YUBOの観てきた!クチコミ一覧

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ミッドサマーナイツドリーム・イン・インターネット

ミッドサマーナイツドリーム・イン・インターネット

エビビモpro.

王子小劇場(東京都)

2010/09/08 (水) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

勝手に命名っっ
『全身全力パフォーマンス集団』!アンケートに『エビパラproにキャッチコピーを』ってあってとっさには出てこなかったけど今思い付いた。感動して泣けた。小劇場でミュージカル。歌も踊りも芝居も、何一つ手がかれてない。何でこんなに本気で2時間楽しませてくれるんだろう。それだけでもすごいのに全編通して生演奏の音楽が、舞台をより魅力的にしてくれる。こんな豪華なパフォーマンス、小劇場で出来るんだ~♪
ファンタジーなんて子供だましだと思うことも多いけど、現実に即していろいろ
考えさせる。物語のアラは探そうとすれば探せる。荒唐無稽で一刀両断なんて簡単だ。でも音楽のように台本を越えて心に訴えてくる、荒削りだけど全身全力なメッセージは、気持ちよい。

ネタバレBOX

客席に向かうのに、楽屋を通って入場。ギリギリまで舞台空間を広くとって、舞台脇にはしごとポールが舞台を縦断するのみのシンプルな舞台。開演して納得、10人以上の役者さんが走って踊って騒いで暴れまわる。全般通して、ちょっと丁寧に説明しすぎじゃない?って思ったけど、でも台詞も動きも高速でノリノリで、飽きさせない。ファンタジーってふと素に戻されると醒めちゃう。それを王道どストレートにやるって、すごく大変だと思うのに、それをきちんと成立させてるのが好感触。個人的にはジー●ーが大好きだった。あと、開演前の「全力坂」、好きでした。膳力坂って…(笑)
KUNIO07『文化祭』

KUNIO07『文化祭』

KUNIO

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

満足度★★★★

真剣な悪ふざけ!
これはお祭り好きには絶対オススメの公演、僕は大好きでした!
前情報一切なしで、チラシ見て何故か惹かれて見に行ったら、バカバカしくて最高だった。31名もいる役者全員、テンションと気合いで二時間近く乗り切っちゃった。一度は舞台で見てみたかったけど、多分誰も進んでやらない事をたくさん見せてもらったなぁ。考えてみれば、自分の高校時代もエネルギーだけが空回りしてた。高校時代のシーンを群像的に描く、演劇?ダンス?…いや、やっぱこれは文化祭です。真剣にこういう事やれるってうらやましいし見れて嬉しい。

ネタバレBOX


完全な覚書。これ見ても何が何だかだけど。見た方はわかると思いますが言葉では面白さは伝えづらいっす。開場すると物販が始まり、私服の役者さんがぞろぞろと。開演後→ダンス&生着替え→掃除&ポーズ→合唱コンクール&痴漢→ラップ→ボーイズラブ&いじめ→海岸→応援団→水泳→EXILEファン&タバコとおばちゃん→バス停で告白→おばあちゃんの介護→後説もどき→文化祭の出し物決め→劇→カーテンコール。
間のヤツ、何か抜けてるかも。見ても人生変わらないけど、でも見た方が絶対楽しい公演だと思う。
Sea on a Spoon

Sea on a Spoon

こゆび侍

王子小劇場(東京都)

2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★

スプーン??
仕事終わりに劇場へ。王子劇場の階段って何か非日常への入り口みたいでテンション上がるんだよね、いつも。お客さんは僕の周りはサラリーマンが多くて、何かこう現実をドカーン!と忘れさせてくれる。…いや、スプーン!と忘れさせてくれる作品が見たいのかな、と思っていたらそんな舞台だった。お芝居にすくわれて、また明日から頑張ろうって気持ちになれるってステキっすね。

ネタバレBOX

会場で配られたパンフには「人それぞれの正しさや幸せについて」の話とあるけど何かピンと来なくて、直接語られてる原発爆破に気をとられてたら終わってしまった…。


原発のある町の役場の人達と、原発関連の職員が結託して、「原発の恐ろしさ」を訴えるために、一般市民を巻き込んだ爆破事件を起こそうとする話。…ってまとめると語弊があるかな??


「思うようにいかない世の中なんてぶち壊してやりたい」とか「社会の矛盾やしがらみなんて無くしてしまいたい」って思う気持ちは共感出来るけど、登場人物が何でそうまでしたいのか切迫した気持ちがよくわからなかった。良いなと思う場面というか話もたくさん出てくるけど、全部未消化で溶けないのでスクエません。難しく考え過ぎかな、でもそう思ってしまった。
ダミーサークル

ダミーサークル

花まる学習会王子小劇場

王子小劇場(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

きくゲキ
チケットプレゼントで招待いただき、観劇。図らずも千秋楽で、終演後の役者さんの涙は青春だな~。役者はみんな、「北区に在住、北区の学校に在学の中高生」な訳で。人生でなかなか経験出来ない特殊な時間は、とても刺激的だったろうな。演劇って行為も非日常なのに、公民館や学校の施設と違って、小劇場って独特な空間なのでナオサラかな、と。自分のことを知らないたくさんのお客さんが目と鼻の先にいて、暗くて照明がまぶしくて、何か独特の匂いがする場所で、プロの書いた台本を読むんだもん、しかも台本は暗いし。

演劇はもっと身近で、親しみやすいものであって欲しいと思うので、「見る側も
演る側も楽しめる」劇場の試みはステキだなと思いました。

ネタバレBOX

高校演劇部の部誌や、部が取り組む台本を基軸に、登場人物の背景や心情が台詞で説明されずに進んでいく舞台でした。新聞記事や、診断書などタンタンと読まれる文章にはゾクゾクさせられました。
アフタートークで作演出の中屋敷さんが「ダミーサークルというタイトルの意味について」「人と人のつながりでコミュニティが出来るわけではなく、コミュニ
ティがあってそこに人が入っていくんだ」というような感じの事を言ってたのが
印象的です。
柿食う客は耳に楽しい舞台だと思っていて、今回はリーディングのため、お芝居を聞く、という魅力がより深化したかなと思いました。
ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ

王子小劇場(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

モテナイ男も錯覚するっっ
千秋楽に感激。誤字ではないです、感激。頭じゃなくて心に直接訴えてくるバラエティィィィ!!!!頭が物語を整理するより先に目の前に、見たことないような楽しい空間が広がるワクワクするような舞台。話のあらすじなんて「ボーイ」が「ガール」と「ミーツ」する話としか言えないけど。こういうのだよ、見たかったやつって思いました。何より楽しいのは、コリッチに書き込んでいる人達の評価がイロイロなこと。いろんな見方が出来るって嬉しいなぁ。

ネタバレBOX

劇場に入るといつも舞台がある方に客席があって、客席がある方に舞台がある。白いでっかいパネルのみのシンプルな舞台にドキドキする。非言語で訴えてくる部分がすごく魅力的な舞台だなぁと思った。抽象的なシーンや前衛的なダンスも観客を置いていかないレベルで心地よい。頭に残るのは、過激なシーン。風船はどんどん割れるし、乱闘シーンは本当に殴ってるし、踊るシーンは力の限り踊るし、空から色々降ってくるし、女優さんは最後空を飛ぶし、猪木や寅さんもいたこと。だけど、心に残るのは「当たり前だけど人は生まれて死ぬ。でもあぁ、人を好きになるって良いな。」って気持ち。

100回女の子との別れを経験した主人公が、生まれたばかりの女の子と恋に落ちて。でも世間は大量殺人鬼で騒然としていて。その殺人鬼も恋に落ちて。物語の拡大解釈かもしれないけれど私見を言えば。生まれたばかりの女の子が「生」の存在で、メタファな存在の殺人鬼が「死」の存在だとすれば。僕たちは死ぬために恋愛してドキドキしてるのかな、死んでもドキドキしたいのかなって思わせてくれる。2人でいると、世界中どころか宇宙にも行けるし、雷も落とせるし、時間も止められる。殺人鬼だって恋するし、でもどんな人にも死は訪れる。当たり前の事だけど、何か当たり前ってステキって思わせるからスゲーです。
今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

隕石少年トースター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

おいしいゴハン~♪
コリッチのチケットプレゼントで招待いただき、喜んで見に行きました。千秋楽
の日のソネマでした。普段芝居は一人で見る事が多いですが、オソレオオクも、ペアで招待していただき、職場の友人誘って池袋へゴー!!
広報に「ピクニック演劇」って書いてあって、どんなかなぁと思ったけど「演劇
初心者でも置いていかれない丁寧で優しいコメディ」かなと感じました、観劇後にです。普段芝居を見ない友人も、すごく喜んでました。これってすごく大事なことだと思います。ただでさえ演劇人口はまだまだ少ないのに、間口を狭める演劇も多いですもんね。敢えて難を言えば、「お昼食べずに昼公演を見たら、作品中の料理が旨そう(あれ本当に食べてましたよね??)見てる最中にお腹が鳴った」ことかな。ごちそうさまでした~☆

ネタバレBOX

「宇宙である必要性」とか「会議の賛成・反対」とか、話の軸になってる部分に
もっと触れて欲しくて残念。あと、これは完全に好みの問題だけど丁寧過ぎて前フリ長いなぁと思った所は幾つか…。今作品見て、「笑いって人を元気にする」なって思いました。時には「笑いは人の不幸を面白がる、悪趣味」なのかなって思うこともあるけど。でもやっぱり笑うことって幸せです。「食べるも笑うも人の喜び」、これを奇をてらわず、自然な笑いを目指して表現されてて好感触です。また関西からきてほしいなぁ。
express

express

PLAT-formance

王子小劇場(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

クドクド書いたけどようするに…
これはコントのユニットですって言うけど本当に面白いのか??って、見る前は半信半疑の状態でした。だって初日を迎えたのは13日の金曜日で仏滅でゲンを担ぐには最低な日だし、たった2人で1時間以上もコントし続けると1本良くても別の1本が面白くないと飽きちゃうからよほど台本に力が無いとダメだと思うし、2人でコントって言ったらどうしたってラーメンズが出てくるから比較されるし、客席見たら案の定女性客が多くてミーハーなお客さんばっかなのではって思うし、劇中使用の音楽まで自分達で作ってるっていうけどその時間でネタ作ったほうが良いのではって思うし、何より役者さんがまだ若いのにたくさんのお客さんをひきつけられるのかって思ったけれど……………。

前言全部撤回します!!!すごく面白かったです。エネルギッシュで、洗練されたコント集でした。僕は、この団体を失礼ながら今回初めて知りましたが、お笑いとお芝居が両方好きな方なら、絶対気に入ると思います。見ようかどうしようか迷ってて、上みたいな思いを少しでもお持ちの方は、払拭されると思いますよ。役者さんはすごく表現力豊かで、言葉も吟味されてて、劇中の音楽もコントによく合ってると思います。よく考えてみれば、第8回公演な訳で。もし、そんなに力の無い団体なら、こんなに長く続かないですよね…。笑って笑ってストレス発散出来て、観劇はあっという間でした。「全力でコントにぶつかる2人」。これ、見る価値ありです。

ネタバレBOX

「一つ一つのコントが最終的に重なり合って、別の風景を見せる。」これって出来ればカッコいいけど、きちんとやれる団体って多くないと思う。そして、「express」にちなんだコントが連作される。ミカンとか、なぞかけとか、キーになるものが徐々に色々な意味を持ってくるのにシビレテしまう。
2人だから当然色々な役を演じ分ける訳でそれもきちんと出来ていた。特に酔っ払いと恐妻家のサラリーマンが好きだったなぁ。
台本は勿論魅力的で、それを演じる役者さんも表現豊かでお客さんを引き込む力を持ってる2人だった。初日だったのもあり、カミカミな部分もあったし、ちょっと間延びしてないかって思った場面もあったけど、ちゃんとコントに向き合ってるなって好感を持てる熱演でした。
Re:カクカクシカジカの話

Re:カクカクシカジカの話

非戦を選ぶ演劇人の会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2010/07/20 (火) ~ 2010/07/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

心強いっっ
平和主義は理想的で非現実的なのか?
丁寧に核抑止論の矛盾を解きほぐす第一部。
地球上で今も内部被爆してる?
ドキュメンタリー映画監督が今を語る第二部。
そして追悼井上ひさしの第三部。
圧倒的に言葉の力強さを見せつけられた。
三部共に日本演劇を支える一流の演劇人達の共演。
これで1500円!
日本の演劇の骨太さと力強さを感じます。
勇気づけられる。
来年も絶対行きたいっっ!

ネタバレBOX

会場に到着直前、
役者の戸田恵子さんが歩いているのを見ました。
オーラ、出てたなぁ…。
広島に原爆を落とす日

広島に原爆を落とす日

RUP

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/08/06 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

追悼公演~★
つかこうへいさんが亡くなられて、このタイミングでこの公演。
ものすごく期待して見に行って、満足。
魅せる演劇で、音にも、台詞にも圧倒される。
終わって時計見て、まだこれしか時間経ってなかったのか??
って位中身がギューーーーって詰まってる。
歌って踊って笑って叫んで爆発してしゃべる、しゃべる、しゃべる!

すごく暴力的な言葉と芝居もあるし、
そんなぁ~って思うシーンもある。
でも、今、見るべき芝居が、ここにある。
初演の1979年から30年以上経ってなお、
衝撃が色褪せないってスゲーと思う。

ネタバレBOX

SPA!で鴻上さんがつかさんについてのコラムを書いてて、
「へ~」って思った。
「つかこうへい」の頭に、「い」をつけると、
「いつかこうへい」。在日挑戦人のつかさんが描いた、
在日朝鮮人で愛する人のために原爆を落とすスイッチを押す筧利男の役を思うと、また一つ重みが増す。

そしてNHKの、視点論点でこの舞台の演出家が「考核劇」と言っていたが、
その通りだ。すごく考えさせる。
考えるのを止めてしまったら、それまでなんだなぁ。
例えば、
「たかが」原爆のせいで、一組の恋人が結ばれないなんて下らないじゃないか。という見方は安直だろうか。安直なんだけども。

でも、その位、この作品には、善悪ではない、
私達は原爆を落とされた唯一の被爆国で、
それでも「核抑止力」と「平和」について議論をし続ける、
考える必要があるんじゃないかと思わせる怪作だった。
パーティーが始まる

パーティーが始まる

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★

青春爆発だった
初日に観劇したら、終演後ビールもらった、さすがパーティーなだけある、何か得した気分。
『物語の始まるまでの話』
自分の大学生活を彷彿させる優しく懐かしい世界。
丁寧に物語を描いてたな~。
舞台と客席の距離が近い構造で、役者さんが目の前にいてドキドキ。

ネタバレBOX

『話がしたい』という台詞が印象に残った。

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