ホタテの観てきた!クチコミ一覧

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ジオラマサイズの断末魔

ジオラマサイズの断末魔

Fling Fish Sausage Club

ウイングフィールド(大阪府)

2013/11/12 (火) ~ 2013/11/13 (水)公演終了

満足度★★★★

ジオラマサイズの断末魔
年一回の大阪のりうち公演。今回は、短編オムニバスということで、わかりやすく、観ている者を待っていてくれる、そんな感じで、いつものようにポツンと置いて行かれることはありませんでした(実は置いて行かれて途方に暮れるのが好きであったりしますが)。その分、役者さんをくっきり見ることができました。役者さんが素晴らしいです。特に大休さんが、言葉ではない言葉を発することができる女優さんだなと思います。表情だけで芝居ができるのではないでしょうか。もう虜です。

Mr. Fujino

Mr. Fujino

世田谷シルク

四天王寺スクエア(三重県)

2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

Mr. Fujino
アゴラで観たらまた印象が違ったのかもしれませんが、いつもの群舞と芝居が混ざり合ったグルーヴ感がありません。芝居は芝居、群舞は群舞で、役者さんたちの魅力で動こうとしていたのですが、その断絶故に、物語が動くことを遮っていました。
そのために、特に最初の群舞までが、あらすじをなぞっているだけのような印象です。
音に注意を払うシルクさんにしては、ちょっと軽かった。冒頭のハープのようなものを弾くシーンで、あらかじめ録音された、はっきりとしたハープの音よりも、しょぼくても構わないので、生の音だったら印象がどうなったのだろうかと、一人妄想してしまいました。
次回に期待します。

DIGITALIS

DIGITALIS

VOGA

京都・吉田神社野外特設舞台(京都府)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★

DIGITALIS
やはり苦手でした。ダンサーさんたちのダンスは良かったですが、芝居と群舞の乖離が激しく、また引っ張りすぎのため、不揃いなオムニバスを観ているようでした。音楽と主役の方の芝居がどうも苦手です。観る側からの視点が欠如しているように観ていて思いました。11月の野外はきつかったです。

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

鳥公園

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】カンロ
朝方に観る夢の舞台はトイレが多いのですが、私だけでしょうか。トイレットペーパーがにょろっと出てきて、夢が拭き取られていく。ああもう朝だ。知的に鑑賞というよりも、小生は生理的に観ました。理性が働かないおかげで、いびつな時間、空間が心地よく変態的でした。素晴らしいです。だからファンなのですが。

「 超高層ノスタルジア」

「 超高層ノスタルジア」

POPlinks

新宿眼科画廊(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★

超高層ノスタルジア
戯曲の全体的な方向性は面白いのだけれど、詳細があまり面白くない。冒頭に「これは芝居です」的な宣言をするのだけれど、それならなんで、明治大学がどうのとか、中途半端なリアリズムに延々と執着するのか。学生には重要なことなのかもしれないけれど、芝居の空間とは矛盾していると思う。芝居なら、もっと想像させてほしい。基本的に言葉が多くて、言葉にならない言葉への意識がひくいのかなという印象。だから身体に言葉がのらず、ところどころで見受けられた棒立ちが目立ってしまった。もう一つ、せっかくの白い壁が生かされていないのが残念でした。とはいえ、関東の学生劇団を観ることができて楽しかったです。

いい匂いの人がブラブラしてる

いい匂いの人がブラブラしてる

コトリ会議

OZC GALLERY (大阪府・旧カラビンカ)(大阪府)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】いい匂いの人がブラブラしてる
ちょっとスパイシーですが、いい匂いの人がブラブラしていました。時間の移ろいと共に、梅田の音や光、そして人間の変化が芝居を熟成させます。ぜひ複数回ご覧ください。約70分。激しくおすすめです。

岩戸山のコックピット

岩戸山のコックピット

劇団衛星

KAIKA(京都府)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★

・・・
ピンク地底人と十中連合、歩行訓練を観ました。普通にやってくれたら面白いのでしょうが、コクピットが邪魔で芝居に没頭できない。凝縮された空間と言うよりも、窒息する空間と言ったらよいでしょうか。素舞台で普通に観れたら、もっと楽しかっただろうに。。必然性のないコンセプトはやはり思い入れのない観客からしたらつらい。

人の集まるKEXにぶつけることで、波及効果を狙うことはとても良いことだと思います。たとえ客層が被らなくても。

来年もやるのであれば、チェックインシステムとか搭乗とかグダグダなのは再考してください。時間がもったいないです。

十一ぴきのネコ

十一ぴきのネコ

同志社小劇場

同志社大学 新町キャンパス学生会館別館小ホール(京都府)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

十一ぴきのネコ
素晴らしい出来です。中途半端に自己満足で悦に浸っている若手劇団に彼らの垢でも飲ませてやりたい。役者がすこぶる良いです。ちゃんと声が聞こえて、しっかり動けるということかいかに大事ということか。既成の台本だからこそ、はっきりとわかる。だから、急なアクシデントにもとっさのアドリブで見せ場にしてしまう。このような驚きがあるから、学生劇団を観ているのです。引退公演でしたが、またどこかの劇場で。。

オレ松キラーショー!

オレ松キラーショー!

劇団オレと松本

BONZEくらぶハウス「堀北庵」(京都府)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★

オレ松キラーショー!
全くの知識なしで挑みました。短編6本で約2時間。面白いのからいろいろと。収穫は、お目当てのピンク地底人2号さん作演出の作品が、想像以上に良かったことと、そこに出演されていた鴨川J子さんという女優さんが、言葉に余韻を持っていて素晴らしかったこと。全体的に何かコンセプトがあるわけでもないので、時間のせいもあって、散漫としていたのですが、鴨川さんが救っていたと思います。また2号さんの作品が観たいです。鴨川さんとタッグで。

或A先生の新作

或A先生の新作

夕暮れ社 弱男ユニット

ARTZONE(京都府)

2013/09/27 (金) ~ 2013/09/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

或A先生の新作
身体を張る芝居が多い弱男ですが、確かに張っていました。まさかそちらの方に、とは思いませんでした。こういった定番文学作家ものへのアプローチとして、こういう形も面白いなと、まだまだ広がる可能性もあるなと思いました。確かにまだ荒い作りですが、これから乗り込む東京できっと作品は完成されるのだろうと期待しています。

ネタバレBOX

まさかの音楽劇。音楽隊に★5つ。
Woyzeck/W (ヴォイツェク ダブル)

Woyzeck/W (ヴォイツェク ダブル)

冨士山アネット

アトリエ劇研(京都府)

2013/09/28 (土) ~ 2013/09/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

ヴォイツェク ダブル
演劇版からダンス版の順で観ました。これが正解で、アネットの台詞を消す作業を体感できたように思います。普段のアネットで、あまりわからないところが少なからずあるのですが、そのことまでもが遡及して、なんだかわかった気がします。今回は大きな美術はなく、天井の高い劇研での余白を支配しようとする芝居や照明やその他のせめぎあいが大変面白く感じました。特に、選曲。いつもながらに素晴らしい。また演劇版での上演を望みます。

春よ行くな【15日(日)18:30に追加公演決定!!!】

春よ行くな【15日(日)18:30に追加公演決定!!!】

悪い芝居

駅前劇場(東京都)

2013/09/11 (水) ~ 2013/09/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

春よ行くな東京版
大阪インディペンデントシアターとのサイズ、構造の違いから、ラストが異なります。大阪版では舞台背後にある搬入用シャッターが上がり(だから東京版は音だけ)そこから底が町へと消えていって、再度シャッターが下りて終わり、という流れでした。ちょうどシャッター越しに通り向かいのかつ丼の有名店「こけし」見えるというところがなかなか情感たっぷりだったのですが、駅前版は搬入口なんてありませんから、脇の出入り口から出ていくことになったわけですが、底の背中が見えなかったので、ちょっと何が起きているのだろうとあいまいな印象になったようです。
東京版は東京版でコンパクトな良さがあって、役者をしっかり(違和感たっぷりの気持ち悪さで)見えましたし、照明も東京の方がすんなりしていてよかったと思います。
いずれにせよ、久しぶりに悪い芝居でした。好きです。

God save the Queen

God save the Queen

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

God save the Queen
前半2劇団、どうしようかと思ったのだけれど、鳥公園、ワワフラミンゴ、Qの後半三劇団の流れがとてもよかった。会話で物語を動かしていたし、内容も不思議とつながっていた。それぞれ「~のようだけれど実は・・・」な作品でわくわくした。ショーケースなので劇団の実力を発揮できなかったところもあったのかもしれませんが、良さ、悪さのエッセンスをつまみ食いできたのでよかったのでは。
正直女性だから~のくくりはあまり好きではないし、実際作品もそう観たら失礼だと作品から聞こえてくるようだった。

うさぎストライプ(★★この作品は退屈だったけれど他も観てみたい)
タカハ劇団(★★)

鳥公園(★★★★)
ワワフラミンゴ(★★★★★)
Q(★★★★)

木

ろりえ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★


1部は星5、2部は星2、合計で星4とさせていただきます。志水さんに拍手。

ネタバレBOX

2部構成。1部、美術音響が暴れだす怒涛のオープニングが秀逸。少年のころの甘酸っぱさと不器用さとスピード感がとても素晴らしい。1部だけで話は完結していると思うくらいのでき。反面、2部になると、笑いへの狙いがしつこく表れる。そのためスピードとプロットが停滞し、それぞれのエピソードが孤立してしまっているように思いました。だからラストもなんでそんなに軽く動けるのか不思議でした。しつこいともいえる笑いの狙いはなんだったのだろう。
デイ・ルーム

デイ・ルーム

おにぎり貿易

海岸通ギャラリー CASO(大阪府)

2013/08/21 (水) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

デイ・ルーム
day roomとは病院の娯楽室のこと。CASO自体がそんな感じに観えた。役者の選択、音響、照明、素晴らしかった。日中だったので自然光のそれはそれは美しいこと。何が正気で何が狂っているのか、渦巻いてぐるぐる目が回りました。ここでしかできない、この役者でしかできない芝居と言うものは良いものです。

春よ行くな【15日(日)18:30に追加公演決定!!!】

春よ行くな【15日(日)18:30に追加公演決定!!!】

悪い芝居

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/08/22 (木) ~ 2013/08/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】春よ行くな
久しぶりに悪い芝居のワクワクで震えました。日常誰にでもあるような狂気がうねりだす。手が届かなそうで手が届くところにそしていつの間にか芝居の真ん中に座っていました。いびつで居心地良くありませんが、ぜひおすすめします。悪い芝居で素直におすすめできるのは久しぶり。

CHITENの近現代語

CHITENの近現代語

地点

カフェ・モンタージュ(京都府)

2013/08/11 (日) ~ 2013/08/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

CHITENの近現代語
終戦記念日と言うことで、玉音放送から始まり、犬養毅やら大日本帝国憲法やらのコラージュがミュージカル風に。

何を言っているのかさっぱりわからないのだけれど、たとえば「今日は終戦記念日。反省しましょう」と言われて、自分がやっていないことは反省できないし、そもそも知らないのだから何を言っているのかわからない、戦争反対、そんなの当たり前だけれど、敗戦国だからそうしなきゃいけないのか?そうじゃないだろ、もっと根本的なことを考えなきゃダメだろ、などという状況を体感。意味のわからない言葉に骨髄反射的に反応するのは怖いなと。

そんなことよりも、とても美しかった。なぜか、浜辺でポーズをとるフォトジェニックが見えた。しっかりと衣装着込んでいるのに。
自分の目で見えるものを大事にしたいと思いました。面白かったです。

ALTER | アルター

ALTER | アルター

dots

京都芸術センター(京都府)

2013/08/16 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ALTER | アルター
何がよいのかはっきりと言えませんが、直感的に素晴らしい、特に音響が素晴らしかったです。帰り道、音が依然として鳴り響いていました。音響は本当に大事だ。

僕と殺し屋とレインポップ

僕と殺し屋とレインポップ

BANANAディストピア

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/08/16 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

僕と殺し屋とレインポップ
言いたいことをすべて言ってしまおうと、3作品分のネタを約2時間の間に出せるだけやってしまったように感じました。だからプロットに断絶があり、それぞれのエピソードが唐突です。「え、いつそうなったの?どうして」という疑問が解決されないまま次へ進むといったところです。確かにそのつながりをすべて明示する必要はありませんが、想像することができる量ではありませんでした。面白くなりそうだと感じたエピソードもありました。浜崎さんのコミカルな役どころなどヒットもありました。今回を糧に、次へと進んで行って欲しいと願います。次へ進むことこそが、この作品の評価を決めることになります。期待しています。

ストリッパー物語

ストリッパー物語

東京芸術劇場

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(滋賀県)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

ストリッパー物語
ストリップが楽しみで、張り出した舞台にかぶりつきの席を取ったのに、座席プラン変更で遠い席になってしまった。その時に終わったといっても過言ではない。ホールの係員からは「観やすいお席に変更しました」と言われてしまった。さらに空調が効きすぎで非常に寒く風邪をひいてしまった。そんな状態で幕が上がって、休憩があって、2幕目が始まって。。と小生の気持ちが暖かくなったのは、もう終わりまで幾ばくも無い頃でした。三浦さんの演出としては驚くほど過激ではない穏やかな作品に仕上がったと思います。

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