて楽しめた芝居だった
特攻隊員の話というので予想通り、王道的に泣けてストレス発散が出来た。興味深かったのは、松組の主役の仁科さん。導入のダンスシーンでは、彼以外はテキパキ感の工具箱といった中に一つ粘土が入った感有りで、躍動感全開でいきなり「どうだ!!」と見せつけられる中、彼の妙な脱力感でこちらも力が抜けた感じで、私としては筋立てにスッと入り込めた。暗転代わり的な意味もありそうな現代の場面。必要回数よりも多い気がして、もっとコンパクトな方が良いと思った。市川さんというお気に入りの役者さんも出来、アトリエッジにハマりそうな気がする。

春を忘るな ご来場ありがとうございました!!!

春を忘るな ご来場ありがとうございました!!!

ウンプテンプ・カンパニー

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/04/09 (月) ~ 2012/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

完成度が高いと思えた
始めての劇団の芝居を見る時には、途中で帰りたくなって居ても立ってもいられなくなるのが嫌だから普段よりも期待薄で観る感がある。だけど、これは役者の実力、そして構成と演出がキチンと計算されているのが伝わる完成度の高い芝居だと思った。幻想的、官能的、懐疑的な芝居が特に好きなわけではないが最後まで楽しめた。ほんの数カ所ではあったけれどト書き部分を意味する台詞をツッカエたりする場面があり、ビジュアルを見つつ聞く所だと会話台詞よりも気になるという事に驚いた。今回はCoRichの招待券で見たが、次回公園の際にはしっかりお金を出して行こうと思う。

2980!!

2980!!

ボビボビ。

小劇場 楽園(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

私は女優2人に拍手
サブタイトルにある通り、メインどこは3人の父親達が主軸になってて、彼らと引っ掛け回し役と言える若手とのコンビネーションで全体のトーンが堅固に構築されてるからこそなのだけど、ストーリーの節目をキッチリ見せる女優2人に私は拍手を送りたい。娘役の人は、本当に声で一役分の価値有りという感だったし、継母役の人は、場面に登場するタイミングが芝居全体の早めでも無く遅めでも無く引き立つ時間で良かったし、全体にドタバタ的なところをキッチリ納める感有りの台詞の言い方、物腰で光ってたと思った。

紅姉妹~べにしまい~

紅姉妹~べにしまい~

G2プロデュース

紀伊國屋ホール(東京都)

2011/04/21 (木) ~ 2011/04/29 (金)公演終了

満足度★★★

期待が大きかったって事!?
好きなベテラン役者さんが揃っている舞台なので、期待も膨らみ観劇。
確かに各役者さんの持ち味もそこここに有り、
ホロッとさせられる場面、笑いを誘う場面有りで完成度も高かった。

面白かったけれど、ハンコを付けるなら「よくできました」かな?

きっと舞台って、役者の力、話の力、演出の力のどれもが同じ力で支え合って出来てるという事で、その一つの力だけが大きくても、バランスが崩れて違和感が残るって事なのかなあ?

汗はまだかける

汗はまだかける

ボビボビ。

ウッディシアター中目黒(東京都)

2011/02/23 (水) ~ 2011/02/27 (日)公演終了

満足度★★★★

久しぶりに味わう面白さ
わかりやすく、笑えてホッとした。
というのも
小劇場めぐりをしたのは、はるか昔の事で、
本当に久しぶりの観劇。
もしつまらなかったら、また行かなくなるところだったので、
私なりに「合格」でホッとしたという事。
序盤の度重なる暗転にちょっとイラッとしたのと、
机や椅子の角が邪魔そうなのが、後半少し気になった。
舞台美術全体の雰囲気は良かったと思うけど。
人物関係が明白になったあたりから、俄然躍動感がでて、
溌剌とした印象となり好感が持てた。

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