
留鳥の根
伏兵コード
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/05/27 (金) ~ 2011/05/30 (月)公演終了
満足度★★★
じっくり静かに魅入る
とても静かで淡々とした、心の暗部に迫るお芝居でした。
きっと、観る人の立ち位置ごとに歩んできた人生ごとに、違った思いを抱いたのではないでしょうか。
わたしにとっては、怒り、憤りをかきたてられる内容でした。
登場人物ひとりひとり全員に正座させてぞれぞれに説教したくなるくらい、腹が立ちました(笑)
最近、賑やかな舞台が続いていたのですが、このお芝居はじっくり耳を傾けるような、静かなお芝居。
台詞の抑揚や間からかもし出される音色に、意識がゆきました。
その音色ひとつひとつに、赤星さんの演出がこもっているような気がします。
とても繊細で緻密で濃密なお芝居で、見応えがありました。

灼熱ニ声
ステージタイガー
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/04/12 (火) ~ 2011/04/12 (火)公演終了
満足度★★★
あつくるしかった!!
初めてのステタイさんでしたが・・・いやぁ~あつかった!
舞台から発せられる熱気が凄まじい舞台でした。
役者さんたちは、みんなライト浴びて真っ黒の学ランで、リアルに熱そうでしたが(笑)
谷屋さんの汗の量が、尋常じゃない。
一人芝居で感銘を受けた谷屋さんの演技、今回も熱演で。
演技に熱が入れば入るほど、滝のようなというよりは、頭からバケツに入った水を被ったくらいの勢いの汗!
そしてやはり筋トレ&プロテインを愛する人々だけあって、筋骨隆々っぷりが一般人じゃない。
正直、想像を超えていました・・・あそこまでムキムキだとは思わず衝撃的でした!
筋肉をさらしていたのは、お二人だけでしたが。
かわいらしいお姿の紅一点西村さんも、脱いだら実はすごいのだろうかと、思わずじ~っと凝視。どうなんだろう!
なんだか思わず正直にまっちょっぷりについてばかり語ってしまいましたが。
もっと勢いで押し切っちゃう感じなのかなと思っていたら。
意外としんみりもさせてくれて、なかなか考えさせてくれる内容でもあり。
あぁこういう感じなのか!と、初ステタイさん満足でした♪
次回の本公演も観にいきます。

マネキン
DOOR
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2011/04/09 (土) ~ 2011/04/10 (日)公演終了
満足度★★★
リアルな日常
早川さんらしい洒落た会話劇で、今回は笑いは薄め。
現代社会に生きる、とてもリアルなアラサーアラフォー女子の日常でした。
舞台セットはほぼ、ど真ん中に据えられた柱のみ。
この柱をぐるぐる回し、役者の立ち位置をその回転に沿って動かすという、ごくごくシンプルながら効果的な場面転換で話を進行させるというやり方が、個性的。
ダンスレッスンを受けながら、デパートの特産品売り場で働く女性3人。
口うるさく女性にだらしない上司、好き勝手なことばかり言うお客様たち。
そこで繰り広げられるお話は、なんだか身近でごくごく当たり前の日常。
わたしにとっては、とても共感を覚える舞台でした。
とてもとても・・・共感しすぎて一緒に飲みに行きたくなるくらい(笑)
自分を取り巻く環境と似通った部分などもあり、観ながらこれはわたしだ、と。
なんだかね、とても大きな感動や、とても大きな笑い、そういう舞台ではなく。
ごく自然と、あぁ~わたしもがんばろ~と思えるような、そんな舞台でした。

プリンスセブン —フツーの王子をぶっとばせ!!—
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/04/08 (金) ~ 2011/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
ストレートにおもしろかった☆
難しいことも、深いこともなく、ただひたすら単純に笑えました。
さすがは保木本さん!おもしろい、おもしろい☆
出演者の役者さんはみなさんいわゆるイケメン俳優さん。
コメディでどこまではっちゃけられるかな~と・・・。
がんばってました!かっこいい殻を脱ぎ捨てて(笑)
そこかしこでネタの落とし役をこなしていた島岡さん、縁の下の力持ち!
きっちりしっかり落としまくっていて、爆笑☆
進藤さんと根本さんのオトナカッコイイコンビが素敵♪
そして彼らの実年齢、その衝撃事実(失礼)はパンフレットにてご確認を。。。
主演の大輔さん、ずいぶんとコメディうまくなられたな~と思いました。
主演でセリフ多めなこともあり、ちょっとカミが目立ったのが惜しかったけども。
それでも以前感じたような壁を今回感じなかったです。
最後にはちょっとほろりとくる場面もあり。
あぁ~あの最後のやり方良かったなぁ、情緒があって。
プリンスセブン、満足度の高い、期待どおりおもしろい舞台でした☆

15 Minutes Made TOUR
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
個性的な6作品
今回の15mmは、もうなんだか6団体全部おそろしく個性的でした!
個性的すぎて、逆に普段はどういう舞台をされているのかな~と、興味そそられる、そそられる(笑)
わたしは関西人なので、関西から参戦の2団体についてはもちろん存じ上げていてどちらも大好きで、期待通りでさいっこ~でした☆
そして東京からの4団体は、ほぼ初になるのですが。
いやぁ~どちらの団体さんも強烈なインパクト。
一回観ただけでは飲み込めないくらい!
今日から大阪公演始まります。もちろん行きます♪
またあの6団体を味わえるのだと思うと楽しみで心浮き立ちます☆

月刊彗星マジック三月号
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/08 (火) ~ 2011/03/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
火とひとと(後編)
今宵、第10夜にていったんの完結。
ヒロインのベロニカ役木下さんクランクアップの夜。
第5夜で亡命して、前々回にその亡命の旅から帰ってきたベロニカ。
今回は、そのベロニカを灯台守にしたヤコブが捕まって、それからの話。
この回を見ると、ヤコブという人をより理解したくなります。
正直言うと、なぜヤコブがそこまで死を恐れたのかわたしにはわからなかった。
なんとなくヤコブは死も受け入れそうな気がしてたから。
なぜヤコブはそんなに生きたかったのかな、と。
そしてヤコブが語る「愛」、ヤコブにとっての「愛」はと、また第6夜を振り返りたくなる。
でも最終的にはヤコブは死に向き合って、自分を燃やす火を誰かが見ててくれればいいという静かな心境に至って。
ラストの選択肢としては、ヤコブをそのまま火にしてしまうラストもありえたと思うけども。。。
そこでヤコブを生かすラストを選んだというのが、やっぱりよかった。
全体的に綺麗なだけの世界ではないのが定点風景だと思っていますが、それでも救いのある優しいラストは、やはり定点風景に合ってる。
一見感情をなくして、灯台守という仕事に染まってしまったかのようなベロニカは、実はそうではなかったし。
ラスト、無事脱出できたヤコブが、ウマオに連れられ空を飛んでるシーン。
爽快でしたね、素晴らしかった。
印象としては、なんだか急に終わりに向かってしまったなという。
もう1エピソード、1盛り上がりくらいあってからでもよかったかなと思いましたが。
その気持ちは、次回の最後の定点風景に持ち越すとして。
まだまだ語られていない謎がいっぱいある定点風景。
でもそれはすべてあからさまにされる必要は必ずしもなく。
でも、いつか機会あればおうかがいしてみたいですね♪
まもなく最終夜!楽しみにしてます!

月刊彗星マジック二月号
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/02/08 (火) ~ 2011/02/08 (火)公演終了
満足度★★★★
火とひとと(前編)
1月号の変則的なカタチでの、折り返し地点を挟み。
最終回に向けて、今回の話は森の人のお話でした。
森の人自体には以前の公演、第4夜「have a bite」で焦点があてられていましたが、この第9夜観劇時はわたしはまだ第4夜は未見。
なので、いろいろそうなんだ~と思うこともあったり。
いまだまだよくわかっていない部分もあったり。
今回のお話で、森の成り立ちが明らかに。
定点風景世界のただのファンタジーじゃない的なところがよく出ています。
物語世界の設定の発想が独創的です。
定点風景のところどころに見られる、あくまでも人間の表現力に依る演出が秀逸なのですが。
森にとりこまれていくシーンは、さすが。すごみがありました。
今回は、森の秘密が少し明らかにされました。
勝山さんの頭の中には、まだまだ明らかにされていない風景が残ってたりするのかな~?
定点風景世界、まだまだ奥深そうです。

彗星少女ペペロンチーノ
NEUTRAL
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/08 (火) ~ 2011/03/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
文句なしにおもしろかった☆
不条理でシュールなわけのわからない世界を、とことんまで突き詰めて貫きとおした舞台。
やりきり度MAXな感じが最高でした!
ひとつとして常識的なこと、当たり前のことがなかった(笑)
女子高生占い師、ド派手な宇宙人たち、きらきら光る強敵。
しまいには滅亡の危機をかけて、宇宙を舞台にものすごく壮大な戦いを。
マニュアル作成という極めて事務的かつミニマムな過程を経て、マシュマロ(?)を節分の豆まきがごとく投げつけて繰り広げるという。
今思い返しても・・・いろんな意味ですごい舞台だった。
総キャラ濃すぎて、これだけの豪華キャストを揃えただけで終わらず、完全に活かしきっていたあたりが素晴らかったです☆

ヘルター・スケルター
劇団ショウダウン
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/02/08 (火) ~ 2011/02/08 (火)公演終了
満足度★★★
巧妙なサスペンス
昨年大作ファンタジーを観てぶり、まだこれで二回目のショウダウンさん。
今回は二人芝居でサスペンス。
チラシのうたい文句、「頭のいらないエンターテイメント」に反して・・・とても巧妙でした!
取り調べられる側がまったく入れ替わるなんて。上手い!
トリック自体はどことなくとってつけたような印象を受けましたが、それすら入れ替わりのマジックの前段階にすぎない。
おもしろかったですね~!
できるものなら二回観て、何がどうなっていたのか確認しながら見たいくらい練られた内容でした。
林遊眠さんの雰囲気の作り方も素敵でした。
声の抑揚、仕草などで独自の世界を作り出していて、見事☆

分かれ道
30×30×30's
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/01 (火) ~ 2011/03/01 (火)公演終了
満足度★★★
味わい深い
特に大きな出来事が起こるわけではなく。
同じ歳の同級生同士が、故人の仲間のお墓の前に集って、淡々と会話するお話。
リアルに30歳の役者陣で組まれたユニットなだけに、現実感があり。
本職は音響さんや、劇場関係者さんという方も含まれているので、どことなく演技も自然体な感じでした。
見てると、あぁ~わたしたちも集まるとこんな会話するする、こんな雰囲気になるなるといった年齢的なものからくる親近感。
そうなのよね~みんなそれぞれの人生歩んでる。
さすがに・・・犯罪者はいないんだけども。
もし、仲間うちに詐欺師いたら、わたしなら?
舞台上のそれぞれの役者さんの考え動きを見ながら、自分なら・・・と考えてしまったり。
見終わったあと、ものっすごく友人たちと集いたくなりましたね。
そんななんだか身近な舞台でした。

ツキ・タク・チキ・タク
Micro To Macro
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/01 (火) ~ 2011/03/01 (火)公演終了
満足度★★★★
童話ちっく
舞台の上のギターの生伴奏、石井さんの綺麗な歌声。
それだけでもすでになんだか幻想的な雰囲気にあふれて、うっとり。
まったく別の遠く離れた場所で、同じ時を走るタクシー2台。
その2台に乗車しているドライバー同士、乗客同士は、それぞれ繋がっていて。
無線を通じて2台が繋がった時に、2台のタクシーがひとつになる。
とてもあたたかで、優しい気持ちになれる素敵なお芝居でした。
タクシーの再現率の高さが必見!ということも付け加えたいところです☆
揺れ具合、無線、現地人っぷりにいたるまで(笑)

誘拐
中野劇団
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/15 (火) ~ 2011/03/15 (火)公演終了
満足度★★★★★
爆笑☆
始まってすぐは、あれ?今回はちょっと違う感じなのかな~と思ったりもしましたが。
やっぱり中野劇団さん!今回もすっごい作りこまれた脚本でした。
嘘をつくと胸が痛くなる、なんて。
そのまんまだとベタになりかねないところを、うまい利用のされ方で見事に各所でスパイスになってました。
次から次へと出てくるネタの応酬、たたみかけかた、欲しいところにしっかりネタがきてくれる裏切られなさ。
今回もめっちゃ笑わせていただきました!おもしろかったです♪
次回公演も期待して楽しみにまってます。

ハウ・ダス・イット・フィール
sputnik.
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/04/05 (火) ~ 2011/04/05 (火)公演終了
満足度★★★★
良かった!
上田ダイゴさんの作品を観るのはまったくの初めて。
どういう作風なのかもまったく知らないままで、まっさらで楽しみに観にいきました。
サスペンスでした。
雰囲気的にはちょっと懐かしいテイストな。
同じ歳の同級生、昔思い描いていた将来の自分と、それぞれ大人になった現状の自分の相違に対する葛藤がテーマ。
ごく普通の当たり前の人生を「つまらない」と感じるかどうかは、人それぞれの価値観で。
劇中でつまらない大人と言われた生き方は、充分に幸せなものだと、つまらなくなんかないよと、見ながら憤ったり(笑)
そしたらね、最後ばっさりと。
やり方がニクイですね、高まるだけ高まった緊張感の中での、手紙。
わたし自身の現状に対する思い、年齢的なものもあり、自分自身にかえってくる部分もありつつ。
サスペンス仕立てでみせるあたりうまかったし。
ひきこまれ、えぐられ、突き刺さる、とても良いお芝居でした。
またしばらく充電なのかな~?また観たいです。

物語と愛情
トランスパンダ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/03/25 (金) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
愛情あふれる舞台
これは結構、好き!っていう人と、嫌い!っていう人と、意見が別れる公演なのではないかな?と思います。
とりあえず・・・まず、リカがちょっと総モテすぎる(笑)
出てくる男子出てくる男子、みんな恋人いるにも関わらず、みんなリカらぶすぎで。
う~ん?と思いつつ、最終的にはそれぞれみんな各自の鞘に納まっていって、ほっとしました☆
過去の話、頭の中の話、合間合間にあぁいう形態で表現するやり方はおもしろかったです。
なんでお母さんがあそこまで姉妹のうちリカだけを疎んじるのか、釈然としないままでしたが。。。
テレビのいわゆるトレンディドラマを見ているかのような、恋愛ドラマを小劇場風にしたかのような。
舞台の上に愛情があふれている舞台でした。
あと、舞台上のセット、小物が、どれもこれもかわいくって。
舞台上にあがって、ひとつひとつ手に取ったりして、しげしげと眺めたいくらいでした♪
衣装チェンジも割と激しかったのですが、ふつーにかわいかったりかっこよかったり、お洒落だった!
そういう点でも、トレンディドラマっぽいと言えるかもしれない☆

ユメリア
激団しろっとそん
TORII HALL(大阪府)
2011/03/25 (金) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
まばゆい原石
伝えたいこと、見せたいこと、やりたいことが、とてもはっきりした、メッセージ性の高い公演でした。
なのですが・・・舞台からこちら側への伝導率が低く、観ていてあまり感情を揺り動かされることがなかった。
それが何に起因するものなのか、今もってまだ明確にはっきりこれだ!というう答えがなく、もやっとしたままです。
わたしはAバージョンしか見れてないのですが、内容が大きく異なるBバージョンもあり。
AとB合わせて見ると、また違う世界が見えたのかもしれません。
全体的にみて、きらきら光る原石を見たという印象な公演でした。
まだまだ加えることも、削ることも、掘り下げることもできるように思います。
まだ先に続く未来が見えるような、期待したいような、そんな公演。
でも・・・これを若干ハタチの方が作られたのだと思うと、やっぱすごいな~と。
今回でメンバーの半分が去ることになるそうなのですが・・・ぜひ今後も活動がんばってほしいです!

テノヒラサイズの致命的誤謬
テノヒラサイズ
HEP HALL(大阪府)
2011/04/01 (金) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
あったかくて、おもしろかった☆
レタス工場なんていう非日常的な工場で催される、ごく日常的なお別れ会。
テノヒラサイズ的にどんな風になるのか。
いや~おもしろかったですねぇ☆
ひとつひとつ、またひとつと出てくる、実はこうだった!という設定が。
どれもこれもパンチが効いてて、素っ頓狂で愉快でした♪
そういう観客を飽きさせることのない話の展開の中。
ほんと見方ひとつでまったく真逆に捉えられてしまったりするんですよね。
頭柔らかく、決め付けないで、人との繋がりを大切にしたい。
マスゾーさんとレクリエーション部の人々の関係性、まさに致命的誤謬でした。
今回パイプ椅子パフォーマンスに加えて、節々にボイスパーカッションが挟み込まれてエンターテイメント的にも見応えありあり。
話の組み立てられ方、ネタの作りこまれ方、演技の見せ方。
どれもこれもよくできていて・・・東京公演残念でなりませんね。
ぜひ多くの方に観ていただきたかったです。
今回はほんとうに大変な状況の中、公演の実施ありがとうございました!

夏への扉
演劇集団キャラメルボックス
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2011/02/22 (火) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
キャラメルボックスらしい夏への扉
今回公演されるということで、事前に原作を読んで行きました。
原作はどこか薄暗い鬱屈とした空気を漂わせていたりするのですが。
そこはやはりキャラメルボックス!
とっても楽しくて、とっても爽やかでした♪
あの鬱々とたダニエルも、あんな快活な好青年に☆
逆にダニエルのダメ男っぷりが描かれていないため、なんでそこまで恋人に嫌われてしまうのかが、舞台だけだと釈然としなかったりしますが。。。
オープニングとラストの「扉」の演出、あの光景は忘れられませんね。
素敵だったな~あれはもう舞台だからこそできること。
みせてくださってありがとうございますっ!!と言いたいです。
そして一体どうやるんだろう・・・と思ってた猫のピート。
予想外でしたね、さすがに(笑)
どんだけしゃべるんだよ!ってくらいしゃべる、しゃべる。
存在感ありまくり!
そうなのよ、原作だと途中から完全にいなくなっちゃうからさ・・・その場にいないのに、いないはずなのにチョロチョロとがんばるピート、最高!
そしてダニエルな畑中さんの全力っぷりが、素晴らしかった。
身を削るかのような全身全霊の演技っぷりが圧巻でした。
もうずっと出すっぱりで、動きっぱなしで・・・シャツにズボンににじみ出る汗の量が畑中さんの魂そのもののように思えるほど。
キャラメルボックスの舞台は、とても元気になれます。
観れば体の隅々まで活力が行き渡るような、とても素敵な舞台。
今回もありがとうございました!!

音楽の時間
リリパットアーミーⅡ
世界館(大阪府)
2011/03/19 (土) ~ 2011/03/24 (木)公演終了
満足度★★★
まさしく、音楽の時間
学校の授業でいうところの「音楽の時間」
まさしく、明治時代の文明開化からの日本の音楽の歴史を目の当たりにするかのような、音楽の時間の授業を体感しているかのような。
時間軸が明治なんだけど異空間っぽい、不思議な感覚でした。
わたし知りませんでした、文明開化の時まで日本には国歌がなく、音楽というものに歌というものにそんなになじみがなかったなんて。
「君が代」問題にはあまり興味を持っていませんでしたし、難しい問題なのでここで意見は差し控えますが。
劇中で歌われる歌のメロディが、とっても優しくて心に染みて。
歌詞は情景浮かぶ情緒あふれる言葉でつづられていて。
観ながら聴きながら一緒に歌いたくなるような、素敵な歌でした。
最後の最後は、「音楽の時間」らしく音楽の授業ように合唱で締めくくられ。
なんだか懐かしいような、優しさに包まれたほっこりした面持ちで帰れました♪
役者さんはキャラメル岡田さん、美津乃あわさん以外は初めてな役者さんばかりでしたが。
もぉ安定しきった世界の構築力で、何やってても空気を自分色に染めることのできる方ばかりで見応え抜群。
とても上質なお芝居でした!

VOYAGE~光の射す方へ~
Space Shuttle Show
シアターサンモール(東京都)
2011/03/02 (水) ~ 2011/03/08 (火)公演終了
満足度★★
残念な。
ひどかった、演出がひどかったです。
こちらの団体さんの公演はDVDでひとつだけ見たことがあるのですが。
だからわかるのです、DVDでまた画像加工を施してデフォルメすることを計算に入れているのだということが。
はなから生きた生の舞台で勝負する気がないとしか思えない。
それでも客席は満席で・・・大多数の観客のニーズに応えたカタチと言えるのかもしれません。
そんなこともあり、冒頭からしばらくはほんとに退屈で、時間がとても長く感じてしまいました。
途中で席を立ちたくなったのは、正直初めてのことです。
しかし、終盤ラストで救われました。
終盤は良かった、舞台に魂がこもりました。
最初からずっとそうだったら良かったのに・・・惜しいし、くやしくもあります。
大輔さんの初主演舞台なだけに。。。

石榴の罠
劇団P・T企画
欧風家庭料理 Chez Noix(シェノワ)(大阪府)
2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了
満足度★★★
素敵空間でした☆
今回はお食事付ということで・・・ひとりは寂しいかもと思い、友人誘って行ってきました。
レストラン、こういう機会でもなければなかなか行かないような場所だったのですが、めっちゃお洒落でかわいレストランでした!
普段使いしたいくらいです、お料理もおいしかった~♪
今回の出演者は少なめ。
公演開始前にまずお食事からで、まだ食べてる人もいれば、食事終えて公演の内容について歓談しえる人もいたりする中。
さりげなくふつ~に入り口から役者さん登場しての自然な開演。
テーブルとテーブルの間の通路、バーカウンター前、お客さんに囲まれた中での演技。
よく集中保てるな~と・・・感心!!
今回も・・・犯人はさ~っぱりわかりませんでしたよっ。ふっ。
解答用紙にまた無駄にいさぎよく「わかりません!」と書きましたよ。。。
でも一緒に行った友人にも「おもしろかった!」と言ってもらえて。
なかなかに素敵な良い時間を過ごさせていただきました☆
ありがとございました♪