ユメリア
激団しろっとそん
TORII HALL(大阪府)
2011/03/25 (金) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
まばゆい原石
伝えたいこと、見せたいこと、やりたいことが、とてもはっきりした、メッセージ性の高い公演でした。
なのですが・・・舞台からこちら側への伝導率が低く、観ていてあまり感情を揺り動かされることがなかった。
それが何に起因するものなのか、今もってまだ明確にはっきりこれだ!というう答えがなく、もやっとしたままです。
わたしはAバージョンしか見れてないのですが、内容が大きく異なるBバージョンもあり。
AとB合わせて見ると、また違う世界が見えたのかもしれません。
全体的にみて、きらきら光る原石を見たという印象な公演でした。
まだまだ加えることも、削ることも、掘り下げることもできるように思います。
まだ先に続く未来が見えるような、期待したいような、そんな公演。
でも・・・これを若干ハタチの方が作られたのだと思うと、やっぱすごいな~と。
今回でメンバーの半分が去ることになるそうなのですが・・・ぜひ今後も活動がんばってほしいです!
テノヒラサイズの致命的誤謬
テノヒラサイズ
HEP HALL(大阪府)
2011/04/01 (金) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
あったかくて、おもしろかった☆
レタス工場なんていう非日常的な工場で催される、ごく日常的なお別れ会。
テノヒラサイズ的にどんな風になるのか。
いや~おもしろかったですねぇ☆
ひとつひとつ、またひとつと出てくる、実はこうだった!という設定が。
どれもこれもパンチが効いてて、素っ頓狂で愉快でした♪
そういう観客を飽きさせることのない話の展開の中。
ほんと見方ひとつでまったく真逆に捉えられてしまったりするんですよね。
頭柔らかく、決め付けないで、人との繋がりを大切にしたい。
マスゾーさんとレクリエーション部の人々の関係性、まさに致命的誤謬でした。
今回パイプ椅子パフォーマンスに加えて、節々にボイスパーカッションが挟み込まれてエンターテイメント的にも見応えありあり。
話の組み立てられ方、ネタの作りこまれ方、演技の見せ方。
どれもこれもよくできていて・・・東京公演残念でなりませんね。
ぜひ多くの方に観ていただきたかったです。
今回はほんとうに大変な状況の中、公演の実施ありがとうございました!
夏への扉
演劇集団キャラメルボックス
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2011/02/22 (火) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
キャラメルボックスらしい夏への扉
今回公演されるということで、事前に原作を読んで行きました。
原作はどこか薄暗い鬱屈とした空気を漂わせていたりするのですが。
そこはやはりキャラメルボックス!
とっても楽しくて、とっても爽やかでした♪
あの鬱々とたダニエルも、あんな快活な好青年に☆
逆にダニエルのダメ男っぷりが描かれていないため、なんでそこまで恋人に嫌われてしまうのかが、舞台だけだと釈然としなかったりしますが。。。
オープニングとラストの「扉」の演出、あの光景は忘れられませんね。
素敵だったな~あれはもう舞台だからこそできること。
みせてくださってありがとうございますっ!!と言いたいです。
そして一体どうやるんだろう・・・と思ってた猫のピート。
予想外でしたね、さすがに(笑)
どんだけしゃべるんだよ!ってくらいしゃべる、しゃべる。
存在感ありまくり!
そうなのよ、原作だと途中から完全にいなくなっちゃうからさ・・・その場にいないのに、いないはずなのにチョロチョロとがんばるピート、最高!
そしてダニエルな畑中さんの全力っぷりが、素晴らしかった。
身を削るかのような全身全霊の演技っぷりが圧巻でした。
もうずっと出すっぱりで、動きっぱなしで・・・シャツにズボンににじみ出る汗の量が畑中さんの魂そのもののように思えるほど。
キャラメルボックスの舞台は、とても元気になれます。
観れば体の隅々まで活力が行き渡るような、とても素敵な舞台。
今回もありがとうございました!!
音楽の時間
リリパットアーミーⅡ
世界館(大阪府)
2011/03/19 (土) ~ 2011/03/24 (木)公演終了
満足度★★★
まさしく、音楽の時間
学校の授業でいうところの「音楽の時間」
まさしく、明治時代の文明開化からの日本の音楽の歴史を目の当たりにするかのような、音楽の時間の授業を体感しているかのような。
時間軸が明治なんだけど異空間っぽい、不思議な感覚でした。
わたし知りませんでした、文明開化の時まで日本には国歌がなく、音楽というものに歌というものにそんなになじみがなかったなんて。
「君が代」問題にはあまり興味を持っていませんでしたし、難しい問題なのでここで意見は差し控えますが。
劇中で歌われる歌のメロディが、とっても優しくて心に染みて。
歌詞は情景浮かぶ情緒あふれる言葉でつづられていて。
観ながら聴きながら一緒に歌いたくなるような、素敵な歌でした。
最後の最後は、「音楽の時間」らしく音楽の授業ように合唱で締めくくられ。
なんだか懐かしいような、優しさに包まれたほっこりした面持ちで帰れました♪
役者さんはキャラメル岡田さん、美津乃あわさん以外は初めてな役者さんばかりでしたが。
もぉ安定しきった世界の構築力で、何やってても空気を自分色に染めることのできる方ばかりで見応え抜群。
とても上質なお芝居でした!
VOYAGE~光の射す方へ~
Space Shuttle Show
シアターサンモール(東京都)
2011/03/02 (水) ~ 2011/03/08 (火)公演終了
満足度★★
残念な。
ひどかった、演出がひどかったです。
こちらの団体さんの公演はDVDでひとつだけ見たことがあるのですが。
だからわかるのです、DVDでまた画像加工を施してデフォルメすることを計算に入れているのだということが。
はなから生きた生の舞台で勝負する気がないとしか思えない。
それでも客席は満席で・・・大多数の観客のニーズに応えたカタチと言えるのかもしれません。
そんなこともあり、冒頭からしばらくはほんとに退屈で、時間がとても長く感じてしまいました。
途中で席を立ちたくなったのは、正直初めてのことです。
しかし、終盤ラストで救われました。
終盤は良かった、舞台に魂がこもりました。
最初からずっとそうだったら良かったのに・・・惜しいし、くやしくもあります。
大輔さんの初主演舞台なだけに。。。
石榴の罠
劇団P・T企画
欧風家庭料理 Chez Noix(シェノワ)(大阪府)
2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了
満足度★★★
素敵空間でした☆
今回はお食事付ということで・・・ひとりは寂しいかもと思い、友人誘って行ってきました。
レストラン、こういう機会でもなければなかなか行かないような場所だったのですが、めっちゃお洒落でかわいレストランでした!
普段使いしたいくらいです、お料理もおいしかった~♪
今回の出演者は少なめ。
公演開始前にまずお食事からで、まだ食べてる人もいれば、食事終えて公演の内容について歓談しえる人もいたりする中。
さりげなくふつ~に入り口から役者さん登場しての自然な開演。
テーブルとテーブルの間の通路、バーカウンター前、お客さんに囲まれた中での演技。
よく集中保てるな~と・・・感心!!
今回も・・・犯人はさ~っぱりわかりませんでしたよっ。ふっ。
解答用紙にまた無駄にいさぎよく「わかりません!」と書きましたよ。。。
でも一緒に行った友人にも「おもしろかった!」と言ってもらえて。
なかなかに素敵な良い時間を過ごさせていただきました☆
ありがとございました♪
Bayoneta
劇団ショウダウン
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/29 (火) ~ 2011/03/29 (火)公演終了
満足度★★★
ゆる~いファンタジー☆
わたしにとってのショウダウンさんといえば・・・シリアスで本格的なイメージ。
なーのーでーすーがー。
今回のバヨネッタは・・・とことんふざけていました(笑)
ゲーム世界です、王道RPGです、はっきりいっちゃうとドラクエです!
ドラクエ好きにはおなじみのネタや台詞がてんこもり。
「みんな同じことしか言わない!」とか、「武器や装備は身につけないと・・・」とか、そうそう!っていう、ドラクエあるあるネタまみれ。
ドラクエ大好きなわたしはだいぶツボりましたね、たったひとりだけ笑ってた瞬間さえあった。。。
芝居の合間にマジ宣伝をはさみこんじゃうのは・・・正直ちょっとやりすぎかな~という印象ではありましたが。
ショウダウンさんってこんな舞台もやるんだ!という、観劇歴浅いわたしにとっては開眼の舞台でした☆
最後にもう一言・・・Lv80はあげすぎっ!!(笑)
世界が終わるコロニー
secret7
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/29 (火) ~ 2011/03/29 (火)公演終了
満足度★★★
ツボつかれる
secret7さん初めてでした。
決してどっかんどっかんくる爆発力で攻め込まれるのではなく。
じわじわと延々くすぐられ続ける小ネタ満載でした。
合間おかず繰り出される小ネタの外さなさっぷりが良い!
笑いのタイプ的には、好きな笑いでした。
ただ・・・それだけにオチの弱さが残念でした。
後からコントもこなすユニットなのだと知り、あのお笑いセンスにしごく納得。
おもしろかったので、また公演観たいですね☆
「したごころ、」【満員御礼!千秋楽を無事迎えることが出来ました!】
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2011/02/25 (金) ~ 2011/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
上質でお洒落なお芝居
本物のバーで繰り広げられる、バーのお話。
バーに集う人々の、様々な恋愛模様がオムニバス形式で3エピソード+α上演。
どのエピソードも直球そのまんまなお話はなく、一筋縄ではいかない感じで。
どれも、えっ!そうなっちゃうの!?という具合に、巧みにひねってあって。
複雑だけど、それゆえに生身の人間らしい心情に説得力があって、とてもおもしろかったです。
エピソードとエピソードの合間合間に挟まれる無声芝居もお洒落で良かった!
上演時間は60分。日によっては開演時間も21時からと遅かったり。
お仕事帰りでも気軽に観に行ける。
アルコールのグラス傾けながら、キャンドルライトが灯るバーで、こういう上質かつお洒落なお芝居を観る。
なんて素敵で贅沢な時間の過ごし方だろ~って思いますね。
こういうのが、もっと広まればいい。と願う。
ドロシーの帰還
空想組曲
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/02/23 (水) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
突き刺さる
高峰ドロシーという作家が書いた、「オズの魔法使い」を題材にしたダークファンタジーを中心にした。
高峰ドロシー自身と、その作品に出会ったことによりクリエイターとなった作家たちの、苦悩、成長のお話。
出てくる作家たちの苦しみがとても生々しく真に迫ったリアルなもので。
その懊悩を各クリエイターを演じる役者さんたちが、見事に表現していて。
それゆえに胸に深く深く入り込んできました。
高峰ドロシーの書いたダークファンタジー作品内のキャラクターと、現実世界の各クリエイターがリンクした表現方法、より苦悩を浮き上がらせていて、とてもよかった。
だまし絵のような舞台美術がまた世界により引き込ませられる鍵。
あのドアからオズが出てくる度に、今度は何が始まるの?という恐ろしい感じと、今度はどんなネタ仕込んでくるの?(笑)っていうのと、両方の意味でぞわぞわ。
出てくる度に期待を裏切らない中田さんが素敵でした♪
観たどのシーンにも、観たどの役者さんにも、深い思い入れが生まれてしまいます。
叶うものなら何回か観たかった。
クリエイターという創造者に限らず、今なにごとかを一生懸命になそうとしていて。
でも苦しんでもがいている、そんな人すべてにみせてあげたい。
そんな舞台でした。素晴らしかった!!
良い舞台を、ありがとうございました。
花咲ける青少年 第2弾
ルドビコ★
草月ホール(東京都)
2011/02/16 (水) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★
う~ん
こんなもんかな~という感じ。
観に行く前にクチコミ見てしまったので、ある程度は心していったのですが。。。
そこまではひどくなかったです。
ほどほどにおもしろいところもありました。
衣装はよかったのですが、小道具がちゃちかった。
舞台美術も、スクリーンという使い方を意識して造っているからかもしれませんが、それにしても「こだわり」を感じることができないもので。
全体的に、ファン感謝イベント的舞台な印象。
でも、カーテンコールフィナーレの花吹雪はなかなか綺麗だったかな~。
あの花も物販で売られているってあたりが、なんともですが(笑)
りんりんと、手ぶらで行く
PM/飛ぶ教室
精華小劇場(大阪府)
2011/02/17 (木) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
りんりんと、暖かく染み渡るお芝居
千秋楽観に行ってきました。
どういうお話なのか、事前にあえて何も見ないで行きました。
しかし劇場入って、舞台をひとめ見るだけで把握。
会場内にもお線香の薫りが立ち込めていて。。。
お話は、まさしくその通り。
ある男性のお通夜の最中に語られる、男性と関わってきた人々のお話。
特に何か大きなことが起こるわけではありません。
100人の人間がいれば、100通りの人生があるけども、これはその中のあるひとつの人生の終焉の場で、たんたんと語られるお話です。
この中で語られることが非日常的なことと捉えるか、日常的なことと捉えるかは、観る人がこれまで歩んできた人生次第。
人間らしく、人との関わりの中で生きてきた人なら、必ずその人その人それぞれに感じるところがあり、思いが生まれるような、しっかり地に足のついたお芝居。
まだあまり長い人生を歩んでいない人にはわかりにくいかもしれない、大人向けなお芝居でした。
けっして派手ではなく、何も奇をてらったりもしてません。
小ネタはちょいちょい挟まれ、くすぐられてしまいましたが(笑)
ただただ、とうとうと舞台の上に流れる人の思い、感情。
静かに暖かくて、深く深くじんわりと心に染み渡り。
涙を流さずにはいられませんでした。
タイトルは、まさしく故人の男性そのもの。
男性の残した遺書そのものと言っても過言ではないのかな。
短い一文だけど、残された人々それぞれがそれぞれの受け取り方をしたはずで。
とても、とても素敵なお芝居でした。
観れてよかった!観に行くことにしてよかった!出会えてよかった!
良い舞台をみせていただき、ありがとうございました。
ソング
劇団コダマ
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2011/02/19 (土) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★
コダマ体感
今回、初コダマでした
芝居と音楽とダンスの融合、いったいどんな舞台になってるんだろうと興味津々で。
直前にネット配信で前回公演を見ることができたので、おおよその雰囲気がつかめつつ、はたして今回は!?と楽しみでした♪
舞台奥にバンドが潜んでいた前回と異なり、今回は思いっきり舞台上にどどーんとバンドセットが据えられていました。
オープニングからすでに、ド迫力のサウンドに、ド迫力の映像、綺麗な歌声響く、そこはもうライブ会場。
歌とバンドがね、お芝居の中で演奏され歌われるレベルを遥かに超えているのです。
なので演劇を観にきているようでもあり、ライブを聴きにきているようでもあり。
舞台の雰囲気に合ったムーディなダンスがちょいちょいからんできて。
豪華なひとときですね☆
となるとお芝居のほうゆるいんじゃない?というかといえば、ぜんぜんそんなことない。
そりゃそうだ、原作はあの『定点風景』を書かれている彗星マジック勝山さんだし、脚本演出はバグダットカフェ泉さんだし。
設定的には一応現代なのですけども、とても童話的でファンタジックで、好きな世界でした。
クジラが人間になって歌うなんて、なんて素敵な☆
その設定ひとつでぐぐっと童話な雰囲気出て、とても良かったです♪
一点残念に思ったところは。
フライングのシーン・・・垂れ幕めくれて見えてはいけない部分が思いっきり見えてしまっていたり。
垂れ幕も垂れ幕そのまんまで、あのシーンはかえって無粋だったように感じました。
いっそ垂れ幕でかくさないで、モロ出しで雰囲気よく飾り付けるなどしたほうがよかったかも。。。
一番最後、盛り上がり最高潮の中で、出演者揃っての生声での歌、胸にぐぐっときました。
歌にはチカラがある!『ソング』通してのテーマですが、ほんとにそうですね。
また・・・いつの日かきっと第3回公演も、待ってます☆
「その鉄塔に女たちはいるという」「そのどこかに男たちはいたという」
期間限定Saccharin
大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)パフォーマンススペース(大阪府)
2011/02/17 (木) ~ 2011/02/23 (水)公演終了
満足度★★★★
続けて男たち
鉄塔女たちバージョンに出演されていた5人の女性劇作家さんが、鉄塔を元に書き下ろした短編オムニバス。
鉄塔の台詞や要素がふんだんに盛り込まれていて♪
鉄塔にハマった者にとっては、たまらない舞台!
聞き覚えのある台詞が出てくる度に、反応してしまいました(笑)
5作品とも、非常におもしろい話の造りになっています。
とっても個性的!おもしろい!
その個性的な脚本が・・・あんなことに。
それはまだ千秋楽を迎えていないので、観てのお楽しみということで☆
それを演じる演者さんがこれまた5人ともみなさん個性的で。
表現力、身体能力、圧巻。
見応え抜群!おもしろいお芝居でした~!!
「その鉄塔に女たちはいるという」「そのどこかに男たちはいたという」
期間限定Saccharin
大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)パフォーマンススペース(大阪府)
2011/02/17 (木) ~ 2011/02/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
静かに深い作品
女たち初日観てきました。
元の鉄塔を観てないので、完全に初めてです。
素晴らしかった!脚本がまず素晴らしい!
観劇歴浅く初心者なわたしでも伝わってくるくらい、でも感じたよりもさらに奥底深さを感じる脚本。
もっともっと理解できたら・・・と惜しいくらいです。
基本的に舞台上は静かです。
静かな中に情緒があり、雰囲気漂っていて、臨場感高いです。
台詞と台詞の合間の空白も、空白に感じず、そこにすら感じるものがありました。
最初からバーンと状況説明があからさまにされたりせず。
ごくごく自然に、ごくごく自然な会話の流れの中で、少しずつ明らかにされていくのが心地良かった。
ラスト、やろうと思えば他にもいくらでも限りない結末はあったはず。
でもやはりあれでよかった!あれでないとダメだと感じました。
ラストが舞台のすべてを集約して引き立たせている!と、わたしは思います。
号泣寸前でこらえました。
涙でぼやけて一瞬でも見逃してしまうのがいやだったので・・・。
まだ泣けます。もっともっとより深く入りこんでいきたい。
まだ理解できてない部分があるはず、まだ深みがある、そんな風に思えるお芝居でした。
買ってきた台本読んで思い馳せたいと思います。
souvenir - episode3
Critical Creation
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/02/15 (火) ~ 2011/02/15 (火)公演終了
満足度★★★
3話目らしい舞台
今回で3話目ですが、1話目、2話目のリフレインが多くて。
折り返しっぽい感じでした。
カフェが舞台ということで想像していたものとはちょっと違って。
サスペンス色が強かった印象。
チラシ画像の桜、綺麗で好きで、今回折り込みにハガキ入っていてとても嬉しかった♪
その桜、劇中の桜の演出が美しかったです。照明効果で満開の桜が表現されていて。
あと、コーヒーの香りが実際に漂ってくるのが良かった。アンティークなミルも。
でも、なんとなくなのですが。
全体的に場の空気、場の雰囲気が弱かったかな~と。
場面の転換も、もっとくっきりはっきりなほうが、メリハリがあってよかったかも。
指定図書という、今上演するのに実にタイムリーな設定。
思想の操作、やはり現実の法案に対してもそうですが、思いが色々湧いてきますね。
スペシャリテに心惹かれました。
マスターは、今のわたしにならどんなスペシャリテを用意してくれるんだろ~と、興味が沸きました。
自分のことは、案外自分ではわからないものですしね。
マツモトの自殺の謎、気になる気になる。
イタヤの含蓄あるサスペンスなキャラに引き込まれました。
最後、お話の確信である指定図書の発案者が!?って、そこで「続く」なんて・・・。じらし上手です(笑)
次は秋。どんな結末になるのか期待して待ってます!
TheStoneAgeヘンドリックス「富士山ゾンビ」たくさんのご来場ありがとうございました!
The Stone Age ヘンドリックス
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ゾンビの人情ものがたり
初めてのTheStoneAgeさんでした。
舞台美術がまずめちゃ凝ってました!
舞台上に秘境の集落が臨場感たっぷりに再現されてました。
前説もおもしろかった(笑)
よぅく見るとダンボールそのまんまで、クオリティ高いんだかそうでないんだかって感じが、尚一層☆
凝ってるといえば・・・ゾンビメイク!!
傷跡の特殊メイクとかすごいよ、リアルすぎるっ。
冒頭にでてきた某天然記念物もリアルで視線釘付けだったし、何から何まで凝りまくりのハイクオリティ!
そんな中で繰り広げられる話が、これまた良かった。
オールキャストみんなキャラ濃ゆすぎ、みんなぐいぐい来すぎ(笑)
笑いのタイプは、こってこて関西テイストで、べたな笑い。
良い意味で、べたw
べたを極めてるといっても過言ではない!めちゃくちゃおもしろかったです♪
そしてね、笑わすだけ笑わせておいで・・・とんでもない感動が待ってました。
あれは泣きますよね、泣かされます。
いろんなシアワセのかたちがあるけども、でもまぁさすがにゾンビはないけども。
とっても胸に響いてぐっとくる、人情味あふれる素敵なお話でした!!
おもしろかった!感動した!TheStoneAgeハマりました!!
これからの公演も観に行きたいと思います♪
ワンダフル・ニャン
コレクトエリット
自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)
2011/01/29 (土) ~ 2011/01/30 (日)公演終了
満足度★★★
個性的な4作品
会場はこれで2回目なNyanで、イベントらしく、おでんや飲み物の販売がありました。
会場内にはおでんのい~い匂いが漂っていて、わたしが行った時はコレクトエリット女性陣+彗星マジック木下さんが給仕に立っておられて。
女優さん自らの手でおでんをよそっていただけるなんて、飲み物渡していただけるなんて・・・うっとりです♪
そんな会場内で、コレクトエリット木原さんの司会で、4団体さんが順番にお芝居披露。
トップバッターはニュートラル。
大好きな誠子さん、バグの一瀬さん、女性二人による、とてもしんとした二人芝居でした。
上から、どこからか降ってくるような音響をバックに、静かで感覚的なお芝居をされてました。
個人的にはお二人の距離が離れていて、視点を定めにくかったので。
それは屋上の奥行きを表現していたのかもしれないけど・・・もうちょい近いほうがおふたりの演技どちらも視界に収めやすくてよかったかな。
dracomさんは初めて。
おもしろい演出なお芝居でした。
絵画をあらわした鏡にわたしたちが映って、ちょっと気まずかったり(笑)
台詞があらかじめ録音されていて、それに動きを合わせるお芝居。
べったべたな関西弁だったのが、またなんともいえず滑稽な雰囲気を出していて、なかなかおもしろかったです。
妄想プロデュースさんも初めて。
全4公演の中で、もっともわかりやすいお芝居でした。
マリッジブルーをテーマにした、ドタバタコメディ。
肩の力抜いて、楽しませていただきました♪笑えた。
そしてしんがりは、主催団体コレクトエリット。
今回はふつーなのが観られるのかなと思いきや・・・んっ?こっこれは!?またあれなのか!?と(笑)
先日、火ゲキで観たものと同じお芝居でした。
でも今回はNyanなので、ちょっとやりにくそうだったかな?w
終演後、次回の夏公演のお話もちょっとだけおうかがいすることができました。
ここでわたしが書くことはできませんが・・・。観に行きたいと思います!
イベントを企画し、運営するというのは、普通に公演するより大変なこと。
とてもイベントっぽい雰囲気があり、楽しませていただきました。
ありがとうございました☆
恋する、プライオリティシート
コメディユニット磯川家
王子小劇場(東京都)
2011/02/05 (土) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
デートにもおすすめ♪
大阪公演初日を観て、どうしてもリピりたかったので。
東京公演でリピってきました!
まず驚いたのがセット!
収まったとは聞いていたけども、軽く半信半疑でした。
すごいみっちりしてたけども、本当に収まってました!
収まってはいたけども、劇場全体の3分の2くらいは舞台という状況。
そんなわけで、客席と舞台の距離はおそろしく近く、その分、あの豪勢なセットを間近で見ることができ。
その臨場感たるや半端なく、本当にバーにいるかのよう。
というより、もうむしろバー公演でした!
舞台が近くなったということは、その分役者さんも近くなったというわけで。
大阪公演の時にはわからなかった、ちょっとした機微をつぶさに見ることもできました。
目の動き、表情の変化、くっきりはっきり。
大阪で観た時は初日、そこからさらに変わった変わったと話題にのぼっていたので。
どう変わったのか、好きなところ削られてやしないかとかちょっと心配だったりもしたのですが。
そういう変わり方ではなく、全体的な完成度が上がってる感じで。
今回もやっぱり笑えて、やっぱり最後には幸せな気持ちにさせていただき。
そしてなんだか大阪の時より胸にぐっときて、泣かされそうになりました。
今日はバレインタインで、千秋楽!
バレインタインに王子小劇場で観劇デート、いいと思います♪
あ~ぁ、ホームパーティ行きたかった~!(笑)
サイボーグ侍
ファントマ
ABCホール (大阪府)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★
おもしろかった!
初めてのファントマさん、初日に観に行ってきました。
実在の歴史上の人物を題材に使いつつ、オリジナルな人物相関、設定で。
人の世の情けに焦点をあてた、重厚なお話。
なのですが、ですが。
盛り込まれた笑いの部分の振り子の振れっぷりが半端なく。
ギャクセンスがドツボのドストライクで、大爆笑させていただきました!
なので重厚ながら、重苦しくなりすぎず。
殺陣あり、地響きを伴う迫力の音響あり、正視できないくらいの眩い照明効果あり。
戦の場面などでは、大衆演芸っぽい雰囲気もかもし出しつつ。
なかなかに見ごたえのある、エンターテイメントでした!