VIANの観てきた!クチコミ一覧

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紅小僧

紅小僧

劇団桟敷童子

ザ・スズナリ(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

裏切らない
だが残念ながら元々ハードルを高くしてるので期待以上でもない。ラストも(やはり劇場のせいもあるのか)いつもほど感動的な美術ではなく、今が秋でければさてどんな美術だったのだろうなどと思った。小さい劇場だから可能な美術かもしれないがもっと大きな劇場ならどんな仕掛けを施すのか是非見たいもの、本多に進出してほしい。最近の板垣の役どころ(年相応なのかもしれないが)が不満も大手など若手の成長もありますます劇団力が強くなっている。

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/12/04 (水)公演終了

満足度★★

とにもかくにも
脚本がヒドイ。私はこれでは笑えない。観劇料は2500~3000くらいが妥当だしそのくらいのレベル。常連客がいるみたいでその方々に救われてる(笑ってもらってる)という印象。役者が良くても効果的な演出をしようとも脚本がダメだとどうしようもない。

お嬢さん

お嬢さん

浮世企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/11/12 (火) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★

段差くらい・・・
祖母の容貌の意図が分からない。ゆえに初っ端から劇世界に入るのを拒まれた感じ。若い頃を思い出してるだけというなら配役含めて手抜きだろうし、違う意図があるならそれを明確にしてほしかった。家系を説明する台詞があり確か当パンにも書いてあったがそれが取るに足らぬことになってたことは作者の思いが芝居に乗らなかったことを明かす。私には寧ろ男性陣の方がよく描かれてたように思えた。夫、弟、隣人、不倫相手・・・みんなダメ人間で、果たしてこの作者はダメ人間あるいは男を描くのが巧い(役者の巧さもあるが)と思った。段差無しの2列目からは前方客の頭が主役だった。

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

てがみ座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

王道
と言ったら過言かもしれないが見応え十分の芝居だった。最近同じ人を起用していることから多分安心して任せられるのだろうが、けれんみがない演出は脚本を大事にはすれど凡庸である。より脚本を引き立たせる演出もあるだろうし、折角外部の人を起用するのだから冒険してほしいものだ。あと完全なオリジナル(=フィクション)を書いたらどんなことを描くのか興味深いしそれを観てみたい。

HELLO HELL!!!

HELLO HELL!!!

劇団子供鉅人

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/02 (月)公演終了

満足度★★

学芸会か!?
音楽劇でなければ多少は良かったかもしれないが、音楽劇にしてしまったことでその稚拙さが露わになりいよいよ猥雑なものとなった。より猥雑にすることが狙いだったとすれば当たりだが、その猥雑さは私には受け入れられないもの。とても疲れた。この団体が高評価を得ていることが不思議。がっかり。

『タガタリススムの、的、な。』

『タガタリススムの、的、な。』

舞台芸術集団 地下空港

ギャラリーSite(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「ヒデキ」に!?
40年後のことなのに前半はまるで現在的(そう思わせる必要があるのは分かるが)なのがずるいし、前半と後半でタイムスリップしたかのように状況が異なることに(終演後に)違和感を抱く。時々笑いを取っていたがこの芝居には無用に思えた。実験公演と銘打つだけあって様々なおもしろい試みがなされていてそのほとんどが成功していたように思う。感心したのはブラインドの使い方(手動ではなく自動で開閉できればもっと良かったが、微妙なタイミングは手動だからこそ出来た?)。衣装を統一させたのはどちらかというと気持ち悪いし何よりその意図が見えない。ある時点から結末へ向けて加速度的に進展するのでこちらは頭が心地よくグルグルし(ついていけなくなる)、グルグルしたまま芝居も終わるのだがラストの父の名でグルグルが止まらなくなってしまった。

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

愛と生を讃歌しなくちゃな
小泉さんに招待状は出しただろうか?小泉さんは観に来ただろうか?彼女が観たら号泣したんじゃないだろか?小泉さんの歌ををこんなに感動的に聞いたことはかつてない。(ちなみに私はそれほど小泉さんのファンではない。)この歌を初めてて聞いたわけではないので脚本あってこそはもちろんのこと。ひとつひとつの言葉が良かった。ただし、前半の暗転の多用は私には耐えがたかったな。

ファニー・ガール

ファニー・ガール

シンクロ少女

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

期待通り
しいちゃん踊りは必見かも!?

ネタバレBOX

期待通りだったがこの劇団には期待以上のことやいい意味で期待を裏切ることを求めているので期待通りというのは私にとっては及第点と言える。例によって愛とは?という大命題である。作家にとってはたかが愛されど愛やはり愛なのだろう。まるで愛以外のことには興味がないかのようである。今回は家族に焦点をあてた分長くなったと言えるが、冗長になることなくむしろ重厚にさえなった気がする。最初はくだらないと思ってぼんやり眺めていた合唱シーンを感動的なものに昇華させたのは演出家の技術だろうかあるいは演劇の神様の仕業だろうか?
『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!

『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

心地よい重苦しい空気
山荘の管理人が女リーダーに変貌していく過程が最大の見所だと思うのだが、私の目には女リーダーになり切れなかったように映ったのが至極残念。浅間山荘の事件を史実に基づいて描くのではなく、連合赤軍に照射をあてそれまでにあったであろう出来事を山荘の中で語らせ再現してゆく手法に唸った。なぜ今連合赤軍なのだろう?これは作り手への問いだがこの芝居を観た自分への問いでもある。だが答えは錯綜する。中央部にあった2本の柱は何とかならなかったか?かなり妨害された。

hedge

hedge

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2013/09/11 (水) ~ 2013/09/18 (水)公演終了

満足度★★★

残念
用語の説明には退屈した。他の芝居でも意味が分からない言葉も終演時には大体理解できるものだし、あのくらいの説明ならほとんどの人は理解できてるような気がする。アフタートークで役者が未だ用語等について完全には理解していないようなことを喋っていたがそれを持ち出すまでもなく台詞をモノにしていない役者が少なくなく果たして噛む回数も多く喋らされてる印象が強く残った。オープニングのスーツに着替えるシーンはだらだらとそれをごまかすかのようにストップシーンをいれていたがあそこはこのうえないスピードで済ませるべきではなかったか。しかも(鏡がないとはいえ)シャツ襟がはみ出していたりネクタイが歪んでいたりでのキメポーズでは苦笑せざるをえずかっこいいはずのシーンは私にはみっともなく映ったしこれから始まる芝居に危惧を抱いたが哀しいかなそれが当たってしまった。

ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了

満足度★★★

新鮮味なし
昨年ここで高評価だったのでもっと突きぬけるおもしろさを期待したが叶わなかった。型にはまったコメディは暇つぶしには最適だが私は暇つぶしで演劇を観るわけではない。高校を舞台にしたからというわけでもないが全体的に青臭くその青臭さに馴染めなかったしあまり笑えなかった。

女郎蜘蛛【全公演終了しました!ご来場ありがとうございました!】

女郎蜘蛛【全公演終了しました!ご来場ありがとうございました!】

声を出すと気持ちいいの会

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/07/18 (木) ~ 2013/07/22 (月)公演終了

満足度★★★

燦爛とせず
谷崎の「刺青」が現代のストーカー事件(あるいはその被害者)とどう結びつくのかという疑問は観る前からあって観た後でもやはりそれは疑問として残ったままだ。それらは溶けあっていない。メインのセットと照明と彫師を「刺青」から借りてきただけという感じ。最後、女郎蜘蛛が実際に背中に浮かびあがると予想したのは私だけだろうか?私はそれを確信していたのでかなり失望した。役者でいいなと思えたのは2人だけなので役者選び及び演出にはもっと力を入れ工夫をすべき。とは言え個人的には好きな作風ではある。アコギ中心の音楽も良かったし、照明も谷崎を意識してるかのようで私は好感が持てた。今回の作品は不満だけれど期待度はどうにか次回に持ち越せたかな。

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

絶妙サルビアの花
多少不明点疑問点はあるにしても卑近の事件を扱い説明的台詞もあり比較的笑いも多く、この作者にしては分かりやすいという感慨を得る。ハンドボールの話は要らない。監禁されてたことになる女が外出してるときのシーンが良かった。(動く方は話者が見えてないから合わせるのが難しそうだけどそうでもないのだろうか?)主人公が弁明するときの喋り・監禁者として屹立していくさまは圧巻、見事。レパートリーとして上演していくのなら前もって配役を教えてほしい気がする。

変則短篇集 組曲『空想』

変則短篇集 組曲『空想』

空想組曲

シアター風姿花伝(東京都)

2013/07/06 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

だまされた
ここでの評価高すぎ。女性客を意識して、女性客を泣かせようとして書いてるだろうことが好きになれない。笑えないくらだないシーンは怒りさえ覚える。

不思議の国のアリスより

不思議の国のアリスより

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★

氷の世界
久しぶりに聞いた。この作家の芝居は、同じ作品をもう一度観たいとは思わないが脚本をじっくり読んでみたいと思わせる。当方の受容力が乏しく劇中では理解できていないことが多分にあるはずだからだ。(脚本読んでも原典のすべてが分かるわけではないだろうが。)とは言っても詰め込み過ぎの印象は拭えない。川添が前半は足を高く蹴上げたのに後半のダンス時には上がってなかったしその時辛そうだったのは、足があがらなくなるほど体力消耗するのか衣装のせいなのかはたまたその日どこか痛めたのか・・・妙なことが気になった。

月刊小玉久仁子 7月号

月刊小玉久仁子 7月号

ホチキス

こった創作空間(東京都)

2013/07/05 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★

天晴れ百面相
小劇場ゆえに表情がはっきり見え、変な生き物(小玉)にじっと見つめられる感覚は通常芝居ではありえないことで、顔観てるだけで楽しめた。幕間(着替え)長くだれてしまう構成が残念だった。自己紹介の話に厚みを持たせて他の話も組み込んでしまえばよかったように思う。小玉なら70分出ずっぱりでもいけるはずだし、1つの話を疾走するような芝居であってほしかった。

効率の優先

効率の優先

城山羊の会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

ドロドロからのヌチャヌチャ
全体の2~3割の台詞が聞き取れなかったなあ。型破りな展開がおもしろかった。

ネタバレBOX

演出家は会場の通常席の最後方席で確認しただろうか。変則客席によくありがちな台詞の聞き取りにくさ(役者が背中を向けてるとき)はやむを得ないとしても声が聞こえないのはどうなのか?無理に声をおさえる(くぐもらせる)のはよい。しかしちゃんと声は届いているのに何言ってるのか分からないのは、役者の声質によるにしてもそこは当然演出家の責務。(滑舌悪いからあの役者ダメって勘違いする客もいるだろう。)確かに自然な会話のようでありさもどこかのオフィスのようではあったが、私は聞き取ることに神経を費やしまた聞き取れない場面で客がうけたりしてイライラしてしまった。この会場は不向きだったしここでやるならもっと客席を中央に寄せるべきだったし、もっと言うならあごらでやるべきだったしあごらで観たかった。
どっきり!成人式~オレもお前も~

どっきり!成人式~オレもお前も~

動物電気

駅前劇場(東京都)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

コントっぽくて
私好みじゃなかった。勝手にもっと違う種類の演劇を想像してたので肩透かしをくらった感じ。だてに20年続けてきたわけではないことはお決まりネタを披露すると会場が湧くことからも立証されるが、周囲が大笑いすればするほど当方は寧ろ白けてしまった。ただし、最後の「おもしろいこと」には大笑いさせてもらった。あれは毎日同一人物がやるのだろうか?だったらスゴイ!違う人のバージョンも観てみたい気がするが・・・。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

ラストスパート!
くれぐれもけがなどしないように。この劇団にシアターコクーンというかありきたりの劇場は似つかわしくない。当然今のスタイルからそう思うわけだが例えばシアターコクーンでやれるとしてもスタイルを変えたりはしないだろう。だったら同じキャパシティを持つ自分達のスタイルに合った会場(前回公演のように)を見出すべきだろう。今公演で一番良かったのは照明。あの舞台なき舞台をそして縦横無尽に動き回る役者を丁寧に照射していた。個人的には正直苦手とする部分が多々あるが今後の動向には注目したいし多分また観にいくと思う。

磁界

磁界

浮世企画

新宿眼科画廊(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/22 (水)公演終了

満足度★★★

もっともっと・・・・
ヨウラさんが素晴らしかった。キャスティングも演出家の腕ならば(その他の役者のキャスティングも含めて)彼女を主役に据えた主宰をその点において(もちろん演出もだが)評価する。内容については、私はそこにはうねるような磁力が発生するだろうと期待込みで思っていたのだが残念ながらそれは微弱で、あの構造も焦点をぼやかすものとなり、果して薄っぺらい人間描写に堕ちてしまったのが残念。中途半端に終わったという印象は、尺を倍にしてでももっと個々の人間を掘り下げてほしかったという思いから生じる。終始くすくすしっぱなしで楽しい時間は過ごせはしたけれど・・・。

ネタバレBOX

あの空間の使い方はどうなんだろう?決してうまくいったとは言えまい。美術も音響も照明も最初からハンディを背負うことになるし収容人員少ないしいいことは何ひとつないと思うのだなぜあの場所なんだろう?私は幸い奥の席を確保できた(入り口付近の人がかわいそうにさえ思えた。)が、小さい椅子が隙間なく並べられ隣人と押し合いへし合いの観劇は心苦しいものと相成った。

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