広島に原爆を落とす日 公演情報 RUP「広島に原爆を落とす日」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    追悼公演~★
    つかこうへいさんが亡くなられて、このタイミングでこの公演。
    ものすごく期待して見に行って、満足。
    魅せる演劇で、音にも、台詞にも圧倒される。
    終わって時計見て、まだこれしか時間経ってなかったのか??
    って位中身がギューーーーって詰まってる。
    歌って踊って笑って叫んで爆発してしゃべる、しゃべる、しゃべる!

    すごく暴力的な言葉と芝居もあるし、
    そんなぁ~って思うシーンもある。
    でも、今、見るべき芝居が、ここにある。
    初演の1979年から30年以上経ってなお、
    衝撃が色褪せないってスゲーと思う。

    ネタバレBOX

    SPA!で鴻上さんがつかさんについてのコラムを書いてて、
    「へ~」って思った。
    「つかこうへい」の頭に、「い」をつけると、
    「いつかこうへい」。在日挑戦人のつかさんが描いた、
    在日朝鮮人で愛する人のために原爆を落とすスイッチを押す筧利男の役を思うと、また一つ重みが増す。

    そしてNHKの、視点論点でこの舞台の演出家が「考核劇」と言っていたが、
    その通りだ。すごく考えさせる。
    考えるのを止めてしまったら、それまでなんだなぁ。
    例えば、
    「たかが」原爆のせいで、一組の恋人が結ばれないなんて下らないじゃないか。という見方は安直だろうか。安直なんだけども。

    でも、その位、この作品には、善悪ではない、
    私達は原爆を落とされた唯一の被爆国で、
    それでも「核抑止力」と「平和」について議論をし続ける、
    考える必要があるんじゃないかと思わせる怪作だった。

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    2010/08/10 23:17

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